JP4575572B2 - 内視鏡の操作部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡の操作部に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の操作部を外装するハウジングには、組み立てや分解修理等を行うための窓が形成されていて、通常は、その窓部を密閉するように蓋体が外側から被せられて固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、そのような従来の内視鏡の操作部の窓部12に蓋体13が取り付けられた状態を示しており、蓋体13には、シール用のOリング20を嵌め込むためのOリング装着溝14が外縁に沿って形成されている。
【0004】
したがって、Oリング装着溝14の側壁15がハウジング11内の隣接部材(ここでは、例えば吸引弁のシリンダ)31と干渉しないように蓋体13が窓部12に取り付けられ、それによって操作部10の厚みWが厚くなって操作性に影響を及ぼしていた。
【0005】
そこで本発明は、ハウジングの窓に蓋体が被せられた部分における操作部の厚みを薄く形成して、操作性を向上させることができる内視鏡の操作部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の操作部は、ハウジングに形成された窓部を密閉するように外側から被せられる蓋体に、シール用のOリングを嵌め込むためのOリング装着溝が外縁に沿って形成された内視鏡の操作部において、Oリング装着溝の側壁の一部分を切り欠いて、その部分においては、隣接するハウジング内の部材の壁面によりOリング装着溝の側壁面を形成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図3は、内視鏡の操作部10を示しており、下端部には挿入部1の基端が連結され、上端部近傍にライトガイドケーブル2が連結されている。3は吸引操作弁である。
【0008】
操作部10は外部から水が侵入しない水密構造に形成されており、上半部においてハウジング11に形成された窓部12を密閉するように、蓋体13が外側から被せられている。
【0009】
図4は、蓋体13が取り外された状態の窓部12部分を示しており、図示が省略されている吸引操作弁3を受けるシリンダ31が窓部12の内側に位置している。32は、シリンダ31をハウジング11に固定する締め付けナットである。
【0010】
図1は、図4におけるI−I断面であって窓部12に蓋体13が取り付けられた状態を示し、図2は、図1におけるII−II断面を示している。33は、シリンダ31の取り付け部をシールするOリングである。
【0011】
蓋体13には、シール用のOリング20を嵌め込むためのOリング装着溝14が外縁に沿って全周に形成されており、そこに装着されたOリング20がOリング装着溝14の底面と窓部12の内周面とで挟み着けられて潰された状態になり、窓部12を水密状態に密閉している。19は、窓部12に対して蓋体13を着脱可能に弾力的に固定するクリック固定部である。
【0012】
Oリング装着溝14の両側壁のうち外側に位置する方の側壁は、蓋体13の外壁によって全周に形成されている。一方、Oリング装着溝14の内側に位置する方の側壁15は、シリンダ31との干渉を避けるように部分的に切り欠かれている。図1及び図2に示されるAが、その切り欠き部である。
【0013】
そして、Oリング装着溝14の側壁15に隣接するシリンダ31のフランジ部分がその切り欠き部Aに嵌まり込んでおり、その部分においては、平面状に切り欠かれたシリンダ31の外壁面がOリング装着溝14の側壁面を形成して、Oリング20がOリング装着溝14から側方にはみ出すのを防止している。
【0014】
したがって、Oリング装着溝14の側壁15が全周にわたって蓋体13に形成されているのに比べて、側壁15の厚さ分だけ蓋体13をハウジング11内に潜る位置に配置することができ、操作部10の厚みWが、その分だけ薄くなっている。
【0015】
したがって、図3に二点鎖線で示されるように、吸引操作弁3を押し込み操作するための指への蓋体13部分の干渉が小さくなり、指の動きの自由度が増して吸引操作弁3の操作を楽に行うことができる。
【0016】
図5は、本発明の第2の実施例の内視鏡の操作部の蓋体13が取り外された状態の窓部12部分を示しており、操作部10内のフレーム板18とハウジング11とを連結するステー41が、Oリング装着溝14の側壁15に隣接する「ハウジング内の隣接部材」になっている。
【0017】
そして、VI−VI断面を図示する図6に示されるように、蓋体13のOリング装着溝の側壁15が、ステー41のハウジング受け部41aと干渉する部分において切り欠かれて、その部分ではステー41のハウジング受け部41aの壁面によりOリング装着溝の側壁面が形成されている。
【0018】
なお、「ハウジング内の隣接部材」としては、その他にも、送気送水操作弁のシリンダやリモートコントロール用の電気スイッチなど各種の部材が対象となり得るものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、ハウジングに形成された窓部を密閉する蓋体に形成されたOリング装着溝の側壁の一部分を切り欠いて、その部分においては、隣接するハウジング内の部材の壁面によりOリング装着溝の側壁面を形成したことにより、Oリング装着溝の側壁が全周にわたって蓋体に形成されているのに比べて、操作部の厚みを薄く形成して操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡の操作部の窓部に蓋体が取り付けられた状態の平面断面図(図4におけるI−I断面図)である。
【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡の操作部の図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の内視鏡の操作部の側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の内視鏡の操作部の蓋体が取り外された状態の窓部部分の側面図である。
【図5】本発明の第2の実施例の内視鏡の操作部の蓋体が取り外された状態の窓部部分の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の内視鏡の操作部の図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】従来の内視鏡の操作部の平面断面図である。
【符号の説明】
10 操作部
11 ハウジング
12 窓部
13 蓋体
14 Oリング装着溝
15 側壁
20 Oリング
31 シリンダ(ハウジング内の隣接部材)
41 ステー
41a ハウジング受け部(ハウジング内の隣接部材)
Claims (1)
- ハウジングに形成された窓部を密閉するように外側から被せられる蓋体に、シール用のOリングを嵌め込むためのOリング装着溝が外縁に沿って形成された内視鏡の操作部において、
上記Oリング装着溝の側壁の一部分を切り欠いて、その部分においては、隣接する上記ハウジング内の部材の壁面により上記Oリング装着溝の側壁面を形成したことを特徴とする内視鏡の操作部。
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JP2000323447A JP4575572B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 内視鏡の操作部 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000323447A JP4575572B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 内視鏡の操作部 |
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JP4575572B2 true JP4575572B2 (ja) | 2010-11-04 |
Family
ID=18801111
Family Applications (1)
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JPS63180001U (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-21 | ||
JPH06105794A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 内視鏡の部品収納部構造 |
JPH09238890A (ja) * | 1996-03-11 | 1997-09-16 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡のシール部の構造 |
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2000
- 2000-10-24 JP JP2000323447A patent/JP4575572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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JPS63180001U (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-21 | ||
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JPH09238890A (ja) * | 1996-03-11 | 1997-09-16 | Asahi Optical Co Ltd | 内視鏡のシール部の構造 |
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JP2002125911A (ja) | 2002-05-08 |
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