JP3149165U - 駆動力伝達装置及びブラインド操作装置及びチェーン案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動力伝達装置及びブラインド操作装置及びチェーン案内装置において、操作ノイズを低減すること。【解決手段】案内部材37にはプーリ回転軸方向へ延びる複数のスリット52がプーリ38の回転方向に一定間隔を有して形成されている。このスリット52を形成することにより、案内部材37は変形しやすくなる。ボールチェーン42の操作時にボール部42bが案内部材37に衝突した場合には、この衝突力により案内部材37の各分割片が外方へわずかに弾性変形する。これによりボールチェーン42の案内部材37への衝突力が緩和され、衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。【選択図】図3

Description

この考案は、操作ノイズを低減した駆動力伝達装置及びブラインド操作装置及びチェーン案内装置に関する。
横型ブラインドは、例えば窓上部にそのヘッドボックスが固定されて、ヘッドボックスからスクリーン(遮蔽材)が吊下支持されてなる。そして、同じくヘッドボックスに取り付けられる操作装置が操作されることでスクリーンが昇降する。くわしくは、図10に示すように、操作装置100のケース132は、ヘッドボックスの端部に固定される。この、ケース132内にはスクリーン114の幅方向へ延びる回転軸を中心として回転可能に支持されたプーリ138が設けられている。さらに、プーリ138には無端状のボールチェーン142が巻き掛けられて、当該ボールチェーン142の下部は操作部としてスクリーン114の厚さ方向に2本並んで設けられている。そして、プーリ138の外周にはプーリ138に噛み合ったボールチェーン142の回動を案内する案内部材136が設けられている。また、スクリーン114側のボールチェーン142がスクリーン114と接触することを防止するために、案内部材136の下端部にはボールチェーン142を手前側に案内するスロープ部151が形成されている。ボールチェーン142を上下に操作することで、プーリ138は回転し、これに連動するスクリーンの昇降機構(図示しない)を介してスクリーン114の昇降が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
実公平8−3336号公報 実開平4−125397号公報(ガラス内蔵) 特開2000−116503号公報(レール駆動装置) 特開2008−156941号公報(柵柱)
ところで、上記特許文献1に記載のブラインド操作装置100では、ボールチェーン142を上下操作したときには、ボールチェーン142は種々の原因により案内部材136に衝突する。衝突態様を例示すると、プーリ138に噛み合うボールチェーン142は、スロープ部151により手前方向に案内される際に、当該スロープ部151に衝突する。また、プーリ138の回転に伴いボールチェーン142は遠心力により案内部材136に衝突する。これらの衝突がブラインド操作装置100の操作ノイズの発生原因となっていた。
なお、こうした問題は、例えば特許文献2に示される複層ガラス内蔵ブラインド等、ボールチェーンを案内する案内部材を有するブラインド全般について生じる。また、当該問題は、ブラインドに限らず、モータの駆動力をプーリ及びこれに巻回されたボールチェーンを介してカーテンレールに伝達することによりカーテンを開閉するカーテンレール駆動装置(特許文献3参照。)、あるいはチェーンを引き出し可能に収納する柵柱(特許文献4参照。)等において、チェーンを案内する案内部材を有するもの全般について発生する。
この考案は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作ノイズを低減した駆動力伝達装置及びブラインド操作装置及びチェーン案内装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の考案は、回転可能に支持された回転体と、前記回転体に巻き掛けられる巻掛部材と、前記回転体の外周に設けられて前記巻掛部材と接触及び衝突することでこれを回動案内する案内部材と、を備えた駆動力伝達装置において、前記案内部材に前記回転体の回転中心軸方向に延びる複数のスリットを形成したことをその要旨としている。
同構成によれば、巻掛部材が衝突する案内部材に回転体の回転中心軸方向へ延びる複数のスリットを形成することで、案内部材の巻掛部材が衝突する部位の変形がしやすくなる。したがって、巻掛部材の衝突に対して案内部材が変形することで、巻掛部材の衝突力が緩和される。これにより、主に衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
請求項2に記載の考案は、遮蔽材の昇降操作をするブラインド操作装置であって、回転可能に支持されたプーリと、前記プーリに巻き掛けられるボールチェーンと、前記プーリの外周に設けられて前記ボールチェーンと接触及び衝突することでこれを回動案内する案内部材と、を備え、前記ボールチェーンの操作を通じて回転する前記プーリに連動して前記遮蔽材を昇降させるブラインド操作装置において、前記案内部材に前記プーリの回転中心軸方向に延びる複数のスリットを形成したことをその要旨としている。
同構成によれば、ボールチェーンが衝突する案内部材に前記プーリの回転中心軸方向へ延びる複数のスリットを形成することで、案内部材のボールチェーンが衝突する部位の変形がしやすくなる。したがって、ボールチェーンの衝突に対して案内部材が変形することで、ボールチェーンの衝突力が緩和される。これにより、主に衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載のブラインド操作装置において、前記案内部材は、操作者側に開口する開口部を有し、その上下2つの端部とプーリとの間にはチェーンの出入口となる上側導入出部及び下側導入出部を形成し、前記案内部材の下側の端部には当該下側導入出部に出入りする前記遮蔽材側の前記ボールチェーンを手前側に案内するべく手前側にのびるスロープ部を設け、少なくともこのスロープ部に前記スリットを設けたことをその要旨としている。
同構成によれば、ボールチェーンにおいて下側導入出部から導出される部分は遮蔽材側に、同じく上側導入出部から導出される部分は下側導入出部から導出される部分よりも手前側に位置する。そして、ボールチェーンの下側導入出部から導出される部分はスロープ部に衝突及び摺動することにより手前側に案内される。このため、ボールチェーンが遮蔽材に干渉することはない。すなわち、案内部材においてスロープ部はボールチェーンが衝突する頻度が高い。そのスロープ部にスリットを形成し変形しやすくすることで、スロープ部への衝突力が緩和される。これにより、スロープ部への衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
請求項4に記載の考案は、前記上側導入出部を構成する前記案内部材の上側の端部にも前記スリットを設けたことをその要旨としている。
例えば上側導入出部に出入りするボールチェーンを僅かに下方に操作すると遮蔽材の下降が許可される。その状態で手を離した場合には、遮蔽材が下降するのに伴いプーリも回転する。これによって、上側導入出部に出入りする手前側のボールチェーンは上方に変位する。この手前側のボールチェーンは上側導入出部、すなわち案内部材の上側の端部とプーリとの間に入る際、特に手前側のボールチェーンが手前側に傾斜した状態で操作される場合には、案内部材の上側の端部に衝突する。つぎに、上側導入出部に出入りする手前側のボールチェーンを下方に操作した場合には、手前側のボールチェーンが上側導入出部から出る際にもボールチェーンは案内部材の上側の端部に衝突する。このように手前側の案内部材の端部にはボールチェーンが衝突する可能性が高い。上記構成によれば、案内部材の上側の端部にもスリットが形成されることにより、ボールチェーンが案内部材の上側の端部に衝突することにより発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
請求項5に記載の考案は、請求項2〜4のいずれか一項に記載のブラインド操作装置において、少なくとも案内部材を消音グレードのポリアセタールで形成したことをその要旨としている。
同構成によれば、ボールチェーンが衝突する案内部材を消音性の高い消音グレードのポリアセタールで形成した。これにより、案内部材にボールチェーンが衝突したことにより発生する操作ノイズをよりいっそう低減することが可能となる。
請求項6に記載の考案は、収納体から導出されるチェーンと、前記チェーンを前記収納体に引き込む引き込み手段と、前記収納体のチェーン導出部分に設けられて当該収納部分から導出されるとき前記チェーンと接触および衝突することでこれを案内する案内部材と、を備えたチェーン案内装置において、前記案内部材には前記チェーンの進行方向を転換する平面板部を形成し、前記平面板部には前記チェーンの進行方向と直交する方向に延びる複数のスリットを形成したことをその要旨としている。
同構成によれば、例えばチェーンを引き出し可能に収納する柵柱においても案内部材にスリットを形成することで、その操作ノイズを低減することができる。
本考案によれば、駆動力伝達装置及びブラインド操作装置及びチェーン案内装置において、操作ノイズを低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本考案にかかるブラインド操作装置(駆動力伝達装置)をプリーツスクリーンの操作装置に具体化した一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。プリーツスクリーンは、蛇腹状のスクリーンを昇降させるブラインドである。
図1に示すように、ブラインド10は、ブラケット11によって窓枠等に固定されるヘッドボックス12から複数の襞が上下方向に連続して形成される遮蔽材としてのスクリーン14が昇降可能に吊り下げられてなる。そして、スクリーン14の下端にはボトムレール16が設けられている。ヘッドボックス12からは複数の昇降コード18が垂下されており、昇降コード18の下端はボトムレール16に取り付けられている。また、昇降コード18の上端はヘッドボックス12の内部に導入されて、ヘッドボックス12内に配設された図示しない巻取ドラムに巻取り及び巻解き可能に取り付けられている。ヘッドボックス12の内部において、前記巻取ドラムには、回転駆動軸22が一体回転可能に連結されて、ヘッドボックス12の一端に設けられたブラインド操作装置30が作動連結されている。ブラインド操作装置30のケース32から垂下されるボールチェーン42の操作を通じてスクリーン14が昇降する。
次にブラインド操作装置30について図2〜図4を参照しつつ説明する。
図2に示すように、ケース32は第1ケース34と第2ケース36とが組み合せられてなる。第1ケース34及び第2ケース36は、例えばナイロン樹脂により形成されている。第1ケース34に第2ケース36を嵌め合わせた状態で、第2ケース36の貫通孔53に外方からネジ54を挿入して第1ケース34の内面に形成されたボス部55に締め付けることで両ケース34、36は一体となる。第1ケース34のボス部55には、プーリ38が回転可能に支持されている。プーリ38の外周面には複数の凹部38aが、その回転方向において一定間隔に設けられている。また、プーリ38の第1ケース34側の側面には駆動歯車35が一体形成されている。この駆動歯車35は回転駆動軸22に連結された従動歯車40に噛合している。ここで、ケース32はヘッドボックス12内に設けられる回転駆動軸22が従動歯車40に連結されて、ヘッドボックス12の右端に設けられる。したがって、プーリ38の回転力は、駆動歯車35及び従動歯車40を介して回転駆動軸22に伝達される。プーリ38には図3に示すように無端状のボールチェーン42が巻き掛けられる。具体的には、ボールチェーン42の紐部42aには複数のボール部42bが所定間隔毎に形成されていて、これらボール部42bはプーリ38の複数の凹部38aに嵌合される。ボールチェーン42の操作力はボール部42bと凹部38aとの係合関係により、確実にプーリ38に伝達される。
図3に示すように、第2ケース36の第1ケース34側の側面には、プーリ38の外周を囲む案内部材37が設けられてなる。くわしくは、この案内部材37は、図3における左下方、換言するとブラインド10の操作者側に開口する断面円弧状に形成されている。案内部材37の下端にはプーリ38に巻き掛けられたボールチェーン42を手前下方向に案内するスロープ部51が形成されている。スロープ部51は操作者側の斜め下方へ曲面状に延びている。第1ケース34が第2ケース36に組み付けられた状態においては、案内部材37の内周面とプーリ38の外周面との間には所定の隙間が形成される。そして、凹部38aに嵌合したボール部42bは、案内部材37の内周面により案内される。第1ケース34と第2ケース36とが組み付けられた状態において案内部材37の開口部39はケース32の外部に露出する。プーリ38に巻き掛けられたボールチェーン42は開口部39を介して下方へ導出される。
すなわち、案内部材37の上端部37u及びプーリ38間には第1導入出部41が形成され、スロープ部51及びプーリ38間には第2導入出部43が形成される。そして、第1導入出部41及び第2導入出部43を介してプーリ38に巻き掛けられているボールチェーン42が下方へ引き出されている。このボールチェーン42において、第1導入出部41から引き出され手前側の部分は第1操作部42i、第2導入出部43から引き出されるスクリーン側の部分は第2操作部42nとされる。第2操作部42nは、前述したスロープ部51により手前側に導かれるためスクリーン14と干渉することはない。
ここで、例えば第1操作部42iを下方に僅かに操作するとストッパー装置20によるロック状態が解除され、昇降コード18の昇降、正確には回転駆動軸22の回動が許可される。この状態において、ボールチェーン42から手を離すとボトムレール16の自重により、蛇腹状のスクリーン14が展開しつつ下降する。これに伴い回転駆動軸22ひいてはプーリ38が回転し、このプーリ38に噛み合っていたボールチェーン42は第2導入出部43を介して下方へ引き出される。また、第1操作部42iは第1導入出部41を介してケース32内に引き込まれる。このとき、ボールチェーン42はプーリ38を回転させつつ案内部材37の内周面に沿って回転する。また、第1操作部42iを下方に操作したときには、ボールチェーン42は第2導入出部43から引き込まれ、第1導入出部41から引き出される。
なお、第1操作部42i及び第2操作部42nはボールチェーン42において常に一定区間をさすものではなく、操作により第1操作部42i及び第2操作部42nを構成するボールチェーン42の区間は変わる。すなわち、ボールチェーン42において第1導入出部41、第2導入出部43から導出された部分が第1操作部42i、第2操作部42nとなる。
また、図4(a)、(b)に示すように、第2ケース36の案内部材37にはプーリ38の回転軸方向へ延びる複数のスリット52がプーリ38の回転方向に一定間隔を有して形成されている。このスリット52を形成することにより、案内部材37は変形しやすくなる。ボールチェーン42の操作時にボール部42bが案内部材37に衝突した場合には、この衝突力により案内部材37の各分割片が外方へわずかに弾性変形する。これによりボールチェーン42の案内部材37への衝突力が緩和される。
次に、操作時におけるブラインド操作装置30の動作について説明する。
ブラインド操作装置30において、図3に示すように、第1操作部42iが下方に操作されると、プーリ38は、ボールチェーン42を第2操作部42n側から第1操作部42i側に送るα方向に回転する。当該回転力は駆動歯車35を介して従動歯車40に伝達され、従動歯車40はα方向と反対方向のβ方向へ回転する。すると、従動歯車40に軸連結される回転駆動軸22もβ方向へ回転し、この回転駆動軸22に作動連結される巻取ドラムは昇降コード18を巻き取る方向へ回転する。この巻取ドラムの回転に伴い、昇降コード18の下端部に連結されるボトムレール16が上方に移動する。これにより、スクリーン14は折り畳まれつつ上昇する。所望の高さで手を離すと、ストッパー装置20が作動し、スクリーン14は所望の高さに保持される。次にスクリーン14を下降させる際には、第1作部42i下方に僅かに操作するとストッパー装置20によるロック状態が解除され、昇降コード18の昇降、正確には回転駆動軸22の回動が許可される。この状態において、ボールチェーンから手を離すとボトムレール16の自重により蛇腹状のスクリーン14が展開しつつ下降する。これに伴い回転駆動軸22ひいてはプーリ38が回転し、プーリ38はβ方向に回転し、回転駆動軸22はα方向に回転する。すると巻取ドラムは昇降コード18を繰り出す方向へ回転し、ボトムレール16は下方へ移動する。これにより、折り畳まれたスクリーン14は展開しつつ下降する。
次にブラインド操作装置30の操作時に生じる操作ノイズについて説明する。第1操作部42iが下方に操作されると、プーリ38はα方向に回転して、第2操作部42nは第2導入出部43に引き込まれる。このときにスロープ部51が下方手前側への傾斜をもって延びているために、ボールチェーン42のボール部42bとスロープ部51の特に先端付近とが衝突する。この衝突により衝突音が発生する。
またこのとき、プーリ38に噛み合っているボールチェーン42は、第1導入出部41を介してケース32の外部に繰り出される。ここで特に、図3に2点鎖線で示されるように、第1操作部42iが手前側に引かれて傾斜した状態で下方に操作された場合には、第1導入出部41から出る際、ボール部42bの上部は案内部材37の上端部37uに衝突する。この衝突によっても衝突音が発生する。
さらに、第1操作部42iが早い速度で下方に操作されると、プーリ38に噛み合っていたボールチェーン42のボール部42bが遠心力によりプーリ38の径方向にわずかに変位する。この際、ボール部42bが案内部材37の内周面に衝突することで、衝突音が発生する。これらの衝突音が複合して第1操作部42iの操作時における、ブラインド操作装置30の操作ノイズとなる。
一方、第1作部42iを僅かに下方に操作すると、ストッパー装置20によるロック状態が解除され、昇降コード18の昇降、正確には回転駆動軸22の回動が許可される。この状態において、ボールチェーンから手を離すとボトムレール16の自重により蛇腹状のスクリーン14が展開しつつ下降する。これに伴い回転駆動軸22ひいてはプーリ38はβ方向に回転して、第1操作部42iは第1導入出部41に引き込まれる。このとき、例えば第1操作部42iに操作者の手が触れた場合には、図3の2点鎖線で示すように、第1操作部42iが手前側に振れる。この場合には、ボールチェーン42が第1導入出部41に入る際、ボール部42bの上部は案内部材37の上端部37uに衝突し、衝突音が発生する。この衝突により第1操作部42iは図3の左右に揺れ動く。したがって、周期的に上記した第1操作部42iが手前側に振れた状態となる。これにより、上記と同様にボール部42bと案内部材37の上端部37uが衝突するため、周期的に衝突音が発生する。またこのとき、第2導入出部43付近においては、プーリ38に噛み合うボール部42bはスロープ部51に衝突した後、摺動されることによって手前側に案内される。この衝突により衝突音が発生する。また前述と同様に、第2操作部42nが早い速度で下方に操作されると、プーリ38に噛み合っていたボールチェーン42のボール部42bが遠心力によりプーリ38の径方向にわずかに変位する。これによって、ボール部42bは案内部材37の内周面に衝突し、衝突音が発生する。これらの衝突音が複合して第2操作部42nの操作時における、ブラインド操作装置30の操作ノイズとなる。
ここで、前述したように案内部材37には一定間隔をおいて複数のスリット52が形成されていて、案内部材37は変形しやすい状態にある。このため、上述したいずれの衝突の場合にも、ボール部42bの衝突力は案内部材37が変形することにより緩和される。したがって、ボール部42bと案内部材37との衝突音などにより発生するブラインド操作装置30の操作ノイズが低減される。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)案内部材37にはプーリ38の回転軸方向へ延びる複数のスリット52がプーリ38の回転方向に一定間隔を有して形成されている。このスリット52を形成することにより、案内部材37は変形しやすくなる。ボールチェーン42の操作時にボール部42bが案内部材37に衝突した場合には、この衝突力により案内部材37の各分割片が外方へわずかに弾性変形する。これによりボールチェーン42の案内部材37への衝突力が緩和され、衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。ここで、同じく操作ノイズを低減するために、案内部材37において、ボールチェーン42との接触及び衝突する箇所に例えばゴム等からなる別体の緩衝材を設けることも考えられる。しかし、緩衝材には繰り返しボールチェーン42が衝突すること等により劣化が生じ易い。これに比べ本実施形態においては、案内部材37は緩衝材としての役割も果たしつつも、ナイロン等の合成樹脂で形成されるため劣化が生じにくく、耐久性が高い。また、摺動抵抗も少なくボールチェーン42の円滑な操作も維持される。
(2)ボールチェーン42はスロープ部51に衝突及び摺動することにより手前方向に案内される。すなわち、案内部材37においてスロープ部51はボールチェーン42が衝突する頻度が高い。そのスロープ部51にスリット52を形成し変形しやすくすることで、スロープ部51への衝突力が緩和される。これにより、スロープ部51への衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
(3)第1操作部42iが手前側に引かれて傾斜した状態で下方に操作された場合には、これが第1導入出部41から出る際、ボール部42bの上部は案内部材37の上端部37uに衝突し、衝突音が発生する。さらに、第1作部42iを僅かに下方に操作して、ストッパー装置20が昇降コード18の昇降を許可した状態において、ボールチェーンから手を離すと、第1操作部42iは第1導入出部41に引き込まれる。このとき、例えば第1操作部42iに操作者の手が触れた場合には、第1操作部42iが手前側に振れる。この場合には、ボールチェーン42が第1導入出部41に入る際、ボール部42bの上部は案内部材37の上端部37uに衝突し、衝突音が発生する。この衝突により第1操作部42iは揺れ動き、周期的に上記した第1操作部42iが手前側に振れた状態となる。すなわち、周期的にボール部42bと案内部材37の上端部37uとは衝突し衝突音が発生する。
このように案内部材37の上端部37uはボールチェーン42が衝突する頻度が高い。その上端部37uについてもスリット52を形成し変形しやすくすることで、同上端部37uへの衝突力が緩和される。これにより、上端部37uへの衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
(4)第2ケース36の案内部材37の全周すなわち案内部材37の上端部37uとスロープ部51との間にもスリット52が形成されている。したがって、ボールチェーン42が操作されたとき、そのボール部42bが遠心力により案内部材37の内周面へ衝突する衝突力を緩和する。これにより、案内部材37の上端部37uとスロープ部51との間への衝突により発生する操作ノイズを低減することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本考案の第2の実施形態について、図5〜図9を参照して説明する。この実施形態においては、ケースの案内部材にスリットを形成した場合における、ブラインド操作装置の操作ノイズ(操作音)についての実験データを示す。この実験に使用したブラインド操作装置は第1の実施形態とほぼ同様である。そこで、ここでは本実施形態における第1の実施形態との相違点、及び実験条件について主に説明する。図5に示すように、各スリット52は第1導入出部の端部1箇所と第2導入出部の端部の2箇所を除き30°間隔で、且つ隣り合うスリット52間に1mmの隙間を持って形成されている。また、案内部材37の厚さは1箇所を除き0.8mmで形成されている。そして、第1の実施形態と異なり、案内部材37の上端付近と、第2ケース36の外形部60とは別層で形成されている。このため、図6に示すように、第2ケース36を手前方向から見たとき、案内部材37の上端付近に形成されるスリット52は外形部60の内側となり外部に露出しない。
そして、このように形成される第2ケース36を備えるブラインド操作装置61(以下本願品という)を、図7に示すプリーツスクリーン62に取り付けて、その操作ノイズの測定を行った。このプリーツスクリーン62は幅1800mm、高さ1800mmで形成される。測定器である騒音計(リオン製NL−32)は、ブラインド操作装置61の上部から下方に707mm、前方に707mm、すなわちブラインド操作装置61の上部から直線距離において1000mmの位置、そして製品幅方向の中心に設置した。また、従来品についても同条件において、操作音の測定を行った。ここで、従来品とは、ケースはナイロンでなるとともに、案内部材37にはスリット52が形成されず、単一の円形板状で形成されている。また、案内部材37の厚さも0.8mmに比べて厚く形成されている。
次に本願品及び従来品の実験結果について、図8及び図9に示す。図8は、スクリーンを最下限から300mmまで上昇させた時に計測した操作音(正確には周波数及び音圧)、図9は、スクリーンを最上部より300mm下から最下部から300mm上まで下降させた時に計測した操作音(正確には周波数及び音圧)の値を示す。図8及び図9において、横軸は周波数、縦軸は音圧である。なお、周波数は大きくなるにつれて高音となり、また音圧は大きくなるにつれて強音となることが知られている。本願品における操作音は実線で、従来品の操作音は点線でその増減が示されている。
さて、図8及び図9に示されるように、スクリーンの上昇時、下降時いずれの場合においても、その高周波域において従来品に比して本願品の音圧は小さくなっている。具体的には、高周波域とは2.5kHz〜16kHzの範囲である。例えば8kHzにおいて、従来品に比べて本願品は図8に示した上昇時にあっては5.6db、図9に示した下降時にあっては7.3db、音圧を低減することができる。このことから、本願品によれば、操作者等に対して不快感を与える高周波域の操作音が低減されることがわかる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(4)の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(1)案内部材37にスリット52が形成されることで、ブラインド操作装置61において、高周波域の操作音を低減することができる。したがって、操作者に操作音による不快感を与えることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記構成においては、案内部材37にスロープ部51を設けて第2操作部42nを手前側に案内することで同第2操作部42nがスクリーン14に干渉することを防止した。しかし、例えばブラインド操作装置30がスクリーン14の幅方向における外側に配置されるタイプのブラインドにおいては、両操作部42i,42nがスクリーン14の外側に隣接する。このため、スクリーン14に両操作部42i,42nが干渉するおそれはなく、スロープ部51は省略可能である。この場合にはボールチェーン42をスロープ部51が案内することで発生する衝突音は発生しないものの、案内部材37の他の部分(上端部37u、内周面)への衝突により発生する衝突音が抑制される。
・上記構成においては、スリット52の数及び間隔は上記した実施形態1及び実施形態2に限定しない。すなわち、案内部材37において、ボールチェーン42との衝突が多い箇所、例えばスロープ部51及び案内部材37の上端部37uの少なくとも一方にのみ集中して複数のスリット52を設けてもよい。また、案内部材37において、スロープ部51及び案内部材37の上端部37uの少なくとも一方に形成するスリット52の間隔を狭くしてもよい。
・上記構成においては、スリット52はプーリ円周方向に一定幅をもって形成されていた。しかし、スリット52の幅は適宜変更できる。例えば、単に切り込みを入れてスリット52を形成しても、案内部材37の変形は容易となるため衝突音の低減は達成できる。
・上記構成においては、ケース32はナイロン樹脂により形成したが、例えば消音グレードのポリアセタール樹脂で形成してもよい。この場合には衝突音の低減効果がいっそう高められる。なお、ケース32の案内部材37のみを消音グレードのポリアセタール樹脂で形成しても同様の衝突音の低減効果が得られる。
・上記構成においては、プリーツスクリーンに本考案を具体化したが、他の種類のブラインド例えば、横型ブラインド、ロールスクリーン、バーチカルブラインド、ローマンシェードにも適用することができる。また、カーテンレール駆動装置や他の物品においてスプロケットによるチェーンの駆動力伝達方法にも適用できる。さらに、複層ガラスに内蔵されたブラインドの操作装置に本考案を適用してもよい。すなわち、部屋内側のガラス面に設けられるとともに、当該部屋側に導出口を介して導出されたチェーン操作を通じて回転するプーリの回転力を磁石の吸着力によりブラインドの駆動装置に伝達する操作装置において、前記チェーンの導出口にスリットを設けた案内部材を設け、これにより前記チェーンを案内するようにしても上記実施形態と同様に操作音の低減効果が得られる。また、モータにより駆動される一対のプーリにボールチェーンが巻き掛けられて構成され、前記モータの駆動を通じてカーテンを開閉させるカーテンレール駆動装置にも適用可能である。詳しくは、両プーリ間を回動する2本のボールチェーンはこれに沿うようにして設けられる案内部材によって、互いに近接させられている。当該案内部材にスリットを設けてチェーンを案内するようにしても上記実施形態と同様に操作音の低減効果が得られる。さらに、チェーンを引き出し可能に収納する柵柱にも適用できる。くわしくは、収容体としての柵柱はチェーンが収納される収納空間を有する。そして、当該柵柱には外部に開口したチェーン導出部分が形成され、当該チェーン導出部分の下方縁部には案内部材が設けられている。チェーンにおいて、常時前記収納空間に設けられる一端には引き込み手段としての錘が連結される。以上のように構成される柵柱は収納部分に保持されたチェーンがチェーン導出部分を介して案内部材に摺動しつつ引き出し操作がされる。同様にチェーンの引き込み操作は前記錘によってなされる。ここで、当該案内部材にスリットが形成されることでチェーンの案内部材に対する摺動音が低減され、ひいては引き込み及び引き出しに伴う操作音が低減される。
第1の実施形態におけるブラインドの正面図。 第1の実施形態におけるブラインド操作装置の分解斜視図。 図1のA−A線断面図。 (a)は第2ケースの側面図、(b)は第2ケースの斜視図。 第2の実施形態における第2ケースの正面図。 第2の実施形態における第2ケースの側面図。 騒音計の設置位置を示した概略図。 スクリーン上昇時の操作音を示したグラフ。 スクリーン下降時の操作音を示したグラフ。 従来のブラインド操作装置の断面図。
符号の説明
10…ブラインド、14…スクリーン(遮蔽材)、30…ブラインド操作装置(駆動力伝達装置)、32…ケース、34…第1ケース、36…第2ケース、37…案内部材、38…プーリ(回転体)、41…第1導入出部(上側導入出部)、42…ボールチェーン、43…第2導入出部(下側導入出部)、42b…ボール部、51…スロープ部、52…スリット。

Claims (6)

  1. 回転可能に支持された回転体と、
    前記回転体に巻き掛けられるボールチェーンと、
    前記回転体の外周に設けられて前記ボールチェーンと接触および衝突することでこれを回動案内する案内部材と、を備えた駆動力伝達装置において、
    前記案内部材に前記回転体の回転中心軸方向に延びる複数のスリットを形成した駆動力伝達装置。
  2. 遮蔽材の昇降操作をするブラインド操作装置であって、
    回転可能に支持されたプーリと、
    前記プーリに巻き掛けられるボールチェーンと、
    前記プーリの外周に設けられて前記ボールチェーンと接触及び衝突することでこれを回動案内する案内部材と、を備え、
    前記ボールチェーンの操作を通じて回転する前記プーリに連動して前記遮蔽材を昇降させるブラインド操作装置において、
    前記案内部材に前記プーリの回転中心軸方向に延びる複数のスリットを形成したブラインド操作装置。
  3. 請求項2に記載のブラインド操作装置において、
    前記案内部材は、操作者側に開口する開口部を有し、その上下2つの端部とプーリとの間にはチェーンの出入口となる上側導入出部及び下側導入出部を形成し、
    前記案内部材の下側の端部には当該下側導入出部に出入りする前記遮蔽材側の前記ボールチェーンを手前側に案内するべく手前側にのびるスロープ部を設け、少なくともこのスロープ部に前記スリットを設けたブラインド操作装置。
  4. 請求項3に記載のブラインド操作装置において、
    前記上側導入出部を構成する前記案内部材の上側の端部にも前記スリットを設けたブラインド操作装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のブラインド操作装置において、
    少なくとも案内部材を消音グレードのポリアセタールで形成したブラインド操作装置。
  6. 収納体から導出されるチェーンと、
    前記チェーンを前記収納体に引き込む引き込み手段と、
    前記収納体のチェーン導出部分に設けられて当該収納部分から導出されるとき前記チェーンと接触および衝突することでこれを案内する案内部材と、を備えたチェーン案内装置において、
    前記案内部材には前記チェーンの進行方向を転換する平面板部を形成し、
    前記平面板部には前記チェーンの進行方向と直交する方向に延びる複数のスリットを形成したチェーン案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011075015A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Tachikawa Blind Mfg Co Ltd ボールチェーン及び日射遮蔽装置
JP2014218870A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 立川ブラインド工業株式会社 日射遮蔽装置の操作装置

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