JP3306462B2 - 熱転写装置 - Google Patents

熱転写装置

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JP3306462B2
JP3306462B2 JP06539994A JP6539994A JP3306462B2 JP 3306462 B2 JP3306462 B2 JP 3306462B2 JP 06539994 A JP06539994 A JP 06539994A JP 6539994 A JP6539994 A JP 6539994A JP 3306462 B2 JP3306462 B2 JP 3306462B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写フィルムからの画
像を、被転写体に熱転写する装置に係わり画像の転写を
確実に行う熱転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写フィルムから被転写体に画
像を熱転写する熱転写装置は、被転写体を、スライドテ
ーブルにのせて、その表面に転写フィルムの画像面とが
相接するようにセットし、その上から加熱転写ロール
で、加熱・加圧して、画像を被転写体に転写形成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱転写装置に
よる熱転写は、板状のスライドテーブルにセットされた
相接した熱転写フィルムと被転写体とを、固定した加熱
回転ロールで圧着しながら、テーブルを移動して加熱転
写を行うために、熱転写フィルムと被転写体との加熱・
加圧は、一次元の線接触でなされる。したがって、その
時間は極めて短く、転写に必要な熱量が充分に伝達され
ないときは、画像の一部が転写されない白抜けや、転写
された画像と被転写体との接着が弱いという問題があっ
た。これを解決するために、加熱温度を高くしたり、ス
ライドテーブルの移動時間を遅くして、熱量不足を補う
ことも行われるが、移動時間を遅くした場合は、生産性
が低下するという問題点があった。
【0004】また、熱量を増やす目的で加熱転写ロール
の高温度にすると、熱転写フィルムが熱収縮、切断や、
転写面の変色、被転写体の変形等があり安定した製品を
継続的に得られず生産性が向上しないという問題点があ
った。本発明は、加熱に充分時間をかけて、転写に必要
な熱量を与えるために、加熱転写ロールを高温度にする
ことなく、転写フィルムに適した温度で、画像を完全に
転写するとともに、製品に応じた接着力をもった熱転写
成型品を得る熱転写装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写装置は、加熱転写ロールと、該加熱
転写ロール表面の全周の一部分で面接触しつつ加圧可能
な可撓性支持ベルトを少なくとも含み、転写フィルム
と、被転写体とを、該加熱転写ロールと、該可撓性支持
ベルトとの間で挟んで、加圧、及び加熱することを特徴
とする熱転写装置である。
【0006】本発明の熱転写装置は、図1、図2に示す
とおりの、加熱転写ロール1と、その押圧によって湾曲
状態2aになる可撓性をもつ支持ベルト2を備えた熱転
写装置である。そして、好ましくは、加熱転写ロール1
と支持ベルト2との表面速度を同一にして通常の加熱転
写を行うものである。
【0007】
【作用】加熱転写ロールが転写フィルムの転写層側と、
被転写体とを支持ベルトに圧着するとき、支持ベルトは
加熱転写ロールの曲面状に湾曲するため、転写フィルム
と、被転写体との接触部が湾曲状態の二次元的に形成さ
れるため、その加圧、接触時間が長くなり、転写に必要
な熱量の伝達を充分に行うように作用する。そして、転
写速度を上げるために極端に加熱転写ロールの温度を上
げる必要もなく、また転写ロールや支持ベルトの送り速
度を極度に遅くする必要もなく、転写が完全に行われる
ように作用する。
【0008】本発明の加熱転写ロールは、転写フィルム
の画像を転写するときの温度に耐える必要がある。そし
て、その材料は特に限定するものではなく、通常のシリ
コーンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムや、場合によっ
ては金属製のロールも使用できるが、転写フィルムや被
転写体との密着性を考慮する場合は、金属ロールの芯を
もつゴム製ロールが好ましい。
【0009】ロールの加熱は、加熱転写ロールに近接し
て設置されたヒーター又は赤外線による加熱、高周波電
磁場による誘電加熱、あるいは誘導加熱等が挙げられる
が、熱効率からみれば、熱伝導性のよい金属ロールの誘
導加熱方式が好ましい。
【0010】加熱転写ロールは、好ましくは軸芯の回り
に回転自在に設けるとともに上下に昇降できるように
し、昇降の高さにより支持ベルトと被転写体との接触面
積、及び圧力を可変することができる。そして、その昇
降は、空気シリンダー、リニアモーター、螺旋による任
意の平行移動機構と位置決め機構を適宜に使用すること
ができる。そして、加圧の制御は空気シリンダーの他に
スプリングを用いることもできる。
【0011】支持ベルトは、電動機等の駆動により回転
するとともに、好ましくは、転写フィルムと被転写体と
の剪断応力を防ぐため、その表面回転速度をギア、ある
いはベルト等を介して加熱転写ロールにも伝達して同一
表面速度とする。もちろん、支持ベルトにセットした被
転写体の移動に伴って、加熱転写ロールを回転させるこ
とも可能である。
【0012】支持ベルトは、それ自身が可撓性のある、
耐熱性のゴム、例えばシリコーンゴム等で設置すること
もできるが、その耐久性の点からみた場合、ステンレス
鋼等の金属板による継ぎ目を研磨した溶接ベルトを利用
する方が好ましい。また、ベルトの材質に可撓性がなく
ても、キャタピラのように継ぎ合わせたものを使用する
ことができる。
【0013】この場合、支持ベルトを架ける4本以上の
ロール又は歯車のうち、加熱転写ロール側に位置するガ
イドロール4は、上下、又は左右に移動することにより
その撓みの程度を変化させて、被転写体が加熱転写ロー
ルと接触する面積を調節することができる。また、支持
ベルトの張力を変化させることにより、被転写材が加熱
転写ロールに接する圧力を調節することもできる。
【0014】本発明に適用できる転写フィルムは、例え
ば図4に示す、基材フイルム11、剥離層12、絵柄層
(あるいは金属蒸着層)13、接着剤層14で構成され
るような転写フィルムのなかから材料構成を限定するこ
となく使用できるものである。むしろ、加熱接触時間を
従来より低温で長く設定できることから、基材フィルム
11として広く使用されてきたポリエステルフィルムは
いうに及ばず、耐熱温度が低く、価格面で有利なオレフ
ィン系のフィルム例えば延伸ポリプロピレンの使用も可
能にすることもできる。また、生産性を上げるために、
種々の物性、例えば、ブロッキングを起こしやすい低温
活性の感熱接着剤層、熱転写直後の、熱い状態で基材フ
イルムを剥離するために必要な、高温時の粘着性(ホッ
トタック)を必要とする制約も少なくなり材料選択の巾
を広くすることができる。したがって、転写フィルム
は、従来より低価格で、高生産性のものの中から選択で
きる。
【0015】被転写体の材質、形状は、従来より使用さ
れてきたものにならば、いずれも適用できるが、本発明
の熱転写装置は、熱転写時間を長く、転写温度を低く設
定できることから、被転写材料としては、熱変形温度の
低くいものを採用することもできる。例えば、ポリスチ
レン、可塑剤含有量の多い風合いがよい軟質塩化ビニル
樹脂、ポリオレフィン等の汎用プラスチックへの熱転写
ができる。また、図1に示すとおり、被転写体7を支持
ベルト上に挿入すれば、支持ベルと2aの回転にしたが
って、加熱転写ロール1が回転し、転写フィルム6から
の画像が転写され、画像61を設けた被転写体として排
出されるものである。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1において下記の材料から構成された転写フィル
ム6を用いて、回転自在に設けた、スチール製加熱転写
ロールを誘導加熱方式で140℃に加熱し、ABS樹脂
板よりなる被転写体7を5ケ/分(表面速度:2m/m
in.)の割合で挿入し、絵柄層61を設けた被転写体
を形成した。得られた転写製品の画像は、均一に転写さ
れ、その密着性(粘着テープによる剥離テスト)も良
く、また、被転写体の熱変形や絵柄層の流動、歪みもな
く良好なものであった。 「転写フィルムの構成」 ・基材フィルム 未処理二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム25μm ・剥離層 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
系ニス 2 g/m2 ・絵柄層 ポリウレタン系インキ ・接着剤層 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
系ニス 3 g/m2
【0017】〔比較例 1〕実施例で示した、転写フィ
ルム6と、被転写体7を用いて、図3に示す従来型の熱
転写装置を用いて、加熱転写ロールを140℃に加熱
し、スライドテーブルを、2m/min.の速度で移動
して、絵柄層61を熱転写した被転写体を形成した。得
られた転写製品の画像は61の転写は、不均一で一部白
抜けの状態でなされ、その密着性も充分なものではなか
った。
【0018】〔比較例 2〕比較例1と同様の、熱転写
装置を用いて、加熱転写ロールを150℃に加熱し、ス
ライドテーブルを、1.5m/min.の速度で移動し
て、加える熱量を増加して絵柄層を被転写体に熱転写に
より形成した。そして、得られた転写画像61を実施例
と同様の評価を行った。その結果、転写製品の画像は、
転写フィルムの伸縮により転写された画像に乱れがあ
り、その密着性も劣るものであった。また、被転写体に
も若干の熱変形による歪みが認められた。
【0019】
【発明の効果】被転写体と、転写フィルムは、可撓性が
ある支持ベルトで、巻き込まれる状態で加熱・圧着され
るため、比較的低温で長時間をかけた転写作業ができ
る。したがって、転写フィルムの基材フイルムに熱によ
るダメージを与えることなく、転写に充分な熱量を与え
ることができ、良好な画像の転写と、充分な密着を与え
ることができる。また、転写速度は、速くできるととも
に、被転写体7を図1に示すように、支持ベルト2aの
上に乗せる状態で、転写フィルム6との間に挿入するだ
けで、画像を転写した成型品を得ることができる、枚葉
の小ロットの生産に適する装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持ベルトの延伸により、被転写体が転写フィ
ルムと加熱転写ロールに湾曲状に接触した状態を示す概
念図である。
【図2】加熱転写ロールが降下していない本発明の熱転
写装置の側面を示す概念図である。
【図3】スライドテーブルを備えた従来の熱転写装置の
側面を示す概念図である。
【図4】転写フィルムの代表的な断面構成を示す概念図
である。
【符号の説明】
1 加熱転写ロール 2 支持ベルト 2a 湾曲状態を示す支持ベルト 3 スライドテーブル 4 ガイドロール 5 剥離ロール 6 転写フィルム 61 被転写体に転写された画像 7 被転写体 11 基材フイルム 12 剥離層 13 絵柄層 14 接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 16/00 B44C 1/165 B41M 3/12 H05K 3/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱転写ロールと、該加熱転写ロール表
    面の全周の一部分で面接触しつつ加圧可能な可撓性支持
    ベルトを少なくとも含み、転写フィルムと、被転写体と
    を、該加熱転写ロールと、該可撓性支持ベルトとの間で
    挟んで、加圧、及び加熱することを特徴とする熱転写装
    置。
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