JP3540799B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的な全自動型の洗濯機では、機枠内に弾性的に外槽を支持し、外槽内に回転自在に洗濯兼脱水槽(以下、脱水槽と略する)を配置し、この脱水槽の底部に水流を発生させるパルセータを配置している。そして、洗い及びすすぎ時には、水を溜めた脱水槽内でパルセータを左右交互に反転回転させ、脱水時には、排水した後の脱水槽を一方向に高速回転させるようにしている。
【0003】
このような洗濯機では、すすぎとして、洗濯槽内に水を溜めてパルセータの回転によって洗濯物をすすぐ溜めすすぎ(広義)や、脱水槽を低速回転させながら注水を行い、洗濯物に水をかけて洗濯物中の洗剤分を除去し、この水を排水するシャワーすすぎを選択的に行う。なお、溜めすすぎ(広義)には、所定量の水を溜めた後、注水を止めてすすぎを行う溜めすすぎ(狭義)と、注水をつづけてオーバーフローさせながらすすぎを行う注水すすぎとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の洗濯機にあっては、以下のような課題が生じる。
【0005】
(1)シャワーすすぎの終了時には、排水しきれなかった水が外槽の底に残っていたり、洗濯物にかけられた水が多量に残っていたりする。しかし、従来の洗濯機では、シャワーすすぎが終わるとすぐ、即ち、外槽に残った水が排水されたり、洗濯物中の水が自重で流れ出て排水されたりする前に、脱水をおこなうべく脱水槽を回転させているので、外槽に残った水や洗濯物から外槽内に流れ出てきた水が脱水槽で攪拌されて、バシャバシャと大きな音を立てたり、残水に含まれていた洗剤分により泡立ちが起こり、脱水槽がスムーズに回転せず脱水性能が低下したりする虞があった。
【0008】
本発明は、洗濯機の改良に関し、このような問題点を解消するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本願の第1の発明の洗濯機は、機枠内に弾性的に支持された外槽と、この外槽内に回転自在に支持され、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽内に給水する給水装置と、前記外槽内から排水する排水装置と、前記洗濯兼脱水槽内で水流を発生させる水流発生装置と、前記洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記水流発生装置、給水装置、排水装置及びモータを駆動制御する制御部とを備え、洗い、すすぎ、脱水からなる洗濯運転を行い、前記すすぎとして、前記洗濯兼脱水槽内に水を溜めた後に前記水流発生装置を動作して、水流により洗濯物中の洗剤分を除去する溜めすすぎと、前記洗濯兼脱水槽を低速回転させながら前記給水装置及び排水装置を動作して、洗濯物に水をかけて洗濯物中の洗剤分を除去するシャワーすすぎとを選択的に行い、前記脱水では、前記洗濯兼脱水槽を最初に低速領域である程度の時間回転させた後、高速の定常回転数まで立ち上げる洗濯機において、前記制御部は、シャワーすすぎの後の脱水では、溜めすすぎ後の脱水より前記洗濯兼脱水槽を低速領域で回転させる時間を長くしたものである。
【0013】
具体的には、前記制御部は、前記定常回転数に立ち上げる前に、低速の所定回転数で所定時間前記洗濯兼脱水槽を回転させ、さらに、シャワーすすぎを行ったときのほうが、溜めすすぎを行ったときよりも前記所定時間を長くする。
【0014】
もしくは、前記制御部は、前記定常回転数に立ち上げる前に、低速の所定回転数で所定時間前記洗濯兼脱水槽を回転させ、さらに、シャワーすすぎを行ったときは、前記所定回転数で回転させる前に、この所定回転数より低い所定回転数で回転させる。
【0015】
第1の発明の洗濯機では、シャワーすすぎが行われた場合、これに続く脱水では、溜めすすぎが行われた場合よりも長い時間、低速領域で洗濯兼脱水槽を回転させる。具体的には、低速の所定回転数で回転させる時間を長くする。または、この低速の所定回転数で回転させる前に、より低速の所定回転数で回転させる。
【0016】
なお、この発明で言う溜めすすぎは、注水すすぎ、狭義の溜めすすぎを含めたものである。
【0017】
シャワーすすぎの場合は、排水時間を設けていないためどうしても脱水起動時に水が外槽に残りがちになるが、低い回転数で十分水を排出してから高速へ立ち上げることができるので、外槽内の残水によって引き起こされる脱水起動時の騒音が抑えられ、また泡立ちが抑えられて、脱水をスムーズに行うことができる。
【0018】
特に、最初は大量に洗濯物から水が出るため、外槽内に多く水が溜まるが、より低速の回転数で回転させる構成にあっては、外槽内に水が多い時にさらにゆっくり回転させるので、より効果的に音や泡立ちを抑えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を各図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明の洗濯機の一実施形態を示す全自動洗濯機1の側面断面図であり、向かって左側が洗濯機の前側になり、右側が後ろ側になる。
【0026】
図1において、2はプレコートメタル(PCM)鋼鈑からなる機枠、3はこの機枠2内に配置された、合成樹脂製の略円筒形状の外槽である。この外槽3は、前記機枠2内で、吊り棒4にて防振装置5を介し弾性的に支持されている。6は前記外槽3内に水平方向に回転自在に軸支された洗濯兼脱水槽(以下、脱水槽と略す)である。この脱水槽6はステンレス鋼鈑からなり、上端部には合成樹脂からなる環状の流体バランサ7が取り付けられている。また、この脱水槽6の胴部6aには多数の脱水孔8が開いている。
【0027】
9は前記脱水槽6の底部に回転自在に配置された合成樹脂製のパルセータ(モータ共に本発明の水流発生装置を構成する)である。このパルセータ9の上面には放射状に翼体9aが一体形成されており、裏面には放射状に裏羽根9bが一体形成されている。また、このパルセータ9の上面及び各翼体9aには、後述する細かな気泡を通過させるためにパルセータ9の裏側と連通する多数の放出孔(図示せず)が開いている。
【0028】
前記脱水槽6内に配置されたパルセータ9と脱水槽6の底壁6bとの間には、前記裏羽根9bを収容するポンプ室10が形成されており、前記底壁6bには、脱水槽軸11の周りを囲むようにこのポンプ室10への吸込口12が多数設けられている。前記ポンプ室10からは前記脱水槽6の胴部6aに沿って上方へ伸びる循環水路13が設けられている。この循環水路13は、前記流体バランサ7の真下に設けられた吐出口14につながっており、この吐出口14には袋状のリントフィルタ15が取り付けられている。
【0029】
16は前記外槽3の外底部に取り付けられたDCブラシレスモータ(以下、モータと略す)で、このモータ16の回転力は、モータプーリ17、Vベルト18、主プーリ19及び動力切換機構20を介して前記脱水槽6及びパルセータ9へ伝達される。洗い及びすすぎ時には、動力切換機構20のクラッチ(図示せず)が非動作状態になることにより前記脱水槽6と前記パルセータ9との連結が解除され、前記モータ16はパルセータ9のみ低速で左右反転回転させる。また、脱水時には、動力切換機構20のクラッチが動作状態になることにより前記脱水槽6と前記パルセータ9とが連結され、前記モータ16はパルセータ9及び脱水槽6を共に高速で一方向回転させる。
【0030】
21は前記機枠2の底に取り付けられた合成樹脂製の台座で、底部の四隅には脚22が設けられている。23は前記機枠2の上部を覆う合成樹脂製の上面板である。この上面板23の中央部には前記脱水槽6へ洗濯物を投入するための投入口24が設けられており、この投入口24には開閉自在な上蓋25(本発明の蓋体に相当)が設けられている。60は前記上蓋の開閉を検知する開閉検知スイッチ(本発明の開閉検知部に相当)である。
【0031】
前記上面板23の前部及び後部には電装部品の収容部26、27が設けられている。前部の収容部26内には、前記外槽3内に空気を送るためのエアーポンプ28、洗濯運転を制御するための制御基板(図示せず)が配置されており、この収容部26の上面は洗濯運転の操作を行うための操作パネル29で覆われている。後部の収容部27には、水位センサ30、給水バルブ31(本発明の給水装置に相当)などが配置されており、後部カバー32で覆われている。前記水位センサ30は圧力ホース33を介して前記外槽3底部後方に形成されたエアートラップ(図示せず)に接続されており、水位変化に伴う圧力変化を捉えることにより外槽3内の水位を検知するものである。前記給水バルブ31は、前記上面板23に設けられた給水口34に接続されており、外部から供給された水道水は給水バルブ31を開くことにより給水口34から前記脱水槽6内へ注水される。
【0032】
35は前記外槽3の底部であって、外槽3の外周側寄りに設けられた排水口であり、排水バルブ36(本発明の排水装置に相当)を介して排水ホース37に接続されている。外槽3内の水は排水バルブ36を開くことにより、排水ホース37を通って機外に排出される。
【0033】
38は前記外槽3の底部であって、前記排水口35より外槽3の中心側で、且つ前記ポンプ室10の吸込口12にほぼ対向する位置に設けられた空気の導入口であり、エアーホース39を介して前記エアーポンプ28に連結されている。エアーホース39は、前記導入口38から前記外槽3の外壁に沿って外槽3の胴部下部まで至る径の太い第1チューブ39aと、前記エアーポンプ28から前記吊り棒4に巻き付いて外槽3の胴部下部へ至る径の細い第2チューブ39bと、外槽3の胴部下部に固定され、前記第1チューブ39aと第2チューブ39bとを接続する接続管39cとから構成される。前記外槽3の底面は中央部が若干高くなる傾斜面3aを有しており、前記導入口38は前記排水口35よりも高く位置している。
【0034】
洗い時及びすすぎ時には、前記脱水槽6内の所定水位まで水が入れられた状態で前記パルセータ9が低速で左右に反転回転される。すると、パルセータ9の上面の前記翼体9aにより脱水槽6内の水が攪拌され、水流が発生する。これにより、脱水槽6内の洗濯物が洗われる。また、パルセータ9の裏面の前記裏羽根9bのポンプ作用によって、前記吸込口12を通して脱水槽6底部と外槽3底部との間の水が吸い上げられ、パルセータ9の外周に押し出されて、前記循環水路13を上昇し、吐出口14から脱水槽6内へ吐出される。このとき、前記リントフィルタ15で洗濯物から出たリントなどが回収される。
【0035】
脱水時には、前記排水バルブ36が開いたまま、前記脱水槽6及びパルセータ9が一方向に高速回転する。洗濯物中の水は遠心力により振り飛ばされて脱水槽6の前記脱水孔8から外槽3内に流れ出、外槽3の胴部内壁を伝って流れ落ち、前記排水口35から排出される。
【0036】
洗い時に、前記エアーポンプ28が駆動されると、前記エアーホース39を通って空気が前記外槽3内に送られ、前記導入口38から気泡が次々に発生する。発生した気泡は前記吸込口12を通り、前記パルセータ9の下方に溜まる。パルセータ9の下方に溜まった気泡は、気泡の破砕装置として機能する前記裏羽根9bで攪拌されることによって砕かれ、多数の微細化した気泡となり、パルセータ9に開けられた放出孔(図示せず)を通って浮上する。そして、微細化した気泡は上方の洗濯物に接触して破裂(分裂)拡散し、このときに生じる衝撃波の微小振動によって洗濯物の繊維に絡みついていた皮脂などの汚れ成分が剥離しやすくなる。また、このような気泡により洗濯物といっしょに入れられた洗剤の溶解を促進させ、洗剤の泡立ちをよくする。このように発生した洗剤の泡や微細化した気泡が洗濯物とパルセータ9との間に介在することにより、洗濯物とパルセータ9との間のこすれが低減され、洗濯物の傷みが軽減される。
【0037】
図2は、洗濯運転のための操作部、表示部の詳細を示す前記操作パネル29の平面図である。図2において、40は洗濯機本体に電源を投入するための電源スイッチ、41は洗濯運転を開始したり、中断したりするスタート/一時停止キー(以下、スタートキーと略す)である。
【0038】
42は洗濯コースを選択するためのコース選択キー群で、それぞれのコースに対応して設けられた、複数のコースキー42aからなる。洗濯コースとしては、標準的な洗濯を行う「標準コース」、念入りな洗濯を行う「念入りコース」、短い時間の洗濯を行う「時短コース」、使用者が設定した条件で洗濯を行う「自分流コース」、ドライマーク衣類や傷みやすい衣類を洗濯する「ドライコース」、毛布を洗濯する「毛布コース」、頑固な汚れを落とすために強く洗う洗濯を行う「ゴシゴシコース」がある。また、各コースキー42aに隣接して、そのコースが選ばれていることを表示するコース表示灯42bがそれぞれ設けられている。
【0039】
43は使用者が水流の強さを調節するための水流キー(本発明の水流操作部に相当)である。この水流キー43により5段階の水流調整を可能としている。44は洗い時間を設定するための洗いキー、45はすすぎ回数を設定するためのすすぎキー、46は脱水時間を設定するための脱水キーである。これら洗いキー44、すすぎキー45、脱水キー46は、「自分流コース」を行う際、各条件を設定するために操作される。47は予約した時刻に洗濯を終了させるときに、終了時刻を設定する予約キー、48は水位を調節するための水位キーである。49は洗剤量キーである。この洗剤キー49は、洗剤が多く投入されたこと、泡立ちのよい洗剤を使用していることを機器に知らせるためのキーであり、洗剤を多く入れたときや泡立ちのよい洗剤を使用するときに押される。
【0040】
50はコース表示灯42b以外の表示が集中配置された表示部(本発明の異常報知部に相当)である。この表示部50は、洗濯運転の進行度合い示す進行表示部51、前記水流キー43で選択された水流の強さを示す水流表示部52、前記洗いキー44、すすぎキー45及び脱水キー46で設定された洗い時間やすすぎ回数、脱水時間、あるいは、前記予約キー47で予約された終了時刻や洗濯運転の残り時間を表示する情報表示部53、前記水位キー48によって調節されたり、洗濯機側で決定したりした脱水槽6内の水位を表示し、この水位に応じた洗剤の目安量を表示する水位表部54から構成されている。
【0041】
図3は本実施形態の全自動洗濯機における制御機構を示す電気ブロック図である。55は制御部で、周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。制御部55には、前記スタートキー41などの各種の操作キーに接続されたキー入力回路56、前記情報表示部53などの各種の表示部を駆動する表示部駆動回路57、ブザー59a(本発明の異常報知部に相当)を駆動するブザー駆動回路59、水位センサ30、開閉検知スイッチ60及び負荷駆動回路58などが接続されている。前記負荷駆動回路58には、前記給水バルブ31、排水バルブ36及びエアーポンプ28などが接続されている。
【0042】
また、制御部55には、前記モータ16の回転数を検出する回転センサ61が接続されており、また、モータ16を駆動制御するモータ駆動回路62が接続されている。モータ駆動回路62は、直流電圧供給部63とインバータ回路64とで構成されている。前記回転センサ61は前記モータ16の実際の回転数NR(以下、実回転数という)に対応した検出信号を前記制御部55にフィードバックする。前記直流電圧供給部63は一定の直流電圧を発生し、前記インバータ回路64へ供給する。
【0043】
図4は前記制御部55から出される制御パルス信号の一例を示す波形図である。制御パルス信号の一周期の長さWbはスイッチング周波数によって定まる固定値であって、制御部55は、目標回転数NPと実回転数NRとの差に応じて「H」レベルの時間幅Waを変化させる。即ち、実回転速度NRが目標回転数NPよりも低く、回転速度を上昇させる必要がある場合には、時間幅Waを広げる。逆に、実回転速度NRが目標回転数NPよりも高く、回転速度を降下させる必要がある場合には、時間幅Waを狭める。制御部55は、回転センサ61から検出信号を得る毎に実回転数NPを算出し、必要に応じて制御パルス信号の時間幅Waを変更する。このようなPWM制御により、モータ16の各巻線にはそれぞれ方形波の電圧が印加される。
【0044】
前記制御部55は、前記キー入力回路56、水位センサ30、開閉検知スイッチ60などの入力に基づき、内部メモリ内に予め格納されている運転プログラムに従って、前記負荷駆動回路58を介して前記給水バルブ31、排水バルブ36及びエアーポンプ28の動作を制御し、前記モータ駆動回路62を介して前記モータ16を制御する。
【0045】
また、制御部55は、内部に不揮発性メモリー65を備えている。この不揮発性メモリー65の中には、使用者が選択した洗濯コース、洗濯コースにおいて使用者が設定した、洗い時間、すすぎ回数、水流、水位などの各種条件、異常が発生したときの異常内容などが記憶され、電源スイッチ40がOFFして、制御部55への電力の供給が絶たれても、不揮発性メモリー65内の記憶内容は保存される。
【0046】
以上の構成に基づく、洗濯運転における制御動作を以下に説明する。
【0047】
本実施形態の洗濯機では、洗濯運転中に子供のいたずらなどによって上蓋25が開かれた状態になると、異常を報知したり洗濯運転を停止させたりすることを第1の特徴点としており、まず、この制御動作について図5に従って説明する。
【0048】
洗濯運転のメインプログラムから上蓋開ルーチンに入ると、制御部55は、内部のカウンタ内の時間t1を初期化、即ちt=0とする(S1)。次に、洗濯運転のための水位が決定しているか否かを判定し(S2)、水位が決定していれば、セーフティーモード設定がされているかを判定する。このセーフティーモードは、上蓋25が開かれた状態にあると異常処理をするモードであり、既存の操作キーを特殊操作(例えば、水位キーを4秒押し続ける)することにより設定される。S2で水位が決定されていない、あるいはS3でセーフティモードが設定されていなければ、メインプログラムへ戻る。
【0049】
S3でセーフティモードが設定されていると判断すると、制御部55(カウント手段)は、時間t1のカウントを開始すると共に(S4)、上蓋25が開いているか否かを判定する(S5)。上蓋25が開いていなければメインプログラムへ戻り、上蓋25が開いていれば、制御部55(脱水判定手段)は、次に、脱水動作中であるか否かを判定する(S6)。そして、脱水動作中でなければ、制御部55(排水判定手段)は、排水動作中であるか否かを判定する(S7)。
【0050】
制御部55は、S7で排水中でないと判断すると、時間t1が猶予時間、(本実施形態では5秒)になったか否かを判定する(S8)。5秒になっていれば、制御部55(異常処理手段)は、現在動作している負荷を停止して、洗濯運転を停止すると共に、表示部50の既存の表示灯を使うなどして異常表示を行い、またブザー59aにより異常報知を行う(S9)。そして、制御部55(禁止手段)は、各種操作キーの受付を禁止する(S10)。
【0051】
この状態で、上蓋25が再び閉じられるのを待ち、S11で上蓋25が閉じられたと判断すると、制御部55は、各種操作キーの受付禁止を解除し(S12)、さらに、異常表示及び異常報知を解除し、洗濯運転を再開する(S13)。
【0052】
一方、S6で脱水中であると判断すると、制御部55は、5秒経過を待つことなく、すぐにS9へ移行し、洗濯運転を停止し、異常表示及び異常報知を行う。また、S7で排水中であると判断すると、制御部55は、異常表示及び異常報知を行い(S14)、排水動作が終わるまで、洗濯運転を継続し、S15で排水動作が終わったと判断すると、洗濯運転を停止する(S16)。さらに、S8で5秒が経過していないと判断すると、S5に戻る。例えば、洗濯物を追加するために上蓋25を開けたなど、上蓋25が開いてから5秒以内に再び上蓋25が閉じられた場合、制御部55は、S5で上蓋25が閉じられたと判断するので、メインプログラムへ戻る。
【0053】
次に、本実施形態の洗濯機では、洗いやすすぎのときの水流の状態(強さ)を、使用者が手動で設定できることを第2の特徴点としている。また、すすぎとしてシャワーすすぎを行ったときの脱水起動制御を第3の特徴点としており、これらの制御動作について、図6のフローチャートに従って説明する。
【0054】
使用者によって脱水槽6内に洗濯物が入れられ、スタートキー41が押されると、洗濯運転を開始する。まず、制御部55は、脱水槽6内の負荷量検知処理を行う(S1)。具体的には、パルセータ9を短時間回転させた後、自然停止させ、パルセータ9の通電時の回転と惰性回転の総回転回数を測定し、負荷量を判定する、洗濯物の量即ち負荷量が多いほどパルセータ9は回転しにくく惰性回転も長く続かない。よって、総回転回数が少ないほど、負荷量が多いと判定する。
【0055】
次に、洗い行程に入り、まず、制御部55は、給水バルブ31を開き、脱水槽6内の水位が負荷に応じて決めた水位(負荷量が多いほど高い)に達するまで給水を行う(S2)。給水が終わると、制御部55は、予め使用者によって選択設定された洗濯コースにあった水流を発生すべくモータをON−OFF制御(間欠駆動制御)し、洗い運転を開始する(S3)。例えば、標準コース、中水位の場合、ON時間を1.6秒、OFF時間を0.7秒、回転数を130rpmで制御する。この洗濯機では、制御部55が設定した上記の水流を「中水流」とすると、水流キー43で選択することにより、水流の強さを、「中強水流」、「強水流」というように2段階強くでき、「中弱水流」、「弱水流」というように2段階弱くできる。
【0056】
洗い運転中、例えば、使用者が、洗濯物の汚れが少しひどいし、洗濯物も傷みにくいものであるから少し強く洗おうと考え、水流キー43を操作して「強水流」に設定すると、制御部55は、S4で水流キー43が押されたと判断する。次に制御部55は、ほぐし水流中であるか否かを判定する(S5)。このほぐし水流は、脱水の立ち上がりをよくするために洗濯物をほぐす水流であり、制御部55は、洗い運転が終了に近くなる、例えば1分前になると、洗い水流よりも短いON−OFF時間、即ちON時間0.6秒、OFF時間0.3秒でモータ16をON−OFF制御し、ほぐし水流を発生させる。このほぐし期間になると、制御部55は、水流キー43の受付を禁止する。
【0057】
使用者によって水流が設定されたときがほぐし期間ではなく、S5でほぐし水流中ではない、即ち水流キー43の受付が禁止されていないと判断すると、制御部55は、水流を新しく設定された水流、今回の場合は「強水流」に変更し、モータ16のON−OFF時間、回転数を「強水流」のものに変更して、モータ16をON−OFF制御する(S6)。
【0058】
一方、ほぐし期間に入ってから水流キー43が押された場合であって、S5でほぐし水流中である、即ち水流キー43の受付が禁止されていると判断すると、制御部55は水流を変更しない。
【0059】
こうして、S7で洗い時間が終わったと判断すると、制御部55は、モータ16をOFFして、洗い行程を終了する(S8)。
【0060】
次に脱水行程に入る。脱水行程では、まず、制御部55は、排水バルブ36を開き、外槽内の水を機外へ排出させる(S9)。排水が終わると脱水動作(ここでは、洗いの後の排水を「脱水A」とする)に移行する(S10)。
【0061】
ここで、図7は脱水Aの制御動作を示すフロチャート、図8は脱水Aにおける脱水制御パターンを示すグラフであり、これらの図に基づき脱水Aの制御動作を説明する。
【0062】
まず、制御部55は、内部のカウンタ内の時間t1を初期化(t=0)する(S101)。次に、モータ16をONして、脱水槽6を起動する(S102)。そして、モータ16(脱水槽6)の回転数が最初の目標回転数である低速回転120rpmに達すると、120rpmを維持するようモータ16をPWM制御する(S103)。制御部55は、時間t1のカウントを開始し(S104)、S105で60秒が経過すると、次の目標回転数である低速回転240rpmまでモータ16の回転数を上昇させ、この回転数を維持するようPWM制御を行う(S106)。低速回転240rpmに達すると、制御部55は、時間t1=0とした後(S107)、カウントを開始する(S108)。S109で40秒が経過すると、制御部55は、最終の目標回転数である定常回転1000rpmまでモータ16の回転数を上昇させ、この回転数を維持するようPWM制御を行う(S110)。定常回転1000rpmに達すると、制御部55は、時間t1=0とした後(S111)、カウントを開始する(S112)。
【0063】
制御部55は、目標回転数である定常回転1000rpmに上昇させるときには、前述したように、制御パルス信号の時間幅Waを広げ、モータ16への電力供給量を増加させる。このとき、脱水初期に外槽3内に何らかの原因で水が多く残っていると、この回転上昇時に外槽3内で泡が大量に発生することがあり、こうなると、この泡が抵抗となって脱水槽6には大きな負荷がかかる。この場合、脱水槽6の回転数は上昇しにくくなるので、制御部55は、回転数を上昇させようと、ますます電力供給量を上げる。そして、回転数が上がることにより泡が飛ばされ、急に脱水槽6にかかる負荷が軽くなると、このとき電力供給量はかなり大きくなってしまっているので、勢いがつきすぎ、モータ16の回転数が定常回転1000rpmをはるかに超えてしまうことが起こり得る。こうなると、通常のPWM制御では、すぐには1000rpmまで戻せないので、脱水槽6が異常に高速回転してしまい、危険な状態になりかねない。よって、ここでは、このような状況に対処する制御を盛り込んでいる。
【0064】
上記のような状況になり、S113でモータ16の回転数が、限界回転数1030rpmを超えたと判断すると、制御部55は、モータ16をOFFし、電磁ブレーキを動作して、モータ16を制動する(S114)。これにより、モータ16の回転数が970rpmまで下がると(S115)、制御部55は、モータ16を再びONして、定常回転1000rpmでモータ16が回転するようPWM制御を行う(S116)。
【0065】
こうして、定常回転1000rpmでモータ16が回転してから200秒が経過すると(S117)、制御部55は、モータ16をOFFする(S118)。そして、時間t1=0とした後(S119)、カウントを開始する(S120)。40秒が経過すると(S121)、制御部55は、電磁ブレーキを動作してモータ16を制動し、停止させる(S122)。こうして脱水を終了する。
【0066】
このように、脱水Aでは、120rpm、240rpmという低速の回転数の状態で洗濯物からある程度水を排出させ、脱水槽6内の負荷をある程度軽くしてから高速の定常回転数1000rpmに上昇させるようにしており、定常回転数まで上昇させる時の脱水槽6の振動を低減させるようにしている。
【0067】
また、定常回転数より上に限界回転数を設け、モータ16の回転数が定常回転数をはるかに超えて上昇しようとしたときに、モータ16のOFFとブレーキによって急激に回転数を降下させるように制御部55で制御しているので、脱水槽6が異常に高速回転を行うことがなく、安全である。
【0068】
さて、S10での脱水Aが終了すると、制御部55は、脱水行程を終了してすすぎ行程に移行する。すすぎ行程では、まず、シャワーすすぎか溜めすすぎを行う。どちらを行うかは洗濯コースにより異なる。
【0069】
制御部55は、最初に行うすすぎがシャワーすすぎか溜めすすぎかを判定し(S11)、シャワーすすぎであれば、S12でシャワーすすぎを行う。即ち、制御部55は、排水バルブ36を開いたまま、給水バルブ31を開き、またモータ16をゆっくりと回転させる。こうして、注入された水が脱水槽6内の洗濯物に満遍なくかけられ、洗濯物中の洗剤分が流し出され、機外へ排出される。
【0070】
このシャワーすすぎが終わると、制御部55は、シャワーすすぎに対して設定された脱水動作(ここでは「脱水B」という)を行う(S13)。即ち、図9に示すように、制御部55は、モータ16を起動して、まず、超低速回転40rpmで60秒間脱水槽6を回転させる。この後、回転数を上昇させ、低速回転120rpmで20秒間、低速回転240rpmで20秒間脱水槽を回転させた後、定常回転1000rpmまで上昇させる。この後は、脱水Aと同様、200秒後にモータ16をOFFし、さらに40秒後にブレーキをかけて脱水槽6を停止させ、脱水を終了させる。
【0071】
一方、S11で最初に行うすすぎが溜めすすぎであると判断すると、制御部55は溜めすすぎを行う(S14)。溜めすすぎでは、制御部55は、給水バルブ31を開いて所定水位まで給水した後、給水を止め、モータ16をON−OFF制御する。これにより、パルセータ9が反転回転し、生じた水流により洗濯物がすすがれる。
【0072】
なお、この溜めすすぎの間、水流キー43により水流が変更設定されると、制御部55は、設定された新しい水流を発生すべくモータ16のON−OFF制御を行う。
【0073】
この溜めすすぎが終わると、S15で排水を行った後、制御部55は、溜めすすぎに対して設定された脱水動作(ここでは「脱水C」という)を行う(S16)。即ち、図10に示すように、制御部55は、モータ16を起動して、まず、低速回転120rpmで20秒間脱水槽6を回転させる。この後、回転数を上昇させ、低速回転240rpmで20秒間脱水槽6を回転させた後、定常回転1000rpmまで上昇させる。この後は、脱水Aと同様、200秒後にモータ16をOFFし、さらに40秒後にブレーキをかけて脱水槽6を停止させ、脱水を終了させる。
【0074】
最初のすすぎが終わると、次に注水すすぎか溜めすすぎを行う。どちらを行うかは洗濯コースにより異なる。
【0075】
制御部55は、2回目に行うすすぎが注水すすぎか溜めすすぎかを判定し(S17)、溜めすすぎであれば、S14同様、溜めすすぎを行う(S18)。
【0076】
一方、S17で2回目に行うすすぎが注水すすぎであると判断すると、制御部55は注水すすぎを行う。注水すすぎでは、まず、制御部55は、給水バルブ31を開いて給水を開始する(S19)。次に、水流を注水すすぎにおける標準水流に設定し、水流キー43の受付を禁止する(S20)。この後、所定水位に達すると(S21)、制御部55は、給水を継続したまま、モータ16をON−OFF制御し、パルセータ9を反転回転させて、洗濯物をすすぐ(S22)。そして、すすぎ時間が終わると(S23)、制御部55は、給水バルブ31を閉じて給水を止め(S24)、さらに、モータ16をOFFして注水すすぎを終了する(S25)。この注水すすぎの間、使用者により水流キー43が操作され水流が変更設定されても、S20で水流キー43の受付を禁止しているので、制御部55は、水流を変更しない。
【0077】
こうして、2回目のすすぎが終わると、最終の脱水行程に入る。まず、制御部55は、排水バルブ36を開いて排水を行う(S26)。そして、排水が終わると、モータ16を起動し、脱水槽6を高速で回転させて脱水を行う(S27)。こうして、脱水行程が終了すると、洗濯運転を終了する。
【0078】
本実施形態の洗濯機では、前回実行された洗濯コースを、電源が切られても記憶し、次に電源が投入されたときには、前回の洗濯コースを設定するようにしており、この制御動作について図11のフローチャートに従って説明する。
【0079】
電源が投入されると、制御部55は、まず、内部の不揮発性メモリー65内から前回使われた洗濯コースを読み出し(S1)、読み出した洗濯コースを、運転を行う洗濯コースとして設定する(S2)。また、この洗濯コースに対応する表示灯42bを点灯し、この洗濯コースが設定されていることを知らせる。この後、他のコースキー42aが押された否かを判定し(S3)、他のコースキー42aが押されたと判断すると、押されたコースキー42aに対応する洗濯コースを、運転を行う洗濯コースとして設定する(S4)。
【0080】
S5でスタートキー41が押されたか否かを判定し、スタートキー41が押されると、制御部55は、設定されている洗濯コースの運転を開始する(S6)。次に、制御部55は、内部のカウンタ内の時間t1を初期化(t=0)し(S7)、時間t1のカウントを開始する(S8)。そして、S9で2分が経過したと判定すると、運転している洗濯コース(洗濯コースで使用者が設定した、洗い時間、すすぎ回数、水流、水位などの各種条件を含む)を不揮発性メモリー65内に記憶させる(S10)。
【0081】
不揮発性メモリー65内への記憶を洗濯運転が開始されてから2分というある程度時間が経過した後に行っているのは、洗濯運転の初期に行った使用者の条件設定内容が記憶できるようにするためである。また、工場での検査時に検査員が検査のために設定した内容を残さないためである。即ち、検査の場合は時間が短くすぐに運転を中止させるので、このときの内容は残らないのである。
【0082】
こうして、洗濯運転が終了すると(S11)、制御部55は、検査モードへの進入を禁止するフラッグを不揮発性メモリー65内に記憶する(S12)。そして、制御部55は、オートパワーオフ機構(図示せず)を動作して電源をOFFする。
【0083】
検査モードは、出荷時に工場の検査員が検査を行ったり、故障点検時にサービスマンが検査を行ったりするときに入るモードである。電源が投入されている状態で、特殊キー操作(例えば、コースキー42aを6秒間押し続ける)を行うことにより、制御部55は、この検査モードに入る。しかし、制御部55は、上記禁止フラグが不揮発性メモリー65内に記憶されていれば、検査モードへ入らない。ここでは、運転前にサービスマンが検査モードを使用しても、洗濯運転がされる毎に禁止フラグが記憶されるので、その後使用者が誤操作しても間違って検査モードに入ってしまうことがない。なお、禁止フラグが記憶されているときに、サービスマンなどが検査モードに入るときは、特殊操作することにより、不揮発性メモリー65の内容を初期化でき、禁止フラグを消せるようになっている。
【0084】
以上、本実施形態の洗濯機では、洗濯運転中に上蓋が開けられると、所定の時間(猶予時間)になるまでに、上蓋が再び閉じられない場合には、異常報知を行ったり、洗濯運転を停止したりするなどの異常処理を行う。したがって、洗濯物を追加するなど通常の使い方をしているときには、異常処理が行われないので、使い勝手を悪くすることなく、例えば、脱水槽内の傷つきなど、子供のいたずらによって起こる問題を回避できる。
【0085】
また、上蓋が開けられたタイミングが脱水動作中であれば、猶予をおかずすぐに異常報知や洗濯運転の停止を行うので、脱水槽が高速回転しており、子供にいたずらされると危険度が非常に高い脱水動作中にあっては、確実に安全性を確保できる。
【0086】
さらに、蓋体が開かれたタイミングが排水中であれば、洗濯運転の停止は排水動作が終わってから行うので、いたずらによって、脱水槽内に玩具などが入れられても容易に発見し取り出すことができる。
【0087】
さらに、異常報知や洗濯運転の停止中、スタートキーなどの操作キーが押されても、この操作キーによる指令を受け付けないようにしたので、子供の操作によって洗濯運転が再開されてしまったり、異常報知が解かれるなど異常処理が中断されてしまったりするのを防止できる。
【0088】
また、本実施形態の洗濯機では、シャワーすすぎの後の脱水の起動時には、溜めすすぎで最初に回転させる低速の回転数120rpmよりもさらに低速の回転数40rpmで回転させ、その後、回転数120rpmで回転させるようにしている。
【0089】
したがって、シャワーすすぎの場合は、排水時間を設けていないため、溜めすすぎに比べて、どうしても脱水起動時に水が外槽に残りがちになるが、低い回転数で十分に水を排出してから高速へ立ち上げるようにしているので、外槽内の残水によって引き起こされる脱水起動時の騒音が抑えられ、また泡立ちが抑えられて、脱水をスムーズに行うことができる。
【0090】
特に、最初は大量に洗濯物から水が出るため、外槽内に多く水が溜まるが、より低速の回転数で回転させる構成であり、外槽内に水が多い時にさらにゆっくり回転させるので、より効果的に音や泡立ちを抑えることができる。
【0091】
他の実施形態として、シャワーすすぎの後の脱水起動時の40rpmでの回転にかえて、120rpmの回転の時間を、20秒に変えて60秒にするなど、長くするようにしてもよい。
【0092】
さらに他の実施形態として、シャワーすすぎが終了すると、排水バルブを開いたまま所定時間、例えば60秒程度待機するようにし、外槽に残った水が排水されたり、洗濯物中の水が自重で流れ出て排水されたりした時点で、脱水槽を回転させるようにしてもよい。
【0093】
このような他の実施形態としても、外槽内の残水によって引き起こされる脱水起動時の騒音が抑えられ、また泡立ちが抑えられて、脱水をスムーズに行うことができる。
【0094】
また、本実施形態の洗濯機では、使用者が水流キーを操作して水流を自由に変更できるので、使用者の好みに応じた洗濯運転が行える。
【0095】
さらに、ほぐし期間内は水流が変更されないようにしているので、ほぐし効果が損なわれず、ほぐし性能を維持できる。
【0096】
さらに、注水すすぎ中は水流が変更されないようにしているので、高水位での水飛びによる機外への水漏れが防止できる。
【0097】
なお、本発明の水流発生装置は、パルセータでなくても水流を発生する装置であればよい。本発明の給水装置は、風呂水をくみ上げる風呂水ポンプなど給水を行うための機構であればよく、また本発明の排水装置は、排水ポンプなど排水を行うための機構であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全自動洗濯機の構成を示す側面断面図である。
【図2】同じく洗濯運転のための操作部、表示部の詳細を示す前記操作パネルの平面図である。
【図3】同じく全自動洗濯機の制御機構を示す電気ブロック図である。
【図4】同じくPWM制御パルス信号の一例を示す波形図である。
【図5】本発明の一実施形態の全自動洗濯機の上蓋開ルーチンの制御動作を示すフローチャートである。
【図6】同じく水流変更制御及び脱水起動制御を特徴とした洗濯運転の制御動作を示すフローチャートである。
【図7】同じく脱水Aの制御動作を示すフローチャートである。
【図8】同じく脱水Aにおける脱水制御パターンを示すグラフである。
【図9】同じく脱水Bにおける脱水制御パターンを示すグラフである。
【図10】同じく脱水Cにおける脱水制御パターンを示すグラフである。
【図11】同じく不揮発性メモリー内へ洗濯コースを記憶するための制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 機枠
3 外槽
6 洗濯兼脱水槽(洗濯槽)
9 パルセータ(水流発生装置)
16 モータ(水流発生装置)
25 上蓋(蓋体)
31 給水バルブ(給水装置)
36 排水バルブ(排水装置)
43 水流キー(水流操作部)
50 表示部(異常報知部)
55 制御部(カウント手段、異常処理手段、脱水判定手段、排水判定手段、禁止手段)
59a ブザー(異常報知部)
60 開閉検知スイッチ(開閉検知部)

Claims (3)

  1. 機枠内に弾性的に支持された外槽と、この外槽内に回転自在に支持され、洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽内に給水する給水装置と、前記外槽内から排水する排水装置と、前記洗濯兼脱水槽内で水流を発生させる水流発生装置と、前記洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記水流発生装置、給水装置、排水装置及びモータを駆動制御する制御部とを備え、洗い、すすぎ、脱水からなる洗濯運転を行い、前記すすぎとして、前記洗濯兼脱水槽内に水を溜めた後に前記水流発生装置を動作して、水流により洗濯物中の洗剤分を除去する溜めすすぎと、前記洗濯兼脱水槽を低速回転させながら前記給水装置及び排水装置を動作して、洗濯物に水をかけて洗濯物中の洗剤分を除去するシャワーすすぎとを選択的に行い、前記脱水では、前記洗濯兼脱水槽を最初に低速領域である程度の時間回転させた後、高速の定常回転数まで立ち上げる洗濯機において、
    前記制御部は、シャワーすすぎの後の脱水では、溜めすすぎ後の脱水より前記洗濯兼脱水槽を低速領域で回転させる時間を長くしたこと特徴とする洗濯機。
  2. 前記制御部は、前記定常回転数に立ち上げる前に、低速の所定回転数で所定時間前記洗濯兼脱水槽を回転させ、さらに、シャワーすすぎを行ったときのほうが、溜めすすぎを行ったときよりも前記所定時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記制御部は、前記定常回転数に立ち上げる前に、低速の所定回転数で所定時間前記洗濯兼脱水槽を回転させ、さらに、シャワーすすぎを行ったときは、前記所定回転数で回転させる前に、この所定回転数より低い所定回転数で回転させることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
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