JP4447519B2 - 搬送ローラおよび搬送装置 - Google Patents
搬送ローラおよび搬送装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4447519B2 JP4447519B2 JP2005189348A JP2005189348A JP4447519B2 JP 4447519 B2 JP4447519 B2 JP 4447519B2 JP 2005189348 A JP2005189348 A JP 2005189348A JP 2005189348 A JP2005189348 A JP 2005189348A JP 4447519 B2 JP4447519 B2 JP 4447519B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- frame
- roller shaft
- conveying
- resin plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
Description
また、フレーム側面に樹脂製等の軸受部を設けて、該軸受部のみでローラ軸を固定している場合、高荷重が掛かる箇所では弾性変形し、ローラ上面の水平レベルを保持できなくなり、上記ローラが撓む場合と同様の問題を生じる可能性がある。また、長期間の使用により該樹脂部がクリープ変形を起こすことに起因しローラの回転抵抗が経時的に増加する等、ローラコンベアの寿命低下の原因となる場合がある。この他、弾性変形を利用して固定するものでは、一度嵌合固定すると軸受部およびローラ軸の取り外しが困難になるという問題もある。
一方、特許文献5のように、フレーム自体にフランジ部等を有する軸受部を形成したものでは、耐荷重性、耐久性の点で樹脂軸受部と比較して優れているものの、金属フレームを軸受部形状に加工する必要があること、部品の汎用性がなくなること等から生産コストが高くなるという問題がある。
ここで、ローラ本体に係る円筒状とは、ローラ軸を通すことのできる中空部分を有する形状をいう。
また、上記ローラ本体は、その軸方向両端部に上記抜止金具と接触する凸部を有することを特徴とする。
また、該搬送装置における搬送ローラが、上述の本発明の搬送ローラであることを特徴とする。
また、該軸受構造において、ローラ軸突出部に抜止金具を有するので、ローラ軸がローラ本体より軸方向に抜けることを防止できる。
さらに、ローラ本体の軸方向両端部に上記抜止金具と接触する凸部を有するので、該凸部が抜止金具と接触し、該抜止金具がローラ軸端面に直接接触する場合よりも接触面積を減らすことができる。この結果、摩擦を低減でき、低トルク回転を維持できる。
図1に示すように、搬送ローラ1は、円筒状のローラ本体2と、該ローラ本体2の内部に設けられる軸受構造3と、該軸受構造3によりローラ本体2に対して回転自在に支持されるローラ軸4とを備えている。なお、ローラ軸4がローラ本体2に対して回転自在に支持されることは、同時に、ローラ本体2がローラ軸4に対して回転自在に支持されることも意味する。
軸受構造3は、ローラ本体2の軸方向両端部2aと、ローラ本体2の軸方向中間部2bにそれぞれ設けられる。ここで、軸方向中間部2bは、ローラ本体において両端部2aの間であれば任意の位置でよい。また、両端部以外の軸受構造3については、少なくとも図中に示すように1箇所(2b)設け、ローラ本体の軸方向長さ等に応じて任意の個数設けることができる。なお、荷重を均等に支えることができ耐荷重性に優れることから、軸受構造は等間隔で設けることが好ましい。
また、軸受構造3としては、公知の軸受または後述の軸受構造のいずれでもよい。横方向の荷重に対しても負荷が小さい等の利点を有することから後述の軸受構造を用いることが好ましい。
また、端部の軸受構造3と中間部の軸受構造3との間は、該ローラを剛体とみなすことができる。よって高荷重下において、もしローラに撓みを生じるような場合であっても、ローラ本体2の撓みに追従してローラ軸4も撓むので、軸受構造3にローラ軸4が略垂直に支持される(図8(a)参照)。この結果、撓みのない場合からの回転トルクの増加等を抑制することができる。
図3(a)および図3(b)に示すように、軸受構造3は、複数の球状転動体3bと、ローラ本体2の内部に形成された転走溝3aとを有し、転動体3bを転走溝3aとローラ軸4の表面4aとの間で保持している。
転走溝3aは、転動体3bのローラ軸方向の移動を制限できる形状であればよく、例えば図3(a)に示すように、球状の転動体3bに合わせたR溝形状とできる。ローラ軸方向の移動を制限するとは、上記の形状の場合のように、転動体がローラ軸方向には移動しない、または、若干の移動のみ可能とすることをいう。また、鉛直方向についてもローラ軸4をぶれずに支持するため、転走溝3aとローラ軸4との間で隙間なく転動体3bを支持することが好ましい。
軸受溝3aは、ローラ本体自体を後加工する、または同時に成形したものであっても、別部材として成形したものであってもよい。ローラ本体2と別部材である場合には、ローラ本体2に嵌合する等して使用する。
図3(a)および図3(b)に示す軸受構造3では、一般的な転がり軸受における内輪溝に相当する部分が存在しないので、図3(a)中の矢印で示す横方向(水平方向であり、搬送方向と垂直)の荷重を受けた場合でも、該方向に抵抗なく移動し、軸受構造3に負荷を掛けずにローラ軸4を回転できる。また、ローラ軸4が転動体3bに直接接触して支持されることから、ローラ本体2およびローラ軸4の撓み時における回転トルクの増加等も抑制することができる。
抜止金具5の例としては、図2および図3(a)に示すように、ローラ軸4に設けた溝に嵌め込むE型止め輪などを用いることができる。材質としては、機械的強度に優れ、かつ防錆性等にも優れることからローラ軸4と併せてステンレス(SUS)などを用いることが好ましい。
抜止金具5は、ローラ軸突出部4bの任意の位置に設けることができる。ローラ本体2の端部2aとの距離が開くほど、ローラ本体2の軸方向移動量が大きくなる。よって上記距離は、該搬送ローラを用いる搬送装置の使用状態において、搬送物の直進安定性等に影響のない範囲内で適宜決定することが好ましい。
完成図に示すように搬送装置6は、搬送ローラ1を対向する一対のフレーム7、7で支持する構造である。ここで、各フレーム7は、ローラ軸突出部4bが載置される水平凸部8aを有するフレーム本体8と、該フレーム本体8の溝部8bに嵌め込まれ、ローラ軸突出部4bの端部4cを支持する凹部10aを複数有する樹脂プレート10と、該樹脂プレート10を覆いつつフレーム本体8と組み合わされるフレームカバー9とを備えてなる。
ここで、樹脂プレート10は所定の長さ(図5に示す例では、ローラ5本分)のプレートであり、フレーム本体8の長さに応じた必要個数のプレートを用いる。同様に搬送ローラ1も、必要個数を適宜使用する。また、樹脂プレート10にはカットのガイド溝が設けられ、フレーム本体8に対して半端寸法となった場合にフリーハンドで容易にカットできる。
フレーム本体8およびフレームカバー9の材質としては、機械的強度に優れ、かつ防錆性等にも優れることからステンレス(SUS)などを、搬送装置の軽量化を図れることからアルミニウム合金などを用いることが好ましい。
図6に示すように、樹脂プレート10は、フレーム本体8の凹部8cに対応した突起部10bがあり、該部分でフレーム本体8に係合される。該形状により、フレームカバー9がない状態において、樹脂プレート10がフレーム本体8から上側に抜けることを防止できる。よって、上述の搬送ローラの落とし込み時において樹脂プレート10のずれ等がなく、安定して組み付けができる。
また、フレームカバー9は、フレーム本体8の凹部8dに対応した突起部9aがあり、該部分でフレーム本体8に係合される。該形状によりフレームカバー9の上側への抜けを防止できる。
以上のように、本発明の搬送装置は、その組み付けにボルト・ナットなどを必要とせず容易であり、作業性に優れる。
搬送ローラ1のローラ軸4は、フレーム本体8の水平凸部8aに載置されるので、該部分で搬送物の荷重を受ける。該水平凸部8aは、フレームの一部であり機械的強度等に優れるので、高荷重が掛かる場合でも変形しにくくローラ軸4の水平レベルを保持できる。また、樹脂製軸受部で荷重を受ける場合と比較して、クリープ変形が小さく長時間経過後においてもローラ軸4の水平レベルを保持できる。
また、水平方向(搬送方向)については、搬送ローラの回転により直接的には大きな負荷が掛からない、また該方向では、ずれが生じた場合でも搬送能力に大きな変化がない等の理由から、樹脂プレート10による支持で必要十分である。
従来の搬送装置では搬送物14が高重量である場合、搬送ローラの撓み、または、搬送ローラの支持高さの変化等によって、図9(b)に示すように、荷重を受けているローラと、搬送14物が進む方向の荷重を受けていないローラとの上面高さに差を生じ、この段差に搬送物が引っ掛かる等して流れが悪くなるという問題があった。これに対し、本願発明の搬送装置では、上述の構成を有することにより、搬送ローラが撓まずローラ軸の水平レベルも保持できることから、図9(a)に示すように、搬送物14を抵抗なくスムーズに搬送することができる。
従来ローラでは、傾斜角 3 度で搬送できたのに対し、本願ローラでは、傾斜角 1.5 度で搬送できた。よって、本願ローラは従来ローラと比較して半分の勾配で搬送可能である。
また、上記ローラとしてそれぞれ150mm幅のものを使用し、該ローラの軸方向中央に500gの荷重を掛けた場合の撓み量(水平状態からの変化量)を測定した。従来ローラでは撓みが0.5mmであったのに対し、本願ローラでは撓みが0.2mmであった。
2 ローラ本体
3 軸受構造
4 ローラ軸
5 抜止金具
6 搬送装置
7 フレーム
8 フレーム本体
9 フレームカバー
10 樹脂プレート
11 搬送装置(従来)
12 フレーム(従来)
13 搬送ローラ(従来)
14 搬送物
15 ローラ軸(従来)
Claims (4)
- 円筒状のローラ本体と、該ローラ本体内部に設けられる軸受構造と、該軸受構造により前記ローラ本体に対して回転自在に支持されるローラ軸とを備えてなる搬送ローラであって、
前記軸受構造は、前記ローラ本体の軸方向両端部に設けられ、かつ、前記ローラ本体の軸方向中間部に少なくとも1つ設けられ、複数の転動体と、前記ローラ本体内部に形成される転走溝とを備えてなり、前記転動体が前記転走溝と前記ローラ軸表面との間に保持される構造であり、
前記ローラ軸は、前記ローラ本体の軸方向両端部からそれぞれ突出し、該ローラ軸突出部に、該ローラ軸がローラ本体より軸方向に抜けることを防止する抜止金具を有すると共に、該抜止金具と接触する凸部を有することを特徴とする搬送ローラ。 - 請求項1記載の搬送ローラと、該搬送ローラを回転自在に支持する対向する一対のフレームとを備えてなる搬送装置であって、
前記フレームは、前記搬送ローラのローラ軸突出部が載置される水平凸部を有するフレーム本体と、該フレーム本体の溝部に嵌め込まれ、前記ローラ軸突出部の端部を支持する凹部を複数有する樹脂プレートと、該樹脂プレートを覆いつつ前記フレーム本体と組み合わされるフレームカバーとを備えてなり、
前記搬送ローラは、そのローラ軸突出部が前記フレーム本体の水平凸部と、前記フレームカバーとで挟み込まれ、そのローラ軸突出部の端部が前記樹脂プレートの凹部に嵌め込まれて所定位置に支持されることを特徴とする搬送装置。 - 前記樹脂プレートの凹部は、前記フレーム本体のフレームカバー取付側に開口した凹形状であり、前記搬送装置は、前記フレーム本体の溝部に嵌め込まれた該樹脂プレートに、前記搬送ローラを前記開口側から凹部に落とし込んだ後、前記フレームカバーを取り付けて該搬送ローラを支持することを特徴とする請求項2記載の搬送装置。
- 前記樹脂プレートおよび前記フレームカバーは、それぞれ前記フレーム本体と係合できる突起部を有することを特徴とする請求項2または請求項3記載の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005189348A JP4447519B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 搬送ローラおよび搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005189348A JP4447519B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 搬送ローラおよび搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007008630A JP2007008630A (ja) | 2007-01-18 |
JP4447519B2 true JP4447519B2 (ja) | 2010-04-07 |
Family
ID=37747623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005189348A Expired - Fee Related JP4447519B2 (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | 搬送ローラおよび搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4447519B2 (ja) |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005189348A patent/JP4447519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007008630A (ja) | 2007-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10584902B2 (en) | Support device for a rotating shaft of a solar tracker | |
US8152252B2 (en) | Slide assembly | |
US8007184B2 (en) | Self-aligning roller bearing with retainer and manufacturing method for self-aligning roller bearing retainer | |
US9599157B2 (en) | Axial-radial slide bearing having polymer slide elements and corresponding slide element | |
JP2001511235A (ja) | 熱補償挿入体を有するころがり軸受および熱補償挿入体を有するころがり軸受を適用したシャフト取付け構造 | |
US20120308169A1 (en) | Crossed-roller bearing | |
CA2842109C (en) | Combination thrust flange and thrust plate | |
JP4447519B2 (ja) | 搬送ローラおよび搬送装置 | |
JP2010007827A (ja) | 自動調心ローラー | |
JP2006329420A (ja) | ロボットアーム関節部用軸受装置及び玉軸受 | |
EP2471411A1 (en) | Drawer slide rail assembly | |
KR100908659B1 (ko) | 수납 장치용 롤러 어셈블리 | |
JP2009074679A (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
CN105587762B (zh) | 隔板装置、环形滚柱轴承以及方法 | |
JP2015072057A (ja) | 複列円すいころ軸受ユニット及びその製造方法 | |
JP2015072057A5 (ja) | ||
JP2002206550A (ja) | 転がり軸受用密封装置 | |
JP3742604B2 (ja) | 搬送ユニット | |
WO2021060489A1 (ja) | 転がり軸受 | |
KR101349802B1 (ko) | 볼 베어링 | |
JP5900485B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP3734781B2 (ja) | 軸固定構造およびコンベヤ | |
TWI655374B (zh) | Radial roller bearing | |
JP2007032668A (ja) | 転がり軸受のシール部材及び転がり軸受 | |
JP4505650B2 (ja) | 連続鋳造機用従動ロール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090918 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100120 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |