JP3202892B2 - 火災監視制御盤の予備電源試験装置 - Google Patents

火災監視制御盤の予備電源試験装置

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JP3202892B2
JP3202892B2 JP18379995A JP18379995A JP3202892B2 JP 3202892 B2 JP3202892 B2 JP 3202892B2 JP 18379995 A JP18379995 A JP 18379995A JP 18379995 A JP18379995 A JP 18379995A JP 3202892 B2 JP3202892 B2 JP 3202892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予備電源が正常に
機能するか否かを試験する火災監視制御盤の予備電源試
験装置に関し、特に、予備電源試験スイッチを操作して
いる間、予備電源試験を行う火災監視制御盤の予備電源
試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災感知器からの検出信号を受信
して火災を警報する火災監視制御盤(受信機)を用いた
防災監視システムにあっては、商用電源で動作する受信
機の電源回路に、商用交流電源の停電時にバックアップ
するためのバッテリを使用した予備電源を設けている。
【0003】予備電源としてのバッテリは、通常の監視
状態にあっては、商用交流電源の整流平滑で得られた直
流電圧で充電状態におかれているが、長期間使用してい
る間には、バッテリの劣化等により充電容量が不足した
異常となる恐れがあることから、定期的にまた必要に応
じて予備電源の試験ができるようにしている。予備電源
試験は、火災監視制御盤に設けている予備電源試験スイ
ッチを操作することででき、例えば予備電源試験スイッ
チに押釦タイプのノンロックスイッチを使用した場合、
スイッチを押圧操作している間、予備電源試験を行い、
スイッチを離してオフになったら予備電源試験を終了す
るようにしている。
【0004】予備電源試験スイッチを操作している間の
予備電源試験は、商用交流電源に基づく直流電源の供給
から予備電源の供給に切り替え、同時に予備電源に放電
用のダミー抵抗を接続し、火災受信による受信動作時と
同等な消費電流を流してバッテリを放電させる。この状
態で予備電源の供給電圧を判定し、正常、異常、バッテ
リ残量不足等を判定し、結果を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の火災監視制御盤の予備電源試験装置にあって
は、予備電源試験スイッチを押している間は試験を継続
するようにしていたため、予備電源試験スイッチの故障
や悪戯等により、試験が長時間に亘って行われる可能性
があり、放電用のダミー抵抗が異常発熱を起こす可能性
が考えられる。
【0006】本発明は、必要な時間を超える予備電源試
験を確実に防止して信頼性を向上するようにした火災監
視制御盤の予備電源試験装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本願発明は、次のように構成する。まず本発明は、
ンロック構造の予備電源試験スイッチを操作している
間、継続して商用交流電源に基づいた直流電源電圧の供
給から予備電源による電源供給に切り替えると共に、予
備電源にダミー負荷を接続して試験する火災監視制御盤
の予備電源試験装置を対象とし、予備電源試験スイッチ
をオン操作している間、予備電源の出力を継続して判定
しその結果を判定のつど表示する試験結果表示部と、予
備電源試験スイッチ継続してオン操作している時間を計
測するタイマ部と、タイマ部が一定時間継続したことを
検出したときに、予備電源試験スイッチのオン操作状態
を無効とし予備電源試験を強制的に終了制御して商用交
流電源に基づいた直流電圧の供給に切り替え、予備電源
を充電状態にする予備電源制御部を設けたことを特徴と
する。
【0008】このため、予備電源試験スイッチの故障等
により試験に必要な時間を超えてオンし続けていた場合
であっても、予め設定した時間、例えば10分を経過す
ると、強制的に予備電源試験が終了し、バッリーの消耗
や放電用のダミー抵抗の異常発熱を防止できる。また予
備電源試験制御部は、予備電源試験スイッチのオンを検
出してから一定時間を経過した時に、音響警報を出力さ
せる。これにより、操作者は予備電源試験やスイッチの
異常を知り、適切な対応を行う。また悪戯であった場合
には、警報音によって注意を促すことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の予備電源試験源装
置が適用される火災監視制御盤を備えた火災警報設備の
説明図である。図1において、火災監視制御盤1からは
電源兼用信号線として機能する感知器回線2−1〜2−
nが引き出される。感知器回線2−1〜2−nのそれぞ
れには複数の火災感知器3が接続され、更に終端に断線
検出用の終端抵抗4を接続している。
【0010】火災監視制御盤1には感知器回線2−1〜
2−nに対応して受信回路5−1〜5−nが設けられて
いる。受信回路5−1〜5−nは、感知器回線2−1〜
2−nに接続している火災感知器3が火災を検出して回
線間を低インピーダンスに短絡することによって流れる
電流増加を検出して、火災受信信号を出力する。受信回
路5−1〜5−nのそれぞれは、受信制御部を構成する
MPU6に接続されている。
【0011】MPU6に対しては、操作部7、表示部
8、主音響装置9、地区音響制御部10、更に移報部3
1が接続されている。地区音響制御部10からはベル線
11が引き出されており、ベル線11に地区ベル12を
接続している。MPU6は受信回路5−1〜5−nのい
ずれかより火災受信信号を受け火災と判断すると、表示
部8に代表火災表示を行うと共に、火災を検出した火災
感知器3を接続している感知器回線を示す火災地区表示
を行う。
【0012】同時に主音響装置9を駆動して火災警報を
出す。また地区音響制御部10を駆動し、ベル線11に
対する駆動電圧の供給で地区ベル12を鳴動する。地区
音響制御部10による地区ベル12の鳴動は、操作部7
に設けている地区ベル停止スイッチの操作状態に応じて
鳴動または鳴動停止等が行われる。更にMPU6は、移
報回路31に移報表示のための移報信号を出力させる。
移報回路31に対しては、必要に応じて外部表示ユニッ
トが接続され、火災監視制御盤1に対し離れて設置され
ている外部表示ユニットにおいても火災警報表示ができ
るようにしている。
【0013】また火災監視制御盤1には電源部13が設
けられ、商用AC100Vの供給を受け、受信回路部5
−1〜5−n、地区音響制御部10等の24V駆動部に
対しDC24Vの電源電圧を供給する。またMPU6や
表示部8等にあっては、10V電源や5V電源で動作す
る回路部をもつことから、これらの回路部に電源電圧を
供給するためDC10V及びDC5Vを供給できるよう
にしている。更に30V駆動部にDC30Vを供給す
る。
【0014】電源部13には、後の説明で明らかにする
ように予備電源としてのバッテリが設けられており、商
用AC100Vが停電になると予備電源に切り替えられ
てバックアップできるようにしている。この予備電源に
対しては本発明の予備電源試験装置が設けられ、MPU
6にはプログラム制御で実現される予備電源試験制御部
27とタイマ34が設けられる。
【0015】また予備電源試験スイッチ25が操作部7
に設けられる。予備電源試験スイッチ25は、ノンロッ
ク構造の押釦スイッチであり、スイッチを押している間
オンし、スイッチを離すとオフになる。更に、表示部8
には、電源部13の状態を表示するため、交流電源灯1
7、予備電源灯28及び予備電源試験結果灯29が設け
られている。
【0016】交流電源灯17は、商用AC100Vに基
づく直流電源電圧が正常に得られている場合に点灯す
る。予備電源灯28は予備電源としてのバッテリに切り
替えた場合に点灯する。予備電源試験結果点灯29は、
予備電源試験の判定結果に応じ、例えば図4のように、
正常で点灯、異常で消灯、更にバッテリ残量不足で点滅
となる。
【0017】MPU6の予備電源試験制御部27は、予
備電源試験スイッチ25のオン操作の変化を検出してか
ら、オフ操作の変化を検出するまでの間、即ち操作して
いる間、商用AC100Vに基づいた直流電源電圧の供
給から予備電源としてのバッテリによる電源供給に切り
替えると共に、予備電源に放電用のダミー負荷を接続し
て試験する。更に、予備電源試験スイッチ25をオン操
作した時にタイマ34を起動し、タイマ34に設定した
一定時間、例えば10分を経過した時に強制的に試験を
終了させる制御を行う。
【0018】更に、予備電源試験制御部27は、タイマ
34に設定した一定時間を経過した時に音響警報を出力
させる。この音響出力は、主音響装置9を火災時とは異
なる形態で鳴動しても良いし、専用のブザーを鳴動して
もよい。図2は図1の火災監視制御盤1に設けた本発明
の予備電源試験装置の実施の形態を電源部と共に示した
回路図である。
【0019】図2において、商用AC100Vはヒュー
ズFS1を介して変圧器14の1次巻線14aに供給さ
れている。変圧器14は、1次巻線14aと2次巻線1
4bを備えた2巻線タップの簡単な構造となっている。
この実施例にあっては、2次巻線14bにはAC24V
(実効値)が出力される。変圧器14に続いては、直流
電源回路として整流平滑回路15が設けられている。
【0020】整流平滑回路15は、変圧器14の2次巻
線14bのAC24VをヒューズFS2を介してダイオ
ードブリッジ15aで整流し、更にコンデンサC1で平
滑し、約30Vの直流電圧を得ている。整流平滑回路1
5の出力は、ヒューズFS3、ダイオードD6、24V
定電圧回路24を介してDC24Vとして負荷側に出力
されている。またダイオードD6の出力側からはDC3
0Vが取り出されている。
【0021】一方、整流平滑回路15からは下側の充電
回路19が分岐接続され、充電回路19は電流制限抵抗
R8と整流用のダイオードD5を有する。充電回路19
の出力はヒューズFS4を介して予備電源としてのバッ
テリ20に接続される。本発明にあっては、予備電源と
してのバッテリは、整流平滑回路15によって供給する
DC24Vに対し、その半分のDC12Vのバッテリ電
圧を供給する。
【0022】整流平滑回路15による電源供給とバッテ
リ20による電源供給の切替えは、電源切替回路16で
行われる。電源切替回路16は、ツェナダイオードZD
1と抵抗R4の直列回路によって整流平滑回路15の出
力電圧の低下を検出する。例えば整流平滑回路15の出
力電圧が12V以上でオンするようにツェナダイオード
ZD1のツェナ電圧を選んでおき、これによって抵抗R
4との関係で約17Vの規定電圧を下回ったときのツェ
ナダイオードZD1のオフにより、整流平滑回路15の
出力電圧の低下、実際には商用AC100Vの停電を検
出している。
【0023】ツェナダイオードZD1と抵抗R4の接続
点は、抵抗R5及び抵抗R6を介してトランジスタQ1
のベースに接続される。トランジスタQ1はコレクタに
リレー18を接続している。整流平滑回路15の出力電
圧が17V以上で正常であれば、ツェナダイオードZD
1の導通によりトランジスタQ1がベースバイアスを受
けてオンし、リレー18を駆動している。リレー18は
切替リレー接点18a,18bを有する。
【0024】切替リレー接点18aはバッテリ20側に
設けられ、切替リレー接点18bは後の説明で明らかに
する10V定電圧回路22側に設けている。またトラン
ジスタQ1のコレクタには、リレー18と並列に抵抗R
36を介してLEDを使用した交流電源灯17が接続さ
れる。交流電源灯17は整流平滑回路15の出力電圧が
17V以上と正常なときトランジスタQ1のオンにより
点灯し、商用AC100Vが正常に得られていることを
表示する。
【0025】更に電源切替回路16には、トランジスタ
Q2が抵抗R6を介してトランジスタQ1のベースとエ
ミッタ間に並列接続される。トランジスタQ2のベース
は、抵抗R7を介して図1の火災監視制御盤1のMPU
6に接続される。MPU6は、予備電源試験スイッチ2
5のオン操作を検出してからオフ操作を検出するまでの
間、予備電源試験制御部27により制御信号E1を出力
してトランジスタQ2をオンし、トランジスタQ1のオ
フによるリレー18の作動停止で、予備電源への切替え
を行う。
【0026】MPU6に設けた電源切替制御部26に必
要な電源電圧の監視のため、整流平滑回路15のコンデ
ンサC1に続いて抵抗R1,R3の直列回路が設けら
れ、この分圧電圧E2を抵抗R2を介してMPU6に入
力している。予備電源として設けたバッテリ20に対し
ては、昇圧回路21が接続される。昇圧回路21として
は、DC−DCコンバータが使用される。昇圧回路21
の入力に対しては、バッテリ20の+側が電源切替回路
16に設けたリレー18の切替リレー接点18aを介し
て接続される。切替リレー接点18aは商用AC100
Vが正常な場合はリレー18のオンでb側に切り替わっ
ているが、商用AC100Vが停電になるとリレー18
がオフとなり、切替リレー接点18aは図示のa側に切
り替わる。
【0027】このため、バッテリ20のDC12Vが昇
圧回路21に入力し、昇圧回路21は入力12Vを約3
0Vに昇圧し出力する。昇圧回路21の出力は、ダイオ
ードD7を介してダイオードD6のカソード側に接続さ
れる。このためダイオードD6,D7は、整流平滑回路
15の電源電圧と昇圧回路21からのバックアップ用の
電源電圧とを切り替えるダイオードオアを構成してい
る。
【0028】また昇圧回路21の出力ラインに対して
は、抵抗R9を介してLEDを用いた予備電源灯28を
接続している。予備電源灯28は、電源切替回路16に
よるリレー18のオフで切替リレー接点18aが図示の
ようにa側に切り替わり、バッテリ20からのバッテリ
電圧12Vの供給を受け、昇圧回路21が約30Vの昇
圧電圧を出力すると点灯し、予備電源が正常に供給され
ていることを表示する。
【0029】更に本発明の電源装置にあっては、10V
定電圧回路22と5V定電圧回路23を設けている。1
0V定電圧回路22は図1の表示部8等の10V駆動回
路にDC10Vを供給する。5V定電圧回路23は、M
PU6を含む5Vで動作する回路へDC5Vを供給す
る。10V定電圧回路22に対しては、24V定電圧回
路24から分岐されたDC24Vが切替リレー接点18
bのb側を介して供給されている。即ち、商用AC10
0Vが正常に得られているとき、リレー18のオンで切
替リレー接点18bはb側に閉じており、10V定電圧
回路22にDC24Vが入力され、これを降圧してDC
10Vを作り出している。10V定電圧回路22の出力
は、更に5V定電圧回路23に供給され、入力DC10
Vを5Vに降圧してDC5Vを出力している。
【0030】10V定電圧回路22の入力側に設けた切
替リレー接点18bのa側には、昇圧回路21で昇圧し
たDC24Vではなく、バッテリ20からの12Vのバ
ッテリ電圧が直接供給されている。次に図2の電源装置
における本発明の予備電源試験装置の対応回路部を説明
する。まずMPU6に対しては予備電源試験スイッチ2
5が接続されている。予備電源試験スイッチ25はノン
ロックタイプの押釦スイッチであり、スイッチを押して
いる間オンし、この間、MPU6の予備電源試験制御部
27が動作して予備電源試験を行う。
【0031】予備電源試験制御部27による試験動作の
ため、予備電源試験回路32が設けられる。予備電源試
験回路32は、MPU6からの試験信号E3を抵抗R1
4を介してベースに供給するトランジスタQ3を有し、
トランジスタQ3のコレクタを抵抗R15を介してトラ
ンジスタQ4のベースに接続しており、トランジスタQ
4のコレクタには予備電源試験の際に負荷電流を流す放
電用のダミー抵抗R16を接続している。
【0032】トランジスタQ4のエミッタは昇圧回路2
1の出力に接続されている。このため予備電源試験回路
32は、バッテリ20の出力するDC12Vを昇圧回路
21で昇圧したDC30V出力をダミー抵抗R16に流
して、バッテリ20及び昇圧回路21を含めた予備電源
全体としての試験動作を行う。更にMPU6に対して
は、LEDを用いた予備電源試験結果灯29が接続され
ている。
【0033】予備電源試験時におけるMPU6による電
圧監視は、切替リレー接点18aを介して得られた昇圧
回路21の入力側におけるバッテリ20の出力電圧を監
視する。このため、昇圧回路21の入力から分岐してM
PU6に電圧信号E4を供給する電圧入力回路33が設
けられている。電圧入力回路33は抵抗R10,R11
で入力電圧を分圧し、更に抵抗R12,R13の間にリ
ミッタ用のツェナダイオードZD2を接続している。
【0034】予備電源試験スイッチ25を押してオンし
ているときのMPU6に設けた予備電源試験制御部27
による試験動作は、予備電源試験スイッチ25のオン操
作の変化を検出すると、まずMPU6から電源切替信号
E1を電源切替回路16のトランジスタQ2に出力して
オンする。これによりトランジスタQ1を強制的にカッ
トオフしてリレー18をオフし、切替リレー接点18
a,18bを図示のa側に切り替える擬似的なAC10
0Vの停電状態を作り出す。
【0035】続いて予備電源試験回路32に対し試験信
号E3を出力してトランジスタQ3をオンし、トランジ
スタQ3のオンにより更にトランジスタQ4をオンし、
昇圧回路21の出力にダミー抵抗R16を接続し、擬似
的負荷の接続で予備電源試験のための負荷電流を流す。
このときダイオードD7を介して受信回路部側に対して
もDC30Vの供給が行われていることから、通常負荷
に対する電源供給に加えて、ダミー抵抗R16の接続に
よる負荷電流が流れることになる。試験信号E3に基づ
く予備電源試験回路32の動作による試験中のバッテリ
20の出力電圧は、昇圧回路21の入力側から分岐さ
れ、MPU6に電圧信号E4として取り込まれ、予め定
めた規定電圧、即ちバッテリ20の電圧が有効に動作可
能な正常範囲にあるか否か判定している。
【0036】この予備電源試験における電圧判定は、例
えば10.2V以上であれば正常、10.2V未満7.
0V以上であれば異常、7.0V未満であれば、バッテ
リ20の残量不足と判定している。この試験時の電圧判
定の結果に応じ図4に示すように、予備電源試験結果灯
29を制御する。更に、バッテリ残量不足については、
ブザー35を間欠鳴動してアラームする。
【0037】更に、予備電源試験制御部27は、予備電
源試験スイッチ25のオン操作による変化を検出した
時、タイマ34を起動する。タイマ34には予備電源試
験の試験可能時間を決める一定時間、例えば10分が予
めセットされており、一定時間を経過するとタイムアッ
プする。このタイマ34のタイムアップを受けて予備電
源制御部27は、予備電源試験スイッチ25をオン操作
しても、強制的に試験を終了させる制御を行う。試験終
了は電源切替回路16のトランジスタQ2をオフし、ト
ランジスタQ1のオンによるリレー18の作動で整流平
滑回路15からの電源供給に戻し、同時に予備電源試験
回路32のトランジタスQ3,Q4をオフし、ダミー抵
抗R16を切り離す。
【0038】次に図3のフローチャートを参照して、図
2のMPU6に設けた予備電源試験制御部27の処理動
作を説明する。予備電源試験のため受信機に設けている
予備電源試験スイッチ25を押すと、オンする。この予
備電源試験スイッチ25がオン操作された変化をステッ
プS1で検出すると、ステップS2に進み、予備電源試
験制御部27はMPU6より電源切替回路16のトラン
ジスタQ2に対し制御信号E1を出力する。
【0039】このためトランジスタQ2がオンとなり、
それまでオン状態にあったトランジスタQ1を強制的に
カットオフし、リレー18を非作動状態とする。リレー
18が非作動状態となると、その切替リレー接点18
a,18bは図示のa側に切り替わる。これによって整
流平滑回路15からの直流電源電圧の供給から予備電源
としてのバッテリ20及び昇圧回路21による直流電源
電圧の供給に切り替わる。更に、予備電源試験制御部2
7は、予備電源試験回路32のトランジスタQ3に対し
試験信号E3を出力する。このためトランジスタQ3及
びQ4がオンし、昇圧回路21の出力にダミー抵抗R1
6が接続される。
【0040】続いてステップS3でタイマ34をスター
トする。続いてバッテリ20の+側ラインを入力接続し
た電圧入力回路33の出力する電圧信号E4をMPU6
で取り込み、この取り込んだ電圧のチェックによりバッ
テリ20の状態を判定する。バッテリ20の判定基準
は、正常(10.2V以上)、異常(10.2V未満
7.0V以上)、及びバッテリ残量不足(7.0V未
満)が定められており、この判定基準のどれに該当する
かを判定する。
【0041】次にステップSで、ステップSの判定
結果に基づく試験結果の表示を行う。バッテリ20の検
出電圧が正常であった場合には、予備電源試験結果灯2
9を点灯する。バッテリ20の検出電圧が異常であった
場合には、予備電源試験結果灯29は消灯とする。更
に、バッテリ検出電圧がバッテリ残量不足であった場合
には、予備電源試験結果灯29を点滅する。バッテリ残
量不足状態を示す予備電源試験結果灯29の点滅状態
は、予備電源試験が終了した後もその点滅状態が維持さ
れるので、操作者は確実に対処できる。
【0042】ここで、予備電源試験のためにバッテリ2
0側に切り替えた際に昇圧回路21より規定の昇圧電圧
が得られていると、予備電源灯28が点灯し、バッテリ
20及び昇圧回路21を含めて予備電源供給が正常に行
われていることが判る。また図2の実施例にあっては、
バッテリ20の出力電圧を昇圧回路21で昇圧して予備
電源電圧として供給していることから、昇圧回路21の
出力ラインを電圧入力回路33と同様な回路によりMP
U6に取り込み、昇圧回路21の出力電圧について、正
常、異常、バッテリ残量不足を判定して、同様に試験結
果を表示してもよい。
【0043】ステップSで試験結果の表示を行ったな
らば、次のステップSに進み、ステップSで判定し
た試験結果が残量不足か否か、具体的にはバッテリ残量
不足を判定する7.0V未満か否かをチェックする。残
量不足でなければ、ステップSでタイマ34のタイム
アップをチェックし、タイムアップしていなければ、ス
テップSで予備電源試験スイッチ25がオフしたか否
かをチェックする。ステップSで予備電源試験スイッ
チ25のオフ、即ちオン操作を止めた時の変化が検出さ
れると、ステップSに進み、予備電源試験終了制御を
行う。
【0044】この終了制御は、MPU6からの制御信号
E1を停止して電源切替回路16のトランジスタQ2を
オフし、トランジスタQ1をオンに戻してリレー18を
作動し、そのリレー接点18a,18bをb側に切り替
え、整流平滑回路15からの電源供給に切り替える。同
時にMPU6から予備電源試験回路32に出力している
試験信号E3をオフし、トランジスタQ3,Q4をオフ
に復旧して、バッテリ20に接続していたダミー抵抗R
16を切り離す。
【0045】最終的にステップS10でタイマ34をク
リアし、再びステップS1に戻る。一方、ステップS
の判定結果がバッテリ残量不足であった場合には、ステ
ップSから直ちにステップSに進み、予備電源試験
終了制御を行った後、ステップS10でタイマ34をク
リアする。また予備電源試験のために押していた予備電
源試験スイッチ25を離してオン操作を止めたとして
も、スイッチの故障によりスイッチ接点が開かず、オン
状態のままとなっていた場合には、予備電源試験の動作
状態が継続される。しかしながら、予備電源試験スイッ
チ25のオン操作で起動したタイマ34が一定時間を経
過するとタイムアップする。
【0046】このタイムアップがステップSで判別さ
れると、ステップSに進んで、強制的に予備電源試験
の終了制御が行われ、スイッチ故障でオン状態が続いて
いても、タイマ34に設定した一定時間後に確実に予備
電源試験を終了させることができる。従って、予備電源
試験による放電でバッテリ20が消耗したり、バッテリ
20の放電電流を流すダミー抵抗R16が異常過熱する
ような事態を確実に回避できる。更に、タイマ34がタ
イムアップした際にブザー35を例えば「ピーピーピ
ー」と間欠鳴動させることで、操作者に予備電源試験装
置や予備電源試験スイッチ25の異常を知らせることが
できる。
【0047】尚、スイッチの故障でオン状態が続き、一
定時間後に予備電源試験を強制的に終了した後も、スイ
ッチはオン状態を継続しているが、MPU6は、オン操
作の変化を検出することはないため、再度予備電源試験
を行うことはない。また、予備電源試験スイッチ25を
悪戯により押して予備電源試験を継続させ、この状態で
タイマ34をタイムアップした際には、予備電源試験の
強制終了と同時にブザー35が鳴動することで注意を促
すことができる。
【0048】尚、図2の本発明の実施の形態にあって
は、予備電源としてのバッテリ20に12Vのものを使
用し、昇圧回路21で昇圧して予備電源の電圧供給を行
う場合を例にとっているが、昇圧回路21をもたず、バ
ッテリ20に整流平滑回路15側と同じ24Vのものを
使用した場合についても、全く同様に本発明の予備電源
試験装置を適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、予備電源試験スイッチの故障等により、試験に必要
な時間を超えてスイッチがオンし続けていた場合であっ
ても、予め設定した一定時間を経過すると強制的に予備
電源試験が終了し、バッテリの過度の消耗や、予備試験
の際にバッテリの放電を行っているダミー抵抗の異常発
熱を確実に防止できる。
【0050】また、予備電源試験スイッチのオンから一
定時間を経過したときに音響警報を出力させることで、
操作者に予備電源試験やスイッチの異常を知らせること
ができ、更に、悪戯については注意を促すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される防災監視システムの説明図
【図2】本発明の実施の形態を示した回路ブロック図
【図3】図2の予備電源試験制御部の処理動作のフロー
チャート
【図4】予備電源試験の試験結果の表示動作の説明図
【符号の説明】
1:火災監視制御盤 2−1〜2−n:感知器回線 3:火災感知器 4:終端抵抗 5−1〜5−n:受信回路 6:制御部 7:操作部 8:表示部 9:主音響装置 10:地区音響制御部 11:ベル線 12:地区ベル 13:電源装置 14:変圧器 15:整流平滑回路(直流電源回路) 15a:ダイオードブリッジ 16:電源切替回路 17:交流電源灯 18:リレー 18a,18b:切替リレー接点 19:充電回路 20:バッテリ(予備電源) 21:昇圧回路 22:10V定電圧回路 23:5V定電圧回路 24:24V定電圧回路 25:予備電源試験スイッチ 26:電源切替制御部 27:予備電源試験制御部 28:予備電源灯 29:予備電源試験結果灯 30:外部表示ユニット 31:移報部 32:予備電源試験回路 33:電圧入力回路 34:タイマ 35:ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 昭男 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−185797(JP,A) 特開 昭59−109993(JP,A) 特開 昭55−56294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 - 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノンロック構造の予備電源試験スイッチを
    操作している間、継続して商用交流電源に基づいた直流
    電源電圧の供給から前記予備電源による電源供給に切り
    替えると共に、前記予備電源にダミー負荷を接続して試
    験する火災監視制御盤の予備電源試験装置に於いて、 前記予備電源試験スイッチをオン操作している間、予備
    電源の出力を継続して判定しその結果を判定のつど表示
    する試験結果表示部と、 前記予備電源試験スイッチ継続してオン操作している時
    間を計測するタイマ部と、 前記タイマ部が一定時間継続したことを検出したとき
    に、前記予備電源試験スイッチのオン操作状態を無効と
    し予備電源試験を強制的に終了制御して商用交流電源に
    基づいた直流電圧の供給に切り替え、前記予備電源を充
    電状態にする 予備電源制御部を設けたことを特徴とする
    火災監視制御盤の予備電源試験装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災監視制御盤の予備電源
    装置に於いて、 前記予備電源試験制御部は、前記予備電源試験スイッチ
    のオンを検出してから一定時間を経過した時に、音響警
    報を出力させることを特徴とする火災監視制御盤の予備
    電源試験装置。
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