JPH0712621B2 - 中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型 - Google Patents
中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型Info
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- JPH0712621B2 JPH0712621B2 JP3232474A JP23247491A JPH0712621B2 JP H0712621 B2 JPH0712621 B2 JP H0712621B2 JP 3232474 A JP3232474 A JP 3232474A JP 23247491 A JP23247491 A JP 23247491A JP H0712621 B2 JPH0712621 B2 JP H0712621B2
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- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
Description
中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型に関
する。更に詳しくは、広い範囲に亙って大きな中空部を
有し、かつ部分的に中空部を支える支持部を形成するこ
とで補強された中空射出成形型物、その中空射出成形方
法及び金型に関する。
量の溶融樹脂を射出すると共に加圧流体(主にガス体)
を金型キャビティに圧入して中空部を有する中空射出成
形型物を成形するに際し、部分的に中実のリブを残すこ
とで必要な強度を得ようとすることが行われている。
書には、金型キャビティに突起物を付けると共に、溶融
樹脂の粘度、弾性密度、溶融樹脂と加圧流体の界面張力
等を調整することが示されている。突起物を付けた箇所
は金型キャビティの厚さが小さくなって加圧流体が通過
しにくくなるので、突起物を付けた箇所を境にして複数
の中空部が形成され、突起物の付近は中実のリブとして
残ることになる。
は、金型キャビティ内の溶融樹脂の流動性や量等に分布
を持たせ、金型キャビティ内の流動性の高い溶融樹脂部
分や量の少ない溶融樹脂部分にガス体を導いて中空部と
し、他の部分を中実のリブとして残すことが示されてい
る。また、厚みの異なる部分を設けた金型キャビティに
溶融樹脂とガス体を圧入したり、金型キャビティに溶融
樹脂とガス体を圧入すると共に金型キャビティを部分的
に拡大することで、金型キャビティの厚い部分や拡大し
た部分に優先的にガス体を導入して中空部とし、金型キ
ャビティの薄い部分や拡大しなかった部分を中実のリブ
として残すこと、更にはこの両者を併用することも示さ
れている。
5号明細書に示される方法では、高い突起物を付ければ
加圧流体の導入箇所を確実に区分けできるが、高い突起
物に対応する部分は中空射出成形型物の深い凹部となっ
てリブの肉厚を薄くしてしまい、かえって強度低下を来
すことにもなる。突起物の高さを低くすればこれを防止
できるが、加圧流体導入箇所の区分けが不正確になる。
このため、リブの位置や大きさが偶然性に支配されやす
くなって、図18及び図19に示されるようにリブ10
1の位置及び形状が不規則になり、これらを予め設計す
ることがでないので、真に必要な箇所に必要な大きさの
リブ101を確実に残すことができなくなる。また、金
型キャビティに付けられる突起物は、得られる中空射出
成形型物に、本来不要な凹部102を形成することにな
る。
される方法の内、金型キャビティ内の溶融樹脂の流動性
や量に分布を持たせる方法では、金型キャビティ内の溶
融樹脂の粘度や量の分布を正確に制御することはできな
い。従って、やはりリブの位置や大きさが偶然性に支配
されやすく、図20に示されるように、リブ101の位
置及び形状が不規則になり、これらを予め設計できない
と共に、中空率もさほど大きくできない問題がある。ま
た、金型キャビティの厚さを部分的に変えたり金型キャ
ビティを部分的に拡大する方法では、図21に示される
ように、得られる中空射出成形型物に凹部102(又は
凸部)が形成されてしまうことが避けられない問題があ
る。特に中空射出成形型物に大きな厚さ変化が付けられ
ない場合、厚い箇所への優先的ガス体の誘導が不十分と
なり、リブ101の位置や大きさが偶然性に支配される
ことになって、これらを予め設計することができなくな
る。更には、一定の大きな厚さとなる箇所が広い範囲に
亙る中空射出成形型物では、この一定の大きな厚さとな
る箇所全体に亙って1つの中空部103が形成されてし
まうので、強度維持上、中空部の大きさに制限を受ける
問題がある。
定の大きさで残すことができず、このため成形できる中
空射出成形型物の大きさ、形状並びに中空部の大きさ
(中空率)に制限を受けている。
てなされたもので、大きな中空部を有する中空射出成形
型物について、位置及び大きさが不安定な単なる中実残
留部であるリブによらず、確実に中空射出成形型物の必
要な強度が得られるようにすることを目的とする。
射出成形型物に、無用な凹部や段差を付けてしまうこと
なく上記強度が確実に得られるようにすることにある。
は、図4〜図6、図7〜図9、図10及び図11に示さ
れるように、中空率が20〜90%の一体の成形型物で
あって、その断面内の所定の位置に、中空部1を挟んで
相対向する面間に一体に連なる所定の大きさの支持部2
を有する中空射出成形型物3である。
形型物3の成形方法で、請求項2の発明は、図1に示さ
れるように、金型キャビティ4内への突出とこの突出位
置からの後退が可能な可動中子5を有する金型6の金型
キャビティ4内へ溶融樹脂を射出し、更に金型キャビテ
ィ4内へ可動中子5が突出した状態で加圧流体を圧入し
て、可動中子5を後退させるものである。また、請求項
3の発明は、図1に示されるように、上記と同様の可動
中子5を有すると共に、キャビティ面7の移動による金
型キャビティ容積の拡大が可能な金型6の金型キャビテ
ィ4内へ溶融樹脂を射出し、更に金型キャビティ4内へ
可動中子5が突出した状態で加圧流体を圧入して、可動
中子5の後退と、キャビティ面7の移動による金型キャ
ビティ容積の拡大とを行うものである。
空射出成形型物3の成形に用いる金型6であり、図1に
示されるように、成形すべき中空射出成形型物3の中空
部1を挟んで相対向する面間に一体に連なる支持部2を
形成すべき位置に、金型キャビティ4内への突出とこの
突出位置からの後退が可能な可動中子5を有する金型6
である。
7〜図9、図10及び図11に示されるように、20〜
90%の中空率で、その断面内の所定の位置に所定の大
きさの支持部2を有するものである。この支持部2は、
中空部1を挟んで相対向する面間に一体に連なっている
もので、支持壁もしくは支持柱状をなすものである。特
に図4〜図6に示される中空射出成形型物3は、中心付
近から放射状に伸びた支持部2を有し、図7〜図9に示
される中空射出成形型物3は相互に平行に並列された支
持部2を有し、更に図10及び図11に示される中空射
出型物3は碁盤目状に交差した支持部2を有するものと
なっている。
状、折れ線状等平面形状の壁状、例えば円柱状、角柱
状、楕円柱状等の柱状とすることができる。壁状とする
場合、長いものから短いものまで、必要に応じて適宜選
択すればよい。また、柱状とする場合の径も、必要に応
じて適宜選択することができる。
イン状、碁盤目状、千鳥状等、中空射出成形型物3の形
状や大きさ、中空部1の大きさ等に応じて種々選択する
ことができる。また、壁状と柱状の支持部2を混在させ
ることもできる。
は、上記のように支持壁もしくは支持柱状をなすもので
あり、かつ所定の位置と大きさで形成されたものである
ので、例え大きな中空部1であっても確実に必要な強度
維持を図ることができる。
れる本中空射出成形方法及び金型6で成形することがで
きる。
キャビティ4に溶融樹脂を射出する。この射出は、いわ
ゆる型締の状態で行う他、後述するキャビティ面7の移
動を行って、金型キャビティ4の容積を任意に拡大した
状態で行うこともできる。どのような金型6の状態で溶
融樹脂の射出を行うかは、成形する中空射出成形型物3
の形状や中空率等に応じて選択すればよい。
成形型物3の形状や中空率に応じて調整されるが、金型
キャビティ4の形状が、偏肉がなく、ゲート8を中心に
してほぼ対称な形状である場合、可動中子5を金型キャ
ビティ4内に突出させた状態の金型キャビティ4の容積
に対して40〜95%の量であることが好ましい。ま
た、金型キャビティ4の形状が、偏肉、薄肉部のある形
状の場合、可動中子5を金型キャビティ4内に突出させ
た状態で金型キャビティ4内を満たすに十分な量である
ことが好ましい。後者の場合、中空率は可動中子5の後
退及びキャビティ面7の移動による金型キャビティ容積
の拡大率で決まる。
型キャビティ4内に突出させた状態の金型キャビティ4
を満たす量より少ない量の射出を行う場合を「ショート
ショット」、同様の状態の金型キャビティ4を満たすに
十分な量の射出を行う場合を「フルショット」という。
されるように、金型キャビティ4内に可動中子5が突出
した状態で行われるが、溶融樹脂の射出と同時に可動中
子5を突出させたり、所定量の溶融樹脂の射出完了後に
可動中子5を突出させることもできる。
図2に示されるように、各可動中子5がゲート8を中心
にしてその付近から放射状に設けられている場合、この
中心に位置する1つのゲート8を介して行うことができ
る。また、図3に示されるように、各可動中子5が並列
されている場合、1箇所からでは各可動中子5間に均一
に溶融樹脂を供給しにくいので、各可動中子5間の中央
部にゲート8を設け、複数のゲート8を介して溶融樹脂
を供給すればよい。
型キャビティ4内に可動中子5が突出した状態で、加圧
流体を金型キャビティ4内の溶融樹脂中に圧入する。シ
ョートショットの場合、金型キャビティ4内の溶融樹脂
は、金型キャビティ4の壁面及び可動中子5に接して冷
却されて流動しにくくなった樹脂を残しつつ、内部の流
動しやすい未冷却樹脂が加圧流体によって金型キャビテ
ィ4の奥に押しやられ、中空部1を形成する。また、フ
ルショットの場合、溶融樹脂が冷却されることによって
生じる体積収縮量に応じた量の加圧流体が注入され、中
空部1が形成される。
通常、溶融樹脂の射出経路を介してゲート8から行うこ
とができる。しかし、目的とする中空射出成形型物3の
形状等によっては、溶融樹脂の供給口であるゲート8を
利用せず、金型キャビティ4に加圧流体専用の圧入口を
設け、金型キャビティ4へ直接加圧流体を圧入すること
も行われる。特に、図3に示されるように、溶融樹脂の
供給口であるゲート8が複数ある場合には、金型キャビ
ティ4に直接加圧流体を圧入した方が好ましい場合があ
る。
合、溶融樹脂の射出と共に行うことも、所定量の溶融樹
脂の射出完了後に行うこともできる。フルショットの場
合、所定量の溶融樹脂の射出完了後に行う。
う場合、溶融樹脂の流動方向と加圧流体の圧入方向を揃
え、溶融樹脂で加圧流体を包むようにして金型キャビテ
ィ4へ供給する必要がある。これは、加圧流体を溶融樹
脂と共にスプルー9からゲート8を介して金型キャビテ
ィ4へ圧入すると共に、可動中子5とゲート8を図2や
図3に示されるような配置とすることで行うことができ
る。
圧入後に、図1(c)に示されるように、可動中子5を
金型キャビティ4内の突出位置から所定の位置まで後退
させる。可動中子5の後退によってできた空隙は、その
周辺部の樹脂が移動して押しつぶされ、支持部2が形成
される。この支持部2は、必ず可動中子5の位置に可動
中子5の形状に応じて形成されるので、可動中子5の設
置位置及び形状を適宜選択することにより、必要な位置
に必要な大きさと形状の支持部2を形成することができ
る。
空射出成形型物3の形状や中空部1の大きさ等に応じ
て、中空部3を挟んで相対向する2つの面間を支えて補
強する必要のある箇所を選択すればよい。可動中子5の
形状は、その補強範囲等に応じて、例えば直線状、波形
状、折れ線状等の平面形状の板状又は例えば円形、多角
形、楕円形等の断面のピン状等とすることで、得られる
支持部2を種々の形状の壁状又は柱状等とすることがで
き、可動中子5の長さ、厚さ、径等を調整することで得
られる支持部2の大きさを調整することができる。ま
た、可動中子5は、放射状、平行ライン状、碁盤目状、
千鳥状等、種々の配置をとることができる。また、板状
とピン状の可動中子5を混在させて配置することもでき
る。
形状とすることができるが、特に断面円形のピン状とす
ると、これを金型6に設けるための加工がドリルで穴を
あけるだけで済み、金型6加工が容易となるので好まし
い。また、ピン状の可動中子5とした場合、可動中子5
同志の間隔を大きくとると柱状の支持部2が形成され、
可動中子5同志の間隔を狭めて配置すると、可動中子5
間が連なった状態で壁状の支持部2が形成される。
子5の先端面がほぼキャビティ面7と一致する点で、こ
の位置まで後退させることで、中空射出成形型物3の表
面に凹部や凸部を残すことなく支持部2を形成すること
ができる。しかし、表面に多少の凹部や凸部が形成され
ても支障のない中空射出成形型物3の成形に際しては、
可動中子5の先端面が金型キャビティ4内に突出した状
態で可動中子5の後退を止めたり、可動中子5の先端面
がキャビティ面7よりもやや引っ込むまで可動中子5を
後退させることもできる。
ャビティ4内の樹脂を十分冷却し、中空部1内の加圧流
体を排出した後金型6を開放してもよいが、更に中空部
1を拡大し、得られる中空射出成形型物3の軽量化を図
るためには、図1(d)に示されるキャビティ面7の移
動による金型キャビティ容積の拡大を行うことが好まし
い。このキャビティ面7の移動は、前記加圧流体の圧入
開始と同時以降であれば、上記可動中子5の後退前、可
動中子5の後退と共に、可動中子5の後退後のいずれで
もよい。
子5が設けられている側のキャビティ面7であるが、こ
の反対側のキャビティ面7や相対向する両キャビティ面
7であってもよい。
ィ容積の拡大を、可動中子5の後退後に行うと、支持部
2の厚さや径を可動中子5の厚さや径より小さくするこ
とができ、可動中子5の後退前に行うと、可動中子5の
後退後に行う場合より支持部2の厚さや径を大きくする
ことができる。いずれのタイミングで行うにしろ、可動
中子5の厚み、その後退距離、キャビティ面7の移動距
離により、金型キャビティ容積の拡大率を調整すること
で、得られる支持部2の厚みや径、中空射出成形型物3
の中空率を任意に調整することができる。
を備えた中空射出成形型物3の賦形完了後、中空部1内
の圧力を常圧程度に戻し、金型6を開放して中空射出成
形型物3を取り出す。
示されていない射出ノズルを金型6から離し、ゲート8
及びスプルー9を介して大気に放出することで行うこと
ができる。また、射出ノズルに加圧流体ノズルを内蔵さ
せておいたり、射出ノズル内に回収口を設けておき、射
出ノズルを金型6に圧接させたまま、射出ノズルの加圧
流体ノズル又は回収口から、加圧流体を再利用するため
に回収することもできる。
3は、加圧流体の圧入箇所に穴が開いた状態となる。金
型6のゲート8を介して加圧流体の圧入を行ったときに
は、中空部1内の加圧流体を排出した後、少量の溶融樹
脂を再度射出することでこの穴を塞ぐことができる。
置の金型6で成形を行った場合、図4〜図6に示される
ような中空射出成形型物3が得られる。また、図3に示
されるような可動中子5とその配置の金型6で成形を行
った場合、図7〜図9に示されるような中空射出成形型
物3が得られる。
成形あるいは押出成形等に使用される熱可塑性樹脂全般
を用いることができ、必要に応じて熱硬化性樹脂も使用
できる。また、樹脂には必要に応じて各種添加剤を添加
することができる。
圧でガス状又は液状のもので、射出時の温度と圧力下に
おいて、使用樹脂と反応又は混合されないものが使用さ
れる。具体的には、例えば窒素ガス、炭酸ガス、空気、
ヘリウムガス、水、グリセリン、流動パラフィン等であ
るが、窒素ガス、ヘリウムガス等の不活性ガスが好まし
い。
成形装置を図12で説明する。
11内には加圧流体ノズル12が内蔵されている。ま
た、射出ノズル11後方の射出シリンダー13は、通常
のものと同様で、スクリュー14を内蔵しており、スク
リュー14が前進すると、内部の溶融樹脂が押し出さ
れ、加圧流体ノズル12周囲の隙間を介して射出ノズル
11から射出されるものである。
バルブ16を介して圧縮シリンダー17が接続されてい
る。圧縮シリンダー17内では、ピストン18の前進に
よっ加圧流体が圧縮されて高圧に保持されている。尚、
加圧流体は、バルブ10を開放することによって、図示
されていない加圧流体源から圧縮シリンダー17内に供
給されるものである。
反対側に可動中子5が設けられており、この可動中子5
は油圧シリンダー19によって進退可能で、前進時に金
型キャビティ4内に突出するものとなっている。
動中子5が1つの油圧シリンダー19によって同時に進
退されるようになっているが、可動中子5をいくつかの
グループに分け、このグループ毎に進退されるようにし
たり、1つ1つ別々に進退されるようにすることもでき
る。
6に射出ノズルを圧接し、図1で説明した手順によって
本中空射出成形型物3を成形することができる。
を示すもので、金型キャビティ4は、200mm×20
0mmの正方形状の平板状であり、中央にゲート8を有
し(但し、可動中子5が設けられた側とは反対側)、図
12で説明したような加圧流体ノズル12を内蔵した射
出ノズル11によって、このゲート8から溶融樹脂と加
圧流体が圧入されるものである。
て、その付近から放射状に8枚設けられており、この可
動中子5の設置側のキャビティ面7が、金型キャビティ
容積拡大方向に移動可能になっている。また、可動中子
5の厚さは6mmである。
出に先立って、可動中子5が設けられた側のキャビティ
面7と可動中子5の位置を調節して、金型キャビティ4
の厚さtを16mmにし、可動中子5の金型キャビティ
4内突出長さhを8mmに調節した。
したハイインパクトポリスチレンを、上記状態の金型キ
ャビティ4の容積に対して70%充填し、この充填後3
0kg/cm2 の圧力の窒素ガスを金型キャビティ4内
の溶融樹脂中に圧入した。
れるように、可動中子5の先端面が可動中子5の設置側
キャビティ面7と一致する位置まで、可動中子5を8m
m後退させ、その後、図14(c)に示されるように、
可動中子5を設けた側のキャビティ面7を可動中子5と
共に10mm移動させて金型キャビティ容積を拡大し
た。
後、圧入した窒素ガスを排出し、金型を開いて中空射出
成形型物を取り出した。得られた中空射出成形型物は、
厚み26mm、重量471g、中空率52%で、表面に
凹凸のない、軽量で、その断面内部に金型の可動中子の
位置に対応して8個の壁状の支持部が形成されていた。
この支持部は最小肉厚が2mmで、中空射出成形型物の
中央部から放射状に伸び、中空射出成形型物の周壁部に
連続していた。得られた中空射出成形型物は剛性に優れ
たものであった。
に先立って、可動中子を設けた側のキャビティ面を移動
させて金型キャビティ容積を拡大し、その後可動中子を
後退させて、可動中子の先端面を可動中子設置側のキャ
ビティ面に一致させる金型操作を行った以外は実施例1
と同様にして中空射出成形を行った。
られたものとほぼ同様であったが、形成された支持部の
厚みは最小部で3mmであった。
ティ内に8mm突出した状態のまま、可動中子の後退と
同時にキャビティ面の移動による金型キャビティ容積の
拡大を行う以外は実施例1と同様にして中空射出成形を
行った。
得られたものとほぼ同様のものであったが、一方の面は
凹凸を有し、形成された支持部の厚みは最小部で3mm
であった。
が設置されていない金型を用いた。
とは反対側のキャビティ面)を移動して、金型キャビテ
ィの厚みを16mmに調節した後、220℃に加熱・溶
融させたハイインパクトポリスチレンを、この状態の金
型キャビティの容積に対し70%充填し、充填後30k
g/cm2 の圧力の窒素ガスを、金型キャビティ内の溶
融樹脂中に圧入した。
ビティ面を10mm移動させて金型キャビティの厚さを
26mmにした。
g、中空率51.5%と軽量であったが、断面内部に形
成された支持部は、一定の位置になく、かつ中空射出成
形型物の周壁部に向かうほど極端に肉厚が大きく、肉厚
が不均一なものであった。このため、厚肉部に、部分的
に熱収縮による窪みが生じていた。
圧入後、可動中子の後退と、キャビティ面の移動を行わ
ない以外は実施例1と同様に中空射出成形を行った。得
られた中空射出成形型物は、厚み16mm、幅200m
m、長さ200mm、重量471gで、中空率は26.
4%と低く、一方の面に凹凸があった。形成された支持
部は、その最小肉厚が9mmと厚く、そのために必要冷
却時間を長くしなければならなかった。
を示すもので、金型キャビティ4は、幅110mm、長
さ385mmの長方形の平板状であり、各可動中子5間
の中央に4箇所のゲート8を有し(但し、可動中子5が
設けられた側とは反対側)、図12で説明したような加
圧流体ノズル12を内蔵した射出ノズル11によって、
このゲート8から溶融樹脂と加圧流体が圧入されるもの
である。また、ゲート8及びその上流側の樹脂通路は、
溶融樹脂が金型キャビティ4の長さ方向に均等に注入さ
れるよう、夫々口径が調節されている。
幅方向に等間隔で3枚相互に平行に設けられており、こ
の可動中子5の設置側のキャビティ面7が、金型キャビ
ティ容積拡大方向に移動可能になっている。また、可動
中子5の厚さは7mmで、長さは379mmである。
出に先立って、可動中子5が設けられた側のキャビティ
面7と可動中子5の位置を調節して、金型キャビティ4
の厚さtを6mmにし、可動中子5の金型キャビティ4
内突出長さhを3mmに調節した。
したハイインパクトポリスチレンを射出して上記状態の
金型キャビティ4を満たし、この充填後30kg/cm
2 の圧力の窒素ガスを金型キャビティ4内の溶融樹脂中
に圧入した。
示されるように、可動中子5と、可動中子5を設けた側
のキャビティ面7とを24mm移動させて金型キャビテ
ィ容積を拡大し、その後図16(c)に示されるよう
に、可動中子5の先端面が可動中子5の設置側キャビテ
ィ面7と一致する位置まで、可動中子5を3mm後退さ
せた。
後、圧入した窒素ガスを排出し、金型を開いて中空射出
成形型物を取り出した。得られた中空射出成形型物は、
厚み30mm、重量233g、中空率82%で、表面に
凹凸のない、軽量で、その断面内部に金型の可動中子の
位置に対応して3個の壁状の支持部が形成されていた。
この支持部は最小肉厚が1.5mmで、中空射出成形型
物の幅方向に並列されており、中空射出成形型物の短辺
側の周壁部に連続していた。得られた中空射出成形型物
は剛性に優れたものであった。
体圧入口20を設け、加圧流体(窒素ガス)をゲート8
ではなく、この加圧流体圧入口20から圧入した以外は
実施例4と同様にして中空射出成形を行った。
型物が得られた。
り、所望の位置に所望の大きさの支持部を形成できると
共に、軽量性及び剛性に優れる中空射出成形型物とする
ことができ、しかも一体成形が可能であり、産業上非常
に有益なものである。
型の説明図である。
る。
ある。
である。
図である。
面図である。
面図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 中空率が20〜90%の一体の成形型物
であって、その断面内の所定の位置に、中空部を挟んで
相対向する面間に一体に連なる所定の大きさの支持部を
有することを特徴とする中空射出成形型物。 - 【請求項2】 金型キャビティ内への突出とこの突出位
置からの後退が可能な可動中子を有する金型の金型キャ
ビティ内へ溶融樹脂を射出し、更に金型キャビティ内へ
可動中子が突出した状態で加圧流体を圧入して、可動中
子を後退させることを特徴とする中空射出成形方法。 - 【請求項3】 金型キャビティ内への突出とこの突出位
置からの後退が可能な可動中子を有すると共に、金型キ
ャビティ面の移動による金型キャビティ容積の拡大が可
能な金型の型キャビティ内へ溶融樹脂を射出し、更に金
型キャビティ内へ可動中子が突出した状態で加圧流体を
圧入して、可動中子の後退と、金型キャビティ面の移動
による金型キャビティ容積の拡大とを行うことを特徴と
する中空射出成形方法。 - 【請求項4】 成形すべき中空射出成形型物の中空部を
挟んで相対向する面間に一体に連なる支持部を形成すべ
き位置に、金型キャビティ内への突出とこの突出位置か
らの後退が可能な可動中子を有することを特徴とする金
型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3232474A JPH0712621B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-08-21 | 中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-27629 | 1991-01-30 | ||
JP2762991 | 1991-01-30 | ||
JP3232474A JPH0712621B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-08-21 | 中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型 |
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---|---|
JPH04357009A JPH04357009A (ja) | 1992-12-10 |
JPH0712621B2 true JPH0712621B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=26365587
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3232474A Expired - Lifetime JPH0712621B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-08-21 | 中空射出成形型物、その中空射出成形方法及び金型 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0712621B2 (ja) |
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1991
- 1991-08-21 JP JP3232474A patent/JPH0712621B2/ja not_active Expired - Lifetime
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