JP3140630B2 - 乾式熱転写方法 - Google Patents
乾式熱転写方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の加工材料の表
面に、木目模様などの所望される各種の色彩、図柄など
を熱転写して施す、いわゆる乾式熱転写方法に関する。
面に、木目模様などの所望される各種の色彩、図柄など
を熱転写して施す、いわゆる乾式熱転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の加工材料に、材料自体の風合いと
異なった風合いをもたせることなどを目的として、ポリ
エステルフィルム、紙などのベースフィルムないしシー
トなどの基材の一面に離型層などを介して、木目模様な
どの所望される各種の色彩、図柄などを施した熱写層を
備えさせた熱転写シート200を用意し、このように用
意された熱転写シート200を加工材料Wの面に添装さ
せた上で、添装されている該シート200上から加熱さ
せた転写ロール100を押し付けて、前記転写層を加工
材料Wの面に転写して施す、いわゆる乾式熱転写加工が
従来より用いられている。
異なった風合いをもたせることなどを目的として、ポリ
エステルフィルム、紙などのベースフィルムないしシー
トなどの基材の一面に離型層などを介して、木目模様な
どの所望される各種の色彩、図柄などを施した熱写層を
備えさせた熱転写シート200を用意し、このように用
意された熱転写シート200を加工材料Wの面に添装さ
せた上で、添装されている該シート200上から加熱さ
せた転写ロール100を押し付けて、前記転写層を加工
材料Wの面に転写して施す、いわゆる乾式熱転写加工が
従来より用いられている。
【0003】しかるに、加工材料Wに前記転写層を施す
べき転写対象面イ〜ヘが複数あり、しかも、こうした転
写対象面イ〜ヘがそれぞれ他の転写対象面に対して互い
にその向きを異にする場合、図12に示されるように、
該各転写対象面イ〜ヘの各面ごとに、該各面を充分に覆
う幅を備えた格別の熱転写シート200を添装して、前
記転写ロール100を押し付け、前記転写を行なってい
た。
べき転写対象面イ〜ヘが複数あり、しかも、こうした転
写対象面イ〜ヘがそれぞれ他の転写対象面に対して互い
にその向きを異にする場合、図12に示されるように、
該各転写対象面イ〜ヘの各面ごとに、該各面を充分に覆
う幅を備えた格別の熱転写シート200を添装して、前
記転写ロール100を押し付け、前記転写を行なってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、この従来の
方法では、前記転写層を施すべき各転写対象面イ〜ヘご
とに、前記熱転写シート200を該各転写対象面イ〜ヘ
に添装させる手段、すなわち、一般には該各転写対象面
イ〜ヘの面数に応じた数分の前記熱転写シート200の
送り出しロール及び巻き取りロールを、こうした乾式熱
転写加工を行う装置に設けざるを得ず、装置の機構上の
複雑化を招いていた。
方法では、前記転写層を施すべき各転写対象面イ〜ヘご
とに、前記熱転写シート200を該各転写対象面イ〜ヘ
に添装させる手段、すなわち、一般には該各転写対象面
イ〜ヘの面数に応じた数分の前記熱転写シート200の
送り出しロール及び巻き取りロールを、こうした乾式熱
転写加工を行う装置に設けざるを得ず、装置の機構上の
複雑化を招いていた。
【0005】また、各転写対象面イ〜ホに転写された転
写層間に隙間が生じないように、各転写対象面イ〜ホに
転写された転写層同士を一部重なり合わさせる必要があ
る関係で、各転写対象面イ〜ホの各面を充分に覆う幅を
備えた熱転写シート200を用いる必要があるところ、
転写に必要とされる部分はこのシート200の一部であ
るため、無駄が多いという不都合があった。
写層間に隙間が生じないように、各転写対象面イ〜ホに
転写された転写層同士を一部重なり合わさせる必要があ
る関係で、各転写対象面イ〜ホの各面を充分に覆う幅を
備えた熱転写シート200を用いる必要があるところ、
転写に必要とされる部分はこのシート200の一部であ
るため、無駄が多いという不都合があった。
【0006】その一方で、各転写対象面イ〜ホに転写さ
れた転写層同士の重なり合い部分が広くなると、この重
なり合いが目立ち、転写層が施されたか好材料Wの外観
が悪くなるなどの不都合を生じさせるため、こうした重
なり合い部分が広くならないように乾式熱転写加工にあ
たり、各装置のセッティングなどに格別の注意を払うこ
とを余儀なくされていた。
れた転写層同士の重なり合い部分が広くなると、この重
なり合いが目立ち、転写層が施されたか好材料Wの外観
が悪くなるなどの不都合を生じさせるため、こうした重
なり合い部分が広くならないように乾式熱転写加工にあ
たり、各装置のセッティングなどに格別の注意を払うこ
とを余儀なくされていた。
【0007】また、前記各転写対象面イ〜ヘごとに格別
の前記熱転写シート200を用いると、前記転写対象面
イ〜ヘごとに転写された色彩、図柄などが喰い違う事態
を生じさせることがあった。
の前記熱転写シート200を用いると、前記転写対象面
イ〜ヘごとに転写された色彩、図柄などが喰い違う事態
を生じさせることがあった。
【0008】勿論、前記転写対象面イ〜ヘの全面を覆う
幅の単一の熱転写シート200を用意し、このような熱
転写シート200を前記加工材料Wに添装させて、各転
写対象面イ〜ヘごとに前記転写ロール100を押し付け
れば、転写層の重なり合いも、装置の機構上の複雑さも
解消させることはできる。
幅の単一の熱転写シート200を用意し、このような熱
転写シート200を前記加工材料Wに添装させて、各転
写対象面イ〜ヘごとに前記転写ロール100を押し付け
れば、転写層の重なり合いも、装置の機構上の複雑さも
解消させることはできる。
【0009】しかし、単純に前記転写対象面イ〜ヘの全
面を覆う幅の単一の熱転写シート200を用いて、前記
転写を行う場合でも、前記各転写対象面イ〜ヘが前記の
ようにその面の向きを各面ごとに異ならせる以上、各面
ごとに前記転写ロール100の押し付けを行なわざるを
得ない。ここで、熱転写シート200を単一のシートと
した場合、前記各転写対象面イ〜ヘの各面全てに該シー
ト200を密に接しさせることができない場合が多い。
すなわち、前記加工材料Wの前記各転写対象面イ〜ヘ
が、該加工材料Wの形状により、アール状の凸面であっ
たり、エッジ状の凹面であったりした場合、こうした凹
面、凸面には、前記加工材料Wに前記単一の熱転写シー
ト200を単に添装させただけでは、該熱転写シート2
00を密着させることができない。このように前記転写
対象面イ〜ヘに前記熱転写シート200が密着されてい
ない状態で前記転写ロール100を押し付けた場合、該
転写シート200に皺などが寄ってしまい、施された転
写層にカスレなどの転写不良を生じさせるおそれがあ
る。
面を覆う幅の単一の熱転写シート200を用いて、前記
転写を行う場合でも、前記各転写対象面イ〜ヘが前記の
ようにその面の向きを各面ごとに異ならせる以上、各面
ごとに前記転写ロール100の押し付けを行なわざるを
得ない。ここで、熱転写シート200を単一のシートと
した場合、前記各転写対象面イ〜ヘの各面全てに該シー
ト200を密に接しさせることができない場合が多い。
すなわち、前記加工材料Wの前記各転写対象面イ〜ヘ
が、該加工材料Wの形状により、アール状の凸面であっ
たり、エッジ状の凹面であったりした場合、こうした凹
面、凸面には、前記加工材料Wに前記単一の熱転写シー
ト200を単に添装させただけでは、該熱転写シート2
00を密着させることができない。このように前記転写
対象面イ〜ヘに前記熱転写シート200が密着されてい
ない状態で前記転写ロール100を押し付けた場合、該
転写シート200に皺などが寄ってしまい、施された転
写層にカスレなどの転写不良を生じさせるおそれがあ
る。
【0010】また、前記のように熱転写シート200が
前記各転写対象面イ〜ヘに密着されない状態で、前記各
転写対象面イ〜ヘの一面に前記転写ロール100を単純
に押し付けてしまうと、この押し付けが行なわれた面に
接する前記熱転写シート200は該面に前記転写層を転
写して施すが、この転写がされたシート200の部分の
側方では、押し付けられた前記転写ロール100の熱に
よりシートに縮み、皺寄りなどの変形が生じてしまうこ
とが往々にしてあり、この場合に、前記転写ロール10
0の押し付けられた面に隣り合う面に対して、次の転写
を行うと、その隣り合う面に接する前記熱転写シート2
00に生じている変形により、施された転写層にカスレ
などの転写不良を生じさせるおそれがある。
前記各転写対象面イ〜ヘに密着されない状態で、前記各
転写対象面イ〜ヘの一面に前記転写ロール100を単純
に押し付けてしまうと、この押し付けが行なわれた面に
接する前記熱転写シート200は該面に前記転写層を転
写して施すが、この転写がされたシート200の部分の
側方では、押し付けられた前記転写ロール100の熱に
よりシートに縮み、皺寄りなどの変形が生じてしまうこ
とが往々にしてあり、この場合に、前記転写ロール10
0の押し付けられた面に隣り合う面に対して、次の転写
を行うと、その隣り合う面に接する前記熱転写シート2
00に生じている変形により、施された転写層にカスレ
などの転写不良を生じさせるおそれがある。
【0011】そこで、この発明は、第1に乾式熱転写加
工の対象となる転写対象面を複数備える加工材料に対し
て、単一の熱転写シートを用いて転写を行うことによ
り、各転写対象面に対して、同一の風合いを備えた転写
層に適正に形成させることを目的とする。そして第2
に、一枚の熱転写シートを用いて複数の転写対象面の各
面ごとに熱転写を行うに際して生じる該シートの皺寄
り、縮みなどの変形に起因した転写層のカスレなどの転
写不良を効果的に防止することを目的とする。
工の対象となる転写対象面を複数備える加工材料に対し
て、単一の熱転写シートを用いて転写を行うことによ
り、各転写対象面に対して、同一の風合いを備えた転写
層に適正に形成させることを目的とする。そして第2
に、一枚の熱転写シートを用いて複数の転写対象面の各
面ごとに熱転写を行うに際して生じる該シートの皺寄
り、縮みなどの変形に起因した転写層のカスレなどの転
写不良を効果的に防止することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明では、乾式熱転写方法を、複数
の転写対象面を備えている加工材料に対する乾式熱転写
加工において、前記加工材料の複数の転写対象面イ〜ホ
の少なくとも二以上の面を覆う巾を備えた単一の熱転写
シートFを、当該熱転写シートFの転写層を前記転写対
象面イ〜ホの一つの面に押し付けさせた状態で、仮付け
ローラー10を用いて当該転写層の接着層をやや溶融さ
せて、当該転写対象面イ〜ホの一つの面に仮付けした
後、この仮付けローラー10より高温の本付けローラー
20を用いて当該転写対象面イ〜ホの前記一つの面に前
記転写層を本付けする工程を、前記熱転写シートFによ
って覆われる前記加工材料Wの複数の転写対象面イ〜ホ
毎に繰り返すと共に、前記複数の転写対象面イ〜ホへの
各前記本付け終了後、前記熱転写シートFを構成するベ
ースフィルム等の基材を剥取る工程を含むものとして構
成した。
に、請求項1に係る発明では、乾式熱転写方法を、複数
の転写対象面を備えている加工材料に対する乾式熱転写
加工において、前記加工材料の複数の転写対象面イ〜ホ
の少なくとも二以上の面を覆う巾を備えた単一の熱転写
シートFを、当該熱転写シートFの転写層を前記転写対
象面イ〜ホの一つの面に押し付けさせた状態で、仮付け
ローラー10を用いて当該転写層の接着層をやや溶融さ
せて、当該転写対象面イ〜ホの一つの面に仮付けした
後、この仮付けローラー10より高温の本付けローラー
20を用いて当該転写対象面イ〜ホの前記一つの面に前
記転写層を本付けする工程を、前記熱転写シートFによ
って覆われる前記加工材料Wの複数の転写対象面イ〜ホ
毎に繰り返すと共に、前記複数の転写対象面イ〜ホへの
各前記本付け終了後、前記熱転写シートFを構成するベ
ースフィルム等の基材を剥取る工程を含むものとして構
成した。
【0013】また、請求項2に係る発明では、乾式熱転
写方法を、前記請求項1に係る発明において、転写対象
面の一つの面に対する本付けに先行して、当該本付けの
転写対象面と、当該本付けの転写対象面の側方に位置さ
れる当該本付けに続いてなされる他の本付けの転写対象
面の全部または一部とに、熱転写シートFを前記仮付け
ローラー10によって仮付けする工程とを含むものとし
て構成した。
写方法を、前記請求項1に係る発明において、転写対象
面の一つの面に対する本付けに先行して、当該本付けの
転写対象面と、当該本付けの転写対象面の側方に位置さ
れる当該本付けに続いてなされる他の本付けの転写対象
面の全部または一部とに、熱転写シートFを前記仮付け
ローラー10によって仮付けする工程とを含むものとし
て構成した。
【0014】
【作用】請求項1に係る乾式熱転写方法では、前記複数
の転写対象面イ〜ホの少なくとも二以上の面に単一の熱
転写シートFを押し付けさせた後に、いずれか一つの面
に押し付けさせている熱転写シートFを、仮付けローラ
ー10を用いて当該転写対象面イ〜ホに対して仮付けさ
せる工程を含むので、単一の熱転写シートFを前記本付
け前に、前記転写対象面イ〜ホに沿って、形付け、密着
させることができる。
の転写対象面イ〜ホの少なくとも二以上の面に単一の熱
転写シートFを押し付けさせた後に、いずれか一つの面
に押し付けさせている熱転写シートFを、仮付けローラ
ー10を用いて当該転写対象面イ〜ホに対して仮付けさ
せる工程を含むので、単一の熱転写シートFを前記本付
け前に、前記転写対象面イ〜ホに沿って、形付け、密着
させることができる。
【0015】また、請求項2に係る乾式熱転写方法で
は、本付けローラー20で前記転写対象面に対して、前
記単一の熱転写シートの転写層f4を本付けに先行し
て、当該本付けの転写対象面と、当該本付けの転写対象
面の側方に位置される当該本付けに続いてなされる他の
本付けの転写対象面の全部または一部とに、前記熱転写
シートFを前記本付けローラー20より低温の仮付けロ
ーラー10により仮付けする工程を含むので、当該本付
けの転写対象面および、当該本付けの転写対象面に接す
る当該本付けに続く他の本付けの転写対象面に、当該本
付け前に前記熱転写シートFを、前記両転写対象面に沿
って、形付け、密着させることができる。
は、本付けローラー20で前記転写対象面に対して、前
記単一の熱転写シートの転写層f4を本付けに先行し
て、当該本付けの転写対象面と、当該本付けの転写対象
面の側方に位置される当該本付けに続いてなされる他の
本付けの転写対象面の全部または一部とに、前記熱転写
シートFを前記本付けローラー20より低温の仮付けロ
ーラー10により仮付けする工程を含むので、当該本付
けの転写対象面および、当該本付けの転写対象面に接す
る当該本付けに続く他の本付けの転写対象面に、当該本
付け前に前記熱転写シートFを、前記両転写対象面に沿
って、形付け、密着させることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係る乾式熱転写方法の典型
的な実施例について、図1ないし図10に基いて説明す
る。
的な実施例について、図1ないし図10に基いて説明す
る。
【0017】なお、図1は、実施例に係る乾式熱転写方
法を用いた乾式熱転写装置Mの全体構成を示しており、
また、図2は典型的な熱転写シートFの構成を示してい
る。また、図3は、前記熱転写シートFの転写層f4の
本付け、すなわち乾式熱転写がなされた加工材料Wの状
態を示している。また、図4は、加工材料Wの上面イ
に、乾式熱転写を行う過程を、また、図5は、加工材料
Wの各面に対して乾式熱転写を行う過程を、また、図6
は、加工材料Wの側面ホに対して乾式熱転写を行う過程
を、また図7は、加工材料Wの側面ヘに対して乾式熱転
写を行う過程を、それぞれ示している。また、図8およ
び図9は、実施例に係る乾式熱転写方法を用いた乾式熱
転写装置Mの具体的構成を示している。さらに、図10
および図11は、前記熱転写シートFを添装させた前記
加工材料Wに対して側方より接するガイドローラー40
の変更例を示している。
法を用いた乾式熱転写装置Mの全体構成を示しており、
また、図2は典型的な熱転写シートFの構成を示してい
る。また、図3は、前記熱転写シートFの転写層f4の
本付け、すなわち乾式熱転写がなされた加工材料Wの状
態を示している。また、図4は、加工材料Wの上面イ
に、乾式熱転写を行う過程を、また、図5は、加工材料
Wの各面に対して乾式熱転写を行う過程を、また、図6
は、加工材料Wの側面ホに対して乾式熱転写を行う過程
を、また図7は、加工材料Wの側面ヘに対して乾式熱転
写を行う過程を、それぞれ示している。また、図8およ
び図9は、実施例に係る乾式熱転写方法を用いた乾式熱
転写装置Mの具体的構成を示している。さらに、図10
および図11は、前記熱転写シートFを添装させた前記
加工材料Wに対して側方より接するガイドローラー40
の変更例を示している。
【0018】図1に示される乾式熱転写装置Mの構成に
示されるように、この実施例に係る乾式熱転写方法は、
複数の転写対象面を備えている加工材料W、例えば典型
的には、図3および図4に示されるように、周側面に互
いに向きの異なる複数の面イ〜ヘを備えた長尺の棒材、
板材などに、該熱転写シートFを巻装するフィルムの送
り出しローラー50から該熱転写シートFを送り出し、
熱転写シートFを押し付けさせる工程と、このように押
し付けされた熱転写シートFを、仮付けローラー10に
より前記加工材料Wの一面に仮付けする工程と、先行す
る前記仮付けローラー10により前記加工材料Wの一面
に仮付けされた前記熱転写シートFを本付けローラー2
0により本付けさせる工程と、前記仮付け工程と本付け
工程を前記加工材料Wの各面ごとに繰り返す工程と、こ
れらの仮付け工程および本付け工程が終了した後に、熱
転写シートFからベースフィルムf1を巻き取りローラ
ー60により剥ぎ取る工程から構成される。
示されるように、この実施例に係る乾式熱転写方法は、
複数の転写対象面を備えている加工材料W、例えば典型
的には、図3および図4に示されるように、周側面に互
いに向きの異なる複数の面イ〜ヘを備えた長尺の棒材、
板材などに、該熱転写シートFを巻装するフィルムの送
り出しローラー50から該熱転写シートFを送り出し、
熱転写シートFを押し付けさせる工程と、このように押
し付けされた熱転写シートFを、仮付けローラー10に
より前記加工材料Wの一面に仮付けする工程と、先行す
る前記仮付けローラー10により前記加工材料Wの一面
に仮付けされた前記熱転写シートFを本付けローラー2
0により本付けさせる工程と、前記仮付け工程と本付け
工程を前記加工材料Wの各面ごとに繰り返す工程と、こ
れらの仮付け工程および本付け工程が終了した後に、熱
転写シートFからベースフィルムf1を巻き取りローラ
ー60により剥ぎ取る工程から構成される。
【0019】まず、前記加工材料Wに前記熱転写シート
Fを押し付けさせる工程は、該加工材料Wの複数の転写
対象面イ〜ホに対して、一枚の熱転写シートFにより該
複数の転写対象面イ〜ホを覆うことを目的として行なわ
れる。従って、図1に示されるように、この工程に用い
られる前記熱転写シートFには、前記加工材料Wの前記
複数の転写対象面イ〜ホの各面を覆うに充分な巾寸法を
備えさせておく必要がある。
Fを押し付けさせる工程は、該加工材料Wの複数の転写
対象面イ〜ホに対して、一枚の熱転写シートFにより該
複数の転写対象面イ〜ホを覆うことを目的として行なわ
れる。従って、図1に示されるように、この工程に用い
られる前記熱転写シートFには、前記加工材料Wの前記
複数の転写対象面イ〜ホの各面を覆うに充分な巾寸法を
備えさせておく必要がある。
【0020】また、この熱転写シートFを押し付けさせ
る工程においては、前記加工材料Wの移送に伴って、該
加工材料Wの周面に前記熱転写シートFがスムーズに押
し付けされるように、該加工材料Wの移送方向手前側に
該加工材料Wの送り方向に略直交する向きに軸支された
該フィルムFの送り出しロール50、ガイドロール51
を設け、該フィルムFを前記加工材料Wに順次押し付け
させる構成を採ることが好ましい。
る工程においては、前記加工材料Wの移送に伴って、該
加工材料Wの周面に前記熱転写シートFがスムーズに押
し付けされるように、該加工材料Wの移送方向手前側に
該加工材料Wの送り方向に略直交する向きに軸支された
該フィルムFの送り出しロール50、ガイドロール51
を設け、該フィルムFを前記加工材料Wに順次押し付け
させる構成を採ることが好ましい。
【0021】なお、図7および図8に示される、この実
施例に係るホットスタッピング方法を適用した具体的な
ホットスタッピング装置Mにおいては、図中符号50’
で示されるリール状に前記送り出しロールを構成してい
る。
施例に係るホットスタッピング方法を適用した具体的な
ホットスタッピング装置Mにおいては、図中符号50’
で示されるリール状に前記送り出しロールを構成してい
る。
【0022】また、このように前記加工材料Wに添装さ
れる前記熱転写シートFは、典型的には図2に示される
ように、12μm〜25μm程度のポリエステルフィル
ムf1などのベースフィルムの一面に、0.05〜0.
1μm程度の離型層f2、3〜20μm程度の保護膜層
f3、2〜10μm程度の転写層F4、3〜20μm程
度の接着層f5を順次に積層して構成される。ここで、
前記転写層f4に、例えば木目模様などの所望される各
種の色彩、図柄などが施されており、前記の一連の工程
を経て、前記接着層f5により該転写層f4を前記加工
材料Wの面上に乾式熱転写し、かつ、前記離型層f2に
より前記ベースフィルムf1を剥ぎ取って、前記加工材
料W面上に前記木目模様などの図柄などが施される。
れる前記熱転写シートFは、典型的には図2に示される
ように、12μm〜25μm程度のポリエステルフィル
ムf1などのベースフィルムの一面に、0.05〜0.
1μm程度の離型層f2、3〜20μm程度の保護膜層
f3、2〜10μm程度の転写層F4、3〜20μm程
度の接着層f5を順次に積層して構成される。ここで、
前記転写層f4に、例えば木目模様などの所望される各
種の色彩、図柄などが施されており、前記の一連の工程
を経て、前記接着層f5により該転写層f4を前記加工
材料Wの面上に乾式熱転写し、かつ、前記離型層f2に
より前記ベースフィルムf1を剥ぎ取って、前記加工材
料W面上に前記木目模様などの図柄などが施される。
【0023】次いで、前記加工材料Wに前記熱転写シー
トFを仮付けローラー10により仮付けさせる工程は、
前記本付けローラー20による該熱転写シートFの前記
転写層f4の本付けに先行して、前記加工材料Wの複数
の転写対象面の一面に対して、該面の形状に該シートF
が馴じむように形付け、密着させて、前記シートFの前
記転写層f4をカスレなどの転写不良が生じないよう
に、前記加工材料Wに本付けさせることを主目的として
行なわれる。従って、図1に示されるように、この仮付
け工程に用いられる各仮付けローラー10…10は、前
記加工材料Wの各転写対象面イ〜ホに対して該ローラー
10の面が押し付けられて、密着されるように、各転写
対象面イ〜ホの面形状に適正に沿うような、ローラー面
の形状を構成することが必要とされる。例えば、図5の
(b)図に示されるように、前記シートFを仮付けすべ
き転写対象面がアール状をなす側面ロである場合には、
このアールに沿ったローラー面を備えた鼓状に、また、
図5(e)図に示されるように、前記シートFを仮付け
すべき転写対象面がエッジ状をなす側面ニである場合に
は、このエッジに沿った中膨み状に、前記仮付けローラ
ー10のローラー面の形状を形成することが必要とされ
る。
トFを仮付けローラー10により仮付けさせる工程は、
前記本付けローラー20による該熱転写シートFの前記
転写層f4の本付けに先行して、前記加工材料Wの複数
の転写対象面の一面に対して、該面の形状に該シートF
が馴じむように形付け、密着させて、前記シートFの前
記転写層f4をカスレなどの転写不良が生じないよう
に、前記加工材料Wに本付けさせることを主目的として
行なわれる。従って、図1に示されるように、この仮付
け工程に用いられる各仮付けローラー10…10は、前
記加工材料Wの各転写対象面イ〜ホに対して該ローラー
10の面が押し付けられて、密着されるように、各転写
対象面イ〜ホの面形状に適正に沿うような、ローラー面
の形状を構成することが必要とされる。例えば、図5の
(b)図に示されるように、前記シートFを仮付けすべ
き転写対象面がアール状をなす側面ロである場合には、
このアールに沿ったローラー面を備えた鼓状に、また、
図5(e)図に示されるように、前記シートFを仮付け
すべき転写対象面がエッジ状をなす側面ニである場合に
は、このエッジに沿った中膨み状に、前記仮付けローラ
ー10のローラー面の形状を形成することが必要とされ
る。
【0024】また、この仮付けローラー10による仮付
けを適正に行わせるため、例えば、図10および図11
に示されるように、前記加工材料Wを両側でガイドする
ガイドローラー40…40に、前記シートFを前記加工
材料Wの下面側に向けて引っ張る機能をもたせて、前記
シートFを仮付けの対象とされる転写対象面に密に張り
込むようにさせてもよい。すなわち、前記加工材料Wの
移送手前側に向けて適宜に傾斜させて前記ガイドローラ
40…40を配置させることにより、前記加工材料Wの
移送に伴って随時に前記シートFを該加工材料Wの下面
側に向けて引っ張り込ませることができ、これにより、
前記シートFを該加工材料Wの転写対象面に張り込ませ
ることができる。また、前記加工材料Wの上面側から下
面側に向けて次第にローラーの径を縮径とするように前
記ガイドローラー40…40のローラ面をテーパ状に形
成させることにより、前記加工材料Wの移送に伴って随
時に前記シートFを前記加工材料Wの下面側に向けて引
っ張り込ませることができ、これによっても、前記シー
トFを該加工材料Fの転写対象面に張り込ませることが
できる。
けを適正に行わせるため、例えば、図10および図11
に示されるように、前記加工材料Wを両側でガイドする
ガイドローラー40…40に、前記シートFを前記加工
材料Wの下面側に向けて引っ張る機能をもたせて、前記
シートFを仮付けの対象とされる転写対象面に密に張り
込むようにさせてもよい。すなわち、前記加工材料Wの
移送手前側に向けて適宜に傾斜させて前記ガイドローラ
40…40を配置させることにより、前記加工材料Wの
移送に伴って随時に前記シートFを該加工材料Wの下面
側に向けて引っ張り込ませることができ、これにより、
前記シートFを該加工材料Wの転写対象面に張り込ませ
ることができる。また、前記加工材料Wの上面側から下
面側に向けて次第にローラーの径を縮径とするように前
記ガイドローラー40…40のローラ面をテーパ状に形
成させることにより、前記加工材料Wの移送に伴って随
時に前記シートFを前記加工材料Wの下面側に向けて引
っ張り込ませることができ、これによっても、前記シー
トFを該加工材料Fの転写対象面に張り込ませることが
できる。
【0025】また、この仮付けローラー10は、前記加
工材料Wの移送に伴って回転して、該加工材料Wに押し
付けされている前記シートF上から、該加工材料Wに対
して該シートFを該加工材料Wに仮付けできるように、
該加工材料Wの移送方向に略直交する向きに軸支させる
必要がある。
工材料Wの移送に伴って回転して、該加工材料Wに押し
付けされている前記シートF上から、該加工材料Wに対
して該シートFを該加工材料Wに仮付けできるように、
該加工材料Wの移送方向に略直交する向きに軸支させる
必要がある。
【0026】この仮付けローラー10は、シリコン、ウ
レタン、ブチルなどの比較的柔かいゴムなどを用いて構
成することが、前記加工材料Wの面形状の若干の変化に
対応した該加工材料W面への前記シートFの仮付けを可
能とする観点から望ましい。
レタン、ブチルなどの比較的柔かいゴムなどを用いて構
成することが、前記加工材料Wの面形状の若干の変化に
対応した該加工材料W面への前記シートFの仮付けを可
能とする観点から望ましい。
【0027】さらに、後述する前記本付けローラー20
は、該本付けのため、比較的高温に加熱されることにな
るので、例えば、図5(b)図に示されるように、前記
加工材料Wの上面イに単純に前記本付けローラー20を
接しさせた場合、この上面イと、この上面イに続く前記
側面ロ、および前記側面ニとの接し合う箇所にある前記
シートFが熱により変形し、皺を生じさせる場合があ
る。しかして、このように前記シートFに変形を生じさ
せた状態で、前記側面ロおよび側面ニの仮付け、本付け
を行なうと、該シートFが前記加工材料Wの該側面ロお
よび側面ニに沿わない部分が生じ、この結果、該シート
Fの前記転写層f4が該側面ロおよび側面ニに適正に施
されないおそれがある。従って、図4に示されるよう
に、例えば前記加工材料Wの前記上面イに当てられる前
記本付けローラー20の接触幅Xよりも、これに先行さ
れて該上面イに当てられる前記仮付けローラー10の接
触幅Yを幅広に構成し、先行する仮付けローラー10に
よる仮付け部分Pが、本付けローラー20による本付け
が行なわれる部分P’の側方に予め形成されるようにし
て、こうした前記シートFの変形が防止されるようにす
ることが望ましい。
は、該本付けのため、比較的高温に加熱されることにな
るので、例えば、図5(b)図に示されるように、前記
加工材料Wの上面イに単純に前記本付けローラー20を
接しさせた場合、この上面イと、この上面イに続く前記
側面ロ、および前記側面ニとの接し合う箇所にある前記
シートFが熱により変形し、皺を生じさせる場合があ
る。しかして、このように前記シートFに変形を生じさ
せた状態で、前記側面ロおよび側面ニの仮付け、本付け
を行なうと、該シートFが前記加工材料Wの該側面ロお
よび側面ニに沿わない部分が生じ、この結果、該シート
Fの前記転写層f4が該側面ロおよび側面ニに適正に施
されないおそれがある。従って、図4に示されるよう
に、例えば前記加工材料Wの前記上面イに当てられる前
記本付けローラー20の接触幅Xよりも、これに先行さ
れて該上面イに当てられる前記仮付けローラー10の接
触幅Yを幅広に構成し、先行する仮付けローラー10に
よる仮付け部分Pが、本付けローラー20による本付け
が行なわれる部分P’の側方に予め形成されるようにし
て、こうした前記シートFの変形が防止されるようにす
ることが望ましい。
【0028】なお、前記仮付けローラー10を、前記の
ように比較的柔らかい材料で構成しておけば、この仮付
けローラー10を前記加工材料Wの前記転写対象面へ比
較的強く押し付けることにより、該仮付けローラー10
を該転写対象面に沿って、撓み変形させて、該仮付けロ
ーラー10の圧接されている前記転写対象面の側方に位
置される他の転写対象面の一部にも接しさせることがで
きるので、先行する仮付けローラー10による仮付け部
分Pを、予め、前記本付けローラー20による本付けが
行なわれる部分P’の側方に、一層確実に形成させてお
くことができる。例えば、図7の(b)図に示されるよ
うに、前記加工材料Wの転写対象面ニ側に臨む前記仮付
けローラー10を撓み変形させて、該仮付けローラー1
0が押し付けられている前記転写対象面イに接する前記
転写対象面ニの面の一部に仮付け部分Pを施すことがで
きる。
ように比較的柔らかい材料で構成しておけば、この仮付
けローラー10を前記加工材料Wの前記転写対象面へ比
較的強く押し付けることにより、該仮付けローラー10
を該転写対象面に沿って、撓み変形させて、該仮付けロ
ーラー10の圧接されている前記転写対象面の側方に位
置される他の転写対象面の一部にも接しさせることがで
きるので、先行する仮付けローラー10による仮付け部
分Pを、予め、前記本付けローラー20による本付けが
行なわれる部分P’の側方に、一層確実に形成させてお
くことができる。例えば、図7の(b)図に示されるよ
うに、前記加工材料Wの転写対象面ニ側に臨む前記仮付
けローラー10を撓み変形させて、該仮付けローラー1
0が押し付けられている前記転写対象面イに接する前記
転写対象面ニの面の一部に仮付け部分Pを施すことがで
きる。
【0029】また、前記熱転写シートFを前記加工材料
の転写対象面に馴じむように形付け、密着させる観点か
らは、前記仮付けローラー10を、前記熱転写シートF
の前記接着層f5をやや溶融させる程度に、該仮付けロ
ーラー10を加熱することが好ましい。例えば、遠赤外
線ヒーター等の適宜の加熱手段を前記仮付けローラー1
0の側面に設けて、該仮着けローラー10の加熱などを
行えば良い。この加熱温度は、前記熱転写シートFに用
いられている接着材f5の種類、前記加工材料Wの送り
スピードなどにより、異なるが、概ね摂氏50度〜15
0度の比較的低温に設定される。
の転写対象面に馴じむように形付け、密着させる観点か
らは、前記仮付けローラー10を、前記熱転写シートF
の前記接着層f5をやや溶融させる程度に、該仮付けロ
ーラー10を加熱することが好ましい。例えば、遠赤外
線ヒーター等の適宜の加熱手段を前記仮付けローラー1
0の側面に設けて、該仮着けローラー10の加熱などを
行えば良い。この加熱温度は、前記熱転写シートFに用
いられている接着材f5の種類、前記加工材料Wの送り
スピードなどにより、異なるが、概ね摂氏50度〜15
0度の比較的低温に設定される。
【0030】なお、図8及び図9に示される、この実施
例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転写
装置Mにおいては、図中符号10’…10’で示される
各ローラーが、前記仮付けローラーに相当するローラー
であり、該ローラーを側方から覆う半弧状のカバー1
0’a…10’a内に、遠赤外線ヒーターなどの適宜の
加熱手段が設置される。
例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転写
装置Mにおいては、図中符号10’…10’で示される
各ローラーが、前記仮付けローラーに相当するローラー
であり、該ローラーを側方から覆う半弧状のカバー1
0’a…10’a内に、遠赤外線ヒーターなどの適宜の
加熱手段が設置される。
【0031】次いで、前記加工材料Wに前記熱転写シー
トFを本付けローラー20により本付けされる工程は、
前記仮付けローラー10により前記熱転写シートFが仮
付けされた前記加工材料Wの転写対象面の一面に対し
て、該熱転写シートFの前記接着層f5を溶融、硬化さ
せて、該面に対して該熱転写シートFを本付けすること
を目的として行なわれる。
トFを本付けローラー20により本付けされる工程は、
前記仮付けローラー10により前記熱転写シートFが仮
付けされた前記加工材料Wの転写対象面の一面に対し
て、該熱転写シートFの前記接着層f5を溶融、硬化さ
せて、該面に対して該熱転写シートFを本付けすること
を目的として行なわれる。
【0032】従って、図1に示されるように、この本付
け工程に用いられる本付けローラー20も、前記加工材
料Wの転写対象面に対して仮付けされた前記熱転写シー
トFの上から本付けが必要とされる転写対象面の全体に
対して熱および圧を加えることができるように、各転写
対象面イ〜ホの面形状に合わせて、ローラー面の形状を
構成することが必要とされる。例えば、図5の(b)図
に示されるように、前記シートFを本付けすべき転写対
象面がアール状をなす側面ロである場合には、このアー
ル面に沿ったローラー面を備えた鼓状に、また、図5の
(e)図に示されるように、前記シートFを本付けすべ
き転写対象面がエッジ状をなす側面ニである場合には、
このエッジに沿った中膨み状に、前記本付けローラー2
0のローラー面の形成することが必要とされる。
け工程に用いられる本付けローラー20も、前記加工材
料Wの転写対象面に対して仮付けされた前記熱転写シー
トFの上から本付けが必要とされる転写対象面の全体に
対して熱および圧を加えることができるように、各転写
対象面イ〜ホの面形状に合わせて、ローラー面の形状を
構成することが必要とされる。例えば、図5の(b)図
に示されるように、前記シートFを本付けすべき転写対
象面がアール状をなす側面ロである場合には、このアー
ル面に沿ったローラー面を備えた鼓状に、また、図5の
(e)図に示されるように、前記シートFを本付けすべ
き転写対象面がエッジ状をなす側面ニである場合には、
このエッジに沿った中膨み状に、前記本付けローラー2
0のローラー面の形成することが必要とされる。
【0033】また、この本付けローラー20も、前記加
工材料Wの移送に伴って回転して、該加工材料Wに押し
付けされている前記シートF上から、該加工材料Wに接
して該シートFを該加工材料Wに仮付けできるように、
該加工材料Wの移送方法に略直交する向きに軸支させる
必要がある。
工材料Wの移送に伴って回転して、該加工材料Wに押し
付けされている前記シートF上から、該加工材料Wに接
して該シートFを該加工材料Wに仮付けできるように、
該加工材料Wの移送方法に略直交する向きに軸支させる
必要がある。
【0034】この本付けローラー20は、前記仮付けロ
ーラー10よりも、比較的硬めのゴムなどを用いて構成
して構わない。また、前記熱転写シートFの前記接着層
f5を溶融させて該熱転写シートFを前記加工材料Wの
前記転写対象面に本付けさせる観点から、この本付けロ
ーラー20は、例えば遠赤外線ヒーターなどの適宜の加
熱手段を前記本付けローラー20の側方に設けて、比較
的高温で加熱することが必要とされる。
ーラー10よりも、比較的硬めのゴムなどを用いて構成
して構わない。また、前記熱転写シートFの前記接着層
f5を溶融させて該熱転写シートFを前記加工材料Wの
前記転写対象面に本付けさせる観点から、この本付けロ
ーラー20は、例えば遠赤外線ヒーターなどの適宜の加
熱手段を前記本付けローラー20の側方に設けて、比較
的高温で加熱することが必要とされる。
【0035】この加熱温度も、前記熱転写シートFの接
着層f5に用いられている接着剤の種類、前記加工材料
Wの送りスピードなどにより異なるが、概ね前記仮付け
ローラー10の加熱温度よりも高温の摂氏150度〜2
00度の範囲で設定される。
着層f5に用いられている接着剤の種類、前記加工材料
Wの送りスピードなどにより異なるが、概ね前記仮付け
ローラー10の加熱温度よりも高温の摂氏150度〜2
00度の範囲で設定される。
【0036】なお、図8及び図9に示される、この実施
例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転写
装置Mにおいては、図中符号20’…20’で示される
各ローラーが前記本付けローラー20に相当するローラ
ーであり、該ローラーを側方から覆う半弧状のカバー2
0’a…20’a内に、遠赤外線ヒーターなどの適宜の
加熱手段が設置される。
例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転写
装置Mにおいては、図中符号20’…20’で示される
各ローラーが前記本付けローラー20に相当するローラ
ーであり、該ローラーを側方から覆う半弧状のカバー2
0’a…20’a内に、遠赤外線ヒーターなどの適宜の
加熱手段が設置される。
【0037】なお、以上のように構成される前記仮付け
ローラー10および前記本付けローラー20による前記
仮付け、本付け効果を確実ならしめるため、両ローラー
10、20は、例えばアクチュエーターなどの適宜の位
置調整手段を用いて、前記加工材料Wに対して、そのロ
ーラー面を押し付けるように該加工材料Wに対するその
ローラー面の配設位置を調節することが望ましい。図8
および図9に示される、この実施例に係る乾式熱転写方
法を適用した具体的な乾式熱転写装置Mにおいては、符
号10’bおよび20’bで示される装置が前記位置調
整手段として機能している。
ローラー10および前記本付けローラー20による前記
仮付け、本付け効果を確実ならしめるため、両ローラー
10、20は、例えばアクチュエーターなどの適宜の位
置調整手段を用いて、前記加工材料Wに対して、そのロ
ーラー面を押し付けるように該加工材料Wに対するその
ローラー面の配設位置を調節することが望ましい。図8
および図9に示される、この実施例に係る乾式熱転写方
法を適用した具体的な乾式熱転写装置Mにおいては、符
号10’bおよび20’bで示される装置が前記位置調
整手段として機能している。
【0038】次いで、前記仮付けローラー10および前
記本付けローラー20による前記加工材料Wの各転写対
象面イ〜ホに対する前記仮付けおよび本付けの過程を、
図5に基いて具体的に説明する。
記本付けローラー20による前記加工材料Wの各転写対
象面イ〜ホに対する前記仮付けおよび本付けの過程を、
図5に基いて具体的に説明する。
【0039】図4において示されるように、この実施例
における前記加工対象物Wは、長尺の棒状材であって、
平坦な上面イと、この上面イに続く一方の側面をアール
状の側面ロと、前記状面イに続く他方の側面をエッジ状
にくぼんだ側面ニと、前記側面ロに続く下面側を平坦な
下面ハと、前記側面ニに続く側面を平坦な側面ホと、こ
の側面ホに続く下面側を前記下面ハよりも上面イ側にそ
の面を位置させる下面ヘとを、それぞれ備えるように構
成されている。そして、この実施例では、前記下面ヘを
除く面イ〜ホを前記熱転写シートFにより転写対象面と
してある。
における前記加工対象物Wは、長尺の棒状材であって、
平坦な上面イと、この上面イに続く一方の側面をアール
状の側面ロと、前記状面イに続く他方の側面をエッジ状
にくぼんだ側面ニと、前記側面ロに続く下面側を平坦な
下面ハと、前記側面ニに続く側面を平坦な側面ホと、こ
の側面ホに続く下面側を前記下面ハよりも上面イ側にそ
の面を位置させる下面ヘとを、それぞれ備えるように構
成されている。そして、この実施例では、前記下面ヘを
除く面イ〜ホを前記熱転写シートFにより転写対象面と
してある。
【0040】この転写対象面とされる前記各面イ〜ホ
は、それぞれ、他の面に対して、その面の角度を異にし
ている。従って、これら各面イ〜ホに対して前記熱転写
シートFによるホットスタピングを行うためには、これ
ら各面ごとに、前記仮付け工程および本付け工程を施す
必要がある。
は、それぞれ、他の面に対して、その面の角度を異にし
ている。従って、これら各面イ〜ホに対して前記熱転写
シートFによるホットスタピングを行うためには、これ
ら各面ごとに、前記仮付け工程および本付け工程を施す
必要がある。
【0041】すなわち、前記加工材料Wに対して、前記
シートFを押し付けさせた状態で、該加工材料Wの上面
イから前記仮付けローラー10による仮付けを行った
後、再び該上面イに対して、図5の(a)図に示される
ように、前記本付けローラー20による本付けを行う。
シートFを押し付けさせた状態で、該加工材料Wの上面
イから前記仮付けローラー10による仮付けを行った
後、再び該上面イに対して、図5の(a)図に示される
ように、前記本付けローラー20による本付けを行う。
【0042】次いで、前記加工材料Wのアール状の側面
ロに対して、この側面ロのアール形状に対応したローラ
形状を備える前記仮付けローラー10による仮付けを行
った後、再び該側面ロに対して、図5の(b)図に示さ
れるように、本付けローラー20による本付けを行う。
ロに対して、この側面ロのアール形状に対応したローラ
形状を備える前記仮付けローラー10による仮付けを行
った後、再び該側面ロに対して、図5の(b)図に示さ
れるように、本付けローラー20による本付けを行う。
【0043】次いで、前記加工材料Wのアール状の側面
ロの下側面に対して、前記仮付けローラー10による仮
付けを行った後、再び該側面ロに対して、図5の(c)
図に示されるように、本付けローラー20による本付け
を行う。
ロの下側面に対して、前記仮付けローラー10による仮
付けを行った後、再び該側面ロに対して、図5の(c)
図に示されるように、本付けローラー20による本付け
を行う。
【0044】次いで、前記加工材料Wの下面ハに対し
て、前記仮付けローラー10による仮付けを行った後、
再び該下面ハに対して、図5の(d)図に示されるよう
に、本付けローラー20による本付けを行う。
て、前記仮付けローラー10による仮付けを行った後、
再び該下面ハに対して、図5の(d)図に示されるよう
に、本付けローラー20による本付けを行う。
【0045】次いで、前記加工材料Wのエッジ状の側面
ニに対して、前記仮付けローラー10による仮付けを行
った後、再び該側面に対して、図5の(e)図に示され
るように、本付けローラー20による本付けを行う。
ニに対して、前記仮付けローラー10による仮付けを行
った後、再び該側面に対して、図5の(e)図に示され
るように、本付けローラー20による本付けを行う。
【0046】そして、前記加工材料Wの側面ホに対し
て、前記仮付けローラー10による仮付けを行った後、
再び該側面に対して、図5の(f)図に示されるよう
に、本付けローラー20による本付けを行い、この後、
後述するベースフィルムを剥取る工程を経て、各転写対
象面イ〜ホに前記熱転写シートFによる転写層f4を形
成させた加工材料Wを得ることができる。
て、前記仮付けローラー10による仮付けを行った後、
再び該側面に対して、図5の(f)図に示されるよう
に、本付けローラー20による本付けを行い、この後、
後述するベースフィルムを剥取る工程を経て、各転写対
象面イ〜ホに前記熱転写シートFによる転写層f4を形
成させた加工材料Wを得ることができる。
【0047】なお、前記シートFの押し付けされている
前記加工材料Wに対して、該押し付けされているシート
F上から前記仮付けローラー10を当てて仮付けをする
に際して、例えば、既に前記加工材料Wの前記エッジ状
の側面ホの本付けを行った後に、この側面ニに続く前記
側面ホの仮付けを行う場合に、該側面ホの面に対して、
前記仮付けローラー10のローラー面がこの側面ニと略
平行になるように該側面ニに該仮付けローラー10を押
し当てると、図6の(b)図に示されるように、前記シ
ートFが既に本付けされている前記側面ニの側にその一
部をはみ出させてしまうことがある。そこで、こうした
事態を防止すべく、図6(a)図に示されるように、前
記側面ホに対して、前記仮付けローラー10のローラー
面が斜めに上方から当たるように調整して、前記仮付け
工程を行うことが望ましい。
前記加工材料Wに対して、該押し付けされているシート
F上から前記仮付けローラー10を当てて仮付けをする
に際して、例えば、既に前記加工材料Wの前記エッジ状
の側面ホの本付けを行った後に、この側面ニに続く前記
側面ホの仮付けを行う場合に、該側面ホの面に対して、
前記仮付けローラー10のローラー面がこの側面ニと略
平行になるように該側面ニに該仮付けローラー10を押
し当てると、図6の(b)図に示されるように、前記シ
ートFが既に本付けされている前記側面ニの側にその一
部をはみ出させてしまうことがある。そこで、こうした
事態を防止すべく、図6(a)図に示されるように、前
記側面ホに対して、前記仮付けローラー10のローラー
面が斜めに上方から当たるように調整して、前記仮付け
工程を行うことが望ましい。
【0048】また、前記加工材料Wの前記転写対象面と
なる下面ハに前記熱転写シートFを仮付けするにあたっ
ても、該下面ハに前記仮付けローラー10の面が略平行
となるように該仮付けローラーを当てると、該熱転写シ
ートFの一部が前記加工材料Wの側面側にその一部をは
み出ささせてしまうことがあるので、この下面ハに対し
ても、前記仮付けローラー10のローラー面が内側に傾
斜して位置されるように、該仮付けローラー10を下方
から当たるように調整して、前記仮付け工程を行うこと
が好ましい。
なる下面ハに前記熱転写シートFを仮付けするにあたっ
ても、該下面ハに前記仮付けローラー10の面が略平行
となるように該仮付けローラーを当てると、該熱転写シ
ートFの一部が前記加工材料Wの側面側にその一部をは
み出ささせてしまうことがあるので、この下面ハに対し
ても、前記仮付けローラー10のローラー面が内側に傾
斜して位置されるように、該仮付けローラー10を下方
から当たるように調整して、前記仮付け工程を行うこと
が好ましい。
【0049】さらに、図7の(a)図に示されるように
前記加工材料Wのエッジ状の側面ニに対して仮付けを行
うにあたっては、該エッジ状の側面ニを構成する垂直面
に対しても、前記仮付けローラー10の押し付けによ
り、前記シートFが密着させられるように、図7の
(b)図に示されるように、該仮付けローラー10を斜
め上方から当たるように調整して、前記仮付け工程を行
うことが望ましい。
前記加工材料Wのエッジ状の側面ニに対して仮付けを行
うにあたっては、該エッジ状の側面ニを構成する垂直面
に対しても、前記仮付けローラー10の押し付けによ
り、前記シートFが密着させられるように、図7の
(b)図に示されるように、該仮付けローラー10を斜
め上方から当たるように調整して、前記仮付け工程を行
うことが望ましい。
【0050】次いで、前記熱転写シートFを構成するベ
ースフィルムf1を剥ぎとる工程は、前記各工程を経て
前記加工材料Wの各転写対象面イ〜ホに本付けされてい
る前記熱転写シートFの前記転写層f4を、前記加工材
料Wの各転写対象面イ〜ホ面上に残すことを目的として
行なわれる。
ースフィルムf1を剥ぎとる工程は、前記各工程を経て
前記加工材料Wの各転写対象面イ〜ホに本付けされてい
る前記熱転写シートFの前記転写層f4を、前記加工材
料Wの各転写対象面イ〜ホ面上に残すことを目的として
行なわれる。
【0051】従って、このベースフィルムf1の剥取り
工程においては、前記加工材料Wの移送に伴って、該加
工材料Wの周面から前記熱転写シートFをスムーズに剥
取ることができるように、該加工材料Wの移送方向手前
側に該加工材料Wの送り方向に略直交する向きに軸支さ
れた該シートFの巻き取りロール60、およびガイドロ
ール61を設け、該シートFを前記加工材料Wより順次
に剥取る構成を採ることが望ましい。
工程においては、前記加工材料Wの移送に伴って、該加
工材料Wの周面から前記熱転写シートFをスムーズに剥
取ることができるように、該加工材料Wの移送方向手前
側に該加工材料Wの送り方向に略直交する向きに軸支さ
れた該シートFの巻き取りロール60、およびガイドロ
ール61を設け、該シートFを前記加工材料Wより順次
に剥取る構成を採ることが望ましい。
【0052】なお、図8および図9に示される、この実
施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転
写装置Mにおいては、図中符号60’で示されるリール
状に前記巻き取りロールを構成している。
施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転
写装置Mにおいては、図中符号60’で示されるリール
状に前記巻き取りロールを構成している。
【0053】以上に説明した乾式熱転写方法において
は、前記加工材料Wは、図1に示されるように、その下
面に接する下部送りローラー30と、その上面に接する
上部送りローラー31との間に挟み込まれて、移送され
る。ここで、この実施例における前記加工材料Wのよう
に、加工材料の下面が例えば高さの違う下面ハと下面ヘ
とで構成されている場合等に対応できるように、下部送
りローラー30は左右一対のローラーとして構成して、
この下面ハに接する前記下部送りローラー30と、下面
ヘに接する前記送りローラー30の高さの調整により、
該加工材料Wの前記上面イを水平に保てるように前記加
工材料Wの支持を行う構成とすることが望ましい。
は、前記加工材料Wは、図1に示されるように、その下
面に接する下部送りローラー30と、その上面に接する
上部送りローラー31との間に挟み込まれて、移送され
る。ここで、この実施例における前記加工材料Wのよう
に、加工材料の下面が例えば高さの違う下面ハと下面ヘ
とで構成されている場合等に対応できるように、下部送
りローラー30は左右一対のローラーとして構成して、
この下面ハに接する前記下部送りローラー30と、下面
ヘに接する前記送りローラー30の高さの調整により、
該加工材料Wの前記上面イを水平に保てるように前記加
工材料Wの支持を行う構成とすることが望ましい。
【0054】なお、図8および図9に示される、この実
施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転
写装置Mにおいては、図中符号30’で示されるローラ
ーが前記下部送りローラーに相当するローラーであり、
また、図中符号31’で示されるローラーが前記上部送
りローラー31に相当するローラーである。
施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的な乾式熱転
写装置Mにおいては、図中符号30’で示されるローラ
ーが前記下部送りローラーに相当するローラーであり、
また、図中符号31’で示されるローラーが前記上部送
りローラー31に相当するローラーである。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る乾式熱転写方法では、前
記複数の転写対象面イ〜ホの少なくとも二以上の面に単
一の熱転写シートFを押し付けさせた後に、いずれか一
つの面に押し付けされている熱転写シートFを、仮付け
ローラー10を用いて当該転写対象面イ〜ホに対して仮
付けさせる工程を含み、単一の熱転写シートを前記本付
け前に、前記転写対象面に沿って、形付け、密着させる
ことができるので、前記本付けローラー20による本付
けにより、該熱転写シートFによる転写層f4を前記転
写対象面イ〜ホに適正に施すことができる。
記複数の転写対象面イ〜ホの少なくとも二以上の面に単
一の熱転写シートFを押し付けさせた後に、いずれか一
つの面に押し付けされている熱転写シートFを、仮付け
ローラー10を用いて当該転写対象面イ〜ホに対して仮
付けさせる工程を含み、単一の熱転写シートを前記本付
け前に、前記転写対象面に沿って、形付け、密着させる
ことができるので、前記本付けローラー20による本付
けにより、該熱転写シートFによる転写層f4を前記転
写対象面イ〜ホに適正に施すことができる。
【0056】また、請求項2に係る乾式熱転写方法で
は、本付けローラー20で前記転写対象面に対して、前
記単一の熱転写シートの転写層f4を本付けに先行し
て、当該本付けの転写対象面と、当該本付けの転写対象
面の側方に位置される当該本付けに続いてなされる他の
本付けの転写対象面の全部または一部とに、前記熱転写
シートFを前記本付けローラー20より低温の仮付けロ
ーラー10により仮付けする工程を含み、当該本付けの
転写対象面および、当該本付けの転写対象面に接する当
該本付け工程に続いてなされる他の本付けの転写対象面
に、当該本付け前に前記熱転写シートFを、前記両転写
対象面に沿って、形付け、仮に密着させることができる
ので、本付けローラー20の熱により、該本付けローラ
ー20による転写層f4の本付けが行われた転写対象面
の側方に位置される、次の他の本付けにより転写層の本
付けが予定されている転写対象面を覆う前記熱転写シー
トFに皺、縮みなどの変形を生じさせることがなく、し
たがって、次の他の本付けにおいて前記転写対象面に前
記転写層f4を適正に施すことができる。
は、本付けローラー20で前記転写対象面に対して、前
記単一の熱転写シートの転写層f4を本付けに先行し
て、当該本付けの転写対象面と、当該本付けの転写対象
面の側方に位置される当該本付けに続いてなされる他の
本付けの転写対象面の全部または一部とに、前記熱転写
シートFを前記本付けローラー20より低温の仮付けロ
ーラー10により仮付けする工程を含み、当該本付けの
転写対象面および、当該本付けの転写対象面に接する当
該本付け工程に続いてなされる他の本付けの転写対象面
に、当該本付け前に前記熱転写シートFを、前記両転写
対象面に沿って、形付け、仮に密着させることができる
ので、本付けローラー20の熱により、該本付けローラ
ー20による転写層f4の本付けが行われた転写対象面
の側方に位置される、次の他の本付けにより転写層の本
付けが予定されている転写対象面を覆う前記熱転写シー
トFに皺、縮みなどの変形を生じさせることがなく、し
たがって、次の他の本付けにおいて前記転写対象面に前
記転写層f4を適正に施すことができる。
【0057】すなわち、この発明に係る乾式熱転写方法
によれば、複数の転写対象面を備えた加工材料Wに、単
一の熱転写シートFを押し付けした状態で、各転写対象
面イ〜ホごとにに適正に転写層f4を転写、施し、か
つ、各転写対象面イ〜ホに施された転写層f4の風合い
などを統一させることができる。
によれば、複数の転写対象面を備えた加工材料Wに、単
一の熱転写シートFを押し付けした状態で、各転写対象
面イ〜ホごとにに適正に転写層f4を転写、施し、か
つ、各転写対象面イ〜ホに施された転写層f4の風合い
などを統一させることができる。
【0058】また、単一の熱転写シートFを用いて適正
な転写が行えるので、該熱転写シートFの送り出し機構
等を複数設ける必要がなく、この種の乾式熱転写方法を
用いた装置の構造を簡略化できる特長を有する。
な転写が行えるので、該熱転写シートFの送り出し機構
等を複数設ける必要がなく、この種の乾式熱転写方法を
用いた装置の構造を簡略化できる特長を有する。
【図1】実施例に係る乾式熱転写方法を適用した装置M
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
【図2】典型的な熱転写シートFの断面図である。
【図3】加工材料Wの全体構成を示す斜視図である。
【図4】加工材料Wの転写対象面イに対して、熱転写シ
ートFの転写を行う各工程の概略を示した構成図であ
る。
ートFの転写を行う各工程の概略を示した構成図であ
る。
【図5】加工材料Wの各転写対象面イ〜ホに対する本付
けローラー20による熱転写シートFの本付け方法の概
略を示した構成図である。
けローラー20による熱転写シートFの本付け方法の概
略を示した構成図である。
【図6】加工材料Wの転写対象面ホに対する仮付けロー
ラー10による仮付け方法の概略を示した構成図であ
る。
ラー10による仮付け方法の概略を示した構成図であ
る。
【図7】加工材料Wの転写対象面ニに対する仮付けロー
ラー10による仮付け方法の概略を示した構成図であ
る。
ラー10による仮付け方法の概略を示した構成図であ
る。
【図8】実施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的
な装置Mの構成を示す平面図である。
な装置Mの構成を示す平面図である。
【図9】実施例に係る乾式熱転写方法を適用した具体的
な装置Mの構成を示す側面図である。
な装置Mの構成を示す側面図である。
【図10】ガイドローラー40の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図11】ガイドローラー40の構成を示す側面図であ
る。
る。
【図12】従来の乾式熱転写方法の概略を示した構成図
である。
である。
10 仮付けローラー 20 本付けローラー 30 下部送りローラー 31 上部送りローラー 40 ガイドローラー 50 送り出しロール 60 巻き取りロール F 熱転写シート W 加工材料 M 乾式熱転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−330013(JP,A) 特公 平3−2666(JP,B2) 特公 昭56−23771(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/17 B65C 1/04
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の転写対象面を備えている加工材料
に対する乾式熱転写加工において、 前記加工材料の複数の転写対象面の少なくとも二以上の
面を覆う巾を備えた単一の熱転写シートを、当該熱転写
シートの転写層を前記転写対象面の一つの面に押し付け
させた状態で、仮付けローラーを用いて当該転写層の接
着層をやや溶融させて、当該転写対象面の一つの面に仮
付けした後、この仮付けローラーより高温の本付けロー
ラーを用いて当該転写対象面の前記一つの面に前記転写
層を本付けする工程を、 前記熱転写シートによって覆われる前記加工材料の複数
の転写対象面毎に繰り返すと共に、 前記複数の転写対象面への各前記本付け終了後、前記熱
転写シートを構成するベースフィルム等の基材を剥取る
工程を含むことを特徴とする乾式熱転写方法。 - 【請求項2】 転写対象面の一つの面に対する本付けに
先行して、当該本付けの転写対象面と、当該本付けの転
写対象面の側方に位置される当該本付けに続いてなされ
る他の本付けの転写対象面の全部または一部とに、熱転
写シートを前記仮付けローラーによって仮付けすること
を特徴とする請求項1記載の乾式熱転写方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06068207A JP3140630B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 乾式熱転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06068207A JP3140630B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 乾式熱転写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07251574A JPH07251574A (ja) | 1995-10-03 |
JP3140630B2 true JP3140630B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=13367126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06068207A Expired - Fee Related JP3140630B2 (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | 乾式熱転写方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140630B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101637966B1 (ko) * | 2015-02-12 | 2016-07-11 | 주식회사 태양씨앤엘 | 열전사를 이용한 윈도우 일체형 패널 제조 방법 |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP06068207A patent/JP3140630B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101637966B1 (ko) * | 2015-02-12 | 2016-07-11 | 주식회사 태양씨앤엘 | 열전사를 이용한 윈도우 일체형 패널 제조 방법 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07251574A (ja) | 1995-10-03 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |