JP3136418B2 - 中空射出成形用金型、それを用いた中空射出成形方法及び中空成形型物 - Google Patents
中空射出成形用金型、それを用いた中空射出成形方法及び中空成形型物Info
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Description
融樹脂への加圧流体の圧入と金型キャビティの拡大を併
用した中空射出成形に用いられる金型、それを用いた中
空射出成形方法及び中空成形型物に関する。
圧流体を圧入すると共に、金型キャビティを拡大して、
高い中空率の中空成形型物を成形することが知られてい
る(特開昭54−111557号)。
明すると、一方の金型1aに他方の金型1bを摺動可能
に嵌め合せた中空射出成形用金型を用い、必要量の溶融
樹脂を金型キャビティ2に射出した後又は射出と共に加
圧流体を金型キャビティ2に圧入する一方、金型1a及
び/又は1bを金型開放方向に移動させて、金型キャビ
ティ2を拡大し、いわば金型キャビティ2内の樹脂を風
船のように膨らませることで高い中空率の中空成形型物
3とするものである。
射出成形用金型においては、一対を成す金型1aと金型
1bの嵌め合せ個所は、金型1aと金型1bが摺動でき
る程度の隙間はあるものの、溶融樹脂が浸入できない程
度に相互に密着している。
6(a)の領域イは、金型キャビティ2が拡大されるこ
とで初めて溶融樹脂が接する面となり、領域ロの金型キ
ャビティ面4に接して冷却されつつある樹脂が、金型キ
ャビティ2の拡大に伴って無理に領域イへ引き伸ばされ
ることにより、外壁部が形成される。このような樹脂の
挙動は得られる中空成形型物3の外観を悪化させる原因
となると共に、外壁部の肉厚を制御することも困難にな
り、そのため、加圧流体の圧入と金型キャビティの拡大
により樹脂を引き伸ばして膨らませて成形を行う場合、
図16(b)に示されるように、金型1a及び/又は1
bの移動による剪断力を受けつつ形成されるコーナー部
ハの樹脂が引きちぎれて、この部分からの加圧流体漏れ
を生じやすい問題もある。この加圧流体漏れを生じる
と、中空部5内の圧力が低下し、冷却中に樹脂を金型キ
ャビティ面4に押し付けておくことができず、型再現性
が低下すると共に、樹脂の冷却収縮によるヒケを生じ、
やはり中空成形型物3の外観が悪化する。
れたもので、金型キャビティ2内の溶融樹脂への加圧流
体の圧入と金型キャビティの拡大を併用した中空射出成
形において、良好な外面状態の中空成形型物3が得られ
るようにすることを目的とする。
項1の発明においては、図1及び図2に示されるよう
に、金型1a,1bのうち少なくとも一方を移動して金
型キャビティ2の容積を拡大可能であって、金型1a及
び/又は1bの移動による金型キャビティ2の容積の拡
大前の状態において、一方の金型1aが有する金型移動
方向に沿った金型キャビティ面4と他方の金型1bの間
に隙間6aが形成されている中空射出成形用金型として
いるものである。
下の説明において順次明らかにする。
射出成形用金型を示すもので、一対の金型1aと金型1
bが、金型開放方向に摺動可能に嵌め合されている点で
は従来のものと同様である。
方が金型開閉方向へ移動可能で、この金型1a及び/又
は1bの移動によって、図2に示されるように金型キャ
ビティ2の容積が拡大可能になっている。尚、本発明で
は金型1a,1bの内少なくともいずれか一方が、金型
キャビティ2の容積を拡大する移動が可能であれば足る
が、一般的には雌型である金型1aが固定側で、雄型で
ある金型1bが移動側である。
は1bの移動による金型キャビティ2の容積拡大前の状
態で、金型1aが有する金型移動方向に沿った金型キャ
ビティ面4ともう一方の金型1bとの間には、金型キャ
ビティ2の一部をなす隙間6aが形成されている。ここ
で、本発明において、金型キャビティ面4とは、金型キ
ャビティ2を形成する壁面で、中空成形型物3(図3参
照)の外部に露出した面を成形する壁面を言う。
a及び/又は1bの移動距離(両金型1a,1bが共に
移動する場合には両者の移動距離の合計)と等しいこと
が好ましい。また、その幅は、金型1a及び/又は1b
の移動に先立って溶融樹脂を当該隙間6aに満たすこと
ができる幅であればよいが、当該隙間6aの溶融樹脂中
に加圧流体の圧入が可能な程度の幅であることが好まし
い。
型で、本中空射出成形用金型の開放と共に取り外すか又
は後に別途取り外すことができるようになっているもの
である。
型を用いた中空射出成形方法、即ち請求項5の中空射出
成形方法の一態様を図3(a)〜(c)で説明する。
拡大前の金型キャビティ2内に溶融樹脂を射出する。こ
の溶融樹脂の射出は、容積拡大前の金型キャビティ2を
満たすに十分な量又は金型キャビティ2を満たす量より
も少ない量である。以下、容積拡大前の金型キャビティ
2を満たすに十分な量の溶融樹脂の射出を行う場合をフ
ルショット、容積拡大前の金型キャビティ2を満たす量
よりも少ない量の射出を行う場合をショートショットと
いう。
射出完了後、ショートショットの場合、少量の溶融樹脂
射出後残りの溶融樹脂の射出と共に又は所定量の溶融樹
脂の射出完了後、加圧流体を金型キャビティ2に圧入す
る。
加圧流体を圧入した状態を図3(b)に示す。図示され
るように、金型キャビティ2内の溶融樹脂中には、金型
キャビティ2を満たすに不足している溶融樹脂量に応じ
た中空部5が形成される。
型1a及び/又は1bを金型開放方向へ移動させ、金型
キャビティ2の容積を拡大する。
開始時に、金型1aが有する金型移動方向に沿った金型
キャビティ面4ともう一方の金型1bとの間の隙間6を
溶融樹脂が満たしている必要がある。この隙間6aへの
溶融樹脂の充満は、フルショットの場合、溶融樹脂の射
出による金型キャビティ2の充満時に行われ、ショート
ショットの場合、加圧流体の圧入によって溶融樹脂を隙
間6aへ押し込むことで行われる。
又は1bの移動による金型キャビティ2の容積拡大は、
上記隙間6aへ溶融樹脂を充満させておく必要上、少な
くとも加圧流体の圧入開始後に行われる。一方、フルシ
ョットの場合、金型キャビティ2の容積拡大前は加圧流
体は溶融樹脂の冷却による体積収縮に相当する分だけ圧
入されるので、加圧流体の圧入を実質的に金型キャビテ
ィ2の容積拡大と共に行うことが好ましい。但し、加圧
流体の供給を金型キャビティ2の容積拡大と同時に加え
なければならないものではなく、金型キャビティ2の容
積拡大前から加圧流体の圧入を開始しておいて金型キャ
ビティ2の容積を拡大しても、金型キャビティ2の容積
拡大を先行させ、やや遅れて加圧流体の供給を開始して
もよい。
拡大すると、その拡大に伴って加圧流体が金型キャビテ
ィ2内の溶融樹脂を押し広げて、大きな中空部5を有す
る中空成形型物3が成形される。特に、上述のように隙
間6aを溶融樹脂で満たしてから型キャビティ2の容積
拡大を行うと、溶融樹脂は金型キャビティ2の容積拡大
前に金型キャビティ面4全面に接しており、金型キャビ
ティ2の容積拡大に伴って初めて溶融樹脂と接する金型
キャビティ面4が存在しないので、一旦金型キャビティ
面4に接した樹脂が金型キャビティ2の容積拡大に伴っ
て引き伸ばされることがなく、更に、隙間6aの大きさ
を任意に設定することができるので、外周壁部の肉厚を
任意に制御することが可能となり、加圧流体のもれもな
く、得られる中空成形型物3の外観が向上する。
金型キャビティ2内の樹脂を十分冷却し、中空部5内の
加圧流体を排出してから本中空射出成形用金型を開放
し、更に押え型7を外して中空成形型物3を取り出す。
成形あるいは押出成形等に使用される熱可塑性樹脂全般
を用いることができ、必要に応じて熱硬化性樹脂も使用
できる。また、樹脂には必要に応じて各種添加剤を添加
することができる。
圧でガス状又は液状のもので、射出時の温度と圧力下に
おいて、使用樹脂と反応又は混合されないものが使用さ
れる。具体的には、例えば窒素ガス、炭酸ガス、空気、
ヘリウムガス、水、グリセリン、流動パラフィン等であ
るが、窒素ガス、ヘリウムガス等の不活性ガスが好まし
い。
形用金型を用いた他の中空射出成形方法、即ち請求項6
の中空成形射出方法の一態様を図4(a)及び(b)で
説明する。
であるが、図4(a)に示されるように、中空部5を隙
間6a内の溶融樹脂中にまで形成するために、図3で説
明した方法に用いる場合に比して隙間6aの幅をやや広
くした中空射出成形用金型を用いることが好ましい。
後、金型1a及び/又は1bを移動させて金型キャビテ
ィ2の容積拡大を行うと、図4(a)に示される領域ニ
の部分の樹脂が内側に倒れ込み、図4(b)に示される
ように、得られる中空成形型物3のコーナー部の内側
に、内側に盛り上がった樹脂溜り8を形成し、当該コー
ナー部の内側を樹脂で埋めることになる。そして、この
ようにコーナー部の内側が樹脂で埋められると、このコ
ーナー部が引きちぎれにくくなるので、当該部分からの
加圧流体漏れを防止でき、加圧流体漏れによる中空成形
型物3の外観低下を防止することができると共に、コー
ナー部の脆弱化を防止することができる。
成形用金型を示すもので、基本的には図1及び図2で説
明したものと同様であるが、金型1aが固定側、金型1
bが移動側となっている。また、金型1bをスライド可
能に貫通して金型キャビティ2内に突出した中子9が設
けられている。この中子は、金型1bの移動による金型
キャビティ2の容積拡大時には移動せず、金型キャビテ
ィ2の容積拡大は、中子9をそのままの位置に残したま
ま金型1bのみが移動することで行われるものとなって
いる。
7参照)に凹部を形成するためのもので、柱状もしくは
ブロック状をなし、その先端面は金型1a側の対向する
金型キャビティ面4から離れた位置にある。また、中子
9の先端面を金型1a側の対向する部分に当接させるよ
うにすれば、中子9によって貫通孔を形成することがで
きる。
を構成するもので、特に中子9の先端部分の周面は、金
型移動方向に沿った金型キャビティ面4となっている。
また、金型移動方向に沿った金型キャビティ面4となっ
ているこの中子9の先端部分の周面と金型1bの間に
は、金型キャビティ2に連通し、金型キャビティ2の一
部をなす隙間6bが形成されている。
向に沿った金型キャビティ面4ともう一方の金型1bと
の間の隙間6aと同様に、その金型移動方向の長さが金
型1bの移動距離と等しいことが好ましい。また、その
幅は、金型1bの移動に先立って溶融樹脂を当該隙間6
bに満たすことができる幅であればよい。
子9周囲の隙間6bの他に、図1でも説明した、金型1
aが有する金型移動方向に沿った金型キャビティ面4と
もう一方の金型1bとの間の隙間6aをも有している
が、隙間6bのみとすることもできる。
型を用いた中空射出成形方法、即ち請求項7の発明の一
態様を図7(a)〜(c)に示す。図からも明らかなよ
うに、隙間6b内をも溶融樹脂で満たした後に金型キャ
ビティ2の容積拡大を行う点、及び、中子9を移動させ
ることなく金型1bのみを移動させることで金型キャビ
ティ2の容積拡大を行う点を除いて図3で説明した手順
と同様にして行われるものである。そして、隙間6bを
設けておき、この隙間6bを溶融樹脂で満たしてから型
キャビティ2の容積拡大を行うと、中空成形型物3に凹
部(貫通孔)を形成する際にも、金型キャビティ2の容
積拡大前に金型キャビティ面4全面に溶融樹脂を接触さ
せることができる。従って、金型キャビティ2の容積拡
大に伴って初めて溶融樹脂と接する金型キャビティ面4
が存在しないので、一旦金型キャビティ面4に接した樹
脂が金型キャビティ2の容積拡大に伴って引き伸ばされ
ることがなく、得られる中空成形型物3の外観が向上す
る。
び図6に示される射出成形用金型に図4で説明した中空
射出成形方法を適用したもので、隙間6b内の溶融樹脂
中にまで加圧流体を入り込ませてそこに中空部5(図4
参照)を形成してから金型キャビティ2の容積拡大を行
うものである。この方法によれば、凹部(貫通孔)の形
成に際して、凹部(貫通孔)開口部周縁のコーナー部か
らの加圧流体漏れを防止することができる。
ので、一方の金型1aが有する金型開放方向に沿った金
型キャビティ面4と他方の金型間1bの隙間6aに隣接
して、他方の金型1bの金型キャビティ面4に凸部10
aが形成されている点を除いて図1及び図2で説明した
中空射出成形用金型と同様である。
型を用いた中空射出成形方法、即ち請求項5の発明の他
の態様は、使用する中空射出成形用金型が多少相違する
点以外、図3で説明した方法と全く同様であるが、図9
に示されるように、凸部10aの存在により、これに隣
接して形成される中空成形型物3のコーナー部の内側に
樹脂溜り8が形成され、当該コーナー部の内側が樹脂で
埋めることになる。そして、このようにコーナー部の内
側が樹脂で埋められると、このコーナー部が引きちぎら
れにくくなるので、当該部分からの加圧流体漏れを防止
でき、加圧流体漏れによる中空成形型物3の外観低下を
防止することができる。また、図8に示される射出成形
用金型を用いて図4で説明した方法を行うこと、即ち請
求項6の発明の他の態様によれば、図4(a)に示され
る領域ニの部分の樹脂の内側倒れ込みと上記凸部10a
の存在とによって、上記樹脂溜り8の形成を一層確実な
ものとすることができる。
示すもので、上記凸部10aが設けられている点に加え
て、中子9によって形成される金型移動方向に沿った金
型キャビティ面4と移動可能な金型1b間の隙間6bに
隣接して、移動可能な金型1bの金型キャビティ面4に
凸部10bが形成されている点を除いて、図5及び図6
で説明した中空射出成形用金型と同様である。
を用いた中空射出成形方法、即ち請求項7の発明の他の
態様は、使用する中空射出成形用金型が多少相違する点
以外、図5で説明した方法と全く同様であるが、図11
に示されるように、凸部10bの存在により、これに隣
接して形成される、中空成形型物3の凹部(貫通孔)開
口部周縁のコーナー部の内側に樹脂溜り8が形成され、
当該コーナー部の内側が樹脂で埋めることになる。そし
て、このように凹部(貫通孔)開口部周縁のコーナー部
の内側が樹脂で埋められると、このコーナー部が引きち
ぎられにくくなるので、当該部分からの加圧流体漏れを
防止でき、加圧流体漏れによる中空成形型物3の外観低
下を防止することができる。
0に示される射出成形用金型に図4で説明した中空射出
成形方法を適用したもので、隙間6b内の溶融樹脂中に
まで加圧流体を入り込ませてそこに中空部5(図4参
照)を形成してから金型キャビティ2の容積拡大を行う
ものである。この方法によれば、凹部(貫通孔)の形成
に際して、樹脂の倒れ込みと凸部10bの存在によっ
て、凹部(貫通孔)開口部周縁のコーナー部からの加圧
流体漏れを防止することができる。
成形型物3を示すもので、図12の中空成形型物3は、
図1及び図2の中空射出成形用金型を用いた図4の中空
射出成形方法によって得られるものであり、図13の中
空成形型物3は、図5及び図6の中空射出成形用金型に
図4の中空射出成形方法を適用することによって得られ
るものである。いずれの中空成形型物3も、直交する外
壁面11同志のコーナー部の内側に樹脂溜り8が形成さ
れていて、当該コーナー部の内側が樹脂で埋められてい
る。
0の中空成形型物3を示すもので、図14の中空成形型
物3は、図8の中空射出成形用金型を用いた図3の中空
射出成形方法で得られるものであり、図15の中空成形
型物3は、図10の中空射出成形用金型を用いた図7の
中空射出成形方法によって得られるものである。いずれ
の中空成形型物3も、直交する外壁面11同志のコーナ
ー部を形成する一方の外壁面に、当該コーナー部に隣接
して浅い凹部12が形成されており、かつこのコーナー
部の内側に樹脂溜り8が形成されていて、当該コーナー
部の内側が樹脂で埋められている。
200mmの正方形の平板状で、中央に溶融樹脂の射出
及び加圧流体の圧入を行う開口部(ゲート)を有してい
る。金型としては、金型キャビティの厚みを、金型の一
方の面を移動させることによって変えられるものを使用
した。また、一方の金型の金型移動方向に沿った金型キ
ャビティ面と他方の金型との間の隙間(図1の6a)の
幅は3mm、深さは20mmとした。
面を移動し、金型キャビティの厚みを6mmにした。
加熱溶融したハイインパクトポリスチレンを、金型キャ
ビティ容積に対して90%充填し、充填後30kg/c
m2の圧力の窒素ガスを溶融樹脂中に圧入し、隙間(6
a)へ溶融樹脂を充満させた。
厚方向に更に20mm移動させた。金型キャビティ内の
樹脂を冷却固化した後、圧入した窒素ガスを排出し、金
型を開いて中空成形型物を取り出した。得られた中空成
形型物は、厚み26mm、重量260g、中空率76%
で、軽量で表面に凹凸の無い優れた外観のものであっ
た。
を9mmに広げた金型を用い、窒素ガス圧入時に隙間
(6a)内の溶融樹脂中にまで窒素ガスを圧入した以外
は実施例1と同様にして射出成形を行った。
で、かつコーナー部の内側に樹脂溜りが形成され、この
コーナー部からの加圧流体漏れを確実に防止できる構造
となっており、加圧流体漏れによる外観低下の無い、良
好な外観の中空成形型物が得られた。
ィ面に凸部を設けた以外は、実施例1と同様にして射出
成形を行った。凸部は金型キャビティの端部から10m
mの位置に、高さ4mm、幅3mmで連続した断面角状
のものを設けた。
のものであったが、コーナー部の内側に樹脂溜りが形成
されおり、このコーナー部からの加圧流体漏れを防止で
きる構造となっていた。尚、樹脂溜りの大きさは実施例
2の場合よりやや小さ目であった。
り、大きな中空部5を有する中空成形型物3を成形する
に際し、金型キャビティ面4に接して冷却されつつある
樹脂の引き伸ばしや加圧流体漏れを防止できるので、外
観状態に優れた中空成形型物3が得られるものである。
ィ容積拡大前の状態の断面図である。
空射出成形用金型の断面図である。
用いた本中空射出成形方法の説明図である。
用いた他の本中空射出成形方法の説明図である。
ィ容積拡大前の状態の断面図である。
空射出成形用金型の断面図である。
用いた本中空射出成形方法の説明図である。
ィ容積拡大前の状態の断面図である。
中空射出成形方法の説明図である。
ティ容積拡大前の状態の断面図である。
た本中空射出成形方法の説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも一方の金型を移動して金型キ
ャビティ容積を拡大可能であって、金型の移動による金
型キャビティ容積の拡大前の状態において、一方の金型
が有する金型移動方向に沿った金型キャビティ面と他方
の金型の間に隙間が形成されていることを特徴とする中
空射出成形用金型。 - 【請求項2】 一方の金型が有する金型移動方向に沿っ
た金型キャビティ面と他方の金型間の隙間に隣接して、
他方の金型の金型キャビティ面に凸部が形成されている
ことを特徴とする請求項1の中空射出成形用金型。 - 【請求項3】 少なくとも一方の金型を移動して金型キ
ャビティ容積を拡大可能で、移動可能な金型に対してス
ライド可能に貫通しかつ金型キャビティ内に突出した中
子を有し、金型の移動による金型キャビティ容積の拡大
前の状態において、中子によって形成される金型移動方
向に沿った金型キャビティ面と移動可能な金型の間に隙
間が形成されていることを特徴とする中空射出成形用金
型。 - 【請求項4】 中子によって形成される金型移動方向に
沿った金型キャビティ面と移動可能な金型間の隙間に隣
接して、移動可能な金型の金型キャビティ面に凸部が形
成されていることを特徴とする請求項3の中空射出成形
用金型。 - 【請求項5】 金型の金型キャビティ内への溶融合成樹
脂の射出及び加圧流体の圧入と、少なくとも一方の金型
を移動させることによる金型キャビティ容積の拡大とを
行う中空射出成形方法において、請求項1又は2の中空
射出成形用金型を用い、一方の金型が有する金型移動方
向に沿った金型キャビティ面と他方の金型間の隙間に溶
融合成樹脂を満たした後、金型の移動による金型キャビ
ティ容積の拡大を行うことを特徴とする中空射出成形方
法。 - 【請求項6】 一方の金型が有する金型移動方向に沿っ
た金型キャビティ面と他方の金型間の隙間を満たす溶融
合成樹脂中まで加圧流体を圧入した後、金型の移動によ
る金型キャビティ容積の拡大を行うことを特徴とする請
求項5の中空射出成形方法。 - 【請求項7】 金型の金型キャビティ内への溶融合成樹
脂の射出及び加圧流体の圧入と、少なくとも一方の金型
を移動させることによる金型キャビティ容積の拡大とを
行う中空射出成形方法において、請求項3又は4の中空
射出成形用金型を用い、中子によって形成される金型移
動方向に沿った金型キャビティ面と移動可能な金型の間
の隙間に溶融合成樹脂を満たした後、少なくとも中子側
の金型の移動による金型キャビティ容積の拡大を行うこ
とを特徴とする中空射出成形方法。 - 【請求項8】 中子によって形成される金型移動方向に
沿った金型キャビティ面と移動可能な金型の間の隙間を
満たす溶融合成樹脂中まで加圧流体を圧入した後、金型
の移動による金型キャビティ容積の拡大を行うことを特
徴とする請求項7の中空射出成形方法。 - 【請求項9】 金型の金型キャビティ内への溶融樹脂の
射出及び加圧流体の圧入と、少なくとも一方の金型を移
動させることによる金型キャビティ容積の拡大とによっ
て形成される中空成形型物であって、直交する外壁面同
志のコーナー部の内側に、内側に盛り上がった樹脂溜り
が形成され、当該コーナー部の内側が樹脂で埋められて
いることを特徴とする中空成形型物。 - 【請求項10】 金型の金型キャビティ内への溶融合成
樹脂の射出及び加圧流体の圧入と、少なくとも一方の金
型を移動させることによる金型キャビティ容積の拡大と
によって形成される中空成形型物であって、直交する外
壁面同志のコーナー部を形成する一方の外壁面に、当該
コーナー部に隣接して浅い凹部が形成されており、かつ
このコーナー部の内側が樹脂で埋められていることを特
徴とする中空成形型物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27498891A JP3136418B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 中空射出成形用金型、それを用いた中空射出成形方法及び中空成形型物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27498891A JP3136418B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 中空射出成形用金型、それを用いた中空射出成形方法及び中空成形型物 |
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JPH0584764A JPH0584764A (ja) | 1993-04-06 |
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