JP2015181896A - こたつ用繊維製品 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、近年では、こたつ用掛け布団として、洗濯後に乾燥しやすく取扱い性が良好であるという理由からポリエステル繊維を使用することが多くなっている。また、保温性を得るために、こたつ用掛け布団のこたつ側となる裏生地に、起毛加工が施された布帛がよく使われている。
その際、前記導電糸が、カーボンを含有するポリエステル成分を含む複合繊維であることが好ましい。また、こたつ用繊維製品が、起毛加工が施された布帛を含み、かつ該布帛に導電糸が含まれることが好ましい。また、前記布帛の起毛部に前記導電糸が含まれることが好ましい。また、前記布帛が編物であることが好ましい。また、前記布帛において、前記導電糸の混率が布帛重量に対して0.7〜10重量%の範囲内であることが好ましい。また、前記布帛の起毛加工が施された面において、摩擦帯電圧(ウール生地との摩擦)が2700V以下であることが好ましい。また、前記布帛において、構成繊維の90重量%以上がポリエステル繊維であることが好ましい。また、前記布帛を裏生地として、さらに表生地および中綿を含むことが好ましい。その際、前記裏生地のこたつ側の面に起毛加工が施されていることが好ましい。また、こたつ用繊維製品において、構成繊維の90重量%以上がポリエステル繊維であることが好ましい。
かかる導電糸としては、特に限定されないが、カーボンを含有するポリエステル成分を含む複合繊維であることが好ましい。特に、カーボンを含有する(好ましくはカーボンを10〜40重量%含有する)ポリエステル成分を芯部に配し、ポリエステル成分またはナイロン成分を鞘部に配した芯鞘型複合繊維が、優れた導電性を有し、かつ外観も損なわれず好ましい。特に鞘部に、酸化チタンをポリエステル重量対比2.0〜4.0重量%含有するポリエステル成分を配した芯鞘型複合繊維が好ましい。
前記導電糸において、総繊度は特に限定されるものではないが、30〜120dtexの範囲がよく、また、単糸繊度は、特に限定されるものではないが、1.0〜10.0dtexの範囲がよい。
前記導電糸として、市販のものでは、例えば帝人(株)製「B−TCF」などが例示される。
その際、前記布帛の起毛部に前記導電糸が含まれると、優れた導電性が得られ好ましい。
前記布帛において、布帛組織は限定されず、編物、織物、不織布、フィルム状物いずれでもよいが、ソフトな風合いを有する点で編物が好ましい。
また、前記布帛において、前記導電糸の混率が布帛重量に対して0.7〜10重量%(より好ましくは0.8〜3.5重量%)の範囲内であることが好ましい。該混率が0.7重量%よりも小さいと、導電性が低下するおそれがある。逆に、該混率が10重量%よりも大きいと風合いが損なわれるおそれがある。
かかるポリエステル繊維を形成するポリエステルとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレングリコール、すなわちエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールからなる群より選ばれた少なくとも1種のグリコール、特に好ましくはエチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルが例示される。かかるポリエステルには共重合成分を有していてもよい。また、かかるポリエステルは再生ポリエステルであってもよい。かかる再生ポリエステルには、ペットボトルを原料とし、加熱して溶融また溶剤により溶解してペレット化し、再度、溶融紡糸することなどにより得られる再生ポリエステル、およびケミカルリサイクルにより得られる再生ポリエステルを含む。また、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸であってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。
前記のポリエステル繊維において、総繊度が30〜1000dtexの範囲内であることが好ましい。また、単繊維繊度が0.1〜5.0dtex、フィラメント数が30〜300本のマルチフィラメント(長繊維)であることが好ましい。糸条の形態としては、短繊維でもよいし長繊維(マルチフィラメント)でもよいが、後者が好ましい。かかる長繊維には仮撚捲縮加工が施されていることが好ましい。さらには、撚糸や空気加工が施されていてもよい。単繊維の横断面形状も特に限定されるものではなく、通常の丸型だけでなく、扁平、くびれ付き扁平、三角、Y型、T型、U型などの異型であってもよい。
かかる布帛の起毛加工が施された面において、摩擦帯電圧(ウール生地との摩擦)が2700V以下であることが好ましい。
かかる裏生地および表生地および中綿を含むこたつ用掛け布団において、構成繊維の90重量%以上が前記のようなポリエステル繊維であると、洗濯後に乾燥しやすく取扱い性が良好となり好ましい。
本発明のこたつ用掛け布団は導電糸を含んでいるので、静電気の発生が抑制される。
(1)摩擦帯電圧
JIS L0217 103法により洗濯した後と前で、JIS L1094により摩擦帯電圧(V)を測定した。
ポリエチレンテレフタレートを常法により紡糸、延伸仮撚してポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚加工糸84dTex/36filを得て地組織の糸条とし同様にポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚加工糸84dTex/72filを得てループパイル組織の糸条とした。また、導電糸として、芯部にカーボンを27wt%練り込んだポリエチレンテレフタレートを、鞘部に酸化チタンを2.7wt%含有したポリエチレンテレフタレートを使用し、断面比率が(芯:鞘)1:9となるように芯鞘型断面となるように紡糸、延伸を行い、導電糸33デシテックス12フィラメントを得た。
かくして得られたこたつ用掛け布団は、人と摩擦が多い面である裏面の摩擦帯電圧(綿布)が洗濯前で経1600V/緯1500V、洗濯10回後で経1500V/緯1700Vであり、摩擦帯電圧(毛布)が洗濯前で経1900V/緯1900V、洗濯10回後で経2000V/緯1900Vであり、良好な静電気抑制効果を有していた。
実施例1において、導電糸混率を0.5%とした以外は実施例1と同様にした。
かくして得られたこたつ掛けカバーは、摩擦帯電圧(綿布)が洗濯前で経3100V/緯3200V、洗濯10回後で経3300V/緯3300Vであり、摩擦帯電圧(毛布)が洗濯前で経3900V/緯3800V、洗濯10回後で経3800V/緯4000Vであり、実施例1で得られたものと比べ静電気抑制効果は十分ではなかった。
実施例1において、導電糸混率を0%とし、染色加工を実施した後、常法の制電後加工を実施した以外は実施例1と同様にした。
かくして得られたこたつ掛けカバーは、摩擦帯電圧(綿布)が洗濯前で経1300V/緯1500V、洗濯10回後で経5500V/緯5800Vであり、摩擦帯電圧(毛布)が洗濯前で経1600V/緯1700V、洗濯10回後で経6000V/緯5800Vであり、静電気抑制効果の洗濯耐久性が十分ではなかった。
Claims (11)
- こたつ用繊維製品であって、導電糸を含むことを特徴とするこたつ用繊維製品。
- 前記導電糸が、カーボンを含有するポリエステル成分を含む複合繊維である、請求項1に記載のこたつ用繊維製品。
- こたつ用繊維製品が、起毛加工が施された布帛を含み、かつ該布帛に導電糸が含まれる、請求項1または請求項2に記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛の起毛部に前記導電糸が含まれる、請求項3に記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛が編物である、請求項3または請求項4に記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛において、前記導電糸の混率が布帛重量に対して0.7〜10重量%の範囲内である、請求項3〜5のいずれかに記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛の起毛加工が施された面において、摩擦帯電圧(ウール生地との摩擦)が2700V以下である、請求項3〜6のいずれかに記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛において、構成繊維の90重量%以上がポリエステル繊維である、請求項3〜7のいずれかに記載のこたつ用繊維製品。
- 前記布帛を裏生地として、さらに表生地および中綿を含む、請求項3〜8のいずれかに記載のこたつ用繊維製品。
- 前記裏生地のこたつ側の面に起毛加工が施されている、請求項9に記載のこたつ用繊維製品。
- こたつ用掛け布団において、構成繊維の90重量%以上がポリエステル繊維である、請求項1〜9のいずれかに記載のこたつ用繊維製品。
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