JP3146360U - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドレールのローラ案内部に丸棒を合理的に組み込み、そのローラ案内部に接して案内されるキャリアのガイドローラが、摩擦抵抗の少ない状態で精度良く合理的な案内走行ができる構成の搬送装置を提供する。
【解決手段】側部に円形断面のガイド部材11を組み込んだローラ案内部が設けられたガイドレール2と、このガイドレールのローラ案内部により案内されるガイドローラ20を備えるキャリア30とを含む搬送装置であって、前記ガイドローラは、その周面が軸方向の中間部にV字状の案内溝22が形成され、この案内溝の相対向して形成された内向き傾斜面がガイド部材の半径より大きい凹円弧面にして前記ガイドレール2のガイド部材周面の一部に接する形状とされ、前記ガイドレールは、左右に一対配されるそのローラ案内部が、前記ガイド部材11と主体3のガイド部材組付け部の下側隣接外側面7のみでガイドローラと接触するように構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動機や走行体を備える機器におけるキャリアの移動を円滑に行わせることができる移動体の搬送装置に関するものである。
従来、自動機器、加工機などでキャリアを所要区間移動させるのに、その多くはキャリアなどに取付けたガイドローラをガイドレールに当接させて走行する方式が採用されている。その走行部でのガイドローラとガイドレールとの接触部(ローラ案内部)では、精度を良くして円滑な走行ができるように種々の対策が講じられている。
一般に、ガイドレールのローラ案内部としては、レールを構成する部材に形成されるコーナ部分に鍔付きのガイドローラを当接するようにして案内させるか、レールに設けられたローラ案内部にガイドローラを沿わせて案内させる方式が多く採用されている。しかしながら、このような方式ではどうしても精度を高めることが困難である。そこで、例えば本考案者の先出願に係る特許文献1〜3にて知られる構造のガイドレールとガイドローラの組合わせになる方式を採用することによって、精度の高い案内手段を得ることができる。
しかしながら、前記特許文献1〜3によって知られるガイドレールにあっては、いずれもローラ案内部がガイドレールの主体となって支持する部分から側方へ一体に突き出して形成される構造であるため、どうしても主体となる部分とともに製作する必要があり、製作コストが高くなるのを避けることができない。また、その製作に際して曲線部や高低差を付けるような走行路を構成するにはさらに手数を要し、高精度のものが得られても自由度が得られないという問題点がある。
また、ガイドレールにおけるローラ案内部にレール主体部とは別な部材として丸棒を一体的に取付けた構成のものが、例えば特許文献4,特許文献5に示されているようなものが知られている。なお、前記特許文献4における図1あるいは特許文献5における図18によって知られるガイドレールの構造は、レール(軌道台)の主体の両側面に軸線に沿って溝を設け、この溝部に丸棒を圧力を加えて嵌め込んでその丸棒の露出面をガイドローラの案内部として形成されていることが記載されている。
しかしながら、前記丸棒を主体の両側に設けられた溝部に嵌設してローラ案内部とされているガイドレールにおいては、長寸の丸棒をレール主体の側部に設けられた溝に圧入によって固定させねばならないので、手数を要して製作コストが嵩むのみならず、寸法精度を高めるには治具を用意して入念な加工を必要とするという問題点がある。しかも、その製作に際しては、曲線部や高低差を付けるような走行路には実施困難であるという問題点もある。
一方、前記特許文献1〜5に記載されるガイドレールによって案内されるキャリア側に付設されるガイドローラは、前記ガイドレールのローラ案内部を上下方向(レール主体の取付面に直交する方向)から挟むように当接して案内されているが、そのローラの周面はガイドレールのローラ案内部に対して広い面で接触する構造となっている。特に、特許文献1〜3によって知られるものでは、断面三角状に形成されたローラ案内部とそれに隣接する上下の垂直面とにローラが接する構成とされているので、走行時にガイドレールに対してキャリアが振れるのを抑制できる利点はあるが、両者の接触面が大きいのでその分摩擦抵抗が大きくなり、それに比例して大きな駆動力が必要になるという問題点がある。また、特許文献4に記載されるガイドローラでは、丸棒によるローラ案内部に対して接触面が沿うような円弧面に形成されているので、そのガイドローラをレールのローラ案内部に強く接触する状態になると、大きな抵抗が生じて振れを低減できる反面、円滑な走行を妨げるという問題がある。また、特許文献5に記載されるガイドローラでは、前記特許文献4に記載のガイドローラと同様に丸棒にてなるローラ案内部に対してガイドローラの案内溝が大きく接触するとともに、そのローラ案内部としての丸棒の露出部分に隣接する上下垂直面に対してもガイドローラの周面をあてがう構成になっているから、横ぶれを防止できるが接触面が大きくなって抵抗が増大し、円滑な走行を妨げるという問題点がある。
特開平9−175387号公報 特開平10−324237号公報 特開平11−208859号公報 特開平9−177779号公報 特開2003−312828号公報
本考案は、前述のような問題点を解決するためになされたものであって、ガイドレールにおけるローラ案内部に丸棒を合理的に組み込んで、そのローラ案内部に接して案内されるキャリアのガイドローラが、接触摩擦抵抗の少ない状態で精度良く合理的な案内走行ができる構成とされた搬送装置を提供することを目的としたものである。
前記目的を達成するために、本考案による搬送装置は、
側部に円形断面のガイド部材を組み込んでなるローラ案内部が設けられたガイドレールと、このガイドレールの前記ローラ案内部に当接して案内されるガイドローラを備える移動体とを含む搬送装置であって、
前記ガイドローラは、その周面が軸方向の中間部にV字状の案内溝が形成され、この案内溝の相対向して形成された内向き傾斜面の一部が前記ガイドレールのガイド部材周面の一部に細幅で接する形状とされ、
前記ガイドレールは、左右に一対配されるそのローラ案内部が、前記ガイド部材と主体のガイド部材組付け部の下側隣接側面のみでガイドローラの周面と接触するように構成されている
ことを特徴とするものである。
前記考案において、前記ガイドローラは、周面の案内溝における傾斜面間の内底部分に空間部が形成され、前記傾斜面が前記ガイドレールのローラ案内部におけるガイド部材の半径で描く周面よりも大きい凹曲面に形成されているのがよい。また、前記ガイドローラは、その案内溝が、相対向して形成される内向き傾斜面でV字状の溝にされ、その内向き傾斜面が二段に傾斜して、周面に隣接する上段の第1傾斜部分が使用時におけるガイド部材の軸心線を通って直交する軸線上に基点をおく所要半径で描いた円弧凹曲面に形成され、この円弧凹曲面がガイド部材との接触面となり、前記接触面に連接する第2傾斜部分を第1傾斜部分より大きい傾斜角にして案内溝底部に逃がし空間が形成されているようにするのがよい。
また、前記考案において、前記ガイドレールは、ローラ案内部のガイド部材嵌設位置下側の垂直面に、ガイドローラ周面との接触寸法を規制する逃がし溝が形成されているのがよい。さらに、前記ガイドレールは、主体の外向き上縁部にガイド部材を受入れる曲面溝が形成され、そのガイド部材を受入れる曲面溝の端部を側方へ所要寸法突出させた状態にしてガイド部材を抱えた状態に嵌め込み、上側から固定部材により挟み付けて前記ガイド部材が締結固着される構成であるのが好ましい。このような構成とすることでガイド部材が、簡単な構成で外れることなく安定保持できるとともに、ローラ案内部によってキャリアのガイドローラを精度良く案内できるのである。
本考案によれば、ガイドレールにおけるローラ案内部として円形断面のガイド部材を使用して主体(レールベースフレーム)に組み込むことにより、精度の高いローラ案内部を容易に形成することができる。そして、そのガイドレールにより案内されるキャリアのガイドローラについては、周面に設けたV字状の案内溝の接触面をガイドレールのガイド部材の半径よりも大きな半径で描く凹円弧面にして、ガイド部材の表面に対し細幅で当接させるようにしたことで、接触摩擦抵抗を最小限にしてガイドロ−ラをローラ案内部にて確実に案内させることができる。
しかも、そのガイドレールのローラ案内部では、ガイドローラが案内溝の傾斜部分でガイド部材を上下(または左右)から挟んで案内されるとともに、その案内溝に隣接する一方の周面がガイドレールのベースフレーム外側面に当接して駆動するようにされているので、ローラ案内部において適正な転動条件が維持されて横振れなく円滑な走行が行えるという利点がある。
次に、本考案の搬送装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1には本考案に係る搬送装置の第1実施形態の斜視図が示されている。図2には図1におけるI−I視一部縦断側面図(a)とキャリア部分を透視して表わす平面図(b)が、図3にはガイドレール部とキャリアとを分解して表わす図が、図4にはガイドレールのローラ案内部とキャリアのガイドローラとの関係を表わす要部拡大断面図が、それぞれ示されている。
この実施形態の搬送装置1は、両側部に断面円形のガイド部材をその周面の一部が露出するようにして配設されるとともに、このガイド部材11と隣接する主体(以下、「レールベースフレーム3」という)の外側面7とでローラ案内部10が形成されるガイドレール2と、このガイドレール2の左右に配されたローラ案内部10に当接して転動案内される複数のガイドローラ20を備えたキャリア30とで構成されている。
前記ガイドレール2は、図1および図2に示されるように、外形が所要寸法で両側にローラ案内部10が形成されたレールベースフレーム3と、その両側のローラ案内部10として丸棒材にてなる一対のガイド部材11(以下、「ガイドシャフト11」という。)と、このガイドシャフト11をレールベースフレーム3の両側上縁に固定保持するための固定金具15および固定用の締結部材とで構成されている。
前記レールベースフレーム3は、両側上縁にガイドシャフト11を受入れる曲面溝4(以下、「ガイドシャフト受入れ溝4」という)が全長にわたり左右対称に形成され、幅方向中心線上に所要の間隔で複数の取付孔5が上下方向に貫通形成されている。また、幅方向の中心線から左右振り分けて所要の間隔で上側に開口する二条のT字型溝6,6が全長にわたり形成されている。また、前記ガイドシャフト受入れ溝4は、図4にて示されるように、前記ガイドシャフト11の断面半径rで描く曲面にして円弧中心を通る垂線hより外側面7側に長く、かつその円弧の下限より上側へ延長されてやや高い位置までとなる寸法で形成されている。さらに、レールベースフレーム3における前記ガイドシャフト受入れ溝4に隣接する外側面7には、前記ガイドローラ20の周面との接触幅が小さくなるように幅寸法を規制する溝部7aが設けられている。なお、このレールベースフレーム3は、例えば鋼材を用い、あるいはアルミニウム,熱可塑性樹脂など押し出し成形可能な材料形成するなど、使用材料を選択使用することができる。
前記ガイドシャフト11は、前述のようにレールベースフレーム3に設けられたガイドシャフト受入れ溝4に下側周面の1/4以上の広い範囲を受け止められ、外側方を開放して上側から固定金具で挟み付けられて固定される。したがって、使用中に外部へ浮き出すことなく安定保持される。このガイドシャフト11は、レールベースフレーム3とは異なる材料、例えば表面焼入研磨加工された丸鋼材あるいはポリアセタール樹脂など寸法精度の高い樹脂の採用が好ましい。
前記固定金具15は、鋼板にて幅方向の両側で、前記レールベースフレーム3に配されるガイドシャフト受入れ溝4と対向する位置にて下面に前記ガイドシャフト11の周面に対応する凹曲面に形成された押え溝16が対称に設けられ、中央の平坦部17を所要幅で軸線方向に平坦にして中心線上に前記レールベースフレーム3に設けられた取付孔5と同ピッチで固定ボルト孔17aが設けてある。また、前記平坦部17には前記レールベースフレーム3に設けられた二条のT字型溝6,6に対応して、その各T字型溝6ごとに少なくとも二個の固定孔17bが設けられている。なお、この固定金具15の上面には、中央の平坦部17を跨いで両方の押え溝16を形成した盛上がり部分間に、軸線方向で所要の間隔をおいて補強リブ15aが上面側に膨出させて形成してある。なお、図中符号19はガイドレールを固定する取付ボルトである。
このように各部を形成されるガイドレール2は、レールベースフレーム3の上縁部に形成されたガイドシャフト受入れ溝4にそれぞれガイドシャフト11を嵌め込んで、その上側から固定金具15の押え溝16をあてがって固定孔17bから取付小ねじ18を挿入し、予めレールベースフレーム3のT字型溝6内に挿入してあるナット18aに螺合させて締結し、固定金具15とレールベースフレーム3とによってガイドシャフト11がレールベースフレーム3の両側に固定配置される。こうしてレールベースフレーム3の両側に取付けられたガイドシャフト11は、図4で示されるように、その周面の一部がレールベースフレーム3の側面から外側にはみだした状態で配され、このガイドシャフト11の露出部分とその下側に隣接するレールベースフレーム3の外側面7とでローラ案内部10を構成する。なお、前記ガイドシャフト11は、レールベースフレーム3のガイドシャフト受入れ溝4において、抱えるように受け止められてそのレールベースフレーム側面7から側方にはみだす部分が半径より狭い幅となるように保持されているので、固定後に脱離することはない。また、固定金具15の両側端は、ガイドローラ20と接触しないように短く形成されている。こうして、ガイドレール2は、その長さ寸法に応じて所要の間隔で固定金具15を配置し、長寸のガイドシャフト11とレールベースフレーム3とを一体化することができる。
一方、ガイドローラ20は、図2および図3に示されるように、鍔付きの支持軸25に転がり軸受を内蔵する二個のローラ21,21が、支持軸25先端に装着される鍔付きの止めねじ26にて抜け止めされて回転自在に支持されている。そして、前記支持軸25は、基端部25aをねじ軸にして、キャリア30の基盤31に設けられた座ぐり32aされたガイドローラ取付孔32にその基端部25aを挿入し、ガイドローラ20を支持して座金27’およびナット27にて基盤31の下側に垂下締結固定されている。
前記ガイドローラ20は、支持軸上で上下に二個接触する状態で支持されるローラ21,21が、上下接する側で周面の一部をいずれも内向き傾斜させ、両ローラ21,21によってV字状の案内溝22を形成するようにされている。そして、その傾斜部分は、図4にて示されるように、二段に傾斜しており、周面に隣接する第1傾斜部分21aが使用時におけるガイドシャフト11の軸心線を通って直交する軸線上に基点をおく所要半径Rで描いた円弧凹曲面に形成され、この円弧凹曲面がガイドシャフト11との接触面23となる。そして、前記接触面23に連接する第2傾斜部分21bは、傾斜角が大きくなるようにされ、この第2の傾斜部分21b,21bで形成される案内溝22の内底部分にV字状の空間23aが生じるようになっている。こうしてガイドローラ20は、上下二個のローラ21,21によって形成される周面中間部の案内溝22でガイドレール2のローラ案内部10により案内され、ガイドシャフト11の外周面よりも大きな円弧凹曲面(接触面23)において、ごく細い幅での接触で案内されるとともに、片側のローラ21の周面のみがガイドレール2のレールベースフレーム3の外側面7に当接して転動するようにされている。
このように構成される本実施形態の搬送装置1は、前述のガイドローラ20を備えたキャリア30がガイドレール2のローラ案内部10に沿って走行するとき、ガイドローラ20がその周面の一部(実施形態では図上ガイドシャフト11の下側位置)をレールベースフレーム3の外側面7に当接し、案内溝22の両第1傾斜部分21aに形成される接触面23が突出しているガイドシャフト11の周面を上下から挟むようにして当接転動する。その結果、左右一対配されたローラ案内部10、10において幅方向にはレールベースフレーム3の両外側面7,7により幅方向の振れを防止され、ガイドシャフト11部分ではV字状の案内溝22の対向する凹曲面(接触面23,23)で縦方向の振れを抑止され、しかもその凹曲面(接触面23)とガイドシャフト11周面とは細幅で接触することになるので、接触抵抗がごく少なく、安定した状態で軽快にかつ円滑に走行させることができるのである。なお、ガイドローラ20の周面とガイドレール2の外側面7との接触は、ガイドシャフト11に隣接する一方の側の面で、しかも逃がし溝7aによってその接触面の幅をガイドローラ20(具体的には下側のローラ21)の周面の幅より狭く規制されているので、ガイドローラ20の周面角縁の損耗をなくし、かつレール側に線条痕の発生を防止して耐久性を高める効果を有するのである。また、案内溝23の底部にはガイドシャフト11と接触しない空間23aが形成されて前記接触抵抗の低減に役立つ。
(第2実施形態)
図5には本考案に係る搬送装置の第2実施形態の要部を表わす一部縦断面図が示されている。
この実施形態の搬送装置1Aは、前記第1実施形態のものと基本構成において同様である。したがって、同一もしくは同様の構造については、前記第1実施形態のものと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この搬送装置1Aでは、ガイドレール2Aが片側にのみローラ案内部10を備えたものであり、その幅方向の配置間隔を広げて幅広のゲージでキャリア30を案内する場合に適する構造とされている。したがって、左右のガイドレール2A,2Aのローラ案内部10は相対向するように走行路の内側に配され、左右対称のものが用いられている。
前記ガイドレール2Aには、その片側に設けられるローラ案内部10が、適宜幅寸法のレールベースフレーム3Aの片方の上縁部にガイドシャフト受入れ溝4が形成され、このガイドシャフト受入れ溝4の下側に隣接して側面にガイドローラ20の周面との接触幅が小さくなるように幅寸法を規制する逃がし溝部7aが設けられている。また上部位置には、軸線方向にT字型溝6が設けられている。そして、前記レールベースフレーム3Aのガイドシャフト受入れ溝4にガイドシャフト11が嵌め込まれ、その上側から前述の固定金具15を幅方向に二分割された構造の固定金具15Aによってガイドシャフト11を固定させて構成されている。
キャリア30に配設されるガイドローラ20は、前記第1実施形態と同様にして少なくとも左右に二個づつ配されて、その各ガイドローラ20の周面の案内溝22を前記両ガイドレール2Aのローラ案内部10に当接させ、走行案内されるようにする。
この搬送装置1Aでは、前述のようにガイドレール2A,2Aが左右独立したものを一対、所要の間隔で配置して使用できる構成であるから、キャリア30の基盤31が広い面積の場合にその条件に対応させることができるという利点がある。
(第3実施形態)
図6には本考案に係る搬送装置の第3実施形態の要部を表わす一部縦断面図(a)と、このような実施形態のガイドレールを一部で彎曲形成してなる搬送装置の平面図(b)とが、示されている。また、図7にはガイドレール2のローラ案内部とキャリアのガイドローラとの関係を表わす要部拡大断面図が示されている。
この第3実施形態の搬送装置1Bでは、前記第1実施形態のものと基本構成において同様である。したがって、同一もしくは同様の構造については、前記第1実施形態のものと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。ただし、キャリア30に設けられるガイドローラ20Bが異なる形態のものである。
この実施形態におけるガイドローラ20Bは、前述のガイドローラ20とは異なり転がり軸受を内蔵する1個のローラ(符号については20Bで示す。以下同様)で、前記要領で支持軸25Bによりキャリア30の基盤31下面に垂設されている。そして、ローラ20Bの外周には案内溝22Bが形成され、この案内溝22Bは、図7にて示されるように、対向する内面をそれぞれ二段に形成され、周面に隣接する第1段目22aが細幅で傾斜して、その傾斜部分が使用時におけるガイドシャフト11の軸心線を通って直交する軸線上に基点をおく所要半径Rで描いた円弧凹曲面に形成され、この円弧凹曲面がガイドシャフト11との接触面23となる。また、第2段目22bは軸線にほぼ直角に形成され、案内溝22Bの底部分が角溝に形成されて空間23bが生じるようにされている。
こうしてガイドローラ20Bは、その周面の中間部に設けられた案内溝22Bが、ガイドレール2のローラ案内部10によって案内される際に、ガイドシャフト11の周面よりも大きな円弧凹曲面によってごく細い幅での接触で案内されるとともに、ローラの片側周面のみがガイドレール2のレールベースフレーム3における外側面7に当接して転動するようにされている。したがって、ガイドローラ20Bは、ガイドレール2のローラ案内部10に当接して案内されるとき、幅方向にはレールベースフレーム3の外側面7に接触して横振れの発生を規制されながら、支持軸25Bに軸線方向には案内溝22Bでのガイドシャフト11を挟んでのその周面と接触面23と細幅接触によって正常位置で接触抵抗を最低限に保たれて円滑な走行を行うことができるのである。なお、ガイドローラ20Bの周面とガイドレール2の外側面7との接触は、ガイドシャフト11に隣接する一方の側の面で、しかも逃がし溝7aによってその接触面の幅をガイドローラ20Bの周面の幅より狭く規制されているので、ガイドローラ20Bの周面角縁の損耗をなくし、かつレール側に線条痕の発生を防止して耐久性を高める効果を有するのである。
このように形成される搬送装置1Bは、例えば図6(b)にて示されるように、ガイドレール2の一部を所要半径寸法で彎曲して彎曲部2A’を形成すれば、循環型の搬送路を形成してキャリア30を循環移動させることもできる。このような走行路を形成する場合には、その彎曲部2A’のレールベースフレーム3Aを、前記要領の断面形状で半円形の両端部を一部直線状にして、その両端部に直線型のレールベースフレーム3,3を接続することにより形成することができる。この場合の接続にはレールベースフレーム3の直線部で接続部分を跨いでガイドシャフト11を配置し、この接続部分の上側にて両方のガイドレール2を跨るようにして固定金具15によりガイドシャフト11を固定するようにすれば、当該部分でガイドシャフト11と固定金具15とが継手の役目を果たして接続を容易にする。なお、彎曲部2A’における固定金具15A’は、図6(b)によって示されるように外形が扇形状としたものを用いるのが好ましい。
(第4実施形態)
図8には本考案に係る搬送装置の第4実施形態の要部を表わす一部縦断面図が示されている。
この実施形態の搬送装置1Cは、ガイドレール2Aの配置条件を、前記第2実施形態の場合と逆に、キャリア30側のガイドローラ20Bとガイドレール2Aとの接触状態を、ガイドローラ20Bがガイドレール2のローラ案内部10に対して外側から接するようにしたものである。したがって、前記第2実施形態のものと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、ガイドローラ20Bは、前記第3実施形態のものと同一構造であるので、その第3実施形態のものと同一の符号を付している。
このように構成すれば、キャリア30が大型になった場合であっても機能を損なうことなく大型のガイドレールを要せずして、合理的に搬送装置1Cを構成することができる。
(第5実施形態)
図9には本考案に係る搬送装置の第5実施形態の要部を表わす一部縦断面図が示されている。
この実施形態の搬送装置1Dは、前記第1実施形態のものと基本構成において同様である。したがって、同一もしくは同様の構造については、前記第1実施形態のものと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。ただし、ガイドレールの構成において一部を異にするものである。
この実施形態では、ガイドレール2Dにおけるローラ案内部10を構成するガイドシャフト11の固定手段として、前記レールベースフレーム3とほぼ同様の構造のレールベースフレーム2Dを反転させた形状の固定部材15Dを使用して、この固定部材15Dとレールベースフレーム2Dとのガイドシャフト受入れ溝4、4にガイドシャフト11を挟み込んで両者を中心線上で所要間隔で設けられた固定孔部において中空鋲28により一体化され、その中空鋲28内を取付孔として締結ボルト19により機体などに固定する構成のものである。このように構成したガイドレール2Dを用いても、前記実施形態のものと同様に、キャリア30を円滑に走行させることができる。なお、前記固定部材15Dの外側面は、ガイドローラ20と接触しない間隙を形成してレールベースフレーム3に取付けられる。
以上の各実施形態においてはキャリアの走行駆動について具体的な説明を省略しているが、別途駆動機を搭載した牽引車あるいは外部からの駆動などによりキャリアを走行させるようにすることはいうまでもない。また、キャリアの形状については、搬送する物品に対応したものが用いられる。
本考案に係る搬送装置の第1実施形態の斜視図 図1におけるI−I視一部縦断側面図(a)とキャリア部分を透視して表わす平面図(b) ガイドレール部とキャリアとを分解して表わす図 ガイドレールのローラ案内部とキャリアのガイドローラとの関係を表わす要部拡大断面図 本考案に係る搬送装置の第2実施形態の要部を表わす一部縦断面図 本考案に係る搬送装置の第3実施形態の要部を表わす一部縦断面図(a)と、このような実施形態のガイドレールを一部で彎曲形成してなる搬送装置の平面図(b) ガイドレールのローラ案内部とキャリアのガイドローラとの関係を表わす要部拡大断面図 本考案に係る搬送装置の第4実施形態の要部を表わす一部縦断面図 本考案に係る搬送装置の第5実施形態の要部を表わす一部縦断面図
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D 搬送装置
2,2A,2D ガイドレール
3,3A レールベースフレーム
4 ガイドシャフト受入れ溝
6 T字型溝
7 レールベースフレームの外側面
10 ローラ案内部
11 ガイドシャフト
15 固定金具
15A,15A’ 固定部材
16 固定金具の押え溝
20,20B ガイドローラ
22,22B 案内溝
23 接触面
25 支持軸
30 キャリア
31 キャリアの基盤

Claims (5)

  1. 側部に円形断面のガイド部材を組み込んでなるローラ案内部が設けられたガイドレールと、このガイドレールの前記ローラ案内部に当接して案内されるガイドローラを備える移動体とを含む搬送装置であって、
    前記ガイドローラは、その周面が軸方向の中間部にV字状の案内溝が形成され、この案内溝の相対向して形成された内向き傾斜面の一部が前記ガイドレールのガイド部材周面の一部に細幅で接する形状とされ、
    前記ガイドレールは、左右に一対配されるそのローラ案内部が、前記ガイド部材と主体のガイド部材組付け部の下側隣接側面のみでガイドローラの周面と接触するように構成されている
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記ガイドローラは、周面の案内溝における傾斜面間の内底部分に空間部が形成され、前記傾斜面が前記ガイドレールのローラ案内部におけるガイド部材の半径で描く周面よりも大きい凹曲面に形成されている請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記ガイドローラは、その案内溝が、相対向して形成される内向き傾斜面でV字状の溝にされ、その内向き傾斜面が二段に傾斜して、周面に隣接する上段の第1傾斜部分が使用時におけるガイド部材の軸心線を通って直交する軸線上に基点をおく所要半径で描いた円弧凹曲面に形成され、この円弧凹曲面がガイド部材との接触面となり、前記接触面に連接する第2傾斜部分を第1傾斜部分より大きい傾斜角にして案内溝底部に逃がし空間が形成されている請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記ガイドレールは、ローラ案内部のガイド部材嵌設位置下側の垂直面に、ガイドローラ周面との接触寸法を規制する逃がし溝が形成されている請求項1に記載の搬送装置。
  5. 前記ガイドレールは、主体の外向き上縁部にガイド部材を受入れる曲面溝が形成され、そのガイド部材を受入れる曲面溝の端部を側方へ所要寸法突出させた状態にしてガイド部材を抱えた状態に嵌め込み、上側から固定部材により挟み付けて前記ガイド部材が締結固着される構成である請求項1または4に記載の搬送装置。
JP2008006129U 2008-08-31 2008-08-31 搬送装置 Expired - Lifetime JP3146360U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103056504A (zh) * 2012-12-11 2013-04-24 天津市津荣天宇精密机械有限公司 自动焊接机取银点机构
JP2017035248A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社石野製作所 飲食物搬送装置
KR102340864B1 (ko) * 2021-07-22 2021-12-20 솔리스이엔씨 주식회사 전자부품 이송용 컨베이어 장치
JP7168946B1 (ja) * 2022-03-09 2022-11-10 徐州徐工伝動科技有限公司 自己適応型の重荷重歯車伝動走行装置

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