JP3140862B2 - 内視鏡の部品収納部構造 - Google Patents

内視鏡の部品収納部構造

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JP3140862B2 JP04283883A JP28388392A JP3140862B2 JP 3140862 B2 JP3140862 B2 JP 3140862B2 JP 04283883 A JP04283883 A JP 04283883A JP 28388392 A JP28388392 A JP 28388392A JP 3140862 B2 JP3140862 B2 JP 3140862B2
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修二 小見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内等へ先端部を挿
入して内部観察を行う内視鏡或いは電子内視鏡における
部品収納部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野及び工業分野で利用される内視
鏡又は電子内視鏡装置が周知であり、これらの内視鏡装
置は、例えば消化管等のように液体が存在する被観察体
内へ先端部(スコープ)を挿入するため、或いは使用中
に洗浄水等を用いるため、当該内視鏡部において気密構
造、電気的絶縁構造が採られている。即ち、内視鏡では
体腔内への挿入部はもちろんであるが、内視鏡全体の構
成において気密構造が採用され、特に電子内視鏡におい
ては先端部に設けられた固体撮像素子であるCCD(Ch
arge Coupled Device )によって画像を電気的に処理し
ており、電気的な絶縁をとる意味からも気密(密閉)構
造が採用される。
【0003】そして、従来の内視鏡は一般に円筒形の筒
状体を連結して構成されており、気密構造も筒状体をO
リング等を用いて結合することによって達成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子内視鏡
装置においてはスコープとしての電子内視鏡が外部プロ
セッサ装置に接続される構成となっているが、本出願人
はこの電子内視鏡側にCCDの駆動回路、或いはビデオ
信号を処理するための回路等を配設することを提案して
いる。この場合、上記各種の回路は外部プロセッサ装置
と接続するためのコネクタ部や操作部等に配設すること
ができ、これによれば、個々の電子内視鏡に特有の条件
・特性に合せた信号処理が可能となるという利点があ
る。
【0005】しかし、上記処理回路を電子内視鏡側に配
置する場合には、そのための収納部が必要となり、この
収納部の気密状態の維持が問題となる。即ち、電子内視
鏡においては電気的絶縁状態を保つために収納部本体ケ
ースが非導電部材、例えば合成樹脂材料から構成される
ことになる。この合成樹脂製本体ケースにおいて、気密
構造とするためには、内部に金属製の支持構造体を何ら
かの形で設ける必要があるが、この構成が複雑となると
いう問題がある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、簡単な構成で気密状態が維持でき
る内視鏡の部品収納部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る内視鏡の部品収納部構造は、部品を収
納口から収納する本体と、上記本体収納口を塞ぐ蓋と、
短冊形状の止め板と、を有し、上記収納口の内壁には上
記止め板が両端で係合する係合溝を形成し、この係合溝
に上記止め板が係合した状態で、この止め板と上記収納
口へ配置された蓋とをねじ締め結合するようにしたこと
を特徴とする。第2請求項の発明は、四角形状の収納口
の内壁には、対向面で対称となるように所定位置から端
部へ向けて係合溝を形成し、上記止め板を収納口の対角
線位置で係合溝に係合し、回転させながら止め板を所定
位置に配置するようにしたことを特徴とする。第3請求
項の発明は、上記止め板に、本体内に収納される回路部
品を取付け固定することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の第1請求項の構成によれば、係合溝に係
合した止め板と蓋とがねじ等で固定されることによっ
て、蓋が本体壁へしっかりと圧接され、これによって気
密状態が保たれる。この場合、例えば合成樹脂製とされ
た本体の内部における金属製支持構造が止め板のみので
済むことになり、複雑な支持構造体を設ける必要がなく
なる。
【0009】また、第2請求項の構成によれば、四角形
の収納口の対角線位置から止め板を係合溝に係合し、回
転させることによって止め板が例えば収納口の中心位置
に配置される。そして、第3請求項の構成によれば、こ
の止め板に回路基板を収納した回路基板金属ケースを取
り付けることができる。これによれば、止め板は気密を
図るためだけでなく、回路基板の取付け板としての役目
を果すことになり、構成が簡略化される。
【0010】
【実施例】図1には、実施例に係る電子内視鏡の部品収
納部の断面図が示されており、実施例はコネクタ部に回
路基板を収納したもので、図2には図1のII−II断面
図、図3には図1のA部の拡大図が示されている。ま
た、図4には実施例のコネクタ部による他の装置への接
続状態が示されており、まず電子内視鏡装置の接続構成
から説明する。図4において、電子内視鏡の先端部へ照
射光を供給する光源装置10にライトガイド11が配設
されたコネクタ部12が接続され、このコネクタ部12
に連結されるケーブル13がコネクタ14によって、外
部プロセッサ装置15へ接続される。
【0011】一方、上記コネクタ部12に連結されるケ
ーブル16には電子内視鏡が接続され、この電子内視鏡
は周知のように操作部、挿入部、湾曲部、先端部等から
構成され、この先端部に固体撮像素子であるCCDが配
設される。このケーブル16内には、光源装置10で出
力される光を先端部へ導くライトガイド11が配置され
ると共に、CCDを駆動し、かつビデオ信号を伝送する
ための信号線が配置され、この信号線はコネクタ部12
からケーブル13内を通って外部プロセッサ装置15へ
接続される。
【0012】図1及び図2において、上記コネクタ部1
2は合成樹脂材料からなる箱型の本体ケース18と、底
面の収納口19に嵌合する合成樹脂製の蓋20とからな
り、また上記本体ケース18にはケーブル13,16を
連結する開口、光源装置10に接続する接続リング21
のための開口等が設けられる。従って、実施例では、回
路部品等を収納するための開口は、気密を確保するため
に一箇所となっている。そして、この本体ケース18内
には、2枚の回路基板23,24が支持部材25(図
2)等で取り付けられた金属ケース26が収納されてお
り、この回路基板23,24にはCCD駆動回路やビデ
オ信号処理回路が含まれ、また金属ケース26はノイズ
遮蔽板としても機能するものである。また、本体ケース
18内には上記のライトガイド11の他に、ケーブル1
6内からCCDに連結された信号線27が導入され、回
路基板23,24へ接続されている。更に、図2に示さ
れるように、送気送水パイプ28、吸引パイプ29等も
取り付けられている。
【0013】このようなコネクタ部12において、本体
ケース18の収納口19の内壁に、短冊状の止め板(金
属板)31が係合する係合溝32が両端2箇所形成され
ており、この止め板31に蓋20をねじ33で固定する
と共に、実施例では回路基板23,24が取り付けられ
た金属ケース26を固定するようになっている。即ち、
図5に示されるように、コネクタ部12を組立てる際に
は、まず収納口19から本体ケース18内に金属ケース
26を入れることになるが、この金属ケース26は信号
線27の固定具で、かつストッパとなる金具35によっ
てこれ以上の侵入が規制される。
【0014】図6には、上記図5の本体ケース18の底
面部が示されており、収納口19の両端に設けられてい
る係合溝32は、図示のように両端部全域に形成されて
いる。そして、止め板31は図5の鎖線で示されるよう
に一方の係合溝32に差し込みながら、四角形の収納口
19の対角線位置(図5の鎖線)に配置され、この位置
から止め板31を左回転させると、図示のように両端の
係合溝32に係合した状態で、中央部に止め板31を配
置することができる。この状態で、ねじ37によって金
属ケース26の底面板36を止め板31に取り付ける
と、金属ケース26が本体ケース18に固定されること
になる。
【0015】そうして、図3にも示されるように、上記
収納口19に蓋20をOリング38を介在させて嵌合
し、ねじ33によって、蓋20、止め板31、そして底
面板36を結合する。このとき、蓋20と止め板31と
は本体ケース18の内壁部分をサンドイッチする形とな
り、これにより蓋20が本体ケース18へ気密状態を保
つようにしっかりと圧接される。また同時に、回路基板
23,24を取り付けた金属ケース26が止め板31の
介在によって、本体ケース18に固定される。
【0016】図7には、上記本体ケース18に形成され
る係合溝の他の例が示されており、図示のように、収納
口19の両端内壁面において中心部から端部に向けて2
個の係合溝38を形成してもよい。これによれば、上記
と同様に、止め板31を対角線位置から係合溝38へ配
置することができ、中央部への配置が容易となる利点が
ある。
【0017】図8には、本体ケースを円筒形とした場合
の係合溝及び止め板の係合状態が示されており、この場
合は、図示されるように本体ケース40の収納口に円弧
状の係合溝41を形成すると共に、この係合溝41の一
端に挿入口42を切込み形成する。これによれば、止め
板31が挿入口42から係合溝41内へ導入され、右回
転させることにより所定の位置に配置される。
【0018】上記実施例では、コネクタ部12へ回路基
板を収納する場合について説明したが、本発明は電子内
視鏡の例えば操作部或いはケーブル16の途中等の場所
に設けられた回路基板等の収納部に適用することがで
き、また回路基板以外の部材を収納部へ収納する場合に
本発明を適用することが可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、第1請求項の発明
によれば、本体収納口の内壁に係合溝を形成し、この係
合溝に止め板を係合させ、この止め板と収納口の蓋とを
ねじ締め結合するようにしたので、合成樹脂製の本体ケ
ース内へ金属製の支持構造体を設けることなく、止め板
を用いた簡単な構成で気密状態、そして同時に電気的絶
縁状態を良好に確保できる。
【0020】また、第2請求項の発明によれば、四角形
状の収納口の内壁に、所定位置から端部へ向けて係合溝
を形成し、止め板を収納口の対角線位置から係合溝の所
定位置に配置するようにしたので、止め板の取付けが簡
単となる利点がある。
【0021】更に、第3請求項記載の発明によれば、上
記止め板に、本体内に収納される回路部品を取付け固定
するようにしたので、一つの止め板に、回路部品の固定
と、気密状態の維持の両者の役割をさせることができ、
簡素化された効率のよい構成となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子内視鏡の部品収納部
構造を示すコネクタ部の断面図である。
【図2】上記図1のII−II断面図である。
【図3】上記図1のA部分の拡大図である。
【図4】電子内視鏡装置の接続状態を示す図である。
【図5】コネクタ部の本体ケースに金属ケースを収納し
た状態を示す断面図である。
【図6】図5の本体ケースを底面部から見た図である。
【図7】本体ケースにおける係合溝の他の構成例を示す
図である。
【図8】本体ケースを円筒形とした場合の係合溝の例を
示す図である。
【符号の説明】
10 … 光源装置、 12 … コネクタ部、 15 … 外部プロセッサ装置、 18,40 … 本体ケース、 19 … 収納口、 20 … 蓋、 23,24 … 回路基板、 26 … 金属ケース、 31 … 止め板、 32,38,41 … 係合溝、 33,37 … ねじ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 B65D 35/44 - 35/54 B65D 39/00 - 55/16 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を収納口から収納する本体と、上記
    本体収納口を塞ぐ蓋と、短冊形状の止め板と、を有し、
    上記収納口の内壁には上記止め板が両端で係合する係合
    溝を形成し、この係合溝に上記止め板が係合した状態
    で、この止め板と上記収納口へ配置された蓋とをねじ締
    め結合するようにした内視鏡の部品収納部構造。
  2. 【請求項2】 四角形状の収納口の内壁には、対向面で
    対称となるように所定位置から端部へ向けて係合溝を形
    成し、上記止め板を収納口の対角線位置で係合溝に係合
    し、回転させながら止め板を所定位置に配置するように
    したことを特徴とする上記第1請求項記載の内視鏡の部
    品収納部構造。
  3. 【請求項3】 上記止め板に、本体内に収納される回路
    部品を取付け固定することを特徴とする上記第1請求項
    記載の内視鏡の部品収納部構造。
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JP2007229085A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡
JP5736258B2 (ja) * 2011-07-06 2015-06-17 Hoya株式会社 内視鏡の光コネクタ装置

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