JP3151188B2 - エリスロマイシンの新誘導体 - Google Patents

エリスロマイシンの新誘導体

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JP3151188B2 JP26389698A JP26389698A JP3151188B2 JP 3151188 B2 JP3151188 B2 JP 3151188B2 JP 26389698 A JP26389698 A JP 26389698A JP 26389698 A JP26389698 A JP 26389698A JP 3151188 B2 JP3151188 B2 JP 3151188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エリスロマイシ
ン誘導体の製造のための中間体化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】エリスロマイシン誘導体の製造中間体に
は種々のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にエリス
ロマイシンの新誘導体を製造するための中間体化合物を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明の主題
は、次の式(VII)
【化2】 [ここで、Z’は18個までの炭素原子を含有するカル
ボン酸の残基を表わす]の化合物にある。
【0005】詳しくは、本発明は、次式(I)
【化9】 [ここで、 Rは式(CH2n Ar1 {ここで、nは1〜6の間の整数を表わし、Ar1 は1
8個までの炭素原子を含有する炭素環式アリール基(こ
のアリール基は、遊離の、塩形成された、エステル化さ
れた及びアミド化されたカルボキシル基、ヒドロキシル
基、ハロゲン原子、NO2 基、C≡N基、直鎖状、分岐
鎖状又は環状のアルキル基、直鎖状又は分岐鎖状のアル
ケニル及びアルキニル基、O−アルキル、O−アルケニ
ル及びO−アルキニル基、S−アルキル、S−アルケニ
ル及びS−アルキニル基、N−アルキル、N−アルケニ
ル及びN−アルキニル基(これらのアルキル、アルケニ
ル及びアルキニル基は12個までの炭素原子を含有し、
1個以上のハロゲン原子により置換されていてもよ
い)、N(R1 )(R2 )基(ここで、R1 及びR2
同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は12
個までの炭素原子を含有するアルキル基を表わす)、C
(=O)−R3 基(ここで、R3 は12個までの炭素原
子を含有するアルキル基又は置換されていてもよい炭素
環式若しくは複素環式アリール基を表わす)、炭素環式
アリール、O−アリール又はS−アリール基及び1個以
上の複素原子を含有する複素環式アリール、O−アリー
ル又はS−アリール基(これらの基のアリール基は前記
した置換基のうちの1個以上により置換されていてもよ
い)よりなる群から選択される1個以上の基により置換
されている)を表わすか、又はAr1 は1個以上の複素
原子を含有する複素環式アリール基(このアリール基は
前記した置換基のうちの1個以上により置換されていて
もよい)を表わす}の基を表わすか、或いは Rは式XAr2 (ここで、Xは、酸素原子、硫黄原子、SO基、SO2
基、C=O基又は−NH−C(=O)−若しくは−C
(=O)−NH−基により中断されている6個までの炭
素原子を含有するアルキル基を表わし、Ar2 は前記し
たアリール又は複素環式アリール基(これらの基は非置
換であるか又はAr1 の可能な置換基のうちの1個以上
により置換されていてもよい)を表わす)の基を表わ
し、Zは水素原子又は18個までの炭素原子を含有する
カルボン酸の残基を表わす]の化合物並びに式(I)の
化合物の酸との付加塩を製造するための前記の中間体化
合物にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の誘導体の無機又は有機酸
との付加塩の例としては、下記の酸:酢酸、プロピオン
酸、トリフルオル酢酸、マレイン酸、酒石酸、メタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硫酸、燐酸、特に
ステアリン酸、エチルこはく酸又はラウリル硫酸により
形成される塩が挙げられる。前記の置換基の定義におい
て、 ・炭素環式アリール基は、好ましくは、フェニル又はナ
フチル基である。 ・複素環式アリール基とは、好ましくは、1個以上の複
素原子を含有する5若しくは6員の単環式複素アリール
基か又は縮合多環式系であって各環が5若しくは6員で
あり、適当ならば1個以上の複素原子を含有するものを
意味する。 ・複素環式アリール基は、好ましくは酸素、硫黄及び窒
素原子のうちから選択される1個以上の複素原子を含有
する。 ・5員の単環式複素環式アリール基は、好ましくは、チ
エニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリ
ル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル又はイ
ソオキサゾリル基である。 ・6員の単環式複素環式アリール基は、好ましくは、ピ
リジル、ピリミジニル、ピリダジニル又はピラジニル基
である。 ・縮合多環式複素環式アリール基は、例えば、インドリ
ル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル又はキノリニル
基、或いはアデニンのようなプリン塩基の残基であって
よい。 ・アルキル、アルケニル又はアルキニル基は、好ましく
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、t−ブチル、デシル又はドデシル、
ビニル、アリル、エチニル、プロピニル、プロパルギ
ル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル
基である。 ・ハロゲン原子は、好ましくは、弗素、塩素又は臭素原
子である。 ・ハロゲン原子により置換されたアルキル基は、好まし
くは、CHCl2 、CHBr2 、CHF2 、CCl3
CBr3 、CF3 、CH2 CF3 、CH2 CH2CCl3
、CH2 CH2 CF3 基である。 ・カルボン酸の残基は、好ましくは、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、n−バレリル、イソ
バレリル、t−バレリル及びピバリル基である。
【0007】本発明の好ましい化合物としては、下記の
ものが挙げられる。 a)Zが水素原子である式(I)の化合物。 b)Rが(CH24 Ar1 基(ここで、Ar1 は前記
の通りである)を表わす式(I)の化合物。 c)Ar1 が前記の基の一つにより置換されたフェニル
基を表わす式(I)の化合物;例えばAr1 が1個以上
のハロゲン原子により置換されたフェニル基を表わす式
(I)の化合物;特にAr1 が1個以上の塩素原子によ
り置換されたフェニル基を表わす式(I)の化合物:特
にAr1 が4−クロルフェニル基を表わす式(I)の化
合物;或いはAr1 が1個以上のO−アルキル基(4個
までの炭素原子を含有する)により置換されたフェニル
基を表わす式(I)の化合物;特にAr1 が1個以上の
メトキシ基により置換されたフェニル基を表わす式
(I)の化合物;例えばAr1 が4−メトキシフェニル
基を表わす式(I)の化合物。d)Ar1 が置換されて
いてもよい5員の複素環式アリール基を表わす式(I )の化合物;例えばAr1 が置換されていてもよいチエ
ニル基を表わす式(I)の化合物;特にAr1 が非置換
チエニル基を表わす式(I)の化合物;或いはAr1
置換されていてもよいイミダゾリル基を表わす式(I)
の化合物;特にAr1 が非置換イミダゾリル基を表わす
式(I)の化合物。
【0008】本発明の好ましい化合物のうちでは、Ar
1 が置換されていてもよいビフェニル基を表わす式
(I)の化合物が挙げられる。ここで、ビフェニルと
は、次式
【化10】 の基を意味する。本発明の全く特定の主題は、Ar1
置換されていてもよい次式
【化11】 の基を表わす式(I)の化合物にある。
【0009】また、本発明の化合物のうちでは、RがX
1 Ar2 基(ここで、X1 は−NH−C(=O)−基に
より中断されている6個までの炭素原子を含有するアル
キル基を表わし、Ar2 は前記と同じ意味を有する)を
表わす式(I)の化合物が挙げられる。これらの化合物
のうちでは、特に、Rが次式
【化12】 (ここで、フェニル基は前記した置換基の1個以上によ
り置換されていてもよい)の基を表わす式(I)の化合
物が挙げられる。さらに、本発明の主題は、その製造を
後記の実験の部に示した式(I)の化合物、特に、例
1、2、3、4、11及び15の化合物にある。特に有
益な化合物としては、例28の化合物、さらに例38及
び39の化合物が挙げられよう。
【0010】一般式(I)の化合物は、葡萄球菌属、連
鎖球菌属、肺炎球菌属のようなグラム陽性細菌に対し非
常に良好な抗生物質活性を持っている。したがって、本
発明の化合物は、感受性細菌感染症の治療に、特に、葡
萄球菌性敗血症、顔又は皮膚の悪性葡萄球菌感染症、膿
皮症、敗血性又は化膿性びらん、せつ、炭疽、フレグモ
ーネ、丹毒及びざ瘡のような葡萄球菌感染症、原発性又
はインフルエンザ後急性アンギナ、気管支肺炎、肺化膿
症のような葡萄球菌感染症、急性アンギナ、耳炎、副鼻
腔炎、猩紅熱のような連鎖球菌感染症、肺炎、気管支炎
のような肺炎球菌症、ブルセラ症、ジフテリア、淋菌感
染症の治療に使用することができる。また、本発明の化
合物は、インフルエンザ菌、リケッチャ菌、肺炎マイコ
プラズマ、クラミジア属、レジュネラ菌、ウレアプラズ
マ属、トキソプラズマのような細菌、又はマイコバクテ
リア属、リステリア属、髄膜炎菌、キャンピロバクター
菌のような細菌による感染症に対して活性である。した
がって、本発明の主題は、上記のような式(I)の化合
物並びにそれらの製薬上許容できる無機又は有機酸との
付加塩よりなる薬剤、特に抗生物質剤にある。本発明の
さらに特別の主題は、前述のような式(I)の好ましい
化合物、特に例1、2、3、4、11及び15の化合物
並びにそれらの製薬上許容できる無機又は有機酸との付
加塩よりなる薬剤、特に抗生物質剤にある。薬剤として
は、例28の化合物、さらに例38及び39の化合物並
びにそれらの製薬上許容できる塩類も挙げられる。ま
た、本発明の主題は、前記の薬剤の少なくとも1種を活
性成分として含有する製薬組成物にある。これらの組成
物は、経口的に、直腸経路で又は非経口的に或いは皮膚
及び粘膜上への局部適用として局部経路で投与すること
ができるが、好ましい投与経路は経口投与である。これ
らの製薬組成物は、固体又は液体状であってよく、人の
医薬として慣用されているあらゆる製薬形態で、例えば
無味錠剤又は糖衣錠、カプセル、顆粒、座薬、注射用製
剤、軟膏、クリーム、ジェルの形で提供できる。これら
は、通常の方法により製造される。活性成分は、これら
の製薬組成物に通常使用される補助剤、例えばタルク、
アラビアゴム、ラクトース、でんぷん、ステアリン酸マ
グネシウム、ココアバター、水性又は非水性ビヒクル、
動物性又は植物性の脂肪物質、パラフィン誘導体、グリ
コール、各種の湿潤剤、分散剤又は乳化剤、保存剤と配
合することができる。これらの組成物は、また、適当な
ビヒクル、例えば非発熱性無菌水に即時に溶解するよう
に意図された粉末の形態で提供できる。投薬量は、治療
する感染症、問題の患者、投与経路及び化合物によって
変わる。それは、例えば、例2又は例11に記載の化合
物については、成人の場合に経口投与で1日当たり50
mg〜300mgであろう。
【0011】また、本発明の主題は、前記の式(I)の
化合物並びにそれらの酸との付加塩を製造するにあた
り、次式(II)
【化13】 (ここで、Z' は18個までの炭素原子を含有するカル
ボン酸の残基を表わす)の化合物にその11位置のヒド
ロキシル基を選択的に活性化できる反応剤を作用させて
次式(III)
【化14】 (ここで、R1 は容易に解裂できる基の残基を表わす)
の化合物を得、この化合物に塩基を作用させて次式(I
V)
【化15】 の化合物を得、次いで式(IV)の化合物に ・次式(V) R−N=C=O (V) (ここで、Rは上で記載の通りである)の化合物を作用
させて次式(VI)
【化16】 の化合物を得、この化合物を加熱により自然に環化させ
るか又は環化剤を作用させて次式(IA)
【化17】 の化合物(これはZ' が水素原子を表わさない式(I)
の化合物に相当する)を得るか、或いは ・カルボニルジイミダゾールを作用させて次式(VII)
【化18】 の化合物を得、次いで次式(VIII) R−NH2 (VIII) (ここで、Rは上で記載の通りである)の化合物を作用
させて前記のような式(VI)の化合物を得、この化合物
を加熱により自然に環化させるか又は環化剤を作用させ
て式(IA)の相当する化合物を得、次いで要すれば式
(IA)の化合物に2' 位置のヒドロキシル官能基を遊
離化させる反応剤を作用させ及び(又は)要すれば酸を
作用させてその塩を得ることを特徴とする式(I)の化
合物並びにそれらの塩の製造法にある。
【0012】本発明の製造法の好ましい実施態様におい
ては、 ・11位置のヒドロキシル基を選択的に活性化できる反
応剤は、メタンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホ
ン酸無水物又はトリフルオルメタンスルホン酸無水物の
ようなスルホン酸無水物である。 ・二重結合10(11)を形成させるのに使用される塩
基は、ジアザビシクロウンデセン、例えば、DBU(即
ち、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン)、ジアザビシクロノネン、2,6−ルチジ
ン、2,4,6−コリジン又はテトラメチルグアニジン
である。 ・式(IV)の化合物と式(V)の化合物との間の反応
は、ピリジン、トリエチルアミン、モルホリン、N−メ
チルモルホリンのような塩基の存在下に行われる。式
(VI)の化合物の環化は自然に又は50〜100℃の温
度に加熱することにより達成される。 ・式(IV)の化合物とカルボニルジイミダゾールとの反
応は、水素化ナトリウム、トリエチルアミン、炭酸ナト
リウム若しくはカリウム又は酸性炭酸ナトリウム若しく
はカリウムのような塩基の存在下に、或いは塩化メチレ
ン、テトラヒドロフラン又はジメチルアセトアミドのよ
うな溶媒中で塩基の不存在下に行われる。 ・式(VII) の化合物と式R−NH2 化合物との反応は、
例えば、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン又はジメチルスルホ
キシドのような溶媒中で行われる。式(VI)の化合物の
環化は、一般に反応中に行われるか、又は式(VI)の単
離された化合物に、テトラヒドロフランのような溶媒中
でカリウムt−ブチラートのような塩基を作用させるこ
とにより達成される。 ・2' 位置のエステル官能基の加水分解は、メタノール
又は塩酸水溶液を使用して行われる。 ・塩形成は、標準的な方法によって行われる。
【0013】出発物質として使用される式(II)の化合
物は、一般に知られた化合物であり、ヨーロッパ特許第
0487411号に記載のように製造することができ
る。式RN=C=O及びR−NH2 の化合物は、一般に
知られた物質である。式RNH2 の化合物は、例えば、
J.Med.Chem.(1982)vol.25,
p.947以下、Tetrahedron Lette
rs vol.32,No.14,p.1699−17
02(1991)、J.Org.Chem.54(1
8),4298,301(1989)、J.Org.C
hem.28(101),2589,91(196
3)、独国特許第3406416号、J.Org.Ch
em.6−895−901(1941)、又はSynt
h.Commun.17(14),1741−8(19
87)に記載の方法により製造することができる。
【0014】
【0015】
【実施例】下記の実施例は本発明を例示するためのもの
である。
【0016】例1:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−クロルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン工程A :3−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチ
ル−3−O−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)
オキシ)−6−O−メチル−11−O(メチルスルホニ
ル)−3−オキソエリスロマイシン2' −アセテート 17gの3−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチ
ル−3−O−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)
オキシ)−6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシ
ン2' −アセテートを窒素雰囲気下に100mlのピリ
ジン中に撹拌しながら導入する。得られた混合物を10
℃に冷却する。11.9gのメタンスルホン酸無水物を
添加する。反応媒体を周囲温度に戻す。5時間撹拌し続
ける。得られた沈殿をろ過し、濃縮し、水で溶解し、酢
酸エチルで抽出する。有機相を水洗し、乾燥し、ろ過
し、濃縮する。このようにして、20.9gの粗生成物
を得た。これをしゅう酸を使用して塩形成することによ
り精製し、次いで水酸化アンモニウムを使用して塩基を
遊離化させる。このようにして、15.16gの所望化
合物を得た。Mp=210〜212℃。工程B :11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ−3
−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O
−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−
6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシン2' −ア
セテート 工程Aで製造した8.26gの化合物を35mlのアセ
トン中に撹拌しながら導入する。次いで、2.19ml
のDBUを滴下する。周囲温度で20時間撹拌し続け
る。反応混合物を塩化メチレンで溶解する。有機相を水
洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。1
0gの生成物を得た。これをエーテルで溶解し、次いで
分離し、エチルエーテルで洗浄する。このようにして、
6.33gの所望化合物を得得た。Mp=230〜23
2℃。工程C :11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ−3
−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O
−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−
12−O−((1H−イミダゾール−1−イル)カルボ
ニル)−6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシン
2' −アセテート 96mgの水素化ナトリウム50%油中懸濁液を15m
lのテトラヒドロフラン中に導入する。得られた懸濁液
を0℃に冷却し、上記工程で製造した611mgの化合
物を17mlのテトラヒドロフランに溶解してなる溶液
を滴下する。486mgのカルボニルジイミダゾールを
15mlのテトラヒドロフランに溶解してなる溶液を0
℃で導入する。4時間30分撹拌し続ける。反応混合物
を周囲温度に戻し、ろ過し、濃縮し、次いで酢酸エチル
で溶解し、燐酸二水素ナトリウム溶液で洗浄し、酢酸エ
チルで抽出し、乾燥し、ろ過し、濃縮する。852mg
の所望化合物を得た。これはそのまま次の工程に使用す
る。工程D :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(4−クロルフェニル)ブチル)イミノ))エリスロマ
イシン2' −アセテート 上記工程で製造した852mgの化合物に、1.1gの
4−(4−クロルフェニル)ブチルアミン(J.Me
d.Chem.1982,Vol.25,No.951
に記載のように製造)、3mlのアセトニトリル及び
0.3mlの脱塩水を含有する溶液を添加する。55℃
で4時間撹拌する。反応媒体を燐酸二水素ナトリウム溶
液中に注ぎ、塩化メチレンで抽出し、抽出物を水洗し、
乾燥し、ろ過し、濃縮する。1.4gの油状物を得た。
これをシリカでクロマトグラフィーし、塩化メチレン−
イソプロパノール混合物(95−5)で溶離する。薄層
クロマトグラフィーを使用して均一画分を集め、ろ過
し、もう祝する。0.44gの油状物を得た。これをイ
ソプロピルエーテルでペースト状にし、分離し、70℃
で乾燥する。このようにして、0.262gの所望化合
物を得た。Mp=179〜181℃。工程E :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(4−クロルフェニル)ブチル)イミノ))エリスロマ
イシン 上記工程で製造した0.23gの化合物と6mlのメタ
ノールの混合物を撹拌し続ける。周囲温度で15時間撹
拌し続ける。メタノールを蒸発させ、残留物をシリカで
クロマトグラフィーし、酢酸エチル−メタノール−水酸
化アンモニウム混合物(9−1−0.01)で溶離す
る。TLCを使用して均一画分を集め、ろ過し、濃縮す
る。0.14gの油状物を得た。これをイソプロピルエ
ーテル中でペースト状にし、分離し、80℃で減圧下に
乾燥する。0.094gの化合物を得た。Mp=184
〜196℃。 [α]D =+23°(c=1%,CHCl3 )。
【0017】例2:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−メトキシフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン工程A :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(4−メトキシフェニル)ブチル)イミノ))エリスロ
マイシン2' −アセテート 0.8gの11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ−
3−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−
O−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)
−12−O−((1H−イミダゾール−1−イル)カル
ボニル)−6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシ
ン2' −アセテート、3mlのアセトニトリル及び1.
0gの4−(4−メトキシフェニル)ブチルアミン(T
etorahedron Letters,32,16
99−1702(1991)に従って製造)より出発し
て、例1の工程Dにおけるように操作することによっ
て、0.8gの所望化合物を、2' 位置がアセチル化さ
れている化合物と脱アセチルされている化合物との混合
物の形で得た。塩化メチレン−メタノール混合物(9−
1)を使用してシリカでクロマトグラフィーを行う。R
f=0.47。工程B :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(4−メトキシフェニル)ブチル)イミノ))エリスロ
マイシン 上記の工程で得た0.8gの粗生成物から出発して、例
1の工程Eにおけるように操作を行って、0.237g
の所望化合物を得た。Mp=193〜195℃。 [α]D =+22.3°(c=1%,CHCl3 )。
【0018】例3:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2−チエニル)ブチル)イミノ))エリ
スロマイシン工程A :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(2−チエニル)ブチル)イミノ))エリスロマイシン
2' −アセテート 0.85gの11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ
−3−デ((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3
−O−メチル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキ
シ)−12−O−((1H−イミダゾール−1−イル)
カルボニル)−6−O−メチル−3−オキソエリスロマ
イシン2' −アセテート、3mlのアセトニトリル、
0.3mlの水及び0.822gの4−(2−チエニ
ル)ブチルアミン(これの製造は後に示す)より出発し
て、例1の工程Dにおけるように操作することによっ
て、0.212gの所望化合物を得た。Mp=218−
220℃。工程B :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
(2−チエニル)ブチル)イミノ))エリスロマイシン 上記の工程で得た0.182gの粗生成物と0.6ml
のメタノールから出発して、例1の工程Eにおけるよう
に操作を行って、0.085gの所望化合物を得た。M
p=188〜190℃。 [α]D =+24°(c=1%,CHCl3 )。
【0019】例4:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−((1,1' −ビフェニル)−4−イル)
ブチル)イミノ))エリスロマイシン工程A :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
((1,1' −ビフェニル)−4−イル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン2' −アセテート 3.5mlのアセトニトリル、0.7gの11−デオキ
シ−10,11−ジデヒドロ−3−デ((2,6−ジデ
オキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L−リ
ボヘキソピラノシル)オキシ)−12−O−((1H−
イミダゾール−1−イル)カルボニル)−6−O−メチ
ル−3−オキソエリスロマイシン2' −アセテート、
0.3mlの水及び1.1gのビフェニルブチルアミン
(その製造は後に示す)を含有する混合物を55℃で5
時間加熱する。反応媒体を燐酸二水素ナトリウム飽和水
溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、ろ過する。水性相
をデカンテーションし、酢酸エチルで抽出し、水洗し、
次いで乾燥し、ろ過し、濃縮する。1.1gの所期生成
物を得た。工程B :11,12−ジデオキシ−3−デ((2,6−
ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メチル−α−L
−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−O−メチル−
3−オキソ−12,11−(オキシカルボニル((4−
((1,1' −ビフェニル)−4−イル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン 工程Aで得た1.1gの生成物を12mlのメタノール
中に注ぐ。得られた溶液を周囲温度で15時間撹拌し、
次いで濃縮し、3mlの塩化メチレンで希釈し、乾燥
し、ろ過し、濃縮する。得られた生成物をイソプロピル
エーテル−エチルエーテル混合物(9−1)中で再結晶
させる。分離し、80℃で乾燥した後、0.148gの
化合物を得た。Mp=166〜168℃。NMR (CDCl3 ) 1.34(s)及び1.47(s):6及び12CH
3 ;2.68(m):CH2 −φ;3.05〜3.2
5:H10、H4 及びH2';3.60(s):H11;3.
67(m):CH2 −N−C(=O);〜7.26−〜
7.49:内部フェニル;7.31:p−位置のH;〜
7.42:m−位置のH;〜7.58:o−位置のH−
内部フェニル微量分析 理論:C % 68.75 H % 8.35 N% 3.41 実測:C % 68.6 H % 8.5 N% 3.3 11−デオキシ−10,11−ジデヒドロ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−12
−O−((1H−イミダゾール−1−イル)カルボニ
ル)−6−O−メチル−3−オキソエリスロマイシン
2' −アセテート及び適当なアミンから出発して、前記
のように操作を行うことにより、下記の化合物を得た。
【0020】例5:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2−メトキシフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=190〜192℃。 [α]D =+24°(c=1%,CHCl3 )。
【0021】例6:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((2−(フェニルメチルチオ)エチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=190〜192℃。 [α]D =−11.5°(c=1%,CHCl3 )。
【0022】例7:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−ニトロフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=200〜202℃。 [α]D =+15.5°(c=1%,CHCl3 )。
【0023】例8:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2,4−ジメチルフェニル)ブチル)イ
ミノ))エリスロマイシン Mp=183〜185℃。 [α]D =+21°(c=1%,CHCl3 )。
【0024】例9:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−メチルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=200〜202℃。 [α]D =+23°(c=1%,CHCl3 )。
【0025】例10:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2,4,6−トリメチルフェニル)ブチ
ル)イミノ))エリスロマイシン Mp=188〜190℃。 [α]D =+24°(c=1%,CHCl3 )。
【0026】例11:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−((1H)−イミダゾール−1−イル)ブ
チル)イミノ))エリスロマイシン Mp=212〜214℃。 [α]D =+26.2°(c=1%,CHCl3 )。
【0027】例12:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(3−メトキシフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=196〜198℃。 [α]D =+18.8°(c=1%,CHCl3 )。
【0028】例13:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(フェニルアミノ)−4−オキソブチル)
イミノ))エリスロマイシン Mp=190〜192℃。 [α]D =+8°(c=1%,CHCl3 )。
【0029】例14:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((3−(フェニルチオ)プロピル)イミノ))エ
リスロマイシン Mp=204〜206℃。 [α]D =+19°(c=0.9%,CHCl3 )。
【0030】例15:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((2−((フェニルカルボニル)アミノ)エチ
ル)イミノ))エリスロマイシン Mp=240℃。 [α]D =−2°(c=1%,CHCl3 )。
【0031】例16:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((3−フェノキシプロピル)イミノ))エリスロ
マイシン Mp=222〜225℃。 [α]D =+20°(c=0.9%,CHCl3 )。
【0032】例17:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((2−(フェニルメトキシ)エチル)イミノ))
エリスロマイシン Mp=207℃。
【0033】例18:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((2−(4−メトキシフェニル)エチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=218〜220℃。 [α]D =+15.5°(c=1%,CHCl3 )。
【0034】例19:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(1H−インドール−4−イル)ブチル)
イミノ))エリスロマイシン Mp=208〜212℃。 [α]D =+22°(c=1%,CHCl3 )。
【0035】例20:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(3−アミノフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=200〜202℃及び210℃。 [α]D =+23°(c=1%,CHCl3 )。
【0036】例21:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2−クロルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=193〜195℃。 [α]D =+23°(c=1%,CHCl3 )。
【0037】例22:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(3−クロルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=191〜193℃。 [α]D =+22°(c=1%,CHCl3 )。
【0038】例23:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=220〜222℃。
【0039】例24:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−(1−オキソブチル)フェニル)ブ
チル)イミノ))エリスロマイシン Mp=134〜136℃。
【0040】例25:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−(1−オキソエチル)フェニル)ブ
チル)イミノ))エリスロマイシン Mp=170〜172℃。
【0041】例26:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((3−(フェニルスルホニル)プロピル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=202〜204℃。 [α]D =+21°(c=1%,CHCl3 )。
【0042】例27:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−ブチルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=134〜135℃。 [α]D =+19.5°(c=1%,CHCl3 )。
【0043】例28:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−キノリニル)ブチル)イミノ))エ
リスロマイシン Mp=170〜172℃。
【0044】例29:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2,2' −ビチオフェン)−5−イル)
ブチル)イミノ))エリスロマイシン Mp=147〜149℃。
【0045】例30:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((3−オキソ−3−((2−チアゾリル)アミ
ノ)プロピル)イミノ))エリスロマイシン
【0046】例31:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−エチルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=191〜193℃。 [α]D =+20°(c=1%,CHCl3 )。
【0047】例32:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−(4−クロルベンゾイル)−3−メ
チルフェニル)ブチル)イミノ))エリスロマイシン Mp=143〜145℃。 [α]D =+8°(c=1%,CHCl3 )。
【0048】例33:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(9H−フルオレン−2−イル)ブチル)
イミノ))エリスロマイシン Mp=215〜217℃。 [α]D =+20°(c=1%,CHCl3 )。
【0049】例34:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)
ブチル)イミノ))エリスロマイシン [α]D =+13°(c=1%,CHCl3 )。
【0050】例35:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−フェノキシフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=154〜156℃。 [α]D =+16°(c=1%,CHCl3 )。
【0051】例36:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2−フェニル−1H−イミダゾール−1
−イル)ブチル)イミノ))エリスロマイシン Mp=132〜134℃。 [α]D =+13°(c=1%,CHCl3 )。
【0052】例37:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(4−フルオルフェニル)ブチル)イミ
ノ))エリスロマイシン Mp=180℃。
【0053】例38:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)
ブチル)イミノ))エリスロマイシン Mp=194〜196℃。 TLC:Rf=0.43(CH2 Cl2 −MeOH−N
4 OH(0.4−5−0.2))。
【0054】例39:11,12−ジデオキシ−3−デ
((2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−3−O−メ
チル−α−L−リボヘキソピラノシル)オキシ)−6−
O−メチル−3−オキソ−12,11−(オキシカルボ
ニル((4−(2−フェニル−5−チアゾリル)ブチ
ル)イミノ))エリスロマイシン Mp=118〜120℃。 TLC:Rf=0.24(4%のTEAを含有するAC
OEt)。
【0055】前記のように実施することにより、下記の
表1〜表5に記載の式(I)の化合物を製造した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0056】製造例1:4−(2−チエニル)ブチルア
ミン工程A :4−(2−チエニル)ブチルアミド 40mlのジクロルエタン、5.1mlの4−(2−チ
エニル)酪酸及び10.2mlの塩化チオニルの混合物
を60℃で3時間撹拌する。ジクロルエタンを蒸発さ
せ、得られた生成物を濃水酸化アンモニウム溶液中に注
ぎ、0℃に冷却する。分離し、得られた生成物を乾燥す
る。4.29gの生成物が得られた。これをシリカでク
ロマトグラフィーし、塩化メチレン−メタノール混合物
(92−8)で溶離する。TLCを使用して均一な画分
を集め、濃縮し、ろ過する。得られた生成物をイソプロ
ピルエーテル中でペースト状にし、分離し、乾燥する。
1.18gの所望化合物を得た。Mp=84〜86℃。工程B :4−(2−チエニル)ブチルアミン 30mlのテトラヒドロフランと1.06gの水素化ア
ルミニウムリチウムを含有する混合物中に1.1gの4
−(2−チエニル)ブチルアミンを0℃で滴下する。全
体を周囲温度に戻し、周囲温度で4時間30分撹拌し、
次いで30℃で1時間、周囲温度で16時間撹拌する。
0℃に冷却した後、3mlの水−テトラヒドロフラン混
合物(2−1)を添加し、次いで8mlの水を添加し、
次いで6mlの酒石酸カリウムナトリウム複塩を添加す
る。ろ過し、濃縮した後、得られた生成物をエチルエー
テルで溶解し、炭酸ナトリウム溶液で、次いで水で洗浄
し、水性相をエチルエーテルで抽出する。有機相を集
め、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。0.
91gの生成物を得た。これを12mlの酢酸エチル−
エタノール混合物(95−5)に溶解する。0℃に冷却
した後、ガス状塩酸を酢酸エチルに溶解してなる溶液を
添加する。所期化合物の塩酸塩が沈殿する。分離し、乾
燥した後、0.675gの所望化合物を塩酸塩の形で得
た。Mp=168−170℃。相当する塩基は、アルカ
リで処理し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾
燥し、ろ過し、濃縮することによって得た。
【0057】製造例2:4−[(1,1' −ビフェニ
ル)−4−イル]ブチルアミン工程A :N−[4−[(1,1' −ビフェニル)−4−
イル]−3−ブテニル]フタルイミド 150mlのテトラヒドロフラン、5.46gの4−フ
ェニルベンズアルデヒド及び15.9gのN−(3−ブ
ロムプロピル)フタルイミドを含有する懸濁液を−40
℃に冷却する。次いで3.37gのカリウムt−ブチラ
ートを導入する。温度を−15℃に上昇させ、−15℃
で1時間撹拌する。反応媒体を氷上に注ぎ、酢酸エチル
で抽出し、水洗し、有機相をNa2 SO4で乾燥し、ろ
過し、濃縮する。19gの生成物を得た。これを塩化メ
チレンに溶解し、シリカでクロマトグラフィーし、酢酸
エチル−ヘキサン混合物(3−7)で溶離する。濃縮
し、分離し、減圧下に乾燥した後、8.5gの所望化合
物を単離した。Mp=112〜114℃。微量分析 理論:C % 81.56 H % 5.42 N% 3.96 実測:C % 81.4 H % 5.3 N% 3.8工程B :4−[(1,1' −ビフェニル)−4−イル]
−3−ブテニルアミン 280mlのエタノール、7.9gの工程Aで得た化合
物及び1.3mlのヒドラジン水和物を含有する混合物
を還流させる。反応混合物を周囲温度に戻し、得られた
沈殿をろ過し、エタノールで洗浄し、次いで濃縮し、2
N塩酸溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機相を
水洗し、乾燥し、減圧下に濃縮する。2.89gの所望
化合物を得た。Mp=188〜189℃。工程C :4−[(1,1' −ビフェニル)−4−イル]
ブチルアミン 17mlのメタノール、1.74gの工程Bで得た化合
物及び0.17gの10%Pd担持炭触媒を水素化装置
に入れる。水素化を終夜続ける。ろ過し、洗浄し、濃縮
した後、得られた生成物を酢酸エチルでペースト状に
し、急冷し、分離し、80℃で減圧乾燥する。1.55
gの所望化合物を得た。Mp=260℃。
【0058】製造例3:4−(2,4,6−トリメチル
フェニル)ブチルアミン 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を塩酸塩の形で得た。 Mp=218〜220℃。
【0059】製造例4:4−(4−メチルフェニル)ブ
チルアミン 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を塩酸塩の形で得た。 Mp=202〜204℃。
【0060】製造例5:4−(2,4−ジメチルフェニ
ル)ブチルアミン 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を塩酸塩の形で得た。 Mp=126〜128℃。
【0061】製造例6:4−(2−メトキシフェニル)
ブチルアミン 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を塩酸塩の形で得た。 Mp=122〜124℃。
【0062】製造例7:4−(4−フェノキシフェニ
ル)ブチルアミン 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を塩酸塩の形で得た。 Mp=172〜174℃。 この化合物を水酸化アンモニウム媒体中で酢酸エチルに
より抽出することによってアミンに変換した。
【0063】製造例8:4−(2−フェニル−1H−イ
ミダゾール−1−イル)ブチルアミン工程A :N−[4−(2−フェニル−1H−イミダゾー
ル−1−イル)ブチル]フタルイミド 4.32gの2−フェニルイミダゾールを25ccのジ
メチルホルムアミドに溶解してなる溶液を、1.73g
の水素化ナトリウムを5ccのジメチルホルムアミドに
溶解してなる溶液に周囲温度で1時間15分にわたり添
加する。次いで、10.97gのN−(4−ブロムブチ
ル)フタルイミドを33ccのジメチルホルムアミドに
溶解してなる溶液を添加し、周囲温度で48時間撹拌す
る。酢酸エチルで抽出し、次いで乾燥し、溶媒を蒸発さ
せ、得られた生成物をシリカでクロマトグラフィー(溶
離剤:酢酸エチル−メチルエチルアミン95−5)し、
残留物をエーテルで溶解し、急冷し、結晶を分離し、乾
燥し、1.11gの所期化合物を得た。Mp=82〜8
4℃。工程B :4−(2−フェニル−1H−イミダゾール−1
−イル)ブチルアミン 工程Aで得た5.64gの化合物を175ccのエタノ
ールに溶解してなる溶液に1.6ccのヒドラジン水和
物を添加する。反応媒体を16時間加熱還流し、溶媒を
除去し、残留物を25ccの2N苛性ソーダ液及び50
ccの水で溶解し、酢酸エチルで抽出し、抽出物を乾燥
し、溶媒を蒸発させ、残留物をシリカでクロマトグラフ
ィー(溶離剤:塩化メチレン−メタノール−水酸化アン
モニウム9−1−0.02)し、1.95gの所期化合
物を得た。Rf=0.12。
【0064】製造例9:4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)ブチルアミン工程A :N−[4−(6−アミノ−9H−プリン−9−
イル)−3−ブテニル]フタルイミド 9.6gのアデニンを270ccのジメチルホルムアミ
ドに溶解してなる溶液に3.4gの水素化ナトリウムを
添加する。2時間30分撹拌し、20gのN−(4−ブ
ロムブチル)フタルイミドを添加し、周囲温度で74時
間撹拌し、次いでろ過し、ろ液の溶媒を蒸発させ、沈殿
をエーテルで洗浄し、水洗し、次いでエーテルで洗浄
し、乾燥する。残留物を65℃でメタノールに溶解し、
急冷し、15.00gの所期化合物を集めた。工程B :4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)
ブチルアミン 上で得た14.01gの化合物を728ccのエタノー
ル及び2.02ccのヒドラジン中で22時間加熱還流
し、さらに2.02gのヒドラジンを添加し、反応を1
1時間続ける。反応媒体を周囲温度に戻し、次いでろ過
し、エタノールを蒸発させ、乾燥した後、10.5gの
粗生成物を集めた。8.72gの粗生成物を50ccの
塩化メチレンに溶解し、9.42ccのトリフルオル酢
酸を添加し、反応媒体を周囲温度で16時間放置し、沈
殿をエーテルで溶解し、ろ過し、乾燥し、10.24g
の所期化合物をトリフルオル酢酸塩の形で集めた。
【0065】製造例10:4−(1H−ベンゾイミダゾ
ール−1−イル)ブチルアミン 出発時に4.13gのベンゾイミダゾールを使用して製
造例8におけるように操作を行うことにより、7.97
gの中間体フタルイミドを得た。Mp=136〜138
℃。これを2.5ccのヒドラジン水和物と反応させ、
4.99gの所期化合物を得た。これをしゅう酸により
処理してそのしゅう酸塩を得た。
【0066】製造例11:2−フェニル−5−(4−ア
ミノブチル)チアゾール 製造例2におけるようにして操作することにより、所望
化合物を得た。 Mp=62〜64℃。
【0067】製薬組成物の例 下記の成分を含有する処方物を調製した。 ・例1の化合物・・・150mg 補助剤・・・1gとするに十分な量 (補助剤の詳細:でんぷん、タルク及びステアリン酸マ
グネシウム) ・例2の化合物・・・150mg 補助剤・・・1gとするに十分な量 (補助剤の詳細:でんぷん、タルク及びステアリン酸マ
グネシウム) ・例3の化合物・・・150mg 補助剤・・・1gとするに十分な量 (補助剤の詳細:でんぷん、タルク及びステアリン酸マ
グネシウム) ・例4の化合物・・・150mg 補助剤・・・1gとするに十分な量 (補助剤の詳細:でんぷん、タルク及びステアリン酸マ
グネシウム) ・例5の化合物・・・150mg 補助剤・・・1gとするに十分な量 (補助剤の詳細:でんぷん、タルク及びステアリン酸マ
グネシウム)
【0068】本発明の化合物の薬理学的研究 液状培地中での希釈法 一連の試験管を準備し、これらに均等量の無菌栄養培地
を分配する。各試験管に被検化合物の濃度を増大させて
配分し、次いで各試験管に細菌株を播種する。加温室中
で37℃で24時間インキュベートした後、増殖の抑止
を光透過法により評価する。これにより最小抑止濃度
(MIC、μg/cm3 として表わされる)を決定する
ことができる。グラム陽性菌株について得られた結果を
下記の表6に示す。
【表6】 さらに、例1、2、3、4、11及び15の化合物は、
グラム陰性菌株:Haemophilus influ
enzae 351HT3、351CB12、351C
A1及び351GR6に対して有用な活性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジャンフランソワ・シャント フランス国グレシ・アン・フランス、ア レ・エオル、2 (72)発明者 アレクシ・ドニ フランス国パリ、リュ・ゴドフロワ・カ ベニャック、37 (72)発明者 オディル・ル・マルトレ フランス国パリ、アブニュ・ド・ベルサ イユ、42 (56)参考文献 特開 平4−290893(JP,A) J.Org.Chem.,Vol. 53,No.10(1988)p.2340−2345 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 17/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(VII) 【化1】 [ここで、Z’は18個までの炭素原子を含有するカル
    ボン酸の残基を表わす]の化合物。
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