JP3136814B2 - 自動車のスタビライザ取付装置 - Google Patents

自動車のスタビライザ取付装置

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JP3136814B2
JP3136814B2 JP04343432A JP34343292A JP3136814B2 JP 3136814 B2 JP3136814 B2 JP 3136814B2 JP 04343432 A JP04343432 A JP 04343432A JP 34343292 A JP34343292 A JP 34343292A JP 3136814 B2 JP3136814 B2 JP 3136814B2
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    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
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    • B60G2206/60Subframe construction
    • B60G2206/602Single transverse beam
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    • B60G2206/604Subframe construction with two parallel beams connected by cross members

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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるマルチリンク
サスペンションに適用する、自動車のスタビライザ取付
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には、走行中、車体に遠心力が働
いた場合に、車体のロールを抑えて走行の安定性を向上
させるためのスタビライザが取付けられている。このス
タビライザの一般的な構造およびその取付を図にもとづ
いて説明する。図6において、1は自動車で、2はスタ
ビライザである。
【0003】スタビライザ2は左右の車輪3の間に配設
されているもので、その形状は、図7に示すように断面
円形の棒体を曲げて形成した略U字状ものである。そし
て、その中央部の直線部はトーションバーとして使用す
るスタビライザバー4となっており、両端部は取付用の
腕5となっている。図7においては左側がフロント側に
なる。
【0004】スタビライザ2の腕5はサスペンションフ
レーム6に接続したアッパアーム7とロアアーム8との
間で、ロアアーム8に取付けたスタビライザリンク9に
取付けられ、中央部のスタビライザバー4は車体に回転
自在に取付けられる。すなわち、スタビライザバー4は
その二個所をゴムブッシュまたはゴムクッション等のマ
ウント10を介して取付ブラケット11により車体に取付け
られる(図8および図9をも参照)。この場合、車体側
には取付ブラケット11用のブラケット受部が溶着され
る。
【0005】これによりスタビライザ2は左右の車輪3
が同時に上下する場合には、バネ作用を発生せず、左右
の車輪3が上下逆相で働くとき、すなわち車体がローリ
ングするときサスペンションバネのロール剛性を高める
ように働く。
【0006】図10および図11は従来のスタビライザバー
4の取付状態を示したものである。図10はスタビライザ
バー4を取付ブラケット11によりマウント10を介して車
体に取付けたものである。この場合、スタビライザ2は
エンジンや、マフラ、コンプレッサ、ラジエタ等のエン
ジン補器類を避けて車体に取付けられるので、スタビラ
イザの形状が複雑化する。たとえば、図10のA部のよう
に上に上がって取付けられるようになる。
【0007】図11はスタビライザバー4を取付ブラケッ
ト11によりマウント10を介してサスペンションフレーム
6に直接取付けたものである。この場合、スタビライザ
2の取付位置はサスペンションフレーム6の左右のアー
ム取付部をつなぐ部分にしか設けられず、スタビライザ
2の形状が複雑化したり、大型化したりする。図7、
10および図11中、符号12はサスペンションフレーム6の
水平部を示し、符号13はアッパアームブラケットを示し
ている。また、図7において、符号14はロアアームブラ
ケットを示している。
【0008】なお、サスペンションのスタビライザ取付
構造として、実開平1-169409号公報に開示されているも
のがある。この公報に開示されているものは、車輪支持
部材のキングピン軸近傍位置にボールジョイントを介し
てスタビライザの端部を連結したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、スタビライザバーを取付ブラケットにより車
体に取付けたものは、スタビライザがエンジンや、マフ
ラ、コンプレッサ、ラジエタ等のエンジン補器類を避け
るために大回りして車体に取付けられることが多いの
で、スタビライザの形状が複雑化したり、長大化したり
する。
【0010】これによって、ばね定数の設定が困難にな
ったり、スタビライザの重量が増大したりする問題があ
った。さらに、スタビライザバーを車体に取付けること
は取付位置を車体の高さに上げるため上方へのずれや、
前方へのずれが大きくなる問題があった。
【0011】また、スタビライザバーを取付ブラケット
によりサスペンションフレームに直接取付けたものは、
ブラケットの取付位置をサスペンションフレームの左右
のアーム取付部をつなぐ部分にしか設けられず、スタビ
ライザの形状が複雑化したり、長大化したりする。さら
に、サスペンションフレームの水平部(図11の符号12)
に他の部品のブラケット、たとえば、ステアリングブラ
ケット等があるときはスタビライザバーの取回しを行う
ことができない。
【0012】また、行えたとしてもスタビライザの形状
がかなり複雑になる。このため前記と同様、ばね定数の
設定が困難になったりスタビライザの重量が増大したり
する問題があった。また、マウント用の取付ブラケット
を取付けるためのブラケット受部を車体およびサスペン
ションフレームに溶着する必要がありコストがアップす
る問題があった。
【0013】なお、実開平1-169409号公報に開示されて
いるサスペンションのスタビライザ取付構造について
は、ボールジョイントを介してスタビライザが取付けら
れているが、スタビライザバーの取付が十分でないので
本発明の課題を解決しているものではない。
【0014】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、スタビライザバーの取付部材を形成
することによって、スタビライザバーの形状および取回
しを簡単化し、スタビライザのばね定数の設定を容易に
すると共に重量を軽減させ、かつ、コストを低減させた
自動車のスタビライザ取付装置を提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、自動車用サスペンションフレ
ームのアッパアーム取付部とロアアーム取付部とを、フ
ランジ部を有する上面視コ字形の剛性プレートによって
連結し、該連結した剛性プレートのフランジ部の間にス
タビライザバーをマウントを介して取り付けたことを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明は、このように自動車のサスペンション
フレームのアッパアーム取付部とロアアーム取付部と
、フランジ部を有する剛性プレートによって連結した
ので、この剛性プレートのフランジ部の間にスタビライ
ザバーをマウントを介して単独で取付けることが可能と
なる。これによって、スタビライザバーの取回す場所の
制約が小さくなり、スタビライザの形状を複雑化させた
り、長大化させたりすることを回避させることが可能と
なる。また、この剛性プレートがスタビライザバーの取
付ブラケット用のブラケット受部となるので、取付ブラ
ケット用のブラケット受部を溶着しておく必要がない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1につき図6な
いし図11と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。自動車1(図6参照)には、車体に遠心力が働いた
場合に、車体のロールを抑えて走行の安定性を向上させ
るためのスタビライザ2が取付けられている。
【0018】スタビライザ2は、左右の車輪3と車輪3
との間に設けられているものである。図6は車両のフロ
ント側の車輪3の間に設けられたスタビライザ2の一部
を示したものである。スタビライザ2は断面円形の棒体
を折曲げてU字状に形成したものである(図7参照)。
また、スタビライザ2の中央部は直線状のスタビライザ
バー4となっており、その両端部は取付用の腕5となっ
ている。
【0019】スタビライザ2の腕5は車両の懸架装置の
一部であるサスペンションフレーム6に連結したロアア
ーム8にスタビライザリンク9を介して取付けられてい
る。また、サスペンションフレーム6の、アッパアーム
7の取付部(スタビライザバー4が取り回されている側
のサスペンションフレーム6の軸部材)と、サスペンシ
ョンフレーム6の、ロアアーム8の取付部(スタビライ
ザバー4が取り回されている側のサスペンションフレー
ム6の軸部材)には剛性プレート15が掛渡され固定され
ており、この剛性プレート15にスタビライザバー4がゴ
ムブッシュまたはゴムクッション等のマウント10を介し
てブラケット11で取付けられている。
【0020】剛性プレート15は、図2に示すように開断
面、すなわち上面視コ字形の部材で形成したもので、こ
のコ字形の部材の両側に設けたフランジ部16を外側にし
てアッパアーム7の取付部とロアアーム8の取付部に取
付けられる。このフランジ部16は剛性を向上させるため
に設けたものである。そして、フランジ部16の半円状に
切欠いた部分のフランジ部16の間にスタビライザバー4
に挿通させたマウント10を配置し取付ブラケット11でス
タビライザバー4を固定する。
【0021】剛性プレート15に設けたフランジ部16によ
ってマウント10および取付ブラケット11が押さえられる
ので、マウント10の抜けを防止することができ、かつ、
スタビライザバー4の抜けを防止することができる効果
がある。また、剛性プレート15にスタビライザ2を取付
けたので、アッパアーム7およびロアアーム8の間のス
タビライザ2の取付位置の高さの設定がやり易くなる効
果がある。なお、図2において、符号Bは剛性の変曲点
となる。
【0022】なお、剛性プレート15をコ字状の部材とし
たが、それに限定されず、図3に示すように、閉断面状
に形成した部材を使用してもよい。この場合、部材の一
側の表面に凹部を設けてその凹部にスタビライザバー4
に挿通したマウント10を嵌合させ、さらにその上部を取
付ブラケット11によって固定している。この場合、剛性
の変曲点をスタビライザ2のカバーで補うことになる。
【0023】また、剛性プレート15はフランジ部16によ
って剛性を向上させているが、図4および図5に示すよ
うに、剛性プレート15の中間で、かつ、サスペンション
フレーム6と剛性プレート15との間に支持ブラケット17
を設ければ、さらに剛性が向上する。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。このよ
うに自動車1のサスペンションフレーム6の、アッパア
ーム7の取付部と、ロアアーム8の取付部とを剛性プレ
ート15によって連結したので、この剛性プレート15にス
タビライザバー4を単独で取付けることが可能となる。
これによって、スタビライザバー4の取回す場所の制約
が小さくなり、スタビライザ4の形状を複雑化させた
り、長大化させたりすることを回避させることが可能と
なる。また、この剛性プレート15がスタビライザ2の取
付ブラケット11のブラケット受部となるので、取付ブラ
ケット11のブラケット受部を溶着しておく必要がない。
さらに、剛性を上げるために設けたフランジ部16により
スタビライザバー4およびマウント10の抜けを防止する
ことができることになる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、このように自動車のサスペン
ションフレームのアッパアーム取付部とロアアーム取付
部とを、フランジ部を有する上面視コ字形の剛性プレー
トによって連結したので、この剛性プレートのフランジ
部の間にスタビライザを単独で取付けることができる
これによって、スタビライザバーの取回す場所の制約が
小さくなり、スタビライザの形状の複雑化および長大化
を回避させることができる。すなわち、スタビライザの
形状および取回しを簡単化することができる。
【0026】これにより、スタビライザを小型化して重
量を軽減させることができると共にばね定数の設定が容
易になる。また、この剛性プレートがスタビライザの取
付ブラケット用のブラケット受部となるので、取付ブラ
ケット用のブラケット受部を溶着しておく必要がなく、
コストの低減を図ることができる。
【0027】また、サスペンションフレームのアッパア
ーム取付部およびサスペンションフレームのロアーアー
ム取付部を剛性プレートで固定することにより、上下方
向および前後方向の入力に対してアッパアームブラケッ
トおよびロアアームブラケットを補強することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の剛性プレートの拡大斜視図である。
【図3】他の剛性プレートの拡大斜視図である。
【図4】サスペンションの模式図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】スタビライザを説明するための自動車の斜視図
である。
【図7】サスペンションを説明するための分解斜視図で
ある。
【図8】サスペンションの上面図である。
【図9】サスペンションの正面図である。
【図10】従来のサスペンションの斜視図である。
【図11】従来の他のサスペンションの斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 スタビライザ 4 スタビライザバー 6 サスペンションフレーム 7 アッパアーム 8 ロアアーム 15 剛性プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 1/00 - 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用サスペンションフレームのアッ
    パアーム取付部とロアアーム取付部とを、フランジ部を
    有する上面視コ字形の剛性プレートによって連結し、該
    連結した剛性プレートのフランジ部の間にスタビライザ
    バーをマウントを介して取り付けたことを特徴とする自
    動車のスタビライザ取付装置。
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