JP3144077U - 抗菌性マスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくともフィルター部を有するマスクであって、その繊維表面に付着している油剤の付着量が繊維重量に対して0.2重量%以下であるポリ塩化ビニル繊維を含むことを特徴とする抗菌性マスク。前記フィルター部が布帛からなり、かつ縫製仕様により口元とフィルター部との間に空隙を持たせていることが好ましい。また、前記フィルター部が折りたたみ可能で、表層、中層および裏層からなる3層構造を有し、前記中層が脱着可能か、または縫製されていることが好ましい。
【選択図】図1
Description
しかしながら、かかるマスクを繰り返し洗濯すると繊維から抗菌剤が脱落してしまい抗菌性が低下するという問題があった。
本考案において、ポリ塩化ビニル繊維とは、塩化ビニル単独重合体、塩化ビニルと10重量%までの他の共重合可能な単量体との共重合体、およびこれらの混合物からなる群より選択されるいずれかの塩化ビニル樹脂からなる繊維である。前記共重合可能な単量体の代表的なものとしては、エチレン、プロピレン、アルキルビニルエーテル、ビニリデンクロライド、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、マレイン酸エステルなどが使用可能である。なかでも、塩化ビニル単独重合体からなる繊維(市販のものでは、「テビロン」(登録商標))が抗菌性の点で特に好ましい。
付着量(重量%)=(W1−W2)/W2×100
ただし、W1は脱油前の絶乾(105℃×2時間)の重量であり、W2は脱油後の絶乾(105℃×2時間)の重量である。
かくして得られたポリ塩化ビニル繊維は優れた抗菌性を奏する。
また、本考案のマスクにおいて、前記フィルター部が3層以上の多層構造を有し、かつ該フルター部の少なくとも一層に前記のポリ塩化ビニル繊維を用いていることが好ましい。全ての層に前記のポリ塩化ビニル繊維が含まれていてもよいし、いずれか1層にのみ前記のポリ塩化ビニル繊維が含まれていてもよい。
(1)油剤の付着量(重量%)
油剤の付着量(重量%)を下記式により算出した。なお、n数5で測定しその平均値を求めた。
付着量(重量%)=(W1−W2)/W2×100
ただし、W1は脱油前の絶乾(105℃×2時間)の重量であり、W2は脱油後の絶乾(105℃×2時間)の重量である。
(2)抗菌性
JISL1902菌液吸収法で静菌活性値と殺菌活性値を測定した。ただし、供試菌はMRSA・Methicilin Resistant Staphylococcus aureus IID1677である。
市販のポリ塩化ビニル繊維(「テビロン」(登録商標)総繊度110dtex/25filだけを使用し、50コース/2.54cm、37ウエール/2.54cmの密度のエイトロック組織での編物を製編した後、仕上げ脱脂加工処理を施すことにより編物を得た。そして、該編物をフィルター部として、図1に示すようなマスクを得た。
かくして得られたマスクに含まれるポリ塩化ビニル繊維において、油剤の付着量が0.14重量%であった。また、フィルター部の抗菌性は、生菌数(n=3)が1.6×105、1.4×105、2.0×105であり、静菌活性値が1.7、殺菌活性値が−0.9と比較的良好であった。
実施例1において、仕上げ脱脂加工処理を施した編物に、社団法人繊維評価技術協議会が規定している高温加速洗濯法(但し、JAFET標準配合剤を使用)による洗濯処理10回を施した。そして、該編物をフィルター部として、図1に示すようなマスクを得た。
かくして得られたマスクに含まれるポリ塩化ビニル繊維において、油剤の付着量が0.03重量%であった。また、フィルター部の抗菌性は、生菌数(n=3)が8.1×104、4.3×103、1.9×104であり、静菌活性値が2.6、殺菌活性値が0.0と良好であった。
実施例1において、編物に仕上げ脱脂加工処理を施さないこと以外は実施例1と同様にしてマスクを得た。
かくして得られたマスクに含まれるポリ塩化ビニル繊維において、油剤付着量は2.14重量%であった。また、フィルター部1の抗菌性は、生菌数(n=1)が3.5×106であり、静菌活性値が0.4、殺菌活性値が−2.3と不良であった。
2:装着部(耳かけゴム)
3:フィルター部
4:ベース部
5:マジックテープ(登録商標)部
6:マジックテープ(登録商標)部
7:耳穴部
8:耳穴部
9:フィルター部
10:ベース部
11:マジックテープ(登録商標)部
12:マジックテープ(登録商標)部
13:耳穴部
14:耳穴部
Claims (11)
- 少なくともフィルター部を有するマスクであって、その繊維表面に付着している油剤の付着量が繊維重量に対して0.2重量%以下であるポリ塩化ビニル繊維を含むことを特徴とする抗菌性マスク。
- 前記ポリ塩化ビニル繊維が塩化ビニル単独重合体からなる繊維である、請求項1に記載の抗菌性マスク。
- 前記ポリ塩化ビニル繊維が、総繊度50〜330dtex、単繊維繊度1.1〜5.6dtex、フィラメント数15〜180本の長繊維(マルチフィラメント)である、請求項1または請求項2に記載の抗菌性マスク。
- 前記ポリ塩化ビニル繊維をマスクの全重量に対して30重量%以上含む、請求項1〜3のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- JISL1902菌液吸収法で測定して静菌活性値が2.2以上、かつ殺菌活性値0以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- 前記フィルター部が3層以上の多層構造を有し、かつ該フルター部の少なくとも一層に前記のポリ塩化ビニル繊維を用いてなる、請求項1〜5のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- 抗菌性マスクがフィルター部と、伸縮性のある生地からなるベース部とからなり、前記ベース部がマジックテープ(登録商標)の締め付けによる着装が可能な、請求項1〜6のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- 前記フィルター部に、鼻等の曲線形状に沿うよう樹脂成形品が組み込まれている、請求項1〜7のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- 前記フィルター部が布帛からなり、かつ縫製仕様により口元とフィルター部との間に空隙を持たせた、請求項1〜8のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- 前記フィルター部が折りたたみ可能である、請求項1〜9のいずれかに記載の抗菌性マスク。
- フィルター部が、表層、中層および裏層からなる3層構造を有し、前記中層が脱着可能か、または縫製されてなる、請求項1〜10のいずれかに記載の抗菌性マスク。
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---|---|---|---|---|
JP2012170801A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Daiya Seiyaku Kk | 繊維編成マスク |
CN111607908A (zh) * | 2020-06-04 | 2020-09-01 | 常州市晋纯环保科技有限公司 | 一种新型纳米口罩过滤材料及其制造方法 |
JP2021188230A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 雅子 加藤 | 殺菌機能付きマスク |
WO2022080468A1 (ja) * | 2020-10-15 | 2022-04-21 | 裕子 山本 | 衛生マスク及びその活性化方法 |
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2008
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