JP2902325B2 - 警報受信機の電源装置 - Google Patents

警報受信機の電源装置

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JP2902325B2
JP2902325B2 JP7183800A JP18380095A JP2902325B2 JP 2902325 B2 JP2902325 B2 JP 2902325B2 JP 7183800 A JP7183800 A JP 7183800A JP 18380095 A JP18380095 A JP 18380095A JP 2902325 B2 JP2902325 B2 JP 2902325B2
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裕史 島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、警報受信機、例え
ば火災感知器からの信号を受信して火災を警報する警報
受信機の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災感知器からの検出信号を受信
して火災を警報する警報受信機を用いた防災監視システ
ムにあっては、商用電源で動作する受信機の電源回路
に、商用交流電源の停電時にバックアップするための予
備電源を設けている。図4は従来の受信機電源回路であ
り、変圧器101の1次巻線101aに入力したAC1
00Vを、2次巻線101bでAC26Vに降圧し、ダ
イオードブリッジ102で整流した後に定電圧回路10
3で規定電圧、例えば24Vに定電圧化し、負荷の受信
回路部に供給している。
【0003】また変圧器101は予備電源に使用するバ
ッテリ107を充電するため2次巻線101cを有し、
2次巻線101cに得られた交流電圧56Vをダイオー
ドブリッジ109で整流し、バッテリ107を充電して
いる。更に電源切替回路104が設けられ、電圧比較器
105で定電圧回路103の出力電圧が例えば17V以
下に低下したことを検出すると、リレー106をオフ
し、その切替リレー接点106aをb側からa側に切り
替えることで、バッテリ107からの電源供給に切り替
えてバックアップする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の警報受信機の電源装置にあっては、負荷に供
給する電源電圧に合わせて予備電源のバッテリ107も
24Vのものを使用している。バッテリ107として
は、例えばニッカド電池(ニッケル・カドニウム・アル
カリ電池)が使用され、ニッカド電池の1本当りの電圧
を1.2Vとすると、24Vを得るため20本の直列接
続を余儀なくされている。
【0005】この場合、各電池の特性を均一に保つ必要
があり、特性の異なる電池を混入させると、加熱や爆発
などの危険性があるため、製造が難しい。また電源回路
に使用している変圧器101は、入力の1次巻線タッ
プ、24V用の2次巻線タップ、56V用の2次巻線タ
ップを備えた3タップのものを使用している。このよう
にバッテリ充電専用の巻線タップをもつことで、変圧器
101が大型化し、コストも高くなる。
【0006】更に、バッテリ107の充電は、充電抵抗
Rcを介して行うことで充電電流を抑えている。このた
め56V用の2次巻線101cのタップに接続している
ダイオードブリッジ109でダイオードが損傷して短絡
が起きても、短絡電流が抑えられて変圧器101の1次
側に入っているヒューズFSが切れず、変圧器101が
異常に高温となり、発火しないまでも鼻をつく刺激臭を
発する恐れもあった。
【0007】よって本発明は、電源としての安定性と信
頼性の向上を図る警報受信機の電源装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、次のように構成する。まず本発明は、感知器
からの信号を受信して警報を出力する警報受信機の電源
装置を対象とし、変圧器を介して入力した商用交流電圧
を整流平滑して所定の直流電圧、例えばDC30Vを負
荷に供給する直流電源回路と、直流電源回路の出力する
所定直流電圧30Vより低い直流電圧、例えばDC12
Vを出力する予備電源(バッテリ)と、予備電源の出力
電圧DC12Vを整流平滑回路の所定電圧DC30Vに
昇圧する昇圧回路と、交流電源の停電時に直流電源回路
から予備電源と昇圧回路による電源供給に切り替えてバ
ックアップさせる電源切替回路とを設けたことを特徴と
する。
【0009】このような予備電源の低電圧化により、直
列接続する電池の本数が例えば12Vの場合、従来の半
分にでき、ニッカド電池を使用した場合の特性を揃える
ことも容易となり、安定性と信頼性が増す。ここで、変
圧器は、単一の2次巻線タップを有し、2次巻線タップ
を直流電源回路に入力接続すると共に、2次タップを予
備電源の充電回路に入力接続する。このため変圧器の構
造が単純となって小型化でき、コスト的にも安価にでき
る。
【0010】また予備電源試験スイッチの操作時に、電
源切替回路を動作して予備電源に切り替えると共に、昇
圧回路の出力をダミー負荷に接続し、昇圧回路を含めて
予備電源を試験する予備電源試験回路を設ける。このよ
うな予備電源の試験により、予備電源とその昇圧回路を
含めて予備電源試験ができ、予備電源を低電圧化して
も、そのバックアップ性能を予備電源試験を通じて保証
することができる。
【0011】更に直流電源回路の所定電圧DC30V
を、予備電源の出力電圧より更に低い所定の低電圧、例
えばDC10Vや更にDC5Vに調整して負荷に供給す
る低電圧直流電源回路を有し、電源切替回路で予備電源
に切替えた際に、予備電源の出力電圧DC12Vを昇圧
回路を経由せずに低電圧直流電源回路に直接供給する予
備電源バイパス供給回路を設ける。
【0012】このため予備電源のDC12Vより低いD
C10VやDC5Vを供給する低電圧直流電源回路に
は、昇圧回路で昇圧されたDC30Vを供給せず、昇圧
による損失を抑え、予備電源のバックアップ性能を有効
に活用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の電源装置が使用さ
れる警報受信機を備えた火災警報設備の説明図である。
図1において、警報受信機1からは電源兼用信号線とし
て機能する感知器回線2−1〜2−nが引き出される。
感知器回線2−1〜2−nのそれぞれには複数の火災感
知器3が接続され、更に終端に断線検出用の終端抵抗4
を接続している。
【0014】警報受信機1には感知器回線2−1〜2−
nに対応して受信回路5−1〜5−nが設けられてい
る。受信回路5−1〜5−nは、感知器回線2−1〜2
−nに接続している火災感知器3が火災を検出して回線
間を低インピーダンスに短絡することによって流れる電
流増加を検出して、火災受信信号を出力する。受信回路
5−1〜5−nのそれぞれはMPUを用いた制御部6に
接続されている。
【0015】制御部6に対しては、操作部7、表示部
8、主音響部9、地区音響制御部10、更に移報部31
が接続されている。地区音響制御部10からはベル線1
1が引き出されており、ベル線11に地区ベル12を接
続している。制御部6は受信回路5−1〜5−nのいず
れかより火災受信信号を受けると、表示部8に代表火災
表示を行うと共に、火災を検出した火災感知器3を接続
している感知器回線を示す火災地区表示を行う。
【0016】同時に主音響部9を駆動して火災警報を出
す。また地区音響制御部10を駆動し、ベル線10に対
する駆動電圧の供給で地区ベル12を鳴動する。地区音
響制御部10による地区ベル12の鳴動は、操作部7に
設けている地区ベル停止スイッチの操作状態に応じて鳴
動または鳴動停止等が行われる。更に制御部6は、移報
部31に移報表示のための移報信号を出力させる。移報
部31に対しては、必要に応じて外部表示ユニット30
が接続され、警報受信機1に対し離れて設置されている
外部表示ユニット30においても火災警報表示ができる
ようにしている。
【0017】更に警報受信機1には、本発明が対象とす
る電源装置13が設けられている。電源装置13は商用
AC100Vの供給を受け、受信回路部5−1〜5−
n、地区音響制御部10等の24V駆動部に対しDC2
4Vの電源電圧を供給する。また制御部6や表示部8等
にあっては、10V電源や5V電源で動作する回路部を
もつことから、これらの回路部に電源電圧を供給するた
めDC10V及びDC5Vを供給できるようにしてい
る。更に、30V駆動部にDC30Vを供給する。
【0018】電源装置13には、後の説明で明らかにす
るように予備電源としてのバッテリが設けられており、
商用AC100Vが停電になると予備電源に切り替えら
れてバックアップできるようにしている。図2は図1の
警報受信機1に設けた本発明による電源装置の実施例を
示した回路図である。
【0019】図2において、商用AC100Vはヒュー
ズFS1を介して変圧器14の1次巻線14aに供給さ
れている。変圧器14は、1次巻線14aと2次巻線1
4bを備えた2巻線タップの簡単な構造となっている。
この実施例にあっては、2次巻線14bにはAC24V
(実効値)が出力される。変圧器14に続いては、直流
電源回路として整流平滑回路15が設けられている。
【0020】整流平滑回路15は、変圧器14の2次巻
線14bのAC24VをヒューズFS2を介してダイオ
ードブリッジ15aで整流し、更にコンデンサC1で平
滑し、約30Vの直流電圧を得ている。整流平滑回路1
5の出力は、ヒューズFS3、ダイオードD6、24V
定電圧回路34を介してDC24Vとして負荷側に出力
されている。またダイオードD6の出力側からはDC3
0Vが取り出されている。
【0021】一方、整流平滑回路15からは下側の充電
回路19が分岐接続され、充電回路は、電流制限抵抗R
8と整流用のダイオードD5を有する。充電回路19の
出力はヒューズFS4を介して予備電源としてのバッテ
リ20を接続される。本発明にあっては、予備電源とし
てのバッテリは、整流平滑回路15によって供給するD
C30Vに対し、その約半分のDC12Vのバッテリ電
圧を供給する。このため、バッテリ20にニッカド電池
を使用した場合、電池1本当たり1.2Vとすると10
本の電池を直列接続すればよい。
【0022】このため図4の従来の24V電圧のバッテ
リに比べ、使用する電池の本数を半分にでき、10本く
らいであれば、従来の20本に比べ電池の特性を合わせ
ることも比較的容易であり、コスト的にも半分にするこ
とができる。整流平滑回路15による電源供給とバッテ
リ20による電源供給の切替えは、電源切換回路16で
行われる。電源切換回路16は、ツェナダイオードZD
1と抵抗R4の直列回路によって整流平滑回路15の出
力電圧の低下を検出する。例えば整流平滑回路15の出
力電圧が12V以上でオンするようにツェナダイオード
ZD1のツェナ電圧を選んでおき、これによって抵抗R
4との関係で約17Vの規定電圧を下回ったときのツェ
ナダイオードZD1のオフにより、整流平滑回路15の
出力電圧の低下、実際には商用AC100Vの停電を検
出している。
【0023】ツェナダイオードZD1と抵抗R4の接続
点は、抵抗R5及び抵抗R6を介してトランジスタQ1
のベースに接続される。トランジスタQ1はコレクタに
リレー18を接続している。整流平滑回路15の出力電
圧が17V以上で正常であれば、ツェナダイオードZD
1の導通によりトランジスタQ1がベースバイアスを受
けてオンし、リレー18を駆動している。リレー18は
切替リレー接点18a,18bを有する。
【0024】切替リレー接点18aはバッテリ20側に
設けられ、切替リレー接点18bは後の説明で明らかに
する10V定電圧回路22側に設けている。またトラン
ジスタQ1のコレクタには、リレー18と並列に抵抗R
17を介してLEDを使用した交流電源灯17が接続さ
れる。交流電源灯17は整流平滑回路15の出力電圧が
正常なときトランジスタQ1のオンにより点灯し、商用
AC100Vが正常に得られていることを表示する。
【0025】更に電源切替回路16には、トランジスタ
Q2が抵抗R6を介してトランジスタQ1のベースとエ
ミッタ間に並列接続される。トランジスタQ2のベース
は、抵抗R7を介して図1の警報受信機1の制御部6に
使用しているMPU24に接続される。MPU24は電
源切替回路16のハードウェアによる電源切替えに加
え、プログラム制御で実現される電源切替制御部26の
機能によりトランジスタQ2を制御して、電源切替えに
所定の条件を加えている。
【0026】このMPU24に設けた電源切替制御部2
6に必要な電源電圧の監視のため、整流平滑回路15の
コンデンサC1に続いて抵抗R1,R3の直列回路が設
けられ、この分圧電圧を抵抗R2を介してMPU24に
入力している。予備電源として設けたバッテリ20に対
しては、昇圧回路21が設けられる。昇圧回路21とし
ては、DC−DCコンバータが使用される。昇圧回路2
1の入力に対しては、バッテリ20の+側が電源切替回
路16に設けたリレー18の切替リレー接点18aを介
して接続される。切替リレー接点18aは商用AC10
0Vが正常な場合はリレー18のオンでb側に切り替わ
っているが、商用AC100Vが停電になるとリレー1
8がオフとなり、切替リレー接点18aは図示のa側に
切り替わる。
【0027】このため、バッテリ20のDC12Vが昇
圧回路21に入力し、昇圧回路21は入力12Vを約3
0Vに昇圧し出力する。昇圧回路21の出力は、ダイオ
ードD7を介してダイオードD6のカソード側に接続さ
れる。このためダイオードD6,D7は、整流平滑回路
15の電源電圧と昇圧回路21からのバックアップ用の
電源電圧とを切り替えるダイオードオアを構成してい
る。
【0028】また昇圧回路21の出力ラインに対して
は、抵抗R9を介してLEDを用いた予備電源灯28を
接続している。予備電源灯28は、電源切替回路16に
よるリレー18のオフで切替リレー接点18aが図示の
ようにa側に切り替わり、バッテリ20からのバッテリ
電圧12Vの供給を受け、昇圧回路21が30Vの昇圧
電圧を出力すると点灯し、予備電源が正常に供給されて
いることを表示する。
【0029】更に本発明の電源装置にあっては、10V
定電圧回路22と5V定電圧回路23を設けている。1
0V定電圧回路22は図1の表示部8等を10V駆動回
路としていることから、このための電源電圧DC10V
を供給する。5V定電圧回路23は、MPU24を含む
5Vで動作する回路へ動作電圧DC5Vを供給する。1
0V定電圧回路22に対しては、24V定電圧回路34
で降圧されたDC24Vが切替リレー接点18bのb側
を介して供給されている。即ち、商用AC100Vが正
常に得られているとき、リレー18のオンで切替リレー
接点18bはb側に閉じており、10V定電圧回路22
にDC24Vが入力され、これを降圧してDC10Vを
作り出している。10V定電圧回路22の出力は、更に
5V定電圧回路23に供給され、入力DC10Vを5V
に降圧してDC5Vを出力している。
【0030】10V定電圧回路22の入力側に設けた切
替リレー接点18bのa側には、昇圧回路21で昇圧し
たDC30Vではなく、バッテリ20からの12Vのバ
ッテリ電圧が直接供給されている。この切替リレー接点
18bのa側に対するバッテリ20からの昇圧回路21
を経由せずにバッテリ20のDC12Vを直接供給する
回路部は、予備電源バイパス供給回路ということができ
る。
【0031】即ち、バッテリ20を駆動電源とする予備
電源に切り替えた場合、昇圧回路21、24V定電圧回
路34よりDC24Vが得られるが、10V定電圧回路
22に対しては昇圧回路21の昇圧電圧ではなく、昇圧
前のバッテリ20の出力電圧12Vを直接供給し、これ
によって昇圧回路21の昇圧動作に伴う損失を受けるこ
となく、バッテリ20により効率良く10V定電圧回路
22及び5V定電圧回路23に対するバックアップを可
能とする。
【0032】次に図2の電源装置における予備電源試験
について説明する。まずMPU24に対しては予備電源
試験スイッチ25が接続されている。予備電源試験スイ
ッチ25をオンしている間、MPU24のプログラム制
御により実現される予備電源試験部27が動作する。予
備電源試験部27による試験動作を可能とするため、予
備電源試験回路32が設けられる。予備電源試験回路3
2は、MPU24からの試験信号E3を抵抗R14を介
してベースに供給するトランジスタQ3を有し、トラン
ジスタQ3のコレクタを抵抗R15を介してトランジス
タQ4のベースに接続しており、トランジスタQ4のコ
レクタには予備電源試験の際に負荷電流を流すダミー抵
抗R16を接続している。
【0033】トランジスタQ4のエミッタは昇圧回路2
1の出力に接続されている。このため予備電源試験回路
32は、バッテリ20の出力するDC12Vを昇圧回路
21で昇圧したDC30V出力をダミー抵抗R16に流
して、バッテリ20及び昇圧回路21を含めた予備電源
全体としての試験動作を行う。更にMPU24に対して
は、LEDを用いた予備電源試験結果灯29が接続され
ている。予備電源試験時におけるMPU24による電圧
監視は、切替リレー接点18aを介して得られた昇圧回
路21の入力側におけるバッテリ20の出力電圧を監視
する。このため、昇圧回路21の入力から分岐してMP
U24に電圧信号E4を供給する電圧入力回路23が設
けられている。この電圧入力回路23は抵抗R10,R
11で入力電圧を分圧し、更に抵抗R12,R13の間
にリミッタ用のツェナダイオードZD2を接続してい
る。予備電源試験スイッチ25をオン操作しているとき
のMPU24に設けた予備電源試験部27による予備試
験動作は、まずMPU24から電源切替信号E1を電源
切替回路16のトランジスタQ2に入力してオンする。
【0034】これによりトランジスタQ1を強制的にカ
ットオフしてリレー18をオフし、切替リレー接点18
a,18bを図示のa側に切り替える擬似的なAC10
0Vの停電状態を作り出す。続いて予備電源試験回路3
2に対し試験信号E3を出力してトランジスタQ3をオ
ンし、トランジスタQ3のオンにより更にトランジスタ
Q4をオンし、昇圧回路21の出力にダミー抵抗R16
を接続し、擬似的負荷の接続で予備電源試験のための負
荷電流を流す。
【0035】このときダイオードD7を介して受信回路
部側に対してもDC24Vの供給が行われていることか
ら、通常負荷に対する電源供給に加えて、ダミー抵抗R
16の接続による負荷電流が流れることになる。試験信
号E3に基づく予備電源試験回路32の動作による試験
中のバッテリ20の出力電圧は、昇圧回路21の入力側
から分岐され、MPU24に電圧信号E4として取り込
まれ、予め定めた規定電圧、即ち昇圧回路21が有効に
動作可能な例えば予備電源の出力電圧が10V以上か否
か判断しており、正常範囲にある間、予備電源試験結果
灯29を点灯することになる。もちろん、このとき昇圧
回路21の出力電圧により予備電源灯28も正常であれ
ば点灯している。
【0036】次に、図2のMPU24に設けている電源
切替制御部26及び予備電源試験部27によるそれぞれ
の処理動作を説明する。まず電源切替制御部26による
電源切替処理を説明すると次のようになる。商用AC1
00Vが正常に得られている定常監視状態にあっては、
整流平滑回路15より所定の電源電圧DC約30Vが出
力されており、電源切替回路16のツェナダイオードZ
D1は導通し、トランジスタQ1がオンしてリレー18
を作動状態としている。
【0037】リレー18の作動により、そのリレー接点
18a,18bはb側に切り替わっている。即ち、バッ
テリ20側に設けたリレー接点18aは、b側に切り替
わることで昇圧回路21に対するバッテリ電圧12Vの
供給を切り離し、充電回路19に設けた抵抗R8,ダイ
オードD5を介して充電状態に置かれている。また10
V定電圧回路22側に設けた切替リレー接点18bもb
側に閉じていることで、24V定電圧回路34で得られ
たDC24Vを入力し、これに基づきDC10Vを出力
し、更に5V定電圧回路23も10V定電圧回路の出力
電圧に基づきDC5Vを出力している。
【0038】ここで電源切替回路16のトランジスタQ
1は、MPU24に設けた電源切替制御部26の制御信
号E1によるトランジスタQ2のインターロックを受け
て、図3(A)のように整流平滑回路15から得られる
電源電圧E2の変化に対しヒステリシスをもってオン、
オフされる。このトランジスタQ1のヒステリシス特性
は、図3(B)のトランジスタQ2のMPU2による制
御特性で決まる。
【0039】トランジスタQ2は、電源電圧E2が増加
する際には、17Vに達したときにMPU24の制御信
号E1でオンし、21Vを超えるとオフに戻る。このた
め17V〜21Vの間、トランジスタQ2のオンにより
トランジスタQ1が強制的にカットオフされ、21Vを
超えるとトランジスタQ1がオンする特性となる。実際
には、MPU24は電源電圧E2が、24Vに増加する
まで、17V以下でもトランジスタQ2をオンさせよう
と制御信号E1を出力する制御を行っているが、電源電
圧E2が17V以下でツェナダイオードZD1がオフに
なっているため、トランジスタQ2は図3(B)のよう
な動作になる。
【0040】一方、電源電圧E2が低下する場合には、
トランジスタQ1は、ツェナダイオードZD1で決まる
17Vを切ったときにオフするようになる。つまり、ト
ランジスタQ2により入力電圧E2が増加する場合にの
み、17Vから21Vの間でトランジスタQ2をオンし
て、トランジスタQ1にインターロックを掛けている。
【0041】尚、この場合も、電源電圧E2が17V以
下に低下すると、トランジスタQ2をオンさせるための
制御信号E1を出力しようとしている。このようなトラ
ンジスタQ1にヒステリシス特性をもたせた理由は、も
しトランジスタQ2を設けていない場合には、電源電圧
E2が17Vを切ったときの予備電源への切替えで整流
平滑回路15が無負荷状態となり、負荷電流が略零とな
ることで、電源切替回路16に対する電源電圧が一時的
に回復し、17Vを上回る。
【0042】このため、再びツェナダイオードZD1が
導通してトランジスタQ1をオンし、リレー18を作動
して整流平滑回路15側に電源を戻す。すると整流平滑
回路15に対する負荷の接続で電源切替回路16に対す
る電源電圧は再び17Vを切り、予備電源への切替えが
行われる。即ち、トランジスタQ2によるインターロッ
クを設けていない場合には、ツェナダイオードZD1で
決まる17Vを境に電源切替えのハンチングを起こす。
【0043】これに対しトランジスタQ2によるインタ
ーロックを行っていた場合には、整流平滑回路15から
の電源電圧が17Vを切って、トランジスタQ1のオフ
により予備電源側に切り替えられて無負荷状態となるこ
とで、再び17Vを超えても、17Vを超えるとトラン
ジスタQ2のオンによるインターロックが掛かり、ツェ
ナダイオードZD1が導通してもトランジスタQ1はオ
ンせず、電源電圧の回復による電源切替えの戻りを阻止
することができる。
【0044】もちろん、電源切替回路16にヒステリシ
ス特性をもたせたい場合には、MPU24の電源切替制
御部26によるソフトウェアのヒステリシス特性によら
ず、電流帰還付きの比較回路によっても実現できる。こ
のようにして商用AC100Vの停電により電源切替回
路16のトランジスタQ1のオフによるリレー18の復
旧で予備電源側への切替えが行われ、切替リレー接点1
8aが図示のようにa側に切り替わるとバッテリ20の
バッテリ電圧DC12Vが昇圧回路21に入力し、例え
ば約30Vに昇圧されてダイオードD7を介してDC3
0Vとして直接負荷側に供給され、また24V定電圧回
路34でDC24Vに下げられて負荷側に供給される。
【0045】このとき昇圧回路21の出力ラインに接続
した予備電源灯28が点灯し、予備電源に切り替わった
ことを表示する。もちろん交流電源灯17は消灯するこ
とになる。一方、切替リレー接点18bも図示のa側に
切り替わることで、同じくa側に切り替わっている切替
リレー接点18aを介してバッテリ20からのバッテリ
電圧DC12Vが直接10V定電圧回路22に供給さ
れ、負荷側にDC10Vを供給する。また10V定電圧
回路22の出力は5V定電圧回路23に入力され、5V
定電圧回路23は負荷側にDC5Vを供給することにな
る。
【0046】次に、MPU24に設けた予備電源試験部
27による処理動作を説明する。予備電源試験の際に
は、予備電源試験スイッチ25をオンする。予備電源試
験スイッチ25はノンロックスイッチであり、スイッチ
をオン操作している間、予備電源試験が行われることに
なる。MPU24の予備電源試験部27は、予備電源試
験スイッチ25のオン操作を認識すると、制御信号E1
を電源切替回路16のトランジスタQ2に出力し、トラ
ンジスタQ2をオンし、それまでオン状態にあったトラ
ンジスタQ1を強制的にカットオフし、リレー18を非
作動として予備電源への切替えを行う。
【0047】続いて予備電源試験部27は、予備電源試
験回路32に対し試験信号E3を出力し、トランジスタ
Q3,Q4をオンし、ダミー抵抗R16を昇圧回路21
の出力に接続し、規定の負荷電流をバッテリ20及び昇
圧回路21で構成された予備電源から流す。このとき同
時にダイオードD7を介して負荷側にも電源供給が行わ
れており、通常の負荷にダミー負荷抵抗R16を加えた
消費電流を流して予備電源試験を行う。予備電源試験中
の電圧は、昇圧回路21の入力側から取り出されて電圧
信号E4としてMPU24に取り込まれ、予め定めた規
定電圧の範囲にあれば予備電源は正常と判断して、予備
電源試験結果灯29を点灯している。これに対しバッテ
リ20の容量が低下して電圧信号E4が規定範囲を下回
ると、予備電源試験結果灯29を消灯し、バッテリ容量
低下を知らせる。
【0048】尚、図2の実施の形態にあっては、予備電
源試験の際にバッテリ20の出力電圧を電圧入力回路2
3により電圧信号E4としてMPU24に取り込んで試
験状態を判断しているが、24V定電圧回路34を介し
て得られたDC24Vを同様な電圧入力回路を使用して
MPU24に取り込んで監視するようにしてもよい。ま
た上記の実施の形態にあっては、直流電源回路の電源電
圧約30Vに対し約半分の電圧を予備電源のバッテリで
発生するようにしているが、予備電源側のバッテリの発
生電圧が低ければよく、各電圧は実施の形態で示した値
に限定されない。
【0049】更に、本実施の形態にあっては、火災警報
設備において説明したが、ガス等の他の防災用の警報設
備でも本発明を適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、予備電源に使用するバッテリの低電圧化により直接
接続する電池本数を低減でき、ニッカド電池を使用した
場合の電池本数を低減でき、また電池特性を揃えること
も容易にできるため、予備電源の安定性と信頼性を向上
でき、低電圧化したバッテリに伴って昇圧回路を新たに
設けても、電源装置全体としてのコストを十分に下げる
ことができる。
【0051】また、予備電源の低電圧化により、変圧器
としてバッテリ充電専用の巻線タップを設ける必要なく
単一の2次巻線タップをもつ簡単な構造のものを使用で
き、変圧器の小型計量化とコストダウンを実現できる。
また、低電圧化したバッテリと昇圧回路を組み合わせた
予備電源について、昇圧回路の出力側にダミー負荷を接
続した予備電源試験を行うことで、バッテリ及び昇圧回
路全体を含めた予備電源試験ができ、バッテリの低電圧
化に伴うバックアップ性能を予備電源を通じて確実に保
証することができる。
【0052】更に、予備電源に設けた低電圧化されたバ
ッテリの供給電圧と同じかそれより低い低電圧の直流電
源回路に対し、予備電源切替時には昇圧回路を通さずに
直接バッテリの出力電圧を供給する予備電源バイパス供
給回路を設けたことで、バッテリ電圧に等しいかそれ以
下の低電圧直流電源回路については、昇圧回路による電
力損失を受けることなく効率良く予備電源供給を行っ
て、予備電源のバックアップ性能を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される防災監視システムの説明図
【図2】本発明の実施例を示した回路図
【図3】図2のMPUによる電源切替えのヒステリシス
特性の説明図
【図4】従来の電源装置の回路図
【符号の説明】 15:整流平滑回路(直流電源回路) 16:電源切替回路 17:交流電源灯 18:リレー 18a,18b:切替リレー接点 19:充電回路 20:バッテリ(予備電源) 21:昇圧回路 22:10V定電圧回路 23:5V定電圧回路 24:MPU 25:予備電源スイッチ 26:電源切替制御部 27:予備電源試験部 28:予備電源灯 29:予備電源試験結果灯 32:予備電源試験回路 33:電圧入力回路 34:24V定電圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蟻川 雅志 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−56294(JP,A) 特開 平8−305973(JP,A) 特開 平7−272148(JP,A) 特開 平9−35156(JP,A) 特開 昭59−109993(JP,A) 特開 平2−56618(JP,A) 特開 平2−63100(JP,A) 実開 昭63−147791(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 17/00 G08B 21/00 G08B 23/00 530 H02J 1/00 304

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感知器からの信号を受信して警報を出力す
    る警報受信機の電源装置に於いて、 変圧器を介して入力した商用交流電圧を整流平滑して所
    定の直流電圧を負荷に供給する直流電源回路と、 前記直流電源回路の出力する所定直流電圧より低い直流
    電圧を出力する予備電源と、 前記予備電源の出力電圧を前記整流平滑回路の所定の電
    圧程度に昇圧する昇圧回路と、 前記交流電源の停電時に前記直流電源回路から前記予備
    電源と昇圧回路による電源供給に切り替えてバックアッ
    プさせる電源切替回路と、を備えたことを特徴とする警
    報受信機の電源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の警報受信機の電源装置に於
    いて、前記変圧器は、単一の2次巻線タップを有し、該
    2次巻線タップを前記直流電源回路に入力接続すると共
    に、前記2次タップを前記予備電源の充電回路に入力接
    続したことを特徴とする警報受信機の電源装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の警報受信機の電源装置に於
    いて、更に予備電源試験スイッチの操作時に、前記電源
    切替回路を動作して予備電源に切り替えると共に、前記
    昇圧回路の出力をダミー負荷に接続し、前記昇圧回路を
    含めて前記予備電源を試験する予備電源試験回路を設け
    たことを特徴とする警報受信機の電源装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の警報受信機の電源装置に於
    いて、更に前記直流電源回路の所定電圧を、前記予備電
    源の出力電圧より更に低い規定の低電圧に調整して負荷
    に供給する低電圧直流電源回路を有し、前記電源切替回
    路で前記予備電源に切替えた際に、前記予備電源の出力
    電圧を前記昇圧回路を経由せずに前記低電圧直流電源回
    路に直接供給する予備電源バイパス供給回路を設けたこ
    とを特徴とする警報受信機の電源装置。
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