JP3146141B2 - 火災監視制御盤の予備電源試験装置 - Google Patents

火災監視制御盤の予備電源試験装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予備電源が正常に
機能するか否かを試験する火災監視制御盤の予備電源試
験装置に関し、特に、予備電源試験の際のバッテリ消耗
による試験動作不能な状態への電源電圧の低下を検出し
て警報する火災監視制御盤の予備電源試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、火災感知器からの検出信号を受信
して火災を警報する火災監視制御盤(受信機)を用いた
防災監視システムにあっては、商用電源で動作する受信
機の電源回路に、商用交流電源の停電時にバックアップ
するためのバッテリを使用した予備電源を設けている。
【0003】予備電源のバッテリは、通常の監視状態に
あっては、商用交流電源の整流平滑で得られた直流電圧
で充電状態におかれているが、長期間使用している間に
は、バッテリの劣化等により充電容量が不足し異常とな
る恐れがあることから、定期的にまた必要に応じて予備
電源の試験ができるようにしている。予備電源試験は、
火災監視制御盤に設けている予備電源試験スイッチを操
作することでできる。例えば予備電源試験スイッチに押
釦タイプのノンロックスイッチを使用した場合、スイッ
チを押圧操作してオンしている間、予備電源試験を行
い、スイッチを離してオフになったら予備電源試験を終
了するようにしている。
【0004】予備電源試験スイッチを操作している間の
予備電源試験は、商用交流電源に基づく直流電源の供給
から予備電源の供給に切り替え、同時に予備電源に放電
用のダミー抵抗を接続し、火災受信による受信動作時と
同等な消費電流を流してバッテリを放電させる。この状
態で予備電源の供給電圧を判定し、正常、異常、バッテ
リ残量不足等を判定し、結果を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の火災監視制御盤の予備電源試験装置にあって
は、予備電源のバッテリにニッケルカドミウム電池を使
用していた場合、バッテリの残留電荷がほとんどなくな
った状態で予備電源試験を行ってダミー抵抗を接続する
と、ダミー抵抗接続前の状態で例えば規定の24Vあっ
たバッテリ電圧が、2〜3Vという低電圧に瞬時に降下
してしまう。
【0006】この2〜3Vといった低電圧では、最低で
も5V電源で動作している予備電源試験のための各種の
回路は正常に動作できず、LEDを用いた予備電源灯も
予備電源試験結果灯も点灯せず、ほとんどバッテリ未接
続の状態と同じになってしまう。このため予備電源の試
験機能が実質的に失われ、しかも何らの警報や表示も行
われないことから、バッテリ消耗による異常なのか、バ
ッテリ未接続なのかの判断ができないという不具合があ
った。
【0007】本発明は、バッテリ消耗時のダミー負荷の
接続で低下した2〜3Vの電圧でもバッテリ消耗時の予
備電源試験における異常な電圧低下を確実に警報するよ
うにした火災監視制御盤の予備電源試験装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、次のように構成する。まず本発明は、予備電
源試験スイッチを操作している間、商用交流電源に基づ
いた直流電源電圧の供給から予備電源による直流電源電
圧の供給に切り替えると共に、予備電源にダミー負荷を
接続して試験する火災監視制御盤の予備電源試験装置を
対象とする。
【0009】このような予備電源試験装置につき本発明
は、MPUにウォッチドックドタイマを接続し、更に、
ウォッチドックドタイマによるMPUのリセット時のポ
ート出力を警報回路に接続する。即ち、MPUは、所定
の第1最低動作電圧Vr1、例えばVr1=2〜3Vを
もち、予備電源試験スイッチの操作に基づいてダミー負
荷を前記予備電源に接続する予備電源試験を実行する。
【0010】ウォッチドックドタイマは、MPUの第1
最低動作電圧Vr1より高い所定の第2最低動作電圧V
r2、例えばVr2=3.7Vを有する。そして、MP
Uのソフトウェアタイマによる所定の第1時間T1毎の
ソフトタイマ出力を受けてリトリガされ、第1時間T1
を越える所定第2時間T2に達してもソフトタイマ出力
が得られたかった際にCPUにリセット信号を出力す
る。さらウォッチドックドタイマは、電源電圧が第1最
低動作電圧以下の際には、動作を停止してリセット信号
の出力状態に固定される。
【0011】警報回路は、ウォッチドックドタイマによ
るMPUのリセット時にMPUから出力されるポート信
号により予備電源異常を警報する。この警報回路は、M
PUのポート信号によりブザーを鳴動させる回路とす
る。このようなMPU、ウォッチドックドタイマ、及び
警報回路の構成によれば、予備電源にダミー抵抗を接続
した際に電源電圧が、ウォッチドックタイマの第2最低
動作電圧以下Vr2でMPUの第1最低動作電圧Vr1
以上の範囲に低下した場合、まずウォッチドックドタイ
マによるMPUのリセットで予備電源からダミー負荷の
接続が切り離される。
【0012】このMPUのリセット動作に伴って警報回
路にポート信号が出力されブザーが1回鳴動する。同時
にダミー抵抗の切離しで電源電圧が回復し、ウォッチド
ックドタイマが再び動作し、再度、MPUの予備電源制
御でダミー負荷を予備電源に接続し、電源電圧を降下さ
せ、これが繰り返されることで、ブザーが間欠鳴動され
る。
【0013】このためバッテリ消耗時の予備電源試験に
おける異常な電圧低下を確実に警報して、バッテリ消耗
を検知することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の予備電源試験装置
が適用される火災監視制御盤を備えた火災警報設備の説
明図である。図1において、火災監視制御盤1からは電
源兼用信号線として機能する感知器回線2−1〜2−n
が引き出される。感知器回線2−1〜2−nのそれぞれ
には複数の火災感知器3が接続され、更に終端に断線検
出用の終端抵抗4を接続している。
【0015】火災監視制御盤には、感知器回線2−1〜
2−nに対応して受信回路5−1〜5−nが設けられて
いる。受信回路5−1〜5−nは、感知器回線2−1〜
2−nに接続している火災感知器3が火災を検出して回
線間を低インピーダンスに短絡することによって流れる
電流増加を検出して火災受信信号を出力する。受信回路
5−1〜5−nのそれぞれは、受信制御部を構成するM
PU6に接続されている。
【0016】MPU6に対しては、操作部7、表示部
8、主音響装置9、地区音響駆動部10、更に移報回路
31が接続されている。地区音響駆動部10からはベル
線11引き出され、地区ベル12を接続している。MP
U6は受信回路5−1〜5−nのいずれかより火災受信
信号を受けて火災と判断すると、表示部8に代表火災表
示を行うと共に、火災を検出した火災感知器3を接続し
ている感知器回線を示す火災地区表示を行う。
【0017】同時に主音響装置9を駆動して火災警報を
出す。また地区音響駆動部10を駆動し、ベル線11に
対する駆動電圧の供給で地区ベル12を鳴動する。地区
音響駆動部10による地区ベル12の鳴動は、操作部7
に設けている地区ベル停止スイッチの操作状態に応じて
鳴動または鳴動停止が行われる。更にMPU6は、移報
回路31に移報表示のための移報信号を出力する。移報
回路31に対しては必要に応じて外部表示ユニットが接
続され、火災監視制御盤1に対し離れて設置されている
外部表示ユニットにおいても火災警報表示ができるよう
にしている。
【0018】火災監視制御盤1には電源部13が設けら
れ、商用AC100Vの供給を受け、受信回路5−1〜
5−n、地区音響駆動部10等の24V駆動部に対しD
C24Vの電源電圧を供給する。またMPU6や表示部
8等にあっては、10V電源や5V電源で動作する回路
部をもつことから、これらの回路部にDC10V及びD
C5Vを供給している。更に、30V駆動部に対しDC
30Vを供給する。
【0019】電源部13には、後の説明で明らかにする
ように予備電源としてのバッテリが設けられており、商
用AC100Vが停電になると予備電源に切り替えられ
てバックアップできるようにしている。この予備電源に
対し本発明の予備電源試験装置が設けられ、これに伴い
MPU6にはプログラム制御で実現される予備電源試験
制御部27が設けられる。
【0020】また操作部7には予備電源試験スイッチ2
5が設けられる。予備電源試験スイッチ25は例えばノ
ンロック構造の押釦スイッチであり、スイッチを押して
いる間予備電源試験を行い、スイッチを離すと予備電源
試験を終了する。更に本発明にあっては、MPU6の外
部回路としてウォッチドックドタイマ34を設けてい
る。ウォッチドックドタイマ34に対応して、MPU6
内にはプログラム制御で実現されるソフトウェアタイマ
35が設けられている。ウォッチドックドタイマ34
は、MPU6によるプログラム制御の異常を監視する機
能を有する。
【0021】即ち、MPU6が正常に動作している場合
には、ソフトウェアタイマ35が所定の第1時間T1ご
とにウォッチドックドタイマ34に対しソフトタイマ出
力を生ずる。ウォッチドックドタイマ34はソフトウェ
アタイマ35の第1時間T1より若干長い第2時間T2
を設定しており、ソフトウェアタイマ35からのソフト
タイマ出力信号E5を受けるごとにリトリガし、リトリ
ガしている間、MPU6に対するタイマ出力信号E4は
リセット解除状態となるLレベルに保たれている。
【0022】MPU6の暴走等により異常が発生する
と、ソフトウェアタイマ35の機能が失われ、第1時間
T1ごとのソフトタイマ出力信号E5が得られなくな
る。このためウォッチドックドタイマ34は、第2時間
T2に達したときにタイマ出力信号E4をHレベルとし
てMPU6に強制リセットを掛ける。MPU6はウォッ
チドックドタイマ34からのタイマ出力信号E4のHレ
ベルによるリセットを受けると、電源投入時と同様にイ
ニシャルリセットを行うと同時に、予め定めたポートよ
り外部に対しポート信号E6を出力する。本発明にあっ
ては、ウォッチドックドタイマ34によるMPU6のリ
セット時に出力されるポート信号E6を、主音響装置9
に設けているブザー37を鳴動するように接続してい
る。
【0023】このソフトウェアタイマ35を有するMP
U6、MPU6に外部接続したウォッチドックドタイマ
34、及びウォッチドックドタイマ34によるMPU6
のリセット時に出力されるポート信号で駆動されるブザ
ー37を接続することで、本発明の予備電源試験装置に
あっては、予備電源試験の際にバッテリ消耗により電源
電圧が2〜3Vという予備電源試験不能な低電圧に低下
した際に、ブザー37の間欠鳴動でバッテリ異常を警報
できるようにしている。
【0024】図2は、図1の火災監視制御盤1に設けた
本発明の予備電源試験装置の実施形態を電源部と共に示
した回路図である。図2において、商用AC100Vは
ヒューズFS1を介して変圧器14の1次巻線14aに
供給されている。変圧器14は1次巻線14aと2次巻
線14bを備え、2次巻線14bにはAC24Vが出力
される。変圧器14に続いては、直流電源回路として整
流平滑回路15が設けられる。
【0025】整流平滑回路15は変圧器14の2次巻線
14bのAC24VをヒューズFS2を介してダイオー
ドブリッジ15aで整流し、更にコンデンサC1で平滑
し、約30Vの直流電圧を得ている。整流平滑回路15
の出力は、ヒューズFS3、ダイオードD6、24V定
電圧回路24を介してDC24Vとして負荷側に出力さ
れている。またダイオードD6の出力側からはDC30
Vが取り出されている。
【0026】一方、整流平滑回路15からは下側の充電
回路19が分岐接続され、充電回路19は電流制限抵抗
R8と整流用のダイオードD5を有する。充電回路19
の出力はヒューズFS4を介して予備電源としてのバッ
テリ20に接続される。本発明にあっては、予備電源と
してのバッテリを整流平滑回路15によって供給するD
C24Vに対し、その半分のDC12Vのバッテリ電圧
を供給するようにしている。
【0027】整流平滑回路15による電源供給とバッテ
リ20による電源供給の切替えは電源切替回路16で行
われる。電源切替回路16は、ツェナダイオードZD1
と抵抗R4の直列回路によって整流平滑回路15の出力
電圧の低下を検出する。例えば整流平滑回路15の出力
電圧が12V以上でオンするようにツェナダイオードZ
D1のツェナ電圧を選んでおき、これによって抵抗R4
との関係で約17Vの規定電圧を下回ったときのツェナ
ダイオードZD1のオフにより整流平滑回路15の出力
電圧の低下、実際には商用AC100Vの停電を検出し
ている。
【0028】ツェナダイオードZD1と抵抗R4の接続
点は、抵抗R5及び抵抗R6を介してトランジスタQ1
のベースに接続される。トランジスタQ1は、コレクタ
にリレー18を接続している。整流平滑回路15の出力
電圧が17V以上と正常であれば、ツェナダイオードZ
D1の導通によりトランジスタQ1がベースバイアスを
受けてオンし、リレー18を駆動している。リレー18
は切替リレー接点18a,18bを有する。
【0029】切替リレー接点18aはバッテリ20側に
設けられ、切替リレー接点18bは10V定電圧回路2
2側に設けられている。またトランジスタQ1のコレク
タには、リレー18と並列に抵抗R36を介してLED
を用いた交流電源灯17が接続される。交流電源灯17
は整流平滑回路15の出力電圧が17V以上と正常なと
きトランジスタQ1のオンにより点灯し、商用AC10
0Vが正常に得られていることを表示する。
【0030】更に電源切替回路16には、トランジスタ
Q2が抵抗R6を介してトランジスタQ1のベースとエ
ミッタ間に並列接続される。トランジスタQ2のベース
は抵抗R7を介してMPU6に接続される。MPU6は
予備電源試験スイッチ25のオン操作を検出してからオ
フ操作を検出するまでの間、予備電源試験制御部27に
より制御信号E1を出力してトランジスタQ2をオン
し、トランジスタQ1のオフによるリレー18の作動停
止で予備電源への切替えを行う。
【0031】MPU6に設けた電源切替制御部26に必
要な電源電圧の監視のため、整流平滑回路15のコンデ
ンサC1に続いて抵抗R1,R3の直列回路が設けら
れ、この分圧電圧E2を抵抗R2を介してMPU6に入
力している。予備電源として設けたバッテリ20に対し
ては昇圧回路21が接続される。昇圧回路21としては
DC−DCコンバータが使用される。昇圧回路21の入
力に対しては、バッテリ20の+側が電源切替回路に設
けたリレー18の切替リレー接点18aを介して接続さ
れる。切替リレー接点18aは商用AC100Vが正常
な場合はリレー18の作動でb側に切り替わっている
が、商用AC100Vが停電になるとリレー18が非作
動となり、切替リレー接点18aは図示のa側に切り替
わる。
【0032】このためバッテリ20のDC12Vが昇圧
回路21に入力し、昇圧回路21は入力12Vを約30
Vに昇圧して出力する。昇圧回路21の出力は、ダイオ
ードD7を介してダイオードD6のカソード側に接続さ
れる。このためダイオードD6,D7は、整流平滑回路
15の電源電圧と昇圧回路21からのバックアップ用の
電源電圧とを切り替えるダイオードオアを構成してい
る。
【0033】昇圧回路21の出力ラインに対しては、抵
抗R9を介してLEDを用いた予備電源灯28を接続し
ている。予備電源灯28は電源切替回路16によるリレ
ー18の非作動で切替リレー接点18aが図示のように
a側に切り替わり、バッテリ20からの電圧供給を受け
て昇圧回路21が約30Vの昇圧電圧を出力すると点灯
し、予備電源が正常に供給されていることを表示する。
【0034】24V定電圧回路24の出力側には10V
定電圧回路22と5V定電圧回路23が設けられる。1
0V定電圧回路22は、図1の表示部8等の10V駆動
回路に対しDC10Vを供給する。5V定電圧回路23
は、MPU6、ウォッチドックドタイマ34を含む5V
で動作する回路へDC5Vを供給する。10V定電圧回
路22に対しては、24V定電圧回路24から分岐され
たDC24Vが切替リレー接点18bのb側を介して供
給されている。即ち、商用AC100Vが正常に得られ
るときリレー18の作動で切替リレー接点18bはb側
に閉じており、10V定電圧回路22にDC24Vが入
力され、これを降圧してDC10Vを作り出している。
10V定電圧回路22の出力は更に5V定電圧回路23
に供給され、入力DC10Vを5Vに降圧してDC5V
を出力している。
【0035】10V定電圧回路22の入力側に設けた切
替リレー接点18bのa側には、昇圧回路21で昇圧し
たDC30Vではなくバッテリ20からのDC12Vが
直接供給されている。次に図2の電源装置における本発
明の予備電源試験装置の対応回路部を説明する。まずM
PU6に対しては予備電源試験スイッチ25が接続され
ている。予備電源試験スイッチは例えばノンロックタイ
プの押釦スイッチであり、スイッチを押している間オン
し、この間、MPU6の予備電源試験制御部27が動作
して予備電源試験を行う。
【0036】予備電源試験制御部27による試験動作の
ため、予備電源試験回路32が設けられる。予備電源試
験回路32はMPU6からの試験信号E3を抵抗R14
を介してベースに供給するトランジスタQ3を有し、ト
ランジスタQ3のコレクタを抵抗R15を介してトラン
ジスタQ4のベースに接続しており、トランジスタQ4
のコレクタには予備電源試験の際に負荷電流を流す放電
用のダミー抵抗R16を接続している。
【0037】トランジスタQ4のエミッタは昇圧回路2
1の出力に接続されている。このため予備電源試験回路
32は、バッテリ20の出力するDC12Vを昇圧回路
21で昇圧したDC30V出力をダミー抵抗R16に流
して、バッテリ20及び昇圧回路21を含めた予備電源
全体としての試験動作を行う。もちろん他の実施形態と
して、予備電源試験回路32のトランジスタQ4のコレ
クタをバッテリ20の+側に直接接続して、バッテリ2
0のみの予備電源試験を行うようにしてもよい。更にM
PU6に対しては、LEDを用いた予備電源試験結果灯
29が接続されている。
【0038】予備電源試験時におけるMPU6による電
圧監視は、切替リレー接点18aを介して得られた昇圧
回路21の入力側におけるバッテリ20の出力電圧とな
る。このため、昇圧回路21の入力から分岐してMPU
6に電圧信号E7を供給している。予備電源試験スイッ
チ25を押してオンしているときのMPU6に設けた予
備電源試験制御部27の試験動作は、予備電源試験スイ
ッチ25のオン操作を検出すると、まずMPU6から電
源切替信号E1を電源切替回路16のトランジスタQ2
に出力してオンする。これによりトランジスタQ1を強
制的にカットオフしてリレー18を非作動とし、切替リ
レー接点18a,18bを図示のa側に切り替える擬似
的なAC100Vの停電状態を作り出す。
【0039】続いて予備電源試験回路32に対し、試験
信号E3を出力してトランジスタQ3をオンし、トラン
ジスタQ3のオンにより更にトランジスタQ4をオン
し、昇圧回路21の出力にダミー抵抗R16を接続し、
擬似的負荷の接続で予備電源試験のための負荷電流を流
す。このときダイオードD7を介して受信回路部側に対
してもDC30Vの供給が行われることから、通常負荷
に対する電源供給に加え、ダミー抵抗R16の接続によ
る負荷電流が流れることになる。試験信号E3に基づく
予備電源試験回路32の動作による試験中のバッテリ2
0の出力電圧は、昇圧回路21の入力側から分岐され、
MPU6に電圧信号E7として取り込まれ、予め定めた
規定電圧即ちバッテリ20の電圧が有効に動作可能な正
常範囲にあるか否か判定している。
【0040】この予備電源試験における電圧判定は、例
えば10.2V以上であれば正常、10.2V未満7.
0V以上であれば異常、7.0V未満であればバッテリ
20の残量不足と判定している。この試験時の電圧判定
の結果に応じ、予備電源試験結果灯29を制御する。例
えば予備電源試験結果灯29は、正常時は点灯、異常時
は消灯、バッテリ残量不足時は点滅となる。
【0041】このような予備電源試験時の予備電源試験
結果灯29の制御による結果表示は、LEDを用いた予
備電源試験結果灯29が点灯駆動可能な電源電圧が得ら
れている場合に可能となる。しかしながら、バッテリ2
0が消耗して極端な残量不足状態にあっては、予備電源
試験時に流れる負荷電流によりバッテリ20のバッテリ
電圧が2〜3Vに急激に低下し、このような低いバッテ
リ電圧ではLEDを用いた予備電源試験結果灯29によ
る表示制御は不可能となる。
【0042】そこで本発明の予備電源試験装置にあって
は、MPU6の外部回路としてウォッチドックドタイマ
34を接続し、ウォッチドックドタイマ34の接続に伴
い、MPU6のプログラム制御により実現されるソフト
ウェアタイマ35を設けている。このソフトウェアタイ
マ35を備えたMPU6及び外部回路として設けたウォ
ッチドックドタイマ34の回路部は、図1で示したとお
りである。
【0043】更にウォッチドックドタイマ34によるM
PU6のリセット時に特定のポートから出力されるポー
ト信号E6をブザー駆動回路36に供給し、このポート
信号E6によりブザー駆動回路36でブザー37を鳴動
するようにしている。図3は、電源電圧が正常に得られ
ている場合の電源投入時からのMPU6のソフトウェア
タイマ35及びウォッチドックドタイマ34の動作を示
したタイムチャートである。いま図3(A)の時刻t0
で電源を投入したとすると、MPU6及びウォッチドッ
クドタイマ34に対するDC5Vは電源回路の時定数に
応じて上昇し、一定時間後にDC5Vに安定する。
【0044】ここでMPU6の最低動作電圧(第1最低
動作電圧)Vr1は、Vr1=2〜3V程度となる。こ
れに対しウォッチドックドタイマ34の最低動作電圧
(第2最低動作電圧)Vr2は、MPU6の最低動作電
圧Vr1より若干高いVr2=3〜4V、例えばVr2
=3.7Vとなっている。このため、時刻t0での電源
投入後の電源電圧の立上がりに対し、まず電源電圧が最
低動作電圧Vr1に達した時刻t1で、図3(D)のよ
うにMPU6が動作状態となり、続いて電源電圧が時刻
t2で最低動作電圧Vr2に達すると、図3(B)のよ
うにウォッチドックドタイマ34が動作状態となってタ
イマ動作を開始する。
【0045】この電源立上がり時のウォッチドックドタ
イマ34のタイマ出力E4のHレベルの立上がりにより
MPU6にイニシャルリセットが掛かり、この時点から
図3(C)のソフトウェアタイマ35の動作が開始され
る。ソフトウェアタイマ35は、所定の第1時間T1を
カウントするごとにソフトウェアタイマ出力信号E5を
出力する。
【0046】このソフトウェアタイマ出力信号E5は、
ウォッチドックドタイマ34にリセット信号として供給
され、これを受けてウォッチドックドタイマ34はリト
リガ動作を行う。即ち、ウォッチドックドタイマ34は
図3(B)のように、ソフトウェアタイマ35の第1時
間T1より若干長い所定の第2時間T2を設定してお
り、第2時間T2に達する前にソフトウェアタイマ35
よりソフトウェアタイマ出力信号E5が出力されること
から、タイムアップせずにタイマ動作を繰り返してい
る。
【0047】ソフトウェアタイマ35とウォッチドック
ドタイマ34による連携動作の正常動作中にMPU6で
暴走等の異常が発生すると、ソフトウェアタイマ35の
機能が失われ、第1時間T1を経過してもウォッチドッ
クドタイマ34に対しソフトウェアタイマ出力信号E5
が出力されなくなる。このためウォッチドックドタイマ
34は、第2時間T2を経過したときにタイマ出力信号
E4をLレベルとしてMPU6に強制リセットを掛け、
暴走等を起こしたMPU6を正常状態に回復させる。
【0048】このようなMPU6のソフトウェアタイマ
35と外部回路としてのウォッチドックドタイマ34に
よる回路動作は周知のものであるが、本発明は、これら
の回路部の機能を有効に利用して、予備電源試験時にバ
ッテリ20の電圧がバッテリ消耗により2〜3Vという
ように極端に低下したときのバッテリ消耗の異常警報を
行わせる。
【0049】図4のタイムチャートは、予備電源試験で
バッテリ20の電源電圧が極端に低下したときの動作を
示している。いま図4(A)の時刻t1で予備電源試験
スイッチ25を操作して予備電源試験を行ったとする。
この予備電源試験時にあっては、電源切替回路16のリ
レー18が非作動状態となることで、切替リレー接点1
8a,18bがa側に閉じ、バッテリ20からの電源供
給に切り替わり、同時に予備電源試験回路32の動作で
昇圧回路21の出力側にダミー抵抗R16が接続され
る。
【0050】しかしながら、バッテリ20の残量が極端
に少なくなっており、予備電源切替時のバッテリ20か
らの負荷電流の供給によりバッテリ電圧はウォッチドッ
クドタイマ34の最低動作電圧Vr2以下でMPU6の
最低動作電圧Vr1以上となる2〜3Vのレベルに低下
したとする。この時刻t1の予備電源試験に伴う電圧低
下の過程で、電源電圧がP1からP2に達して最低動作
電圧Vr2を下回ると、図4(B)のようにウォッチド
ックドタイマ34の動作が停止し、MPU6に対するタ
イマ出力信号E4はリセットを指示するLレベル状態に
立ち下がって固定される。
【0051】このウォッチドックドタイマ34の動作停
止に伴うタイマ出力信号E4のLレベルへの固定に伴
い、MPU6はウォッチドックドタイマ34よりリセッ
トを受けたこととなり、図4(C)のようにMPU6の
リセット動作が行われる。MPU6のリセット動作は現
在処理中の予備電源試験制御部27の制御を全てクリア
する。
【0052】このため電源切替回路のリレー18は作動
状態となり、バッテリ20から負荷に電流を供給してい
た切替リレー接点18a,18bはb側に戻る。同時に
予備電源試験回路32も復旧し、昇圧回路21の出力側
からダミー抵抗R16が切り離される。この結果、バッ
テリ20からの消費電流がなくなり、バッテリ20の電
圧は図4のP3からP4、更に元のP1と同じ電圧に回
復する。
【0053】この電源電圧の回復過程でP4で最低動作
電圧Vr2を超えると、ウォッチドックドタイマ34が
再び動作状態となり、図3の電源投入時と同様、ウォッ
チドックドタイマ34のタイマ出力信号E4のHレベル
への立上がりでMPU6にイニシャルリセットが掛か
り、再度、予備電源試験制御部27の機能が有効となっ
て、時刻t2で再び予備電源試験状態とし、これに伴い
バッテリ20の電圧が再度低下することになる。
【0054】MPU6のポート出力信号E6は、例えば
図4(D)のように、ウォッチドックドタイマ34のタ
イマ出力信号E4のHレベルへの立上がりでMPU6が
イニシャルリセットされたタイミングでHレベルに変化
して、パルス出力をブザー駆動回路36に供給する。こ
のためブザー駆動回路36は、MPU6からのポート出
力信号E6のHレベル期間に亘ってブザー37を図4
(E)のように鳴動する。以下、時刻t2〜t3、t3
〜t4、・・・ごとに同様な動作を繰り返し、ブザー3
7が間欠的に鳴動され、バッテリ20の残量が極端に少
なくなっていることを警報することができる。
【0055】尚、図2の本発明の実施形態にあっては、
予備電源としてのバッテリ20に12Vのものを使用
し、昇圧回路21で昇圧して予備電源の電圧供給を行う
場合を例にとっているが、昇圧回路21をもたずバッテ
リ20に整流平滑回路15と同じ24Vのものを使用し
た場合についても、全く同様に本発明の予備電源試験装
置を適用することができる。また本発明は上記の実施形
態に示した数値による限定は受けない。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、バッテリ消耗により予備電源試験時に2〜3Vとい
うような極端な電圧低下を起こしても、このバッテリ消
耗に伴う異常な電圧低下を確実に検出してブザー等の鳴
動により警報することができ、予備電源灯や予備電源試
験結果灯等の表示による判断ができなくとも、ブザー等
による鳴動で確実に警報してバッテリ消耗を検出するこ
とが可能となり、予備電源試験の信頼性を更に向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される防災監視システムの説明図
【図2】本発明の実施の形態を示した回路ブロック図
【図3】電源電圧が正常時のMPU及びウォッチドック
ドタイマのタイムチャート
【図4】予備電源試験でバッテリ電圧が異常低下した場
合の警報動作のタイムチャート
【符号の説明】 6:制御部(MPU) 7:操作部 8:表示部 9:主音響装置 13:電源部 16:電源切替回路 18:リレー 18a,18b:切替リレー接点 20:バッテリ(予備電源) 25:予備電源試験スイッチ 26:電源切替制御部 27:予備電源試験制御部 28:予備電源灯 29:予備電源試験結果灯 32:予備電源試験回路 34:ウォッチドックドタイマ 35:ソフトウェアタイマ 36:ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蟻川 雅志 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−124297(JP,U) 実開 平6−37991(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 - 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予備電源試験スイッチを操作している間、
    商用交流電源に基づいた直流電源電圧の供給から前記予
    備電源による電源供給に切り替えると共に、前記予備電
    源にダミー負荷を接続して試験する火災監視制御盤の予
    備電源試験装置に於いて、 所定の第1最低動作電圧を有し、前記予備電源試験スイ
    ッチの操作に基づいて前記予備電源の試験を実行するM
    PUと、 前記MPUの第1最低動作電圧より高い所定の第2最低
    動作電圧を有し、前記MPUのソフトウェアタイマによ
    る所定の第1時間T1毎のソフトタイマ出力を受けてリ
    トリガされ、前記第1時間を越える所定第2時間に達し
    ても前記ソフトウェアタイマ出力が得られなかった際に
    前記CPUにリセット信号を出力し、さらに電源電圧が
    前記第1動作電圧以下の際にリセット信号の出力状態に
    固定されるウォッチドックドタイマと、 前記ウォッチドックドタイマからのリセット信号による
    前記MPUのリセット時に該MPUから出力されるポー
    ト信号により予備電源異常を警報する警報回路と、を設
    け、前記予備電源にダミー抵抗を接続した際に、電源電
    圧が前記ウォッチドックドタイマの第2最低動作電圧以
    下で前記プロセッサの第1最低動作電圧以上の範囲に低
    下した場合、前記ウォッチドックドタイマによるMPU
    のリセットで予備電源からダミー負荷の接続を切り離し
    て電源電圧を回復させる動作を反復することにより、前
    記ブザーを間欠鳴動させることを特徴とする火災監視制
    御盤の予備電源試験装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災監視制御盤の予備電源
    試験装置に於いて、前記警報回路は、前記MPUのポー
    ト信号によりブザーを鳴動させる回路であることを特徴
    とする火災監視制御盤の予備電源試験装置。
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