JP2002206550A - 転がり軸受用密封装置 - Google Patents

転がり軸受用密封装置

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JP2002206550A JP2001001087A JP2001001087A JP2002206550A JP 2002206550 A JP2002206550 A JP 2002206550A JP 2001001087 A JP2001001087 A JP 2001001087A JP 2001001087 A JP2001001087 A JP 2001001087A JP 2002206550 A JP2002206550 A JP 2002206550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受の回転トルクを増大する事なく、
搬送し易く、しかも組み付け作業も容易な転がり軸受用
密封装置を実現する。 【解決手段】 シール材3aの基端部に、径方向内方に
突出した外径側係合部20を設ける。この外径側係合部
20の内径dは、スリンガ2aの外周縁の外径Dよりも
小さくする。この構成により、上記シール材3aと芯金
1とを結合固定して成るシール側部材1、3aとスリン
ガ2aとの分離防止を図れる。この為、上記シール側部
材1、3aとスリンガ2aとを組み合わせた状態でこれ
らシール側部材1、3aとスリンガ2aとを搬送ケース
に詰め込む作業が容易になる。又、これらシール側部材
1、3aとスリンガ2aとを転がり軸受に組み付ける作
業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る転がり軸受用
密封装置は、例えば自動車用車輪の支持装置、或は各種
産業機械装置等の回転支持部に組み込む転がり軸受の密
封装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】各種機械装置の回転支持部に、玉軸受、
ころ軸受、円すいころ軸受等の転がり軸受が組み込まれ
ている。この様な転がり軸受には密封装置を組み込ん
で、この転がり軸受の内部に封入したグリースが外部に
漏洩する事を防止したり、或は外部に存在する雨水、泥
水、塵等の各種異物が転がり軸受の内部に入り込む事を
防止している。図3は、この様な目的で転がり軸受の端
部開口に装着した密封装置の従来構造の1例を示してい
る。
【0003】この図3に示した従来構造の1例は、実開
平3−121224号公報に記載されたもので、芯金1
と、スリンガ2と、シール材3とから成る。このうちの
芯金1は、転がり軸受を構成する外輪4の端部内周面に
内嵌固定自在な外径側円筒部5と、この外径側円筒部5
の軸方向内端縁(転がり軸受の軸方向中央寄り端縁で、
図3の左端縁)から直径方向内方に折れ曲がった内側円
輪部6を備えた、断面L字形で全体を円環状としてい
る。又、上記スリンガ2は、上記転がり軸受を構成する
内輪7の端部外周面に外嵌固定自在な内径側円筒部8
と、この内径側円筒部8の軸方向外端縁(転がり軸受の
軸方向開口寄り端縁で、図3の右端縁)から直径方向外
方に折れ曲がった外側円輪部9とを備えた、断面L字形
で全体を円環状としている。又、上記シール材3は、ゴ
ムの如きエラストマー等の弾性材により造られて、外
側、中間、内側の3本のシールリップ10〜12を備
え、上記芯金1にその基端部を結合固定している。そし
て、最も外側に位置する外側シールリップ10の先端縁
を上記スリンガ2を構成する外側円輪部9の内側面に摺
接させ、残り2本のシールリップである中間シールリッ
プ11及び内側シールリップ12の先端縁を、上記スリ
ンガ2を構成する内径側円筒部8の外周面に摺接させて
いる。
【0004】この様な従来の密封装置は、シール材3に
設けた各シールリップ10〜12の先端縁とスリンガ2
とを摺接させる事により、転がり軸受の端部開口を塞
ぐ。そして、この転がり軸受の内部に封入したグリース
が外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に存在する
雨水、泥水、塵等の各種異物が転がり軸受の内部に入り
込む事を防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来の密封
装置の場合、転がり軸受に組み込む以前にこの密封装置
を搬送する事が面倒である。即ち、この密封装置の製造
メーカー(密封装置の製造部所)から転がり軸受の製造
メーカー(密封装置を転がり軸受に組み込む部所)に上
記密封装置を搬送する場合に、次の様な面倒が生じてい
た。
【0006】先ず、芯金1とシール材3とを結合固定し
て成るシール側部材1、3とスリンガ2とを、それぞれ
別々の搬送ケースに入れて搬送する場合には、この搬送
ケース内にこのシール側部材1、3を密に入れる事が難
しい。即ち、この搬送ケースにこのシール側部材1、3
を入れる場合に、このシール側部材1、3をただ単に重
ねるだけだと、このシール側部材1、3を構成するシー
ル材3、特にこのシール材3に設けたシールリップ10
〜12が、隣り合う他のシール側部材1、3の芯金1と
擦れ合って損傷したり、この芯金1に押されて変形する
可能性がある。この様な各シールリップ10〜12の損
傷や変形は、シール性を低下させるだけでなく耐久性も
低下させる等、好ましくない。従って、上記各シール側
部材1、3同士の間に仕切り板等を入れる事により、上
記シール材3に設けた各シールリップ10〜12に、他
の部材が接触したり荷重が加わらない様にする必要があ
る。この結果、この仕切り板等を入れる分だけシール側
部材1、3を入れる空間が減少すると共に、この仕切り
板等を上記シール側部材1、3と共に搬送する無駄な作
業が避けられない。
【0007】これに対して、上記シール側部材1、3と
上記スリンガ2とを組み合わせた状態で搬送ケースに入
れて搬送する場合には、上述の様な仕切り板等を入れな
くても、上記各シールリップ10〜12が損傷したり変
形する事を低減できるが、次の様な不都合が生じる可能
性がある。即ち、上記シール側部材1、3とスリンガ2
とを組み合わせた状態で上記搬送ケース内に詰め込む際
に、これらシール側部材1、3とスリンガ2とを組み合
わせた状態のままにしておく事が難しい。即ち、上記シ
ール側部材1、3と上記スリンガ2とを組み合わせる
と、上記シール材3に設けた各シールリップ10〜12
の弾性力で、このシール側部材1、3とスリンガ2とが
軸方向に分離しようとする。この為、これらシール側部
材1、3とスリンガ2とを上記搬送ケース内に詰め込む
際に、これらシール側部材1、3とスリンガ2とが分離
しない様に絶えず手を添える等の必要があり、詰め込み
作業が面倒になる。しかも、上記搬送ケース内で上記シ
ール側部材1、3とスリンガ2とが分離した場合には、
この搬送ケース内にこれらシール側部材1、3とスリン
ガ2とを密に入れる事も難しくなる。更に、何れの場合
でも、上記シール側部材1、3とスリンガ2とを、転が
り軸受を構成する外輪4の端部内周面と内輪7の端部外
周面との間に組み付ける作業が面倒になる。本発明の転
がり軸受用密封装置は、上述の様な不都合を何れも解消
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用密
封装置は、外輪の内周面に設けた外輪軌道と内輪の外周
面に設けた内輪軌道との間に複数個の転動体を設けて上
記外輪と内輪との相対回転を自在とした転がり軸受に組
み込み、上記外輪の端部内周面と上記内輪の端部外周面
との間を塞ぐものである。
【0009】この様な本発明の転がり軸受用密封装置
は、前述の図3に示した従来構造と同様に、芯金と、ス
リンガと、シール材とから成る。このうちの芯金は、上
記外輪の端部内周面に内嵌固定自在な外径側円筒部及び
この外径側円筒部の軸方向一端縁から直径方向内方に折
れ曲がった内側円輪部を備え、全体を円環状としてい
る。又、上記スリンガは、上記内輪の端部外周面に外嵌
固定自在な内径側円筒部及びこの内径側円筒部の軸方向
他端縁から直径方向外方に折れ曲がった外側円輪部を備
え、全体を円環状としている。又、上記シール材は、弾
性材により造られて少なくとも1本のシールリップを有
し、上記芯金にその基端部を結合固定している。そし
て、上記シールリップの先端縁を、上記スリンガを構成
する外側円輪部の側面と内径側円筒部の外周面とのうち
の少なくとも何れかに摺接させている。
【0010】特に、本発明の転がり軸受用密封装置に於
いては、上記スリンガが軸方向に、且つ、上記芯金から
離れる方向に変位しようとする場合に、このスリンガを
構成する外側円輪部の外周縁の少なくとも一部と係合し
てこのスリンガの変位を阻止する係合部を、上記シール
材の一部に設けている。
【0011】
【作用】上述の様に構成する本発明の転がり軸受用密封
装置の場合には、芯金とシール材とを結合固定して成る
シール側部材とスリンガとを組み合わせた状態で、これ
らシール側部材とスリンガとが軸方向に分離する事を防
止できる。即ち、これらシール側部材とスリンガとが、
上記シール材に設けたシールリップの弾性力によって軸
方向に互いに離れる方向に変位しようとしても、上記ス
リンガの外周縁が上記シール材に設けた係合部と係合し
てこの変位を阻止する。この為、上記シール側部材とス
リンガとを組み合わせた状態でこれらシール側部材とス
リンガとを搬送ケースに詰め込む作業が容易になると共
に、この搬送ケース内にこれらシール側部材とスリンガ
とを密に入れる事ができる。しかも、上記シール材に設
けたシールリップと上記スリンガとが搬送中に擦れ合う
事や、このシールリップに上記スリンガから荷重が加わ
る事が増大する事もない為、搬送中にこのシールリップ
が損傷したり変形したりする事も防止できる。更には、
上記シール側部材とスリンガとを、外輪の端部内周面と
内輪の端部外周面との間に組み付ける作業を、上記シー
ル側部材とスリンガとの分離防止を特に考慮せずに行な
える為、組み付け作業が容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本例の密封装置13は、芯金1
と、スリンガ2aと、シール材3aとから成る。このう
ちの芯金1は、低炭素鋼板或はステンレス鋼板等の金属
板にプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す
事により、一体成形している。この様な芯金1は、例え
ば図2に示す様に、転がり軸受である複列アンギュラ玉
軸受14の外輪15の端部内周面に内嵌固定自在な外径
側円筒部5と、この外径側円筒部5の軸方向一端縁(図
1の左端縁)から直径方向内方に折れ曲がった内側円輪
部6とを備えた、断面略L字形で全体を円環状としてい
る。
【0013】又、上記スリンガ2aは、亜鉛メッキ鋼
板、ステンレス鋼板等、優れた耐食性を有する金属板
に、やはりプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工
を施す事により一体成形している。この様なスリンガ2
aは、上記複列アンギュラ玉軸受14の内輪16の端部
外周面に外嵌固定自在な内径側円筒部8と、この内径側
円筒部8の軸方向他端縁(図1の右端縁)から直径方向
外方に折れ曲がった外側円輪部9aとを備えた、断面L
字形で全体を円環状としている。
【0014】又、上記シール材3aは、ゴムの如きエラ
ストマー等の弾性材により造られて、外側、中間、内側
の3本のシールリップ10〜12を備え、上記芯金1に
その基端部を、焼き付け、接着等により結合固定してい
る。そして、最も外側に位置する外側シールリップ10
の先端縁を上記スリンガ2aを構成する外側円輪部9a
の内側面に全周に亙って摺接させ、残り2本のシールリ
ップである中間シールリップ11及び内側シールリップ
12の先端縁を、上記スリンガ2aを構成する内径側円
筒部8の外周面に全周に亙って摺接させている。又、本
例の場合は、上記シール材3aの基端部により、上記芯
金1を構成する外径側円筒部5の内周面を覆っている。
尚、図1は自由状態のシール材3aを、図2は上記スリ
ンガ2aに当接する事により弾性変形した状態のシール
材3aを、それぞれ示している。
【0015】特に、本発明の転がり軸受用密封装置に於
いては、上記スリンガ2aが軸方向(図1〜2の左右方
向)に、且つ、上記芯金1から離れる方向に変位しよう
とする場合に、このスリンガ2aを構成する外側円輪部
9aの外周縁の少なくとも一部と係合してこのスリンガ
2aの変位を阻止する、請求項に記載した係合部に相当
する外径側係合部20を、上記シール材3aの一部に設
けている。即ち、本例の場合には、上記シール材3aの
基端部の軸方向外端部(図1の右端部)で、上記スリン
ガ2aを構成する外側円輪部9aの外周縁と対向する位
置から軸方向外側(図1の右側)に少しだけ外れた部分
に、円周方向の少なくとも一部(例えば、円周方向等間
隔に複数個所)を径方向内方に突出させた、上記外径側
係合部20を設けている。勿論、この外径側係合部20
を、全周に亙って突出させても良い。又、この外径側係
合部20の内径dは、上記スリンガ2aを構成する外側
円輪部9aの外周縁の外径Dよりも小さくしている(d
<D)。
【0016】一方、上記スリンガ2aには、このスリン
ガ2aを構成する外側円輪部9aの外周縁寄り部分を軸
方向内側(図1の左側)に全周に亙り断面クランク形に
折り曲げて、この外側円輪部9aの外周縁を上記芯金1
及びシール材3aの外端縁よりも軸方向内側に位置させ
た、内径側係合部21を設けている。この様に外側円輪
部9aの外周縁を軸方向内側に位置させる理由は、上記
シール材3aに設ける上記外径側係合部20を、このシ
ール材3aや上記芯金1の軸方向寸法を大きくする事な
く設ける為である。そして、上記芯金1とスリンガ2a
とが互いに離れる方向に変位した場合に、上記シール材
3aに設けた上記外径側係合部20と上記スリンガ2a
に設けた上記内径側係合部21とが係合し、上記変位を
阻止する様にしている。
【0017】この様な本例の密封装置13は、例えば図
2に示す様に、転がり軸受である複列アンギュラ玉軸受
14を構成する外輪15の両端部内周面と1対の内輪1
6、16の端部外周面との間に組み込む。そして、上記
シール材3aに設けた各シールリップ10〜12の先端
縁とスリンガ2aとを摺接させる事により、上記複列ア
ンギュラ玉軸受14の両端開口を塞ぐ。この状態で、こ
の複列アンギュラ玉軸受14の内部に封入したグリース
が外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に存在する
雨水、泥水、塵等の各種異物が上記内部に入り込む事を
防止する。尚、この複列アンギュラ玉軸受14は、上記
外輪15の内周面に設けた複列の外輪軌道17、17と
上記各内輪16、16の外周面に設けた内輪軌道18、
18との間に複数個ずつ転動自在に転動体(玉)19、
19を設けて、上記外輪15と内輪16、16との相対
回転を自在としている。又、この様に密封装置13を転
がり軸受に組み込んだ状態では、上記外径側、内径側両
係合部20、21同士が係合(当接・摺接)しない様
に、これら外径側、内径側係合部20、21の内径、外
径、厚さ、軸方向位置を含む、各部の寸法を規制してい
る。
【0018】上述の様に構成する本発明の転がり軸受用
密封装置13の場合には、芯金1とシール材3aとを結
合固定して成るシール側部材1、3aとスリンガ2aと
を組み合わせた状態で、これらシール側部材1、3aと
スリンガ2aとが軸方向に分離する事を防止できる。即
ち、これらシール側部材1、3aとスリンガ2aとが、
上記シール材3aに設けたシールリップ10〜12の弾
性力によって互いに軸方向に離れる方向に変位しようと
しても、上記スリンガ2aの外周縁である内径側係合部
21が上記シール材3aに設けた外径側係合部20と係
合して、この変位を阻止する。この為、上記シール側部
材1、3aとスリンガ2aとを組み合わせた状態でこれ
らシール側部材1、3aとスリンガ2aとを搬送ケース
に詰め込む作業が容易になると共に、この搬送ケース内
にこれらシール側部材1、3aとスリンガ2aとを密に
入れる事ができる。しかも、上記シール材3aに設けた
シールリップ10〜12と上記スリンガ2aとが擦れ合
う事や、これら各シールリップ10〜12に上記スリン
ガ2aから荷重が加わる事が増大する事もない為、搬送
中にこれら各シールリップ10〜12が損傷したり変形
したりする事も防止できる。更には、上記シール側部材
1、3aとスリンガ2aとを、前記外輪15の両端部内
周面と前記各内輪16、16の端部外周面との間に組み
付ける作業を、上記シール側部材1、3aとスリンガ2
aとの分離防止に就いてあまり考慮せずに行なえる。こ
の為、これらシール側部材1、3aとスリンガ2aとの
組み付け作業を、容易に、且つ、能率良く行なえる様に
なる。
【0019】尚、本例の場合は、密封装置を組み込む転
がり軸受として複列アンギュラ玉軸受14の場合を示し
たが、単列の転がり軸受、或は、転動体19、19とし
て円筒ころや円すいころを使用する、円筒ころ軸受や円
すいころ軸受であっても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、転がり軸受の回転トルクを増大する事な
く、搬送し易く、しかも組み付け作業を容易に行なえる
転がり軸受用密封装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す部分断面図。
【図2】図1の密封装置を組み込んだ転がり軸受の半部
断面図。
【図3】従来構造の1例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 芯金 2、2a スリンガ 3、3a シール材 4 外輪 5 外径側円筒部 6 内側円輪部 7 内輪 8 内径側円筒部 9、9a 外側円輪部 10 外側シールリップ 11 中間シールリップ 12 内側シールリップ 13 密封装置 14 複列アンギュラ玉軸受 15 外輪 16 内輪 17 外輪軌道 18 内輪軌道 19 転動体 20 外径側係合部 21 内径側係合部
フロントページの続き Fターム(参考) 3J006 AD01 AE23 AE41 AE50 3J016 AA00 AA01 AA02 BB00 BB01 BB03 BB16 CA00 CA01 CA02 3J101 AA02 AA12 AA52 AA54 AA62 BA73 CA11 EA63 FA13 FA31 GA01 GA02 GA03 GA11 GA24 GA29 GA31 GA41 GA51

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の内周面に設けた外輪軌道と内輪の
    外周面に設けた内輪軌道との間に複数個の転動体を設け
    て上記外輪と内輪との相対回転を自在とした転がり軸受
    に組み込み、上記外輪の端部内周面と上記内輪の端部外
    周面との間を塞ぐ為、上記外輪の端部内周面に内嵌固定
    自在な外径側円筒部及びこの外径側円筒部の軸方向一端
    縁から直径方向内方に折れ曲がった内側円輪部を備えた
    円環状の芯金と、上記内輪の端部外周面に外嵌固定自在
    な内径側円筒部及びこの内径側円筒部の軸方向他端縁か
    ら直径方向外方に折れ曲がった外側円輪部を備えた円環
    状のスリンガと、弾性材により造られて少なくとも1本
    のシールリップを有し、上記芯金にその基端部を結合固
    定したシール材とから成り、上記シールリップの先端縁
    を上記スリンガを構成する外側円輪部の側面と内径側円
    筒部の外周面とのうちの少なくとも何れかに摺接させた
    転がり軸受用密封装置に於いて、上記スリンガが軸方向
    に、且つ、上記芯金から離れる方向に変位しようとする
    場合に、このスリンガを構成する外側円輪部の外周縁の
    少なくとも一部と係合してこのスリンガの変位を阻止す
    る係合部を、上記シール材の一部に設けた事を特徴とす
    る転がり軸受用密封装置。
JP2001001087A 2001-01-09 2001-01-09 転がり軸受用密封装置とその搬送方法並びに組み付け方法 Expired - Lifetime JP4719977B2 (ja)

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