JP2007186811A - 蓄熱性芯地 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機繊維糸条で構成される芯地であって、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地を提供する。
【解決手段】カーボンブラック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化ハフニウム、珪化ジルコニウム、珪化チタン、チタンブラック、珪化ハフニウムなどの蓄熱剤を含有する有機繊維糸条を用いて芯地を構成する。
【選択図】なし

Description

本発明は、有機繊維糸条で構成される芯地であって、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地に関する。
従来、衣服の製造には、造形性、風合い調整、易調整性などの観点から、芯地が使用されている。そして、かかる芯地としては種々のものが提案されている。例えば、保形性に優れた芯地(例えば、特許文献1)、遠赤外線放射性能を有する芯地(例えば、特許文献2)、ソフトな風合いを有する芯地(例えば、特許文献2)、ソフト性な風合いを有する芯地(例えば、特許文献3)、モアレ縞の発生の少ない芯地(例えば、特許文献4)などである。
しかしながら、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地はこれまであまり提案されていない。
特開平11−200124号公報 特開平1−188336号公報 特開平11−50346号公報 特開平10−102344号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、有機繊維糸条で構成される芯地であって、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条で芯地を構成することにより、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地が得られること、また、芯地は通常、表地と裏地との間に配されて使用されるので、蓄熱した熱が放熱し難く、着用者は長時間暖かさを感じられることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「有機繊維糸条で構成される芯地であって、前記の有機繊維糸条に蓄熱剤が含まれてなることを特徴とする蓄熱性芯地。」が提供される。
その際、前記の蓄熱剤が、カーボンブラック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化ハフニウム、珪化ジルコニウム、珪化チタン、チタンブラック、および珪化ハフニウムからなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。かかる蓄熱剤の含有量が有機繊維糸条の重量に対して0.2重量%以上であることが好ましい。また、蓄熱剤が有機繊維糸条の繊維中に練りこまれていることが好ましい。芯地を構成する有機繊維糸条としてはポリエステル系糸条が好ましい。また、かかる有機繊維糸条が仮撚捲縮加工糸条であることが好ましい。その際、仮撚捲縮加工糸条の捲縮率が15%以上であることが好ましい。芯地を構成する有機繊維糸条の単糸繊度としては、0.1〜6.0dtexの範囲内であることが好ましい。
本発明の蓄熱性芯地において、芯地が織物組織を有することが好ましい。その際、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条が、織物の経糸および/または緯糸に配されていることが好ましい。また、下記式により算出されるカバーファクター(CF)が600〜1200の範囲内であることが好ましい。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
本発明の蓄熱性芯地は、衣料用接着芯地として特に好適に使用することができる。
本発明によれば、有機繊維糸条で構成される芯地であって、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の蓄熱性芯地には、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条が含まれている。本発明の蓄熱性芯地は、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条だけで構成されることが好ましいが、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条と、蓄熱剤を含有しない有機繊維糸条とで構成されてもよい。
ここで、蓄熱剤としては、太陽光の照射により蓄熱する通常の蓄熱剤でよく、例えば、カーボンブラック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化ハフニウム、珪化ジルコニウム、珪化チタン、チタンブラック、および珪化ハフニウムなどが例示される。なかでも、太陽光照射により優れた蓄熱性を得る上で、カーボンブラックが特に好ましく例示される。
かかる蓄熱剤の含有量としては、有機繊維糸条の重量に対して0.2重量%以上(より好ましくは0.5〜3.0重量%、特に好ましくは1.0〜2.0重量%)含まれていることが好ましい。該含有量が0.2重量%よりも小さいと十分な蓄熱性が得られないおそれがある。該含有量が大きければ大きいほど優れた蓄熱性が得られるが、製造コストの点で3.0重量%以下であることが好ましい。
かかる蓄熱剤は有機繊維の表面に付着していてもよいが、有機繊維を形成するポリマー中に練りこまれていると、洗濯等により蓄熱剤が脱落することがなく好ましい。
前記有機繊維の種類としては特に限定されず、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨンなどの再生繊維、綿、ウール、絹などの天然繊維、これらを複合したものなどの有機繊維が好ましく例示される。なかでも、ポリエステル繊維が特に好ましく例示される。ポリエステル繊維はジカルボン酸成分とジグリコール成分とから製造される。ジカルボン酸成分としては、主としてテレフタル酸が用いられることが好ましく、ジグリコール成分としては主としてエチレングリコール、トリメチレングリコール及びテトラメチレングリコールから選ばれた1種以上のアルキレングリコールを用いることが好ましい。また、ポリエステル樹脂には、前記ジカルボン酸成分及びグリコール成分の他に第3成分を含んでいてもよい。該第3成分としては、カチオン染料可染性アニオン成分、例えば、ナトリウムスルホイソフタル酸;テレフタル酸以外のジカルボン酸、例えばイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸;及びアルキレングリコール以外のグリコール化合物、例えばジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールスルフォンの1種以上を用いることができる。さらには、ポリ乳酸などの生分解性を有するポリエステル繊維でもよい。さらには、マテリアルまたはケミカルリサイクルされたポリエステル繊維でもよい。
有機繊維を形成するポリマー中には、前記の蓄熱剤だけでなく、必要に応じて、艶消し剤(二酸化チタン)、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。
有機繊維糸条の形状としては、短繊維より長繊維(マルチフィラメント糸条)であることが好ましい。特に、スピンドル方式またはフリクションローラ方式など通常の仮撚捲縮加工が施された仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。その際、仮撚捲縮加工糸条の捲縮率が15%以上(より好ましくは18%以上、特に好ましくは18〜25%)であると、芯地内の空隙が大きくなるため蓄熱性がさらに向上し好ましい。
有機繊維糸条を構成する繊維の単糸繊維繊度、総繊度、単糸数は、単糸繊維繊度0.1〜6.0dtex(より好ましくは0.5〜2.5dtex)、総繊度20〜300dtex(より好ましくは30〜100dtex)、単糸数4〜200本(より好ましくは12〜150本、特に好ましくは30〜150本)の範囲内であることが好ましい。また、単糸繊維の断面形状には制限はなく、通常の円形断面のほかに三角、扁平、くびれ付扁平、十字形、六様形、あるいは中空形などの異型断面形状であってもよい。
本発明の蓄熱性芯地において、形状が布帛状であればその織編組織は特に限定されない。例えば、平織、綾織、朱子織等の織組織、トリコット編地、横編地等の編組織、不織布などが例示される。なかでも、織組織が好適であり、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条が、織物の経糸および/または緯糸(特に好ましくは経糸および緯糸)に配されていることが好ましい。その際、下記式により算出されるカバーファクター(CF)が600〜1200の範囲内であることが、優れた蓄熱性を得る上で好ましい。該カバーファクターが600よりも小さいと十分な蓄熱性が得られないおそれがあるだけでなく、組織織点のスリップが起こり易く好ましくない。逆に、該カバーファクターが1200よりも大きいとソフトな風合いが損なわれるおそれがある。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
本発明の蓄熱性芯地は、前記のような蓄熱剤を含有する有機繊維糸条だけを用いるか、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条と蓄熱剤を含有しない有機繊維糸条とを用いて、通常の方法により製編織することにより製造することができる。かかる芯地には、蓄熱剤を含有する有機繊維糸条が含まれているので、太陽光の照射により蓄熱する。また、芯地は通常、表地と裏地との間に配されているので、芯地に蓄えられた熱は放熱し難く、着用者は長時間暖かさを感じることができる。
なお、かかる芯地には、本発明の目的が損なわれない範囲内であれば、常法のアルカリ減量加工、染色仕上げ加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
本発明の蓄熱性芯地は、通常、片面に熱可塑性樹脂を塗布して使用する。この熱可塑性樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂などが好適に例示され、塗布方式は、シングルドット状、ダブルドット状、メッシュ状等であることが好ましい。
また、本発明の芯地は接着芯地、非接着芯地、仮接着芯地のいずれに用いてもよいが、衣料用接着芯地として好適に使用することができる。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<カバーファクター>
下記式により算出した。
経糸CF=(DWp/1.1)1/2×MWp
緯糸CF=(DWf/1.1)1/2×MWf
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
<芯地単体での蓄熱性評価>
温度20℃、湿度40%RH、風速0m/sの環境試験室内の環境下で、25cm四方に切った布帛試料に、500Wレフランプの光を0.75m離れた位置から、試料に垂直に照射して、試料の昇温の程度を測定することで蓄熱特性の尺度とする。温度測定は試料表(光照射面)の中心部を非接触温度計を用いて測定し、照射5分後の温度を測定値とする。
<表地+芯地+裏地での蓄熱性評価>
温度17.8℃、湿度42%RHの自然環境下で、25cm四方に切った綿布(金布3号精錬上り)、裏地(ポリエステル100%)、芯地、表地(ウール100%)試料を綿布、裏地、芯地、表地の順に重ね、自然太陽光を、表地面に垂直に照射し、裏地試料の昇温の程度を測定することで蓄熱特性の尺度とする。温度測定は綿布と裏地試料の間の裏地試料中心に接触温度計を当てて測定し、照射5分後の温度を測定値とする。
ただし、表地(ウール100%):経糸 2/64、緯糸 2/64、仕上密度 経96本/インチ、緯69本/インチ、目付220g/mの綾織物であり、裏地(ポリエステル100%):経糸56dtex、緯糸 84dtex、仕上密度 経103本/インチ、緯87本/インチ、目付 53g/mのタフタである。なお1インチ=2.54cmである。
<表地+芯地+裏地での官能評価>
表地+芯地+裏地での蓄熱性評価後、綿布と裏地試料の間の裏地試料面を手で触れ、比較例との温度差を被験者二人で官能評価した。そして、以下のように判定した。◎:温度差を強く感じる、○:温度差を感じる、△:温度差をやや感じる、×:温度差を感じない
<捲縮率>
糸サンプルに0.044cN/(仮撚糸繊度(dtex))の張力を掛けてカセ枠に巻き取り、約3300dtexのカセを作成した。該カセの一端に、0.00177cN/dtexおよび0.177cN/dtexの2個の荷重を負荷し、1分間経過後の長さL0(cm)を測定した。次いで、0.177cN/dtexの荷重を除去した状態で、100℃の沸水中にて20分間処理した。沸水処理後0.00177cN/dtexの荷重を除去し、24時間自由な状態で自然乾燥し、再び0.00177cN/dtexおよび0.177cN/dtexの荷重を負荷し、1分間経過後の長さを測定しL1(cm)とした。次いで、0.177cN/dtexの荷重を除去し、1分間経過後の長さを測定しL2とし、次の算式で捲縮率を算出し、10回の測定値の平均値で表した。
捲縮率(%)=[(L1−L2)/L0]×100
[実施例1]
カーボンブラック(蓄熱剤)を1.2重量%練りこんだポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸84dtex/36f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=20.4%)を経糸および緯糸に用い、エアージェットルームで平織物を製織し、次いで、製織した生機が捲かれたクロスビームから生機を直接解反し、同時に精練ボイル処理、黒色に染色を行った。その後、仕上げセットで経糸CF454、緯糸CF306の基布に仕上げ、カーボンブラックを1.2重量%含有する芯地を得た。
[実施例2]
カーボンブラックを含まないポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸33dtex/12f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=22.4%)を経糸に、カーボンブラック(蓄熱剤)を1.2重量%練りこんだポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸84dtex/36f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=20.4%)を緯糸に用い、エアージェットルームで平織物を製織し、次いで、製織した生機が捲かれたクロスビームから生機を直接解反し、同時に精練ボイル処理、黒色に染色を行った。その後、仕上げセットで経糸CF466、緯糸CF350の基布に仕上げ、カーボンブラックを0.63重量%含有する芯地を得た。
[実施例3]
カーボンブラックを含まないポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸33dtex/12f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=22.4%)を経糸に、カーボンブラック(蓄熱剤)を1.2重量%練りこんだポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸84dtex/36f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=20.4%)と、カーボンブラックを含まないポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸84dtex/36f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=21.6%)を緯糸に1:1で用い、エアージェットルームで平織物を製織し、次いで、製織した生機が捲かれたクロスビームから生機を直接解反し、同時に精練ボイル処理、黒色に染色を行った。その後、仕上げセットで経糸CF466、緯糸CF350の基布に仕上げ、カーボンブラックを0.32重量%含有する芯地を得た。
[実施例4]
実施例3の緯糸配列を1:2にする以外は、実施例3と同じにし、仕上げセットで経糸CF466、緯糸CF350の基布に仕上げ、カーボンブラックを0.21重量%含有する芯地を得た。
[比較例1]
カーボンブラックを含まないポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸33dtex/12f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=22.4%)を経糸に、カーボンブラックを含まないポリエチレンテレフタレートからなる仮撚捲縮加工糸84dtex/36f(1ヒーター、フリクションローラー仮撚方式にて仮撚加工、捲縮率=21.6%)を緯糸に用い、エアージェットルームで平織物を製織し、次いで、製織した生機が捲かれたクロスビームから生機を直接解反し、同時に精練ボイル処理、黒色に染色を行った。その後、仕上げセットで経糸CF466、緯糸CF358の基布に仕上げ、カーボンブラックを含まない芯地を得た。
なお、実施例1〜4及び比較例1は、ほぼ同じ黒色を示すように染料濃度を調整した。その結果、D65光源下で実施例1〜4及び比較例1の色差は、目視判定で殆ど無い布帛を得られた。
Figure 2007186811
本発明によれば、有機繊維糸条で構成される芯地であって、太陽光の照射により優れた蓄熱性を呈する蓄熱性芯地が得られる、その工業的価値は極めて大である。

Claims (12)

  1. 有機繊維糸条で構成される芯地であって、前記の有機繊維糸条に蓄熱剤が含まれてなることを特徴とする蓄熱性芯地。
  2. 前記の蓄熱剤が、カーボンブラック、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化ハフニウム、珪化ジルコニウム、珪化チタン、チタンブラック、および珪化ハフニウムからなる群より選択されるいずれかである、請求項1に記載の蓄熱性芯地。
  3. 蓄熱剤の含有量が有機繊維糸条の重量に対して0.2重量%以上である、請求項1または請求項2に記載の蓄熱性芯地。
  4. 蓄熱剤が有機繊維糸条の繊維中に練りこまれてなる、請求項1〜3のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  5. 芯地を構成する有機繊維糸条がポリエステル系糸条である、請求項1〜4のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  6. 芯地を構成する有機繊維糸条が仮撚捲縮加工糸条である、請求項1〜5のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  7. 仮撚捲縮加工糸条の捲縮率が15%以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  8. 芯地を構成する有機繊維糸条の単糸繊度が0.1〜6.0dtexの範囲内である、請求項1〜7のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  9. 芯地が織物組織を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
  10. 蓄熱剤を含有する有機繊維糸条が、織物の経糸および/または緯糸に配されてなる、請求項9に記載の蓄熱性芯地。
  11. 下記式により算出されるカバーファクター(CF)が600〜1200の範囲内である、請求項9または請求項10のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
    CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
    ただし、DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。
  12. 芯地が衣料用接着芯地である、請求項1〜11のいずれかに記載の蓄熱性芯地。
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