JP3149614B2 - アーク溶接装置のアーク溶接方法 - Google Patents

アーク溶接装置のアーク溶接方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークと溶接ワイヤ
(以下、単にワイヤという)の溶着を検出し、その溶着
状態を解除するアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一つのアーク溶接工程終了後にワイヤが
ワークへ接着しているか否かを検出する。このワイヤと
ワークとの溶着状態を検出する方法として、ワイヤに直
流電圧を印加し、この電圧の変化を検出する方法があ
る。具体的には、ワークを接地した状態でワイヤに直流
電圧を印加する。ワークとワイヤとが当接あるいは溶着
しておれば、ワイヤはワークを介して接地されることと
なり、電圧がほぼゼロ近くとなる。よってワークとワイ
ヤとが当接あるいは溶着した状態が検出できる。
【0003】この検出時のワイヤとワークの状態を図8
に示す。図において、(a)はトーチ1の先端に取り付
けたワイヤ2がワーク3から完全に離れている状態を示
す図、図8(b)は溶接終了時にワイヤ2がズリ落ちワ
ーク3に接触しているだけの(以下、疑似ワイヤ溶着状
態という)状態を示す図、図8(c)はワイヤ2がワー
ク3へ溶着している状態を示す図である。前述の3通り
のうち、ワイヤ2がワーク3から完全に離れている図8
(a)の状態の時だけ次の溶接工程へトーチ1を移動
し、その他の場合はワイヤ接着とみなし溶接電圧を印加
してワイヤ2を溶断するか、ワイヤ溶着状態を表示して
溶接システムを停止させている。また、前述の3通りの
うち、ワイヤ溶着でワイヤ溶断処置を取らねばならない
のはワーク3にワイヤが溶着している図8(c)の場合
だけであり、その他の場合は次溶接工程へトーチを移動
できるのである。即ち、疑似ワイヤ溶着の図8(b)の
場合は即座に次溶接工程へトーチ1を移動できるのに従
来技術ではワイヤ溶断処置をとらねばならなかった。ま
た、特公昭62−54586号公報においては、溶接終
了後に無条件にワイヤの遊び分に相当する所定長だけト
ーチをワークから引き離す方向へ移動させてワイヤとワ
ークの溶着の検査を実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は下記の課題を有していた。
【0005】(1)溶接終了状態が図8(a)の状態で
も溶接終了後、不必要にもかかわらずトーチ1を移動さ
せるために一溶接工程の時間を短縮することができな
い。
【0006】(2)溶接終了後にトーチ1を逃がす方向
を治具やワーク3に干渉しないように教示させなければ
ならず、しかもワイヤ2をワーク3から引き離す方向へ
溶接終了点ごとに教示させなければならず、教示の煩わ
しさがあり、またこの動作のために一溶接工程の時間短
縮は望めない。
【0007】(3)ワーク3にワイヤ2が溶着している
図8(c)の場合、ワイヤ2はワイヤ送給装置部でクラ
ンプされている状態なので、ワイヤ2の送給方向と一致
しない方向へトーチ1を移動させるとトーチ1とワイヤ
2が干渉してトーチ保持部が破損してしまう。
【0008】(4)溶接終了後にトーチ1を逃がすため
の機構が必要となる(従来技術では、ロボットが必要と
なる。)。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、ワー
クと溶接ワイヤとの溶着状態、疑似ワイヤ溶着状態、さ
らに溶着していない状態に適した動作を行わせ、溶接工
程の時間短縮を図ることを第1の目的とする。
【0010】第2の目的は、溶着状態を解除する動作を
繰り返して溶着状態をできる限り解除できるようにする
ことにある。
【0011】第3の目的は、上記第2の目的に加え、溶
着状態を解除するための時間短縮を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の第1のアーク溶接装置のアーク溶接方
法は、プログラムに従って溶接トーチの溶接ワイヤを移
動制御するとともに、アーク溶接終了後にワークと溶接
ワイヤ間の溶着を検出するアーク溶接装置において、溶
接ワイヤへの溶接電圧を遮断して溶接アークを消弧させ
る第1のステップと、溶接ワイヤとワーク間の溶着状態
を検出する第2のステップと、第2のステップで溶着状
態を検出すると、溶接ワイヤを送給する送給モータによ
送給系でのワイヤの遊び分相当、溶接ワイヤを引き上
げる第3のステップと、第3のステップ終了後に溶接ワ
イヤとワーク間の溶着状態を検出する第4のステップ
と、第4のステップで溶着状態を検出すると溶接ワイヤ
に溶接電圧を印加してアークスポット溶接を行う第5の
ステップと、第5のステップ終了後に溶接ワイヤとワー
ク間の溶着状態を検出する第6のステップと、第6のス
テップで溶着状態を検出すると、少なくともアーク溶接
装置の動作停止、溶着状態の表示あるいは溶着状態の報
知のいずれかを実行する第7のステップと、第2のステ
ップ、第4のステップおよび第6のステップで溶着状態
が検出されないと次の溶接工程に移行する第8のステッ
プとを有している。
【0013】第2の目的を達成するために上記第1のア
ーク溶接方法に新たなステップを追加している。すなわ
ち、本発明の第2のアーク溶接方法は、第6のステップ
で溶着状態を検出すると、第6のステップを実行した回
数が設定回数に到達しているか否かを判断し、設定回数
に到達していない場合に第3のステップに戻し、設定回
数に到達している場合に第7のステップに移行させるス
テップを設けている。
【0014】第3の目的を達成するために上記アーク溶
接方法で追加したステップを変更している。すなわち、
本発明の第3のアーク溶接方法は、第6のステップで溶
着状態を検出すると、第6のステップを実行した回数が
設定回数に到達しているか否かを判断し、設定回数に到
達していない場合に第5のステップに戻し、設定回数に
到達している場合に第7のステップに移行させるステッ
プを設けている。
【0015】
【作用】上記第1のアーク溶接方法によれば、第2のス
テップで溶着状態を検出し、溶着状態でなければ次工程
へ移行し、溶着状態であれば溶接ワイヤを引き上げる第
3のステップを実行する。溶着状態が疑似溶着であれば
溶接ワイヤを引き上げることで解除できる。ステップ4
で再度溶着状態を検出し、溶着状態であればステップ5
でスポット溶接を行い溶着状態を解除する。このスポッ
ト溶接でも溶着を解除できない場合に、ステップ7で運
転停止、溶着状態の表示、報知を行う。
【0016】上記アーク溶接方法ではスポット溶接した
後に溶着を解除できないと運転停止等を行うが、第2の
アーク溶接方法では、スポット溶接で溶着が解除できな
い場合、溶接ワイヤを引き上げる第3のステップを再度
実行する。第3のステップでも溶着が解除できないと、
再度スポット溶接による溶着解除を行う。上記一連の動
作を数回繰り返して行い、できる限り溶着解除を行う。
【0017】また、第3のアーク溶接方法では、スポッ
ト溶接で溶着が解除できない場合、再度スポット溶接を
行い溶着解除を行う。この方法では、溶接ワイヤを引き
上げる第3のステップを実行しないので、溶着解除に要
する時間を短縮できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図面を参照
しながら説明する。図2に本発明が適用されるアーク溶
接ロボットシステムを示す。1はアーク溶接ロボットシ
ステムを制御するロボット制御装置、2は溶接電源で、
ワイヤを介してワーク8に供給される。3はワイヤを送
給するワイヤ送給装置、4はワイヤが巻き取られている
ワイヤリール、5はワイヤを保持するトーチ、6はトー
チ5を保持し所定の教示されたプログラムに従って移動
するロボット本体である。7はワークを載置するととも
に溶接電源2にワークを電気的接続するための母材であ
る。
【0019】また、溶接電源2内には溶接終了後にワイ
ヤ9とワーク8の間に直流電圧を印加して、帰還する電
圧レベルによりワイヤ9とワーク8の間の短絡状態を検
出するワイヤ溶着検出回路(図示せず)が内蔵されてい
る。このワイヤ溶着検出原理や回路動作についてはその
説明を省略する。
【0020】図2の溶接ロボットシステムにおいて、ア
ーク溶接を開始すると溶接電流指令値に比例してワイヤ
が図3のワイヤ送給装置3により図2のトーチ5を通し
てワーク8へ送給され母材7を通して溶接電流が流れワ
ーク8が溶接される。ここで、図3のワイヤ送給装置3
内のワイヤ送給モータ10は図2の溶接電源2内にある
ワイヤ送給用モータガバナ回路(図示せず)で駆動され
るが、図4に示すようにガバナ回路はワイヤ送給モータ
回転数に比例したそのモータの誘起電圧を検出して一定
の周期で送給モータ回転指令電圧と比較し制御する。こ
の比較結果により、ワイヤ送給モータ回転指令電圧値相
当の回転数よりもワイヤ送給モータ10の実回転数(ワ
イヤ送給モータ誘起電圧値)が小さい場合、発振回路に
信号が伝達されて発振を促し、サイリスタ(ゲート)回
路によりサイリスタの点弧角(位相)を広めてワイヤ送
給モータ10の回転を速める方向に制御される。反対に
ワイヤ送給モータ実回転数(ワイヤ送給モータ誘起電圧
値)がワイヤ送給モータ回転指令電圧値よりも大きい場
合、発振回路に信号が伝達され発振を抑制し、サイリス
タの点弧角(位相)を狭めてワイヤ送給モータ10の回
転を遅くする制御を行っている。ワイヤ送給用モータガ
バナ回路は以上のようにワイヤ送給モータ誘起電圧をフ
ィードバックして一定の周期で比較制御しているので、
精度の高い安定したワイヤ送給性能を実現し、溶接ワイ
ヤ送給速度を等速に維持し溶接状態を安定にしている。
図3に示すワイヤ送給装置3において、ワイヤ送給モー
タ10と実際にワイヤ9を送り出しているフィードロー
ラ11の間には減速比1/25のギアが介在している。
ここで、ワイヤ送給モータ10にてワイヤ9を引き上げ
る(以下、レトラクトという)精度について述べる。ワ
イヤ送給モータ回転指令電圧値は溶接電流指令値と比例
する関係にあり、溶接電流指令値が増大すればワイヤ送
給モータ回転指令値も増大し実際のワイヤ送給モータ回
転数も増大する。従って、ワイヤレトラクト量は溶接電
流指令値とワイヤ送給モータ駆動時間とで制御できる。
このことについて実験した結果を図5に示す。このグラ
フからワイヤの遊び量相当の2ないし3mmワイヤをレト
ラクトするには、(溶接電流指令値、ワイヤ送給モータ
駆動時間)の組合わせで表現すると(40A,200m
sec)(60A,120msec)(80A,85m
sec)等の組合わせがあげられる。図5の結果はワイ
ヤ送給モータガバナ回路とワイヤ送給モータ間のケーブ
ル長さが7mの時であるが、ケーブル長を変化させて同
様の実験を実施した実験結果を踏まえたうえで、ワイヤ
の遊び分相当の2ないし3mmワイヤをレトラクトするの
に溶接電流指令値40A、ワイヤ送給モータ駆動時間2
00msecを選定した。従って、実験で求めた溶接電
流指令値とワイヤ送給モータ駆動時間との関係を使用
し、双方の値を固定してワイヤレトラクト量を制御して
いる。通常のコンジットや送給系の配置でのワイヤの遊
び分は2ないし5mm程度あるので、たとえ溶接終了後の
ワイヤ状態が図8(c)の状態でワーク3に溶着して離
れない場合でもワイヤを2ないし3mmレトラクトするこ
とでトーチやロボットを破損させることはない。また、
溶接終了後にワイヤが図8(c)の状態であった場合に
アークスポット溶接をすることで図8(a)の状態に移
行させる実験においては、図示しないがCO2溶接、ワ
イヤ径φ1.2の場合で溶接電流指令200A、溶接電
圧指令23.6Vの溶接条件が溶着したワイヤを確実に
溶断でき、即ち、再スティックという現象がなくて、次
溶接工程でのアークスタート性が良くワイヤ溶断条件と
して適している。また、この溶接(ワイヤ溶断)条件か
ら大きくはずれない限りアークスポット溶接動作を実施
することで必ず1回で溶着したワイヤを溶断できること
が解っている。
【0021】ここで、図1に本発明の第1の実施例を示
すアルゴリズムを示す。図1のアルゴリズムは溶接の一
工程終了後の溶接トーチの移動の可否を決定するもので
ある。溶接終了に際しワイヤ9の送給を停止した後、溶
接電圧を遮断して溶接アークを消弧させる(S1)。次
にワーク8とワイヤ9の間の短絡の有無を検出すること
でワイヤ9のワーク8への溶着を検出する(S2)。S
2において、ワイヤ溶着がなければ、即座に次の溶接工
程へトーチ5を移動する(S8へ)。もし、S2におい
てワイヤ溶着が検出されたらワイヤ9をワイヤ送給モー
タにて2ないし3mmレトラクトする(S3)。その後、
ワイヤ9のワーク8への溶着を検出する(S4)。S4
においてワイヤ溶着がなければ、次溶接工程へトーチ5
を移動する(S8へ)。もし、S4においてワイヤ溶着
が検出されたらアークスポット溶接動作にて溶着ワイヤ
を溶断する(S5)。その後、ワイヤのワーク8への溶
着を検出する(S6)。S6においてワイヤ溶着がなけ
れば、次溶接工程へトーチ5を移動する(S8へ)。も
し、S6においてワイヤ溶着が検出されたらワイヤ溶着
以外の要因も考えられるので、ワイヤ溶着検出表示をし
て溶接システムを停止させる(S7)。
【0022】以上のように、図1に示すアルゴリズムに
従い溶接終了後のトーチ5の移動の可否を決定してい
る。
【0023】(実施例2)図6に、本発明の第2の実施
例のアルゴリスムを示す。実施例1と同じ点については
説明を省略する。
【0024】本実施例と、第1の実施例との相違点は、
S6で溶着を検出した場合、S6を実行した回数が設定
回数に到達しているか否か、すなわち、S5の溶断を行
った回数が設定回数以上か否かを判断し、設定回数に達
していない場合は、S3へ戻りワイヤのレトラクトを行
い、溶着の検出があった場合は、再びアークスポット溶
接により溶着ワイヤの溶断を行う(S9)を設けた点で
ある。S9で、設定回数に達した場合に初めてワイヤ溶
着検出表示をして溶接システムを停止させる。このよう
にすることにより、万一、1回で溶断できなかった場合
であっても、再度アークスポット溶接を行うことによ
り、溶接工程を停止させることなくスムーズに行うこと
ができる。また1ヵ所の溶断回数を任意に設定すること
により、溶接品質と溶接工程との円滑さとの間のバラン
スを考慮することができる。
【0025】(実施例3)図7に、本発明の第3の実施
例のアルゴリスムを示す。実施例2と同じ点については
説明を省略する。
【0026】本実施例と第2の実施例との相違点は、S
6で溶着を検出した場合、設定回数以上溶断を行ったか
否かを判断し、設定回数に達していない場合に、S3で
はなく、S5へ戻るS10を備えた点である。このよう
にすることにより、実施例2の場合と比較して溶接ワイ
ヤのレトラクトに要する時間分の時間短縮をはかること
ができ、より一層効率がよくなる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、溶着していない場合は即座にまた、疑似溶着の
場合は送給系でのワイヤの遊び分相当量だけワイヤをレ
トラクト後に、また、溶着の場合はアークスポット溶接
で溶着したワイヤを溶断した後に、溶接ワイヤを移動さ
せるので、溶着していない場合、疑似溶着、溶着の3つ
場合を確実に検出でき、各々適切に対応することがで
き、一溶接工程の時間短縮が図れる。また、ワイヤを引
き上げて疑似溶着の状態を解除するので、溶接終了点ご
とに溶接トーチを移動させる教示が不要である。仮に、
溶着した状態であっても溶接トーチを動かさずワイヤを
ワイヤの遊び分相当量だけ引き上げるので、溶接トーチ
を逃がす方法と比べて溶接トーチの保持部を破損させて
しまうことがない。加えて、ワイヤを引き上げて疑似溶
着か否か判定するので微細に溶接トーチを移動させるた
めの機構が不要という多くの利点を有する。
【0028】また、スポット溶接で溶着が解除できない
場合、ワイヤを引き上げる第3のステップを再度実行す
るので、万一溶着が1回で解除できない場合でも溶着を
できる限り解除することができ、溶接工程を中断するこ
となく溶接工程を進行できる。
【0029】さらに、スポット溶接で溶着が解除できな
い場合、ワイヤを引き上げる第3のステップを実行する
ことなく、再度スポット溶接を行う第5のステップを実
行するので、ワイヤを引き上げるのに要する時間の短縮
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すアーク溶接方法の
流れ図
【図2】本発明の溶接ロボットシステムを示す構成図
【図3】同ワイヤ送給装置の側面図
【図4】同ワイヤ送給用モータガバナ回路の概念図
【図5】同ワイヤレトラクト精度の実験結果を示すグラ
【図6】本発明の第2の実施例を示すアーク溶接方法の
流れ図
【図7】本発明の第3の実施例を示すアーク溶接方法の
流れ図
【図8】アーク溶接終了後のワイヤとワークとの状態を
示す図
【符号の説明】
5 トーチ 8 ワーク 9 溶接ワイヤ(ワイヤ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラムに従って溶接トーチの溶接ワイ
    ヤを移動制御するとともに、アーク溶接終了後にワーク
    と溶接ワイヤ間の溶着を検出するアーク溶接装置におい
    て、溶接ワイヤへの溶接電圧を遮断して溶接アークを消
    弧させる第1のステップと、溶接ワイヤとワーク間の溶
    着状態を検出する第2のステップと、第2のステップで
    溶着状態を検出すると、溶接ワイヤを送給する送給モー
    タにより送給系でのワイヤの遊び分相当、溶接ワイヤを
    引き上げる第3のステップと、第3のステップ終了後に
    溶接ワイヤとワーク間の溶着状態を検出する第4のステ
    ップと、第4のステップで溶着状態を検出すると溶接ワ
    イヤに溶接電圧を印加してアークスポット溶接を行う第
    5のステップと、第5のステップ終了後に溶接ワイヤと
    ワーク間の溶着状態を検出する第6のステップと、第6
    のステップで溶着状態を検出すると、少なくともアーク
    溶接装置の動作停止、溶着状態の表示あるいは溶着状態
    の報知のいずれかを実行する第7のステップと、第2の
    ステップ、第4のステップおよび第6のステップで溶着
    状態が検出されないと次の溶接工程に移行する第8のス
    テップとを有するアーク溶接装置のアーク溶接方法。
  2. 【請求項2】第6のステップで溶着状態を検出すると、
    第6のステップを実行した回数が設定回数に到達してい
    るか否かを判断し、設定回数に到達していない場合に第
    3のステップに戻し、設定回数に到達している場合に第
    7のステップに移行させるステップを設けた請求項1記
    載のアーク溶接装置のアーク溶接方法。
  3. 【請求項3】第6のステップで溶着状態を検出すると、
    第6のステップを実行した回数が設定回数に到達してい
    るか否かを判断し、設定回数に到達していない場合に第
    5のステップに戻し、設定回数に到達している場合に第
    7のステップに移行させるステップを設けた請求項1記
    載のアーク溶接装置のアーク溶接方法。
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