JP3139747B2 - チップ部品 - Google Patents

チップ部品

Info

Publication number
JP3139747B2
JP3139747B2 JP10149506A JP14950698A JP3139747B2 JP 3139747 B2 JP3139747 B2 JP 3139747B2 JP 10149506 A JP10149506 A JP 10149506A JP 14950698 A JP14950698 A JP 14950698A JP 3139747 B2 JP3139747 B2 JP 3139747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip component
connection portion
land
solder
electrical connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10149506A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11345736A (ja
Inventor
勇 前原
Original Assignee
埼玉日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 埼玉日本電気株式会社 filed Critical 埼玉日本電気株式会社
Priority to JP10149506A priority Critical patent/JP3139747B2/ja
Publication of JPH11345736A publication Critical patent/JPH11345736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139747B2 publication Critical patent/JP3139747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の表
面実装に用いる平面付けタイプのチップ部品に関し、特
にリフロー時におけるチップ部品の立上り(マンハッタ
ン現象)の防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチップ部品をプリント基
板の表面に実装して形成する電子部品は、電子装置の小
型化に伴って高密度実装化が進み、したがってチップ部
品は小型化されているが、チップ部品の実装のためのリ
フロー工程で生じるいわゆるマンハッタン現象(チップ
立ち)がしばしば問題となっている。
【0003】従来のチップ部品のリフロー時に生じるマ
ンハッタン現象を説明する。図4(A)は、従来のチッ
プ部品21をプリント基板20に実装した場合の1例を
示す断面略図である。プリント基板20のランド23の
上にチップ部品21を実装するには、チップ部品21の
両端に設けられた電気接続部22とランド23とをクリ
ームはんだ24によって仮固定した後、リフロー工程で
クリームはんだ24を溶融してはんだ接続するようにな
っている。
【0004】上述した従来のチップ部品のリフロー工程
においては、クリームはんだ24が加熱溶融する際、ク
リームはんだ24の表面張力によってチップ部品21の
両端の電気接続部22とランド23との間に引力が生じ
るが、チップ部品の両端のクリームはんだ24の溶融速
度が異なった場合や、チップ部品両端の電気接続部の濡
れ性にバラツキのある場合には、図4(B)に示すよう
な“a”の方向の回転モーメントがチップ部品21に作
用するために、しばしばチップ立ち現象(マンハッタン
現象)が発生することがある。
【0005】上述したマンハッタン現象を防ぐため、従
来から種々の対策が発表されている。例えば実開昭63
−193826号公報には、図5(A)に示すように、
チップ部品21の電気接続部22の一部をハンダ抵抗層
25で覆って、図5(B)に示すように、はんだ24に
よる回転モーメントの働く方向“a”とプリント基板2
0とのなす角を小さくして、チップ部品21に作用する
回転モーメント減少させることによってマンハッタン現
象を防ぐ方法が開示されている。
【0006】また実開平4−63631号公報には、図
6(A)に示すように、チップ部品31の両端に設けら
れた電極32の底面側の外形寸法を上面側の外形寸法よ
り長くすることによって、リフロー時にチップ部品に作
用する回転モーメントを減少させる方法が開示されてい
る。
【0007】さらにまた、特開平4−208509号公
報には、図6(B)に示すように、チップ部品41の長
手方向両端に、実装面に平行な接合面を有する支持突起
41bを設けることにより上述と同様の効果を得る技術
が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチップ
部品を実装する場合においては、クリームはんだがチッ
プ部品の両端に設けられた電気接続部/電極の底面及び
側面に施されているため、クリームはんだが加熱溶融す
る際の表面張力及びチップ両端のはんだに対する濡れ性
のバラツキのため、チップ部品を立上げる回転モーメン
トが作用して、チップ部品の実装を困難にしたり、接触
不良が生じるという欠点があり、さらに従来のチップ部
品を実装する場合に、はんだをチップ部品の両端側面に
施すため、接合する基板に設けられたランドの寸法を常
にチップ部品の幅及び長さより大きく設計しなければな
らず、従ってランドピッチの狭小化、及びチップ部品の
高密度の実装には限界があった。
【0009】本発明の目的は、平面付けタイプのチップ
部品を基板のランドに接合する場合において、溶融はん
だによるチップのマンハッタン現象を防止するととも
に、チップ部品とはんだとの接触面積を十分に確保しな
がらランドピッチを狭くしてチップ部品の高密度化実装
を可能とし、電子装置の小型化に貢献することができる
チップ部品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ部品は、
プリント基板上のランドとはんだによって接続する電気
接続部を有し、電気接続部とランドとがはんだによって
接合されたとき、接合部を形成するはんだの中に埋設さ
れ、少なくとも一端において電気接続部と接続する端部
を含む板状の羽根を備えている。
【0011】接合部を形成するはんだと接合する電気接
続部の接合面が、電気接続部のランドと対向する側の面
のみに限定され、またプリント基板のランドが電気接続
部の接合面に対向する位置に設けられる。
【0012】少なくとも一方の端部において電気接続部
と接続する部分を含む羽根の外形寸法は、電気接続部の
接合面の外形寸法より小であり、電気接続部の接合面の
外形寸法は、ランドの外形寸法に等しいか又は大である
ことが好適である。
【0013】電気接続部とランドとを接合して接合部を
形成するはんだは、電気接続部の接合面とランドとの間
に挟まれた部分のみに延在するように施される。
【0014】上述のように形成された板状の羽根をチッ
プ部品の電気接続部に設けることによって、チップ部品
とはんだとの接触面積を十分にとることができ、かつは
んだが電気接続部のランドと対向する面のみに施され、
側面には施されないために、チップ部品のリフロー工程
におけるマンハッタン現象を防止することができる。さ
らに、ランドの外形寸法をチップ部品の電気接続部の接
合面の外形寸法に等しいか又は小さくすることができる
ため、ランドピッチを狭くしてチップ部品の高密度化実
装を可能とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明のチップ部品の
一実施の形態の図であって、(A)は斜視図、(B)は
長手方向側面図、(C)は長手方向に直角な方向の側面
図である。
【0016】チップ部品1は、電子装置に使用されるプ
リント基板に実装して用いられるほぼ直方体をなす電子
部品で、両端に基板のランドとはんだ付けによって接続
するための電気接続部2を備えている。
【0017】電気接続部2の各々の下面2aは、はんだ
との接合面を形成している。各下面2aには、はんだ付
け容易な金属薄板で形成された長手方向断面形状がほぼ
L字形に折曲げられた羽根5が各2個設けられる。各々
の羽根5の一方の端部においてL字形に折曲げられた一
方の部分5aの辺5bは、電気接続部2の下面2aの内
側端部に接続されており、L字形の他方の部分5cは、
チップ部品1の長手方向外側に向ってチップ部品1の下
面と平行になるように配設されている。
【0018】羽根5の平面形状はほぼ矩形をなし、その
外側の寸法は、2個の羽根5を各々の電気接続部2の下
面2aに図1(B)、(C)に示すように配設したと
き、2個の羽根5の外形寸法が電気接続部2の投影面積
すなわち(巾b×長さc)内に収まるような寸法となっ
ている。
【0019】上述のように形成したチップ部品1を、リ
フローによってプリント基板上にはんだ付けした後の状
態を図2に示す。図2(A)はチップ部品1の長手方向
側面図で、はんだ付け部分を断面で示した図であり、図
2(B)は図2(A)の長手方向に直角な方向のはんだ
付け部分を断面で示した図である。リフロー工程におい
てクリームはんだは、接合部を形成するはんだ4の部分
にのみ供給される。
【0020】図2において、電気接続部2の長手方向寸
法b及び巾cと、羽根5の長さb1及び並列配置された
巾c1との間の関係は、上述したようにb1<b、c1
cの関係にある。このようにチップ部品1の下面に羽根
5を設けることにより、電気接続部2の下面2aにおけ
るはんだ4の接触面積を十分に確保することできる。
【0021】上述のように、チップ部品1の接合部を形
成するはんだ4における接触面積を十分にとることがで
きることから、プリント基板10のランド3をチップ部
品1の電気接続部2の下面2aの面積と同等か、もしく
はそれより小さくすることが可能となる。すなわちラン
ドの外形寸法を(b2×c2)とすれば、b2≦b、c2
cとすることができる。
【0022】したがってプリント基板10上のランド3
の位置は、チップ部品1の電気接続部2の下面2aと対
向する位置に設けることが好適であり、さらにまた、電
気接続部2とランド3とを接合して接合部を形成するは
んだ4の接合範囲は、電気接続部2の下面2aとランド
3との間に挟まれる部分のみに限定することができる。
【0023】上述のようにチップ部品1の底面に羽根5
を設けることにより、電気接続部2の接合部を形成する
はんだ4の接触面積を十分に確保することができ、さら
にランド3の面積を電気接続部2の下面2aの面積と同
等か、もしくはそれより小にとることができるため、チ
ップ部品1の側面にはんだをのせる必要がなく、したが
ってリフロー工程において、溶融はんだの表面張力によ
る図4(B)に示した“a”方向の回転モーメントが働
くことは無くなり、したがってチップ部品1のリフロー
時のマンハッタン現象を防ぐことができるとともに、ラ
ンドのピッチを小さく出来るため、チップ部品の高密度
化実装が可能となる。
【0024】上述の図1及び2に示した実施の形態にお
いては、チップ部品の下面において、板状の羽根の取付
方向をチップ部品の長手方向外向きに設けたが、図3に
示すように、羽根の取付方向をチップ部品の長手方向外
側から中心部に向かって設けることもできる。さらに羽
根の長手方向断面の形状はL字形に限定するものではな
く、例えば断面の形状が平らなU字形など、はんだとの
接触が良く接触面積の広い形状ならばどの様な形状のも
のでも良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、チップ部
品の電気接続部の下面に板状の羽根を接続し、さらに電
気接続部と対向する基板上の位置に電気接続部より外形
寸法の小さいランドを設けたため、リフロー工程におい
てチップ部品側面のはんだ接合面を省くことができるの
で、マンハッタン現象の発生を防止する効果があり、ま
たチップ部品を実装する場合のピッチを狭くすることが
できるため、チップ部品の高密度化実装が可能となっ
て、電子装置の小型化をはかることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ部品の略図であって、図1
(A)は斜視図、図1(B)は長手方向側面図、図1
(C)は図1(B)の長手方向に直角な側面図である。
【図2】図1のチップ部品を基板上にはんだ付けした状
態を示す図であって、図2(A)ははんだ付け部分を断
面で示す長手方向側面図、図2(B)は図2(A)の長
手方向に直角な側面図である。
【図3】本発明のチップ部品の別の実施の形態の長手方
向に直角な側面図である。
【図4】従来の技術によるチップ部品のはんた付けの状
態を示す図であって、図4(A)は軸方向部分断面略
図、図4(B)は回転モーメントが働く方向“a”を示
す説明図である。
【図5】従来の技術によるチップ部品の略図であって、
図5(A)は斜視図、図5(B)は軸方向断面図であ
る。
【図6】従来の技術による二つのチップ部品の斜視略図
である。
【符号の説明】
1、21、31、41 チップ部品 2、22、32 電気接続部/電極 2a 下面/接合面 3、23 ランド 4、24 はんだ 5 羽根 5a L字形の一方の部分 5b 辺 5c L字形の他方の部分 10、20 プリント基板 25 はんだ抵抗層 41b 支持突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 1/14 H01G 4/00 - 4/40 H05K 1/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板上のランドとはんだによっ
    て接続する電気接続部を有するチップ部品において、 前記電気接続部と前記ランドとがはんだによって接合さ
    れたとき、接合部を形成するはんだの中に埋設され、少
    なくとも一方の端部において前記電気接続部と接続する
    部分を含む板状の羽根を有することを特徴とするチップ
    部品。
  2. 【請求項2】 前記接合部を形成するはんだと接合する
    前記電気接続部の接合面が、前記電気接続部の前記ラン
    ドと対向する側の面のみに限定される、請求項1に記載
    のチップ部品。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一方の端部において前記
    電気接続部と接続する前記部分を含む前記板状の羽根の
    外形寸法が、前記電気接続部の前記接合面の外形寸法よ
    り小である、請求項2に記載のチップ部品。
  4. 【請求項4】 前記電気接続部の前記接合面の外形寸法
    が、前記ランドの外形寸法に等しいか又は大である、請
    求項2に記載のチップ部品。
  5. 【請求項5】 前記プリント基板に設けられた前記ラン
    ドが、前記電気接続部の前記接合面に対向する位置に設
    けられる、請求項1ないし4に記載のチップ部品。
  6. 【請求項6】 前記電気接続部と前記ランドとを接合し
    て前記接合部を形成するはんだが、前記電気接続部の前
    記接合面と前記ランドとの間に挟まれた部分のみに延在
    する、請求項5に記載のチップ部品。
JP10149506A 1998-05-29 1998-05-29 チップ部品 Expired - Fee Related JP3139747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149506A JP3139747B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 チップ部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10149506A JP3139747B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 チップ部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11345736A JPH11345736A (ja) 1999-12-14
JP3139747B2 true JP3139747B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=15476641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10149506A Expired - Fee Related JP3139747B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 チップ部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139747B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11345736A (ja) 1999-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000082636A (ja) セラミック電子部品
JPH0523569U (ja) プリント基板のパターン構造
JP2021158225A (ja) シールドケース及び電子回路モジュール
JP3139747B2 (ja) チップ部品
JP4276446B2 (ja) 表面実装用電子部品の表面実装構造
JP2877171B2 (ja) 複合形混成集積回路
JP2800691B2 (ja) 回路基板の接続構造
US5581875A (en) Method of manufacturing circuit module
JP2005203616A (ja) チップ部品実装構造及びチップ部品実装方法
JP2006294932A (ja) 回路実装基板のランドおよび表面実装部品が搭載された回路実装基板
JP2001068841A (ja) プリント配線基板
JP2821070B2 (ja) 複合プリント基板の接合方法
JP2703861B2 (ja) 耐ストレスチップ部品及びその実装方法
JPH02292807A (ja) 電子部品
KR100188450B1 (ko) 전자부품의 고정단자 구조체
JP2002026482A (ja) 電子部品の実装構造
JP3177516B2 (ja) チップ形電解コンデンサ
JP2914980B2 (ja) 多端子電子部品の表面実装構造
JP3873346B2 (ja) 配線回路基板
JP3226147B2 (ja) 表面実装部品の接合構造
JPH0621220Y2 (ja) リードレス部品装置
JPH09219335A (ja) チップ状電子部品およびその実装構造
JP2912439B2 (ja) 金属コア基板
JPH11330661A (ja) 表面実装モジュール
JP2021072357A (ja) 金属端子及び接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees