JP3148266B2 - 車両の遠隔操作装置 - Google Patents

車両の遠隔操作装置

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JP3148266B2
JP3148266B2 JP5078391A JP5078391A JP3148266B2 JP 3148266 B2 JP3148266 B2 JP 3148266B2 JP 5078391 A JP5078391 A JP 5078391A JP 5078391 A JP5078391 A JP 5078391A JP 3148266 B2 JP3148266 B2 JP 3148266B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M11/00Telephonic communication systems specially adapted for combination with other electrical systems
    • H04M11/02Telephonic communication systems specially adapted for combination with other electrical systems with bell or annunciator systems
    • H04M11/022Paging systems

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は大型駐車場等へ駐車してい
る自分の車両の駐車位置を失念したときなどに、電話機
を利用した遠隔操作により所在を確認すること等ができ
る車両の遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような装置は公知であり、例えば、
自動車の適当な部分に設置した遠隔操作装置と、この遠
隔操作装置を作動させる無線操作装置としてポケットベ
ルを利用したものがある(実開昭63−154344号
公報参照)。このものはプッシュホン電話で呼出信号を
プッシュした後、続いてメッセージ信号に対応するコー
ド番号をプッシュすると、ポケットベル受信器に呼出信
号に後続してメッセージ信号が伝送され、有線電話から
の信号が電話会社の固定無線基地局から自動的に電波が
発射され、ポケットベル受信器が呼出信号及びそれに後
続するメッセージ信号を受信する。このメッセージ信号
は、メッセージ信号伝達手段によって所定の操作用電気
信号に変換されて制御ユニットに伝送される。制御ユニ
ットは操作用電気信号に対応して所定の出力信号を発生
してヘッドライトなどからなる車両の位置情報機器を作
動させ、これによって自動車の駐車位置を確認する。こ
のような駐車位置の確認が必要な場合として、例えば複
数人で共通の車両を交替に利用するとき、前利用者が大
きな駐車場へ駐車した後、駐車場所を告げなかった場合
などがある。また、自分一人で使用する場合でも、大規
模な駐車場へ駐車した場合などには、駐車位置を探し出
すのに多くの時間を費やすことがあり得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ポケッ
トベルを利用した遠隔操作の場合、探索者側からの指示
が一方通行である。ゆえに、ポケットベル側で確実に受
信されているか否か、並びに指示内容の設定が正確であ
るか否か等の送信結果について不明のままである。した
がって、受信されていなかった場合又は指示内容の設定
ミスがあった場合でも、一度駐車場まで出かけて車両側
の応答を待ってみなければそのことが判明せず、失敗で
あると結果が判明後再び電話機まで戻って操作し直さな
ければならない。ゆえに、指示及びその設定内容に対す
る確認情報を電話機を介して車両側から応答できること
が望まれる。本願は係る要望を実現するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願に係る車両の遠隔操
作装置に関する請求項1の発明は、車外の電話機を用い
て車両側へ操作信号を送信することにより、車両に備え
られている駐車位置確認用車両側機器を遠隔操作し、車
両側から視覚又は聴覚により認識できる駐車位置情報を
応答させて駐車位置を確認するようにした車両の遠隔操
装置において、前記車外の電話機が接続された車外の
無線基地局との間で交信可能に車両に搭載された可搬器
と、この可搬器と接続されかつこの可搬器を介して前記
無線基地局からの操作信号が入力される制御装置と、こ
の制御装置が出力する制御信号に基づいて作動する駐車
位置確認用車両側機器とを備えるとともに、遠隔操作者
が前記車外の電話機から車両側へ操作信号を送信後、車
両側から駐車位置情報を応答する時間である告知時間を
セットするための告知時間セット手段を備え、かつ前記
告知時間は前記車外の電話機から遠隔操作者が遠隔操作
の都度任意にセットできるようにしたことを特徴とす
る。請求項2の発明は、請求項1において、前記制御装
置は、前記車外の電話から操作信号を受けたとき、自動
応答手段により遠隔操作者へ電話で駐車位置確認用車両
側機器の操作開始を予告することを特徴とする。請求項
3の発明は、車外の電話機を用いて車両側へ操作信号を
送信することにより、車両に備えられている駐車位置確
認用車両側機器を遠隔操作し、車両側から駐車位置情報
を応答させて駐車位置を確認するようにした車両の遠隔
操作装置において、前記車外の電話機が接続された車外
の無線基地局との間で交信可能に車両に搭載された可搬
器と、この可搬器と接続されかつこの可搬器を介して前
記無線基地局からの操作信号が入力される制御装置と、
この制御装置が出力する制御信号に基づいて作動する駐
車位置確認用車両側機器と、前記制御装置が駐車位置情
報を遠隔操作者へ応答するための自動応答手段とを備え
るとともに、前記駐車位置確認用車両側機器はテレビ
(TV)カメラであり、自動応答手段はこのTVカメラ
で撮影した周囲の景色を応答情報として遠隔操作者側の
TVへ画像を電話で送信することを特徴とする。
【0006】本願において、位置情報機器とは、車両の
位置を確認するための情報を得ることのできる装置であ
り、探索者が直接駐車車両を発見できる直接確認用機器
とTV等によって間接的に駐車位置を発見できる間接確
認用機器がある。前者として、例えばヘッドランプ等の
灯火器のような視覚情報を提供するもの、クラクション
のような聴覚情報を提供するものなど、探索者が視覚又
は聴覚で直接車両を確認するための情報を提供できるも
のがある。後者としては、テレビ電話などのように映像
データを提供するものがあり、無線電話機を介して車両
側から送られた位置情報によりTV画面等を媒介にして
車両の位置を間接的に確認するための情報を提供できる
ものである。
【0007】また応答情報とは、探索者(遠隔操作者)
が発信した位置告知信号(操作信号)に対する制御装置
側からの応答として探索者側へ送信される情報であり、
位置告知信号の受信確認、さらに告知時間の設定など位
置告知に関する操作の確認のためのメッセージ情報並び
にTV電話による映像のような位置情報そのものを含む
など、位置告知の方法に応じて種々の情報がある。
【0008】なお、電話機とは、屋内、街路等に設けら
れた有料、有線式の電話機、自動車等に代表される有
料、無線式の移動電話機及び家庭用コードレス電話を指
す。また、無線基地局とは車載等の可搬器に対して、こ
れと無線で送受信するため、固定的に使用されかつ有線
電話等の電話機と接続しているものを指称し、電話会社
の移動電話用基地局やコードレス電話機の親機等を含
む。
【0009】
【発明の作用】請求項1の発明は、遠隔操作者が車外の
有線電話機から無線基地局を介して車両側の可搬器へ電
話して操作信号を送信し、この操作信号が可搬器を介し
て制御装置へ入力されると、制御装置は位置確認用車両
側機器に所定の動作をさせて位置情報を応答させる。遠
隔操作者はこの位置情報を視覚又は聴覚で確認すること
により車両の駐車位置を把握する。このとき、操作信号
の送後信車両側から位置情報を応答する時間である告知
時間を、遠隔操作者が操作信号を送信する際に車外の電
話機によって指定すると、制御装置が備える告知時間セ
ット手段によりこの告知時間をセットする。このため告
知時間経過時に自車から発せられる位置情報を直ちに自
車のものと認識でき、周囲の他車と混同せずに自車の位
置を確実に認識可能になる。また、遠隔操作者が手元の
電話から告知時間を遠隔操作の都度任意にセットできる
から、遠隔操作者の電話する場所と自車の駐車位置との
遠近等、状況に応じてその都度告知時間を任意に設定す
ることにより、位置確認用車両側機器の操作開始タイミ
ングを適切に決定可能になる。また、請求項2の発明
よれば、制御装置が車外の電話から操作信号を受ける
と、自動応答手段により遠隔操作者へ電話で駐車位置確
認用車両側機器の操作開始を予告するので、周囲におけ
る他車の偶然による同様情報を混同しないようにするこ
とを、さらにより一層確実にできる。請求項3の発明
よれば、駐車位置確認用車両側機器がTVカメラである
ので、遠隔操作に基づいて制御装置はTVカメラにより
周囲の景色を撮影し、自動応答手段によりこのTVカメ
ラで撮影した周囲の景色を応答情報として遠隔操作者へ
電話で送信する。遠隔操作者側はこの応答情報を手元の
TV画面で映像として表示させ、車両周囲の景色をリア
ルに認識することにより、この景色と一致する場所を見
つけて駐車場における自車を容易に探すことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図11に基づき駐車位置確認
装置に適用された一実施例を説明する。
【0011】
【駐車位置確認装置の概要】図1は自動車用に構成され
た駐車位置確認装置の概要を示す。自動車に搭載された
可搬器1はTV電話用に構成され、別置の無線基地局2
と共に自動車用無線電話機を構成する。無線基地局2は
有線電話であるプッシュホン式の外線電話T又は後述す
る内線受話器(以下、外線電話T等という)と接続し、
探索者による音声や制御信号が入力可能である。
【0012】可搬器1は無線基地局2から送信された位
置告知信号を含む種々の遠隔操作信号を無線信号で受信
し、これを電気信号に変換してマイクロコンピュータよ
り構成された制御装置3へ出力する。また、制御装置3
は位置告知信号の受信確認やこれに続く操作の確認のた
めのメッセージ情報並びにナビゲーションシテムのデー
タやTV電話による映像のような位置情報そのものを応
答情報として可搬器1へ出力し、可搬器1で無線信号に
変換して無線基地局2側へ送信可能である。
【0013】制御装置3は可搬器1からの位置告知信号
に基づき制御信号を出力して後述する位置情報機器を作
動可能である。また、応答情報を可搬器1へ送出するた
めの種々のプログラムを内蔵する。さらに、駐車位置を
知らせるため位置情報機器の作動(以下、告知動作)を
開始すべき時間(以下、告知時間)を無線基地局2側か
らの送信信号で探索者が任意に設定でき、この際、手順
並びに設定内容を確認するための音声メッセージを可搬
器1へ送出できる。これらの機能を確保するための制御
装置3は、データ分析照合手段である音声分析機4、音
声発生手段である音声合成回路5及び自動応答手段6等
を備える。自動応答手段6は合成音声や後述する位置情
報機器のデータ等を自動的に可搬器1及び無線基地局2
を介して、外線電話T等により探索者へ送話する。
【0014】位置情報機器のうち直接確認用機器は、探
索者が視覚又は聴覚で直接車両を確認するための情報を
提供できる装置であり、視覚情報用装置としてヘッドラ
ンプHLやポジションランプPL等の灯火器が、聴覚情
報用装置としてクラクションCNが駆動装置7に接続し
ている。但し、これらは一例であって直接確認用機器と
して他にウインカ等の種々な灯火器類やオーディオ装置
などがある。駆動装置7は制御装置3の指令により作動
する。また、間接確認用機器としてTVカメラ8及びナ
ビゲーションシステム9があり、これらはTV画面や別
のナビゲーションシステムを介して駐車位置を間接的に
確認できる位置情報機器である。これら間接確認用機器
も駆動装置7とは別に制御装置3と接続して制御装置3
による作動制御を受け、かつ電子情報データや映像デー
タを制御装置3へ伝送する。
【0015】図1における駆動装置7は種々考えられる
同種機能を有するものの一例であって、コンパレータ
C、基本データユニットU及びドライバーRを備える。
基本データユニットUは出力ポートU1 、U2 及びU3
を有し、各出力ポートはそれぞれが4桁の2進コード信
号をコンパレータCへ出力している。これらの出力信号
は例えば、出力ポートU1 が「0001」、出力ポート
2 が「0101」、出力ポートU3 が「1010」で
ある。一方、制御装置3も駆動装置7を制御する場合
は、各出力ポートの出力信号のうちいずれかと一致する
操作用の制御信号をコンパレータCへ出力する。
【0016】コンパレータCはマイコンではないがデジ
タル回路から構成され、ドライバーRに接続される3本
のコンパレータ出力ラインC1 、C2 、C3 を有する。
このコンパレータCは各出力ポートの出力信号と制御装
置3からの操作用の制御信号とを比較し、U1 の信号が
一致した場合には、コンパレータ出力ラインC1 から信
号を出力し、U2 と一致した場合には、コンパレータ出
力ラインC2 から信号を出力し、U3 の出力信号が一致
した場合にはコンパレータ出力ラインC3 から信号を出
力する構成になっている。
【0017】ドライバーRには3本のドライバー出力ラ
インR1 、R2 、R3 が設けられ、コンパレータ出力ラ
インC1、C2 、C3 のいずれかからの入力信号に応じ
て、所定ドライバー出力ラインR1 、R2 、R3 に直接
確認用機器のいずれかを選択的に駆動する信号を出力す
る構成になっている。例えば、コンパレータ出力ライン
1 から出力信号がドライバーRに入力された場合に
は、ドライバー出力ラインR1 から、コンパレータ出力
ラインC2 からの入力の場合にはドライバー出力ライン
2 から、コンパレータ出力ラインC3 からの入力の場
合にはドライバー出力ラインR3 からそれぞれ出力信号
が出るようになっている。
【0018】ドライバー出力ラインR1 、R2 及びR3
はそれぞれヘッドライト回路作動用のソレノイドスイッ
チL1 、クラクション回路作動用のソレノイドスイッチ
2 及びポジションランプ回路作動用のソレノイドスイ
ッチL3 に接続している。ソレノイドスイッチL1 、L
2 及びL3 はそれぞれヘッドライトHL、クラクション
CN及びポジションランプPLのいずれかを選択的にO
N又はOFF可能な配置になっている。
【0019】なお、ドライバーRはヘッドライトHL及
びポジションランプPLを所定時間継続点灯させたり所
定インターバルで点滅させる等任意に設定できる。さら
に、クラクションCNについては所定時間継続吹鳴させ
るか所定のリズムで吹鳴するよう任意に調整できる。
【0020】図2は車室内部の前方部分を示し、インパ
ネ10上に設けられた収納部11内に可搬器1を収容し
ている。この収納部11には受信機カバー12を開閉可
能に設けてある。図3は可搬器1近傍を拡大して示すも
のであり、この受信機カバー12は図示省略の開閉機構
により制御装置3の指令に基づいて自動開閉可能であ
る。可搬器1にはTVカメラ8及びプッシュボタン13
を設けるとともに制御装置3を接続してある。
【0021】
【制御装置の構造】図4は制御装置3のブロック図であ
り、制御装置3は、CPU20、RAM21、ROM2
2、I/Oポート23、入力インターフェース24、出
力インターフェース25を備えるとともに、I/Oポー
ト23と接続して音声合成回路5、通信用インターフェ
ース26及びシンセサイザー27を備え、通信用インタ
ーフェース26を介して可搬器1側とアナログ音声信号
及びデジタル信号の双方を送受可能である。RAM21
には無線基地局2側から送信された制御信号を一時的に
記録し、さらに登録音声ファイルメモリ並びに比較音声
ファイルメモリ等を用意してある。また、RAM21内
に所定エリアが確保され、ここに後述する告知タイマが
設けられている。ROM22には後述する駐車位置確認
プログラムなどの種々の遠隔操作プログラム等をメモリ
する。
【0022】通信用インターフェース26を介して探索
者側から車両の駐車位置を確認するべく車両側の位置情
報機器を作動させるための位置告知信号が送信される
と、このコードに対応する駐車位置告知のための遠隔操
作プログラムを実行する。また、I/Oポート23と接
続する音声分析機4は制御装置3へ入力された音声信号
を登録音声ファイルメモリ並びに比較音声ファイルメモ
リ中の音声と識別可能である。音声分析機が動作中は作
動ランプ28が点灯することにより目視確認できる。な
お、制御装置3はトーン分析機能を備え、入力された信
号が一般の電話における通話信号か遠隔操作信号などの
制御信号であるかを判断し、通常の電話としての機能と
遠隔制御装置としての機能とに適宜切り替える。但し、
このトーン分析並びに切替機能を電話機側へ分担させる
こともできる。
【0023】制御装置3の入力インターフェース24に
はナビゲーションシステム9からの位置信号が入力さ
れ、さらに各種のセンサ群29から種々のセンサ情報が
入力する。このセンサには例えば光量センサ30、ラン
プ点灯センサ31及びAVセンサ32その他が含まれ
る。但し、他のセンサについては本願の対象外であるた
め説明を省略する。出力インターフェース25は駆動装
置7と適宜な手段によって接続する。実用例として、社
内の大きな駐車場に前利用者が駐車位置を告知せずキー
を返却した場合、次の者が車を探すのに時間がかかっ
た。このような場合、コードレスホンの親機を会社にセ
ットし子機を車にセットしておくと、親機を介して車の
コントロールが可能となる。
【0024】
【無線電話機:無線基地局の構造】図5はこの無線電話
機を構成する無線基地局2についてのブロック図であ
る。無線基地局2は外線接続端末40で外線電話T(図
1)と接続する。外線接続端末40は呼出信号検出回路
41及び外線接続リレー42と接続する。呼出信号検出
回路41は外線電話Tから外線着信を検出し、この検出
信号を通信制御ユニット43へ出力する。通信制御ユニ
ット43は着信ブザー44を鳴動させ、同時にチャンネ
ル検出器45よりチャンネルの空きを探し、通話チャン
ネル(S−CH)を決定し、シンセサイザ46の発振周
波数を設定するとともに、送信機47で変調してアンテ
ナ共用器48を介してアンテナ49より可搬器1へ無線
で識別信号(ID信号)を含む着信信号を送出する。
【0025】ID信号は可搬器1と無線基地局2の組合
わせにより予め決められている識別用の信号である。可
搬器1からの着信応答信号はアンテナ49及びアンテナ
共用器48を経て送信機47で復調され、データ信号の
復調出力として通信制御ユニット43へ出力される。ま
た受信機50の別の出力はチャンネル検出器45とID
検出器51へ入力される。
【0026】チャンネル検出器45は一般にキャリアス
ケルチ回路あるいはノイズスケルチ回路と称され、電界
強度の判定のために使用される。チャンネル回路45の
出力は通信制御ユニット43へ入力される。ID検出器
51は受信復調波に含まれるデータ信号から可搬器1の
ID信号を検出し、予め定められているID検出器51
内のID信号コードと照合して結果を通信制御ユニット
43へ出力する。これら検出回路の出力及びデータ信号
の復調出力は通信制御ユニット43へ入力されて接続制
御に用いられる。
【0027】通信制御ユニット43にはROM52が接
続されている。通信制御ユニット43はID信号が一致
するとき外線接続リレー42をオンし、ハイブリッド回
路53を外線接続端末40並びに送信機47及び受信機
50と接続し、外線電話Tと可搬器1との間に通話ルー
プを形成する。
【0028】これにより、可搬器1との間が通話可能に
なり、外線電話Tから送られてきた信号はハイブリッド
回路53を介して送信機47の変調入力となる。送信機
47で変調された電波はアンテナ共用器48を介してア
ンテナ49より可搬器1へ送出される。一方、可搬器1
より送出された電波はアンテナ49で受信され、アンテ
ナ共用器48を介して受信機50で復調される。復調信
号はハイブリッド回路53を介して外線電話Tへ送出さ
れる。
【0029】通信制御ユニット43はシンセサイザ46
を制御することにより無線チャンネルを切替制御した
り、送信機47へ送信データ信号を変調入力として送出
するなどの制御を行う。また、外線電話T等から後述す
る遠隔操作信号などの制御信号が入力された場合に、こ
れを制御装置54へ出力する。但し、無線基地局2側の
制御装置54は省略されることがあり、この場合は可搬
器1側において制御装置3により処理される。
【0030】シンセサイザ46は発振器OSM、位相比
較器、ローパスフィルタLPF、ボルテージコマンドオ
シレータVMCO並びにデバイダ等で構成される公知の
ものであり(特開昭58−195330号公報参照)、
それぞれ送信機47及び受信機50に接続して設けら
れ、無線チャンネル(通話チャンネル及び制御チャンネ
ル)に応じた周波数の信号を送信機47及び受信機50
へ出力する。この場合、無線チャンネルを構成する制御
チャンネルは1つであり、通話チャンネルは複数であ
る。なお、本図では送信機47側のシンセサイザ46の
み詳細構造を示し、受信機50側は概略表示になってい
る。
【0031】さらに、受信機50の出力の一部はスイッ
チ付アンプ55へ出力可能であり、送信機47には同5
6から変調入力可能である。ハイブリッド回路53には
同57及び58がそれぞれ入力又は出力専用に接続され
る。各スイッチ付アンプ55乃至58は通信制御ユニッ
ト43により切替可能であり、それぞれが外部接続端子
59と接続している。外部接続端子59は二又であり、
これに内線受話器60及び制御装置54が接続される。
内線受話器60にはオフスイッチ(図示省略)が必要に
より設けられる。また通常の電話と同じにプッシュボタ
ン61を備え、さらに内線切替スイッチ62、待機スイ
ッチ63及びオンフックスイッチ64等を取付けること
ができる。
【0032】プッシュボタン61は後述する制御信号の
送信に必要である。内線切替スイッチ62は内線受話器
60を用いる内線通話の際使用され、このスイッチ62
をオンにし、かつオフスイッチ(設けられている場合)
がオンの場合、各スイッチ付アンプ55乃至58は通信
制御ユニット43によりオンに切り替えられ、内線受話
器60から直接可搬器1及び外線電話Tと通話可能であ
る。内線通話は自動車が自宅の車庫など、無線基地局2
と直接交信可能範囲にあるとき、いちいち自動車無線を
介することなく直接可搬器1と交信できるので極めて便
利である。
【0033】待機スイッチ63はオンにすると、可搬器
1の呼出信号又は外線電話Tの着信信号を受けたとき着
信ブザー44を鳴動させずに又は数回程度の設定回数後
に直接受信を可能とし、オフのときはある程度長い時間
着信ブザー44を鳴動させた後に受信するよう切り替え
るためのものである。オンフックスイッチ35はオンの
とき受話器を掛けたままの状態(オンフック状態)で通
信可能にできるスイッチである。
【0034】これらの電源系は、コネクタ65が接続す
るAC100V電源をAC/DC回路66で変換し、そ
の出力を各回路で用いている。また、この出力は平滑回
路67を介して可搬器1の二次電池(後述)へ供給され
る。このとき、乱数発生回路68により選択されたID
信号はID検出器51内へ送られるとともに、電源電流
に乗せられて可搬器1へ送出可能である。なお、本図及
び次図では原則としてアースラインを省略してある。
【0035】
【無線電話機:可搬器の構造】図6は無線電話機の移動
側である可搬器1のブロック図を示す。可搬器1も無線
基地局2とほとんど同一の構造である。すなわち、無線
基地局2との交信はアンテナ70、アンテナ共用器71
を介して送信機72及び受信機73がシンセサイザ74
の出力周波数で送受信する。全体の制御は受話器側通信
制御装置75により行われ、受話器側通信制御装置75
にはROM76、ブザー77、ID検出器78、チャン
ネル検出器79が無線基地局2と同様に接続される。
【0036】また受話器側通信制御装置75にはプッシ
ュボタン13から入力可能であり、プッシュボタン13
には内線スイッチ80、待機スイッチ81及びオンフッ
クスイッチ82が設けられている。可搬器1側の電源と
なる二次電池83は平滑回路83aを介して充電端子8
3bと接続している。この充電端子83bと無線基地局
2側のプラグ84を接続することにより二次電池83へ
充電可能である。充電端子83bと二次電池83の間に
平滑回路83aの抵抗を介することにより、電源電流へ
同時に乗せられたID信号を受話器側通信制御装置75
へ分離入力可能である。
【0037】送信機73には受話器のマイク85から音
声が入力され、受信機73には復調出力を出力可能にス
ピーカ86が接続される。マイク85及びスピーカ86
の各一端は外部接続端子57へ接続し、外部接続端子5
7と着脱するコネクタ58を介して制御装置3の通信用
インターフェースと接続可能である。なお、マイク85
とは別に本人識別用音声を入力するためのマイクをドア
ノブの内側などへ車体外方へ臨ませて設けておくことも
できる。受話器側通信制御装置75には無線基地局2を
呼び出すための呼出スイッチ89が設けられている。
【0038】
【無線電話機及び制御装置の作動】図7は着信時の概略
制御に関するフローチャートである。無線基地局2は外
線電話Tからの呼出信号を呼出信号検出回路41で検出
すると(S01)、制御チャンネル(C−CH)が空き
か否かを調べ(S02)、空きであれば外線電話Tの発
信周波数を制御チャンネル周波数に設定し、送信機47
をオンとし、着信信号を送信させる(S03)。この場
合、着信信号中には通話チャンネル(S−CH)の指定
信号を含んでいる。
【0039】一方、可搬器1は待受時にタイマ回路に設
定されている一定時間t1 の間シンセサイザ74をオン
とし、その発信周波数を制御チャンネル周波数に設定す
るとともに受信機73をオンにする(S04)。この
間、着信信号が受信されると(S05)、送信機72を
オンにし(S06)、着信応答信号を送出し(S0
7)、指定された通話チャンネル(S−CH)に切替え
る(S08)。ここで、着信信号が受信されない場合は
一定時間t2 の間受信機73をオフして、間欠受信によ
りバッテリセービングを行う(S09)。
【0040】無線基地局2は可搬器1からの電波をチャ
ンネル検出器45で検出すると(S10)、着信信号の
送出を停止する(S11)。このとき、可搬器1からの
電波が検出されなければ一定回数nまで着信信号を送出
し続ける(S12)。一定回数送出するのは可搬器1が
間欠受信しており、一定時間(t2)の間は信号を受信
することができないためである。なお、n回で打ち切る
のは可搬器1が電源オフあるいは距離が離れすぎている
場合などに制御チャンネルを無用に占有することを避け
るためである。
【0041】次にIDコードが一致すると(S13)、
着信信号で指定したSーCHに切替える(S14)。こ
こでIDコードが一致しない場合は他の組合による無線
電話機の応答であるから、外線電話Tからの呼出がなく
なるのを待って(S73)、待受けに戻る。S−CHに
切替えた後、無線基地局2はベル鳴動信号を送出する
(S16)。可搬器1はこれを受信すると(S17)、
ブザー77から呼出音を送出する(S18)。このとき
オフフックすると(S19)、可搬器1はオフフック信
号を送出し(S20)、通信状態となる(S21)。ま
た、オフフックしないが待機スイッチ52がオンされて
いれば(S19a)、オフフックに切替えて(S19
b)、以後S17から通話状態(S21)へ至る。な
お、オフフックでなくかつ待機スイッチもオンでない場
合は、オフフック用のタイマーをスタートさせ(S19
c)、所定時間(例えば30秒)の間呼出しを行い、所
定時間経過しても応答のない場合(S19d)は、自動
的にオフフック状態に切替えて通話状態にする。
【0042】一方、無線基地局2は受話器が外された状
態を検出するオフフック信号を受信すると(S22)、
ベル鳴動信号の送出を停止し(S23)、ラインリレー
42を閉じて外線電話Tとの通話ループを形成する通話
状態となる(S24)。なお、着信信号の送信回数がn
となったときは有線電話回線からの着信が終了したこと
を検出してから(S25)、待受に戻ることにより、不
要な着信動作を行うことを防止している。
【0043】これまでと逆に、可搬器1から発信する場
合の動作は図8のフローチャートに示すものとなる。す
なわち、外線電話Tに対する発信のために可搬器1のス
イッチ89をオンにすると、受話器側通信制御装置75
は発信動作に移るべきものと判定し(S30)、シンセ
サイザ74の発信周波数を制御チャンネルにロックした
上、受信機73をオンとし、制御チャンネル(C−C
H)での電波を受信させる(S31)。制御チャンネル
での受信電波の電界強度をチャンネル検出器79の検出
信号によって検出し、一定値以上の受信電界強度がなけ
れば制御チャンネルは空いているものと判定し(S3
2)、送信機72をオンとして自己に割り当てられたI
D信号を発信させる(S33)。無線基地局2はこのI
D信号が可搬器1との組合わせに対して割り当てられて
いるID信号と一致するか否かを判定し(S34、S3
5)、一致しているならば送信機47をオンとして可搬
器1に対して応答信号(ID信号、S−CHの指定情報
を含む)を送信させる(S36)。
【0044】可搬器1は制御チャンネルで無線基地局2
からの応答信号を受信し(S37)、その中に含まれて
いるID信号が自己のものと一致するか否かを検出し
(S38)、一致しているならばシンセサイザ74の発
信周波数を無線基地局2から指定された通話チャンネル
の周波数に切替える(S39)。一方、無線基地局2も
応答信号を送信した後、シンセサイザ46の発信周波数
を通話のために指定した通話チャンネルの周波数に切替
える(S40)。これによって、無線基地局2と可搬器
1とは無線基地局2が指定した通話チャンネルで接続さ
れ、その後、プッシュボタン13を用いて外線電話Tに
接続された電話機を呼出し、通話を行うことが可能にな
る。
【0045】一方、可搬器1からID信号を送信した
が、無線基地局2との距離が離れすぎている等の理由に
よってt3 時間経過しても無線基地局2から応答信号が
返信されてこない場合は、受話器側通信制御装置75は
3 時間経過した段階でブザー77からアラーム音を発
生させ、接続不能であることを知らせる(S41、S4
2)。
【0046】また、制御装置3の処理に基づいてデータ
分析照合手段4より合成音声を送信機72へ送出し、送
信機72からアンテナ共用器71、アンテナ70を介し
て無線基地局2へ送出し、さらに無線基地局2から外線
電話Tへ送信することにより探索者へ確認等のメッセー
ジを送話できる。
【0047】
【実施例の作用】まず、駐車位置が分からなくなった探
索者が外線電話T(又は内線通話時の内線受話器60)
から電話して可搬器1を呼び出すと、前述したところに
より可搬器1と無線基地局2が接続して通話可能にな
る。以下の説明はこの状態から、図9及び10の遠隔操
作プログラムを実行する場合を説明する。図9は制御装
置3における遠隔操作プログラムのメインルーチンにつ
いてのフローチャートであり、図10はそのサブルーチ
ンである駐車位置確認プログラムのフローチャートであ
る。
【0048】まず図9において図示省略の電源ラインか
ら電源を通電すると、同時に遠隔操作プログラムがスタ
ートし、イニシャライズ(S50)後に待機状態とな
る。待機状態ではRAM21のクリヤ(S51)と通話
状態チェック(S52)を反復する。ステップS52は
通話状態でないとき、必ず待機状態へ戻すために設けら
れる(これ以降に設けられている各通話状態チェックス
テップはすべて同一の目的である)。そこで、制御装置
3が通話状態を検出すると、タイミング調整用に若干の
ディレイタイム後(S53)、遠隔操作信号の受信か否
かを判断する(S54)。遠隔操作信号は目的により種
々のものがあり、そのうちの一つとして位置告知信号が
ある。ゆえに、探索者が外線電話T等のプッシュボタン
より予め割り当てられた遠隔操作用のコード及び駐車位
置確認プログラムを実行させるための位置告知信号に関
するコードを順次送信すると、可搬器1を介してこの信
号を受けた制御装置3は駐車位置告知プログラムFをス
タートさせる(S55)。なお、このメインルーチンで
は他に種々の遠隔操作を可能であるが本願の対象外であ
るものについては説明を省略する。
【0049】図10及び図11は一連の駐車位置告知プ
ログラムFのフローチャートを前半と後半に分けたもの
である。位置告知信号の内容は位置情報機器のうち直接
確認用機器の作動を命令するものと、間接確認用機器を
作動させてデータ送信を命令するものを含み、探索者は
このうちいずれかを選択して予め定められた対応するコ
ードを送信する。まず、図10において位置告知信号の
内容が直接確認用機器を作動させるものか又は間接確認
用機器の作動によりデータ送信を求めるものかを判断し
(S56)、前者すなわち直接確認用機器の作動を目的
としている場合は、再び位置告知信号か否か判断し(S
57)、位置告知信号であれば次ステップ(S58)へ
移る。否であればメインルーチンへ戻る。ステップS5
8では音声合成回路5により手順メッセージである『告
知時間をセットして下さい』を作成し、これを可搬器1
から無線基地局2へ無線で送出し、さらに無線基地局2
から外線電話Tヘ送話する。なお、本駐車位置告知プロ
グラムFにおけるサブルーチンではその前後にいずれも
ディレイタイムを設けてある。
【0050】これに対して、探索者が外線電話Tのプッ
シュボタンより告知時間、例えば1分に相当する数値を
入力すると、これが無線基地局2から可搬器1を経て制
御装置3へ入力されるので(S59)、制御装置3はこ
の告知時間データを告知時間メモリへ記憶させ、さらに
『設定された告知時間は1分です。これでよいか否か
(OKかNGか)の信号を送信して下さい。』という旨
の確認を求めるメッセージを再び探索者へ送話する(S
60)。探索者が予め定められたプッシュボタン(例え
ばOKならば1、NGならば0)を押すと、これが無線
基地局2及び可搬器1を経て制御装置3へOK信号又は
NG信号として入力され(S61)、OK信号の場合は
(S62)、図11に示すように告知タイマーをスター
トさせ(S63)、タイマーが告知時間を越えたか否か
の判断を開始する(S64)。
【0051】告知タイマーが告知時間(1分)を越える
と、さらに作動継続時間として予め設定された時間、例
えば10分をタイマーへ加算(S65)するとともに、
作動開始予告動作、例えば制御装置3から無線基地局2
の通信制御装置43へ指令を出してブザー44を作動さ
せ、ブザー音を探索者へ送って予告する(S67)。こ
の予告によって位置告知時中にその近くに駐車する何の
関係もない他の車両が偶然に灯火類を点灯させたりクラ
クションを吹鳴させた場合における位置確認情報との混
同を回避できる。なお、告知タイマースタート後に電話
を切った場合もこのプログラムは動作を続け、クラクシ
ョンの吹鳴等は作動し、その後プログラムを終了する。
但し、探索者へのブザー音は送られない。
【0052】その後1〜5秒程度のタイムディレイをお
いた後(S67)、光量センサ30が明状態か暗状態か
を判断し(S68)、暗状態であれば夜間であるから灯
火類を点灯させる(S69)。この場合は図4に示した
ように、制御装置3の出力インターフェース25より駆
動装置7のコンパレータCへ点灯対象に設定されたヘッ
ドライトHL又はポジションライトPLのいずれかに対
応する操作用信号を出力してドライバーRによりヘッド
ライトHL又はポジションランプPLのいずれかを点灯
させる。また、光量センサが明状態であれば、昼間と判
断して所定時間クラクションを吹鳴させる(S70)。
【0053】探索者は告知動作としての灯火類の点灯又
はクラクションの吹鳴により駐車位置を直接確認する
と、告知キャンセル信号として予め定められたプッシュ
ボタンを押す。これにより、告知キャンセル信号を受け
ると(S71)、告知時間データ(作動継続時間)を0
とし(S72)、タイマーが告知時間を越えることによ
り駐車位置確認プログラムを終了し(S73)、以後メ
インルーチンへ戻る。キャンセル信号を受けない場合
は、告知時間データ(作動継続時間)を越えない限り、
ステップS66以降を反復して、探索者へ駐車位置を告
知する。
【0054】なお、図10のステップS59において、
告知時間のセット信号を受けなければ、通話状態の場合
は前ステップから反復し、通話状態でなければメインル
ーチンへ戻る(S74)。また、ステップS61におい
て、NG信号を受けた場合は、告知時間メモリーのデー
タをクリヤして(S75)、ステップS74へ戻る。
【0055】さらに、図10のステップS56におい
て、データ通信の送信を求める信号であれば、まず相手
側にナビゲーションシステムが設けられているか判断す
る。この確認は制御信号と一緒に送信されるか、制御装
置3側から確認を求める。相手側が例えばナビゲーショ
ンシステムを備えた自動車電話であれば(S76)、告
知動作として直ちに入力インターフェース24から取り
込まれたナビゲーションデータを可搬器1から無線基地
局2を介して相手側のナビゲーションシステムへ転送し
て駐車位置を表示する。これにより探索者は相手側のナ
ビゲーションシステムを介して間接的に駐車位置を確認
できる(S77)。
【0056】相手側にナビゲーションシステムが設けら
れていなければ、TV電話信号の送信かどうか判断し、
TV電話信号を送信可能、すなわち相手側にもTV電話
が設けられており(S78)、ナビゲーションシステム
のイメージデータを送信できれば(S79)、告知動作
としてTV電話を介してナビゲーションシステムのイメ
ージデータを送信して相手側のTV電話に設けられてい
るTV画面にそのイメージを表示することにより、相手
側のTV画面上で間接的に駐車位置を確認できる(S8
0)。
【0057】また、ナビゲーションシステムのイメージ
データを送信せず、TV画面データの送信であれば(S
81)、制御装置3は出力インターフェース25から受
話器カバー25の作動信号をその駆動回路へ出力し、告
知動作として受話器カバー25を開き(S82)、TV
カメラ8をオンにして周囲の景色を窓越しに撮影し、こ
の映像データを入力インターフェース24から取り込ん
で相手側のTV画面へ送信して映し出す(S83)。こ
れにより、探索者は相手側のTV画面上で自分の車両が
駐車している周囲の景色を把握することにより、おおよ
その駐車場所について見当をつけることができるので、
間接的に駐車位置を確認できる。なお、駐車場所が自宅
等の近くであれば、無線基地局として自宅等に設置され
ているコードレス電話の親機を利用できる。また、出先
の広い駐車場などの場合には、無線基地局2として電話
会社の移動電話用基地局を利用すれば、同様に駐車位置
の確認が可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明は、遠隔操作者が車外の
有線電話機から無線基地局を介して車両側の可搬器へ電
話して操作信号を送信し、この操作信号が可搬器を介し
て制御装置へ入力されると、制御装置は位置確認用車両
側機器に所定の動作をさせて位置情報を応答されるの
で、遠隔操作者はこの位置情報を視覚又は聴覚で確認す
ることにより車両の駐車位置を把握できる。このとき制
御装置が告知時間セット手段を備えるので、遠隔操作者
が操作信号を送信するとき車外の電話機から告知時間を
セットできる。このため、告知時間経過時に自車から発
せられる位置情報を直ちに自車のものと認識でき、周囲
の他車の偶然による類似情報と混同せずに自車の位置を
確実に認識できる。しかも、遠隔操作者が手元の電話か
ら告知時間を遠隔操作の都度任意にセットできるから、
遠隔操作者の電話する場所と自車の駐車位置との遠近
等、状況に応じてその都度告知時間を任意に設定するこ
とにより位置確認用車両側機器の操作開始タイミングを
適切に決定できる。請求項2の発明は、前記自動応答手
段が遠隔操作者へ電話で駐車位置確認用車両側機器の操
作開始を予告するので、遠隔操作者は予め車位置確認用
両側機器の操作開始タイミングを認識でき、周囲におけ
る他車の偶然による同様情報を混同しないようにするこ
とを、さらにより一層確実にできる。請求項3の発明
よれば、駐車位置確認用車両側機器がTVカメラである
ので、遠隔操作に基づいて周囲の景色を撮影し、自動応
答手段により、この景色を応答情報として遠隔操作者へ
電話で送信することにより、遠隔操作者側はこの応答情
報を手元のTV画面で映像として表示させてリアルに認
識することにより、この景色を基にして駐車場にて自車
を容易に探すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駐車位置確認装置全体の概略構成を示すブロッ
ク図
【図2】無線電話機の車内配置状態を示す図
【図3】無線電話機の取付状態を示す要部の拡大図
【図4】制御装置のブロック図
【図5】親機のブロック図
【図6】無線電話機のブロック図
【図7】無線電話装置の作動に関するフローチャート
(可搬器側受信時)
【図8】無線電話装置の作動に関するフローチャート
(可搬器側発信時)
【図9】遠隔操作用プログラムのフローチャート
【図10】駐車位置確認プログラムに関するフローチャ
ートの前半部
【図11】駐車位置確認プログラムに関するフローチャ
ートの後半部
【符号の説明】
1 可搬器 2 無線基地局 3 制御装置 5 音声発生装置 6 自動応答手段 7 駆動装置 8 TVカメラ 9 ナビゲーションシステム T 外線電話 HL ヘッドライト(位置情報機器) CN クラクション(位置情報機器) PL ポジションランプ(位置情報機器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 B60R 25/10 G08B 1/00 H04Q 7/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外の電話機を用いて車両側へ操作信号
    を送信することにより、車両に備えられている駐車位置
    確認用車両側機器を遠隔操作し、車両側から視覚又は聴
    覚により認識できる駐車位置情報を応答させて駐車位置
    を確認するようにした車両の遠隔操作装置において、前記車外の電話機が接続された 車外の無線基地局との間
    で交信可能に車両に搭載された可搬器と、 この可搬器と接続されかつこの可搬器を介して前記無線
    基地局からの操作信号が入力される制御装置と、 この制御装置が出力する制御信号に基づいて作動する
    車位置確認用車両側機器とを備えるとともに、遠隔操作者が前記車外の電話機から車両側へ操作信号を
    送信後に車両側から応答する時間である告知時間をセッ
    トするための告知時間セット手段を備え、 かつ前記告知時間は前記車外の電話機から遠隔操作者が
    遠隔操作の都度任意にセットできるようにした ことを特
    徴とする車両の遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記車外の電話から操
    作信号を受けたとき、自動応答手段により遠隔操作者へ
    電話で駐車位置確認用車両側機器の操作開始を予告する
    ことを特徴とする請求項1に記載された車両の遠隔操作
    装置。
  3. 【請求項3】 車外の電話機を用いて車両側へ操作信号
    を送信することにより、車両に備えられている駐車位置
    確認用車両側機器を遠隔操作し、車両側から駐車位置情
    報を応答させて駐車位置を確認するようにした車両の遠
    隔操作装置において、 前記車外の電話機が接続された車外の無線基地局との間
    で交信可能に車両に搭載された可搬器と、 この可搬器と接続されかつこの可搬器を介して前記無線
    基地局からの操作信号が入力される制御装置と、 この制御装置が出力する制御信号に基づいて作動する駐
    車位置確認用車両側機器と、 前記制御装置が駐車位置情報を遠隔操作者へ応答するた
    めの自動応答手段とを備 えるとともに、 前記駐車位置確認用車両側機器はテレビカメラであり、
    自動応答手段はこのテレビカメラで撮影した周囲の景色
    を応答情報として遠隔操作者側のテレビへ画像を電話で
    送信することを特徴とする 車両の遠隔操作装置。
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