JP3147321B2 - 新規ミルベマイシン化合物 - Google Patents

新規ミルベマイシン化合物

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JP3147321B2 JP13331393A JP13331393A JP3147321B2 JP 3147321 B2 JP3147321 B2 JP 3147321B2 JP 13331393 A JP13331393 A JP 13331393A JP 13331393 A JP13331393 A JP 13331393A JP 3147321 B2 JP3147321 B2 JP 3147321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた殺虫、殺ダニも
しくは駆虫活性を有する新規ミルベマイシン化合物、合
成中間体として有用な新規ミルベマイシン化合物及び当
該ミルベマイシン化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレプトミセス属微生物のB−41−
146菌株から単離された一群の16員マクロライド系
抗生物質は、特開昭50−29742号公報にB−41
と称され、A1 、A2 、A3 、A4 、B1 、B2 、B
3 、C1 びC2 の9種類が述べられた。 更に4種の化
合物が単離されて13種の化合物の構造が決定され、ジ
ャーナル・オブ・アンチバイオテックス、第33巻、1
120〜1127頁(1980年)[J.Antibiotics,33,
1120(1980 )] に報告された。そしてさらに、B−41
D、E及びFが単離されジャーナル・オブ・アンチバイ
オテックス、第36巻、980〜990頁、1983年
[J.Antibiotics,36,980(1983)] に述べられた。
【0003】これらB−41抗生物質はミルベマイシン
とも命名された。そして、ミルベマイシンは上記文献中
に殺虫活性及び殺ダニ活性を有することが報告され、更
に特開昭54−89041号公報には駆虫活性を有する
ことも報告されている。
【0004】本発明に関係する26位メチル基が変換さ
れたミルベマイシン類の製造例は多数開示されている
が、本発明と同一の発明はない。2/3位間の結合が2
重結合であるミルベマイシン類についても未だ報告がな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ダニ
類、植物害虫類もしくは動物寄生虫に対して優れた殺ダ
ニ、殺虫若しくは駆虫活性を有する新規なミルベマイシ
ン化合物又は有用なミルベマイシン化合物合成上の中間
体を開発することである。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【発明を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、ストレプトミセス属微生物の培養
物、特にB−41−146菌株の培養物に着目し、鋭意
研究を重ねた結果、新たに一連のミルベマイシン化合物
を見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、一般式
【0009】
【化7】
【0010】[式中、Rはメチル又はエチル基を示し、
1 は4/26位間の点線を含む結合が二重結合のとき
はメチレン基を示し、R1 は4/26位間の点線を含む
結合が一重結合のときはメチル基を示す。]で表される
ミルベマイシン化合物であり、具体的には(1)上記一
般式において、Rがメチル基、4/26位間の点線を含
む結合が二重結合であり、R1 がメチレン基である化合
物Ia1 、(2)一般式において、Rがエチル基、4/2
6位間の点線を含む結合が二重結合であり、R1 がメチ
レン基である化合物Ia2 、(3)上記一般式において、
Rがメチル基、4/26位間の点線を含む結合が一重結
合であり、R1 がメチル基である化合物Ib1 、(4)上
記一般式において、Rがエチル基、4/26位間の点線
を含む結合が一重結合であり、R1 がメチル基である化
合物Ib2 、に関し、(5)ストレプトミセス属微生物の
培養又は既知のミルベマイシンからの化学変換による製
造法、に関するものである。なお、上記化合物Ia1 、Ia
2 、Ib1 、Ib2 の名称は仮につけた名称である。
【0011】以下詳細に説明する。
【0012】1)培養法による化合物(I)の生産 本発明の培養法により化合物(I)を生産するストレプト
ミセス属B−41−146株の菌学的性質については特
開昭50−29742号公報に詳しく記載され、ストレ
プトミセスB−41−146株は工業技術院生命工学技
術研究所に寄託されていて、その寄託番号はFERM BP-1
072号である。
【0013】周知のとおり、放線菌は自然界において、
また人工的な操作(たとえば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異をおこしやすく、本
発明のB−41−146株もこの点は同じである。本発
明にいうB−41−146株はそのすべての変異株を包
含する。すなわち、本発明では、(I )を生産し、B−
41−146株およびその変異株と明確に区別されない
菌は、全てB−41−146株に包含されるものであ
る。
【0014】本発明の化合物(I )はB−41−146
株を適当な培地で培養し、それから採取することによっ
て得られる。栄養源としては、従来ストレプトミセス属
の菌の培養に利用されている公知のものが使用できる。
例えば、炭素源としてはグルコース、シュクロース、で
んぷん、グリセリン、水あめ、糖みつ、大豆油などが使
用できる。また窒素源としては、大豆粉、小麦はいが、
肉エキス、ペプトン、酵母菌体、コーンスチープリカ
ー、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム等を使用しう
る。このほか必要に応じて炭酸カルシウム、食塩、塩化
カリ、リン酸塩等の無機塩類を添加するほか、菌の発育
を助け、本発明化合物(I )の生産を促進するような有
機及び無機物を適当に添加することができる。
【0015】培養法としては、一般の抗生物質を生産す
る方法と同じく液体培養法、とくに深部培養法が最も適
している。培養は好気的条件下で行なわれ、培養に適当
な温度は22−30℃であるが、多くの場合28℃付近
で培養する。本発明化合物(I )の生産は振とう培養、
タンク培養ともに5−15日で最高値に達する。
【0016】本発明化合物(I )の検定にあたっては次
の方法が用いられる。すなわち、培養物1mlを小試験
管にとり、80%メタノール水9mlを添加、振とうし
て抽出し、遠心分離する。高速液体クロマトグラフィー
はC18逆相カラム(東ソー)、0.46×20cm),
ポンプ(日立、モデル 635A )およびサンプルインジェ
クター(ウオタ−ス、モデル U6K) を用い、上記試料を
5μl注入し、アセトニトリル−水(75:25)の溶
媒系を流速1.6ml/minで行った。
【0017】本発明化合物(I )は紫外線検出器(24
0nm)でモニターし、データー処理装置(島津製作所
クロマトパック C-R3A) を用いて定量した。
【0018】化合物(I)を培養物から採取するにあたっ
ては活性炭、アルミナ、シリカゲルなどの吸着剤、ダイ
ヤイオンHP−20(三菱化成)など合成吸着剤、アビ
セル(旭化成)、ろ紙などの固定剤、イオン交換樹脂、
イオン交換ゲルろ過剤などが使用されうるが、以下に示
す採取方法が最も効果的である。
【0019】培養物を、けいそう土などのろ過助剤を用
いてろ過し、ここでえられたケーキをメタノール抽出す
ることにより、目的物はメタノール水に溶解してくる。
これに水を加えた後、n−ヘキサンで抽出し、これを減
圧下で濃縮することにより、目的物を含有するオイル状
物質が得られる。これをシリカゲルのカラムに吸着せし
め、n−ヘキサン、アセトン、酢酸エチル、メタノール
およびエタノールなどの有機溶媒の混合物で不純物の洗
浄と目的物の溶出を行う。目的物はさらに種々の担体と
溶媒を組み合わせてカラムクロマトグラフ、薄層クロマ
トグラフ、高速液体クロマトグラフなどを行い、本化合
物を単離する。単離された本化合物の構造は化合物の種
々なスペクトル特性、特にその核磁気共鳴、質量、紫外
部および赤外部スペクトルを詳細に分析することにより
決定される。
【0020】2)化学変換法による化合物(I)の生産 本発明化合物(I) は、次のA法及びB法で示される既知
ミルベマイシン類の化学変換によっても製造することが
できる。
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】上記式中、R、R1 、TBDMS 、Ms、Ia及び
Ibは前記と同意義を有する。
【0024】IIで表わされるミルベマイシンは特開昭64
-31776号公報に公知の化合物であり、III で表わされる
ミルベマイシンは特公昭56-45890号公報にミルベマイシ
ンA3 又はミルベマイシンA4 として記載されている公
知の化合物である。
【0025】A法において、第A1工程は、化合物(II)
の26位の水酸基をメタンスルホニル化する工程であ
る。
【0026】反応は、メタンスルホニルクロリド又はメ
タンスルホン酸無水物の存在下行なわれる。その使用量
は、通常1ないし5当量、好適には1ないし2当量であ
る。反応は好適には塩基の存在下で行なわれ、好適な塩
基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、1,5−ジアザビシクロ
[4,3,0]ノネン−5(DBN)または1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデカン−7(DBU)
のような有機塩基や、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基をあげることがで
き、さらに好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピ
ルエチルアミン、ピリジンのような有機塩基である。
【0027】反応は、好適には溶媒の存在下で行なわ
れ、使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物
質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、
好適には、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエ
ンのような炭化水素類、クロロホルム、塩化メチレンの
ようなハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類及びアセトニトリルのようなニト
リル類並びにこれらの溶媒の混合物であり、更に好適に
は、ハロゲン化炭化水素類である。
【0028】反応温度は、通常、−70〜150℃であ
り、好適には室温〜120℃である。反応時間は、主に
反応温度、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって
異なるが、通常15分〜一昼夜であり、好適には30分
ないし4時間である。
【0029】A法において、第A2工程は、塩基の存在
下、3位、4位の2重結合を2位、3位へ異性化させな
がら、26位のメタンスルホニル基を脱離させて、4
位、26位にさらに2重結合を導入する工程である。
【0030】使用される塩基としては、第A1工程で使
用される塩基と同様の有機塩基又は無機塩基が使用され
るが、好適には、炭酸カリウムや炭酸リチウムなどの無
機塩基である。その使用量は、(II)に対して通常1ない
し5当量、好適には2ないし4当量である。
【0031】反応は、好適には溶媒の存在下で行なわ
れ、使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物
質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、好
適には、第A1工程で使用される溶媒と同様の炭化水素
類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類又はニトリ
ル類を溶媒として使用することができ、更に好適には、
アミド類や、スルホキシド類である。
【0032】反応温度は、通常、室温〜150℃であ
り、好適には90〜130℃である。反応時間は、主に
反応温度、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって
異なるが、通常15分〜一昼夜であり、好適には30分
ないし4時間である。
【0033】A法において、第A3工程は、脱保護剤の
存在下、5−O−シリルエーテル体を脱シリル化(脱保
護基化)し、5位水酸基へ変換する工程である。
【0034】使用される脱保護剤としては、例えば、希
塩酸、希硫酸等の希酸類、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸などの有機酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸などのスルホン酸類、テトラブチル
アンモニウムフルオリドやフッ化水素・ピリジンなどの
フルオロイオン類などをあげることができるが、好適に
は、p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸類であ
る。
【0035】反応は好適には溶媒の存在下で行われる
が、反応を阻害しなければ特に制限はない。第A1工程
で用いられたものと同様の炭化水素類、エーテル類、ニ
トリル類に加えてメタノール、エタノ−ルのようなアル
コール類、及びこれら溶媒の混合物があげられる。
【0036】反応は広範な温度にわたって行われ、通常
−20℃ないし70℃の温度であるが、さらに好適には
−10℃ないし30℃である。反応に要する時間は多く
の要因によって異なるが、30分ないし24時間で、好
適には30分ないし6時間である。
【0037】B法において、第B1工程は、塩基の存在
下、3位、4位の2重結合を2位、3位へ異性化させる
工程である。
【0038】使用される塩基としては、第A1工程で使
用されたものと同様の有機塩基又は無機塩基であり、好
適には炭酸カリウムや炭酸リチウムなどの無機塩基であ
る。その使用量は、(III) に対して通常1ないし5当
量、好適には2ないし4当量である。
【0039】反応は、好適には溶媒の存在下で行なわ
れ、使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物
質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、
好適には、第A1工程で使用されたものと同様の炭化水
素類、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アミド類、
スルホキシド類及びニトリル類並びにこれらの溶媒の混
合物であり、更に好適には、N,N−ジメチルホルムア
ミドのようなアミド類や、ジメチルスルホキシドのよう
なスルホキシド類である。
【0040】反応温度は、通常、0℃〜100℃であ
り、好適には室温付近である。反応時間は、主に反応温
度、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なる
が、通常6時間〜一週間であり、好適には1日ないし5
日間である。
【0041】各工程の反応終了後、生成物は周知の方法
で反応混合物より回収され、必要に応じてカラムクロマ
トグラフィーのような公知の手段によってさらに精製さ
れる。
【0042】
【発明の効果】本発明による一般式 (I)で表される化合
物は、ダニ類、植物害虫類もしくは動物寄生虫類に対し
て優れた活性を有しており、殺ダニ剤、殺虫剤又は駆虫
剤の有効成分として有用である。
【0043】即ち、本発明化合物 (I)は果樹、野菜及び
花卉に寄生するナミハダニ類(Tetranychus)、リンゴハ
ダニやミカンハダニ(Panonychus) 及びサビダニ等の成
虫及び卵、動物に寄生するマダニ科(Ixodidae) 、ワク
モ科(Dermanysside) 及びヒゼンダニ科(Sarcoptidae)
等に対してすぐれた殺ダニ活性を有している。
【0044】更にヒツジバエ(Oestrus)、キシバエ(Lu
cilia)、ウシバエ(Hypoderma)、ウマバエ(Gautrophil
us) 等及びのみ、しらみ等の動物や鳥類の外部寄生虫;
ゴキブリ、家バエ等の衛生害虫;その他アブラムシ類、
鱗翅目幼虫等の各種農園芸害虫に対して活性である。更
にまた土壌中の根こぶ線虫(Meloidogyne)、ネダニ(Ph
izoglyphus) 等に対しても活性である。
【0045】本発明化合物(I) を殺ダニ剤として使用す
るには、活性化合物を担体で希釈し、必要に応じて他の
補助剤を加えることにより、粉剤、粗粉剤、粒剤、微粒
剤、水和剤、乳剤、油剤等の散布剤に調製して使用する
ことができる。
【0046】更に本発明化合物(I) は動物及び人間の駆
虫剤としてすぐれた殺寄生虫活性を有している。一般に
寄生虫症として説明されている病気は、蠕虫(Helmint
h) として知られている寄生原虫による動物宿主の感染
による。寄生虫症は豚、羊、山羊、牛、馬、犬、猫及び
鶏のような家畜、家禽及びペットに流行して経済上重大
な被害を与える。蠕虫の内で線虫として説明されている
寄生虫群は種々の動物にはびこりしばしば重大な感染を
引き起す。前述した動物に感染する線虫の最も一般的な
属は、ヘモンクス属(Haemonchus) 、トリコストロンギ
ルス属(Trichostrongylus) 、オステルターギヤ属(Os
tertagia) 、ネマトデイルス属(Nematodirus)、クーペ
リア属(Cooperia) 、アスカリス属(Ascaris)、ブノス
トムーム属(Bunostomum) 、エソフアゴストムーム属
(Oesophagostomum)、チヤベルチア属(Chabertia)、ト
リキュリス属(Trichuris)、ストロンギルス属(Strong
ylus) 、トリコネマ属(Trichonema) 、デイクチオカウ
ルス属(Dictyocaulus) 、キャピラリア属(Capillari
a) 、ヘテラキス属(Heterakis)、トキソカラ属(Toxoc
ara) 、アスカリデイア属(Ascaridia)、オキシウリス
属(Oxyuris)、アンキロストーマ属(Ancylostoma)、ウ
ンシナリア属(Uncinaria)、トキサスカリス属(Toxasc
aris) 及びパラスカリス属(Parascaris) である。
【0047】ネマトデイルス属、クーペリア属及びエソ
フアゴストムーム属のある種のものは腸管を攻撃し、一
方ヘモンクス属及びオステルターギヤ属のものは胃に寄
生し、デイクチオカウルス属の寄生虫は肺に見い出され
る。
【0048】また、フイラリア科(Filariidae) やセタ
リヤ科(Setariidae) の寄生虫は心臓及び血管、皮下及
びリンパ管組織のような体内の他の組織及び器官に見い
出される。
【0049】さらにまた、種々の動物における多くの内
部寄生虫に対して広いスペクトルの活性を有し、例えば
犬のデイロフイラリア属(Dirofilaria)、ケッシ類動物
のネマトスピロイデス属(Nematospiroides)、シイフア
シア属(Syphacia) 及びアスピキュラリス属(Aspicula
ris)にも活性を示す。
【0050】本発明化合物(I) はまた、人間に感染する
寄生虫に対しても有用であり、人間の消化管の最も普通
の寄生虫は、アンキロストーマ属(Ancylostoma)、ネカ
トール属(Necator)、アスカリス属(Ascaris)、ストロ
ンギロイデス属(Strongyloides)、トリヒネラ属(Tric
hinella)、キャピラリア属(Capillaria)、トリキユリ
ス属(Trichuris)及びエンテロピウス属(Enterobius)
である。
【0051】消化管の外に血液又は他の組織及び器管に
見い出される他の医学的に重要な寄生虫は、フイラリア
科のブッヘレリア属(Wuchereria) 、ブルージア属(Br
ugia) 、オンコセルカ属(Onchocerca) 及びロア糸状虫
属(Loa)並びに蛇状線虫科(Dracunculidae)のドラクン
クルス属(Dracunculus)の寄生虫の外に、腸管内寄生虫
の特別な腸管外寄生状態におけるストロンギロイデス属
及びトリヒネラ属である。
【0052】本発明化合物(I) を動物及び人における駆
虫剤として使用する場合は、液体飲料として経口的に投
与することができる。飲料は普通ベントナイトのような
懸濁剤及び湿潤剤又はその他の賦形剤と共に適当な非毒
性の溶剤又は水での溶液、懸濁液又は分散液である。一
般に飲料はまた消泡剤を含有する。飲料処方は一般に活
性化合物を約0.01〜0.5 重量%、好ましくは0.01〜0.1
重量%を含有する。本発明化合物(I)を動物飼料によっ
て投与する場合は、それを飼料に均質に分散させるか、
トップドレッシングとして使用されるか又はペレットの
形態として使用される。普通望ましい抗寄生虫効果を達
成するためには、最終飼料中に活性化合物を0.0001〜0.
02%を含有している。
【0053】また、本発明化合物(I )を液体担体賦形
剤に溶解又は分散させたものは、前胃内、筋肉内、気管
内又は皮下に注射によって非経口的に動物に投与するこ
とができる。非経口投与のために、活性化合物は好適に
は落花生油、棉実油のような適当な植物油と混合する。
このような処方は、一般に活性化合物を0.05〜50重量%
含有する。
【0054】本発明化合物(I) はまた、ジメチルスルホ
キシド又は炭化水素溶剤のような適当な担体と混合する
ことによって局所的に投与し得る。この製剤はスプレー
又は直接的注加によって動物の外部表面に直接適用され
る。
【0055】最善の結果を得るための活性化合物の最適
使用量は、治療される動物の種類及び寄生虫感染の型及
び程度によってきまるが、一般に動物体重1kg当り約
0.01〜100mg、好適には0.5〜50.0mg
を経口投与することによって得られる。このような使用
量は一度に又は分割した使用量で1〜5日のような比較
的短期間にわたって与えられる。
【0056】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく
説明する。
【0057】
【実施例】
実施例1Δ2,34,26−ミルベマイシンA3 (化合物番号1、Ia
1 )、Δ2,34,26−ミルベマイシンA4 (化合物番号
2、Ia2 )、Δ2,3 −ミルベマイシンA3 (化合物番号
3、Ib1 )及びΔ2,3 −ミルベマイシンA4 (化合物番
号4、Ib2 )の製造 シュクロース1%、ポリペプトン0.35%およびK2HPO4
0.05 %を含有する前培養培地100mlを含む500
ml容三角フラスコにストレプトマイセスB−41−1
46株を一白金耳接種し、48時間28℃にてロータリ
ーシェーカーで培養した。この培養液2mlを40ml
の生産培地(シュクロース8%、大豆粉1%、スキムミ
ルク1%、イーストエスキ 0.1%、肉エキス 0.1%、Ca
CO3 0.3 %、K2HPO4 0.03 %、 MgSO4・7H2O 0.1%、 F
eSO4・7H2O 0.005 %)を含む500ml容三角フラス
コに植菌した。前培養培地および生産培地は滅菌前にp
H7.2に調整し、オートクレーブで120℃20分間
滅菌したものを用いた。ロータリーシェーカー(210
rpm,7cm)で28℃にて12日間培養した。
【0058】12日間培養後、培養物5リットルのpH
を硫酸で3とし、セライト300gを加えてろ過する
と、約530gのケーキがえられた。これを4リットル
のメタノールで抽出し、ろ別し、得られたメタノール溶
液4リットルに水3.5リットルを加え、8リットルの
n−ヘキサンで抽出した。得られたn−ヘキサン層は無
水硫酸ナトリウムで脱水後、40−45℃水浴中で減圧
下濃縮すると9gのオイルがえられた。これを、20m
lのクロロホルムに溶かし、あらかじめ300gのシリ
カゲルをn−ヘキサンでつめてあるカラムに吸着させ、
n−ヘキサン:アセトン(80:20)で展開した。こ
の結果、本発明化合物(I )を含有するフラクション8
00mlを得た。これを前述と同様の条件で濃縮し、5
80mgのオイルを得た。
【0059】得られたオイル100mgを1mlのメタ
ノールに溶解し、逆相カラム東ソーODS-80TM(21.5mmID
×30cm) に注入し、溶出液アセトニトリル−水=70/
30、流速10ml/分、UV検出波長240nmの条
件で溶出させた。
【0060】62分に溶出されたピークを分取し、溶出
液を減圧下に濃縮し、Δ2,34,26−ミルベマイシンA
3 (化合物番号1)(Ia1 :R=メチル基,点線=二重
結合)を、1.1mg得た。
【0061】同様に、68分に溶出されたピークから、
Δ2,3 −ミルベマイシンA3 (化合物番号3)(Ib1 :
R=メチル基、点線=一重結合)を、4.3mg得た。
また、95分に溶出されたピークから、Δ2,34,26
ミルベマイシンA4 (化合物番号2)(Ia2 :R=エチ
ル基,点線=二重結合)を、0.9mg得た。さらに、
104分に溶出されたピークから、Δ2,3 −ミルベマイ
シンA4 (化合物番号4)(Ib2 :R=エチル基、点線
=一重結合)を、2.2mg得た。
【0062】Δ2,34,26−ミルベマイシンA3 (化合
物番号1、Ia1 ) 質量スペクトル (m/z): 526(M+ ), 508, 490, 359, 27
6, 249, 209, 181,164, 153 核磁気共鳴スペクトル (200MHz) δ(CDCl3)ppm:6.66
(s,1H,C(3)-H), 6.12(dt,1H,C(9)-H,Jd =11.1Hz, Jt =
2.4Hz), 5.63 〜5.79(m,2H,C(10)-H,C(26)-H), 5.32〜
5.52(m,3H,C(11)-H,C(19)-H,C(26)-H), 4.91〜5.02(m,1
H,C(15)-H), 4.41〜4.63(m,3H,C(5)-H, C(27)-H2), 4.1
2(d,1H,C(6)-H,J=2.9Hz), 3.54〜3.69(m,1H,C(17)-H),
3.31(dq,1H,C(25)-H, Jd =3.3Hz,Jq =9.2Hz), 1.48(s,3
H,C(29)-H3).Δ2,34,26−ミルベマイシンA4 (化合物番号2、Ia
2 ) 質量スペクトル (m/z): 540(M+ ), 522, 504, 276, 19
5, 167, 149 核磁気共鳴スペクトル (200MHz) δ(CDCl3)ppm:6.66
(s,1H,C(3)-H), 6.16(dt,1H,C(9)-H,Jd =11.1Hz, Jt =
2.5Hz), 5.64 〜5.78(m,2H,C(10)-H,C(26)-H), 5.34〜
5.50(m,3H,C(11)-H,C(19)-H,C(26)-H), 4.91〜4.98(m,1
H,C(15)-H), 4.41〜4.63(m,3H,C(5)-H, C(27)-H2), 4.1
4(d,1H,C(6)-H,J=2.6Hz), 3.61〜3.65(m,1H,C(17)-H),
3.09(dt,1H,C(25)-H,Jd =2.6Hz,Jt =9.3Hz), 1.48(s,3
H,C(29)-H3),1.01(d,3H,J=6.6Hz), 1.00(t,3H,C(31)-
H3,J=7.3Hz), 0.83(d,3H,J=6.5Hz).Δ2,3 −ミルベマイ
シンA3 (化合物番号3、Ib1 ) 質量スペクトル (m/z): 528(M+ ), 510, 181, 153 核磁気共鳴スペクトル (270MHz) δ(CDCl3)ppm:6.06〜
6.18(m,2H,C(3)-H,C(9)-H), 5.70(dd,1H,C(10)-H,J=11.
2,14.9Hz), 5.31 〜5.48(m,2H,C(11)-H,C(19)-H), 4.97
(t,1H,C(15)-H,7.2Hz), 4.58(dd,1H,C(27)-H,J=2.4,14.
1Hz), 4.50(dd,1H,C(27)-H,J=2.4,14.1Hz), 4.05(d,1H,
C(6)-H,J=2.4Hz), 3.55 〜3.67(m,2H,C(5)-H,C(17)-H),
3.29(dt,1H,C(25)-H, Jd =9.7Hz,Jq =6.4Hz), 1.48(s,
3H,C(29)-H3), 1.22(d,3H,J=7.2Hz), 1.15(d,3H,J=6.0H
z), 0.99(d,3H,J=6.5Hz), 0.84(d,3H,J=6.5Hz).Δ2,3 −ミルベマイシンA4 (化合物番号4、Ib2 ) 質量スペクトル (m/z): 542(M+ ), 524, 278, 195, 16
7, 149 核磁気共鳴スペクトル (270MHz) δ(CDCl3)ppm:6.11〜
6.17(m,2H,C(3)-H,C(9)-H), 5.71(dd,1H,C(10)-H,J=11.
3,14.9Hz), 5.34 〜5.47(m,2H,C(11)-H,C(19)-H), 4.92
〜4.97(m,1H,C(15)-H), 4.59(dd,1H,C(27)-H,J=2.4,14.
1Hz), 4.50(dd,1H,C(27)-H,J=2.4,14.1Hz), 4.05(d,1H,
C(6)-H,J=2.4Hz), 3.55 〜3.66(m,2H,C(5)-H,C(17)-H),
3.08(dt,1H,C(25)-H, Jd =2.8Hz,Jt =9.3Hz), 1.48(s,
3H,C(29)-H3), 1.23(d,3H,J=7.3Hz), 1.00(d,3H,J=6.4H
z), 1.00(t,3H,J=7.3Hz), 0.83(d,3H,J=6.5Hz). 実施例25−O−t −ブチルジメチルシリル−26−メタンスル
ホニルオキシミルベマイシンA3 (V : R=メチル
基)(第A1工程) 5−O−t−ブチルジメチルシリル−26−ヒドロキシ
ミルベマイシンA3 3.30gとメタンスルホニルクロ
リド0.97mlの塩化メチレン溶液に、0℃でトリエ
チルアミン1.22mlを滴下し、さらに室温で2時間
撹拌した。反応終了後、反応液をクエン酸水溶液にあけ
て、塩化メチレンで抽出した。抽出液を、飽和食塩水で
洗い、乾燥(MgSO4)、濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して、目的化合物を、2.6
0g(70%)得た。
【0063】質量スペクトル(m/z) : 736(M+ ), 679,
640, 622, 563. 核磁気共鳴スペクトル (200MHz) δ(CDCl3)ppm:5.70〜
5.87(m,3H,C(3)-H,C(9)-H,C(10)-H), 5.25〜5.47(m,2H,
C(11)-H,C(19)-H), 4.54〜5.07(m,6H,C(5)-H,C(15)-H,C
(26)-H2,C(27)-H2), 3.86(d,1H,C(6)-H,J=5.5Hz), 3.02
(s,3H,OSO2CH3). 実施例3Δ2,34,26−5−O−t−ブチルジメチルシリルミル
ベマイシンA3 (VI : R=メチル基)(第A2工程) 5−O−t−ブチルジメチルシリル−26−メタンスル
ホニルオキシミルベマイシンA3 2.60gのジメチル
ホルムアミド溶液に、炭酸リチウム0.78gを加え、
4時間120℃で加熱撹拌した。反応終了後、反応液を
水にあけ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥(MgSO
4)、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製して、目的化合物を、1.08g(48%)得
た。
【0064】質量スペクトル(m/z) : 640(M+ ), 622,
583, 565 核磁気共鳴スペクトル (200MHz) δ(CDCl3)ppm:6.65
(s,1H,C(3)-H), 6.11(dt,1H,C(9)-H,J=11.0Hz, Jt =2.5
Hz), 5.61 〜5.79(m,2H,C(10)-H,C(27)-H), 5.31〜5.49
(m,3H,C(11)-H,C(19)-H,C(27)-H), 4.95(t,1H,C(15)-H,
J=6.7Hz), 4.73(br.s,1H,C(7)-OH), 4.61(d,1H,C(5)-H,
J=2.3Hz), 4.53(dd,1H,C(26)-H,J=2.4,14.3Hz), 4.43(d
d,1H,C(26)-H,J=2.4,14.3Hz). 実施例4Δ2,34,26ミルベマイシンA3 (Ia:R=メチル
基)(第A3工程) 5−O−t−ブチルジメチルシリルミルベマイシンA3
1.07gのメタノール溶液に、p−トルエンスルホン
酸・一水和物0.45gを加え、室温で4時間撹拌し
た。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を乾燥(MgSO4)、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して、目的化合物
を、0.84g(95%)得た。
【0065】実施例5Δ2,3 −ミルベマイシンA3 (Ib:R=メチル基)
(第B1工程) ミルベマイシンA3 2.0gの塩化メチレン溶液に、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7
(DBU)1.06mlを加え、室温で4日間放置し
た。反応終了後、反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を乾燥(MgSO4)、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製して、目的化合物
を、1.40g(70%)得た。
【0066】実施例6 活性試験例1:本発明の個々の化合物を10ppm含有
し、これに展着剤0.01%を加用した薬液を調整し
た。ササゲ(Vigna sinenis Savi)
の初生葉に、有機リン殺虫剤感受性のナミハダニ(Te
tranychus urticae)を接種し、接種
1日後にミズホ式回転散布塔にて、上記の薬液7ml
を、散布液量が3.5mg/cm2 葉になるように散布し
た。散布後、ササゲ葉を25℃の高温室内に保存し、3
日後に実体顕微鏡によって成虫の生死を調べ、死虫率
(%)を算出した。その結果を、表1に示す。
【0067】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 33/02 171 A61P 33/02 171 33/10 33/10 (72)発明者 横井 進二 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (72)発明者 木下 武 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 工藤 法明 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式 会社内 (56)参考文献 特開 平5−97860(JP,A) 特開 平5−97863(JP,A) 特開 平5−97862(JP,A) 欧州特許出願公開523507(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 493/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式 【化1】 [式中、Rはメチル又はエチル基を示し、 1 はメチレ
    ン基を示す(4/26位間の点線を含む結合は二重結合
    を示す。)。]で表される新規ミルベマイシン化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一般式において、Rがメチ
    ル基である化合物Ia1 。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一般式において、Rがエチ
    ル基である化合物Ia2 。
  4. 【請求項4】ストレプトミセス属B-41-146株を培養し、
    培養物から化合物(I)を採取することを特徴とする請
    求項1乃至3記載の化合物(I)の製造方法。
  5. 【請求項5】一般式 【化2】 [式中、Rはメチル基又はエチル基を示す。]で表わさ
    れる26−ヒドロキシミルベマイシンを塩基存在下に、
    シリル化することによって、一般式 【化3】 [式中、Rは上記と同意義を有し、TBDMS はt −ブチル
    ジメチルシリル基を示す。]で表わされる5−シリル化
    体を製造し、この5−シリル化体を塩基存在下に、メタ
    ンスルフォニル化することによって、一般式 【化4】 [式中、R及びTBDMS は上記と同意義を有し、Msはメタ
    ンスルフォニル基を示す。]で表わされる5−シリル化
    −26−スルフォニル化体を製造し、この5−シリル化
    −26−スルフォニル化体をアルカリ存在下脱スルフォ
    ニル化することによって一般式 【化5】 [式中、R及びTBDMS は上記と同意義を有する。]で表
    わされる5−シリル化−26−メチレニル化体を製造
    し、この5−シリル化−26−メチレニル化体を脱シリ
    ル化剤で処理することを特徴とする請求項2又は請求項
    3記載のミルベマイシン化合物の合成法。
  6. 【請求項6】【化6】 一般式(III)[式中、Rは上記と同意義を有す
    る。]で表されるミルベマイシンA 3 又はミルベマイシ
    ンA 4 をアルカリで処理することを特徴とする、一般式
    (Ib)[式中、Rは上記と同意義を有する。]で表さ
    れるミルベマイシン化合物の製造法。
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