JPH0810419A - 遊技機枠及び遊技機枠の成形方法 - Google Patents

遊技機枠及び遊技機枠の成形方法

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JPH0810419A
JPH0810419A JP17353194A JP17353194A JPH0810419A JP H0810419 A JPH0810419 A JP H0810419A JP 17353194 A JP17353194 A JP 17353194A JP 17353194 A JP17353194 A JP 17353194A JP H0810419 A JPH0810419 A JP H0810419A
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JP
Japan
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synthetic resin
resin material
molding
frame
injection nozzle
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Application number
JP17353194A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂材料の使用量を少なくできると共
に、成形時の冷却過程での所謂ヒケや反りの発生を防止
して容易に製作でき、しかも簡単な構造で十分な剛性、
強度を確保できる遊技機枠を提供する。 【構成】 矩形状の外枠1 と、この外枠1 に装着された
前枠2 とを備え、且つ枠1,2 を合成樹脂材料34により成
形した遊技機において、枠1,2 を中空状に構成し、この
枠1,2 の内部を密閉して密閉空間16,25 としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾球遊技機等に用いる
遊技機枠及び遊技機枠の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機、アレンジボール機、回動式
遊技機等の各種遊技機は、矩形状の外枠と、この外枠の
前側に開閉自在に枢着された前枠とを備え、前枠に形成
された窓孔に対応して、前枠に遊技盤等の遊技手段を着
脱自在に装着している。この種の遊技機において、外
枠、前枠等の枠は、従来、ベニヤ合板やラワン材等の木
材を使用して製作していたが、近年の木材資材の高騰、
或いは森林資源の保護等から、合成樹脂材料を使用して
金型により一体成形する傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】外枠、前枠等の枠を合
成樹脂材料により一体成形する場合、最も一般的な成形
方法として射出成形法を採用することが考えられ、現に
射出成形により成形した製品もある。
【0004】しかし、外枠、前枠等の枠を合成樹脂によ
り製作する場合、合成樹脂材料の使用量を極力少なくし
つつ、十分な剛性、強度を確保するためには、枠の各部
にリブ等の補強部を複雑に設ける必要があって、金型の
構造が非常に複雑になり、製作コストがアップする欠点
がある。
【0005】また枠の各部にリブ等の補強部を複雑に設
けた場合、その部分の肉厚が他の部分に比較して非常に
大になるため、成形時の冷却過程での合成樹脂材料の収
縮速度の違い等によって、補強部に対応する箇所に所謂
ヒケが発生したり、枠全体に反りが発生する等の問題も
ある。
【0006】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、合成
樹脂材料の使用量を少なくできると共に、成形時の冷却
過程での所謂ヒケや反りの発生を防止して容易に製作で
き、しかも簡単な構造で十分な剛性、強度を確保できる
遊技機枠及び遊技機枠の成形方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、矩形状の外枠1 と、この外枠1 に装着された前枠2
とを備え、且つ枠1,2 を合成樹脂材料34により成形した
遊技機において、枠1,2 を中空状に構成し、この枠1,2
の内部を密閉して密閉空間16,25 としたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、枠1,2 の密閉空間16,25 内に不活性
ガス等のガスを充填したものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、枠1,2 の密閉空間16,25 を挟
む両側の肉部19,20 ・29,30 間を、内周側が取り付け孔
18、開口26,27,28等の所定形状に形成された筒状部21,3
1,46で一体に連結したものである。
【0010】請求項4に記載の本発明は、金型32,33 の
成形キャビティ37,38 内に合成樹脂材料34を注入して遊
技機枠を成形するに際し、注入ノズル36により合成樹脂
材料34内に加圧流体を注入し、この加圧流体によって合
成樹脂材料34を成形キャビティ37,38 に沿って加圧して
中空状に成形した後、注入ノズル36のノズル跡45に合成
樹脂材料34a を充填して密封するものである。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明において、金型32,33 の成形キャビティ37,38
に合成樹脂材料34を案内するランナー39の成形キャビテ
ィ37,38 側の端部近傍に、注入ノズル36を成形キャビテ
ィ37,38 内に出退自在に備えて置き、枠成形キャビティ
37,38 内に突出する注入ノズル36により合成樹脂材料34
内に加圧流体を注入して加圧した後、注入ノズル36を抜
いてランナー39からノズル跡45に合成樹脂材料34a を充
填して密封するものである。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項4又は
5に記載の発明において、成形キャビティ37,38 内に突
出し又は突出可能な筒状部成形具40,41,53を備えて置
き、加圧流体によって合成樹脂材料34を成形キャビティ
37,38 と筒状部成形具40,41,53とに沿って加圧して中空
状に成形するものである。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項4、5
又は6に記載の発明において、加圧流体として不活性ガ
ス等のガスを用い、このガスによって合成樹脂材料34を
成形キャビティ37,38 の内面に沿って加圧した状態で注
入ノズル36を抜き、注入ノズル36のノズル跡45に合成樹
脂材料34a を注入して密封するものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明では、枠1,2 を中空状
に構成し、この枠1,2 の内部を密閉して密閉空間16,25
としているため、合成樹脂材料34の使用量が少なくなる
と共に、成形時の冷却過程での所謂ヒケや反りの発生が
なく、しかも簡単な構造で十分な剛性、強度を確保でき
る。
【0015】請求項2に記載の本発明では、枠1,2 の密
閉空間16,25 内に不活性ガス等のガスを充填しているた
め、このガス圧によって内部側から枠1,2 を補強でき
る。
【0016】請求項3に記載の本発明では、内周側が取
り付け孔18、開口26,27,28等の所定形状に成形された筒
状部21,31,46によって、枠1,2 の密閉空間16,25 を挟む
両側の肉部19,20 ・29,30 間を一体に連結しているた
め、この筒状部21,31,46で枠1,2 の取り付け孔18、開口
26,27,28等の周辺部分の肉部19,20 ・29,30 間を補強で
きる。
【0017】請求項4に記載の本発明では、金型32,33
の成形キャビティ37,38 内に合成樹脂材料34を注入して
遊技機枠1,2 を成形するに際し、注入ノズル36により合
成樹脂材料34内に加圧流体を注入し、この加圧流体によ
って合成樹脂材料34を成形キャビティ37,38 に沿って加
圧して中空状に成形する。そして、注入ノズル36のノズ
ル跡45に合成樹脂材料34a を充填して密封する。これに
よって、内部が密閉空間16,25 となった枠1,2 を容易に
成形できる。
【0018】請求項5に記載の本発明では、ランナー39
から成形キャビティ37,38 内に合成樹脂材料34を注入し
た後、成形キャビティ37,38 内に突出する注入ノズル36
により合成樹脂材料34内に加圧流体を注入して加圧す
る。そして、次に注入ノズル36を抜き、そのノズル跡45
にランナー39からの合成樹脂材料34a を充填して密封す
る。この時、ランナー39の成形キャビティ37,38 側の端
部近傍に注入ノズル36を出退自在に配置しているので、
成形用の合成樹脂材料34を密封用に利用して、ノズル跡
45を容易に密封できる。
【0019】請求項6に記載の本発明では、加圧流体に
よって合成樹脂材料34を成形キャビティ37,38 に沿って
加圧する時に、同時に筒状部成形具40,41,53に沿って合
成樹脂材料34を加圧して成形する。このため、密閉空間
16,25 を挟む両側の肉部19,20 ・29,30 間を一体に連結
する筒状部21,31,46を容易に成形できる。
【0020】請求項7に記載の本発明では、加圧流体と
して不活性ガス等のガスを用い、このガスによって合成
樹脂材料34を成形キャビティ37,38 に沿って加圧した状
態で注入ノズル36を抜き、注入ノズル36のノズル跡45に
合成樹脂材料34a を充填して密封する。このため、内部
の密閉空間16,25 にガスを充填した枠1,2 を容易に成形
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図12は本発明の第1実施例を示す。図
1はパチンコ機の斜視図である。図1において、1 は矩
形状に構成された外枠、2 は矩形板状に構成された前枠
である。前枠2 は外枠1 の前側に上下一対のヒンジ3 に
より開閉自在に枢着され、且つ上部側に窓孔4 が形成さ
れている。
【0022】5 はガラス扉、6 は前面板で、これらは前
枠2 の窓孔4 に対応して上下に配置され且つ開閉自在に
枢着されている。7 は遊技手段を構成する遊技盤で、ガ
ラス扉5 に対応して前枠2 の窓孔4 に後側から着脱自在
に装着されている。8 は上部装飾体である。なお、遊技
盤7 の前面には、遊技球を案内するガイドレール、多数
の障害釘、或いは変動図柄表示装置、入賞装置等の各種
遊技部品(図示省略)が装着されている。
【0023】前面板6 は金属板製であって、左側の端部
のヒンジを介して前枠2 に開閉自在に枢着されている。
この前枠2 には、発射装置(図示省略)に供給するため
の遊技球を入れる上皿9 が設けられている。前枠2 の下
部には、上皿9 から溢流する遊技球を受ける下皿10と、
発射装置を操作する操作ハンドル11とが配置されてい
る。
【0024】外枠1 及び前枠2 は、ABS樹脂、その他
の適当な合成樹脂材料により一体成形した合成樹脂製で
ある。外枠1 は、図2乃至図5に示すように、横方向に
配置された上下一対の上枠部12及び下枠部13と、この上
・下枠部12,13 の両端部を上下に連結する左右一対の縦
方向の側枠部14と、左右一対の側枠部14の下端部及び下
枠部13の前端部を連結する下前枠15部とを一体に備えて
いる。そして、外枠1 は、各枠部12〜15の内部が互いに
連通する中空状に構成され、その内部は密閉された密閉
空間16となっている。下枠部13及び各側枠部14には、外
枠1 を島構造体17に固定するための取り付け孔18が適当
数だけ設けられている。
【0025】即ち、各枠部13,14 には、図5に示すよう
に、取り付け孔18の穿孔位置に夫々対応して、その内部
の密閉空間16を挟む両側の肉部19,20 間を連結するよう
に筒状部21が一体に形成されており、この筒状部21の内
周側が貫通状の取り付け孔18となっている。そして、こ
の各取り付け孔18に釘等の固定具22を挿入して、外枠1
を島構造体17に固定するようになっている。
【0026】前枠2 は、図2、図3及び図6に示すよう
に、中央部分に矩形状の窓孔4 を有する矩形板状であっ
て、この前枠2 の後側には窓孔4 を取り囲むように装着
枠部23が一体に設けられている。装着枠部23は下側が開
放する門形であって、この装着枠部23の内周側には遊技
盤7 を着脱自在に装着するための段部24が形成されてい
る。そして、この前枠2 は、その装着枠部23の内部から
前枠2 の内部に跨がって互いに連通する中空状に構成さ
れ、その内部は密閉された密閉空間25となっている。
【0027】前枠2 には、例えば上装飾体8 用のランプ
孔26が上部に、下皿10に対応する開口27と操作ハンドル
11用の開口28とが下部に夫々形成されている。即ち、前
枠2には、図2に示すように、ランプ孔26、開口27,28
の各穿孔位置に夫々対応して、その内部の密閉空間25を
挟む両側の肉部29,30 間を連結するように筒状部31が一
体に形成されており、この筒状部31の内周側が貫通状の
ランプ孔26、開口27,28 となっている。
【0028】この前枠2 を成形する場合には、例えば図
7及び図8に示すような構造の前枠成形金型装置を使用
して、射出成形法とブロー成形法とを併用した成形方法
によって一体に成形する。
【0029】即ち、前枠成形金型装置は、ベッド上に固
定された下金型32と、この下金型32の上方の昇降枠に装
着された上金型33と、合成樹脂材料34を射出するための
射出ノズル35と、加圧流体注入用の注入ノズル36と、筒
状部成形具40,41 とを備えている。下金型32と上金型33
との間には、前枠成形キャビティ37と装着枠部成形キャ
ビティ38とが連通状に設けられ、この成形キャビティ3
7,38 内に射出ノズル35からライナー39を介して溶融状
態の合成樹脂材料34を射出するようになっている。
【0030】注入ノズル36は先端に逆止弁付きのノズル
孔を有し、先端部側がライナー39の前枠成形キャビティ
37側の端部の近傍を経て、前枠成形キャビティ37に対し
て出退するように上金型33内に組み込まれており、この
注入ノズル36はシリンダ44により出退方向に駆動可能に
なっている。注入ノズル36は配管42を介して加圧流体供
給装置43に接続され、この加圧流体供給装置43から供給
される窒素ガスその他の不活性ガス、又は空気等のガス
を加圧流体として成形キャビティ37,38 の合成樹脂材料
34内に注入するようになっている。
【0031】筒状部成形具40,41 は、ランプ孔26、開口
27,28 用の筒状部31を成形するためのものであって、前
枠成形キャビティ37に対して出退するように下金型32に
組み込まれており、この各筒状部成形具40,41 は図外の
シリンダにより上下に出退駆動可能である。
【0032】そこで、成形に際しては、先ず図7及び図
8に示すように、下金型32上に上金型33を降ろして型締
めを行い、その後、上・下金型32,33 間の成形キャビテ
ィ37,38 内に射出ノズル35から溶融状態の合成樹脂材料
34を所定量だけ射出する。すると図9の(A)及び
(B)に示すように、各成形キャビティ37,38 内に所定
量の合成樹脂材料34が充填されるので、この合成樹脂材
料34の射出と同時又は射出後に、シリンダ44により注入
ノズル36を成形キャビティ37,38 側に突出させて、図9
の(A)に仮想線で示すように、注入ノズル36の少なく
とも先端部を合成樹脂材料34内に挿入する。
【0033】次に、注入ノズル36を合成樹脂材料34内に
挿入した状態で、加圧流体供給装置43側から配管42、注
入ノズル36を介して合成樹脂材料34内に窒素ガス等の加
圧流体を注入し、合成樹脂材料34を内側から所定の圧力
で加圧する。すると、加圧流体によって合成樹脂材料34
が内側から均等に加圧されて成形キャビティ37,38 内で
膨らみ、図10の(A)及び(B)に示すように、成形
キャビティ37,38 の内面形状及び筒状部成形具40,41 の
外面形状に沿って略均等な厚さになるように押し付けら
れるので、合成樹脂材料34の内部に空間が形成され、全
体が中空状となる。
【0034】この加圧状態を一定時間保持しておけば、
溶融状態の合成樹脂材料34が次第に冷却し硬化するた
め、その硬化後、加圧流体による加圧力を高圧から適当
な低圧状態まで減圧して、その低圧に維持した状態のま
まで、図11に示すように、シリンダ44により注入ノズ
ル36を後退させて成形キャビティ37,38 内の成形品2Aか
ら抜き取る。
【0035】すると、図11に示すように、成形品2Aの
注入ノズル36に対応する部分に孔状のノズル跡45ができ
るので、その注入ノズル36を抜いた後、射出ノズル35か
らライナー39を経てノズル跡45の孔に合成樹脂材料34a
を充填して、その合成樹脂材料34a を硬化させる。
【0036】これによって、図12に示すように、成形
品2Aのノズル跡45を合成樹脂材料34a で密封することが
でき、内部が密閉空間25となり、しかもその密閉空間25
に窒素ガス等のガスが充填された前枠2 を成形できる。
そして、次に上金型33を上昇させて型開きを行い、下金
型32側に残った成形品2Aを取り出せば、図6に示すよう
に、装着枠部23を一体に備え且つ密閉空間25にガスを充
填した密閉中空状の前枠2 が得られる。
【0037】このような方法で成形した装着枠部23付き
の前枠2 は、中空状の内部が密閉空間25となっているの
で、ノズル跡45が開放状態のものに比較して剛性、強度
が向上する。しかも、前枠2 の内部を単に密閉空間25と
するだけでなく、その密閉空間25内に窒素ガス等のガス
を低圧状態で充填しているため、前枠2 の各肉部29,30
にかかる外力に対してガス圧で対向することができ、前
枠2 の剛性、強度が著しく増大する。
【0038】従って、前枠2 を中空状に構成し、その内
部の密閉空間25にガスを充填するという極く簡単な構造
であるにも拘わらず、前枠2 の剛性、強度を十分に確保
することができる。
【0039】更に、前枠2 を密閉中空状にし、その密閉
空間25にガスを充填して剛性、強度を確保しているた
め、下金型32及び上金型33の構造も比較的簡単なものに
でき、装着枠部23付きの前枠2 を安価に製作できる。し
かも、前枠2 の各肉部29,30 の厚さを薄くすることが可
能であり、合成樹脂材料34の使用量を大幅に削減するこ
とができると共に、成形時の冷却過程での所謂ヒケや反
りの発生を防止でき、装着枠部23付きの前枠2 を美麗且
つ容易に製作できる。また成形キャビティ37,38 に複雑
な補強リブ成形部を設けて置く必要がないので、金型の
製作も容易且つ安価になる利点がある。
【0040】前枠2 にはランプ孔26、開口27,28 がある
が、これらも前枠成形キャビティ37内に突出する筒状部
成形具40,41 によって同時に成形することができる。し
かも、ランプ孔26、開口27,28 を形成する筒状部31で前
枠2 の表裏両側の肉部29,30を連結しているため、この
筒状部31で前枠2 の両肉部29,30 を内部側から補強する
ことができ、ランプ孔26、開口27,28 の周辺部分の強度
が向上する。
【0041】また注入ノズル36の成形品2Aから抜いた
後、そのノズル跡45にライナー39から合成樹脂材料34a
を充填してノズル跡45を密封するため、ノズル跡45の密
封も非常に容易に行うことができる。なお、前枠2 の窓
孔4 の周縁部を装着枠部23で補強できるため、これによ
っても前枠2 の剛性、強度が向上する。
【0042】外枠1 を成形する場合にも、前述と略同様
な方法で容易に成形することができる。しかし、前枠2
の成形時には、金型32,33 の型抜き方向とランプ孔26、
開口27,28 の方向が一致しているので、筒状部成形具4
0,41 は固定でも良いが、この外枠1 の場合には、金型3
2,33 の型抜き方向と取り付け孔18の方向とが直交して
いるので、取り付け孔18を成形するための筒状部成形具
は成形キャビティに対して出退させる必要がある。
【0043】図13乃至図16は本発明の第2実施例を
例示する。図13及び図14に示すように、前枠2 の下
部の開口27,28 の周辺部には、その前後の肉部29,30 を
連結する筒状部46によって取り付け孔47が形成されてい
る。取り付け孔47は後側が大径となるテーパー状であっ
て、前端側は肉部29によって閉塞されている。そして、
この取り付け孔47に螺合するネジ48によって取り付け板
49が前枠2 に固定され、また取り付け板49にはスペーサ
50、取り付け台51を介して発射装置用のモーター52が装
着されている。
【0044】このような取り付け孔47を有する前枠2 を
成形する場合には、図15に示すように、下金型32側
に、成形キャビティ37内に突出するピン状の筒状部成形
具53を各取り付け孔47に対応させて設けて置く。そし
て、成形キャビティ37内に合成樹脂材料34を射出した
後、この合成樹脂材料34内に注入ノズル36から加圧流体
を注入して加圧すると、図16に示すように、成形キャ
ビティ37及び筒状部成形具53に沿って合成樹脂材料34が
略均等に押し付けられるため、第1実施例と同様に成形
することができる。
【0045】図17は本発明の第3実施例を例示し、前
枠2 の後側にノズル跡等の開口54を残して置き、成型後
に、この開口54にゴム製等の栓55を装着して、前枠2 の
内部を密閉空間としたものである。この実施例のよう
に、前枠2 の成型後に密閉しても良い。
【0046】以上、本発明の各実施例について説明した
が、本発明はこれらに限定されるものではない。例え
ば、第1実施例では、加圧流体による合成樹脂材料34の
加圧後、注入ノズル36を抜く際に大気圧まで減圧して、
成形品2Aの内部のガスを抜き、その後、ランナー39から
ノズル跡45に合成樹脂材料34a を充填して、そのノズル
跡45を密封しても良い。
【0047】また第1実施例の前枠2 は、装着枠部23を
一体に備えた構造としているが、装着枠部23と別体にし
ても良い。また外枠1 、前枠2 に使用する合成樹脂材料
34は、単一材料でも良いが、色が異なる同種又は異種の
複数の合成樹脂材料34を組み合わせて使用しても良い
し、同一色で強度の異なる合成樹脂材料34を使用して、
外枠1 等に要求される強度の差に応じて各合成樹脂材料
34を使い分けても良い。
【0048】更に、外枠1 、前枠2 の構造は、実施例以
外のものでも良い。その他、アレンジボール機、回転式
遊技機等の各種遊技機の外枠1 、前枠2 についても同様
に実施可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、矩形
状の外枠1 と、この外枠1 に装着された前枠2 とを備
え、且つ枠1,2 を合成樹脂材料34により成形した遊技機
において、枠1,2 を中空状に構成し、この枠1,2 の内部
を密閉して密閉空間16,25 としているので、合成樹脂材
料34の使用量を少なくできると共に、成形時の冷却過程
での所謂ヒケや反りの発生を防止して容易に製作でき、
しかも簡単な構造で十分な剛性、強度を確保できる。
【0050】請求項2に記載の本発明にれば、枠1,2 の
密閉空間16,25 内に不活性ガス等のガスを充填している
ので、密閉空間16,25 内のガス圧によって枠1,2 を補強
することができる。
【0051】請求項3に記載の本発明によれば、枠1,2
の密閉空間16,25 を挟む両側の肉部19,20 ・29,30 間
を、内周側が取り付け孔18、開口26,27,28等の所定形状
に形成された筒状部21,31,46で一体に連結しているの
で、筒状部21,31,46で枠1,2 の取り付け孔18、開口26,2
7,28等の周辺部分を補強することができる。
【0052】請求項4に記載の本発明によれば、金型3
2,33 の成形キャビティ37,38 内に合成樹脂材料34を注
入して遊技機枠を成形するに際し、注入ノズル36により
合成樹脂材料34内に加圧流体を注入し、この加圧流体に
よって合成樹脂材料34を成形キャビティ37,38 に沿って
加圧して中空状に成形した後、注入ノズル36のノズル跡
45に合成樹脂材料34a を充填して密封するので、内部が
密閉空間16,25 となった枠1,2 を容易に成形することが
できる。
【0053】請求項5に記載の本発明によれば、金型3
2,33 の成形キャビティ37,38 に合成樹脂材料34を案内
するランナー39の成形キャビティ37,38 側の端部近傍
に、注入ノズル36を成形キャビティ37,38 内に出退自在
に備えて置き、成形キャビティ37,38 内に突出する注入
ノズル36により合成樹脂材料34内に加圧流体を注入して
加圧した後、注入ノズル36を抜いてランナー39からノズ
ル跡45に合成樹脂材料34aを充填して密封するので、成
形用の合成樹脂材料34を密封用に利用して、ノズル跡45
を容易に密封することができる。
【0054】請求項6に記載の本発明によれば、成形キ
ャビティ37,38 内に突出し又は突出可能な筒状部成形具
40,41,53を備えて置き、加圧流体によって合成樹脂材料
34を成形キャビティ37,38 と筒状部成形具40,41,53とに
沿って加圧して中空状に成形するので、密閉空間16,25
を挟む両側の肉部19,20 ・29,30 間を連結する筒状部2
1,31,46を有する枠1 ,2を容易に成形することができ
る。
【0055】請求項7に記載の本発明は、請求項4、5
又は6に記載の発明において、加圧流体として不活性ガ
ス等のガスを用い、このガスによって合成樹脂材料34を
成形キャビティ37,38 の内面に沿って加圧した状態で注
入ノズル36を抜き、注入ノズル36のノズル跡45に合成樹
脂材料34a を充填して密封するので、内部の密閉空間1
6,25 にガスを充填した枠1,2 を容易に成形することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すパチンコ機の斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施例を示す外枠と前枠との縦断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す外枠と前枠との横断
面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す外枠の一部切り欠き
斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す外枠の取り付け部の
断面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す前枠の斜視図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例を示す前枠成形金型装置の
断面図である。
【図8】図7のX−X線断面図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す合成樹脂材料の注入
状態の断面図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す加圧状態の断面図
である。
【図11】本発明の第1実施例を示す孔密封時の断面図
である。
【図12】本発明の第1実施例を示す孔密封状態の断面
図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す前枠の斜視図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図15】本発明の第2実施例を示す合成樹脂材料の注
入状態の断面図である。
【図16】本発明の第2実施例を示す加圧状態の断面図
である。
【図17】本発明の第3実施例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外枠 2 前枠 7 遊技盤 16,25 密閉空間 18 取り付け孔 19,20,29,30 肉部 21,31,46 筒状部 26,27,28 開口 32 下金型 33 上金型 34,34a 合成樹脂材料 35 射出ノズル 36 注入ノズル 37 前枠成形キャビティ 38 装着枠部成形キャビティ 39 ランナー 40,41,53 筒状部成形具 43 加圧流体供給装置 45 ノズル跡

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の外枠(1) と、この外枠(1) に装
    着された前枠(2) とを備え、且つ枠(1)(2)を合成樹脂材
    料(34)により成形した遊技機において、枠(1)(2)を中空
    状に構成し、この枠(1)(2)の内部を密閉して密閉空間(1
    6)(25)としたことを特徴とする遊技機枠。
  2. 【請求項2】 枠(1)(2)の密閉空間(16)(25)内に不活性
    ガス等のガスを充填したことを特徴とする請求項1に記
    載の遊技機枠。
  3. 【請求項3】 枠(1)(2)の密閉空間(16)(25)を挟む両側
    の肉部(19)(20)・(29)(30)間を、内周側が取り付け孔(1
    8)、開口(26)(27)(28)等の所定形状に形成された筒状部
    (21)(31)(46)で一体に連結したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の遊技機枠。
  4. 【請求項4】 金型(32)(33)の成形キャビティ(37)(38)
    内に合成樹脂材料(34)を注入して遊技機枠を成形するに
    際し、注入ノズル(36)により合成樹脂材料(34)内に加圧
    流体を注入し、この加圧流体によって合成樹脂材料(34)
    を成形キャビティ(37)(38)に沿って加圧して中空状に成
    形した後、注入ノズル(36)のノズル跡(45)に合成樹脂材
    料(34a) を充填して密封することを特徴とする遊技機枠
    の成形方法。
  5. 【請求項5】 金型(32)(33)の枠成形キャビティ(37)(3
    8)に合成樹脂材料(34)を案内するランナー(39)の成形キ
    ャビティ(37)(38)側の端部近傍に、注入ノズル(36)を枠
    成形キャビティ(37)(38)内に出退自在に備えて置き、枠
    成形キャビティ(37)(38)内に突出する注入ノズル(36)に
    より合成樹脂材料(34)内に加圧流体を注入して加圧した
    後、注入ノズル(36)を抜いてランナー(39)からノズル跡
    (45)に合成樹脂材料(34a) を充填して密封することを特
    徴とする請求項4に記載の遊技機枠の成形方法。
  6. 【請求項6】 成形キャビティ(37)(38)内に突出し又は
    突出可能な筒状部成形具(40)(41)(53)を備えて置き、加
    圧流体によって合成樹脂材料(34)を成形キャビティ(37)
    (38)と筒状部成形具(40)(41)(53)とに沿って加圧して中
    空状に成形することを特徴とする請求項4又は5に記載
    の遊技機枠の成形方法。
  7. 【請求項7】 加圧流体として不活性ガス等のガスを用
    い、このガスによって合成樹脂材料(34)を成形キャビテ
    ィ(37)(38)に沿って加圧した状態で注入ノズル(36)を抜
    き、注入ノズル(36)のノズル跡(45)に合成樹脂材料(34
    a) を充填して密封することを特徴とする請求項4、5
    又は6に記載の遊技機枠の成形方法。
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