JP3138155B2 - 分散配置型空調装置 - Google Patents

分散配置型空調装置

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JP3138155B2 JP06230696A JP23069694A JP3138155B2 JP 3138155 B2 JP3138155 B2 JP 3138155B2 JP 06230696 A JP06230696 A JP 06230696A JP 23069694 A JP23069694 A JP 23069694A JP 3138155 B2 JP3138155 B2 JP 3138155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は分散型配置空調装置に
おける指令制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の分散型配置空調装置は、図8の
〔構成(イ)〕ように、例えば、屋外などに設けた吸収
ヒートポンプ装置の熱源機、例えば、商用電源またはガ
スエンジン電源により運転動作する吸収ヒートポンプ装
置などの熱源機OU01の1基から各室内に分散して配
置した空調利用を行う複数基の室内機IU11・IU1
2・IU13〜IU1nに空調用熱源、つまり、熱操作
流体を管路Tにより給配して、冷房または暖房若しくは
冷暖房(この発明において冷暖房等という)の空調を行
うとともに、各室内機IU11・IU12・IU13〜
IU1nの動作状態、つまり、負荷状態に関連付けて熱
源機OU01の運転を指令制御するように連結動作する
構成になっている。そして、熱源機OU01は、一般
に、室外に配置されるため、室外機とも言われている。
【0003】こうした分散配置型空調装置の指令制御に
おいて、各室内機IU11・IU12・IU13〜IU
1nから各負荷容量に対応する負荷コード信号を熱源機
OU01に送ることによって負荷状態を演算して制御す
る構成のものが特公平3−81062などにより開示さ
れている。
【0004】こうした構成のものでは、各室内機IU1
1・IU12・IU13〜IU1nに動作開始・設定温
度・動作時間などの所要の動作条件を設定情報Da(図
示せず)として与えるための操作器RC11・RC12
・RC13・RC1nを各室内機ごとに付属して設ける
とともに、熱源機OU01と各室内機IU11・IU1
2・IU13〜IU1nと操作器RC11・RC12・
RC13・RC1nとのそれぞれに、マイクロコンピュ
ータによる制御処理部(この発明においてCPUとい
う)を設けて、設定情報Daに対応する制御を行ってい
る。
【0005】各操作器RC11・RC12・RC13・
RC1nは遠隔操作用として用いるため、一般に、リモ
ートコントローラまたは略してリモコンとも言われてお
り、また、各操作器RC11・RC12・RC13・R
C1nと各CPU201B・202B・203B〜20
nBとの間の通信路Bは、有線通信によるものと、無線
通信、例えば、遠赤外光による光通信によるものとがあ
る。
【0006】そして、熱源機のCPUと各室内機の各C
PUとの間の連結動作を行うための通信路A、一般に、
有線通信路によって構成してある。
【0007】こうした空調制御動作を行うために、熱源
機・各室内機・各操作器のCPUの間での通信連絡を適
確にするための識別符号を設定しており、この識別符号
をアドレスまたは通信用アドレスとも言っている。
【0008】上記の各個別の識別符号の設定は、設置工
事を完了した直後に設定されるほか、修理時にも設定し
直しが行われるが、各個別に設けた複数桁のスイッチに
よる設定部を操作して設定していたが、この識別符号の
設定作業を自動的に行えるようにした自動識別符号設定
構成が本願出願人の出願にもとづく特開平4−1945
40などにより開示されている。
【0009】さらに、高域分散建造物や高層建造物にお
ける空調施設では、図8の〔構成(イ)〕のような分散
配置型空調装置を複数組配置し、または、図8の〔構成
(ロ)〕のように、1基の室内機IU21に複数の操作
器RC21・RC22を連結動作する構成や図8の〔構
成(ハ)〕のように、複数基の室内機IU31・IU3
2・IU33〜IU3nを1つの操作器RC01によっ
て連結動作する構成などを含む種々分散配置型空調装置
を複数組配置した構成があり、こうした構成のもので
は、全体を統括的に制御管理するための中央制御装置C
C01・CC02とも連結動作するようになっている。
【0010】そして、中央制御装置CC01・CC02
を設けるような構成では、各分散配置した〔構成
(イ)〕・〔構成(ロ)〕・〔構成(ハ)〕と中央制御
装置CC01・CC02とにおける通信信号の構成様
式、例えば、通信速度などのプロトコルが異なることが
多いので、ゲートウエイ機能をもつ中継器GW01・G
W02・GW03を介在させ、各通信路Aとは分離され
た通信路Cを設けるように構成している。
【0011】図8の構成のうちから、操作器・室内機・
熱源機・中継器・中央制御装置を各1つずつ選んで、簡
略化した構成にするとともに、各機器内の要部の構成を
摘出してみると、図9のにうになっている。
【0012】図9において、操作器RC21Aは、CP
U301に対して、所要の情報を入力するための操作キ
ー305と、周囲温度の情報を与えるための温度検出器
302と、動作情報や検出情報などを表示するための表
示器303と、他のCPUとの通信を直列形態の符号に
よる情報信号にして通信するための通信用インタフェー
ス306などで構成され、通信用インタフェース306
から通信回線Bを介して室内機IU11Aと交信を行っ
ている。
【0013】室内機IU11Aは、CPU201に対し
て、所要部分の温度・圧力などの情報を与えるための各
検出器202と、CPU201によって制御する送風機
203や各制御弁204と、他のCPUとの通信を直列
形態の符号による情報信号にして通信するための通信用
インタフェース206・207などで構成され、通信用
インタフェース206から通信回線Aを介して熱源機O
U01A・中継器GW01Aと交信を行うとともに、通
信用インタフェース207から通信回線Bを介して操作
器RC21Aと交信を行っている。
【0014】熱源機OU01Aは、CPU101に対し
て、所要の情報データを入力するための操作キー105
と、所要部分の温度・圧力などの情報を与えるための各
検出器102と、CPU101によって制御する送風機
103や各制御弁104と、他のCPUとの通信を直列
形態の符号による情報信号にして通信するための通信用
インタフェース106などで構成され、通信用インタフ
ェース106から通信回線Aを介して室内機IU11A
・中継器GW01Aと交信を行っている。
【0015】中継器GW01Aは、通信用インタフェー
ス402を介して与えられる通信回線Aの通信信号をC
PU401によって通信回線Cで使用する信号形態に直
して通信用インタフェース403に与えるとともに、通
信用インタフェース403を介して与えられる通信回線
Cの通信信号をCPU401によって通信回線Aで使用
する信号形態に直して通信用インタフェース402に与
えることにより、通信回線A・通信回線C間の交信の仲
介を行っている。
【0016】中央制御装置CC01Aは、CPU501
に対して、所要の情報を入力するための操作キー505
と、操作キー505で入力した設定情報や熱源機OU0
1A・室内機IU11A・操作器RC21Aの各機器に
おける動作情報・検出情報などを表示するための表示器
303と、他のCPUとの通信を直列形態の符号による
情報信号にして通信するための通信用インタフェース5
06などで構成され、通信用インタフェース506から
通信回線Cを介して中継器GW01Aと交信を行ってい
る。
【0017】そして、各機器からの通信は、図9に示す
ような所定の通信信号の構成様式、つまり、所定フォー
マットの通信フレームで編成された信号で行われるが、
通信回線Aと通信回線Bとの間にまたがる交信では、室
内機IU11Aが中継器と同じ役目を果す必要がある。
【0018】また、中継や応答に対しては、中継や応答
を行う指令信号の「あて先」・「送信元」を表す識別符
号、つまり、通信用アドレスをCPUに付属する作業用
メモリに記憶しておき、応答信号あった際に、先に自己
が中継した指令信号に対する応答信号か否かを、その応
答信号の「あて先」・「送信元」と先に記憶しておいた
「あて先」・「送信元」とを比較照合して判断するとと
もに、中継した送信元に対して、新たに応答信号を編成
し直して送信するという転送・応答処理をCPUが行っ
ている。
【0019】例えば、中央制御装置CC01Aから操作
器RC21Aにおける検出温度値、つまり、周囲温度の
情報データを得る場合には、図9の各指令信号・各応答
信号のうちのC1から始まり、A1→B1→B2→A2
→C2の経路を経て戻ってくることになる。
【0020】また、操作器RC21Aから熱源機OU0
1Aの所要箇所の検出温度値、例えば、管路Tに供給し
ている熱操作流体の温度の情報データを得る場合には、
図9の各指令信号・各応答信号のうちのB3から始ま
り、A3→A4→B4の経路を経て戻ってくることにな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て、各機器の識別符号、つまり、通信用アドレスを自動
設定するものでは、識別符号設定に要する作業労力を解
消し得るという利点があり、設定した識別符号に対応す
る機器は、実際には、どの機器であるかは分からなかっ
たとしても、各機器間の交信が、速やかに円滑に行われ
ることになる。
【0022】しかしながら、装置の装備時の確認、故障
状態の確認などの理由で、個々の機器を点検する必要が
生じたときには、設定されている識別符号に対応する実
際の機器とその配置位置とを把握しなければ、対処し得
ない場合が生ずる。このため、室内機に接続した操作器
から1つの室内機ごとに識別信号を用いて送風動作また
は風向変更動作を行わせる制御指令を与え、当該室内機
が送風動作または風向変更動作を行ったことを作業員の
目視または操作器に応答表示させるようにして、操作器
・室内機間での識別符号の確認を行う構成(以下、従来
対処構成という)が特開平3−204537号公報によ
り開示されている。
【0023】こうした従来対処構成では、室内機・操作
器間での識別符号の確認しか行っていないので、熱源機
・室内機間での識別符号の確認が行えないという不都合
が生ずることになる。さらに、通信線の誤接続、識別符
号の設定動作の不良などにより各室内機の実際の配置場
所が誤配置や、複数の室内機に対する同一の識別符号の
重複設定などが無いことを確認するには、具体的にその
配置位置に行って確認しなければならない。しかし、上
記の従来対処構成では、単なる送風動作または風向変更
動作を行わせているだけなので、操作器の配置場所と各
室内機との全ての配置場所に作業員を配置しなければ、
識別符号の重複設定の有無までを確認し得ないという不
都合がある。
【0024】このほか、識別符号と実際の室内機の関係
を知るために、個々の機器のCPUのメモリに記憶され
ている識別符号を読み出すためのプグラムをもった携帯
用端末機を持ち歩いて、個々の室内機に接続して確認す
る構成も考えられるが、こうした作業は、現場作業員に
とって、大幅な労力を要するほか、保守作業において、
故障していない室内機の内部回路まで点検しなければな
らず、顧客に多大の迷惑を掛けるなどの不都合がある。
【0025】また、上記の従来技術において、各機器間
の交信を複数の通信回線にまたがって行うものでは、C
PUが中継する通信信号の「あて先」・「送信元」を記
憶して比較判断するなどの複雑な転送・応答処理を行う
ために、こり信号処理の間だけ、本来の空調制御のため
の処理が阻害されてしまうなどの不都合がある。
【0026】このため、こうした不都合のない簡便な構
成のものを提供することが望まれているという課題があ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な熱源機に属する複数の室内機と上記の熱源機とに設け
た各CPUを連結動作して熱操作流体を給配することに
より上記の室内機による冷暖房等の空調制御を行うとと
もに、各上記の室内機に設定した各個別の識別符号を用
いた通信により上記の連結動作の指令制御を行う分散配
置型空調装置であって、上記の熱源機に配置した操作部
分により上記の熱源機のCPUに上記の各個別の識別符
号に対応する各上記の室内機を確認するための入力信号
を与える操作入力手段と、
【0028】上記の入力信号にもとづいて上記の熱源機
のCPUから各上記の室内機に対する上記の確認のため
の各個別の所定信号を一括して通信する一括通信手段
と、上記の各個別の所定信号にもとづいて、各上記の室
内機のCPUが、各個別に、上記の熱操作流体の給配に
無関係な可変動作可能部分に、自己の上記の識別符号に
対応する所定回数の可変動作を行う各個別可変動作手段
とを設ける第1の構成と、
【0029】少なくとも、操作器と室内機と熱源機、つ
まり、機器に設けた各CPUを連結動作して室内機によ
る冷暖房等の空調制御を行うとともに、設定した識別符
号を用いて連結動作の指令制御と上記の機器の各部の状
態に関する情報データの収集とを行うために、少なくと
も、操作器と室内機との間の通信回線と、室内機と熱源
機との間の通信回線とを異なる通信回線で構成して通信
する分散配置型空調装置において、
【0030】上記の通信に用いる通信信号の構成様式の
中の「あて先」とする上記の識別符号の後に、上記の異
なる通信回線にまたがる旨を表す符号部分、つまり、転
送符号部分を設けるとともに、この転送符号部分の後
に、自己の属する通信回線と上記の異なる通信回線に属
する機器の識別符号を表す部分、つまり、異回線機器識
別符号部分を設ける通信信号構成手段と、
【0031】上記の異なる通信回線に上記の異回線機器
識別符号部分を有する通信信号を転送する際に、上記の
異回線識別符号を「あて先」とする識別符号の部分に置
き換える「あて先」識別符号置換手段とを設ける第2の
構成と、
【0032】操作器と室内機と熱源機、つまり、機器に
設けた各CPUとこれらの機器を統括的に制御する中央
制御装置のCPUとを連結動作して室内機による冷暖房
等の空調制御を行うとともに、設定した識別符号を用い
て連結動作の指令制御と上記の機器の各部の状態に関す
る情報データの収集とを行うために、操作器と室内機と
の間の通信回線と、室内機と熱源機との間の通信回線、
つまり、室内機熱源機間回線とを異なる通信回線で構成
し、さらに、中央制御装置の通信回線を中継器を介した
上記の室内機熱源機間回線とは異なる通信回線で構成し
て通信する分散配置型空調装置において、上記の第2の
構成における各手段と同じ手段を設ける第3の構成とに
より、上記の課題を解決し得るようにしたものである。
【0033】
【作用】第1の構成では、熱源機に所定信号を与える
と、識別符号に対応する機器が、熱操作流体の給配には
無関係な可変動作可能部分、例えば、送風機の風力を変
化する部分、警音ブザーの発音を変化する部分、機器動
作監視用パイロットランプの点滅を変化する部分など
に、識別符号に対応する可変動作、例えば、識別符号に
対応する数だけ可変動作するので、室内機が天井付近の
高い場所に設置されていても、目的とする室内機を容易
に判別することができるように作用する。
【0034】第2の構成と第3の構成では、異なる通信
回線に転送する通信信号には、転送符号部分に後続して
異回線機器識別符号部分とが付されているので、CPU
の転送処理は、単に、転送符号部分のある通信信号の
「あて先」を異回線機器識別符号部分の識別符号に入れ
換えて、異なる通信回線に送出するという簡単な処理だ
けでよくなり、転送する通信信号に関する識別符号など
の情報データを、その都度、CPUのメモリに記憶し
て、その後に受けた通信信号の識別符号と比較判断する
ような複雑な処理を行う必要が無くなるように作用す
る。
【0035】
【実施例】以下、図1〜図7により実施例を説明する。
図1〜図7において、図8・図9における各符号と同一
の符号の部分は、図8・図9により説明した機能と同一
の機能をもつ部分である。まず、図1・図2により第1
実施例を説明する。
【0036】〔第1実施例〕この第1実施例は、例え
ば、図8の〔構成(ハ)〕において、それぞれの熱源機
に属する室内機、つまり、各管路Tにより熱操作流体を
給配している各室内機の識別符号、つまり、通信用アド
レスと実際の室内機との関係の実態を確認し得るように
した構成の実施例である。
【0037】そして、各機器を設置した後に、上記の従
来技術による自動識別符号設定構成による識別符号の設
定を行うと、例えば、〔構成(イ)〕・〔構成(ロ)〕
・〔構成(ハ)〕のような系統毎に、図8の( )書き
符号によるAD:の後に記した数に相当する識別符号が
設定され、この識別符号を「あて先」の符号として用い
ることにより、各機器の各CPU間における通信を行え
るようになる。
【0038】ここで、図8の熱源機OU03は、図9の
熱源機OU01Aのように、CPU101による構成、
また、室内機IU31・IU32・IU33・U3n
は、それぞれ、図9の室内機IU11Aのように、CP
U201による構成をもっており、自動識別符号設定が
終了した段階では、熱源機OU03の作業メモリまたは
識別符号用書換可能型固定記憶メモリ、例えば、EEP
ROMには、各室内機IU31・IU32・IU33・
U3nの識別符号が記憶されている。
【0039】そして、熱源機OU03のCPU101
と、各室内機IU31・IU32・IU33・IU3n
の各CPU201との処理用メモリには、予め、図1の
処理フローによる識別動作のプログラムを記憶してある
ので、CPU101の操作キー105から所定の信号を
与えることにより、各室内機IU31・IU32・IU
33・U31nの各CPU201は、自己の室内機にお
ける熱操作流体の給配、つまり、管路Tによる熱操作流
体の給配に無関係な可変動作可能部分、例えば、送風機
103に、自己の識別符号に対応する所定回数の可変動
作を行わせるように動作する。
【0040】作業員は、この可変動作の回数を数えるこ
とによって、識別符号に相当する実際の室内機IU11
A、すなわち、各室内機IU31・IU32・IU33
・U3nを、各個別に、実体的に確認することができる
ように構成されているものである。
【0041】以下、図1の制御処理フローについて説明
する。この制御処理フローは、熱源機のCPU101側
では、熱源機の空調制御を行うためのメイン制御処理ル
ーチンのサブルーチンとして、また、各室内機の各CP
U201側では、室内機機の空調制御を行うためのメイ
ン制御処理ルーチンのサブルーチンとして構成してあ
る。
【0042】ここで、送風機103の識別符号に対応す
る所定回数の可変動作は、送風機103の強風・無風変
化を変化するものとし、識別符号は実際には2進符号な
ので、識別符号に対応する所定回数としては、識別符号
を10進に変換した数の末尾の数とすることが各CPU
201の処理メモリに記憶してある。
【0043】また、作業員が、確認作業を開始するとき
は、熱源機OU03の操作キー105によって「確認開
始」する旨の入力、例えば、「+1」を入力し、確認作
業を終了するときは、同じ操作キー105によって「確
認終了」する旨の入力、例えば、「−1」を入力するも
のとし、これに対応するデータを予め熱源機OU03の
CPU101の処理メモリに記憶してある。
【0044】〔処理フローの説明〕 ◆ステップSP1では、作業員が操作器105を操作し
た操作信号を取り込んで、次のステップSP2に移行す
る。
【0045】ステップSP2では、取り込んだ操作信号
のデータが、「確認開始」であるか否かをを判別する。
「確認開始」であるときは次のステップSP3に移行
し、そうでないときはステップSP5に移行する。
【0046】◆ステップSP3では、熱源機OU03に
属する各室内機IU31・IU32・IU33・U3n
の各CPU201の各通信用アドレス、つまり、自動設
定された各識別符号を順次に自己の表示器107に表示
した後に、次のステップSP4に移行する。作業員は、
この表示を書き取り、または、記憶することによって、
熱源機OU03に属する各室内機の各識別符号を知るこ
とができる。
【0047】◆ステップSP4では、図9の〔通信信号
の構成様式〕のコマンド部分を「確認開始」のコマンド
にするとともに、「あて先」を各室内機IU31・IU
32・IU33・IU3nの各CPU201にした通信
信号を編成して、通信回線Aを介して送信し終えた後
に、メイン制御処理ルーチンに戻る。すなわち、各室内
機IU31・IU32・IU33・IU3nの各CPU
201に「確認開始」のコマンドを一括して通信してい
る。
【0048】◆ステップSP5では、取り込んだ操作信
号のデータが、「確認終了」であるか否かをを判別す
る。「確認終了」であるときは次のステップSP6に移
行し、そうでないときはメイン制御処理ルーチンに戻
る。
【0049】◆ステップSP6では、図9の〔通信信号
の構成様式〕のコマンド部分を「確認終了」のコマンド
にするとともに、「あて先」を各室内機IU31・IU
32・IU33・IU3nの各CPU201にした通信
信号を編成して、通信回線Aを介して送信し終えた後
に、メイン制御処理ルーチンに戻る。
【0050】以下のステップSP11〜15は、各室内
機IU31・IU32・IU33・IU3nの各CPU
201ごとに行われる。
【0051】◆ステップSP11では、各室内機IU3
1・IU32・IU33・IU3nの各CPU201
が、熱源機OU03からの通信信号を取り込んで、次の
ステップSP12に移行する。
【0052】◆ステップSP12では、各室内機IU3
1・IU32・IU33・IU3nの各CPU201
が、取り込んだ通信信号のコマンドが、「確認開始」で
あるか否かをを判別する。「確認開始」であるときは次
のステップSP13に移行し、そうでないときはステッ
プSP14に移行する。
【0053】◆ステップSP13では、各室内機IU3
1・IU32・IU33・IU3nの各CPU201に
よって異なり、自己のCPU201に属する送風機10
3に、予め処理メモリに記憶した所定回数の可変動作を
繰り返させる。所定回数の可変動作は、例えば、図2の
ように、識別符号の末尾の数に相当する数1当たりの強
い風速時間長を2秒として数2以上のときは2秒ずつの
停止を行い、次に10秒の停止間隔をおいて繰り返すよ
うに動作する。
【0054】つまり、末尾数が「1」のものでは強い風
速時間長を2秒が1回、末尾数が「2」のものでは、強
い風速時間長を2秒が2回、末尾数が「3」のもので
は、強い風速時間長を2秒が3回というように対応させ
て繰り返す動作を行わせた状態にしたまま、この「識別
動作」を行っている旨の通信信号を通信回線Aを介して
熱源機OU03のCPU101に送信し終えた後に、メ
イン制御処理ルーチンに戻る。
【0055】作業員は、この所定回数の可変動作の数
と、先に熱源機OU03の表示器107に表示から知っ
た各室内機IU31・IU32・IU33・IU3nに
対する各識別符号の末尾の数とを比較することによっ
て、識別符号と実際の室内機との関係を知ることができ
る。
【0056】◆ステップSP14では、取り込んだ通信
信号のコマンドが、「確認終了」であるか否かをを判別
する。「確認終了」であるときは次のステップSP15
に移行し、そうでないときはメイン制御処理ルーチンに
戻る。ステップSP14に移行する。
【0057】◆ステップSP15では、各室内機IU3
1・IU32・IU33・IU3nの各CPU201
が、ステップSP13で開始した自己のCPU201に
属する送風機103による「識別動作」を停止し、この
「停止」を行った旨の通信信号を通信回線Aを介して熱
源機OU03のCPU101に送信し終えた後に、メイ
ン制御処理ルーチンに戻る。
【0058】〔第1実施例の構成の要約〕 第1実施例の構成を要約すると、熱源機OU03に属す
る複数の室内機IU31・IU32・IU33・IU3
nと上記の熱源機OU03とに設けた各CPUCPU1
01・201を連結動作して熱操作流体を、例えば、配
管Tによって、給配することにより上記の室内機IU3
1・IU32・IU33・IU3nによる冷暖房等の空
調制御を行うとともに、各上記の室内機IU31・IU
32・IU33・IU3nに設定した各個別の識別符
号、すなわち、通信用アドレス、例えば、「21」〜
「2n」を用いた通信により上記の連結動作の指令制御
を行う分散配置型空調装置であって、上記の熱源機OU
03に配置した操作部分、例えば、操作キー105によ
り上記の熱源機OU03のCPU101に上記の各個別
の識別符号、すなわち、通信用アドレス、例えば、「2
1」〜「2n」に対応する各上記の室内機IU31・I
U32・IU33・IU3nを確認するための入力信
号、例えば、「+1」の信号を与える操作入力手段と、
【0059】上記の入力信号、例えば、「+1」の信号
にもとづいて上記の熱源機OU03のCPU101から
各上記の室内機IU31・IU32・IU33・IU3
nに対する上記の確認のための各個別の所定信号、例え
ば、SP4のように、コマンド部分を「確認開始」のコ
マンドにして、「あて先」を各室内機IU31・IU3
2・IU33・IU3nの各CPU201にした通信信
号を一括して通信する一括通信手段と、上記の各個別の
所定信号、例えば、コマンド部分を「確認開始」のコマ
ンドにして、「あて先」を各室内機IU31・IU32
・IU33・IU3nにもとづいて、各上記の室内機I
U31・IU32・IU33・IU3nのCPU102
が、各個別に、上記の熱操作流体の給配に無関係な可変
動作可能部分、例えば、送風機103に、自己の上記の
識別符号、すなわち、通信用アドレス、例えば、「2
1」〜「2n」のうちの自己のものに対応する所定回数
の可変動作を行わせる各個別可変動作手段とを設けた上
記の第1の構成を構成していることになるものである。
【0060】〔第2実施例〕次に、図3〜図7により第
2実施例を説明する。図3〜図7において、図1・図2
における各符号と同一の符号の部分は、図1・図2によ
り説明した機能と同一の機能をもつ部分である。
【0061】図3における通信信号の構成は、図9にお
ける各機器、例えば、操作器からの通信信号を、自己の
所属する通信回線、例えば、通信回線Bから他の通信回
線、例えば、通信回線Aまたは通信回線Cなどにまたが
って通信する場合、つまり、転送通信を行う場合の指令
信号と応答信号の構成様式と、自己の属する通信回線、
例えば、通信回線Aのみで通信する場合の指令信号と応
答信号の構成様式との実施例であ。
【0062】そして、図4〜図6における通信信号の構
成は、図3における通信信号により具体的な通信を行っ
た場合の信号の流れの実施例であり、また、図7の制御
処理フローは、図4〜図6における通信信号による転送
通信を行うための指令/応答の通信処理フローの実施例
である。
【0063】図3において、〔指令信号の構成様式〕と
〔応答信号の構成様式〕は、自己の属する通信回線のみ
を使用する場合の指令信号と応答信号の信号構成の要素
と配列順序、通信フレームの構成は、従来の場
合とほぼ同じである。
【0064】しかし、他の機器の属する通信回線を使用
する場合の指令信号と応答信号の信号構成の要素
とその配列順序、つまり、他回線に中継を要す
る指令信号と応答信号の通信フレームの構成では、「転
送符号」と「次先」と「次々先」とを設けている
点で全く異なっている。
【0065】つまり、「あて先」と「送信元」の後
に、中継を要する通信信号である旨を表す「転送符号」
を配置し、その後に、次の「あて先」、つまり、「次
先」と、さらにその次の「あて先」、つまり、「次々
先」とを配置している。そして、「転送符号」を、
例えば、“00”にしてある。
【0066】そして、中継箇所に相当する室内機IU1
1AのCPU201と中継器GW01AのCPU401
では、「転送符号」と「次先」と「次々先」とに
より、受信した通信信号が中継を要する通信信号であ
り、次の「あて先」が「次先」であることを判別する
ことができ、また、次の「あて先」に対する通信信号を
作る処理を、元の「次先」を「あて先」の箇所に入
れ換えるなどの簡単な入れ換え処理のみで済ませられる
ようにしたものである。
【0067】具体的には、2つの中継を経る場合の指令
信号と応答信号の処理は、例えば、図4のような入れ換
え処理によって行え、また、1つの中継を経る場合に
は、例えば、図5のような入れ換え処理によって行うこ
とができる。
【0068】また、中継を行わない場合の指令信号と応
答信号の処理は、例えば、図6のように、従来と同様
に、「あて先」と「送信元」の各識別符号の入れ換
え処理によって行うことができる。
【0069】図4の具体例は、中央処理装置CC01A
から操作器RC11Aの温度データを情報データとして
収集する場合の通信処理の流れ、また、図5の具体例
は、中央処理装置CC01Aから室内機IU11Aの温
度データを情報データとして収集する場合の通信処理の
流れ、さらに、図6の具体例は、操作器RC11Aから
室内機IU11Aの温度データを情報データとして収集
する場合の通信処理の流れである。
【0070】この処理は、各機器OU01A・IU11
A・RC21A・GW01A・CC0IAの各CPU1
01・201・301・401・501の処理メモリ
に、図7の通信処理フローによるプログラムを記憶して
おくことによって処理を行うことができる。
【0071】また、図7の通信処理フローは、中継器G
W01AのCPU401を除く各CPU101・201
・301・501では、空調制御のためのメイン制御処
理ルーチンのサブルーチンとして構成してある。以下、
図4・図5・図6における各通信信号処理を行う場合の
図7の処理フローによる処理を説明する。
【0072】〔通信処理フローの説明〕 ◆ステップSP1では、通信信号を取り込んで、次のス
テップSP2に移行する。ここで、通信信号は、図4・
図5・図6の各流れのうちのいずれかの信号が取り込ま
れることになる。
【0073】◆ステップSP2では、通信信号の「あて
先」が自己のCPUの識別符号になっているか否かに
よって、「自己あて」の通信信号であるか否かを判別す
る。「自己あて」であるときは次のステップSP3に移
行し、そうでないときはメイン制御処理ルーチンに戻
る。この処理によって、各各CPU101・201・3
01・401・501は、「自己あて」の指令信号とし
てCPUに付属する作業メモリに通信信号を取り込むこ
とになる。
【0074】◆ステップSP3では、通信信号中に「転
送符号」“00”があるか否かを判別する。「転送符
号」“00”があるときは次のステップSP4に移行
し、そうでないときはステップSP5に移行する。この
処理によって、図4・図5の中継を要する指令信号の場
合には、「転送符号」の“00”を判別してステップ
SP4の処理に移行し、図6の中継不要の場合には、
「転送符号」“00”がないのでステップSP5の処理
に移行することになる。
【0075】◆ステップSP4では、自己のCPUは1
つの通信回線のみでしか通信していないことを予めCP
Uの処理メモリに記憶してあるデータ、つまり、「無中
継機器」データを記憶してあるか否かを判別する。「無
中継機器」データを記憶しているときは次のステップS
P5に移行し、そうでないときはステップSP21に移
行する。
【0076】この「無中継機器」データは、熱源機OU
01AのCPU101と操作器RC21AのCPU30
1と中央処理装置CC01AのCPU501のような中
継を行えない機器のCPUのみに記憶してある。したが
って、この処理により取り込んだ通信信号の最終の「あ
て先」が「自己あて」のものと判断して処理することに
なる。
【0077】つまり、図4の場合には、(3)の転送信
号として送られてきた指令信号を操作器RC11Aが
「自己あて」のものとして処理し、図5の場合には、
(2)の転送信号として送られてきた指令信号を「自己
あて」のものとして処理する。
【0078】◆ステップSP5では、通信信号中に「コ
マンド」があるか否かを判別する。「コマンド」がある
ときは次のステップSP6に移行し、そうでないときは
ステップSP11に移行する。この処理によって、通信
信号が指令信号か応答信号かを判断して処理することに
なる。つまり、図4・図5の場合にはの欄の内容、図
6の場合にはの内容に従った処理に移行することにな
る。
【0079】◆ステップSP6では、「コマンド」 に
対応する処理を行って、次のステップSP7に移行す
る。この処理によって、「コマンド」の内容に従った処
理を行うことになる。
【0080】◆ステップSP7では、ステップSP6で
対応処理を行って得られるデータを指令信号に対応する
応答データとして用意する。つまり、図4の場合には、
操作器RC21Aが自己の周辺温度を検出した温度デー
タを情報データとして用意し、図5の場合には、室内機
IU11Aが指定箇所、例えば、熱操作流体が流れる管
路Tの温度を検出した温度データを用意し、図6の場合
には、室内機IU11Aが運転を行うとともに、運転状
態を表す所定のデータを運転データとして用意する。こ
の用意は、CPUの作業メモリの所定箇所に記憶するこ
とを行う。
【0081】◆ステップSP8では、応答信号を所定の
構成様式で編成して、指令信号を受けた通信回線に送出
する。そして、この編成を行うための処理は、図4の場
合は、操作器RC21AのCPU301が、(3)のよ
うな転送されてきた指令信号を(4)の応答信号のよう
に編成し直し、また、図5の場合は、室内機IU111
Aが、(2)ような転送されてきた指令信号を(3)の
応答信号のように編成し直すものである。
【0082】この編成処理は、具体的には、矢印つきの
線a・b・c・dで示すように、「あて先」の識別符
号と「送信元」の識別符号とを入れ換え、「次先」
の識別符号と「次々先」の識別符号とを入れ換えると
ともに、最終項目の内容を、先に用意した情報デー
タ、つまり、温度データに入れ換えるだけの簡単な処理
で済ませることができる。
【0083】また、図6の場合は、室内機IU11Aの
CPU201が、従来と同様に、「あて先」の識別符
号と「送信元」の識別符号とを入れ換えるとともに、
最終項目の内容を、先に用意した情報データ、つま
り、運転データに入れ換える処理を行う。
【0084】◆ステップSP11では、通信信号が応答
信号になっているので、情報データの内容をCPUの作
業メモリに取り込んだ後に、次のステップSP12に移
行する。つまり、図4の場合は、(6)の応答信号の最
終項目のデータを取り込み、図5の場合は、(4)の
応答信号の最終項目のデータを取り込み、図6の場合
は、(2)の応答信号の最終項目のデータを取り込む
ことになる。
【0085】◆ステップSP12では、データ取込を終
了した旨を表す符号を情報データとして用意し、この情
報データをステップSP8の応答信号処理における情報
データとする。
【0086】◆ステップSP21では、通信信号中の次
先の欄が、「あて先」無しを表す符号、例えば、“0
1”になっているか否かを判別する。「あて先」無し、
つまり、“01”になっているときはステップSP5に
移行し、そうでないときはステップSP22に移行す
る。
【0087】この処理によって、図4の2つの中継処理
を要する場合と、図5の1つの中継を要する場合との区
別を行うとともに、図5の1つの中継を要する場合にお
いては、取り込んだ通信信号の最終の「あて先」が「自
己あて」のものと判断して処理することになる。
【0088】◆ステップSP22では、取り込んだ通信
信号を目的とする機器に送るための転送信号に編成し
て、次の「あて先」の機器のCPUが属する通信回線、
つまり、通信信号を受信した通信回線とは異なる通信回
線に送出する。
【0089】そして、この編成を行うための処理は、図
4の場合の指令信号の各中継処理では、中継器GW01
AのCPU401が、(1)のような指令信号を(2)
の転送信号に編成し直して自己発の指令信号として送出
し、次に、室内機IU11AのCPU201が、(2)
のような転送されてきた指令信号を(3)の転送信号を
編成し直して自己発の指令信号として送出する。
【0090】また、図4の場合の応答信号の各中継処理
では、室内機IU11AのCPU201が、(4)のよ
うな応答信号を(5)の転送信号に編成し直して自己発
の応答信号として送出し、次に、中継器GW01AのC
PU401が、(5)のような転送されてきた応答信号
を(6)の応答信号に編成し直して自己発の応答信号と
して送出する。
【0091】さらに、図5の場合の指令信号の各中継処
理では、中継器GW01AのCPU401が、(1)の
ような指令信号を(2)の転送信号に編成し直して自己
発の指令信号として送出する。
【0092】また、図5の場合の応答信号の各中継処理
では、室内機IU11AのCPU201が、(3)のよ
うな応答信号を(4)の転送信号に編成し直して自己発
の応答信号として送出する。
【0093】この編成処理は、具体的には、矢印つきの
線e・f・g・hで示すように、「あて先」の識別符
号を「送信元」の識別符号として入れ換え、「送信
元」の識別符号を「次々」の識別符号として入れ換
え、「次先」の識別符号を「あて先」の識別符号と
して入れ換え、「次々」の識別符号を「次先」の識
別符号として入れ換えるだけの簡単な処理で済ませるこ
とができる。
【0094】〔第2実施例の構成の要約〕 上記の第2実施例の構成を要約すると、少なくとも、操
作器RC11Aと室内機IU11Aと熱源機OU01
A、つまり、機器に設けた各CPU101・201、3
01を連結動作して室内機IU11Aによる冷暖房等の
空調制御を行うとともに、設定した識別符号、つまり、
通信用アドレスを用いて連結動作の指令制御と上記の機
器の各部の状態に関する情報データ、例えば、温度デー
タなどの収集とを行うために、少なくとも、操作器RC
11Aと室内機IU11Aとの間の通信回線Bと、室内
機IU11Aと熱源機OU01Aとの間の通信回線Aと
を異なる通信回線で構成して通信する分散配置型空調装
置において、
【0095】上記の通信に用いる通信信号の構成様式の
中の「あて先」とする上記の識別符号の後に、上記の
異なる通信回線にまたがる旨を表す符号部分、つまり、
「転送符号」の部分を設けるとともに、この「転送符
号」の部分の後に、自己の属する通信回線、例えば、
通信回線Aと上記の異なる通信回線、例えば、通信回線
Bに属する機器の識別符号を表す部分、つまり、異回
線機器識別符号部分を設ける通信信号構成手段と、
【0096】上記の異なる通信回線、例えば、通信回線
Bに上記の異回線機器識別符号部分を有する通信信号
を転送する際に、上記の異回線識別符号を「あて先」
とする識別符号、つまり、通信用アドレスの部分に置
き換える「あて先」識別符号置換手段と
【0097】を設けた第2の構成を構成していることに
なるものであり、さらに、操作器RC11Aと室内機I
U11Aと熱源機OU01A、つまり、機器に設けた各
CPU101・201、301とこれらの機器RC11
A・IU11A・OU01Aを統括的に制御する中央制
御装置CC01AのCPU501とを連結動作して室内
機IU11Aによる冷暖房等の空調制御を行うととも
に、設定した識別符号、つまり、通信用アドレスを用い
て連結動作の指令制御と上記の機器の各部の状態に関す
る情報データ、例えば、温度データなどの収集とを行う
ために、操作器RC11Aと室内機IU11Aとの間の
通信回線Bと、室内機IU11Aと熱源機OU01Aと
の間の通信回線A、つまり、室内機熱源機間回線Aとを
異なる通信回線A・Bで構成し、さらに、中央制御装置
CC01Aの通信回線Cを中継器GW01Aを介した上
記の室内機熱源機間回線Aとは異なる通信回線Cで構成
して通信する分散配置型空調装置において、
【0098】上記の第2の構成における各手段と同じ手
段を設けた第3の構成を構成していることになるもので
ある。
【0099】〔変形実施例〕この発明は次のように変形
して実施することを含むものである。
【0100】(1)第1実施例の構成における熱操作流
体の給配には無関係な可変動作可能部分を室内機IU1
1Aの内部に設けた警報用の警音ブザー、または、機器
動作監視用のパイロットランプとし、所定回数の可変動
作を警音ブザーの間欠発音数、または、パイロットラン
プの間欠点滅数によって行うように構成する。
【0101】(2)第2実施例の構成における図3の
〔指令信号の構成様式〕と〔応答信号の構成様式〕とに
おける中継不要の場合の指令信号と応答信号との構成様
式を、中継を要する場合の指令信号と応答信号との構成
様式と同一のもので構成し、「次先」と「次々先」
との両方の内容を「あて先」が無い旨を表す符号、例え
ば、“01”にして通信するとともに、図7の通信処理
フローに、「次先」と「次々先」とが「あて先」が
無い“01”であるときは、中継不要の通信信号として
判別すステップを設けることにより、全ての通信信号の
構成様式と処理とを1つ信号形態にして処理し得るよう
に構成する。
【0102】(3)第2実施例の構成を、中継器GW0
1Aを設けずに、中央制御装置CC01Aと室内機IU
11Aと熱源機OU01Aとが通信回線Aで通信を行え
る構成の分散配置型空調装置に適用するように構成す
る。
【0103】(4)各機器間の通信回線の数が、4回線
以上の通信回線にわたって行われる場合の構成におい
て、図3の〔指令信号の構成様式〕と〔指令信号の構成
様式〕における「次先」・「次々先」の部分を当該
回線数に見合うように増設するとともに、中継通信と応
答通信の処理を行うCPUに、当該通信に見合うよう
に、「あて先」・「送信元」・「次先」・「次々
先」およびに増設した項の識別符号の入れ換え処理を
行わせるように構成する。
【0104】(5)識別符号に対応する可変動作の数
を、識別符号の10進数と同じ数にする。
【0105】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、第1
の構成では、熱源機の操作部分を操作することにより、
熱源機のCPUから一括して各室内機のCPUに自己の
識別符号に対応して、例えば、送風機、警音ブザー、パ
イロットランプなど可変動作させるように構成してある
ので、作業員は、熱源機の操作部分を操作した後に、各
室内機の配置された各個別の位置にゆき、上記の可変動
作の回数を数えるだけで、識別符号に対応する実際の室
内機とその配置位置や識別符号の重複設定の有無までを
作業員1人で確認することができる。したがって、上記
の従来対処構成のように、操作器と各室内機との全ての
機器の配置位置に作業員を配置する必要がなく、作業員
の人数と作業費用を大幅に削減することができる。
【0106】また、第2の構成と第3の構成では、異な
る通信回線にまたがる通信信号の転送の編成や応答信号
の編成を、受信した通信信号の所定部分を入れ換えるだ
けの処理で済ませることができるので、中継処理や応答
処理における所要時間をごく短くして、本来の空調制御
処理に対する処理時間を十分にとることができ、空調制
御の対応が速い分散配置型空調装置を提供し得るなどの
特長がある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1〜図7はこの発明の実施例を、また、図8
・図9は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりであ
る。
【図1】制御処理フロー図
【図2】要部識別動作線図
【図3】通信信号構成様式図
【図4】中継交信信号構成図
【図5】中継交信信号構成ず
【図6】無中継交信信号構成図
【図7】通信処理フロー図
【図8】全体配置ブロック構成図
【図9】通信機能ブロック構成図
【符号の説明】
101 CPU 102 各検出器 103 送風機 104 各制御弁 105 操作キー 106 通信用インタフェース 107 表示器 201 CPU 202 各検出器 203 送風機 204 各制御弁 206 通信用インタフェース 207 通信用インタフェース 301 CPU 302 温度検出器 303 表示器 305 操作キー 306 通信用インタフェース 401 CPU 402 通信用インタフェース 403 通信用インタフェース 501 CPU 502 表示器 505 操作キー 502 表示器 506 通信用インタフェース A 通信回線 B 通信回線 C 通信回線 CC01 中央制御装置 CC01A 中央制御装置 CC02 中央制御装置 GW01 中継器 GW01A 中継器 GW02 中継器 GW03 中継器 IU11 室内機 IU11A 室内機 IU12 室内機 IU13 室内機 IU1n 室内機 IU21 室内機 IU22 室内機 IU23 室内機 IU2n 室内機 IU31 室内機 IU32 室内機 IU33 室内機 IU3n 室内機 OU01 熱源機 OU01A 熱源機 OU02 熱源機 OU03 熱源機 RC11 操作器 RC12 操作器 RC13 操作器 RC1n 操作器 RC21 操作器 RC21A 操作器 RC22 操作器 RC23 操作器 RC24 操作器 RC2n 操作器 RC01 操作器 T 管路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源機に属する複数の室内機と前記熱源
    機とに設けた各CPUを連結動作して熱操作流体を給配
    することにより前記室内機による冷暖房等の空調制御を
    行うとともに、各前記室内機に設定した各個別の識別符
    号を用いた通信により前記連結動作の指令制御を行う分
    散配置型空調装置であって、 前記熱源機に配置した操作部分により前記熱源機のCP
    Uに前記各個別の識別符号に対応する各前記室内機を確
    認するための入力信号を与える操作入力手段と、 前記入力信号にもとづいて前記熱源機のCPUから各前
    記室内機に対する前記確認のための各個別の所定信号を
    一括して通信する一括通信手段と、 前記各個別の所定信号にもとづいて、各前記室内機のC
    PUが、各個別に、前記熱操作流体の給配に無関係な可
    変動作可能部分に、自己の前記識別符号に対応する所定
    回数の可変動作を行わせる各個別可変動作手段とを具備
    することを特徴とする分散配置型空調装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、操作器と室内機と熱源機
    (以下、機器という)に設けた各CPUを連結動作して
    前記室内機による冷暖房等の空調制御を行うとともに、
    設定した識別符号を用いて前記連結動作の指令制御と前
    記機器の各部の状態に関する情報データの収集とを行う
    ために、少なくとも、前記操作器と前記室内機との間の
    通信回線と、前記室内機と前記熱源機との間の通信回線
    とを異なる通信回線で構成して通信する分散配置型空調
    装置であって、 前記通信に用いる通信信号の構成様式の中の「あて先」
    とする前記識別符号の後に、前記異なる通信回線にまた
    がる旨を表す符号部分(以下、転送符号部分という)を
    設けるとともに、前記転送符号部分の後に、自己の属す
    る前記通信回線と前記異なる通信回線に属する機器の識
    別符号を表す部分(以下、異回線機器識別符号部分とい
    う)を設ける通信信号構成手段と、 前記異なる通信回線に前記異回線機器識別符号部分を有
    する通信信号を転送する際に、前記異回線識別符号を前
    記「あて先」とする識別符号の部分に置き換える「あて
    先」識別符号置換手段とを具備することを特徴とする分
    散配置型空調装置。
  3. 【請求項3】 操作器と室内機と熱源機(以下、機器と
    いう)に設けた各CPUと前記機器を統括的に制御する
    中央制御装置のCPUとを連結動作して前記室内機によ
    る冷暖房等の空調制御を行うとともに、設定した識別符
    号を用いて前記連結動作の指令制御と前記機器の各部の
    状態に関する情報データの収集とを行うために、前記操
    作器と前記室内機との間の通信回線と、前記室内機と前
    記熱源機との間の通信回線(以下、室内機熱源機間回線
    という)とを異なる通信回線で構成し、さらに、前記中
    央制御装置の通信回線を中継器を介した前記室内機熱源
    機間回線とは異なる通信回線で構成して通信する分散配
    置型空調装置であって、 前記通信に用いる通信信号の構成様式の中の「あて先」
    とする前記識別符号の後に、前記異なる通信回線にまた
    がる旨を表す符号部分(以下、転送符号部分という)を
    設けるとともに、前記転送符号部分の後に、自己の属す
    る前記通信回線と前記異なる通信回線に属する機器また
    は中央制御装置の識別符号を表す部分(以下、異回線機
    器識別符号部分という)を設ける通信信号構成手段と、 前記異なる通信回線に前記異回線機器識別符号部分を有
    する通信信号を転送する際に、前記異回線識別符号を前
    記「あて先」とする識別符号の部分に置き換える「あて
    先」識別符号置換手段とを具備することを特徴とする分
    散配置型空調装置。
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