JPH10113944A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents

中空成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH10113944A
JPH10113944A JP26861696A JP26861696A JPH10113944A JP H10113944 A JPH10113944 A JP H10113944A JP 26861696 A JP26861696 A JP 26861696A JP 26861696 A JP26861696 A JP 26861696A JP H10113944 A JPH10113944 A JP H10113944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable core
hollow
cavity
movable
ribs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26861696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3630878B2 (ja
Inventor
Norikazu Suzuki
則和 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howa Plastics Co Ltd
Original Assignee
Howa Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Howa Plastics Co Ltd filed Critical Howa Plastics Co Ltd
Priority to JP26861696A priority Critical patent/JP3630878B2/ja
Publication of JPH10113944A publication Critical patent/JPH10113944A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3630878B2 publication Critical patent/JP3630878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1705Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動中子の後退前に中空部の不特定なリブの
生成を防止することにより、リブによるヒケ発生を回避
し、製品の外観品質及び中空率の向上を図るとともに機
械的強度の均一な製品を安定して製造する。 【解決手段】 可動中子9にはその突出状態においてキ
ャビテイ内に圧入される加圧流体の広がりを限定する突
出部9aを設ける。可動中子9の突出状態で突出部9a
で限定されない部分における溶融樹脂4内に中空部7を
形成した後、可動中子9の後退により中空部7を肉厚方
向に拡張するとともに、突出部9aによる限定部分にほ
ぼ全面的に中空部7を拡張させる。可動中子9の後退前
において不特定なリブの生成がなく安定した中空分布が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形品の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の中空成形品の製造方法(従来例1
という。)についてその工程図を示した図16を参照し
て簡単に述べる。図(a)において、成形機ノズル1よ
り金型2のキャビティ内に溶融樹脂4を射出する。次に
図(b)において、溶融樹脂4の射出が終わる間際ある
いは終わると同時に前記キャビティ内に高圧ガスの圧入
を行い、中空部7を形成する。次に図(c)において、
高圧ガスによる保圧を行い、冷却完了後、中空部7を有
する中空成形品(すなわち製品)6内の高圧ガスの回収
を行う。次に同(d)において、金型2を型開きし離型
を行う。図17(a)に従来例1によって製造された製
品6すなわち自動車用カップホルダー6(製品と同一符
号を付す)の一例が斜視図で示され、また同(b)に
(a)のA−A線断面図が示されている。
【0003】上記した従来例1では、製造可能な製品6
の中空率の限界が30%程度であるため、肉厚の大きい
厚肉部を有する製品への適用には、重量アップやヒケ発
生、成形サイクルが非常に長くなる等の問題がある。し
たがって、製品6例えば前記カップホルダー6の場合に
は、図17に示すような形状の製品設計を行うが、カッ
プホルダー6の外周部に厚肉の壁部6aを形成すること
になり、その壁6aで囲まれた部分が凹んだ凹部6bと
なるため、質感がなく、見栄え、製品剛性に問題が残
る。
【0004】このような問題を解決するものとして、次
の中空成形品の製造方法(従来例2という。)がある。
この製造方法についてその工程図を示した図18を参照
して簡単に述べる。図(a)において、金型2(従来例
1と同等部位には同一符号を付す。)のキャビティ内へ
の突出とこの突出位置からの後退が可能な可動中子9を
有する金型2を用い、キャビティ内に可動中子9が突出
した状態で、成形機ノズル1より金型2のキャビティ内
に溶融樹脂4を射出する。次に図(b)において、前記
キャビティ内に高圧ガスを圧入し中空部7を形成し、図
(c)に示すように前記可動中子9を後退させ、キャビ
ティ内の容積拡大を図ることにより、製品6の中空率を
アップする。次に図(d)において、高圧ガスによる保
圧を行い、冷却完了後、製品6内の高圧ガス回収を行
う。次に図(e)において、金型2を型開きし離型を行
う。図19(a)に従来例2によって製造された自動車
用カップホルダー6の一例が斜視図で示され、また同
(b)に(a)のB−B線断面図が示されている。なお
図19(a)の二点鎖線による斜線部は可動中子9の後
退部分を示す。
【0005】上記従来例2によると、従来例1のカップ
ホルダー6(図17参照)における凹部6bを排除して
全面的な厚肉化を図れるため、質感があり見栄えがよく
製品剛性の高いカップホルダー6を得ることが可能であ
る。なお従来例2としては、例えば特公平7−315号
公報があげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来例2
により、厚肉品で断面積が大きいもの及び断面積が変則
的なもの等、例えば前記カップホルダー6(図19参
照)を製造するような場合には、可動中子9を後退させ
る前における溶融樹脂4の中空部9の中空分布が不安定
で成形の度に異なる不特定なものしか得られない。この
可動中子9の後退前における中空分布が図20(a)に
平断面図で示されている。この状態で、可動中子9を後
退させて中空率を拡大した製品6によると、その中空分
布の平断面図を示した図20(b)に見られるように、
製品6の中空部7の不特定位置に不特定な厚みのリブ1
0が生成されやすく、このため製品6の意匠面にヒケが
発生し、外観品質の低下を招くとともに、前記リブ10
が形成される分、中空率の低い製品しか得られない。ま
た、リブ10が形成される位置により製品6の機械的強
度も異なる等の問題がある。
【0007】また特開平4−357009号公報には、
中空部の所定位置に所定の大きさの補強リブを意図的に
形成する製造方法が開示されている。しかし、製品の中
空部に補強リブを形成することから、製品の意匠面にヒ
ケが発生しやすい。
【0008】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであって、本発明が解決しようとする課題
は、可動中子の後退前に中空部の不特定なリブの生成を
防止することにより、リブによるヒケ発生を回避し、製
品の外観品質及び中空率の向上を図るとともに機械的強
度の均一な製品を安定して製造することのできる中空成
形品の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1の発明は、金型のキャビティ内への突出とこの突出
位置からの後退が可能な可動中子を有する金型のキャビ
ティ内に前記可動中子が突出した状態で、前記キャビテ
ィ内に溶融樹脂を射出し、更に前記キャビティ内に加圧
流体を圧入し、前記可動中子を後退させることにより、
中空成形品を成形する中空成形品の製造方法であって、
前記可動中子にはその突出状態においてキャビテイ内に
圧入される加圧流体の広がりを限定する突出部を設け、
前記可動中子の突出状態で突出部で限定されない部分に
おける溶融樹脂内に中空部を形成した後、前記可動中子
の後退により前記中空部を肉厚方向に拡張するととも
に、前記突出部による限定部分にほぼ全面的に前記中空
部を拡張させることを特徴とする中空成形品の製造方法
である。
【0010】前記請求項1記載の中空成形品の製造方法
によると、可動中子の突出状態において可動中子の突出
部でキャビテイ内に圧入される加圧流体の広がりを限定
し、その突出部で限定されない部分における溶融樹脂内
に中空部を形成することにより、可動中子の後退前にお
いて不特定なリブの生成がなく安定した中空分布が得ら
れる。この状態から、可動中子が後退することにより、
前記中空部が肉厚方向に拡張されるとともに、前記突出
部による限定部分にほぼ全面的に前記中空部が拡張され
ることにより、中空部の中空率が大幅に増大する。従っ
て、可動中子の後退前に中空部の不特定なリブの生成を
防止することにより、リブによるヒケ発生を回避し、製
品の外観品質及び中空率の向上を図るとともに機械的強
度の均一な製品を安定して製造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1〜8につい
て順に説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1について図1〜図7を参
照して説明する。なお説明の都合上、従来例と同等部位
には同一符号を付すことにする。図1に本製造方法によ
って製造された自動車用カップホルダー6が斜視図で示
されている。このカップホルダー6は、内部に中空部を
有する中空成形品からなり、所定肉厚のほぼH字形板状
に形成されている。カップホルダー6の下面6c(図1
においては裏面斜視図のため上面に表れている。)にお
いて面積が広く、中空分布が不安定になりそうな部位に
は、浅い深さの一つのほぼ四角形状の凹所6dが形成さ
れている。
【0012】次に、前記カップホルダー6の製造に用い
る金型2について、その断面図を示した図5を参照して
説明する。金型2は、型合わせにより前記カップホルダ
ー6に対応するキャビティを形成する固定側型板11と
可動側型板12とを備えている。固定側型板11は、固
定側取り付け板13の下面に取り付けられている。また
可動側型板12は、上側のスペーサブロック14を介し
て受け板15上に設置されている。受け板15は、下側
のスペーサブロック16を介して可動側取り付け板17
上に設置されている。可動側取り付け板17上には、エ
ジェクタピン18を有するエジェクタプレート19が配
置されている。なお図示しないが、可動側型板12には
射出成形機のノズルが接合されるスプルーが設けられて
いる。
【0013】金型2の可動側の構造について、図5の
他、図6(a)の斜視図及び同(b)の断面斜視図を参
照して述べる。可動側型板12には、前記カップホルダ
ー6の下面6cを含む下半部形状に対応する成形面が形
成されている。可動側型板12は、キャビティ内への突
出とこの突出位置からの後退が可能な可動中子9を有し
ている。可動中子9には、前記カップホルダー6の外周
部を除いた下面6c部分に対応する成形面が形成されて
いる。可動中子9の成形面には、前記カップホルダー6
の凹所6dに対応する突出部9aが形成されている。な
お突出部9aは、本形態のものでは可動中子9に一体に
組付けた固定中子21によって形成されているが、可動
中子9自体に形成してもよい。また可動中子9の成形面
の範囲を図1に二点鎖線で示した。
【0014】前記可動中子9は、それを載せたくさび型
スライドブロック22の水平方向のスライドによって昇
降させられる。すなわち図5に示すように、可動中子9
とスライドブロック22の当接面には、互い摺動可能に
面接触する斜面9b,22aが形成されている。スライ
ドブロック22は、前記受け板15上に摺動可能に設け
られており、前記上側のスペーサブロック14に設置し
た油圧シリンダ24の伸縮作動によって進退移動する。
前記斜面9b,22aは図5において右上がり勾配をな
しているため、スライドブロック22が図示右方へ往動
することにより可動中子9が後退すなわち下動し、また
スライドブロック22が復動することにより可動中子9
が突出すなわち上動する。なお油圧シリンダ24に代え
て、電動モータとボールねじとの組み合わせによる送り
機構によってスライドブロック22を進退移動させるこ
ともできる。また図示されないが、前記可動中子9とス
ライドブロック22との間には直角案内構造のすべり案
内手段が介装される。
【0015】続いて、上記金型2を使用してカップホル
ダー6を製造する工程について図2及び図3の各工程図
を参照して説明する。図2の各図は図1のA−A線断面
に相当する断面を示し、図3の各図は図1のB−B線断
面に相当する断面を示している。図2及び図3の各
(a)に示すように、可動中子9が金型2のキャビティ
内へ突出した状態で、図示しない成形機ノズルより金型
2のキャビティ(詳しくは固定側型板11と、可動中子
9を有する可動側型板12により形成されるキャビティ
をいう)内に溶融樹脂4を射出する。なお溶融樹脂4は
完全充填する場合と、欠肉気味に充填する場合がある。
【0016】次に図2及び図3の各(b)に示すよう
に、キャビティ内に高圧ガスを圧入するとともに可動中
子9は後退を開始する。この高圧ガスの圧入開始時にお
いて、可動中子9の突出部9aでキャビテイ内に圧入さ
れる加圧流体の広がりが限定されるため、その突出部9
aで限定されない部分における溶融樹脂4内に中空部7
が形成され、かつその中空部7は不特定なリブの生成が
なく安定した中空分布のものが形成される。このときの
中空部7の中空分布が図4(a)に示されている。
【0017】次に図2及び図3の各(c)に示すよう
に、可動中子9を後退させることによりキャビティ内の
容積拡大を図り中空率をアップする。すると、前記中空
部7が肉厚方向(図示上下方向)に拡張されるととも
に、前記突出部9aによる限定部分にほぼ全面的に前記
中空部7が拡張されることにより、中空部7の中空率が
大幅に増大する。このときの中空部7の中空分布が図4
(b)に示されている。その後、従来例1及び従来例2
と同様に、高圧ガスによる保圧を行い、冷却完了後、製
品6内の高圧ガス回収を行い、続いて金型2を型開きし
離型を行う。
【0018】上記した製造方法によると、可動中子9の
後退前に中空部7の不特定なリブの生成を防止すること
により、リブによるヒケ発生を回避し、製品6の外観品
質及び中空率の向上を図るとともに機械的強度の均一な
製品6を安定して製造することができる。
【0019】〔実施の形態2〕実施の形態2について図
7〜図9を参照して説明する。本実施の形態2は実施の
形態1の一部を変更したものであるからその変更部分に
ついて詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同
一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する
説明は省略する。また次以降の実施の形態についても同
様の考えで重複する説明は省略する。
【0020】図8に本製造方法によって製造された自動
車用カップホルダー6が斜視図で示されている。本カッ
プホルダー6の下面6c(図8においては裏面斜視図の
ため上面に表れている。)は、形態1における凹所6d
がなく全面的にフラットな面をなしている。すなわち前
記実施の形態1によるカップホルダー6に存在していた
凹所6d(図1参照)を排除することにより、カップホ
ルダー6の栄えが改良されている。
【0021】次に、前記カップホルダー6の製造に用い
る可動中子9について図7を参照して説明する。図7
(a)は斜視図、(b)は(a)の側断面図、(c)は
(b)のB−B線断面図である。可動中子9における突
出部9aは、可動中子9に昇降可能に設けた可動中子2
6によって形成されている。なお説明の都合上、可動中
子9を第1可動中子ともいい、可動中子26を第2可動
中子ともいう。また可動中子9,26の成形面の範囲を
図8に二点鎖線で示した。また図7(a)及び(b)に
は、第1可動中子9とスライドブロック22との間に介
装された直角案内構造のすべり案内手段(符号、28を
付す)が表されている。
【0022】第2可動中子26は、図7(b)及び
(c)に示すように突出部9aの下面に突出する軸部2
6aと、その軸部26aの下端に設けられた摺動子26
bとを備えている。第2可動中子26は、スプリング2
7の付勢によって常に下方へ付勢されており、摺動子2
6bの下面は円弧面に形成されており、その円弧面がス
ライドブロック22の斜面22a上に摺動可能に当接さ
れている。摺動子26bが当接する斜面22aの部分に
おいて、そのほぼ下半部には斜面22aより急勾配の斜
面(図7(c)に符号、22bを付す)が形成されてい
る。これにより、上昇位置にある両可動中子9,26が
スライドブロック22の往動により下動していくとき
に、往動の前半部分では両可動中子9,26が同期して
下動し、往動の後半部分では第1可動中子9が可動する
よりも早く第2可動中子26が下動することにより、往
動終了付近で突出部9aの成形面が第1可動中子9の成
形面と同一面をなすように設定している。なお第2可動
中子26の第1可動中子9に対する後退のタイミングや
速度は、斜面22bの形成位置、傾斜角度によって適宜
設定される。
【0023】上記した第2可動中子26を備えた第1可
動中子9を用いると、図9の工程図に示されるように、
(a),(b)は実施の形態1の場合(図2参照)と同
様であるが、(c)に示すように第1可動中子9の後退
完了時には、第1可動中子9と第2可動中子26との成
形面がフラットな面をなすため、図8に示すようにカッ
プホルダー6の下面6cを凹所6dのないフラットな面
に形成することができる。なお前記各可動中子9,26
を、個々に独立する昇降手段例えば油圧シリンダ、電動
モータとボールねじとの組み合わせによる送り機構によ
って制御することも可能である。また、図9の各図は図
8のA−A線断面に相当する断面で示されている。
【0024】〔実施の形態3〕実施の形態3について図
10〜図12を参照して説明する。本実施の形態3は実
施の形態2における第2可動中子26の摺動子26bが
摺動するスライドブロック22の斜面22aの当該斜面
部分に変更を加えたものである。図10(a)は第2可
動中子26を有する第1可動中子9を示す斜視図、
(b)は(a)の側断面図、(c)は(b)のB−B線
断面図である。また図11はスライドブロック22を示
す斜視図である。
【0025】図10に示すように、本実施の形態3にお
ける第2可動中子26の摺動子26bの下面は半球状面
に形成されている。また図10(c)及び図11に示す
ように、前記摺動子26bが摺動するスライドブロック
22の斜面22aの当該部分の案内面は、前記形態2に
おける斜面22bをその勾配をもって上方へ延長した斜
面(同一符号を付す)と、その斜面22aの上端から図
10(c)において右方へ水平状をなす水平面(符号、
22cを付す)とから形成されている。更に水平面22
cには図11によく表されるように凹み部22dが設け
られている。凹み部22dに摺動子26bの先端部(下
端部)が落ち込んだ時には、第1可動中子9と第2可動
中子26との成形面がフラットな面を形成する。
【0026】これにより、第1可動中子9が上昇位置に
あるときには、凹み部22dに摺動子26bの先端部が
落ち込み、第1可動中子9と第2可動中子26との成形
面がフラットな面を形成している。この状態からスライ
ドブロック22が往動されていくと、第1可動中子9が
定速で下動していく一方、第2可動中子26の摺動子2
6bが凹み部22dから水平面22cにのり上げること
で突出部9aがキャビティに突出し、続いて摺動子26
bが斜面22bを摺動していくことで、第1可動中子9
が可動するよりも早く第2可動中子26が下動すること
により、往動終了付近で突出部9aの成形面が第1可動
中子9の成形面と同一面をなすように設定している。
【0027】上記した第2可動中子26を備えた第1可
動中子9を用いると、図12の工程図に示されるよう
に、(b),(c)は実施の形態2の場合(図9参照)
とほぼ同様であるが、(a)に示すように第1可動中子
9の突出時に、第1可動中子9と第2可動中子26との
成形面をフラットな面にできる。このため、(a)の状
態で溶融樹脂4の射出を行うことにより、射出開始時に
おける突出部9a付近でのウエルド、ガス焼け、艶ムラ
の発生を防止することができる。詳しくは、実施の形態
1及び形態2のように溶融樹脂4の射出開示時に突出部
9aがキャビティに突出していると、樹脂の流れが悪く
なることが原因でウエルドや焼けが発生したり、突出部
9aの段差において圧力のかかり方が異なることが原因
で艶ムラが発生する場合があるが、このような場合には
本形態3に示すように射出開始時に第1可動中子9と第
2可動中子26との成形面をフラットな面とすることに
より、前記した成形不良の発生を防止することができ
る。また、図12の各図は図8のA−A線断面に相当す
る断面で示されている。
【0028】〔実施の形態4〕実施の形態4について図
13を参照して説明する。本実施の形態4は、可動中子
9の成形面が円形状の場合の突出部9aの一例であっ
て、図13(a)に成形面が示されているように、可動
中子9の成形面を等分する複数(図は8本を示す)の溝
部(符号、29を付す)が放射状にできるように突出部
9aが設けられている。従って、同(b)に可動中子9
の後退前の中空部7の中空分布を示すように、中空部7
が突出部9aの相互万の溝部分に沿って拡散していき、
不特定なリブの生成がなく安定した中空分布が得られ
る。この状態から、可動中子9が後退することにより、
同図(c)に可動中子9の後退前の中空部7の中空分布
を示すように、前記中空部7が突出部9aによる限定部
分にほぼ全面的に前記中空部7が拡張されていくことに
より、ほぼ円形の中空部7を形成することができる。
【0029】〔実施の形態5〕実施の形態5は実施の形
態4の変更例を示すもので、図14に示すように可動中
子9の成形面が四角形状をなしている。なお図14
(a),(b),(c)の各図は図13の各図に準して
表されている。
【0030】〔実施の形態6〕実施の形態6は実施の形
態4の変更例を示すもので、図15に示すように可動中
子9の成形面が三角形状をなしている。なお図15
(a),(b),(c)の各図は図13の各図に準して
表されている。
【0031】本発明は上記実施の形態1〜6に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更が可能である。例えば、加圧流体としては、使用
樹脂と反応又は混合しない気体又は液体であればよ
い。、例えば窒素ガス、ヘリウムガス等の不活性ガス、
空気、水、グリセリン等である。また本発明は、厚肉品
で断面積が大きいもの及び断面積が変則的な製品6であ
ればよく、上記カップホルダー6の他、ドアグラブ、ド
アコンソール、ハウジング等の厚肉樹脂製品に適用する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の中空成形品の製造方法によれ
ば、可動中子の後退前に中空部の不特定なリブの生成を
防止することにより、リブによるヒケ発生を回避し、製
品の外観品質及び中空率の向上を図るとともに機械的強
度の均一な製品を安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1により製造されたカップホルダー
の一例を示す斜視図である。
【図2】製造工程を示す工程図である。
【図3】製造工程を示す工程図である。
【図4】中空部の中空分布を示す説明図である。
【図5】金型を示す断面図である。
【図6】可動側型板の説明図である。
【図7】実施の形態2に係る可動中子の説明図である。
【図8】実施の形態2により製造されたカップホルダー
の一例を示す斜視図である。
【図9】製造工程を示す工程図である。
【図10】実施の形態3に係る可動中子の説明図であ
る。
【図11】スライダの斜視図である。
【図12】製造工程を示す工程図である。
【図13】実施の形態4を示す説明図である。
【図14】実施の形態5を示す説明図である。
【図15】実施の形態6を示す説明図である。
【図16】従来例1を示す説明図である。
【図17】従来例1により製造されたカップホルダーの
一例を示す説明図である。
【図18】従来例2を示す説明図である。
【図19】従来例2により製造されたカップホルダーの
一例を示す説明図である。
【図20】中空部の中空分布の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 2 金型 4 溶融樹脂 7 中空部 9 可動中子 9a 突出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のキャビティ内への突出とこの突出位
    置からの後退が可能な可動中子を有する金型のキャビテ
    ィ内に前記可動中子が突出した状態で、前記キャビティ
    内に溶融樹脂を射出し、更に前記キャビティ内に加圧流
    体を圧入し、前記可動中子を後退させることにより、中
    空成形品を成形する中空成形品の製造方法であって、前
    記可動中子にはその突出状態においてキャビテイ内に圧
    入される加圧流体の広がりを限定する突出部を設け、前
    記可動中子の突出状態で突出部で限定されない部分にお
    ける溶融樹脂内に中空部を形成した後、前記可動中子の
    後退により前記中空部を肉厚方向に拡張するとともに、
    前記突出部による限定部分にほぼ全面的に前記中空部を
    拡張させることを特徴とする中空成形品の製造方法。
JP26861696A 1996-10-09 1996-10-09 中空成形品の製造方法及びその製造方法に用いる金型 Expired - Fee Related JP3630878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26861696A JP3630878B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 中空成形品の製造方法及びその製造方法に用いる金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26861696A JP3630878B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 中空成形品の製造方法及びその製造方法に用いる金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10113944A true JPH10113944A (ja) 1998-05-06
JP3630878B2 JP3630878B2 (ja) 2005-03-23

Family

ID=17461027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26861696A Expired - Fee Related JP3630878B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 中空成形品の製造方法及びその製造方法に用いる金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3630878B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166431A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Apic Yamada Corp 金型装置
EP1342546A1 (de) 2002-03-08 2003-09-10 THEYSOHN Formenbau GmbH Spritzgiesswerkzeug mit Schieber aus beweglichen Segmenten

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166431A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Apic Yamada Corp 金型装置
EP1342546A1 (de) 2002-03-08 2003-09-10 THEYSOHN Formenbau GmbH Spritzgiesswerkzeug mit Schieber aus beweglichen Segmenten

Also Published As

Publication number Publication date
JP3630878B2 (ja) 2005-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5849377A (en) Injection-molded hollow article, hollow injection molding method and metal mold therefor
JPH10113944A (ja) 中空成形品の製造方法
JP2007223104A (ja) 自動車用内装部品及びその製造方法
JP3450444B2 (ja) 高中空射出成形型物の製造方法
KR101891682B1 (ko) 자동차용 내장재의 제조 장치
JP2701681B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法及び成形用金型装置
JP6561028B2 (ja) 射出成形用金型及び車両実装部品の製造方法
JP2876935B2 (ja) 射出成形用金型装置
JP3136416B2 (ja) 中空成形型物の射出成形方法
JP2661656B2 (ja) 射出成形方法
JP2736664B2 (ja) 射出成形品の製法
JP2002283422A (ja) 射出成形方法および成形品
JP2005035196A (ja) 射出成形方法及び金型並びに射出成形装置
JPH06847A (ja) 射出成形用金型装置
JPH0671707A (ja) 射出圧縮成形方法における圧縮補正方法
JPH1052835A (ja) 樹脂成形品のサンドイッチ成形方法及びその金型並びに樹脂成形品
CN115447075A (zh) 一种冷流道微孔注射成型模具及其微开模方法
JP2004181677A (ja) 射出発泡成形方法およびそれに用いる成形型
JPH06278178A (ja) 射出成形品の製造方法および成形装置
JP2005144864A (ja) 発泡成形用金型
JPH07156220A (ja) 射出成形金型
JP6330874B2 (ja) 可動構造体を内部に備えた金型および当該金型を用いた成形品の製造方法
JPH0966546A (ja) 成形金型
JPS588622A (ja) 精密プラスチツク部品の成形方法
JP2846187B2 (ja) 中空成形品の射出成形金型およびその成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041215

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371