JP3148475B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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JP3148475B2
JP3148475B2 JP19594193A JP19594193A JP3148475B2 JP 3148475 B2 JP3148475 B2 JP 3148475B2 JP 19594193 A JP19594193 A JP 19594193A JP 19594193 A JP19594193 A JP 19594193A JP 3148475 B2 JP3148475 B2 JP 3148475B2
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
によって洗濯運転時におけるパルセータの正反転駆動の
動作時間を制御することにより、複数の水流チャートで
もって洗濯が可能な全自動洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、全自動洗濯機においては、脱水槽
の周壁を回転軸心に対して上方に向かって拡開する形で
傾斜するコニカル状の無孔壁により構成し、脱水運転時
には脱水槽の回転によって生じる遠心力によって洗濯物
の布に含まれる水分をコニカル状無孔周壁に沿って槽外
へ排水するように構成されたものが開発されている。
【0003】ところで、全自動洗濯機は洗濯及び脱水と
いう一連の工程をマイクロコンピュータの制御チャート
に基づいて自動的に行うように構成されているが、洗濯
運転において、洗濯物の布から生じるリントや洗剤カス
が洗濯物や脱水兼用水槽に付着するという問題がある。
【0004】このような問題の解決策を講じた先行技術
として、例えば特開昭58−54991号公報には、洗
濯槽底部に配設されたパルセータの下部に、パルセータ
回転時の負圧によって洗濯槽内に空気を導入し、気泡を
発生させる空気供給通路としてのチューブの呼気側口部
を位置させた二槽式洗濯機が開示されている。
【0005】この先行技術例によると、パルセータの回
転によって生じる遠心力によってチューブの呼気側口部
が負圧となり、洗濯槽の水位よりも高位置に配置された
該チューブの他端開口部から空気が吸い込まれる。この
空気はパルセータの回転によって細かい気泡となって洗
濯槽内に供給され、リント等を捕捉してリントフィルタ
に導かれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全自動
洗濯機においては、脱水軸を中空軸に構成し、この脱水
軸内にパルセータ軸を挿通して、該パルセータ軸と脱水
軸とを同心上に配置する必要があり、二槽式洗濯機と比
較して駆動系の機械的構成が複雑な上に、スペース的に
余裕のないものとなっている。
【0007】従って、上記のようなコニカル式脱水槽を
有する全自動洗濯機に、二槽式洗濯機を対象とした上記
先行技術例の構成を組み込むためには、中空軸からなる
脱水軸内に挿通されているパルセータ軸を中空軸に構成
し、この中空のパルセータ軸中に空気供給通路としての
チューブまたはパイプを挿通するという複雑な構造をと
らなければならず、また、たとえそのような構造を採用
したとしても、パルセータや脱水槽の駆動系の機械的強
度や製造コスト面等に課題が残り、実現性に問題があ
る。
【0008】さらに上記先行技術例では、通常の洗濯運
転中に脱水槽中に、パルセータの回転量に従って漫然と
気泡を放出させるだけで、空気放出量の制御を積極的に
行うものではないため、パルセータの高回転時には泡溢
れが発生し、逆に弱水流による洗濯時にはパルセータが
低回転であるために気泡量が不足するといった不都合が
生じることが懸念される。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、空気供給通路を通る空気量の制御
を行うようにして、最適な気泡発生動作を行うことが可
な脱水兼用水槽を備えた全自動洗濯機を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱水兼用水槽
の内面に臨んで、モータによって正反転駆動されるパル
セータを配設するとともに、一端側が前記パルセータの
裏側にて開口し、他端が大気に開放する単一もしくは複
数の空気供給通路を形成し、前記パルセータの回転によ
って生じる負圧によって前記空気供給通路の他端側から
一端側へ空気を供給する全自動洗濯機において、前記パ
ルセータを正反転駆動して行われる洗濯運転の開始後、
洗い時間の1/2以下の時間に、予め設定された洗い主
水流反転チャートよりもモータのON時間が所定程度長
い水流で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段が
設けられていることを特徴とする。
【0011】また、脱水兼用水槽の内面に臨んで、モー
タによって正反転駆動されるパルセータを配設するとと
もに、一端側が前記パルセータの裏側にて開口し、他端
が大気に開放する単一もしくは複数の空気供給通路を形
成し、前記パルセータの回転によって生じる負圧によっ
て前記空気供給通路の他端側から一端側へ空気を供給す
る全自動洗濯機において、前記パルセータを正反転駆動
して行われる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下
の時間に、予め設定された洗濯水位よりも50mm以内
低い水位で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手
段が設けられていることを特徴とする。
【0012】さらに、脱水兼用水槽の内面に臨んで、モ
ータによって正反転駆動されるパルセータを配設すると
ともに、一端側が前記パルセータの裏側にて開口し、他
端が大気に開放する単一もしくは複数の空気供給通路を
形成し、前記パルセータの回転によって生じる負圧によ
って前記空気供給通路の他端側から一端側へ空気を供給
する全自動洗濯機において、前記パルセータを正反転駆
動して行われる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以
下の時間に、予め設定された洗濯水位よりも50mm以内
低い水位で、且つ予め設定された洗い主水流反転チ
ャートよりもモータのON時間が0.1〜2秒程度長い
水流で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段が設
けられていることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成によると、パルセータの反転チャート
を変化させることにより、あるいは洗濯水位を変化させ
ることにより空気供給量を増減させることができる。こ
の場合、パルセータの回転時間を長くすると空気供給量
が増加し、逆に短くすると空気供給量が減少する。ま
た、洗濯水位を低下させることにより空気を吸い込むた
めの揚程が小さくなり、しかも空気が水面から空気供給
通路または空気供給用パイプの一端側開口部まで到達す
る時間も短縮されるので、空気供給量が増加する。ま
た、これらを同時に制御することにより洗濯初期の空気
供給量を増加させて気泡の発生を増加させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の第1実施例に係る全自
動洗濯機の機械的構成を示している。この図において、
1は外槽であって、この外槽1には水受槽2が防振機構
3によって弾性的に支持された状態で内装されており、
さらに該水受槽2の内部には脱水兼用水槽4が回転自在
に設けられている。
【0015】5は脱水兼用水槽4の内底部中央に回転自
在に設けられたパルセータであって、放射状のリブから
なるインペラーを裏面側に備えている。また、水受槽2
の底部より更に下方となる外槽1内には駆動装置6が装
備されている。
【0016】駆動装置6はモータ7の出力を脱水兼用水
槽4及びパルセータ5のいずれか一方に切換え伝達する
もので、モータ7側に設けられたモータプーリー8と、
パルセータ5側に設けられたセンタープーリー9との間
にVベルト10を掛け渡してなる駆動伝達機構11を備
えており、モータ7の回転駆動力はモータプーリー8、
Vベルト10及びセンタープーリー9を介して駆動切換
機構12に伝達される。
【0017】駆動切換機構12は駆動伝達機構11によ
り伝達されたモータ7の回転駆動力を洗濯運転時にはパ
ルセータ5に、脱水運転時には脱水兼用水槽4に切り換
え伝達するもので、中空の脱水軸、脱水軸に挿通された
パルセータ軸、これら脱水軸、パルセータ軸と駆動伝達
機構11の出力軸間を入り切りするクラッチ等により構
成されている。
【0018】一方、前記脱水兼用水槽4は、周壁4aが
回転軸心に対して上方に向かって拡開する形で勾配を設
けたコニカル状の無孔壁により構成されているととも
に、上端開口部にはバランスリング13が装着されてい
る。
【0019】図2は本実施例の洗濯機における駆動制御
系の構成を示している。この図において、14はマイク
ロコンピュータからなる制御部であって、外槽1の上端
部に設けられたパネル部1aに内装されており、CPU
15、タイマ16、RAM17、ROM18を備えてい
る。なお、図示してはいないが、パネル部1aには操作
部及び表示部が外部に臨んで配設されている。
【0020】19は入力回路であって、操作部に設けら
れた電源ON/OFF用の電源キー、運転を開始させる
スタートキー、制御プログラムを指定するためのコース
選択キー及び、脱水兼用水槽4内の水位を設定するため
の水位キー等からの入力情報をI/Oポート20を介し
て制御部14に入力する。
【0021】21は検知回路であって、脱水兼用水槽4
の水位を検知する水位センサー、脱水兼用水槽4内の洗
濯物量を検知する容量検知回路、外槽1の開口部に設け
られる蓋の開閉状態を検知する蓋スイッチ、脱水時にお
ける脱水兼用水槽4内の洗濯物の偏りを検知するアンバ
ランススイッチ等からの検知情報を制御部14へ入力す
る。
【0022】22は駆動回路であって、制御部14の出
力に基づいてモータの正反転駆動、給水弁、排水弁の開
閉駆動等を行う。23は表示回路であって、制御部14
の出力に基づいてコース表示、水位表示、終了時間表
示、洗濯行程表示等を行う。このような基本構成を備え
た本実施例の洗濯機では、制御部14に設定された制御
プログラムに基づいて、脱水兼用水槽4への給水及び排
水、モータ7の駆動制御、駆動切換機構12の切換制御
等が行われる。
【0023】即ち、洗濯運転時にはモータ7の回転駆動
力は駆動伝達機構11を介して駆動切換機構12に伝達
された後、該駆動切換機構12の切換動作によってパル
セータ5のみに伝達される。洗濯運転時には予め洗濯物
の容量別に設定された反転チャートによってモータ7が
正反転を繰り返し、これに従ってパルセータ5もモータ
7と同一周期で正反転動作を繰り返す。
【0024】また、脱水運転時には駆動伝達機構11を
介して駆動切換機構12に伝達されたモータ7の回転駆
動力は脱水兼用水槽4にのみ伝達され、これによって脱
水兼用水槽4が高速回転し、そのときに生じた遠心力に
よって洗濯物の布に含まれる水分が放出され、さらにコ
ニカル状無孔周壁4aに沿って上昇し、上端部位から槽
外へ排水される。
【0025】図3は脱水兼用水槽4の内部構造を示して
いる。この図において、24は洗濯時に洗濯物の布から
出る綿くずや糸くずを除去するリントフィルタであっ
て、脱水兼用水槽4内に臨む状態でフィルタカバー25
に支持されている。このフィルタカバー25は脱水兼用
水槽4内において、周壁4aから底壁4bに沿って配設
されており、その上端は脱水兼用水槽4の最高水位より
も更に高位置に突出して大気に開放しているとともに、
下端はパルセータ5の下面側近傍に開放している。
【0026】このフィルタカバー25の裏面側で、該カ
バー25と、脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの
内面との間でリントフィルタ24を回避する位置には、
空気供給用パイプ26が設置されている。この空気供給
用パイプ26はフィルタカバー25のほぼ全長に亙って
設けられており、従ってその一端側開口部26aはパル
セータ5の下面側近傍に位置し、また、他端側開口部2
6bは脱水兼用水槽4の最高水位よりも更に高位置に突
出して大気に開放している。
【0027】図4は制御部14に設定された空気供給量
の制御プログラムに従うフローチャートである。ステッ
プ#5で、脱水兼用水槽4に洗濯物を入れ、図示しない
スタートキーを押すと、その信号が入力回路19を介し
て制御部14に送られ、洗濯行程が開始される。制御部
14ではモータ7を駆動させるための信号を出力し、こ
れによって駆動回路22を介してモータ7に通電され
る。モータ7の回転は駆動伝達機構11を経て駆動切換
機構12に回転力が伝達され、制御部14の指令によっ
て選択的にパルセータ5が回転する。
【0028】ステップ#10で、洗濯物の負荷に応じて
パルセータ5の回転力が規制されることにより洗濯物の
容量を判定する。ステップ#15で、このときの洗濯物
の容量により予め決定された容量に応じた洗濯反転チャ
ートが選択されるとともに、ステップ#20で脱水兼用
水槽4内の水位が選択され、ステップ#25で給水弁を
ONさせて給水を開始する。ステップ#30では水位セ
ンサーの検知信号によって洗濯水位を監視し、設定水位
に達するとステップ#35で給水弁をOFFさせて給水
を完了する。
【0029】ステップ#40では予め決定された反転チ
ャートのモータON時間を1秒長くしたチャートで1分
間モータ7を駆動し、パルセータ5を運転する。この場
合、パルセータ5の回転時間に比例して空気供給用パイ
プ26から吐出される空気量は増加する。
【0030】パルセータ5が運転されると、パルセータ
5の裏面のインペラーによるポンプアップ効果によって
パルセータ5の下面が負圧となるため、該パルセータ5
の下面側近傍に臨んでいる空気供給用パイプ26の一端
側開口部26aも負圧となり、大気に開放した他端側開
口部26bから空気が吸い込まれ、一端側開口部26a
から吐出される。
【0031】吐出された空気はパルセータ5に設けられ
た気泡吐出口(図示せず)から脱水兼用水槽4中に吐出
され、洗剤の溶解を促進し、洗濯物の汚れに吸い付き汚
れを剥離させ、浮上する。この気泡による上下水流によ
って脱水兼用水槽4内の洗剤むらも解消される。
【0032】このようにして洗濯行程の初期に洗い時間
の1/2以下の時間(本実施例では1分間)に、パルセ
ータ5の回転時間を長くすることにより空気供給量を増
加させて洗濯を行った後、ステップ#45でタイマ16
から1分間経過したことを報知する信号が出力される
と、ステップ#50で元の洗濯運転に復帰し、さらにス
テップ#55で予め決定された洗濯時間を経過すると、
ステップ#60で次行程、つまり、通常はすすぎ行程に
進む。
【0033】図5はパルセータ5の回転数と、そのポン
プアップ効果による揚程との関係を示している。この図
に示すように、パルセータ5の回転数が140rpm 未満
であると、極少水位であっても空気供給用パイプ26か
ら気泡を脱水兼用水槽4内に排出することができないこ
とがわかる。逆に、パルセータ5の回転数を200rpm
以上に上げても、ポンプアップの揚程は殆ど上昇しない
ことがわかる。従って、パルセータ5の回転数は140
〜200rpm が最適であると言える。
【0034】図6は制御部14に設定された空気供給量
の制御プログラムの別実施例を示している。この図に示
すフローチャートでは、ステップ#105で、脱水兼用
水槽4に洗濯物を入れ、図示しないスタートキーを押す
と、制御部14の信号により洗濯行程が開始される。制
御部14ではモータ7を駆動させるための信号を出力
し、これによって駆動回路22を介してモータ7に通電
される。モータ7の回転は駆動伝達機構11を経て駆動
切換機構12に回転力が伝達され、制御部14の指令に
よって選択的にパルセータ5が回転する。
【0035】ステップ#110で、洗濯物の負荷に応じ
てパルセータ5の回転力が規制されることにより洗濯物
の容量を判定する。ステップ#115で、このときの洗
濯物の容量により予め決定された容量に応じた洗濯反転
チャートが選択されるとともに、ステップ#120で脱
水兼用水槽4内の水位が選択され、ステップ#125で
給水弁をONさせて給水を開始する。
【0036】給水行程においては、先行程で決定された
水位をCmmとすると、ステップ#130で(C−50)
mmまで給水する。ステップ#135で(C−50)mmま
での給水が完了すると、給水弁をOFFし、ステップ#
140でセンシングで決定された洗濯反転チャートで1
分間、モータ7を左右にON/OFF制御し、パルセー
タ5を反転させる。
【0037】このように水位を設定水位よりも低くする
ことにより、パルセータ5のインペラーによるポンプア
ップ動作に必要な揚程が少なくて済む。これにより水位
が低いほどパルセータ5のインペラーのポンプアップ動
作による空気流量はそれに比例して増加する。
【0038】パルセータ5が回転すると、パルセータ5
の裏面のインペラーによるポンプアップ効果によってパ
ルセータ5の下面が負圧となるため、該パルセータ5の
下面側近傍に臨んでいる空気供給用パイプ26の一端側
開口部26aも負圧となり、大気に開放した他端側開口
部26bから空気が吸い込まれ、一端側開口部26aか
ら吐出される。
【0039】吐出された空気はパルセータ5に設けられ
た気泡吐出口(図示せず)から脱水兼用水槽4中に気泡
として吐出され、脱水兼用水槽4の内底部に溜まった未
溶解洗剤の溶解を促進するとともに、気泡自体が有する
浮力によって脱水兼用水槽4内に均等に拡散させる。ま
た、気泡は洗濯物の汚れに吸い付いてこれを剥離させ、
浮上する。この気泡による上下水流によって脱水兼用水
槽4内の洗剤むらも解消される。
【0040】ステップ#145で(C−50)mmの水位
での洗濯が1分間続いた後は、ステップ#150で一
旦、モータ7をOFFし、ステップ#155で再びC水
位となるまで給水し、ステップ#160で水位がCmmま
で復帰すると、ステップ#165で給水弁を閉じ、ステ
ップ#170で元の洗濯運転を続行する。このように1
分経過後に水位を上げるのは、気泡の発生が過剰になる
ことによる泡溢れ、脱水時の泡拘束を防止するためであ
る。さらにステップ#175で予め決定された洗濯時間
を経過すると、ステップ#180で次行程に進む。
【0041】このように洗濯水位を変化させることによ
り空気供給用パイプ26から導入される空気供給量を増
減させることができる。洗濯水位を低下させることによ
り空気を吸い込むための揚程が小さくなり、しかも空気
が水面から空気供給用パイプ26の一端側開口部26a
まで到達する時間も短縮されるので、空気供給量が増加
する。
【0042】図7は制御部14に設定された空気供給量
の制御プログラムのさらに別の実施例を示している。こ
の図に示すフローチャートでは、ステップ#205で、
脱水兼用水槽4に洗濯物を入れ、図示しないスタートキ
ーを押すと、制御部14の信号により洗濯行程が開始さ
れる。制御部14ではモータ7を駆動させるための信号
を出力し、これによって駆動回路22を介してモータ7
に通電される。モータ7の回転は駆動伝達機構11を経
て駆動切換機構12に回転力が伝達され、制御部14の
指令によって選択的にパルセータ5が回転する。
【0043】ステップ#210で、洗濯物の負荷に応じ
てパルセータ5の回転力が規制されることにより洗濯物
の容量を判定する。ステップ#215で、このときの洗
濯物の容量により予め決定された容量に応じた洗濯反転
チャートが選択されるとともに、ステップ#220で脱
水兼用水槽4内の水位が選択され、ステップ#225で
給水弁をONさせて給水を開始する。なお、このときの
反転チャートをa秒間モータON、b秒間モータOFF
とし、水位は先行程で決定された水位Cmmとする。
【0044】まず、給水行程ではステップ#230で
(C−50)mmまで給水し、ステップ#235で(C−
50)mmまでの給水が完了すると、給水弁をOFFす
る。ステップ#240では予め決定された反転チャート
のモータON時間を1秒長くしたチャート、つまりモー
タ7を(a+1)秒間ON、b秒間OFFのON/OF
F制御で1分間駆動し、パルセータ5を正反転駆動す
る。この場合、パルセータ5のポンプアップ効果は水位
に反比例し、パルセータ5の回転時間に比例して空気供
給用パイプ26から吐出される空気量は増加する。
【0045】パルセータ5が回転すると、パルセータ5
の裏面のインペラーによるポンプアップ効果によってパ
ルセータ5の下面が負圧となるため、該パルセータ5の
下面側近傍に臨んでいる空気供給用パイプ26の一端側
開口部26aも負圧となり、大気に開放した他端側開口
部26bから空気が吸い込まれ、一端側開口部26aか
ら吐出される。
【0046】吐出された空気はパルセータ5に設けられ
た気泡吐出口(図示せず)から脱水兼用水槽4中に気泡
として吐出され、脱水兼用水槽4の内底部に溜まった未
溶解洗剤の溶解を促進するとともに、気泡自体が有する
浮力によって脱水兼用水槽4内に均等に拡散させる。ま
た、気泡は洗濯物の汚れに吸い付いてこれを剥離させ、
浮上する。この気泡による上下水流によって脱水兼用水
槽4内の洗剤むらも解消される。
【0047】ステップ#245で(C−50)mmの水位
での洗濯が1分間続いた後は、ステップ#250で一
旦、モータ7をOFFし、ステップ#255で再びC水
位となるまで給水し、ステップ#260で水位がCmmま
で復帰すると、ステップ#265で給水弁を閉じ、ステ
ップ#270で元の洗濯運転を続行する。さらにステッ
プ#275で予め決定された洗濯時間を経過すると、ス
テップ#280で次行程に進む。このように洗濯水位
と、モータ7のON時間とを同時に制御することにより
洗濯初期の空気供給量を増加させて気泡の発生を増加さ
せることができる。
【0048】図8は本発明の第2実施例に係る全自動洗
濯機の脱水兼用水槽4の内部構造を示している。なお、
本実施例において前記第1実施例と構成及び作用が共通
する部分には共通の符号を付し、重複を避けるためにそ
の説明を省略する。図6に示すものでは、フィルタカバ
ー25は断面コ字形状で脱水兼用水槽4の内面との間で
扁平な空隙を形成するように、該脱水兼用水槽4の周壁
4aから底壁4bに沿って配設されている。
【0049】このフィルタカバー25の裏面側で、該カ
バー25と、脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの
内面との間でリントフィルタ24を回避する位置には、
フィルタカバー25の裏面から突出して、脱水兼用水槽
4の周壁4a及び底壁4bの内面に密接するリブ27を
該フィルタカバー25の全長に亙って配設している。
【0050】そして、該リブ27とフィルタカバー25
と脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの内面とによ
って包囲されたダクト状の空間部によって空気供給通路
28を形成している。この空気供給通路28の一端側開
口部28aはパルセータ5の下面側近傍に位置し、ま
た、他端側開口部28bは脱水兼用水槽4の最高水位よ
りも更に高位置に突出して大気に開放している。
【0051】この場合、パルセータ5の回転時に生じる
ポンプアップ効果により、パルセータ5の下面が負圧と
なると、空気供給通路28の一端側開口部28aも負圧
となり、大気に開放した他端側開口部28bから空気が
吸い込まれ、一端側開口部28aから吐出される。
【0052】図9は本発明の第3実施例に係る全自動洗
濯機の脱水兼用水槽4の内部構造を示している。なお、
本実施例において前記第1及び第2実施例と構成及び作
用が共通する部分には共通の符号を付し、重複を避ける
ためにその説明を省略する。図7に示すものでは、前記
第2実施例と同様にフィルタカバー25は断面コ字形状
で脱水兼用水槽4の内面との間で扁平な空隙を形成する
ように、該脱水兼用水槽4の周壁4aから底壁4bに沿
って配設されている。
【0053】このフィルタカバー25の裏面側で、該カ
バー25と、脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの
内面との間でリントフィルタ24を回避する位置には、
脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの内面から突出
してフィルタカバー25の内面に密接するリブ29を該
フィルタカバー25の全長に亙って配設している。
【0054】そして、該リブ29とフィルタカバー25
と脱水兼用水槽4の周壁4a及び底壁4bの内面とによ
って包囲されたダクト状の空間部によって空気供給通路
30を形成している。この空気供給通路30の一端側開
口部30aはパルセータ5の下面側近傍に位置し、ま
た、他端側開口部30bは脱水兼用水槽4の最高水位よ
りも更に高位置に突出して大気に開放している。つま
り、前記第2実施例ではリブ27をフィルタカバー25
に突設しているのに対し、本実施例ではリブ29を脱水
兼用水槽4の内面に突設している点が相違している。
【0055】この場合、パルセータ5の回転時に生じる
ポンプアップ効果により、パルセータ5の下面が負圧と
なると、空気供給通路30の一端側開口部30aも負圧
となり、大気に開放した他端側開口部30bから空気が
吸い込まれ、一端側開口部30aから吐出される。
【0056】なお、上記各実施例において、空気供給用
パイプ26、空気供給通路28、30は複数本形成して
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、パルセー
タを正反転駆動して行われる洗濯運転の開始後、洗い時
間の1/2以下の時間に、予め設定された洗い主水流反
転チャートよりもモータのON時間が所定程度(0.1
〜2秒程度長い水流で洗濯物の撹拌動作を行う空気供
給量制御手段を設けらているので、洗濯開始後の数分間
だけモータのON時間を長くすることによって、その期
間だけ気泡の吐出量を増加させることができる。従っ
て、気泡の出過ぎによる泡溢れ、脱水時における泡拘束
等の発生を確実に防止できる。
【0058】また、パルセータを正反転駆動して行われ
る洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下の時間に、
予め設定された洗濯水位よりも50mm以内低い水位
で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段を設けて
いるので、洗濯開始後、数分間だけ、脱水兼用水槽の水
位を洗濯に必要な量よりも少なくして洗濯することによ
り、その期間だけ、気泡の吐出量を増加させることがで
き上記と同様の効果を発揮する。
【0059】さらに、パルセータを正反転駆動して行わ
れる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下の時間
に、予め設定された洗濯水位よりも50mm以内低い
水位で、且つ予め設定された洗い主水流反転チャートよ
りもモータのON時間が0.1〜2秒程度長い水流で洗
濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段を設けている
ので、洗濯初期の気泡量をさらに増加させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における機械的構成を示す
概略断面図。
【図2】その駆動制御系の構成を示すブロック図。
【図3】脱水兼用水槽の内部構造を一部切り欠いて示す
斜視図。
【図4】制御部による洗濯行程の一例を示すフローチャ
ート。
【図5】パルセータの回転数と、そのポンプアップ効果
による揚程との関係を示す特性線図。
【図6】制御部による洗濯行程の他の例を示すフローチ
ャート。
【図7】制御部による洗濯行程のさらに他の例を示すフ
ローチャート。
【図8】本発明の第2実施例に係る全自動洗濯機の脱水
兼用水槽の内部構造を一部切り欠いて示す斜視図。
【図9】本発明の第3実施例に係る全自動洗濯機の脱水
兼用水槽の内部構造を一部切り欠いて示す斜視図。
【符号の説明】
4 脱水兼用水槽 4a 脱水兼用水槽の周壁 4b 脱水兼用水槽の底壁 5 パルセータ 7 モータ 25 フィルタカバー 26 空気供給用パイプ 26a 空気供給用パイプの一端側開口部 26b 空気供給用パイプの他端側開口部 27 リブ 28 空気供給通路 29 リブ 30 空気供給通路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−54991(JP,A) 特公 平2−60693(JP,B2) 実公 昭54−32872(JP,Y2) 実公 昭53−13244(JP,Y2) 実公 昭59−16073(JP,Y2) 実公 昭60−21025(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02 D06F 17/12 D06F 37/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水兼用水槽の内面に臨んで、モータに
    よって正反転駆動されるパルセータを配設するととも
    に、一端側が前記パルセータの裏側にて開口し、他端が
    大気に開放する単一もしくは複数の空気供給通路を形成
    し、前記パルセータの回転によって生じる負圧によって
    前記空気供給通路の他端側から一端側へ空気を供給する
    全自動洗濯機において、前記パルセータを正反転駆動し
    て行われる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下の
    時間に、予め設定された洗い主水流反転チャートよりも
    モータのON時間が所定程度長い水流で洗濯物の撹拌動
    作を行う空気供給量制御手段が設けられていることを特
    徴とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 脱水兼用水槽の内面に臨んで、モータに
    よって正反転駆動されるパルセータを配設するととも
    に、一端側が前記パルセータの裏側にて開口し、他端が
    大気に開放する単一もしくは複数の空気供給通路を形成
    し、前記パルセータの回転によって生じる負圧によって
    前記空気供給通路の他端側から一端側へ空気を供給する
    全自動洗濯機において、前記パルセータを正反転駆動し
    て行われる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下の
    時間に、予め設定された洗濯水位よりも50mm以内
    低い水位で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段
    が設けられていることを特徴とする全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 脱水兼用水槽の内面に臨んで、モータに
    よって正反転駆動されるパルセータを配設するととも
    に、一端側が前記パルセータの裏側にて開口し、他端が
    大気に開放する単一もしくは複数の空気供給通路を形成
    し、前記パルセータの回転によって生じる負圧によって
    前記空気供給通路の他端側から一端側へ空気を供給する
    全自動洗濯機において、前記パルセータを正反転駆動し
    て行われる洗濯運転の開始後、洗い時間の1/2以下の
    時間に、予め設定された洗濯水位よりも50mm以内
    低い水位で、且つ予め設定された洗い主水流反転チャー
    トよりもモータのON時間が0.1〜2秒程度長い水流
    で洗濯物の撹拌動作を行う空気供給量制御手段が設けら
    れていることを特徴とする全自動洗濯機。
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