JP3037171B2 - 並列運転電源の異常検出方法および装置 - Google Patents

並列運転電源の異常検出方法および装置

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JP3037171B2
JP3037171B2 JP8341948A JP34194896A JP3037171B2 JP 3037171 B2 JP3037171 B2 JP 3037171B2 JP 8341948 A JP8341948 A JP 8341948A JP 34194896 A JP34194896 A JP 34194896A JP 3037171 B2 JP3037171 B2 JP 3037171B2
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switching
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俊文 富原
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甲府日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチングレギュ
レータの異常検出方法および装置に関し、特に複数のス
イッチングレギュレータを用いた並列運転電源の異常検
出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電源として使用するスイッチング
レギュレーターは、一般的に次のような異常検出回路の
少なくとも1つを使用している。第1は、スイッチング
レギュレータの出力電流が所定の電流値以上になったこ
とを検出する過電流検出回路、第2は、スイッチングレ
ギュレータの出力電圧が正常な規定の出力電圧値より高
い所定の電圧値以上になったことを検出する過電圧検出
回路、第3は、スイッチングレギュレータの出力電圧が
正常な規定の出力電圧値より低く定めた所定の電圧値以
下になったことを検出する不足電圧検出回路、等であ
る。
【0003】ところが、これらの異常検出回路を並列運
転電源の異常検出に用いた場合、並列接続されたスイッ
チングレギュレータは出力が並列接続されているので、
特定のスイッチングレギュレータで、制御回路やスイッ
チング素子等に何らかの異常が発生し、異常電圧が発生
しても、この異常が外部に表れない場合がある。例え
ば、いずれかのスイッチングレギュレータで動作停止し
た場合にも、外部には残りの正常なスイッチングレギュ
レータの正常な出力電圧が印加されているので、不足電
圧検出回路では異常は検出できない場合が多い。そこで
並列運転電源の異常検出には、出力電流が所定値以下に
なったことを検出する電流不足検出回路もしくはスイッ
チングパルスのON・DUTYが所定値以下になったこ
とを検出する動作停止検出回路を使用して異常を検出し
ている。
【0004】従来の並列運転電源として使用するスイッ
チングレギュレータの動作停止検出回路の一例を図9に
示す。
【0005】小容量領域で使用されるPWM(パルス幅
変調)制御されるスイッチングレギュレータは、正常動
作しているときはスイッチングパルスが定常的に発生
し、動作停止検出回路20の時定数回路のコンデンサ2
1の電荷を、光半導体デバイス22の発光側素子23の
発光周期に従って受光側素子24を介して放電させ、コ
ンデンサ21の電圧が比較器25に入力される規定電圧
発生電源26の電圧値より低い電圧値にあるように設定
されている。スイッチングレギュレータに異常が発生
し、スイッチングパルスが停止した場合には、コンデン
サ21の電圧が規定電圧よりも高い電圧値になるように
設定されており、比較器25でコンデンサ21の電圧が
規定値以上になった時に動作停止を検出する。スイッチ
ングレギュレータは、負荷変動に際しても出力電圧を一
定に保たねばならないので、スイッチングレギュレータ
のパルス幅がたえず相当変化することになる。そして、
このパルス幅の変化は大きくても正常な制御動作である
から異常検出をしてはならない。したがって、異常検出
の時間は、誤動作への安全度をみて数10μs〜数ms
以上の所定の時間になっている。
【0006】上述の第1、第2、第3、と従来技術の例
で示した動作停止検出回路20のいずれかの異常検出回
路によって、異常を検出したスイッチングレギュレター
は、スイッチング動作を停止し、異常報告を接続される
上位制御回路に報告する。残りのスイッチングレギュレ
ーターは、前述のスイッチングレギュレータが異常検出
したことにより動作停止を行う。その際に、動作を停止
する正常なスイッチングレギュレータが不足電圧とスイ
ッチングパルスのON・DUTYの低下を検出しないよ
う、不足電圧検出回路あるいは動作停止検出回路に対し
てインヒビットをかける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の並列運
転電源の異常検出回路には、例えば、並列運転されてい
る複数台のスイッチングレギュレータの中の特定のスイ
ッチングレギュレータで異常が発生し、ON・DUTY
の低下もしくはスイッチング動作が停止し、負荷に対す
る電流の供給をやめ、その他の正常なスイッチングレギ
ュレータだけでは、負荷に電流を供給しきれずに過電流
異常を検出するような場合、異常を発生し負荷への電流
供給をやめたスイッチングレギュレータの異常検出が遅
れていて、このスイッチングレギュレータが異常報告を
する前に、残りの正常なスイッチングレギュレータが過
電流検出し異常報告を行うを場合を考えると、正常なス
イッチングレギュレータが検出した過電流異常によっ
て、前述の異常を発生したスイッチングレギュレータを
含む並列運転接続されるすべてのスイッチングレギュレ
ータが、不足電圧および電流不足検出回路のインヒビッ
トおよび動作停止を行うので、最初に異常を発生し、他
の正常なスイッチングレギュレータに異常の検出をさせ
た真の原因であるスイッチングレギュレータが、異常検
出および表示または報告を行えないということである。
この場合、正常であったにもかかわらず異常を検出し、
異常表示または異常を報告しているスイッチングレギュ
レータがあり、かつ、異常により動作停止したにもかか
わらず異常検出ができずに異常表示または異常報告を行
っていないスイッチングレギュレータもあり、更には過
電流検出する前に動作停止が間に合い異常表示または異
常報告を行っていない正常なスイッチングレギュレータ
がある場合もある。したがって、真の異常が発生したス
イッチングレギュレータの特定が困難であるので、真の
異常が発生したスイッチングレギュレータを取り除き、
正常なスイッチングレギュレータと交換し、正常状態へ
の復旧までに長時間を有する場合があるという問題点が
ある。
【0008】前述のような問題点が発生する理由につい
て述べる。一般的にスイッチングレギュレーターの過電
流検出回路は、異常検出の時間を数10μsと短く設定
している。これは過電流異常から負荷およびスイッチン
グレギュレータ自身を保護するために、異常検出および
動作停止を短時間で行う必要があるからである。一方、
スイッチングパルスのON・DUTYが所定値以下にな
ったことを検出する動作停止検出回路は、異常検出の時
間を数10μs〜数ms以上の所定の時間になってい
る。この動作停止検出回路の検出時間が、過電流検出回
路の検出時間と比較して長い時間になっているのは、ス
イッチングレギュレータは負荷変動に際しても出力電圧
を一定に保たねばならないので、スイッチングレギュレ
ータのパルス幅がたえず相当変化することになる。そし
て、このパルス幅の変化は大きくても正常な制御動作で
あるから異常検出をしてはならないという理由からであ
る。
【0009】また、特定のスイッチングレギュレータで
スイッチング動作の停止により異常が発生した場合、あ
るいは保護のための動作停止を短時間で行わなければな
らない過電流異常が発生したような場合、並列運転中の
すべてのスイッチングレギュレータに動作停止を指示す
るとともに、動作停止させることにより不足電圧、およ
びスイッチング動作の停止を検出しないよう、検出回路
にはインヒビットをかけている。このため前述の電流不
足異常を発生したスイッチングレギュレータの電流不足
検出回路が、異常を検出する前にインヒビットがかかり
異常を検出できないことが起こる場合があるという問題
点もある。
【0010】本発明の目的は、異常を発生したスイッチ
ングレギュレータの特定を容易とし、保守交換の際に異
常を発生したスイッチングレギュレータの除去が簡単に
行え、短時間に正常状態への復旧が可能な並列運転電源
の異常検出方法および装置を提供することにある。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の並列運転電源の
異常検出方法は、任意のスイッチングレギュレータに属
する複数の動作停止検出回路の中の所定の数以上の動作
停止検出回路でスイッチングパルスのON・DUTYが
所定値以下であることを検出しかつ前記任意のスイッチ
ングレギュレータと並列運転している他のスイッチング
レギュレータのいずれかで何らかの異常を検出し他のス
イッチングレギュレータに送出する異常信号を判断部で
受信すると前記任意のスイッチングレギュレータも異常
信号を送出することを特徴とする
【0014】本発明の並列運転電源の異常検出方法は、
特定のスイッチングレギュレータに属する動作停止検出
回路がスイッチングパルスのON・DUTYが所定値以
下であることを検出中で、かつ、タイマ回路が前記動作
停止検出回路の検出信号を受信後、所定時間を経過して
いない状態でも、前記任意のスイッチングレギュレータ
と並列運転している他のスイッチングレギュレータのい
ずれかで何らかの異常を検出し他のスイッチングレギュ
レータに送出する異常信号を判断部で受信し前記任意の
スイッチングレギュレータも異常信号を送出してもよ
い。
【0015】本発明の並列運転電源の異常検出装置は、
並列に接続し同一負荷に対してカレントシェアリングを
行い電流を供給する複数のスイッチングレギュレータの
それぞれに付属し、自己の属するスイッチングレギュレ
ータが使用するスイッチングパルスのON・DUTYが
所定値以下になったことを検出する検出時間の異なる複
数の動作停止検出回路と、これら複数の動作停止検出回
路すべてでON・DUTY低下を検出した時に異常とす
る第1の判断部と、前記複数の動作停止検出回路の中の
所定の数以上の動作停止検出回路でON・DUTY低下
を検出しかつ並列運転している自己とは異なる任意のス
イッチングレギュレータで何らかの異常を検出し他のス
イッチングレギュレータに送出する異常信号を受信する
と自己の属するスイッチングレギュレータも異常とする
第2の判断部とを有する構成である。
【0016】本発明の並列運転電源の異常検出装置は、
並列に接続し同一負荷に対してカレントシェアリングを
行い電流を供給する複数のスイッチングレギュレータの
それぞれに属する、スイッチングレギュレータが己の使
用するスイッチングパルスのON・DUTYが所定値以
下になったことを検出する動作停止検出回路と、前記動
作停止検出回路の検出信号を受けON・DUTYの低下
が所定時間以上継続していることを検出するタイマー回
路と、前記動作停止検出回路の検出信号と前記タイマー
回路の出力とを受け異常とする第1の判断部と、前記動
作停止検出回路でON・DUTY低下を検出しかつ並列
運転している自己とは異なる任意のスイッチングレギュ
レータで何らかの異常を検出し他のスイッチングレギュ
レータに送出する異常信号を受信すると自己の属するス
イッチングレギュレータも異常とする第2の判断部とを
有する構成である。
【0017】[作用]特定のスイッチングレギュレータ
においてスイッチング動作が停止するか、もしくはスイ
ッチングパルスのON・DUTYが減少するような異常
を発生し、この最初に異常を発生したスイッチングレギ
ュレータの出力電流が減少することにより、この最初に
異常を発生したスイッチングレギュレータと並列運転さ
れる正常なスイッチングレギュレータの出力電流が増加
し、正常なスイッチングレギュレータが過電流異常にな
るような場合に、他のスイッチングレギュレータの異常
信号を異常検出回路に取り込み、異常を発生したスイッ
チングレギュレータがON・DUTYの低下中、あるい
はスイッチング動作の停止中であり、まだ異常信号を送
出していない状態でも、他のスイッチングレギュレータ
のいずれかに異常が発生した場合には、最初に異常を発
生したスイッチングレギュレータも動作停止異常として
検出させる第2の判断部を設けることにより、異常を発
生したスイッチングレギュレータの異常検出がされず
に、異常を発生したスイッチングレギュレータからの負
荷に対する出力電流が減少したことにより、分担してい
る負荷電流が増加して過電流異常が発生した正常なスイ
ッチングレギュレータだけが異常として検出されること
を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【0020】本発明の並列運転電源の異常検出装置10
は、図1に図示されてはいないが並列に接続し、同一負
荷に対してカレントシェアリングを行い電流を供給する
複数のスイッチングレギュレータごとにそれぞれ付属
し、自己の属するスイッチングレギュレータの使用する
スイッチングパルスのON・DUTYが、所定値以下に
なったことを検出するまでの検出時間の異なる動作停止
検出回路1,2と、動作停止検出回路1,2の出力する
ON・DUTY低下の検出信号を受け異常信号を出力す
るAND回路3と、所定値以下になったことを検出する
までの検出時間の短い動作停止検出回路1の出力するO
N・DUTY低下の検出信号を検出中に、並列運転して
いる自己とは異なる任意のスイッチングレギュレータで
何らかの異常を検出し他のスイッチングレギュレータに
送出する異常信号を入力端子4に受けると自己の属する
スイッチングレギュレータからも異常信号を出力するA
ND回路5と、AND回路3とAND回路5との少なく
ともいずれか一方からの異常信号を受け、出力端子6を
介して外部に異常信号を出力するOR回路7とを含んで
いる。
【0021】次に各回路の詳細な機能と動作について説
明する。動作停止検出回路1は、スイッチングレギュレ
ータのスイッチングパルスのON・DUTYが所定値以
下になったことを数10μsで検出する。動作停止検出
回路2は、スイッチングレギュレータのスイッチングパ
ルスのON・DUTYが所定値以下になったことを所定
の時間(数100μs〜数ms、場合によってはそれ以
上の時間)で検出する。動作停止検出回路1,2の出力
信号はスイッチングパルスのON・DUTYが所定の値
以下の時検出時”H”レベル、所定の値以上の時”L”
レベルとする。動作停止検出回路1,2の出力信号は、
AND回路3に入力され、AND回路3は、動作停止検
出回路1,2の出力信号の両方が共に”H”レベルにな
ったときにOR回路7に対して”H”レベルの信号を出
力する。AND回路5には、動作停止検出回路1の出力
信号が入力されると同時に、自己の属するスイッチング
レギュレータと並列運転中の他のスイッチングレギュレ
ータに異常が発生すると、入力端子4を介して”H”レ
ベルの異常信号が入力される。このとき異常が発生した
スイッチングレギュレータは動作を停止する。AND回
路5は、前述の他のスイッチングレギュレータに異常が
発生したときに入力される異常信号と動作停止検出回路
1の出力信号とのANDをとって、両方が”H”レベル
のとき、OR回路7に”H”レベルの信号を出力する。
OR回路7の出力信号は、AND回路1,2の少なくと
もいずれかの出力信号が”H”レベルになったときに”
H”レベルとなる。OR回路7の出力信号が”H”レベ
ルになったことをスイッチングレギュレータの電流不足
異常とし、異常表示および異常報告、異常を検出したス
イッチングレギュレータの動作停止を行う。
【0022】次に、動作図を参照して第1の実施の形態
の動作を説明する。
【0023】図2は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第1の実施の形態の基本的動作を説明
する動作図である。
【0024】図2はスイッチングレギュレータに異常が
発生してスイッチング動作を停止し、かつ自己が属する
スイッチングレギュレータと並列運転されている他のス
イッチングレギュレータには異常は発生しない場合の動
作を示している。
【0025】ここで、スイッチング動作が停止し、スイ
ッチングパルスのON・DUTYが所定値以下に低下す
ると、動作停止検出回路1は、所定時間t1で、ON・
DUTYの低下、すなわち電流不足を検出して出力信号
を”L→H”レベルに変化させる。ON・DUTYが低
下してから所定時間t2で、電流不足を検出して出力信
号を”L→H”レベルに変化させる。AND回路3は、
所定時間t2が経過した時点で入力信号が2信号とも”
H”レベルになるので、出力信号が”L→H”レベルに
変化する。OR回路7は、入力信号が1つでも”H”レ
ベルになると出力信号を”L→H”レベルに変化させ
る。異常が発生したスイッチングレギュレータはOR回
路7の出力信号が”H”レベルである時に異常検出を行
い異常報告、表示、動作停止を行う。
【0026】図3は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第1の実施の形態の異常を表示しない
動作を説明する動作図である。
【0027】図3はスイッチングレギュレータの負荷変
動等によりパルス幅が大幅に変動してON・DUTYの
低下が発生し、短時間で再びON・DUTYが復帰し、
かつ自己が属するスイッチングレギュレータと並列運転
されている他のスイッチングレギュレータには異常が発
生しない場合の動作を示している。
【0028】スイッチングレギュレータの負荷変動等に
よりパルス幅が大幅に変動してON・DUTYの低下が
発生したような場合でも動作停止検出回路1は、所定時
間t1で、ON・DUTYの低下すなわち電流不足を検
出して出力信号を”L→H”レベルに変化させる。ON
・DUTYの低下がこのまま所定時間t2経過すると、
図2の場合と同様に電流不足異常を検出してしまうが、
所定時間t2を正常な負荷変動により発生するON・D
UTYの低下期間よりも長い時間に設定することによっ
て、動作停止検出回路2が検出する前にON・DUTY
が復帰するので、動作停止検出回路1の出力信号も”H
→L”レベルに戻り、OR回路7の出力信号は”L”レ
ベルのままなので異常が発生したスイッチングレギュレ
ータは異常検出を行わない。
【0029】図4は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第1の実施の形態の他のスイッチング
レギュレータの異常表示に伴う異常の表示動作を説明す
る動作図である。
【0030】図4はスイッチングパルスのON・DUT
Yの低下が所定時間t1以上継続しており、さらに所定
時間t2継続して動作停止検出回路2が異常を検出する
前に、自己の属するスイッチングレギュレータと並列運
転されているいずれかのスイッチングレギュレータが異
常検出を行った場合の動作を示している。
【0031】図2に示すようなスイッチングレギュレー
タの異常、もしくは図3に示すような負荷変動等により
スイッチングパルスのON・DUTYの低下が発生して
から、所定時間t1で動作停止検出回路1の出力信号
は”L→H”レベルに変化する。ここで、動作停止検出
回路1の出力が”H”レベルのまま所定時間t2が経過
しないうちに、自己の属するスイッチングレギュレータ
と並列運転されている他のスイッチングレギュレータに
異常が発生すると、AND回路5に接続している入力端
子4に入力される入力信号が”L→H”レベルに変化す
る。このときAND回路5の入力信号は2信号とも”
H”レベルになるので,AND回路5の出力信号は”L
→H”レベルに変化する。OR回路7の入力信号は、一
つでも”H”レベルになると出力は”L→H”レベルに
変化し異常信号を送出する。自己が属するスイッチング
レギュレータは、OR回路7の出力信号が”H”レベル
であるので異常検出を行い、異常報告、表示、動作停止
を行う。
【0032】図5は本発明の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。なお、名称および符号の中で第1の実
施の形態と同一のものは同一とする。
【0033】本発明の並列運転電源の異常検出装置11
は、第1の実施の形態と同様に図示されてはいない複数
のスイッチングレギュレータごとにそれぞれ付属し、自
己の属するスイッチングレギュレータの使用するスイッ
チングパルスのON・DUTYが、所定値以下になった
ことを検出する動作停止検出回路1と、動作停止検出回
路1の出力するON・DUTY低下の検出信号を受けO
N・DUTYの低下が所定時間以上継続していることを
検出するタイマー回路8と、動作停止検出回路1の検出
信号とタイマー回路8の出力とを受け異常信号を出力す
るAND回路3と、動作停止検出回路1の出力するON
・DUTY低下の検出信号を検出中に、並列運転してい
る自己とは異なる任意のスイッチングレギュレータで何
らかの異常を検出し他のスイッチングレギュレータに送
出する異常信号を入力端子4に受けると自己の属するス
イッチングレギュレータからも異常信号を出力するAN
D回路5と、AND回路3とAND回路5との少なくと
もいずれか一方からの異常信号を受け、出力端子6を介
して外部に異常信号を出力するOR回路7とを含んでい
る。
【0034】次に各回路の詳細な機能と動作について説
明する。動作停止検出回路1は、スイッチングレギュレ
ータのスイッチングパルスのON・DUTYが所定値以
下になったことを数10μsの時間で検出するとAND
回路3,5とタイマ回路8に対して”H”レベルの信号
を出力する。タイマ回路8は、動作停止検出回路1の”
H”レベルの信号が、動作停止検出回路1の検出時間よ
り長い所定の時間(数100μs〜数ms、場合によっ
てはそれ以上の時間)以上継続しているときにAND回
路3に”H”レベルの信号を出力する。それ以外のとき
は”L”レベル信号を出力する。AND回路3は、動作
停止検出回路1とタイマ回路8との出力信号のANDを
とり、両方が共に”H”レベルになったときにOR回路
7に対して”H”レベルの信号を出力する。AND回路
5には、動作停止検出回路1の出力信号が入力されると
同時に、自己の属するスイッチングレギュレータと並列
運転中の他のスイッチングレギュレータに異常が発生す
ると、入力端子4を介して”H”レベルの異常信号が入
力される。このとき異常が発生したスイッチングレギュ
レータは動作を停止する。AND回路5は、前述の他の
スイッチングレギュレータに異常が発生したときに入力
される異常信号と動作停止検出回路1の出力信号とのA
NDをとって、両方が”H”レベルのとき、OR回路7
に”H”レベルの信号を出力する。OR回路7の出力信
号は、AND回路1,2の少なくともいずれかの出力信
号が”H”レベルになったときに”H”レベルとなる。
OR回路7の出力信号が”H”レベルになったことをス
イッチングレギュレータの電流不足異常とし、異常表示
および異常報告、異常を検出したスイッチングレギュレ
ータの動作停止を行う。
【0035】次に、動作図を参照して第2の実施の形態
の動作を説明する。
【0036】図6は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第2の実施の形態の基本的動作を説明
する動作図である。
【0037】図6はスイッチングレギュレータに異常が
発生してスイッチング動作が停止し、かつ自己が属する
スイッチングレギュレータと並列運転されている他のス
イッチングレギュレータには異常は発生しない場合の動
作を示している。
【0038】いま、スイッチングレギュレータのスイッ
チング動作が停止し、スイッチングパルスのON・DU
TYが所定値以下に低下すると、動作停止検出回路1
は、所定時間t1で、ON・DUTYの低下を検出して
出力信号を”L→H”レベルに変化させる。タイマ回路
8は、動作停止検出回路1の出力信号が所定時間t3の
期間以上”H”レベルが継続している時に出力信号を”
L→H”レベルに変化させる。AND回路3は、所定時
間t3が経過した時点で、入力信号が2信号とも”H”
レベルになるので、出力信号が”L→H”レベルに変化
する。OR回路7は、入力信号が一つでも”H”レベル
になると出力信号を”L→H”レベルに変化させる。異
常が発生したスイッチングレギュレータはOR回路Dの
出力信号が”H”レベルである時に異常検出して異常報
告、表示、動作停止を行う。
【0039】図7は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第2の実施の形態の異常を表示しない
動作を説明する動作図である。
【0040】図7はスイッチングパルスのON・DUT
Yの低下が所定時間t1以上継続しており、さらに所定
時間t3継続して動作停止検出回路2が異常を検出する
前に、短時間で再びON・DUTYが復帰し、かつ自己
が属するスイッチングレギュレータと並列運転されてい
る他のスイッチングレギュレータには異常は発生しない
場合の動作を示している。
【0041】スイッチングレギュレータの負荷変動等に
よりパルス幅が大幅に変動してON・DUTYの低下が
発生したような場合でも、動作停止検出回路1は、所定
時間t1でON・DUTYの低下すなわち電流不足を検
出して出力信号を”L→H”レベルに変化させる。ON
・DUTYの低下がこのまま所定時間t3経過すると図
6の場合同様に電流不足異常を検出してしまうが、所定
時間t3を正常な負荷変動により発生するON・DUT
Yの低下期間よりも長い時間に設定することによって、
ON・DUTYの低下は所定時間t3経過する前に復帰
するので、タイマ回路8の出力信号は”L”レベルのま
まであり、動作停止検出回路1の出力信号も”H→L”
レベルに戻るので、スイッチングレギュレータは異常検
出を行わない。
【0042】図8は本発明のスイッチングレギュレータ
の異常検出装置の第2の実施の形態の他のスイッチング
レギュレータの異常表示に伴う異常の表示動作を説明す
る動作図である。
【0043】図8はスイッチングパルスのON・DUT
Yの低下が所定時間t1以上継続しており、さらに所定
時間t3継続してタイマ回路8の出力が”L→H”レベ
ルに変化する前に、自己の属するスイッチングレギュレ
ータと並列運転されているいずれかのスイッチングレギ
ュレータが異常検出を行った場合の動作を示している。
【0044】図6に示すようなスイッチングレギュレー
タの異常、もしくは図7に示すような負荷変動等により
スイッチングパレスのON・DUTYの低下が発生して
から、所定時間t1で動作停止検出回路Aの出力信号
は”L→H”レベルに変化する。ここで、動作停止検出
回路1の出力が”H”レベルのまま所定時間t3が経過
しないうちに、自己が属するスイッチングレギュレータ
と並列運転されている他のスイッチングレギュレータに
異常が発生すると、AND回路5に接続している入力端
子4に入力される入力信号が”L→H”レベルに変化す
る。このときAND回路5の入力信号は2信号とも”
H”レベルになるので,AND回路5の出力信号は”L
→H”レベルに変化する。OR回路7の入力信号は、一
つでも”H”レベルになると出力は”L→H”レベルに
変化し異常信号を送出する。自己が属するスイッチング
レギュレータは、OR回路7の出力信号が”H”レベル
であるので異常検出を行い、異常報告、表示、動作停止
を行う。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、異常を
発生したスイッチングレギュレータの特定を容易とし、
保守交換の際に異常を発生したスイッチングレギュレー
タの除去が簡単に行え、短時間に正常状態への復旧が可
能になるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第1の実施の形態の基本的動作を説明する動作図
である。
【図3】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第1の実施の形態の異常を表示しない動作を説明
する動作図である。
【図4】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第1の実施の形態の他のスイッチングレギュレー
タの異常表示に伴う異常の表示動作を説明する動作図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第2の実施の形態の基本的動作を説明する動作図
である。
【図7】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第2の実施の形態の異常を表示しない動作を説明
する動作図である。
【図8】本発明のスイッチングレギュレータの異常検出
装置の第2の実施の形態の他のスイッチングレギュレー
タの異常表示に伴う異常の表示動作を説明する動作図で
ある。
【図9】従来の並列運転電源として使用するスイッチン
グレギュレータの動作停止検出回路の回路図である。
【符号の説明】
1,2 動作停止検出回路 3,5 AND回路 4 入力端子 5 AND回路 6 出力端子 7 OR回路 8 タイマー回路 10,11 並列運転電源の異常検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 1/00 - 1/10 H02H 7/12 - 7/122 H02M 3/00 - 3/28 G05F 1/00 - 1/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のスイッチングレギュレータに属する
    複数の動作停止検出回路の中の所定の数以上の動作停止
    検出回路でスイッチングパルスのON・DUTYが所定
    値以下であることを検出しかつ前記任意のスイッチング
    レギュレータと並列運転している他のスイッチングレギ
    ュレータのいずれかで何らかの異常を検出し他のスイッ
    チングレギュレータに送出する異常信号を判断部で受信
    すると前記任意のスイッチングレギュレータも異常信号
    を送出することを特徴とする請求項1記載の並列運転電
    源の異常検出方法。
  2. 【請求項2】 特定のスイッチングレギュレータに属する
    動作停止検出回路がスイッチングパルスのON・DUT
    Yが所定値以下であることを検出中で、かつ、タイマ回
    路が前記動作停止検出回路の検出信号を受信後、所定時
    間を経過していない状態でも、前記任意のスイッチング
    レギュレータと並列運転している他のスイッチングレギ
    ュレータのいずれかで何らかの異常を検出し他のスイッ
    チングレギュレータに送出する異常信号を判断部で受信
    し前記任意のスイッチングレギュレータも異常信号を送
    出することを特徴とする請求項2記載の並列運転電源の
    異常検出方法。
  3. 【請求項3】 並列に接続し同一負荷に対してカレントシ
    ェアリングを行い電流を供給する複数のスイッチングレ
    ギュレータのそれぞれに付属し、自己の属するスイッチ
    ングレギュレータが使用するスイッチングパルスのON
    ・DUTYが所定値以下になったことを検出する検出時
    間の異なる複数の動作停止検出回路と、これら複数の動
    作停止検出回路すべてでON・DUTY低下を検出した
    時に異常とする第1の判断部と、前記複数の動作停止検
    出回路の中の所定の数以上の動作停止検出回路でON・
    DUTY低下を検出しかつ並列運転している自己とは異
    なる任意のスイッチングレギュレータで何らかの異常を
    検出し他のスイッチングレギュレータに送出する異常信
    号を受信すると自己の属するスイッチングレギュレータ
    も異常とする第2の判断部とを有することを特徴とする
    並列運転電源の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 並列に接続し同一負荷に対してカレントシ
    ェアリングを行い電流を供給する複数のスイッチングレ
    ギュレータのそれぞれに付属し、自己の属するスイッチ
    ングレギュレータが使用するスイッチングパルスのON
    ・DUTYが所定値以下になったことを検出する動作停
    止検出回路と、前記動作停止検出回路の検出信号を受け
    ON・DUTYの低下が所定時間以上継続していること
    を検出するタイマー回路と、前記動作停止検出回路の検
    出信号と前記タイマー回路の出力とを受け異常とする第
    1の判断部と、前記動作停止検出回路でON・DUTY
    低下を検出しかつ並列運転している自己とは異なる任意
    のスイッチングレギュレータで何らかの異常を検出し他
    のスイッチングレギュレータに送出する異常信号を受信
    すると自己の属するスイッチングレギュレータも異常と
    する第2の判断部とを有することを特徴とする並列運転
    電源の異常検出装置。
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