JPH06179680A - 新規微生物の新規な駆虫性ミルベマイシン類似体 - Google Patents

新規微生物の新規な駆虫性ミルベマイシン類似体

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JPH06179680A
JPH06179680A JP4157240A JP15724092A JPH06179680A JP H06179680 A JPH06179680 A JP H06179680A JP 4157240 A JP4157240 A JP 4157240A JP 15724092 A JP15724092 A JP 15724092A JP H06179680 A JPH06179680 A JP H06179680A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化9】 の構造を有する化合物。 【効果】 この化合物は抗寄生虫及び殺虫活性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本新規な化合物は、USP3950360
に開示されているミルベマイシン化合物に関連してい
る。しかしながら、本化合物は、有為な構造的異なりを
有しており、この異なりによって本化合物は先行技術の
化合物から容易に区別される。
【0002】本発明は新規な化学物質に関する。特に、
本発明は、新規なマクロ環式ラクトン類に関し、これ
は、微生物の菌株、ストレプトミセス ヒグロスコピク
ス(Streptomyces hygroscopicus)MA−6825、MA
−6864またはMA−6865を用いて栄養培地を発
酵させることによって製造される。したがって、その新
規な化合物およびその生成物を微生物学的に調製する方
法を提供することが本発明の目的である。更に、発酵ブ
ロスからのその化合物の回収及び精製技術を提供するこ
とも本発明の目的である。これらの物質は、抗寄生虫及
び殺虫活性、特に、駆虫、ダニ駆除及び抗線虫活性を有
する。したがって、ここに開示される化合物を含む新規
な抗寄生虫及び殺虫組成物を提供することが本発明のも
う一つの目的である。本発明の別の目的は、本発明の以
下の記載から明らかになるであろう。
【0003】本発明に従って新規な物質が記載され、こ
の物質は、以前に記載されたことのない微生物の菌株、
ストレプトミセス ヒグロスコピクス MA−682
5、MA−6864、またはMA−6865を制御され
た条件下で成育することによって製造される。この化合
物は、発酵によって得られ、ここに記載されるような実
質的に純粋な形で回収される。
【0004】分類学的研究によれば、これらの化合物を
製造することができる微生物は、微生物ストレプトミセ
ス ヒグロスコピクスの新種である。培養菌は、メルク
社(ニュージャーシー,ローウェイ)のカルチュア コ
レクションにおいてMA−6825、MA−6864、
およびMA−6865と命名されている。ここに記載さ
れる化合物を製造することができるこれらの培養菌のサ
ンプルは、アメリカンタイプ カルチュア コレクショ
ン(20852 メリーランド,ロックビル,パークロ
ーン ドライブ 12301)の永久カルチュア コレ
クションにおいて特許手続き上の微生物の寄託の国際的
承認に関するブタペスト条約の下に1991年1月28
日に寄託され、MA−6825、MA−6864、及び
MA−6865はそれぞれ受け入れ番号ATCC551
44、ATCC55145、及びATCC55146と
指定された。
【0005】ストレプトミセス ヒグロスコピクスの形
態学的及び培養上の特長が以下に述べられる。
【0006】培養菌MA−6825を三共のミルベマイ
シンの特許菌株ストレプトミセスヒグロスコピクス亜種
アウレオラクリモシス(aureolacrimosis) 、MA−48
30、と比較した。次のものはこれらの菌株の一般的な
説明である。成育、一般的な培養の特性及び炭素源利用
の観察を、Shirling及びGottleib(Internat.J.System.B
acteriol. 第16巻、313〜340頁)の方法に従っ
て行った。細胞の化学的組成は、Lechevalier 及びLech
evalier(Actinomycete Taxonomy,A.Dietz 及びD.W.Thay
er, 工業微生物学会編,1980年)の方法を用いて測
定した。培養菌の色は、ISCC−NBSセントロイド
カラー チャート(Inter-Society Color Council-Nat
ional Bureau of Standards Centroid Color Charts
(NBSサーキュラー553,1985への米国商務省
国立標準局補足))に含まれる色標準との比較によって
決定された。菌株のDNA−DNA相同性は、Kurtzman
等(Int.J.Syst.Bacteriol.第30巻、208〜216
頁)によって記載された方法によって測定された。
【0007】細胞壁組成の分析−MA−4830 ペプチドグリカンはL−ジアミノピメリン酸を含む。全
細胞の炭水化物分析によればグルコースと微量のキシロ
ースが存在する。MA6825:ペプチドグリカンはL
−ジアミノピメリン酸を有し、全細胞の炭水化物分析に
よればグルコースと微量のキシロースが存在する。
【0008】生育の一般的特徴−MA4830 酵母麦芽エキス(YME)、グルコースアスパラギン
(GAs)、無機塩澱粉(ISS)、オートミール(O
at)、シグマウォーター(SW)、ツァペック(C
Z)、ペプトン鉄寒天の各寒天培地で良好な生育。酵母
エキスデキストロース(YED)ブロスでも良く生育す
る。MA−6825:YME、GAs、ISS、Oa
t、SW、CZ、ペプトン鉄寒天培地で良好な生育。Y
EDブロスでも良く生育する。どちらの菌株も27℃お
よび37℃で生育する。
【0009】コロニーの形態 基生菌糸はメディウムオリーブブラウン(95m.01
Br)でテクスチュアは皮状である。コロニーは不透
明で、隆起し、ふちはぎざきざである。気中菌糸は初め
は白色でライトブラウングレイ(63 l br G
y)に変わる。胞子塊は灰色から黒色である。MA−6
825:基生菌糸はブラウングレイ(64br Gy)
でテクスチュアは皮状である。コロニーは不透明で、隆
起し、ふちはぎざきざである。胞子塊は灰色から黒色で
ある。
【0010】微細形態−MA−4830 気中菌糸(直径0.76μm )は基生菌糸から立ち上が
り、枝別れして曲がりくねっている。成熟培養では気中
菌糸はきつく巻いたラセンで終るのが普通である。培養
が古くなるにつれ、気中菌糸は不定形の固まりに合体す
る傾向がある。MA−6825:気中菌糸(直径0.7
6μm )は基生菌糸から立ち上がり、枝別れして曲がり
くねっている。成熟培養では気中菌糸はきつく巻いたラ
センで終るのが普通である。培養が古くなるにつれ、気
中菌糸は不定形の固まりに合体する傾向がある。
【0011】その他の生理学的反応−MA−4830 トリプトンイースト培地でメラノイド色素を生産しな
い。ペプトン鉄寒天培地でH2 S陰性。YMEおよびI
SS寒天培地上で、はっきりした黄色の、拡散性、かつ
pH非依存性色素を生産する。資化性炭素:α−D−ラク
トース、D−マルトース、D−マンニトール、D−マン
ノース、D−ラフィノース、L−ラムノース、シューク
ロース、D−キシロースはよく利用される。D−アラビ
ノース、L−アラビノースはあまり利用されない。L−
キシロースは全く利用されない。MA−6825:トリ
プトンイースト培地でメラノイド色素を生産しない。ペ
プトン鉄寒天培地でH2 S陰性。澱粉の加水分解。YM
EおよびISS寒天培地上で、はっきりした黄色の、拡
散性、かつpH非依存性色素を生産する。資化性炭素:L
−アラビノース、β−D−ラクトース、D−マルトー
ス、D−マンニトール、D−マンノース、D−ラフィノ
ース、L−ラムノース、シュークロース、D−キシロー
スはよく利用される。D−アラビノース、L−アラビノ
ースはあまり利用されない。L−キシロースは全く利用
されない。
【0012】DNA相同性 これらの菌株はTm−25で69−70%のDNA相同
性をしめす。
【0013】分析 これら研究からMA6825株は形態学的生理学的特徴
がStreptomyces hygroscopicus subsp.aureolacrimosus
(MA4830)と良く似ている。両株には炭水化物利
用のパターンに違いが見られ、生理学的にMA−682
5のいくつかの基質に対する反応が異なる。もっとも顕
著なのはMA−6825はD−フラクトース、D−マル
トース、D−マンノース、D−ラフィノースおよびα−
D−グルコース(対照プレート)上で胞子を形成するこ
とができるが、MA−4830はできない点である。D
NA相同性データは、両株は種の段階では関連している
が、互いに異なることをしめす。これらの菌株とStrept
omyces violaceusniger(Str.hygroscopicus はStreptom
yces violaceusniger の主語同義語である(バージェイ
の系統的細菌学マニュアル第4巻、1989年)の関連
はまだ確立していない。MA−6825およびNA−4
830はともに炭水化物利用パターンが他の大部分のSt
r.hygroscopicus の亜種といわれるものと大きく異なっ
ている(バ−ジェイのマニュアル(Bergey's Manual of
Determinative Bacteriology) 第8版1974年)。St
r.hygroscopicus subsp.ossamyceticus だけがMA−6
825およびMA−4830と高い類似性をしめし、メ
ラノイド色素生産の点だけで区別される。
【0014】 MA−4830およびMA−6825の21日培養における炭水化物利用のパタ ーン 炭素源 MA−4830による MA−6825による 利用 利用 D−アラビノース 2 2 L−アラビノース 2 3 セロビオース 3 3 D−フルクトース 3 3 イノシトール 3 3 α−D−ラクトース 3 3 β−D−ラクトース 3 3 D−マルトース 3 3 D−マンニトール 3 3 D−マンノース 3 3 D−ラフィノース 3 3 L−ラムノース 3 3 シュークロース 3 3 D−キシロース 3 3 L−キシロース 0 0 α−D−グルコース 3 3 (コントロール) ──────────────────────────────────── 3=良好な利用、2=中程度の利用、1=あまり利用さ
れない、0=利用されない。 注)MA−6825はD−フルクトース、D−マルトー
ス、D−マンノース、D−ラフィノースおよびα−D−
グルコース上で胞子を形成するが、MA4830は異な
る。
【0015】
【表1】
【表2】
【0016】MA−6864及びMA−6865の形態
学的及び培養上の特徴は、MA−6825のものと実質
的に同じであり、したがって、すべての培養菌はストレ
プトミセス ヒグロスコピクスとして特徴付けられた。
ただ一つの異なりは、培養菌MA−6865がツァペッ
ク中でわずかに活発な成長をしないということである
が、この異なりは、MA−6864をMA−6825及
びMA−6864と別の種類とするには十分でない。ま
た、本発明の化合物のいくらか良好な成生物が、他の培
養菌よりもMA−6865を用いて得られた。
【0017】上記の記載は、本化合物の製造に使用でき
るストレプトミセス ヒグロスコピクス MA−682
5、MA−6864、及びMA−6865の菌株の説明
である。しかしながら、本発明は上記微生物の突然変異
体も包含する。例えば、天然の選択によって得られた突
然変異体または紫外線の照射のようなイオン化放射また
はニトロソグアニジンのような化学的な突然変異原等を
含む突然変異化剤処理によって製造されたものも本発明
の範囲に含まれる。
【0018】本化合物は、生産菌ストレプトミセス ヒ
グロスコピクス MA−6825、MA−6864、及
びMA−6865による以下に記載される条件下での適
当な水性栄養培地の好気性発行の際に製造される。多く
の抗生物質の製造のために使用されるような培地が、こ
のマクロ環式化合物の製造方法のために適当である。こ
のような栄養培地は、微生物が同化できる炭素及び窒素
源及び一般に低レベルの無機塩を含む。また、発酵培地
は、微生物の成長及び所望の化合物の製造のために必要
な少量の無機塩及び微量の金属を含むことができる。こ
れらは普通栄養源として使用することができる炭素及び
窒素の複合源中に十分な濃度で存在するが、もちろん所
望により培地へ別個に添加することができる。
【0019】糖、例えば、デキストロース、スクロー
ス、マルトース、ラクトース、デキストラン、セレロー
ス、コーン ミール、オート麦粉等、及びスターチのよ
うな炭水化物が栄養倍地中の適当な同化性炭素源であ
る。培地中の使用される炭素源の正確な量は、部分的に
は培地中の他の成分に依存するが、培地の0.5〜5重
量%が炭水化物の十分な量であることが見い出されてい
る。これらの炭素源は個々に使用されることができ、ま
た、そのような炭素源のいくつかを同じ培地中で組み合
わせることができる。
【0020】種々な窒素源、例えば、酵母加水分解物、
酵母自己分解物、酵母細胞、トマトペースト、コーン
ミ−ル、オート麦粉、大豆ミール、カゼイン加水分解
物、酵母エキス、コ−ン スティープ リカー、ディス
チラーズ ソリューブルズ、綿実ミール、ミート エキ
ス等、が本化合物の製造においてストレプトミセスヒグ
ロスコピクス MA−6825、MA−6864、及び
MA−6865によって容易に同化され得る。種々な窒
素源を単独または組み合わせにおいて培地の0.2〜6
重量%の範囲の量で使用することができる。
【0021】培養培地に入れることができる栄養無機塩
には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニ
ウム、カルシウム、リン酸塩、硫酸塩、塩化物、炭酸塩
等のイオンを生じさせることのできる通例の塩類があ
る。微量の金属、例えば、コバルト、マグネシウム等も
含まれる。
【0022】以下に及び実施例に記載される培地は、使
用できる広い範囲の培地の中のわずかな例示であり、そ
れらに限定する意図ではないことを付言しておく。
【0023】次のものは、ストレプトミセス ヒグロス
コピクス MA−6825、MA−6864、及びMA
−6865の菌株を成育するために適当な培地の例であ
る。培地 1 デキストロース 1.0g デキストリン(フィシャー) 10.0g ビーフ エキス(ディフコ) 3.0g 酵母自己分解物(アルダミン pH 、酵母生成物) 5.0g NZ アミン タイプ E(シェフィールド) 5.0g MgSO4 .7H2 O 0.05g リン酸塩 バッファー 2ml CaCO3 0.5g dH2 O 1000ml pH7.0〜7.2 リン酸塩 バッファー:KH2 PO4 91.0g Na2 HPO4 95.0g dH2 O 1000ml pH7.0培地 2 イースト抽出物(Difco) 4.0g モルト抽出物(Difco) 10.0g デキストロース 4.0g dH2 O 1000ml 寒天 20g pH7.2培地 3 基本培地 スクロース 103g K2 SO4 0.25g グルコース 10g L−アスパラギン 1.8g カザミノ酸(Difco) 0.1g MgCl2 ・6H2 O 10.12g トレースエレメントミックスA 2ml dH2 O 700mlに 寒天 22.0g 滅菌後の添加物(基本培地700ml当り): CaCl2 溶液(29.5g/1000ml dH2 O)100ml KH2 PO4 溶液(0.5g/1000ml dH2 O)100ml Tes溶液(0.3gトリスHCl+0.1g EDTA +0.14g NaCl、1000ml dH2 O中、pH8.0に調整) 100mlトレースエレメントミックスA組成物 : Fe(SO43 ・7H2 O 250mg MnCl2 ・4H2 O 500mg CuCl2 ・2H2 O 25mg CaCl2 ・2H2 O 1000mg H3 BO3 50mg (NH46 Mo724・4H2 O 20mg ZnSO4 ・7H2 O 100mg Co(NO32 ・6H2 O 20mg 0.1N HCl 1000ml培地 4 デキストリン(Fisher) 40g ジスチラーズソリューブル(Grain Processing Corp.) 7g イースト抽出物(Oxoid) 5g CoCl2 ・6H2 O 50mg dH2 O 1000ml pH7.3培地 5 デキストロース 45g ペプトン化ミルク(Sheffield) 24g アーダミンpH(Yeast Products,Inc.) 2.5g ポリグリコール2000(Dow) 2.5ml dH2 O 1000ml pH7.0培地 6 デキストロース 2.0% イースト抽出物(Difco) 2.0 カザミノ酸(Difco) 2.0 KNO3 0.2 MgSO4 ・7H2 O 0.05 NaCl 0.05 FeSO4 ・7H2 O 0.0025 CaCl2 ・7H2 O 0.002 ZnSO4 ・7H2 O 0.001 MnSO4 ・H2 O 0.0005 dH2 O 1000ml NaOHでpH7.0培地 7 デキストロース 0.1% 可溶性デンプン(Fisher) 1.0 ビーフ抽出物(Difco) 0.3 イースト自己分解物質(アーダミンpHイースト生成物) 0.5 NZアミンタイプE(Sheffield) 0.5 MgSO4 ・7H2 O 0.005 KH2PO4 0.0182 Na2 ・HPO4 0.0190 CaCO3* 0.05 dH2 O 1000ml NaOHでpH7.0〜7.2 *pH調整後に添加
【0024】ストレプトミセス ヒグロスコピカス(Str
eptomyces hygroscopicus)MA−6825、MA−68
64及びMA−6865を利用した発酵は、約20℃乃
至約40℃の範囲内の温度において行なうことができ
る。最良の結果を得るためには、これら発酵を約24℃
乃至約30℃の範囲内の温度において行なうことが最も
便宜である。約27°〜28℃の温度が最も好ましい。
本化合物を製造するのに適する普通培地のpHは約5.0
乃至8.5の範囲で変えることができるが、約6.0乃
至7.5の範囲が好ましい。小規模な発酵は、適当量の
普通培地を既知の無菌技術を用いてフラスコ中に入れ、
該フラスコにストレプトミセス ヒグロスコピカスMA
−6825、MA−6864又はMA−6865の胞子
又は栄養細胞生長物を接種し、該フラスコに綿でゆるく
栓をして、約28℃の一定の室温において、95乃至3
00rpm の回転式振とう機上で2乃至10日間発酵を進
行させることにより好適に行なうことができる。より大
規模に行なう場合には、攪拌機と発酵培地への酸素供給
手段とを供えた適当なタンク中で発酵を行なうことが好
ましい。普通培地を該タンク中に作り、滅菌後にストレ
プトミセス ヒグロスコピカスMA−6825、MA−
6864又はMA−6865の栄養細胞生長物源を接種
する。発酵は1乃至8日間、普通培地を攪拌及び/又は
酸素供給しながら約24°乃至37℃の範囲内に温度に
おいて続けさせる。酸素の供給度は発酵装置の大きさ、
攪拌速度等のいくつかの因子に依存する。一般に、大規
模な発酵では、約95乃至500RPM で攪拌し、1分間
当り約50乃至500リットルの空気を供給する。
【0025】本発明の新規化合物は、ストレプトミセス
ヒグロスコピカスMA−6825、MA−6864及
びMA−6865による発酵の終了時の菌糸体中に主と
して見い出され、このものは除去して下記のように分離
することができる。
【0026】全発酵ブイヨンからの新規化合物の分離及
び該化合物の回収は、溶媒抽出、並びに種々のクトマト
グラフ的手法と溶媒系とによるクロマトグラフィー分画
の適用によって行なう。
【0027】本化合物は水溶性はわずかにしか有しない
が、有機溶媒には可溶性である。この性質は本化合物を
発酵ブイヨンから回収するのに好適に利用することがで
きる。従って、一つの回収方法として、全発酵ブイヨン
をほぼ等体積の有機溶媒と合体させる。あらゆる有機溶
媒を使用することができるが、酢酸エチル、塩化メチレ
ン、クロロホルム、メチルエチルケトン等の水と非混和
性の溶媒を用いるのが好ましい。溶媒は本化合物のみな
らず本化合物の抗寄生虫活性を欠いている他の物質をも
除去する。溶媒が水と非混和性のものであれば、各相を
分離し、有機溶媒を減圧下で蒸発させる。溶媒が水混和
性であれば、その溶媒を水と混和しない溶媒で抽出し
て、同伴している水を分離する。この溶媒は次いで減圧
下で濃縮することができる。残渣を、好ましくはシリカ
ゲルを含むクトマトグラフィーカラム上に載置する。カ
ラムは所望の生成物と数種の不純物は保持するが、不純
物の多く、特に非極性不純物は通過させる。カラムを緩
極性有機溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム又は
ヘキサンで洗浄して更に不純物を除去し、次いで塩化メ
チレン、クロロホルム又はヘキサンと、他の有機溶媒、
好ましくはアセトン、酢酸エチル、メタノール、エタノ
ール等との混合物で洗浄する。溶媒を蒸発させ、残渣
を、クロマトグラフ媒体として、シリカゲル、酸化アル
ミニウム、デキストランゲル等を用い、溶離剤として各
種溶媒又はそれらの組合せを用いた、カラムクロマトグ
ラフィー、薄層クロマトグラフィー、調製用クロマトグ
ラフィー、高速液体クロマトグラフィー等を用いてさら
にクロマトグラフ処理する。薄層、高速液体並びに調製
用クロマトグラフィーは、本化合物の存在を検出し、ま
た単離するために使用することができる。上記の各技術
並びに当業者に既知の他の技術を用いることにより、本
化合物を含有する精製された組成物が得られる。所望の
化合物の存在は、各クロマトグラフ分画を、その被選択
寄生虫に対する生物学的活性、又は物理化学的諸特性に
ついて分析することにより確認される。本化合物の構造
は、該化合物の種々の分光学的特性、特にその核磁気共
鳴、質量、紫外線及び赤外線スペクトルを詳細に分析す
ることにより決定されたものである。
【0028】これら実験データに基づくと、本化合物は
次の構造式を有する。
【化4】 CDCl3 溶液中の13C NMRデータ:CDCl3
液中記録された13Cスペクトルに関するケミカルシフト
は、内部標準として77.00ppm での溶媒ピークを使
用して0ppm でのテトラメチルシラン(TMS)に比較
してppm で与えられている: 11.35,17.50,17.87,18.98,1
9.01,19.29,19.34,27.67,3
4.36 x 2,35.59,36.48,36.7
7,37.25,40.08,40.96,48.9
6,56.75,57.86,67.02,68.5
0,71.41,75.78,76.80,82.7
8,97.54,118.30,125.44,12
6.07,129.30,135.05,138.5
6,139.04,141.01,173.43,17
6.14。1 H NMRデータは図1を参照。 MS:本化合物は分子式C36549 (計算値630.
3768;実測値630.3782)を有し、ジ−TM
S誘導体を形成する。EIスペクトル中の特徴あるフラ
グメントイオンは、m/z 153/181(C17−
C25を特徴付ける)、488([M−142]、C5
−O−メチルを有するC1 −C5 を特徴付ける)、54
2(C4 酸部分の損失に対する[M−88])、265
(C16253 、計算値265.1804、実測値26
5.1797;C13で酸素を有するC13−C25を
特徴付ける)で観察される。TMSと結合したm/z
151でのイオン損失を計数し、β−タイプのミルベマ
イシンを示す。
【0029】
【化5】 CDCl3 溶液中の13C NMRデータ:CDCl3
液中記録された13Cスペクトルに関するケミカルシフト
は、内部標準として77.00ppm での溶媒ピークを使
用して0ppm でのテトラメチルシラン(TMS)に比較
してppm で与えられている: 10.91,17.87,18.60,18.97,1
9.00,19.34,19.95,27.67,3
4.33 34.50,35.59,36.47,3
6.73,40.07,41.04,45.63,6
7.00,67.67,68.49 x 2,71.4
3,79.23,80.24,83.26,97.5
5,118.11,120.02,124.55,12
6.02,135.49,137.90,140.9
6,173.58,176.15。1 H NMRデータは図2を参照。 MS:本化合物は分子式C35509 (計算値614.
3455;実測値614.3460)を有し、ジ−TM
S誘導体を形成する。EIスペクトル中の特徴あるフラ
グメントイオンはm/z 153/181(C17−C
25を特徴付ける)、486([M−128]をC5−
ヒドロキシルを有するC1−C5を特徴付ける)、52
6(C4酸部分の損失に対する[M−88])、265
(C13で酸素を有するC13−C25を特徴付け
る)、および151(C6−C12およびα−タイプの
ミルベマイシンを特徴付ける)で観察される。
【0030】
【化6】 CDCl3 溶液中の13C NMRデータ:CDCl3
液中記録された13Cスペクトルに関するケミカルシフト
は、内部標準として77.00ppm での溶媒ピークを使
用して0ppm でのテトラメチルシラン(TMS)に比較
してppm で与えられている。エステル側鎖の2−メチル
位置の付近の炭素は、エステル側鎖から遠く離れおよび
括弧で囲まれ、および(x .5)として示される炭素
に属する炭素共鳴の強度の約半分に対して統合する2つ
のジアステレオマーに関する明瞭なケミカルシフトを示
す: (10.93 x .5),(11.00 x .
5),17.87,(18.58 x .5),(1
8.62 x .5),19.33,19.95,2
2.37,(25.83 x .5),(26.84
x .5),27.67,34.48,35.59,3
6.47,36.73,(39.93 x .5),3
9.98,41.02,(41.38 x .5),4
3.79,45.63,66.99,67.67,6
8.48 x 2,71.42,79.23,80.2
4 (83.19 x .5),(83.29 x .
5),97.55,118.11,120.02,(1
24.54 x .5),(126.06 x .
5),(126.15 x .5),(135.46
x .5),(135.51 x .5),(137.
78 x .5),(137.86x .5),13
7.9,140.95,173.6 x 2。1 H NMRデータは図3を参照。 MS:本化合物は分子式C36529 (計算値628.
3611;実測値628.3645)を有し、ジ−TM
S誘導体を形成する。EIスペクトル中の特徴あるフラ
グメントイオンはm/z 153/181(C17−C
25を特徴付ける)、500([M−128]をC5−
ヒドロキシルを有するC1−C5を特徴付ける)、52
6(C5酸部分の損失に対する[M−102])、26
5(C13で酸素を有するC13−C25を特徴付け
る)、および151(C6−C12およびα−タイプの
ミルベマイシンを特徴付ける)で観察される。
【0031】
【化7】 CDCl3 溶液中の13C NMRデータ:CDCl3
液中記録された13Cスペクトルに関するケミカルシフト
は、内部標準として77.00ppm での溶媒ピークを使
用して0ppm でのテトラメチルシラン(TMS)に比較
してppm で与えられている: 13.05,15.56,17.70,18.84,2
2.26,22.41,22.57,25.86,3
4.54,35.97,36.13,36.16,3
7.98,41.30,42.24,42.92,4
5.53,48.51,64.65,64.72,6
8.29,68.51,68.53,69.38,7
5.42,75.48,79.01,80.34,9
9.99,120.32,120.55,121.8
8,123.36,127.11,128.61x
2,129.29 x 2,134.00(弱い),1
36.36,137.4(弱い),139.18,14
3.11,171.30,172.98,177.9
1。1 H NMRデータは図4を参照。 MS:本化合物はFAB−MSにより分子量806を有
する。EIは、[M−136]に相応するm/z 67
0での疑似分子イオンを示し、ここで136部分はm/
z 136および91でのフラグメントイオンにより示
されるようなフェニル酢酸である(化合物V中における
ように)。HR−EI−MSにより、C 385410(計
算値670.372、実測値)を得、フェニル酢酸(C
882 )を加え、分子式としてC466212を得
る。フラグメントイオンはミルベマイシンα5 類縁体を
示し、ここでフェニル酢酸部分はC4メチル位置に存在
する。
【0032】
【化8】 CDCl3 溶液中の13C NMRデータ:CDCl3
液中記録された13Cスペクトルに関するケミカルシフト
は、内部標準として77.00ppm での溶媒ピークを使
用して0ppm でのテトラメチルシラン(TMS)に比較
してppm で与えられている: 15.49,17.87,19.37,22.28,2
7.71,34.68,35.66,35.97,3
6.52,36.61,41.13,41.18,4
5.70,48.53,63.25,67.48,6
8.15,68.60,68.90,71.34,7
7.95,80.72,97.55,120.55,1
20.95,122.78,123.40,127.2
3,128.64x 2,129.29 x 2,13
3.77,136.78,136.96,138.9
8,143.01,171.30,173.10.1 H NMRデータは図5を参照。 MS:本化合物はFABおよびEI−MSにより分子量
662を有する。HR−EI−MSより分子式C3950
9 (実測値662.3466、計算値662.345
5)を得た。EIスペクトル中の特徴あるフラグメント
イオンのパターンはC4CH3 基で135原子質量単位
のエステル部分を有するα1 タイプのミルベマイシンを
示した。この部分はフェニル酢酸としてNMRおよびM
Sにより与えられた:特徴のあるフェニル酢酸フラグメ
ント、m/z 136でC882 (計算値136.
0524、実測値136.0522)、およびm/z
91でC77 (計算値91.0548、実測値91.
0548)。
【0033】本発明の化合物は強力な抗体内外寄生虫剤
であって、特にヒトや動物、植物に感染する蠕虫、体内
寄生虫、昆虫、ダニに対する抗寄生虫剤であって、ヒト
や動物の健康、農業、家庭や商業地域における害虫コン
トロールに有用である。
【0034】一般的に蠕虫病と言われる病気及び疾病群
は蠕虫類として知られる寄生虫の動物宿主への感染によ
るものである。豚、羊、馬、牛、ヤギ、犬、猫、魚、バ
ッファロー、ラクダ、リヤマ、トナカイ、実験動物、毛
皮動物、動物園の動物、及び家禽等の家畜にとっては、
この蠕虫病は流行性であり経済的にも重要な問題であ
る。蠕虫類の中でも、線虫類の様な寄生虫群は種々の動
物群において広範かつ時として重症な感染を引き起こ
す。上記にあるように動物に感染する最も一般的な線虫
類として捻転胃虫属(Haemonchus)、毛様線虫属(Trichos
trongylus)、オステルタジア属(Ostertagia)、ネマトデ
ィルス属(Nematodirus) 、クーペリア属(Cooperia)、回
虫属(Ascaris) 、ブノストムム属(Bunostomum)、腸結節
虫属(Oesophagostomum) 、キャベルチア属(Chabertia)
、鞭虫属(Trichuris) 、円形線虫属(Strongylus)、旋
毛虫属(Trichonema)、肺虫属(Dictyocaulus)、毛頭虫属
(Capillaria)、ハブロネマ属(Habronema) 、ドルスキア
属(Druschia)、ヘテラキス属(Heterakis))、トキソカラ
属(Toxocara)、アスカリディア属(Ascaridia) 、蟯虫属
(Oxyuris) 、鉤虫属(Ancylostoma) 、ウンシナリア属(U
ncinaria) 、イヌ小回虫属(Toxascaris)、ウマ回虫属(P
arascaris)がある。なかでもネマトディルス、クーペリ
ア、及び腸結節虫は主として腸管を攻撃し、捻転胃虫、
オステルタジア等は胃中に広がり、肺虫等は肺に見出さ
れる。更に他の寄生虫は他の組織及び臓器において、例
えば心臓、血管、皮下、リンパ組織等に存在する。蠕虫
病として知られる寄生虫感染は、貧血、栄養不良、虚
弱、体重減少、腸管壁及び他の組織あるいは臓器におけ
る重度の損傷をもたらし、もし治療をしなかったなら
ば、その感染宿主は死亡するであろう。本発明の化合物
は予想以上の高活性をこれらの寄生虫に対して示し、か
つまたイヌネコのイヌ糸状虫属(Dirofilaria) 、げっ歯
動物のネマトスピロイデス属(Nematospiroides) 、シフ
ァチア属(Syphacia)、アスピカルリス属(Aspicururis)
、動物及び鳥類の外部寄生虫である節足動物例えば、
ダニ類、シラミ、ノミ、クロバエ、羊のミドリキンバエ
種(Lucilia sp)、吸血性昆虫及び、牛のウシバエ種(hyp
oderma sp.) 、馬のウマバエ種(Gastrophilus)、げっ歯
動物のヒフバエ種(Cuterebra sp.) 等の移動性の双翅類
の幼虫、および吸血蠅や汚物蝿を含むうるさい蠅類に対
しても同様な活性を示した。
【0035】本化合物はヒトに感染する寄生虫に対して
も同様に有効である。ヒトの胃腸管において最も一般的
な寄生虫は鉤虫(Ancylostoma) 、アメリカ鉤虫(Necato
r) 、回虫(Ascaris) 、糞線虫(Strongyloides) 、旋毛
虫(Trichinella) 、毛頭虫(Capillaria)、鞭虫(Trichur
is) 、及び蟯虫属(Enterobius)である。血液中、あるい
は胃腸管以外の他の組織や臓器において発見される、医
療上重要な寄生虫属としては、ブケレリア属、ブルギア
属、オンコセルカ属、ドラクンクルス属及びロア糸状虫
があり、また腸内寄生虫ではあるが腸管外に存在してい
る糞線虫属、及び旋毛虫属などもある。また本化合物は
ヒトに寄生する節足動物、吸血性昆虫及びヒトを悩ます
双翅類害虫にも同様に効果がある。
【0036】また、ゴキブリ類、チャバネゴキブリ(Bla
tella sp.)、イガ、ヒロズコガ種(Tineola sp.) 、カツ
オブシムシ、アタネガス種、及びイエバエ等の家庭害虫
やノミ、ホコリダニ、シロアリやアリに対しても効力を
示すものである。
【0037】更に、貯蔵穀物におけるコクヌストモドキ
種(Tribolium sp.) 、チャイロコメノゴミムシダマシ種
(Tenebrio sp.)、農作物におけるアブラムシ(Acyrthios
iphon sp.) ならびに移動性の直翅類であるイナゴ及び
植物組織に生存している昆虫の幼虫などにも有効であ
る。また、土壌中の線虫を制御するための殺線虫剤とし
て、また植物に寄生する根瘤線虫種などにも効果的に使
用され、農業上重要性がある。本化合物はまたフシアリ
(fire ant)の巣がある地所を処置するのに非常に有効で
ある。本化合物を低濃度で食餌誘殺剤に処方し、繁殖地
に散布し、巣に運び込まれるようにする。フシアリにた
いする直接的だが遲効性毒性に加え、本化合物は女王を
不妊にして効果的に巣を壊滅させる長期的効果を有す
る。
【0038】本発明の化合物は、活性化合物が1つまた
はそれ以上の不活性成分と完全に混合されている、また
は場合によっては1つまたはそれ以上の他の活性成分を
含んでいる処方として投与することができる。ヒトや動
物に投与する、植物に使用する、家屋や地所に使用す
る、あるいは住居や商店における家庭害虫をコントロー
ルするには、当業者が知っているどのような組成も用い
ることができる。ヒトや動物に使用して、内外寄生虫を
コントロールするには経口処方、固体または液体または
非経口液体、埋め込み、デポット注射を用いることがで
きる。局所使用には、浸漬、スプレー、パウダー、粉
剤、灌水、噴流、シャンプー、首輪、札、馬具を使用す
ることができる。農業建築物や地所に使用するには液体
噴霧、パウダー、粉剤、食餌誘殺剤の形を用いることが
できる。さらに動物の排泄物を食物としそこで増殖する
うるさい蠅をコントロールするには“排泄”形を使用す
ることができる。化合物をカプセルなどに処方して、活
性薬剤が動物の排泄物に残る様にすることにより、汚物
蠅や他の節足動物害虫をコントロールできる。
【0039】本化合物はほ乳動物の抗蠕虫剤として使用
する場合、カプセル、丸薬、錠剤または水薬の単位投与
形態として経口投与できる。水薬は通常活性成分を水に
ベントナイトなどの懸濁剤及び湿潤剤あるいは類似の賦
形剤と共に、懸濁し分散したものである。一般的に水薬
には消泡剤が含まれている。水薬の処方は活性化合物を
約0.001から約0.5%重量含むものであり、好ま
しくは約0.01から約0.1%重量である。カプセル
及び丸薬には活性成分と共に、スターチ、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム、あるいはリン酸2カルシウムな
どの担体が含まれている。
【0040】本化合物を乾燥固形の単位用量として投与
する場合、通常本化合物の必要量が含まれているカプセ
ル、丸薬、あるいは錠剤が用いられる。これらの単位用
量形態は活性成分と適切かつ細かく区分けした希釈液、
充填剤、崩壊剤及び/あるいはスターチ、ラクトース、
タルク、ステアリン酸マグネシウム、植物性樹脂及び類
似物質とを十分にかつ均等に混合させることにより調製
される。この様な単位用量の処方においては、治療を受
ける宿主動物のタイプ、感染の度合い、及びタイプ、か
つまた宿主の体重などの因子により抗寄生虫剤の総重量
及びその内容成分は幅広く変化する。
【0041】本発明の化合物を動物の飼料と共に投与す
るには、飼料中に充分に分散するか、調製済みの飼料の
上にふりかけるか、あるいは、ペレットまたは液体形態
で調製済の飼料に添加するか、あるいは、飼料とは切り
離して与えるものである。別法としては、本発明の抗寄
生虫化合物を非経口で動物に投与するもので例えば、ル
ーメン内、筋中、気管内、あるいは皮下等に活性成分を
水溶性担体中に溶解、分散した状態で注入投与するもの
である。非経口投与に際しては、その活性物質を許容し
うる賦形剤、好ましくはピーナッツ油、綿実油などの種
々の植物油と適切に混合することである。他に非経口賦
形剤としては、ソルケタール、グリセロールホルマー
ル、プロピレングリコールを用いる有機製剤及び水性非
経口調剤なども同様に使用される。本発明の化合物は、
投与用の非経口調剤中に溶解、懸濁される;一般的な処
方として、本化合物の重量パーセントは約0.0005
%から約5%である。
【0042】本発明の抗寄生虫化合物の主たる適応面
は、蠕虫症の治療及び/あるいは予防であるが寄生虫、
例えば節足動物であるダニ類、シラミ、ノミ、及び他の
吸血性昆虫による家畜及び家禽の病気の治療や予防にも
有用である、その化合物は同時にヒトをも含めた他の動
物中で寄生虫により引き起こされる病気の治療にも効果
的である。好結果をもたらすための使用しうる至適用量
は、治療を受ける動物種及び寄生虫感染や侵襲の度合い
やタイプに左右されるのは当然である。一般的に、この
新規化合物に関しては、経口投与なら、一度にまとめ
て、あるいは1〜5日という比較的短い期間内で数回に
分けて投与する総用量が動物体重kg当たり約0.001
から約10mgのときに良い結果が得られる。本発明の好
適化合物ではもっとも良好な寄生虫コントロールは動物
に約0.025から約0.5mg/kg体重で単回投与した
場合である。再感染に対しては、繰り返し治療も行なわ
れるが、それは寄生虫の種及び使用されている農業上の
技術にも依存している。これらの物質を動物に投与する
技術というものは獣医学の分野ではよく知られるところ
である。
【0043】本明細書中における化合物を動物の飼料の
一部としてあるいは飼料水中に溶解あるいは懸濁された
状態で投与するときは、組成物はそこに含まれる活性化
合物が、不活性担体あるいは希釈液中で完全に分散して
いる様に調製される。不活性担体とは、抗寄生虫剤とは
反応しない物質であり、かつ動物投与においても安全な
物質であるということを意味するものである。好ましく
は、飼料投与される担体ならば動物飼料の素材の一つが
良いであろう。
【0044】適切な組成物は、そこにおいて本化合物が
比較的多く存在し、直接動物に与えるあるいは飼料に追
加添加するのに適した飼料プレミックスまたは添加物を
含む。飼料に添加する場合は直接あるいは、中間的な希
釈あるいは混合段階を経て加える。組成物として適切な
担体あるいは希釈液の代表例として、ジスティラーズ乾
燥グレーン、コーンミール、シトラスミール、発酵残留
物、カキ殻粉、小麦ショート、廃糖密ソリュブル、コー
ンコブミール、食用豆粉飼料、大豆グリッツ、粉砕ライ
ムストーンなどがある。本発明の化合物はグラインディ
ング、攪拌、ミリング、あるいはタンブリングにより担
体中に十分に分散される。組成物として、本化合物を重
量として約0.005%から約2.0%を含むものが特
に飼料プレミックスとして適切である。動物に直接食べ
させる飼料添加物としては、本化合物の重量が約0.0
002%から約0.3%を含むものである。
【0045】このような添加物は、調製後の飼料が寄生
虫病の治療及び制御のために必要な活性化合物の濃度を
有するよう動物の飼料中へ添加される。本発明の化合物
の望ましい濃度は、特に使用される化合物と先に述べた
因子により変化するが、通常、期待しうる抗寄生虫作用
を示すには飼料中約0.00001%から約0.002
%の濃度をもって配合される。
【0046】本発明の化合物を使用するにあたり、個々
の化合物を調製し、その形で使用することができる。あ
るいは化合物の混合物を使用することもできるし、本発
明の化合物とは無関係の他の活性物質と混合して使用す
ることもできる。
【0047】本発明の化合物は、穀物の生育期におい
て、あるいはそれの貯蔵中において、打撃的な損害を与
える農業上の害虫に対しても、同様に有効である。化合
物はそのような農業上の害虫から効果的に生育期及び貯
蔵時の穀物を防御するために、スプレー、粉剤、エマル
ジョン等、周知の技術を用いて使用される。
【0048】以下の実施例は本発明をより完全に理解す
るためになされたものであり、本発明を限定するもので
はない。
【0049】実施例1 培養MA6865(ATCC55146)の胞子の冷凍
小瓶を250mlのバッフル付エルレンマイヤーフラスコ
中の50mlの培地1(種子培地)に接種しそして220
rpm 、5cmスローの回転振盪機で28℃、3日間攪拌し
た。この種子の2mlを各100及び250mlのバッフル
付エルレンマイヤーフラスコ中の40mlの培地8(育成
培地)に220rpm 、5cmスローの回転振盪機で攪拌し
ながら接種した。培養を10日間続けた。培地8 フィッグス(Figs) 30.0g デキストリン 15.0g プライマリーイースト 10.0g CoCl2 ・6H2 O 10.0mg ベータシクロデキストリン 10.0g 蒸留水 1000ml pH7.4(NaOHで調整)
【0050】分離 実施例2 全ブロス(3.8リットル)を濾過し、そして濾液を捨
てた。細胞ケーキを2リットルのアセトンで攪拌しなが
ら2時間抽出し、そして濾過した。濾液と洗浄液の容量
は2.4リットルであった。濾過したアセトン抽出液を
450mlまで濃縮した。濃縮液を2×450mlの塩化メ
チレンで抽出した。抽出液のHPLC分析により、抽出
は不十分であり、水層を600mlのメチルエチルケトン
で抽出した。水層をHPLC分析して抽出完了を確認し
た。塩化メチレン及びメチルエチルケトン抽出液を一緒
にして、濃縮し油状残渣を得た。
【0051】実施例3 実施例2で得た油状残渣を10mlの塩化メチレン/メタ
ノール(3:2)中に溶解し、全量16mlとした。この
溶液を1.6リットルのLH−20上で、メタノールを
使用し、20ml/min の流速でクロマトグラフして20
mlの分画を集めた。分画40乃至55をHPLC分析の
結果一緒にし、そしてその一緒にした分画を濃縮乾固し
た。残渣2.1グラム。
【0052】実施例4 E.メルク・シリカ−ゲル60、230−400メッシ
ュ、の1リットルのカラムをヘキサン/アセトン(5:
1)で調製した。実施例3で得た2.1gの残渣をヘキ
サン/アセトン(9:1)に溶解し、全量20mlとし
た。この溶液をヘキサン/アセトン(5:1)を使用
し、20ml/min の流速でクロマトグラフして2×40
0mlの前流分を、ついで108個の20ml分画を集め
た。HPLCで確認しながら、ヘキサン/アセトン
(3:1)を使用して、同じ流速でクロマトグラフィー
を続け、50個の20ml分画を集めた。これを一緒にし
て以下の様にした。
【0053】実施例5 実施例4で得た200mlの分画Dを濃縮乾固した。残渣
を250mcl のメタノールに溶解し、そしてデュポン社
ゾルバックスODS2.21×25cmカラム上で60℃
で、メタノール/水(87:13)の溶媒系を使用し、
10ml/min の流速でクロマトグラフした。流出流を、
0.05mm流路長セルを装備しそして20 AUFSに
セットしたGilsonモデル116UV検出器を使用して、
243nmでモニターした。243nmのUV吸収帯に相当
する18.8分のRtの分画を濃縮乾固して7mgの化合
物Iを得た。
【0054】実施例6 実施例4で得た250mlの分画Eを濃縮乾固した。残渣
を250mcl のメタノールに溶解し、そしてデュポン社
ゾルバックスODS2.21×25cmカラム上で60℃
で、メタノール/水(87:13)の溶媒系を使用し、
10ml/min の流速でクロマトグラフした。流出流を、
0.05mm流路長セルを装備し、そして4AUFSにセ
ットしたGilsonモデル116UV検出器を使用して、2
43nmでモニターした。245nmのUV吸収帯に相当す
る18.4分のRtの分画を濃縮乾固して2.2mgの化
合物IIを得た。同じUV吸収帯に相当する23.7分の
Rtの分画を濃縮乾固して1.6mgの化合物III を得
た。
【0055】実施例7 実施例4で得た300mlの分画Hを濃縮乾固した。残渣
を250mcl のメタノールに溶解し、そしてデュポン社
ゾルバックスODS2.21×25cmカラム上で60℃
で、メタノール/水(87:13)の溶媒系を使用し、
10ml/min の流速でクロマトグラフした。流出流を、
0.05mm流路長セルを装備しそして2AUFSにセッ
トしたGilsonモデル116UV検出器を使用して、24
3nmでモニターした。243nmのUV吸収帯に相当する
28.6分のRtの分画を濃縮乾固して1.8mgの化合
物IVを得た。同じUV吸収帯に相当する38.2分のR
tの分画を濃縮乾固して2.2mgの化合物Vを得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】式Iの化合物の 1H NMRチャートである。
【図2】式IIの化合物の 1H NMRチャートである。
【図3】式III の化合物の 1H NMRチャートであ
る。
【図4】式IVの化合物の 1H NMRチャートである。
【図5】式Vの化合物の 1H NMRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 17/18 C12R 1:55) 7804−4B (72)発明者 エルヴィラ ムングイラ スペイン国,28027 マドリッド,ホセフ ァ ヴァルカーセル 38,バシカ,セント ロ デ インヴェスティガシオン (72)発明者 マリア テレサ ディエス マタス スペイン国,28010 マドリッド,4,シ ー/オリド (72)発明者 ラス エス,サイクス アメリカ合衆国,08817 ニュージャーシ ィ,エジソン,リーディング ロード 4 ジー (72)発明者 グレゴリー エル.ヘルムス アメリカ合衆国,07023 ニュージャーシ ィ,ファンウッド,シャディ レーン 68 (72)発明者 イー.トレイシー ターナー ジョーンズ アメリカ合衆国,08817 ニュージャーシ ィ,エジソン,ハナ ロード 99−ビー (72)発明者 ユー リン コング アメリカ合衆国,08820 ニュージャーシ ィ,エジソン,ブリアント アヴェニュー 57 (72)発明者 ジェロルド エム.リーシュ アメリカ合衆国,08550 ニュージャーシ ィ,プリンストン ジャンクション,シェ ーブルック ドライヴ 10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 【化2】 【化3】 のいずれかの構造を有する化合物。
  2. 【請求項2】 式Iの構造を有する請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 式IIの構造を有する請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 式III の構造を有する請求項1の化合
    物。
  5. 【請求項5】 式IVの構造を有する請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 式Vの構造を有する請求項1の化合物。
  7. 【請求項7】 炭素及び窒素及び同化できる塩の栄養源
    を含む水性発酵培地内でストレプトミセス ヒグロスコ
    ピクスMA−6825,MA−6864若しくはMA−
    6865の菌株を発酵させそして発酵培地から化合物を
    単離することからなる請求項1の化合物の調製方法。
  8. 【請求項8】 請求項1の化合物の有効量を動物または
    植物に投与することからなる若しくは家屋に付与するこ
    とからなる、動物の寄生虫感染または植物若しくは家屋
    の寄生虫侵入の処置方法。
  9. 【請求項9】 請求項1の化合物及び不活性な担体から
    なる、動物の寄生虫感染または植物若しくは家屋の寄生
    虫侵入の処置に有用な組成物。
  10. 【請求項10】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6825の生物学的に純粋な菌株。
  11. 【請求項11】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6825、ATCC55144である請求項10
    の菌株。
  12. 【請求項12】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6864の生物学的に純粋な菌株。
  13. 【請求項13】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6864、ATCC55145である請求項12
    の菌株。
  14. 【請求項14】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6865の生物学的に純粋な菌株。
  15. 【請求項15】 ストレプトミセス ヒグロスコピクス
    MA−6865、ATCC55146である請求項14
    の菌株。
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JPH0776224B2 (ja) 1995-08-16
AU647265B2 (en) 1994-03-17
EP0511881A1 (en) 1992-11-04
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