JP3149294B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3149294B2
JP3149294B2 JP10195493A JP10195493A JP3149294B2 JP 3149294 B2 JP3149294 B2 JP 3149294B2 JP 10195493 A JP10195493 A JP 10195493A JP 10195493 A JP10195493 A JP 10195493A JP 3149294 B2 JP3149294 B2 JP 3149294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置にお
ける画像受信に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、通信回線を使用して文書を遠隔地
へ伝送するファクシミリ通信が普及してきた。このよう
な文書のなかには、この伝送文書がいつ受信局に到達し
たかが重要である場合がある。
【0003】そこで、受信機側において、受信画像を記
録する際に、日時をイメージデータとして受信画像に付
加するという方法が考案されている。
【0004】図7に、その動作を示すフローチャートで
ある。
【0005】まず、S501で、送信局から回線を通っ
て送られてくる画像データを1ラインずつ復号化する。
次にS502では、S501で復号化した画像データを
1ラインずつ記録紙に記録する。
【0006】そして、S503で、受信画像全ラインを
記録し終えたら、S504で日時データを時計IC等か
ら読み取り、S505でイメージデータとして記録紙に
記録する。
【0007】これにより、記録日時付きの受信画像を得
ることができる。なお、日時のイメージデータを作成す
るには、文字や数字等のイメージデータを予めROMな
どに格納しておき、読み取った日時データに基づいて1
ラインずつ展開していけばよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述従来例
では、受信画像を記録する時に、日時情報を付加してい
たため、記録紙切れ等でメモリ代行受信をした場合、後
で記録紙をセットして、その受信画像を記録した時に、
その時点の日時が記録されてしまうことになり、正確な
受信日時を知ることが困難となる不都合があった。
【0009】そこで、本発明は、受信情報をメモリ受信
して後から記録出力させる場合であっても、正確な受信
日時を付した受信画像を出力することができるファクシ
ミリ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、受信画像を
画像メモリに蓄積する手段と、上記画像メモリ内の画像
を記録する手段と、日時情報をイメージデータ化してメ
モリに蓄積する手段とを具備し、画像受信に際して、日
時情報をイメージデータ化して受信画像とともに画像メ
モリに蓄積することにより、正確な受信日時を付した受
信画像を出力することができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例におけるファクシ
ミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0012】このファクシミリ装置は、装置全体を制御
するためのMPU101と、装置の制御用プログラムを
格納するためのROM102と、受信した画像データ、
および、制御用プログラムで用いる変数等を記憶するた
めのRAM103と、操作キー、表示器等からなる操作
部104と、カレンダー機能、時計機能を有する計時部
105と、原稿を光学的に読み取るための読取部106
と、数字、文字等のイメージデータを格納するためのC
G部107と、網に対して呼の接続、切断を行うための
網制御部108と、送信データの変調、受信データの復
調を行い、回線114を介して相手局とデータをやりと
りするための通信部109と、受信画像等を記録するた
めの記録部110と、画像データを符号化するための符
号化部111と、符号化されている画像データを復号化
するための復号化部112と、MPU101と各部材を
つなぐシステムバス113とを有する。
【0013】図5は、受信画像をRAM103に蓄積す
る際の蓄積フォーマットを示す説明図である。
【0014】図において、3つの画像管理テーブル60
1、602、603には、それぞれ1、2、3ページ目
の受信画像が符号化されて格納されている。
【0015】また、符号化方式は、MR方式(CCIT
T規格−勧告T.4に準拠)であるものとする。
【0016】また、各画像データには、次ページの画像
データの格納先アドレスが記憶されている。最終ページ
のアドレス部には、このページが最終ページであること
を示す情報(本実施例ではNULL)が格納されてい
る。
【0017】そのほか、モード部には、受信画像の解像
度、サイズ等が記憶されている。また、ステータス部に
は、画像管理データへの受信画像データの蓄積状況を表
わす情報が記憶されている。すなわち、本実施例では、
OFFで蓄積中、ONで蓄積終了とする。
【0018】次に、本実施例における受信動作について
説明する。
【0019】図6は、CCITTの勧告T.30に準拠
したファクシミリ装置の通信プロトコルを示す説明図で
ある。
【0020】ここで、手順704と707は、送信局か
ら送られてくる画像データの伝送を表している。そし
て、受信局は、手順703でCFR信号を送信後、画像
データであるPIX信号を受信する動作に移行する。
【0021】図2は、本実施例における受信動作を示す
フローチャートである。
【0022】まず、S201では、画像管理テーブルを
作成する。このとき、アドレス部にはNULLが、ステ
ータス部にはOFFがセットされている。
【0023】次に、S202では、復号化部112によ
り通信部109で受信した受信データの復号化を行う。
このときの受信データの符号化方式は、MH、MR、M
MR方式などである。
【0024】さらに、S203では、符号化部111に
より、S202で復号化した画像データをMR方式にて
符号化し、画像管理テーブルに蓄積していく。
【0025】このS202、S203の処理は、S20
4にて受信ラインすべての蓄積が終了するまで続けられ
る。なお、受信ラインの終了は、送信局から送られてく
るRTC符号によって知ることができる。
【0026】S205では、計時部105から日時デー
タを読み取り、S206では、この日時データをもと
に、CG部107を用いてRAM103内のラインバッ
ファにイメージデータを展開する。
【0027】S207では、展開されたイメージデータ
を符号化部111を用いて符号化し、受信データに続い
て画像管理テーブルに蓄積していく。
【0028】その際、受信画像の解像度(3.85ライ
ン/mm、7.7ライン/mm等)に応じて、イメージ
データの各ラインを間引いたり、同一ラインを2回蓄積
したりして、解像度によって日時イメージのサイズが異
ならないように調整してもよい。
【0029】そして、日時データの蓄積が終了すると、
そのデータの終わりにRTC符号を付加する。
【0030】次に、S208では、画像管理テーブルの
ステータス部をONにする。
【0031】その後、送信局から次ページ有りを意味す
るMPS信号を受信した場合には(図6の手順70
5)、次ページのための画像管理テーブルを作成し、ア
ドレスを前ページの画像管理テーブルのアドレス部に記
憶する。
【0032】また、送信局から最終ページであることを
意味するEOP信号を受信した場合には(図6の手順7
08)、画像管理テーブルのアドレス部はNULLのま
まとなる。
【0033】次に、本実施例における記録動作について
説明する。
【0034】図3は、本実施例における記録動作を示す
フローチャートである。
【0035】なお、この記録動作と前述の受信動作と
は、MPU101によって時分割処理により実行される
ものとする。
【0036】この時分割処理を実現するには、受信動作
のためのスタックメモリと記録動作のためのスタックメ
モリとを具備し、ある一定時間ごとに発生する割り込み
処理により、交互に切り替えてやればよい。
【0037】S301では、画像管理テーブルのステー
タス部がONで、当該ページの蓄積を終了しているか、
すなわち、当該ページが確定しているかをチェックす
る。そして、ページの確定後、S302で蓄積データを
1ラインずつ復号化していき、この復号化されたライン
を、S303で1ラインずつ記録部110にて記録して
いく。
【0038】このS302、S303の処理は、S30
4において、当該ページの蓄積ラインがすべて記録され
るまで実行される。なお、S304で、最終ラインか否
かを知るには、RTC符号の検出をすればよい。
【0039】また、受信画像と日時データを1ページの
画像として蓄積されるので、ここでそれらを区別する必
要はない。
【0040】S305では、画像管理テーブルのアドレ
ス部がNULLであるかをチェックすることで、当該ペ
ージが最終ページかどうかを判定する。そして、最終ペ
ージになるまでは、S301に戻る。
【0041】なお、記録紙切れの際のメモリ代行受信や
親展受信の場合は、受信中に本記録動作は実行されな
い。すなわち、この場合は、後に、オペレータが操作部
104のキーにより、メモリ画像の出力を起動したとき
に実行される。
【0042】次に、本発明の第2実施例として、定型長
記録紙を利用する装置である場合の受信動作について説
明する。
【0043】記録部110がレーザービームプリンタの
ような定型長記録紙を利用するものである場合、受信画
像の長さが記録紙長よりも長いと、2枚に分割されて記
録されてしまう。
【0044】そこで、この不具合を解消するために、2
枚に分割されて記録されるような場合には、受信画像の
先端と後端の両方に日時イメージを付加するようにして
もよい。
【0045】図4は、その場合の受信動作を示すフロー
チャートである。
【0046】まず、S402において、日時データを符
号化してメモリに蓄積する。次に、S403からS40
6までの処理において、受信画像を符号化して蓄積しな
がら、S405において、受信ラインをカウンタにてカ
ウントする。
【0047】そして、全ライン蓄積終了後、S407に
おいて、受信ラインのカウンタ値が所定値(記録紙長)
より大きければ、S408において、画像の後端にも日
時イメージを付加し、その後ろにRTC符号を付加す
る。
【0048】また、上記受信ラインのカウンタ値が所定
値以下であれば、RTC符号のみを付加する。
【0049】なお、符号化して蓄積された画像を記録す
る方法は、上記第1実施例における記録動作と同様なの
で省略する。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、画像受信に際して、日
時情報をイメージデータ化して受信画像とともに画像メ
モリに蓄積することにより、記録紙切れ等でメモリ代行
受信をした後で記録紙をセットして受信画像を記録した
場合でも、受信時の日時が記録され、正確な日時情報を
知ることができる効果がある。特に、請求項1記載の発
明によれば、受信画像に引き続いて日時情報を画像メモ
リに蓄積した後、日時情報の終わりにページ終了情報を
付加するので、これらの画像を記録するときには、受信
画像の先頭から読み出して画像ページ終了情報まで読み
出せば、両者が1つの画像として読み出すことができ
る。この場合、画像メモリから画像を読み出して記録す
る部分の制御は、日時情報を付加しない普通の装置の制
御と全く同じ制御でよく、日時情報を記録するための複
雑な制御を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】上記実施例の受信動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】上記実施例における記録動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の他の実施例の受信動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】上記実施例において、受信画像をRAMに蓄積
する際の蓄積フォーマットを示す説明図である。
【図6】CCITTの勧告T.30に準拠したファクシ
ミリ装置の通信プロトコルを示す説明図である。
【図7】従来の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…MPU、 102…ROM、 103…RAM、 104…操作部、 105…計時部、 106…読取部、 107…CG部、 108…網制御部、 109…通信部、 110…記録部、 111…符号化部、 112…復号化部、 113…システムバス、 114…回線。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信画像を画像メモリに蓄積する受信画
    像蓄積制御手段と、上記メモリ内の画像を記録する記録
    手段と、日時情報をイメージデータ化してメモリに蓄積
    する日時イメージ蓄積制御手段とを具備し、画像受信に
    際して、まず受信画像を画像メモリに蓄積し、この画像
    を蓄積終了後、日時情報を受信画像に続いてメモリに蓄
    積し、この日時情報の蓄積終了後、日時情報の終わりに
    ページ終了情報を付加し 上記受信画像と上記日時情報
    とをひとつの画像として記録するようにしたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 定型長記録紙を用いるファクシミリ装置
    において、 受信画像を画像メモリに蓄積する受信画像蓄積制御手段
    と、上記メモリ内の画像を記録する記録手段と、日時情
    報をイメージデータ化してメモリに蓄積する日時イメー
    ジ蓄積制御手段とを具備し、画像受信に際して、まず日
    時情報をイメージデータ化してメモリに蓄積し、この日
    時情報に続いて受信画像を画像メモリに蓄積していき、
    この画像を蓄積終了後、蓄積ライン数がある所定値以上
    なら、再び日時情報を受信画像に続いて画像メモリに蓄
    積し、この日時情報の蓄積終了後、上記受信画像と上記
    日時情報とをひとつの画像として記録するようにしたこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
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