JP3134544U - 速乾ハンガー - Google Patents

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【課題】衣服とタオル、あるいは上衣と下衣の組み合わせ等、複数の洗濯物を同時に掛けた場合であっても、風通しを良くし、洗濯物を早く乾燥させることのできる速乾ハンガーを提供する。
【解決手段】 一対のハンガー部材3,4を中央部上端でヒンジ部2を介して開閉自在に連結し、中央部上端にフック5を設け、前記各ハンガー部材3,4は、左右のショルダフレーム6と、左右のショルダフレーム6の下端から水平に延びる水平フレーム7とからなり、水平フレーム7,7間の内側寄りに、複数の横架部材8を折り畳み可能に設け、これら横架部材8,8間の内側寄りに複数の水平バー10,10を設ける構成とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、風通しを良くして濡れた衣服やタオル等を同時に早く乾かすことができる速乾ハンガーに関する。
従来より、洗濯物の乾燥に用いられるハンガーは、針金やプラスチック素材を成形した簡単なものが使用され、ハンガーに洗濯物を掛けて、天気の良い日は屋外やベランダの物干し竿に吊るし、天気の悪い日は浴室内のロープや室内の鴨居などに吊るし、洗濯物を乾燥させるようにしている。しかしながら、ハンガーに洗濯物を掛けると、衣服の表と裏が互いに密着し、通風が悪くなり、乾燥しにくいという欠点があった。そこで、風通しを良くしたハンガーが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−141659号公報
しかしながら、上記のハンガーは、衣服やタオル等を単体で掛ける場合に風通しを良くすることができる構造に止まり、衣服とタオル等を同時に掛けると、衣服とタオル等が互いに密着して、当該密着部分では従来のハンガーと同じように乾きが悪いという欠点がある。この欠点は、室内等、狭い空間に多くのハンガーを吊るせない場合において特に問題となる。
本考案は前記課題に鑑みてなされたもので、衣服とタオルの組み合わせ等、複数の洗濯物を同時に掛けた場合であっても、風通しを良くし、洗濯物を早く乾燥させることのできる速乾ハンガーを提供することを目的とする。また、使用しないときは、コンパクトに折り畳んで収納できる、速乾ハンガーを提供することを目的とする。
前記課題を達成するために、本考案に係る請求項1の速乾ハンガーは、
一対の開いたハンガー部材を中央部上端で連結し、中央部上端にフックを設け、前記各ハンガー部材は、左右のショルダフレームと、左右のショルダフレームの下端から水平に延びる水平フレームとからなり、水平フレーム間の内側寄りに、複数の横架部材を設け、これら横架部材間の内側寄りに複数の水平バーを設けてなることを特徴とする。
第1の洗濯物として一対の開いたハンガー部材の外側に衣服を、第2の洗濯物として一対の開いたハンガー部材の内側の横架部材間の複数の水平バー間にタオル、手拭等の衣服以外の洗濯物を、それぞれ掛けて、室外、ベランダの物干し竿、室内の紐等に吊るすことができる。
一対の開いたハンガー部材に掛けられた衣服はその胴部が内側から開いて立体的になり、衣服の内側に上下方向への通風空間が形成される。また、一対のハンガー部材の左右のショルダフレーム間も開いて衣服の肩部が内側から開いて立体的になり、衣服の首部、肩部、袖部の内側にも通風空間が形成される。
一方、水平バー間に掛けられた第2の洗濯物であるタオル、手拭等の衣服以外の洗濯物は、水平バーが水平フレーム間の内側寄りに配置されるから、内側のタオルや手拭等と、外側の衣服とが互いに密着することはなく、両洗濯物の間に上下方向への通風空間が形成される。
これによって、1つのハンガーに、衣服とタオル等を組み合わせて掛けた場合であっても、いずれの洗濯物に対しても通風空間が確保され、風通しが良く、両洗濯物を早く乾燥させることができる。
また、前記一対の開いたハンガーに衣服の上衣を掛けると共に、前記水平バーに衣服の下衣を吊るすようにしてもよい。この場合、複数の水平バーのそれぞれに複数本のクリップを取り付け、下衣の足筒部先端を筒状に立体的に開いてクリップで留めるようにして吊るすと、上衣の内側に下衣を立体的に吊下げ、それぞれの内外に通風空間を確保することができる。
横架部材間の内側寄りに設ける水平バーは2本以上であればよく、3本以上設けることで、水平バーに掛ける洗濯物の数を増やすことができる。但し、余りに多く設けると、洗濯物間の通風空間を確保しにくくなるので、2〜5本程度が望ましい。
本考案に係る請求項2の速乾ハンガーは、
前記一対のハンガー部材を、中央部上端でヒンジ部を介して開閉自在に連結し、前記複数の横架部材を、水平フレーム間の内側寄りに、折り畳み可能に設けたことを特徴とする。
中央部上端のヒンジ部を中心にして一対のハンガー部材を開き、一対のハンガー部材の外側に衣服を、一対のハンガー部材の内側の横架部材間の複数の水平バー間にタオル、手拭等の衣服以外の洗濯物を、それぞれ掛けて、室外、ベランダの物干し竿、室内の紐等に吊るすことができる。
この場合において、1つのハンガーに、衣服とタオル、あるいは上衣と下衣等を組み合わせて掛けた場合であっても、いずれの洗濯物に対しても通風空間が確保され、風通しが良く、両洗濯物を早く乾燥させることができる。
使用しないときは、横架部材を折り畳むと共に、一対のハンガー部材を閉じて、ハンガーを折り畳み、コンパクトに収納することができる。
本考案の請求項3に係る速乾ハンガーは、
前記一対のハンガー部材から水平フレームを除去し、一対のハンガー部材のショルダフレーム間に、左右一対の横架部材を設け、これら横架部材間の内側寄りに複数の水平バーを設けてなることを特徴とする。
水平フレームを除去したことで、ハンガーのフレーム構造を簡素化しながら、一対のハンガー部材に衣服を、複数の水平バー間に第2の洗濯物としてタオル、手拭、ハンカチ等を掛けることができると共に、前記水平バーはハンガー部材の内側寄りに配置されるから、内側の洗濯物と外側の洗濯物との間に隙間を形成して通風空間を確保することができる。
以上説明したように、本考案の速乾ハンガーは、一対のハンガー部材を中央部上端で連結し、中央部上端にフックを設け、前記各ハンガー部材は、左右のショルダフレームと、左右のショルダフレームの下端から水平に延びる水平フレームとからなり、水平フレーム間の内側寄りに、複数の横架部材を設け、これら横架部材間の内側寄りに複数の水平バーを設けてなることを特徴とするから、一対のハンガー部材に洗濯後の衣服を立体的に掛けると共に、その内側の水平バー間に下衣や衣服以外のタオル、手拭等の洗濯物を立体的に掛けることができ、また、前記した両洗濯物の間に隙間を形成して両者間にも通風空間を確保することができ、これによって、一つのハンガーに衣服とタオル等の組合せで同時に複数の洗濯物を掛けた場合であっても、風通しを良くし、洗濯物を早く乾燥させることができるという優れた効果を奏する。
また、本考案の速乾ハンガーは、前記一対のハンガー部材を、中央部上端でヒンジ部を介して開閉自在に連結し、前記複数の横架部材を、水平フレーム間の内側寄りに折り畳み可能に設けたことで、使用しないときは、横架部材を折り畳むと共に、一対のハンガー部材を閉じることにより、ハンガーをコンパクトに折り畳むことができ、ハンガーをコンパクトに収納することができるという効果も奏する。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態を説明する。図1ないし図3は本考案に係る速乾ハンガーの第1実施形態を示すもので、図1において符号1は速乾ハンガーを示している。
速乾ハンガー1は、中央部上端でヒンジ部2を介して開閉自在に連結された一対のハンガー部材3,4を有する。一方のハンガー部材3の上端には物干し竿や紐に係止可能なフック5が設けられている。各ハンガー部材3,4は、左右のショルダフレーム6,6と、左右のショルダフレーム6,6の下端から水平に延びる水平フレーム7とから、略二等辺三角形状に形成されている。前記ヒンジ部2は、軸受部と同軸受部に回動自在に軸支される連結軸とから構成され、一方のハンガー部材3にいずれか一方が、他方のハンガー部材4に他方が設けられることで、両ハンガー部材3,4が互いに開閉自在に連結されている。
両ハンガー部材3,4の各水平フレーム7,7間には、左右のショルダフレーム6,6の下端よりも内側寄りに、左右一対の互いに平行な横架部材8,8がヒンジ部9によって外側へ向けて折り畳み可能に設けられている。各横架部材8は、図2(イ)に示すように、中央で2つの部材に分割されており、中央下側のヒンジ部9および両端部と各水平フレーム7との間のヒンジ部9によって、図2(イ)から図2(ロ)に示すように、自身を外側へ折り畳むと共に、両ハンガー部材3,4を開状態から閉じることができるようになっている。
なお、横架部材8は、ハンガー部材3,4に対し、折り畳みできる構成であればよく、したがって、例えば、一方の水平フレーム7から他方の水平フレーム7に掛け止めする構成であってもよい。また、横架部材8,8間の、水平フレーム7よりも内側寄りに、同水平フレーム7と平行に延びる複数本(図示例では2本)の水平バー10,10が設けられている。
上記構成のハンガーに洗濯物を掛けるには、図1に示すようにヒンジ部2を中心にして両ハンガー部材3,4を開き、横架部材8,8を水平姿勢にする。そして、図3に示すように、水平バー10,10間に衣服11以外の、例えばタオル12を先に掛ける。その後、両ハンガー部材3,4に衣服(上衣)11を掛ける。
衣服11は、両ハンガー部材3,4の左側および右側の各ショルダフレーム6,6間および水平フレーム7,7間が離れて、図3に示すように、その胴部11aが内側から開いて立体的になると共に、肩部11bから袖部11bにかけてその内側から開いて立体的になるから、衣服11の胴部11aの内側の上下方向、袖部11bから首部11dにかけて、袖部11bから胴部11aにかけて、それぞれ通風空間が確保される。これによって、衣服11が早く乾燥する。一方、タオル12も、衣服11との間に通風空間が確保され、早く乾燥する。
図4は、本発明の速乾ハンガーの第2実施形態を示すもので、符号13は速乾ハンガーを示している。なお、本実施形態において、図1と同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の速乾ハンガー13は、両ハンガー部材3,4の水平フレーム部分を除去すると共に、左側のショルダフレーム6,6の下端間および右側のショルダフレーム6,6の下端間に、それぞれヒンジ部9により折り畳み可能な横架部材8を設け、両横架部材8,8間の、ショルダフレーム6の下端よりも内側寄りに2本の互いに平行な水平バー10,10を設けるようにしたものである。
本実施形態の速乾ハンガー13によると、図示しないが、内側の2本の水平バー10,10間に例えばタオルを掛けると共に、その外側の一対のハンガー本体3,4に衣服を掛けることができる。第1実施形態と同様に、衣服とタオルとの間には上下方向の通風空間が確保されるので、それぞれに対する風通しがよく、衣服とタオルを早く乾燥させることができる。また、本実施形態の速乾ハンガー13は、第1実施形態の速乾ハンガー1における水平フレーム6,6が除去されているので、機能は同一でありながら、速乾ハンガーの構成をより簡素化することができる。
以上の実施形態では、衣服11とタオル12の組合せについて説明したが、上衣と下衣の組合せであっても良い。例えば、水平バー10,10のそれぞれに複数本のクリップを取り付け、下衣の足筒部先端を筒状に立体的に開いてクリップで留めるようにして吊るすと、上衣の内側に下衣を立体的に吊下げ、それぞれの内外に通風空間を確保することができる。なお、上衣と下衣は下着の上衣とズボン下の組合せであっても良い。
また、以上の実施形態では、折り畳み可能な速乾ハンガーについて説明したが、一対の開いたハンガー部材がそのまま固定式とされた速乾ハンガーであっても良い。この場合、各ヒンジ部を設ける必要がないので、構造的にシンプルとなり、製作コストをより低廉化することができる。
さらに、水平バー10の数を3本以上に増やすことにより、ハンガー部材の内寄りに掛ける洗濯物の数を増やすこともできる。
本考案に係る速乾ハンガーは、衣服とタオル等あるいは上衣と下衣を同時に掛けた状態で、風通しをよくし、両洗濯物を早く乾燥させることのできるハンガーとして、広く利用することができる。
本考案の第1実施形態を示す速乾ハンガーの斜視図である。 (イ)は図2に示す速乾ハンガーの側面図、(ロ)は同速乾ハンガーを閉じた状態を示す側面図である。 図1の速乾ハンガーに衣服とタオルを掛けて乾燥させる様子を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態を示す速乾ハンガーの斜視図である。
符号の説明
1,13 速乾ハンガー
2,9 ヒンジ部
3,4 ハンガー部材
5 フック
6 ショルダフレーム
7 水平フレーム
8 横架部材
10 水平バー
11 衣服
12 タオル

Claims (3)

  1. 一対の開いたハンガー部材を中央部上端で連結し、中央部上端にフックを設け、前記各ハンガー部材は、左右のショルダフレームと、左右のショルダフレームの下端から水平に延びる水平フレームとからなり、水平フレーム間の内側寄りに、複数の横架部材を設け、これら横架部材間の内側寄りに複数の水平バーを設けてなることを特徴とする、速乾ハンガー。
  2. 前記一対のハンガー部材は、中央部上端でヒンジ部を介して開閉自在に連結され、前記複数の横架部材は、水平フレーム間の内側寄りに、折り畳み可能に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の速乾ハンガー。
  3. 前記一対のハンガー部材から水平フレームを除去し、一対のハンガー部材のショルダフレーム間に、左右一対の横架部材を設け、これら横架部材間の内側寄りに複数の水平バーを設けてなることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の速乾ハンガー。
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JP2012249712A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Kazuhisa Ohashi 洗濯物速乾用具
JP5995210B1 (ja) * 2015-11-18 2016-09-21 有限会社扇光 洗濯用ハンガー
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