JP3133008U - 被取付部材の取付構造およびこの構造が適用されたシートバックの前倒操作機構 - Google Patents

被取付部材の取付構造およびこの構造が適用されたシートバックの前倒操作機構 Download PDF

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Abstract

【課題】基礎部材の下面側に被取付部材を容易に取り付けることができ、これによって作業者の疲労を大幅に軽減し、商品の生産性を向上させる。
【解決手段】所定の基礎部材2と、この基礎部材2の下面側から下方に向かって突出した状態で当該基礎部材2に取り付けられる連結ボルト3と、連結ボルト3に外嵌される外嵌孔4aを有し、かつ、外嵌孔4aが連結ボルト3に外嵌された状態で当該連結ボルト3を介して基礎部材2に取り付けられる被取付部材4と、被取付部材4と基礎部材2との間に介設される、粘着剤層としての両面テープ5とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、所定の被取付部材を所定の基礎部材の下面側に取り付けるに際し適用される被取付部材の取付構造およびこの構造が適用されたシートバックの前倒操作機構に関するものである。
従来、例えば天井板などの基礎部材の下面側に例えば照明器具などの被取付部材をねじやボルト等の連結具を介して取り付ける場合、一方の手で被取付部材を把持して取付位置に押し付けながら他方の手で連結具を摘持して被取付部材および基礎部材に対向状態で穿設された連結孔に当該連結具を差し通し、ドライバーやレンチ等の工具を用いて基礎部材にねじ込んだり、ナットで締結したりすることが行われる。
因みに、実用新案文献1には、基礎部材が自動車の車体の天井部分に形成されるルーフパネル33であり、被取付部材がサンバイザ1の装着されたブラケット本体39であり、連結具がブラケット本体39をルーフパネル33に固定するためのねじ部材43,45である取付構造が記載されている。
特開2001−182724号公報
しかしながら、上記のような取付構造においては、被取付部材の基礎部材に対する取付作業は、基礎部材の下面側から顔面を上に向けた状態で行わなければならないことから、それだけでも困難な作業であるのに、これに加えて一方の手で被取付部材を基礎部材に押し付けながら他方の手で連結具の装着作業を行わなければならず、注意を怠ると、被取付部材や連結具が落下してしまうという不都合が発生する。
すなわち、基礎部材の下面側に被取付部材を取り付けるような作業は非常に困難なものであり、作業性が劣るばかりが作業者の疲労も尋常ではなく、これがネックとなって商品の生産性が低下するという問題点が存在した。
本考案は、かかる状況に鑑みなされたものであって、基礎部材の下面側に被取付部材を容易に取り付けることができ、これによって作業者の疲労を大幅に軽減し得るようにした上で、商品の生産性を向上させることができる被取付部材の取付構造およびこの構造が適用されたシートバックの前倒操作機構を提供することを目的としている。
請求項1記載の考案(被取付部材の取付構造)は、所定の基礎部材と、前記基礎部材の下面側から下方に向かって突出した状態で当該基礎部材に取り付けられる棒状の連結具と、前記連結具に外嵌される外嵌孔を有し、かつ、前記外嵌孔が前記連結具に外嵌された状態で当該連結具を介して前記基礎部材に取り付けられる被取付部材と、前記被取付部材と前記基礎部材との間に介設される粘着剤層とを備えたことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、被取付部材を基礎部材の下面側に取り付けるに際し、被取付部材と基礎部材との間には粘着剤層が介設されているため、被取付部材を基礎部材の下面の所定の位置に押し付けることにより、当該被取付部材は、粘着材層を介して基礎部材に仮付けされた状態になる。従って、従来のように一方の手で被取付部材を基礎部材に押し付けておくようなことをする必要がなくなり両手が自由になるため、後は、両手を使って連結具を被取付部材および基礎部材に容易に装着し両者の連結に供することができる。
このように、被取付部材の連結具による基礎部材への取り付け作業を、両手を使って行うことができるため、従来の片手での作業に比較し、作業者の疲労は大幅に軽減されるとともに、被取付部材が取り付けられた基礎部材を備える商品の生産性が向上する。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記粘着材層は、シート状基材の両面に所定の粘着剤が積層されてなる両面テープにより形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、両面テープを基礎部材および被取付部材のいずれか一方の対向面に予め貼着しておけば、被取付部材を基礎部材に押し付けることにより両者は容易に仮止めされる。
請求項3記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記粘着材層は、前記基礎部材および前記被取付部材の各対向面のいずれか一方または双方に塗布された粘着剤により形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、粘着剤を基礎部材および被取付部材のいずれか一方の対向面または双方の対向面に予め塗布しておけば、被取付部材を基礎部材に押し付けることにより両者は容易に仮止めされる。
請求項4記載の考案は、車両内に設けられたシートのシートバックを前倒させるべくトランクルームに設けられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の被取付部材の取付構造が適用されたシートバックの前倒操作機構であって、前記基礎部材は、車両のトランクルームに設けられる支持プレートであり、前記被取付部材は、前記支持プレートに固定される、操作レバーを装着するためのレバーブラケットであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、車両の製造工程におけるトランクルームに設けられた支持プレートに対するレバーブラケットの取り付け作業の作業性が大幅に向上する。
本考案に係る被取付部材の取付構造よれば、被取付部材の連結具による基礎部材への取り付け作業を、両手を使って行うことができるため、従来の片手での作業に比較し、作業者の疲労を大幅に軽減させることができるとともに、被取付部材が取り付けられた基礎部材を備える商品の生産性を向上させることができる。
本校案に係るシートバックの前倒操作機構によれば、車両の製造工程におけるトランクルームに設けられた支持プレートに対するレバーブラケットの取り付け作業の作業性を大幅に向上させることができる。
図1は、本考案に係る被取付部材の取付構造の本質を説明するための斜視図であり、図1(A)は、取付構造の分解斜視図、図1(B)は、図1(A)に示す取付構造の組み付け途中の斜視図、図1(C)は、図1に示す取付構造の組み立て斜視図である。
図1に示すように、取付構造1は、所定の板状を呈した基礎部材2と、この基礎部材2の下面側から下方に向かって突出した状態で当該基礎部材2に取り付けられる複数(図1に示す例では2本)の連結ボルト(棒状の連結具)3と、この連結ボルト3に外嵌される複数(図1に示す例では2つ)の外嵌孔4aを有し、かつ、外嵌孔4aが前記連結ボルト3に外嵌された状態で当該連結ボルト3を介して前記基礎部材2に取り付けられる被取付部材4と、この被取付部材4と前記基礎部材2との間に介設される両面テープ(粘着剤層)5とを備えて構成されている。
前記基礎部材2には、前記連結ボルト3を挿通するための前記被取付部材4の2つの外嵌孔4aに対した挿通孔2aが2つ穿設されているが、本考案は、挿通孔2aおよび外嵌孔4aがそれぞれ2つであることに限定されるものではなく、それぞれ1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
前記両面テープ5は、芯シート(シート状基材)5aの両面にそれぞれ所定の粘着剤5bが積層された市販のものであり、両面に粘着力が付与されている。図1に示す例では、かかる両面テープ5が基礎部材2における一対の挿通孔2a間に粘着されているが、両面テープ5の粘着位置は、挿通孔2a間であることに限定されるものではなく、被取付部材4との対向面の範囲内であり、かつ、被取付部材4を確実に粘着させ得る位置であればどこでもよい。
そして、被取付部材4を基礎部材2の下面側に取り付けるに際しては、まず、図1(A)に示すように、各連結ボルト3を基礎部材2の上面側から各挿通孔2aに差し通す。こうすることによって連結ボルト3は、その頭部が挿通孔2aの周縁と干渉し、螺設部のみが基礎部材2から下方に向けて突出した状態になる。
ついで、被取付部材4の外嵌孔4aを連結ボルト3に外嵌することにより、当該被取付部材4は、図1(B)に示すように、連結ボルト3が外嵌孔4aを貫通して下方に突出した状態になる。
この状態で、被取付部材4を基礎部材2に向けて押し付けることにより、被取付部材4は、基礎部材2の下面側に予め貼着されている両面テープ5により粘着され、これによって基礎部材2に仮止めされる。
引き続き、連結ボルト3の被取付部材4から下方に突出している部分(螺設部)にナット3aを螺着して締結することにより、被取付部材4は、図1(C)に示すように、連結ボルト3を介して基礎部材2に本格的に取り付けられた状態になる。
このように、本考案に係る被取付部材4の取付構造1によれば、被取付部材4を基礎部材2の下面側に連結ボルト3を介して取り付けるに際し、当該被取付部材4が基礎部材2の下面側に両面テープ5を介して予め仮止めされる。従って、ナット3aを連結ボルト3の螺設部に螺着し締結するに際し、従来のように一方の手で被取付部材4を押さえておく必要がなくなり、両手でナット3aの螺着・締結作業を行うことができるため、作業性が格段に向上し、作業コストの格段の向上を達成することが可能になる。
以下、本考案に係る取付構造10を車両11のリヤシート13のシートバック132の前倒操作機構20の一部に適用した例について説明する。図2は、車両のトランクルーム14側から操作可能に構成されたリヤシート13の前倒操作機構20の一実施形態を示す概略斜視図である。なお、図2においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図2に示す車両11は、いわゆる2ドアー4シートタイプといわれるものであり、運転席および助手席を備えたフロントシート12と、このフロントシート12の後部に設けられたリヤシート13と、このリヤシート13のさらに後部に設けられたトランクルーム14とを備えている。
かかる車両11には、フロントシート12の左右に開閉可能なフロントドア111が設けられているが、リヤシート13の左右にはドアーは設けられていない。前記フロントシート12は、運転者や助手等が着座するシートクッション121と、このシートクッション121の後端から前倒可能に立設されたシートバック122とからなっている。また、リヤシート13も着座席であるシートクッション131と、このシートクッション131の後端から立設され前倒可能なシートバック132とからなっている。
前記フロントシート12には、その右側部に運転席前倒操作部15が設けられ、フロントシート12の着座者がこの運転席前倒操作部15を操作することにより、立設姿勢に姿勢設定されていたシートバック122が前倒して前倒姿勢に姿勢変更される。シートバック122が前倒姿勢に姿勢設定された状態でリヤシート13に対して搭乗者が乗降可能になる。
また、リヤシート13にも、その右側部に後部座席前倒操作部16が設けられ、リヤシート13の着座者によってこの後部座席前倒操作部16が操作されることにより、立設姿勢に姿勢設定されていたシートバック132が前倒して前倒姿勢に姿勢変更される。
そして、トランクルーム14の天板には、トランクドアー141に臨んだ位置に後述する支持フレーム(基礎部材)30が固定されている。この支持部材30に前記後部座席前倒操作部16を操作してリヤシート13のシートバック122を前倒させるための前倒操作機構20が設けられている。
このような位置に前倒操作機構20が設けられるのは、以下の理由による。すなわち、トランクドアー141を開放してトランクルーム14に物品を収納しようとしたとき、当該物品が前後に長くてトランクルーム14に納まり切らなかったような場合、一々車内に入ってシートバック132の前倒操作を行うのは面倒である。かかる面倒を回避するべくトランクルーム14側からシートバック132を前倒させ得るようになされている。
図3は、前倒操作機構20の一実施形態を示す分解斜視図であり、図4は、その組み立て斜視図である。なお、図3および図4におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図3に示すように、前倒操作機構20は、トランクルーム14内の適所に設けられた支持部材30と、この支持部材30に予め固定されて当該支持部材30から下方に向けて突出したスタッドボルト(連結具)40と、このスタッドボルト40を介して前記支持部材30に固定されるレバーブラケット(被取付部材)50と、このレバーブラケット50と前記支持部材30との間に介設される両面テープ(粘着材層)60と、前記レバーブラケット50に装着される帯状レバー(操作レバー)70と、この帯状レバー70と前記後部座席前倒操作部16との間に介設されて両者を連係する二重ケーブル80とを備えている。
そして、このような前倒操作機構20において、本考案に係る取付構造10は、支持部材30、スタッドボルト40、レバーブラケット50および両面テープ60によって構成されている。
前記支持部材30は、前記トランクルーム14(図2)内において後方に向かって先上がりに傾斜した状態でその下部がトランクルーム14内の天板を支持する所定のフレームに固定されている。かかる支持部材30は、前記フレームに固定された後方に向かって先上がりの基端部31と、この基端部31の後端から後方に向かって略水平に延設された中間部32と、この中間部32の後端から後方に向かって先上がりで延設された、前記レバーブラケット50を支持する支持プレート(基礎部材)33とからなっている。
前記支持プレート33には、同一高さレベルで穿設された左右方向一対の貫通孔331が穿設されている。前記スタッドボルト40は、上側からこれらの貫通孔331に貫通された状態で溶接止めで支持部材30に固定されている。
前記レバーブラケット50は、前記一対のスタッドボルト40に外嵌された状態で支持部材30に両面テープ60を介して仮止めされた後、各スタッドボルト40にナット41が螺着されて締結されることにより、支持部材30に固定された状態になる。
かかるレバーブラケット50は、側面視で2段の階段状に形成され、支持部材30に装着された状態で支持プレート33に密着される密着部51と、この密着部51が支持プレート33に固定された状態で当該支持プレート33の前端から支持部材30の基端部31と略平行状態で前方へ向けて延設された前方延設部52と、前記密着部51の後端から後方に向けて延設された、前記前方延設部52と略平行な後方延設部53とからなっている。
前記密着部51は、前後方向の略中央部を境にして前方側が前方延設部52と同一の左右幅寸法を有する狭幅部511とされている一方、同後方側が狭幅部511より幅が広い広幅部512とされている。
このようなレバーブラケット50には、密着部51から前方延設部52に亘って切り欠かれることにより形成された、前記帯状レバー70を挿通するための角窓54が設けられている。また、前記前方延設部52には、プレス処理により前記角窓54が形成されるに際し、当該角窓54の前方縁部回りに上方に向かって切り起こされることによって形成された切り起こし片55が設けられている。この切り起こし片55には、左縁部から方に向けて切り込まれることにより形成された切り込み溝551が設けられている。この切り込み溝551は、前記二重ケーブル80の後端部を外れ止め状態で装着するためのものである。
前記密着部51の広幅部512には、前記角窓54の外側位置に左右方向一対の装着孔56が穿設されている。これら一対の装着孔56は、前記支持部材30の支持プレート33に穿設された左右一対の貫通孔331に対応するように穿設位置が設定されている。
前記後方延設部53は、左右の縁部が後方に向かうに従い互いに接近するようにそれぞれ傾斜され、これによって平面視で後方に向かって先細り形状とされている。かかる後方延設部53の後端には、下方に向けて折り曲げられることにより形成された折り曲げ片57が設けられている。この折り曲げ片57には、前記帯状レバー70を差し通すための左右方向に長尺の挿通口571が設けられている。
前記両面テープ60は、レバーブラケット50を支持プレート33に仮止めするためのものである。かかる両面テープ60は、芯シート61と、この芯シート61の両面にそれぞれ積層された粘着層62とからなっている。このような両面テープ60は、本実施形態においては、所定の寸法に裁断された状態で、レバーブラケット50の密着部51の広幅部512における装着孔56の近傍に、一部が当該装着孔56と干渉する状態で粘着されている。
従って、レバーブラケット50を支持プレート33に取り付けるに際し、装着孔56をスタッドボルト40に外嵌した状態で両面テープ60を介して当該レバーブラケット50を支持プレート33に仮止めすることにより、レバーブラケット50は、手で押さえなくても落下することがない。従って、両手を使ってナット41をスタッドボルト40に螺着したり、工具を使ってナット41の締結処理を行ったりすることができ、レバーブラケット50の支持プレート33に対する取り付け作業の作業性が大幅に向上する。
前記帯状レバー70は、二重ケーブル80を介して前記後部座席前倒操作部16を操作するためのものであり、分厚く織製された長尺の織製品が長手方向の中央部で折り曲げられて重ねられることにより形成されている。かかる帯状レバー70は、長さ寸法がレバーブラケット50の長さ寸法より長めに設定され、折り曲げ片57の挿通口571に挿通された状態で前端が切り起こし片55より若干後方に位置するとともに、後端は、折り曲げ片57から垂れ下がるように長さ寸法が設定されている。
前記二重ケーブル80は、インナーケーブル81と、このインナーケーブル81に摺接状態で外嵌されたアウターケーブル82とからなっている。かかる二重ケーブル80の端部には、インナーケーブル81をアウターケーブル82から引き出した状態でアウターケーブル82を確実に保持する円筒状の係止部材83が取り付けられている。この係止部材83には、筒心方向の適所に括れ部831が設けられている。
このような二重ケーブル80は、係止部材83の括れ部831が前記レバーブラケット50の切り起こし片55に設けられた切り込み溝551に嵌め込まれ、これによって当該二重ケーブル80の延びる方向に対し抜け止め状態でレバーブラケット50に装着されるようになっている。
そして、二重ケーブル80が切り起こし片55に装着された状態で、折り曲げ片57の挿通口571に挿通された前記帯状レバー70の前端部分にリベット71が貫通され、この貫通したリベット71にインナーケーブル81が巻き付けられた状態で当該リベット71が鳩目金具72を介してかしめられ、これによって帯状レバー70がインナーケーブル81に接続される。
前倒操作機構20が組み付けられた状態では、図4に示すように、帯状レバー70の後端がレバーブラケット50の後端の挿通口571から後方に向けて突出した状態になっている。従って、この後方へ突出した帯状レバー70を後方に向けて引っ張ることにより、二重ケーブル80のインナーケーブル81がアウターケーブル82から後方に向けて引き出され、これによって後部座席前倒操作部16(図2)が立設姿勢S1に姿勢設定されてロックされているシートバック132のロック状態を解除するため、シートバック132は、前倒して傾倒姿勢S2に姿勢変更することになる。
以上詳述したように、本考案に係る被取付部材4の取付構造1(図1参照)は、所定の基礎部材2と、この基礎部材2の下面側から下方に向かって突出した状態で当該基礎部材2に取り付けられる連結ボルト3と、連結ボルト3に外嵌される外嵌孔4aを有し、かつ、外嵌孔4aが連結ボルト3に外嵌された状態で当該連結ボルト3を介して基礎部材2に取り付けられる被取付部材4と、被取付部材4と基礎部材2との間に介設される、粘着剤層としての両面テープ5とを備えている。
かかる構成によれば、被取付部材4を基礎部材2の下面側に取り付けるに際し、被取付部材4と基礎部材2との間には両面テープ5が介設されているため、被取付部材4を基礎部材2の下面の所定の位置に押し付けることにより、当該被取付部材4は、粘着材層を介して基礎部材2に仮付けされた状態になる。従って、従来のように一方の手で被取付部材4を基礎部材2に押し付けておくようなことをする必要がなくなり両手が自由になるため、後は、両手を使って連結ボルト3を被取付部材4および基礎部材2に容易に装着し両者の連結に供することができる。
このように、被取付部材4の連結ボルト3による基礎部材2への取り付け作業を、両手を使って行うことができるため、従来の片手での作業に比較し、作業者の疲労は大幅に軽減されるとともに、被取付部材4が取り付けられた基礎部材2を備える商品の生産性を向上させることができる。
また、粘着材層として、芯シート5aの両面に所定の粘着剤5bが塗布されてなる両面テープ5が採用されているため、両面テープ5を基礎部材2および被取付部材4のいずれか一方の対向面に予め貼着しておけば、被取付部材4を基礎部材2に押し付けることにより両者を容易に仮止めすることができる。
そして、上記の実施形態(図2〜図4参照)においては、基礎部材2として車両のトランクルーム14に設けられた支持プレート33が採用され、被取付部材4として支持プレート33に固定されるレバーブラケット50が採用され、棒状の連結具として支持プレート33に予め装着された、レバーブラケット50を支持プレート33に固定するためのスタッドボルト40が採用され、粘着剤層としてレバーブラケット50の支持プレート33に対する対向面に貼着された両面テープ60が採用されているため、車両の製造工程におけるトランクルーム14に設けられた支持プレート33に対するレバーブラケット50の取り付け作業の作業性を大幅に向上させることができる。
本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、基礎部材2として支持プレート33が、連結ボルト(連結具)3としてスタッドボルト40が、被取付部材4としてレバーブラケット50が、粘着剤層として両面テープ60が採用されているが、本考案は、基礎部材2が支持プレート33であり、連結具がスタッドボルト40であり、被取付部材4がレバーブラケット50であることに限定されるものではなく、あらゆる種類の基礎部材2の下面側に各種の被取付部材4を取り付けるような場合には、本考案に係る取付構造1を適用することができる。
(2)上記の実施形態においては、粘着材層として両面テープ5,60が採用されているが、本考案は、粘着材層が両面テープ5,60であることに限定されるものではなく、例えば、基礎部材2および被取付部材4の各対向面のいずれか一方または双方に塗布された粘着剤により形成してもよい。かかる構成によれば、粘着剤を基礎部材2および被取付部材4のいずれか一方の対向面または双方の対向面に予め塗布しておけば、被取付部材4を基礎部材2に押し付けることにより両者を容易に仮止めすることができる。
本考案に係る被取付部材の取付構造の本質を説明するための斜視図であり、(A)は、取付構造の分解斜視図、(B)は、(A)に示す取付構造の組み付け途中の斜視図、(C)は、図1に示す取付構造の組み立て斜視図である。 車両のトランクルーム側から操作可能に構成されたリヤシートの前倒操作機構の一実施形態を示す概略斜視図である。 前倒操作機構の一実施形態を示す分解斜視図である。 図3に示す前倒操作機構の組み立て斜視図である。
符号の説明
1,10 取付構造 2 基礎部材
2a 挿通孔 3 連結ボルト(棒状の連結具)
3a ナット 4 シート
4 被取付部材 4a 外嵌孔
5 両面テープ(粘着剤層) 5a 芯シート(シート状基材)
5b 粘着剤 11 車両
111 フロントドア 12 フロントシート
121 シートクッション 122 シートバック
13 リヤシート 131 シートクッション
132 シートバック 14 トランクルーム
141 トランクドアー 15 運転席前倒操作部
16 後部座席前倒操作部 20 前倒操作機構
30 支持部材(基礎部材) 31 基端部
32 中間部 33 支持プレート(基礎部材)
331 貫通孔 39 ブラケット本体
40 スタッドボルト(連結具)
41 ナット 50 レバーブラケット(被取付部材)
51 密着部 511 狭幅部
512 広幅部 52 前方延設部
53 後方延設部 54 角窓
55 切り起こし片 551 切り込み溝
56 装着孔 57 折り曲げ片
571 挿通口 60 両面テープ(粘着剤層)
61 芯シート 62 粘着層
70 帯状レバー(操作レバー)
71 リベット 72 鳩目金具
80 二重ケーブル 81 インナーケーブル
82 アウターケーブル 83 係止部材
831 括れ部 S1 立設姿勢
S2 傾倒姿勢

Claims (4)

  1. 所定の基礎部材と、
    前記基礎部材の下面側から下方に向かって突出した状態で当該基礎部材に取り付けられる棒状の連結具と、
    前記連結具に外嵌される外嵌孔を有し、かつ、前記外嵌孔が前記連結具に外嵌された状態で当該連結具を介して前記基礎部材に取り付けられる被取付部材と、
    前記被取付部材と前記基礎部材との間に介設される粘着剤層とを備えたことを特徴とする被取付部材の取付構造。
  2. 前記粘着材層は、シート状基材の両面に所定の粘着剤が積層されてなる両面テープにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の被取付部材の取付構造。
  3. 前記粘着材層は、前記基礎部材および前記被取付部材の各対向面のいずれか一方または双方に塗布された粘着剤により形成されていることを特徴とする請求項1記載の被取付部材の取付構造。
  4. 車両内に設けられたシートのシートバックを前倒させるべくトランクルームに設けられる、請求項1乃至3のいずれかに記載の被取付部材の取付構造が適用されたシートバックの前倒操作機構であって、前記基礎部材は、車両のトランクルームに設けられる支持プレートであり、前記被取付部材は、前記支持プレートに固定される、操作レバーを装着するためのレバーブラケットであることを特徴とするシートバックの前倒操作機構。
JP2007002551U 2007-04-11 2007-04-11 被取付部材の取付構造およびこの構造が適用されたシートバックの前倒操作機構 Expired - Fee Related JP3133008U (ja)

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