JP3147409B2 - セラミック多層配線基板製作用ペースト - Google Patents

セラミック多層配線基板製作用ペースト

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誠一 槌田
昌作 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック多層配線基板
の製作に使用されるペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、セラミック多層配線基板の需要が
大幅に伸びている。この多層基板は、特公昭55−19
076号公報、導体ペーストは特開昭60−20040
2号公報に示す方法等が示されている。これらの公知例
には、エチルセルロースとテルピネオール、あるいはエ
チルセルロースと2−(2ブトキシエトキシ)エチルア
セテートのベヒクルを使用している。このベヒクルを使
用する場合、ペーストとして必要な粘度を得るために、
分子量の大きいエチルセルロースと分子量の小さいエチ
ルセルロースを、さまざまの比率で混合して選定するの
で粘度の予測が出来ない。そのため、ペースト原料の金
属粉末の有孔率を一定にしてペーストを製作し、有孔率
と粘度との間に相関があることを見い出した。ベヒクル
の粘度をコントロールするよりも金属粉末の有孔率を測
定しペ−ストの粘度を予測している。これらの方法は、
ペーストに要求される特性の一つについてコントロール
しようとするものでペーストの良悪は粘度だけで決まる
ものではない。ペーストに要求される粘着性、配線抵抗
あるいは経時変化や季節による印刷性のばらつき等、量
産上の問題点について全く述べられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ペー
スト粘度の再現性を金属粉末の有孔率を一定にして改善
したもので、ペースト特性全体に着目していない。本発
明は、量産を考慮して、被印刷物との接着性あるいはペ
ースト自身の固着力を大きくし、印刷性、印刷形状ある
いは粘度、タック値等のペースト特性の経時変化と季節
変動をなくすことを目的としてセラミック多層配線基板
の量産に適したペーストを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、ペーストの接着力、流動性を安定にする必要があ
る。
【0005】ペーストの接着力は、金属粉末に対するぬ
れ性とベヒクルの粘着力で決まる。エチルセルロースを
溶剤に溶解した場合、ベヒクルの粘度は0.3〜10×104
Pa・S(4sec~1)とばらつきが大きい。この原因は、エチル
セルロースの分子量のばらつきと対応していることがわ
かった。しかし、ベヒクルの分子量が一定でも金属粉末
を加えてペーストを製作すると接着力、粘度がばらつく
こともわかった。このばらつきの原因を調べた結果、分
子量が変化していることがわかった。そこでペースト化
後にベヒクル中のエチルセルロースの分子量を測定し、
接着力の安定性との関係を調べた結果、分子量は9〜1
8×104の範囲にあることがわかった。この分子量の
範囲は、流動性の安定性も良く、ペーストの粘度、印刷
性においても経時変化、季節変動が小さいことがわかっ
た。
【0006】以上の結果から、エチルセルロースの選
定、溶剤への完全溶解、また金属粉末・セラミック粉末
に対するぬれ性を向上させるために界面活性剤の選定を
行い最適混練条件を決定し、セラミック多層配線基板に
用いるペースト五種を決定した。
【0007】
【作用】ペースト化後のベヒクル中のエチルセルロース
の分子量を9〜18×104の範囲にすることにより、
ペーストの接着力が安定し粘度と印刷性の経時変化、季
節変動を小さくすることができる。
【0008】エチルセルロースを選定し、溶剤中に完全
に溶解することにより金属粉末やセラミック粉末との接
着力が安定する。また界面活性剤を用いることによりベ
ヒクル中に金属粉末あるいはセラミック粉末を多量に混
練することができ、導体抵抗の低減やセラミックで形成
する絶縁体をち密化して強度向上ができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】<実施例1>セラミック多層配線基板は、
厚さ0.2〜0.3mmの生のセラミックシート(グリー
ンシート)にNCパンチ等で層間の電気的接続のために
スルホール(0.1〜0.2mm径)を形成し、このスル
ホールに導体ペーストをスクリーン印刷法で充填したの
ち、配線及び補強パターン(導体パターン周辺に枠状に
形成)をスクリーン印刷法で形成した後、これらのシー
トを必要な層数をガイドピンや自動位置合わせ装置を用
いて積層したのちホットプレス装置で熱圧着後、還元雰
囲気中で焼結(1600〜1650℃)する。次に、焼
結した基板表面を研磨したのちワイヤボンディングやコ
ネクタに接続するためのピンをろう付けするためNiや
Auめっきを行う。このめっき工程では、めっき膜の接
着強度向上を目的に300〜750℃の熱処理を行っ
た。
【0011】セラミック多層配線基板の作製に用いたペ
ーストは、金属粉末あるいはセラミック粉末をバインダ
と溶剤を混合溶解したベヒクルにらいかい機や三本ロー
ルミル等で混練したものである。表1は導体形成用ペー
ストの原料配合の一例であり、表2は絶縁層形成用ペー
ストの原料配合の一例であって、ムライト系またはアル
ミナ系多層配線基板に用いる場合を示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】これらのペーストに用いたベヒクルは、バ
インダとしてエチルセルロースおよびポリビニールブチ
ラールを単独あるいは配合してα・テレピネオールある
いは、n−ブチルカルビトールアセテートに溶解した物
であるが、ペーストによってはバインダを前もって金属
粉末と混合した後で溶剤を加える場合もあり、バインダ
の完全溶解のためベヒクル作製時かペースト化のいずれ
かの段階で加熱による溶解が必要である。この場合の加
熱条件は、60〜100℃で30分〜八時間である。こ
のようにして作製したペースト中のベヒクルを遠心分離
器を用いて取り出し、液体クロマトグラフにより平均分
子量を測定し、ペーストの粘度、接着性あるいは印刷性
との関係を約二年間調査した。その結果、図1,図2,
図3に示すように、エチルセルロースの平均分子量が9
〜18×104の範囲では、粘度、接着力のばらつきが
小さく粘度および印刷性でも経時変化と季節による変動
も小さいことがわかった。
【0015】<実施例2>実施例1と同様にして、W粉
末の代わりにMo粉末を用いて導体ペーストを作製し適
用した結果、同様の結果を得た。
【0016】<実施例3>実施例1と同様にして、A
u,Ag,Pd,あるいはCuなどの一般的な圧膜回路
基板用ペーストに適用した結果、実施例1,2と同様良
好な結果を得た。
【0017】
【発明の効果】本発明により、多層配線基板の先行試作
という事前のペースト評価を不要とし、従来のペースト
不良に伴って生じた配線基板の仕掛り品を無駄にするこ
とが無くなるので、生産量を20〜30%向上すること
が出来、効率的な生産が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための導体ペーストの歩留り
とペースト中のエチルセルロースの平均分子量との関係
を表わす特性図、
【図2】ペースト中のエチルセルロースの平均分子量が
異なる三種のペーストについて、粘度の経時変化を示す
特性図、
【図3】ペースト中のエチルセルロースの分子量の異な
るペースト三種について、一年間に作製したペーストの
粘度と製作日(月)との関係、つまり季節変動を示す特
性図。
【符号の説明】
(□):ペースト中のエチルセルロースの分子量が小
さいペースト、 B(△):ペースト中のエチルセルロースの分子量が適
正なペースト、 C(●):ペースト中のエチルセルロースの分子量が大
きいペースト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 毅 横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社 日立製作所 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−200402(JP,A) 特公 昭55−19076(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 1/22 C09D 5/24 H05K 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料を混合してペースト化した時のエチル
    セルロースの平均分子量が9〜18×104となるベヒ
    クルを用いたことを特徴とするセラミック多層配線基板
    製作用ペースト。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のペーストを用いて製作し
    たセラミック多層配線基板。
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JP4412012B2 (ja) * 2004-03-16 2010-02-10 Tdk株式会社 積層セラミック電子部品用の誘電体ペーストおよび積層セラミック電子部品用の積層体ユニットの製造方法
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