JP3152647B2 - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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Description
り、特に磁性膜の磁気異方性を制御することにより高性
能化を図れる磁気ディスク、磁気ヘッド、薄膜インダク
タなどの磁気デバイスに関する。
しいものがあり、各種形態の情報を統合したマルチメデ
ィアが急速に普及してきている。これを支える装置に、
情報記憶装置や通信装置などがある。情報記憶装置にお
いては、記録密度を向上させつつ小型化を図っている。
また、通信装置においては、小型でしかも高速、かつ信
頼性の高い通信が要求されている。
て、磁性材料をあげることができる。用いる磁性材料
は、磁気特性の向上のために、薄膜化及び微細化が急激
に進み、制御も電子スピンの精密制御が重要になりつつ
ある。このような状況下で、電子スピンの精密制御を行
うには、磁性膜の構造を制御したり、スピンを制御する
のに有効な元素を添加するすることが重要である。
1枚のウエハの中における磁気特性のばらつきが存在す
ると、デバイスの歩留まりが十分確保できないことが考
えられる。例えば、磁気記録では媒体のノイズが高くな
ったり、磁気ヘッドでは磁化するのに十分な磁界が発生
できない、薄膜インダクタでは十分な伝送特性が得られ
ないなどの問題があった。その結果、高性能を有する磁
気デバイスが得られなかったり、安定した性能が得られ
ない、高歩留まりが得られずコストダウンが図れない等
の問題があった。
のウエハの中における磁気特性のばらつきに対しては、
成膜条件を工夫したり、磁性膜のソース源と基板間の距
離を離す、基板に磁界を印加するなどの手法が用いられ
てきた。
る磁気デバイスが得られなかったり、安定した性能が得
られない等の問題があった。特に、磁気デバイスは、小
型化、薄膜化、高性能化が急激に進んでいる。その中
で、安定した磁気デバイスを高歩留まりで得るための技
術を確立することが大きな課題であった。この種の磁性
膜の電子スピンを制御した例はこれまで知られておら
ず、磁性膜の構造により磁気特性を制御するものであっ
た。なお、磁性膜の電子スピンを制御した関連出願とし
ては、特願平10−118303号がある。
問題点を解消することにあり、磁性膜中に存在するミク
ロな磁気特性の分布、特に、磁気異方性の分布を抑制で
きる磁性膜を備えた薄膜インダクタ、磁気ヘッド等の磁
気デバイスを提供することを目的とする。
することのできる磁性膜は、Co及びFeの内より選ば
れる少なくとも1種類の元素を主成分とし、これに、N
i,Ta,Zr,Nb,酸化シリコン,酸化アルミニウ
ム,酸化タンタル及び酸化チタンの内より選ばれる少な
くとも1種類の成分を副成分として含む磁性膜であっ
て、この磁性膜に、Pt,Pd及びRhの内より選ばれ
る少なくとも1種類の元素を添加剤として含有せしめた
ことを特徴とする。
ンダクタ、あるいは磁気記録媒体などの磁気デバイスに
適用される。特に、磁気ヘッドに適用する場合、作製し
た磁気ヘッドがメタルインギャップ型磁気ヘッドあるい
は薄膜磁気ヘッドであることが最も好ましい。
のできる磁性膜の製造方法の特徴は、基板にCo及びF
eの内より選ばれる少なくとも1種類の元素を主成分と
し、Ni,Ta,Zr,Nb,酸化シリコン,酸化アル
ミニウム,酸化タンタル及び酸化チタンの内より選ばれ
る少なくとも1種類の元素を副成分として含む磁性膜の
成膜工程において、前記磁性膜中にPt,Pd及びRh
の内より選ばれる少なくとも1種類の元素を添加するこ
とであり、成膜法としてはスパッタ法に代表される周知
の成膜方法が使用できる。
強度の磁界を一定方向に印加して成膜することが望まし
く、これによって磁気異方性を外部磁界方向に誘起させ
るものである。
元素の好ましい範囲について説明する。先ず、上記添加
剤を加える磁性膜の基本組成について述べると、主成分
となるCo及びFeの内より選ばれる少なくとも1種類
の元素は一般に90〜65原子%、Ni,Ta,Zr,
Nb,酸化シリコン,酸化アルミニウム,酸化タンタル
及び酸化チタンの内より選ばれる少なくとも1種類の副
成分は一般に5〜15原子%が好ましい範囲として使用
される。
の内より選ばれる少なくとも1種類を添加剤として加え
るが、この添加量は、わずかであっても磁性膜の異方性
を一定方向に揃える上でそれなりの効果が得られる。実
用上好ましい添加剤の添加量は上記磁性膜構成元素の総
量に対し5〜20原子%とするのが望ましい。
基板中に例えば、磁気ヘッド、薄膜インダクタもしくは
磁気記録媒体等の磁気デバイスを複数個形成した場合、
この添加剤の効果により、1枚の基板上に成膜したデバ
イス1つ1つにおける磁性膜の磁気異方性の向きが揃っ
ているため、基板(ウエハ)上の位置による磁気デバイ
スの特性分布(バラツキ)を低減でき、歩留まりが格段
に向上する。さらに、上記添加剤は、磁性膜の結晶粒子
サイズを制御できる効果をも有している。
のCoあるいはFeが結晶粒子として析出し、Ni,T
a,Zr,Nb,酸化シリコン,酸化アルミニウム,酸
化タンタル及び酸化チタンの内より選ばれる少なくとも
1種類の副成分が結晶粒子の粒界近傍及び粒界の少なく
とも一方に存在し、しかも、Pt,Pd及びRhの内よ
り選ばれる少なくとも1種類の添加元素が磁性膜全体に
存在した構造であり、しかも、この磁性膜が磁気異方性
を有している。
るいはFeの結晶構造や粒子サイズにより、発現させる
ことができる。さらに、この磁性薄膜は、磁気特性の観
点からは成膜後の磁性膜の断面構造が柱状構造を有して
いることが最も好ましい。さらに、この磁性薄膜の構造
がグラニュラ構造であっても良い。
膜中に外部から一定強度の磁界を成膜用の基板に一定方
向に印加して作製することが好ましい。これにより、磁
気異方性が誘起され、その結果、成膜中に印加した磁界
の方向と異方性の方向とが同じになる。この成膜中に外
部磁界を印加する場合の磁界強度、磁界方向については
磁性膜の用途に応じて適宜選択すればよい。
飽和することが重要である。基板温度がかけられている
場合は、実効的に飽和磁化が減少しているので、印加す
る磁界強度も低減できる。通常はソフト膜では1〜10
Oe程度、ハード膜では15〜20 Oe程度の印加が
必要である。
しては、例えば、磁気ヘッド、薄膜インダクタ及び磁気
記録媒体などが挙げられ、これら磁気デバイスの磁性膜
として有効に効果を発揮する。そして磁気ヘッドにおい
ては、メタルインギャップ型磁気ヘッドあるいは薄膜磁
気ヘッドなどへの適用が特に有効である。
体的に説明する。 〈実施例1〉本実施例は、磁性膜を磁気記録媒体用の磁
性膜として用いた場合である。作製した磁気ディスクの
断面構造を図1に模式的に示す。まず、磁気ディスク用
の基板1として、ガラス基板を用いた。ディスクのサイ
ズは、3.5″直径である。用いる基板の材質やそのサ
イズは、本発明により得られる効果とは何ら関係がな
い。
r85Ti15をDCスパッタ法により形成した。スパッタ
の条件は、放電ガスにArを用い、放電時のガス圧が2
mTorr、投入DC電力が1.5kWである。その時
の膜厚は100nmである。ここでは、Cr85Ti15を
配向性制御膜2として用いたが、この材質ならびに組成
は、この上に形成する磁性膜3の材質、膜構造や組成に
より決定されるものである。
系の磁性膜3を20nm膜厚に形成した。この場合、成
膜法にECRスパッタ法を用いたが、この手法に限られ
るものではないことは言うまでもない。Pt添加量は磁
性膜の総量に対して15原子%であり磁性膜の組成はC
o65Si7O13Pt15となる。
りである。基板温度は340℃とした。放電ガスにAr
を用い、放電時のガス圧が3mTorr、投入マイクロ
波電力が500W、引込み用の投入RF電力が300W
である。磁性膜の円周方向に磁気異方性が生じるように
成膜装置の外部から磁界を印加した。磁界強度は1kO
eであり、磁界方向は基板の円周方向である。
た。それによると、平面観察から、円形近似で10nm
サイズのCoの結晶粒子の粒界に3nmサイズのSiO
2が析出していた。粒子サイズの分布も標準偏差:σで
3nm以下であった。μ−EDX分析により面分析を行
ったところ、添加したPtは膜全体に分散していた。
SiO2系の磁性膜では、Co粒子は15〜20nmサ
イズでその分布も標準偏差:σで5nm以上と大きかっ
た。
のサイズが微細化できると同時に、そのサイズ分布も小
さくできることがわかる。また、磁性膜の断面観察か
ら、基板に対して垂直に柱状構造を有する組織であるこ
とがわかった。これらの効果は、Pt以外にも、Pdや
Rhを添加しても同様であった。
スパッタにより形成した。スパッタの条件は、投入DC
電力密度が500W/150mmφ、放電ガス圧力が5
mTorrである。ここでは、スパッタガスにArを使
用した。形成した磁性膜の膜厚は10nmである。
は、保磁力が2.5kOe、Isvが2.5×10-16
emu{EMBED Equation.2,}、M−
Hヒステリシスにおけるヒステリシスの角型性の指標で
あるSが0.75、そしてS†(最大角形比S)が0.
8であった。このことは、磁気記録媒体として、良好な
磁気特性を有していることがわかる。また、X線回折に
よると、Coの(210)面が強く配向していた。ま
た、磁気異方性を測定したところ、テクスチャのような
凹凸が存在しない平坦な基板を用いたにも関わらず、基
板の円周方向に磁気異方性が存在していた。ここで、P
tを含まないと、磁気異方性の向きは明確に観測されな
かった。
潤滑剤を塗布した後に、磁性膜の磁気的な特性及びディ
スクの特性を評価した結果を以下に示す。これらのディ
スクのS/Nを評価したところ、本発明の磁性膜を用い
たディスクでは30dBであった。このS/Nは、記録
面密度:8GB/inch{EMBED Equati
on.2,}に相当する信号を記録した場合に相当す
る。
性膜を用いたディスクのS/Nは27dBであった。こ
のS/Nは、記録面密度:5GB/inch{EMBE
DEquation.2,}に相当する信号を記録した
場合に相当する。
れるのは、高密度記録を行っても、本発明を用いるとエ
ッジ部の磁区形状がフラットになっているためであるこ
とがMFMによる観察からわかった。これに対して、比
較例の場合は、エッジ部の磁区形状に乱れが観察され、
ノイズの増大やエラーが観測された。このように、ディ
スクにした時の特性が異なるのは、形成される磁区が微
細化されているためである。これは、磁性膜の結晶粒子
が微細化されたと同時にサイズの分布が小さいことに起
因している。
を薄膜インダクタに応用した場合である。ここで用いた
磁性膜3は、(Co85Ta9Nb6)90Pd10(0.1μ
m)とSiO2(0.01μm)とを交互に積層した多
層膜で、全膜厚は1.0μmである。すなわち、磁性膜
中の添加剤はPtが10原子%である。
た。スパッタの方式は、ECRスパッタ法を用いて行っ
た。作製条件は以下の通りである。基板1にGaAs用
い、基板温度は室温(水冷下)とした。放電ガスにAr
を用い、放電時のガス圧が3mTorr、投入マイクロ
波電力が500W、引込み用の投入RF電力が300W
である。磁性膜作製時は、成膜装置の外部から一定強度
の磁界を印加した。外部磁界強度は1kOeであり、磁
界方向は基板の一端から他端を貫くように並行直線磁界
である(この後の図3参照)。
下、透磁率は200(1.2GHzにて測定)であり、
良好な軟磁気特性を有していた。ここで、飽和磁束密度
は2.0Tである。また、磁性膜のTEM観察ならびに
μ−EDX分析によれば、Co結晶粒子に粒界ならびに
その近傍に副成分として加えたTaやNbが析出してい
た。
副成分である例えば、NiやZrを用いても同様の効果
が得られた。また、添加剤のPdは膜全体に均一に存在
していた。この磁性膜は非晶質化しており、Pdを含ん
でいない比較例の場合には非晶質化しなかった。これに
より、軟磁気特性、特に、保磁力が10Oe以上に増大
した。この効果は、Pd以外の添加剤であるPtやRh
を用いても同様であった。
ラル状コイル6を作製した。基板には、単結晶のGaA
s基板1上に窒化シリコンの絶縁膜5を形成してからイ
ンダクタを作製した。その構造を図2に模式的に示す。
ここで、磁性膜3の作製時には、コイル6において発生
する磁力線の向き(磁界の発生する矢印方向)に磁界を
印加した。
ろ、10μHであった。インダクタンスのばらつきは±
0.05μH以下であった。これに対して、比較例とし
て作製したPdを含まず、しかも、コイル作製時に磁界
を印加しなかった(磁気異方性を持たせない)インダク
タでは、8μHとインダクタンスが小さく、しかも、そ
のばらつきが±0.7μHと著しく大きくなった。
個作製し、チップカットしてデバイスとなる。図3に、
5インチ基板1(ウエハ)上における本発明を用いて作
製した磁性膜3の磁気異方性の向きの分布を実線の矢印
で、また、本発明を用いない比較例の場合を破線の矢印
で模式的に示した。この図から、本発明を用いることに
より、磁気異方性の向きのばらつきがなくなり、特性が
安定したデバイス製造ができることがわかる。
特性の制御精度を向上させることができ、装置の信頼
性、デバイスの製造歩留まりを向上させることができ
た。
を薄膜インダクタに応用した場合である。ここで用いた
磁性膜3は、Co66Al6O8Pd20系である。全膜厚は
1.0μmである。磁性膜の作製時には一定強度の磁界
を印加した。この膜の保磁力は0.1Oe以下、透磁率
は200(1.2GHzにて測定)であり、良好な軟磁
気特性を有していた。磁化曲線から、磁化困難軸と直容
易軸が存在していることから、磁気異方性が存在してい
ることがわかる。ここで、飽和磁束密度は1.5Tであ
る。
はECRスパッタ装置を用いて行った。基板温度は15
0℃とした。放電ガスにArを用い、放電時のガス圧が
3mTorr、投入マイクロ波電力が500W、引込み
用の投入RF電力が300Wである。磁性膜作製時は、
成膜装置の外部から一定強度の磁界を実施例2と同様に
基板に対して一方向に印加した。その印加磁界強度は1
kOeである。
た。それによると、平面観察から、円形近似で10nm
サイズのCoの結晶粒子の粒界に3nmサイズのAl2
O3が析出していた。粒子サイズの分布も標準偏差:σ
で3nm以下であった。μ−EDX分析により面分析を
行ったところ、添加したPdは膜全体に分散していた。
ズが12〜16nmになり、粒子サイズが粗大化すると
同時に粒子サイズの分布が大きくなった。Pdには、結
晶粒子を微細化する効果と粒子分布を小さくする効果を
併せ持っていた。この効果は、Pd以外に、PtやRh
でも同様であった。
膜インダクタに適用した。ここではTi/Auの配線7
を包み込むように、先の磁性膜3を形成した。このイン
ダクタにおけるインダクタンスは5μHであった。ここ
で、この磁性膜3の磁気異方性は、Ti/Auの配線7
の矢印で示した向きと同一にした。磁気異方性が存在し
ていない比較例では、インダクタンスが3μHと小さか
った。
場合を検討したところ、実施例2と同様にウエハ内のば
らつきを抑制することができた。これは、磁気異方性の
ばらつきが低減できた結果である。
特性の制御精度を向上させることができ、装置の信頼
性、デバイスの製造歩留まりを向上させることができる
ことがわかる。磁性膜3の副成分として、酸化アルミニ
ウム以外に、酸化シリコン,酸化タンタル,酸化チタン
等を用いても同様の構造や磁気特性を有する磁性膜が得
られた。
磁気ヘッドへ適用した場合で、メタル・イン・ギャップ
型磁気ヘッドを例に取り上げる。そのギャップ近傍の模
式図を図5に示す。ここで示すように、基板には単結晶
のMn・Znフェライト基板1を用い、その表面に磁性
膜3を作製した。磁性膜どうしは磁気的絶縁膜5で分離
され、これが磁気ギャップを形成している。
Pt系を用いた。膜作製はRFスパッタ法を用いた。作
製時のの基板温度は350℃である。放電ガスにArを
用い、放電時のガス圧が5mTorr、投入RF電力が
500W/125mmφである。磁性膜作製時は、成膜
装置の外部から一定強度の磁界を印加した。その強度は
1kOeである。
0.1Oe以下、比透磁率は3000(5MHzにて測
定)であり、良好な軟磁気特性を有していた。磁化曲線
から、磁化困難軸と直容易軸が存在していることから、
磁気異方性が存在していることがわかる。ここで、飽和
磁束密度は2.0Tである。
た。それによると、平面観察から、円形近似で8nmサ
イズのFeの結晶粒子の粒界に、2nmサイズのSiO
2が析出していた。結晶粒子サイズの分布も標準偏差:
σで2nm以下と小さかった。μ−EDX分析により面
分析を行ったところ、添加したPtは膜全体に分散して
いた。磁性膜全体の平均組成は、Fe70Si7Pt10O
13であった。
の微細化が図れず、しかもそのサイズの分布も大きかっ
た。この効果は、Pt以外にPdやRhを用いても同様
である。
0個以上のヘッドチップを作製するが、その場合のチッ
プごとの磁気異方性のばらつきは全く見られなかった。
これは、実施例2と同様である。ここで、磁性膜に磁気
異方性が存在しない比較例の場合は、磁気ヘッドの性能
がS/Nで3dB低下した。このように、磁気異方性を
制御することは、磁気ヘッドの性能向上に加えて、ヘッ
ドの安定した生産、さらには、製造歩留まり向上に効果
がある。
2)以外に、酸化アルミニウム,酸化タンタル,酸化チ
タンなどの副成分を用いても、特性や構造に違いは見ら
れなかった。また、添加剤もPtの代わりにPd,Rh
を用いても同様の効果が得られた。
の目的を達成することができた。すなわち、本発明の磁
性膜を用いると、磁気デバイスの高性能化、高信頼化な
らびに磁気デバイス製造時の歩留まり向上が図れ、もっ
て産業の発達に寄与するところ大である。
Claims (4)
- 【請求項1】CoTaNb系磁性材料に、Pt、Pd及
びRhより選ばれる少なくとも1種の元素を含有した非
晶質合金を含む軟磁性膜を磁芯として備えた薄膜インダ
クタを有する磁気ヘッド。 - 【請求項2】CoTaNb系磁性材料に、Pt、Pd及
びRhより選ばれる少なくとも1種の元素を含有した非
晶質合金を含む軟磁性膜と、酸化シリコン膜、酸化アル
ミニウム膜、酸化タンタル膜もしくは酸化チタン膜のい
ずれか1種の膜とを交互に積層した多層膜を磁芯として
備えた薄膜インダクタを有する磁気ヘッド。 - 【請求項3】単結晶フェライト基板上に形成された、C
oTaNb系磁性材料に、Pt、Pd及びRhより選ば
れる少なくとも1種の元素を含有した非晶質合金を含む
軟磁性膜を有し、前記軟磁性膜は磁気的分離層を介して
磁気ギャップを形成していることを特徴とするメタル・
イン・ギャップ型磁気ヘッド。 - 【請求項4】前記Pt、Pd及びRhの添加量は、前記
軟磁性膜を構成する元素の総量に対し5〜20原子%で
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに
記載の磁気ヘッド。
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JP07542099A JP3152647B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 磁気ヘッド |
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JP2000269033A JP2000269033A (ja) | 2000-09-29 |
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