JP3132883B2 - 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 - Google Patents
液晶性ポリエステルおよびその製造方法Info
- Publication number
- JP3132883B2 JP3132883B2 JP04055605A JP5560592A JP3132883B2 JP 3132883 B2 JP3132883 B2 JP 3132883B2 JP 04055605 A JP04055605 A JP 04055605A JP 5560592 A JP5560592 A JP 5560592A JP 3132883 B2 JP3132883 B2 JP 3132883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- equation
- unit
- represented
- liquid crystalline
- following formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【0001】本発明はシークエンス及び末端基が制御さ
れた新規な液晶性ポリエステルおよびその製造方法に関
するものである。本発明の液晶性ポリエステルは流動性
に優れ、力学特性(弾性率、引っ張り強度、曲げ強度、
衝撃強度、伸び等)に優れるだけでなく、同一組成、同
一組成比においては、従来のものに比べ、シークエンス
及び末端基が制御されているため、寸法精度、耐バリ
性、耐加水分解性、離型性に優れている。そのために精
密成型品、ハイブリッドIC封止品に特に好適な液晶性
ポリエステルである。
れた新規な液晶性ポリエステルおよびその製造方法に関
するものである。本発明の液晶性ポリエステルは流動性
に優れ、力学特性(弾性率、引っ張り強度、曲げ強度、
衝撃強度、伸び等)に優れるだけでなく、同一組成、同
一組成比においては、従来のものに比べ、シークエンス
及び末端基が制御されているため、寸法精度、耐バリ
性、耐加水分解性、離型性に優れている。そのために精
密成型品、ハイブリッドIC封止品に特に好適な液晶性
ポリエステルである。
【0002】
【従来の技術】近年、高弾性率、高強度のポリマーとし
て、液晶性ポリマーが注目されている。液晶性ポリマー
の中でも液晶性ポリエステル系のものがサーモトロピッ
ク性を有するので工業的に利用されている。その中でも
主に−OCH2CH2O−単位を含んだ液晶性ポリエステ
ルは流動性に優れ、低温成形が可能であり、そのため成
形性が非常に良好であるという特徴があった。 特にテレフタル酸単位
て、液晶性ポリマーが注目されている。液晶性ポリマー
の中でも液晶性ポリエステル系のものがサーモトロピッ
ク性を有するので工業的に利用されている。その中でも
主に−OCH2CH2O−単位を含んだ液晶性ポリエステ
ルは流動性に優れ、低温成形が可能であり、そのため成
形性が非常に良好であるという特徴があった。 特にテレフタル酸単位
【0003】
【化20】 とエチレングリコール単位
【化21】−OCH2CH2O− とオキシ安息香酸単位
【化22】 から成るものは流動性に優れるためにスピーカーコーン
のような薄肉部品に利用されたり、特にこれらの成分か
ら成るポリマーは寸法精度にも優れるためにOA機器関
係の精密部品に利用されてきた。
のような薄肉部品に利用されたり、特にこれらの成分か
ら成るポリマーは寸法精度にも優れるためにOA機器関
係の精密部品に利用されてきた。
【0004】そのような樹脂や製造法としては、ジャー
ナル・オブ・ポリマー・サイエンス・ポリマー・ケミス
トリー・エディション14巻(1976年)2043
頁、USP3,778,410、USP3,804,8
05及び特公昭56−18016号、特開昭58−87
125号、特開昭60−186525号、同60−18
6527号、同64−26632号、特開平2−455
24号、特願平3−73366号等がある。
ナル・オブ・ポリマー・サイエンス・ポリマー・ケミス
トリー・エディション14巻(1976年)2043
頁、USP3,778,410、USP3,804,8
05及び特公昭56−18016号、特開昭58−87
125号、特開昭60−186525号、同60−18
6527号、同64−26632号、特開平2−455
24号、特願平3−73366号等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近にいたって、電
気、電子部品等においてICハイブリッド封止等が注目
をあびており、前述の特徴以外に耐加水分解性の良好な
こと、成形サイクルをさらに向上させるため、離型性の
改良やバリが発生しないことが望まれてきた。しかし、
前述の特公昭56−18016号、特開昭58−871
25号、特開昭60−186525号、特開昭64−2
6632号あるいは特開平2−45524号等で製造し
たものにおいては、耐加水分解性が悪かったり、離型性
が悪いという問題が生じた。詳細に検討してみるとこれ
らの製造法により製造したものは、全て末端−COOH
基が末端CH3COO−基より多くなっていることが判
った。又、特願平3−73366号の方法によると寸法
精度が低下したり、バリが発生するという問題があっ
た。
気、電子部品等においてICハイブリッド封止等が注目
をあびており、前述の特徴以外に耐加水分解性の良好な
こと、成形サイクルをさらに向上させるため、離型性の
改良やバリが発生しないことが望まれてきた。しかし、
前述の特公昭56−18016号、特開昭58−871
25号、特開昭60−186525号、特開昭64−2
6632号あるいは特開平2−45524号等で製造し
たものにおいては、耐加水分解性が悪かったり、離型性
が悪いという問題が生じた。詳細に検討してみるとこれ
らの製造法により製造したものは、全て末端−COOH
基が末端CH3COO−基より多くなっていることが判
った。又、特願平3−73366号の方法によると寸法
精度が低下したり、バリが発生するという問題があっ
た。
【0006】末端−COOH基を減少させる方法として
は、カルボン酸末端を特定の低分子化合物で封止する方
法(例えば特開昭63−125521号)やビスオキサ
ゾリンのようなもので鎖延長するような方法(例えば特
開昭63−145330号)が知られているが、これら
の方法では重合速度を低下させたり、昇華物等の形で留
出してきたり、定量的に反応していなかったりして、再
現性に乏しく、又、特開昭63−145330号のよう
な方法では、さらに耐熱性が低下するといったような問
題があった。
は、カルボン酸末端を特定の低分子化合物で封止する方
法(例えば特開昭63−125521号)やビスオキサ
ゾリンのようなもので鎖延長するような方法(例えば特
開昭63−145330号)が知られているが、これら
の方法では重合速度を低下させたり、昇華物等の形で留
出してきたり、定量的に反応していなかったりして、再
現性に乏しく、又、特開昭63−145330号のよう
な方法では、さらに耐熱性が低下するといったような問
題があった。
【0007】一方仕込時にフェノール系のジオール成分
を増やして重合するという方法、例えば特開平1−23
0629号や特願平1−234984号等があるが、こ
れらはいずれもフェノール系のジオール成分を用いてい
るため、そういった系にしか適用できなかったり、昇華
物等として留出したりしてしまうという問題がある。
又、特開昭63−277231号のように前述の3成分
にハイドロキノンのようなジフェノール系化合物を添加
するという方法ではそれ自体結晶性が大幅に低下して、
耐加水分解性が低下してしまうという問題や、やはり昇
華物等の形で留出したりしてしまうという問題があっ
た。さらに特開平3−59024号では前述の3成分か
ら成るポリマーは何ら提案されていない。本発明は、こ
うした実情の下に寸法精度は従来と同等かそれ以上で耐
加水分解性に優れ、成形時の離型性や低バリ性に優れる
液晶性ポリエステルおよびその製造法を提供することを
目的とするものである。
を増やして重合するという方法、例えば特開平1−23
0629号や特願平1−234984号等があるが、こ
れらはいずれもフェノール系のジオール成分を用いてい
るため、そういった系にしか適用できなかったり、昇華
物等として留出したりしてしまうという問題がある。
又、特開昭63−277231号のように前述の3成分
にハイドロキノンのようなジフェノール系化合物を添加
するという方法ではそれ自体結晶性が大幅に低下して、
耐加水分解性が低下してしまうという問題や、やはり昇
華物等の形で留出したりしてしまうという問題があっ
た。さらに特開平3−59024号では前述の3成分か
ら成るポリマーは何ら提案されていない。本発明は、こ
うした実情の下に寸法精度は従来と同等かそれ以上で耐
加水分解性に優れ、成形時の離型性や低バリ性に優れる
液晶性ポリエステルおよびその製造法を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、下記の(a)〜(d)成分のみから成り、シー
クエンスを制御し、かつポリマー中の[末端CH3CO
O−基]と[末端−COOH基]の差を特定することに
より、これらの問題点を克服したポリマーが得られるこ
とを知見し、本発明に至った。すなわち、本発明は、 (a)テレフタル酸単位、
た結果、下記の(a)〜(d)成分のみから成り、シー
クエンスを制御し、かつポリマー中の[末端CH3CO
O−基]と[末端−COOH基]の差を特定することに
より、これらの問題点を克服したポリマーが得られるこ
とを知見し、本発明に至った。すなわち、本発明は、 (a)テレフタル酸単位、
【化23】 (b)エチレングリコール単位、
【化24】−OCH2CH2O−
【0009】(c)p−オキシ安息香酸単位、
【化25】
【化26】 を構造単位として含有し、温度290℃、剪断速度10
00sec-1の条件下で測定した溶融粘度が30ポイズ
以上であり、次の(1)、(2)及び(3)に規定する
条件を満足することを特徴とする液晶性ポリエステル、 (1)(a)〜(d)の各構造単位のモル数を各々
[a]、[b]、[c]、[d]の記号で表わした場合
(以下同じ)各構造単位の割合が下記の数式(I)及び
(II)を満足すること。
00sec-1の条件下で測定した溶融粘度が30ポイズ
以上であり、次の(1)、(2)及び(3)に規定する
条件を満足することを特徴とする液晶性ポリエステル、 (1)(a)〜(d)の各構造単位のモル数を各々
[a]、[b]、[c]、[d]の記号で表わした場合
(以下同じ)各構造単位の割合が下記の数式(I)及び
(II)を満足すること。
【0010】
【数13】
【数14】
【0011】(2)下記の化学式(u)において、その
カルボニル側(−CO−側)の隣にエチレングリコール
単位を有する当該p−オキシ安息香酸単位(e)(実線
で表示)のモル数を[e]の記号で表わした場合、下記
の式(III)で定義されるシークエンス生成性比(r)
が0.9から1.1であること。
カルボニル側(−CO−側)の隣にエチレングリコール
単位を有する当該p−オキシ安息香酸単位(e)(実線
で表示)のモル数を[e]の記号で表わした場合、下記
の式(III)で定義されるシークエンス生成性比(r)
が0.9から1.1であること。
【化27】
【数15】 (3)末端CH3COO−基の当量数(eq/ton)
を[CH3COO−]で表わし、末端−COOH基の当
量数(eq/ton)を[−COOH]で表わしたとき
下記数式(IV)を満足すること。 [CH3COO−]−[−COOH] ≧ −30 (IV)
を[CH3COO−]で表わし、末端−COOH基の当
量数(eq/ton)を[−COOH]で表わしたとき
下記数式(IV)を満足すること。 [CH3COO−]−[−COOH] ≧ −30 (IV)
【0012】 仕込み原料として下記式の構造単位
【化28】 を少なくとも有する化合物(n)および下記式(i)の
構造単位を有するポリエチレンテレフタレートおよび/
又はオリゴエチレンテレフタレート
構造単位を有するポリエチレンテレフタレートおよび/
又はオリゴエチレンテレフタレート
【化29】 および
【化30】 の構造単位をもつ化合物(p)を使用し、[ただし
(p)には(n)を含めないものとする]
(p)には(n)を含めないものとする]
【0013】重縮合反応を行うにあたり(n)、
(i)、(p)のモル数をそれぞれ[n]、[i]、
[p]とするとき
(i)、(p)のモル数をそれぞれ[n]、[i]、
[p]とするとき
【数16】
【数17】 を満たすことを特徴とする請求項1記載の液晶性ポリエ
ステルの製造方法、 出発原料として1,2−エチレンビス−4−ヒドロ
キシベンゾエート(f)、テレフタル酸(g)、p−ヒ
ドロキシ安息香酸(h)、下記式(i)の構造単位を有
するポリエチレンテレフタレートおよび/又はオリゴエ
チレンテレフタレート
ステルの製造方法、 出発原料として1,2−エチレンビス−4−ヒドロ
キシベンゾエート(f)、テレフタル酸(g)、p−ヒ
ドロキシ安息香酸(h)、下記式(i)の構造単位を有
するポリエチレンテレフタレートおよび/又はオリゴエ
チレンテレフタレート
【化31】 を用い、更に
【0014】無水酢酸(m)を添加して重縮合を行うに
あたり、各原料比を下記の条件とすることを特徴とする
請求項1記載の液晶性ポリエステルの製造方法。
あたり、各原料比を下記の条件とすることを特徴とする
請求項1記載の液晶性ポリエステルの製造方法。
【数18】
【数19】 {ただし(f)、(h)、(i)の各モル数を、それぞ
れ[f]、[h]、[i]とする。}
れ[f]、[h]、[i]とする。}
【0015】 出発原料として4−ヒドロキシ(2−
ヒドロキシエチル)ベンゾエート
ヒドロキシエチル)ベンゾエート
【化32】 テレフタル酸(g)、p−ヒドロキシ安息香酸(h)、
下記構造単位(i)を有するポリエチレンテレフタレー
トおよび/又はオリゴエチレンテレフタレート
下記構造単位(i)を有するポリエチレンテレフタレー
トおよび/又はオリゴエチレンテレフタレート
【化33】 を用い、更に無水酢酸(m)を添加して重縮合を行うに
あたり、各原料比を下記の条件とする請求項1記載の液
晶性ポリエステルを要旨とするものである。
あたり、各原料比を下記の条件とする請求項1記載の液
晶性ポリエステルを要旨とするものである。
【0016】
【数20】
【数21】 {ただし(h)、(i)、(j)の各モル数を、それぞ
れ[h]、[i]、[j]とする。}以下、本発明を詳
細に説明する。
れ[h]、[i]、[j]とする。}以下、本発明を詳
細に説明する。
【0017】本発明の液晶性ポリエステルの特徴は、高
弾性率、高強度はもとより、流動性にも優れる上に、さ
らに寸法精度に優れ、かつ耐加水分解性や耐薬品性、離
型性、低バリ性にも優れるということであり、本質的に
上記(a)〜(d)のユニットから成る液晶性ポリエス
テルである。そして、本発明の液晶性ポリエステルは、
上記の(1)の技術的事項(請求項1)を要旨とするも
のであるが、殊に(a)〜(d)の構成単位の組合せと
ともに特定の二つの数式を満たすことが重要である。す
なわち本発明の液晶性ポリエステルは、下記式(III)
弾性率、高強度はもとより、流動性にも優れる上に、さ
らに寸法精度に優れ、かつ耐加水分解性や耐薬品性、離
型性、低バリ性にも優れるということであり、本質的に
上記(a)〜(d)のユニットから成る液晶性ポリエス
テルである。そして、本発明の液晶性ポリエステルは、
上記の(1)の技術的事項(請求項1)を要旨とするも
のであるが、殊に(a)〜(d)の構成単位の組合せと
ともに特定の二つの数式を満たすことが重要である。す
なわち本発明の液晶性ポリエステルは、下記式(III)
【数22】 により定められるパラメーターrを使用したとき 0.90≦r≦1.10 を満たすことが必要であり、又、本発明の液晶性ポリエ
ステルは、末端CH3COO−基の当量数(eq/to
n)を[CH3COO−]で表わし、末端−COOH基
の当量数(eq/ton)を[−COOH]で表わした
とき下記式(IV)を満たすことが必要である。 [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (I
V)
ステルは、末端CH3COO−基の当量数(eq/to
n)を[CH3COO−]で表わし、末端−COOH基
の当量数(eq/ton)を[−COOH]で表わした
とき下記式(IV)を満たすことが必要である。 [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (I
V)
【0018】前記式(III)において、r>1.10の
ときは、結晶性が高くなりすぎて、寸法精度が悪くなっ
たり、その結晶成分が溶融しにくいために、配向しにく
く、そのため成形品がもろくなってしまうという欠点が
生じる。又、流動性が悪化する。 r<0.90のときは やはり結晶性が高くなりすぎて、寸法精度が悪くなった
り、シークェンスが制御されすぎているために溶融粘度
の剪断速度依存性が小さく、すなわち低剪断速度側での
粘度が相対的に低く、又、溶融粘度の温度依存性も小さ
い。そのため成形時にバリが発生しやすくなるという欠
点が生じる。又、ジェッティングをおこしやすかった
り、ウェルド強度が大幅に低下するという欠点もある。 より好ましくは 0.93≦r≦1.07 最も好ましくは 0.93≦r≦1.05 である。なお、上記シークェンス生成比rについての導
入の背景については特願平3−73366号、特願平3
−76348号と同様である。
ときは、結晶性が高くなりすぎて、寸法精度が悪くなっ
たり、その結晶成分が溶融しにくいために、配向しにく
く、そのため成形品がもろくなってしまうという欠点が
生じる。又、流動性が悪化する。 r<0.90のときは やはり結晶性が高くなりすぎて、寸法精度が悪くなった
り、シークェンスが制御されすぎているために溶融粘度
の剪断速度依存性が小さく、すなわち低剪断速度側での
粘度が相対的に低く、又、溶融粘度の温度依存性も小さ
い。そのため成形時にバリが発生しやすくなるという欠
点が生じる。又、ジェッティングをおこしやすかった
り、ウェルド強度が大幅に低下するという欠点もある。 より好ましくは 0.93≦r≦1.07 最も好ましくは 0.93≦r≦1.05 である。なお、上記シークェンス生成比rについての導
入の背景については特願平3−73366号、特願平3
−76348号と同様である。
【0019】すなわち、下記の化学式中において破線で
示した通り、p−オキシ安息香酸単位(c)のカルボニ
ル側の隣に異なる2種類の構造単位が連結し得ると考え
られる。
示した通り、p−オキシ安息香酸単位(c)のカルボニ
ル側の隣に異なる2種類の構造単位が連結し得ると考え
られる。
【化34】 上記の化学式において実線で表示したp−オキシ安息香
酸単位(l)、(e)のモル数をそれぞれ[l]、
[e]とすると、概略次の数式で表わされる関係が成立
する。
酸単位(l)、(e)のモル数をそれぞれ[l]、
[e]とすると、概略次の数式で表わされる関係が成立
する。
【数23】 そして、上記の各式は末端基等があったり、主鎖中に下
記の化学式で表わされる酸無水物結合がある場合は、必
ずしも、左辺と右辺とは等しくならない。
記の化学式で表わされる酸無水物結合がある場合は、必
ずしも、左辺と右辺とは等しくならない。
【化35】 従って、p−オキシ安息香酸単位(c)のシークェンス
生成性比(r)に関する実際的に意味のある式は、下記
の数式(V)である。
生成性比(r)に関する実際的に意味のある式は、下記
の数式(V)である。
【数24】
【0020】しかしながら、(r)を求める後述の分析
法では、[l]は求まらず、[e]と[c]とが求ま
る。そこで、[l]=[c]−[e]と近似し得るた
め、上記の数式(X)を下記の数式(III)の通りとし
た。
法では、[l]は求まらず、[e]と[c]とが求ま
る。そこで、[l]=[c]−[e]と近似し得るた
め、上記の数式(X)を下記の数式(III)の通りとし
た。
【数25】 [a]、[b]及び[c]はメタノール分解を行った後
ガスクロマトグラフィー法で求めた。
ガスクロマトグラフィー法で求めた。
【0021】上記式(III)における[e]はアミノ分
解物のNMR法により求めた。そしてr>1の場合はp
−オキシ安息香酸単位(c)がエチレングリコール単位
(b)に対してブロック的なシークェンスになってお
り、r値が大きくなる程ブロック性が高い。すなわちp
−オキシ安息香酸単位(c)が下記の化学式(k)で示
す構造になっている比率が大になることを意味する。
解物のNMR法により求めた。そしてr>1の場合はp
−オキシ安息香酸単位(c)がエチレングリコール単位
(b)に対してブロック的なシークェンスになってお
り、r値が大きくなる程ブロック性が高い。すなわちp
−オキシ安息香酸単位(c)が下記の化学式(k)で示
す構造になっている比率が大になることを意味する。
【化36】 r<1の場合はp−オキシ安息香酸単位(c)が上記の
化学式(k)で示す構造になっている比率が小になる。
すなわち、p−オキシ安息香酸単位(c)はエチレング
リコール単位(b)に対して交互的、すなわち、
化学式(k)で示す構造になっている比率が小になる。
すなわち、p−オキシ安息香酸単位(c)はエチレング
リコール単位(b)に対して交互的、すなわち、
【化37】 連鎖が多くなっていることを意味し、r値が小さくなる
程、この構造が多くなることを意味する。
程、この構造が多くなることを意味する。
【0022】本発明の液晶性ポリエステルにおいて、
(a)で表わされるテレフタル酸単位及び(c)で表わ
されるp−オキシ安息香酸単位の各モル数[a]及び
[c]の割合は、下記の数式(I)及び(II)を満足す
ることが必要である。
(a)で表わされるテレフタル酸単位及び(c)で表わ
されるp−オキシ安息香酸単位の各モル数[a]及び
[c]の割合は、下記の数式(I)及び(II)を満足す
ることが必要である。
【数26】
【数27】 上記に規定する割合が0.70未満の場合は、耐熱性の
良好な液晶性ポリエステルとならず、耐加水分解性や寸
法精度が悪化し、0.88を越える場合は、p−オキシ
安息香酸単位(c)の連鎖の絶対値が多くなり、もろく
なったり成形性が悪化し好ましくない。上記に規定する
割合の下限値および上限値は、それぞれ0.73及び
0.86とするのが好ましく、0.75及び0.85と
するのが更に好ましい。
良好な液晶性ポリエステルとならず、耐加水分解性や寸
法精度が悪化し、0.88を越える場合は、p−オキシ
安息香酸単位(c)の連鎖の絶対値が多くなり、もろく
なったり成形性が悪化し好ましくない。上記に規定する
割合の下限値および上限値は、それぞれ0.73及び
0.86とするのが好ましく、0.75及び0.85と
するのが更に好ましい。
【0023】本発明のポリエステルには少量の(d)で
表わされる単位
表わされる単位
【化38】 が含まれていてもよい。この単位をポリマー中に導入す
ることにより耐熱性低下の許容範囲内において力学的特
性や流動性を向上することができる。本発明の液晶性ポ
リエステルにおいて、この単位(d)はこの単位(d)
のモル数を[d]で表わすとき、好ましくは、
ることにより耐熱性低下の許容範囲内において力学的特
性や流動性を向上することができる。本発明の液晶性ポ
リエステルにおいて、この単位(d)はこの単位(d)
のモル数を[d]で表わすとき、好ましくは、
【数28】 (ただし、上記式において、ポリエステル中に単位
(d)が存在する場合[c]は[d]を含むものとし、
又、[b]も[d]を含むものとする。)の関係を有し
ている。単位(d)が上記式を満たす範囲を越えてポリ
エステル中に導入されると、耐加水分解性、寸法精度、
離型性、バリ性の改善に悪影響を及ぼす。
(d)が存在する場合[c]は[d]を含むものとし、
又、[b]も[d]を含むものとする。)の関係を有し
ている。単位(d)が上記式を満たす範囲を越えてポリ
エステル中に導入されると、耐加水分解性、寸法精度、
離型性、バリ性の改善に悪影響を及ぼす。
【0024】次に末端CH3COO−基の当量数(eq
/ton)と末端−COOH基の当量数(eq/to
n)との関係は [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (IV) を満たすことである。 [CH3COO−]−[−COOH]<−30 の場合は耐加水分解性が悪化したり成型時に離型性が悪
化して好ましくない。好ましくは、 [CH3COO−]>[−COOH] 特に [CH3COO−]−[−COOH]≧20 (eq/
ton) を満たすことが好ましく [CH3COO−]−[−COOH]≧50 (eq/
ton) を満たすことが更に好ましい。更に [−COOH]≦50(eq/ton) が好ましく、最も好ましくは [−COOH]≦30(eq/ton) を満たすことである。
/ton)と末端−COOH基の当量数(eq/to
n)との関係は [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (IV) を満たすことである。 [CH3COO−]−[−COOH]<−30 の場合は耐加水分解性が悪化したり成型時に離型性が悪
化して好ましくない。好ましくは、 [CH3COO−]>[−COOH] 特に [CH3COO−]−[−COOH]≧20 (eq/
ton) を満たすことが好ましく [CH3COO−]−[−COOH]≧50 (eq/
ton) を満たすことが更に好ましい。更に [−COOH]≦50(eq/ton) が好ましく、最も好ましくは [−COOH]≦30(eq/ton) を満たすことである。
【0025】本発明の液晶性ポリエステルにおいて、
(a)で表わされるテレフタル酸単位及び(b)で表わ
されるエチレングリコール単位の各モル数[a]及び
[b]の割合は、重合度を高める観点から、下記の数式
を満足することが好ましい。
(a)で表わされるテレフタル酸単位及び(b)で表わ
されるエチレングリコール単位の各モル数[a]及び
[b]の割合は、重合度を高める観点から、下記の数式
を満足することが好ましい。
【数29】 上記に規定する割合の下限値および上限値は、それぞれ
0.85及び1.15とするのがより好ましく、0.9
0及び1.10とするのが更に好ましい。ただし上述の [CH3COO−] > [−COOH] を満たす場合には、理論上 [a]<[b] ということになる。そのため [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 で重合度を高めるという観点からは
0.85及び1.15とするのがより好ましく、0.9
0及び1.10とするのが更に好ましい。ただし上述の [CH3COO−] > [−COOH] を満たす場合には、理論上 [a]<[b] ということになる。そのため [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 で重合度を高めるという観点からは
【0026】
【数30】 となることが好ましい。ここで前記式(III)の(r)
の計算法について説明する。(r)はポリマーのNMR
からは求めることができない。そこで本発明者等は
(r)を求める方法について鋭意検討を重ねた結果、次
の知見を得た。
の計算法について説明する。(r)はポリマーのNMR
からは求めることができない。そこで本発明者等は
(r)を求める方法について鋭意検討を重ねた結果、次
の知見を得た。
【0027】すなわち本発明の液晶性ポリエステルを一
級アミンと反応させた場合、驚くべきことに、下記の化
学式(u)で表わされる構造単位のエステル結合は選択
的に切断されずに残ったままであり、他のエステル結合
[例えば構造単位(k)、(i)あるいは次の化学式
(w)で示す構造単位のエステル結合等]は切断され
る。
級アミンと反応させた場合、驚くべきことに、下記の化
学式(u)で表わされる構造単位のエステル結合は選択
的に切断されずに残ったままであり、他のエステル結合
[例えば構造単位(k)、(i)あるいは次の化学式
(w)で示す構造単位のエステル結合等]は切断され
る。
【化39】 上記の知見を利用すれば次のような方法により、本発明
の液晶性ポリエステルのシークェンスを解析することが
できる。
の液晶性ポリエステルのシークェンスを解析することが
できる。
【0028】まず本発明の液晶性ポリエステルを粉砕
し、その粉砕試料に大過剰のn−プロピルアミンを加
え、40℃で90分間処理する。次に前述のNMR装置
を使用し、得られた分解物の1H−NMRを測定する。
溶媒としては、重水素化メタノール溶媒、重水素化DM
SOと重水素化メタノールとの混合溶媒、または重水素
化トリフルオロ酢酸溶媒を使用することができる。上記
の方法により(e)の成分量の割合を定量することがで
き、すなわち[c]と[e]の割合が定量化され、かつ
[b]の割合もメタノール分解法で判っていることによ
り、構造単位(c)のカルボニル側(CO−側)のシー
クェンスの情報が得られ、それらに基づいて(r)を算
出することができる。次に末端基定量法について説明す
る。
し、その粉砕試料に大過剰のn−プロピルアミンを加
え、40℃で90分間処理する。次に前述のNMR装置
を使用し、得られた分解物の1H−NMRを測定する。
溶媒としては、重水素化メタノール溶媒、重水素化DM
SOと重水素化メタノールとの混合溶媒、または重水素
化トリフルオロ酢酸溶媒を使用することができる。上記
の方法により(e)の成分量の割合を定量することがで
き、すなわち[c]と[e]の割合が定量化され、かつ
[b]の割合もメタノール分解法で判っていることによ
り、構造単位(c)のカルボニル側(CO−側)のシー
クェンスの情報が得られ、それらに基づいて(r)を算
出することができる。次に末端基定量法について説明す
る。
【0029】rを求めたときと同様の方法でn−プロピ
ルアミンを用いて室温で24時間処理して分解を行う。
主鎖からはエチレングリコール、パラヒドロキシ安息香
酸n−プロピルアミド、テレフタル酸ジn−プロピルア
ミド等が生成し、アセテート末端からはn−プロピルア
セトアミドがカルボン酸末端からはパラヒドロキシ安息
香酸、テレフタル酸モノn−プロピルアミドが生成す
る。そこで、液晶性ポリエステルをn−プロピルアミン
を用いて分解し、GC法及びHPLC法により、末端か
ら生じた分解生成物を主鎖由来の分解生成物と分離し、
そのピーク強度より末端基の定量をすることが可能であ
る。アセテート末端の定量にはGC法を用いる。アセテ
ート末端の分解生成物n−プロピルアセトアミドはGC
により他の成分と分離して検出される。標品のn−プロ
ピルアセトアミドを用いて検量線を作成し、絶対検量法
により定量した。カルボン酸末端の定量にはHPLC法
を用いる。カルボン酸末端の分解生成物パラヒドロキシ
安息香酸、テレフタル酸モノn−プロピルアミドはHP
LCにより他の成分と分離して検出される。標品のパラ
ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸モノn−プロピルア
ミドを用いて検量線を作成し、絶対検量法により定量し
た。
ルアミンを用いて室温で24時間処理して分解を行う。
主鎖からはエチレングリコール、パラヒドロキシ安息香
酸n−プロピルアミド、テレフタル酸ジn−プロピルア
ミド等が生成し、アセテート末端からはn−プロピルア
セトアミドがカルボン酸末端からはパラヒドロキシ安息
香酸、テレフタル酸モノn−プロピルアミドが生成す
る。そこで、液晶性ポリエステルをn−プロピルアミン
を用いて分解し、GC法及びHPLC法により、末端か
ら生じた分解生成物を主鎖由来の分解生成物と分離し、
そのピーク強度より末端基の定量をすることが可能であ
る。アセテート末端の定量にはGC法を用いる。アセテ
ート末端の分解生成物n−プロピルアセトアミドはGC
により他の成分と分離して検出される。標品のn−プロ
ピルアセトアミドを用いて検量線を作成し、絶対検量法
により定量した。カルボン酸末端の定量にはHPLC法
を用いる。カルボン酸末端の分解生成物パラヒドロキシ
安息香酸、テレフタル酸モノn−プロピルアミドはHP
LCにより他の成分と分離して検出される。標品のパラ
ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸モノn−プロピルア
ミドを用いて検量線を作成し、絶対検量法により定量し
た。
【0030】次に本発明の液晶性ポリエステルの製造法
について説明する。本発明においては重合形式は特に限
定されず、例えば界面重合法、溶液重合法、溶融重合法
等を適宜採用し得る。特に溶融重合法は重合度が向上し
易く製造コストが安価であり好ましい。本発明の液晶性
ポリエステルは、すでに述べたようにそのシークェンス
生成性比(r)が 0.90≦r≦1.10 (III−1) を満足し、かつ [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (IV) を満足することが必要であり、これにより優れたバラン
スの物性、成形性を発揮する。
について説明する。本発明においては重合形式は特に限
定されず、例えば界面重合法、溶液重合法、溶融重合法
等を適宜採用し得る。特に溶融重合法は重合度が向上し
易く製造コストが安価であり好ましい。本発明の液晶性
ポリエステルは、すでに述べたようにそのシークェンス
生成性比(r)が 0.90≦r≦1.10 (III−1) を満足し、かつ [CH3COO−]−[−COOH]≧−30 (IV) を満足することが必要であり、これにより優れたバラン
スの物性、成形性を発揮する。
【0031】特公昭56−18016号、特開昭58−
87125号、特開昭60−186525号、特開昭6
4−26632号、特開平2−45524号等の各公報
には、各種の製造方法が記載されているが、本発明の液
晶性ポリエステルは、これらの溶融重合法ではエチレン
グリコール成分が留去しやすいため、式(IV)の条件を
満足したものを製造し得ない。又、特願平3−7336
6では式(IV)の条件を満足させることは可能であるが
(III−1)を満足させることができない。さらに特開
平3−59024では(a)、(b)、(c)からのみ
のポリエステルについては何等開示されておらず、又式
(IV)が示す条件についての認識もない。
87125号、特開昭60−186525号、特開昭6
4−26632号、特開平2−45524号等の各公報
には、各種の製造方法が記載されているが、本発明の液
晶性ポリエステルは、これらの溶融重合法ではエチレン
グリコール成分が留去しやすいため、式(IV)の条件を
満足したものを製造し得ない。又、特願平3−7336
6では式(IV)の条件を満足させることは可能であるが
(III−1)を満足させることができない。さらに特開
平3−59024では(a)、(b)、(c)からのみ
のポリエステルについては何等開示されておらず、又式
(IV)が示す条件についての認識もない。
【0032】本発明において好適な製造方法としては、
溶融重合法による次の(1)〜(3)の方法が挙げられ
る。 (1)アセテート化合物を酸化合物から脱酢酸重縮合反
応により製造する方法 (2)フェノール性化合物と酸化合物に無水酢酸を加え
て反応させた後脱酢酸重縮合反応により製造する方法 (3)フェノール性化合物と酸のフェニルエステル化合
物から脱フェノール重縮合反応により製造する方法 この中で(2)の方法が重合速度やコスト面から有利で
ある。
溶融重合法による次の(1)〜(3)の方法が挙げられ
る。 (1)アセテート化合物を酸化合物から脱酢酸重縮合反
応により製造する方法 (2)フェノール性化合物と酸化合物に無水酢酸を加え
て反応させた後脱酢酸重縮合反応により製造する方法 (3)フェノール性化合物と酸のフェニルエステル化合
物から脱フェノール重縮合反応により製造する方法 この中で(2)の方法が重合速度やコスト面から有利で
ある。
【0033】本発明の液晶性ポリエステルの製造方法に
は、
は、
【化40】 の構造単位を有する化合物(n)、
【化41】 の構造単位を有する化合物、すなわちポリエチレンテレ
フタレート及び/又はオリゴエチレンテレフタレート、
及びオキシ安息香酸単位を有する化合物(P)[ただ
し、(P)には(n)を含まないものとする]を少なく
とも使用して重縮合反応を行う。 (n)としては具体的には 1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾエート
(f) 及び/又は 4−ヒドロキシ(2−ヒドロキシエチル)ベンゾエート
(j) を用いる。又、単位(i)を有する化合物としては具体
的にはポリエチレンテレフタレート、オリゴエチレンテ
レフタレートを用いる。ポリエチレンテレフタレート、
オリゴエチレンテレフタレートとは主にエチレングリコ
ール残基とテレフタル酸残基から成るものをいう。
フタレート及び/又はオリゴエチレンテレフタレート、
及びオキシ安息香酸単位を有する化合物(P)[ただ
し、(P)には(n)を含まないものとする]を少なく
とも使用して重縮合反応を行う。 (n)としては具体的には 1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾエート
(f) 及び/又は 4−ヒドロキシ(2−ヒドロキシエチル)ベンゾエート
(j) を用いる。又、単位(i)を有する化合物としては具体
的にはポリエチレンテレフタレート、オリゴエチレンテ
レフタレートを用いる。ポリエチレンテレフタレート、
オリゴエチレンテレフタレートとは主にエチレングリコ
ール残基とテレフタル酸残基から成るものをいう。
【0034】前記ポリエチレンテレフタレートとしては
(i)の繰返しユニット25以上ηinhで0.25以上
好ましくはηinhで0.40以上のものとし、オリゴエ
チレンテレフタレートは繰返しユニット25未満、好ま
しくは平均値として3以上15未満をいうものとする。
いずれもいわゆる (1)直接重縮合法(テレフタル酸使用法) (2)エステル交換法(ジメチルテレフタレート使用
法) のいずれのものを使用してもよい。これらの場合主鎖中
に若干の−OCH2CH2OCH2CH2O−基が含まれる
が、これらは含まれていてもかまわない。又、オリゴエ
チレンテレフタレートの場合は末端基が無視されなくな
るが、本願発明においてはオリゴエチレンテレフタレー
トの場合でも
(i)の繰返しユニット25以上ηinhで0.25以上
好ましくはηinhで0.40以上のものとし、オリゴエ
チレンテレフタレートは繰返しユニット25未満、好ま
しくは平均値として3以上15未満をいうものとする。
いずれもいわゆる (1)直接重縮合法(テレフタル酸使用法) (2)エステル交換法(ジメチルテレフタレート使用
法) のいずれのものを使用してもよい。これらの場合主鎖中
に若干の−OCH2CH2OCH2CH2O−基が含まれる
が、これらは含まれていてもかまわない。又、オリゴエ
チレンテレフタレートの場合は末端基が無視されなくな
るが、本願発明においてはオリゴエチレンテレフタレー
トの場合でも
【0035】
【化42】 をもってモル単位、即ち分子量192と考えるものとす
る。又、通常の触媒残渣は含まれていてもよい。
る。又、通常の触媒残渣は含まれていてもよい。
【数31】 であると生成する液晶性ポリマーにおいてr>1.1と
なり寸法精度やもろさの点で好ましくなく、
なり寸法精度やもろさの点で好ましくなく、
【数32】 であるとr<0.9となりバリの発生や寸法精度が悪化
して好ましくない。より好ましくは、
して好ましくない。より好ましくは、
【数33】 最も好ましくは
【数34】 である。
【0036】本発明の液晶性ポリエステルの製造方法の
別の好ましい態様として、さらに重合度を上げるという
点から テレフタル酸 (g) を用いることができる。その場合、末端COOH基を減
少させるために[n]>[g]であることが好ましく、
別の好ましい態様として、さらに重合度を上げるという
点から テレフタル酸 (g) を用いることができる。その場合、末端COOH基を減
少させるために[n]>[g]であることが好ましく、
【数35】 が好ましく、特に
【数36】 が好ましい。
【0037】本発明の好ましい製造方法においては、原
料化合物として前記の化合物(f)及び又は(j)とテ
レフタル酸(g)と安息香酸(h)[場合によっては4
−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)]と
(i)を有する化合物(すなわちポリエチレンテレフタ
レートおよび/又はオリゴエチレンテレフタレート)を
用いる。又、(p)を有する化合物としては具体的には
オキシ安息香酸(h)を用いるが、場合によっては4−
(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)を用いても
良い。本発明においては上記した化合物を重縮合させる
にあたり、(n)、(i)、(p)のモル数をそれぞれ
[n]、[i]、[p]とするとき、
料化合物として前記の化合物(f)及び又は(j)とテ
レフタル酸(g)と安息香酸(h)[場合によっては4
−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)]と
(i)を有する化合物(すなわちポリエチレンテレフタ
レートおよび/又はオリゴエチレンテレフタレート)を
用いる。又、(p)を有する化合物としては具体的には
オキシ安息香酸(h)を用いるが、場合によっては4−
(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)を用いても
良い。本発明においては上記した化合物を重縮合させる
にあたり、(n)、(i)、(p)のモル数をそれぞれ
[n]、[i]、[p]とするとき、
【数37】 及び
【数38】 の条件を満たすことが必要である。
【数39】 であると耐熱性が低下したり、重合速度が低下して好ま
しくなく、
しくなく、
【数40】 であると製造時に釜から抜け出せなくなったり、前記化
学式(k)の絶対数が多くなりすぎ、力学特性が悪化し
て好ましくない。より好ましくは
学式(k)の絶対数が多くなりすぎ、力学特性が悪化し
て好ましくない。より好ましくは
【数41】 である。
【0038】又、この場合の原料の仕込み比率について
説明すると、 (1)(n)を有する化合物として(f)を使用すると
き、すなわち(f)、(g)、(h)、(i)を使用す
るとき、
説明すると、 (1)(n)を有する化合物として(f)を使用すると
き、すなわち(f)、(g)、(h)、(i)を使用す
るとき、
【数42】 を満たすことであり、好ましくは
【数43】 である。
【数44】 であると耐熱性が低下したり、重合速度が低下して好ま
しくなく、又、
しくなく、又、
【数45】 であると製造時に釜から抜け出せなくなったり、(k)
の絶対数が多くなりすぎ力学特性が悪化して好ましくな
い。より好ましくは
の絶対数が多くなりすぎ力学特性が悪化して好ましくな
い。より好ましくは
【数46】 である。そして、さらに
【数47】 を満たすことであり、さらに
【0039】
【数48】 を満たすことが好ましい。
【数49】 であるとr>1.1になり寸法精度やもろさの点で好ま
しくなく、
しくなく、
【数50】 であるとr<0.9になり、バリの発生や寸法精度が悪
化して好ましくない。より好ましくは
化して好ましくない。より好ましくは
【数51】 最も好ましくは
【数52】 である。
【0040】さらに(i)についてはポリエチレンテレ
フタレートを用いた時は耐熱性が向上し、オリゴエチレ
ンテレフタレートを用いたときは、ポリエチレンテレフ
タレートを用いたときよりrがやや低下し、力学特性が
やや向上する。[i]がポリエチレンテレフタレートの
ときは、
フタレートを用いた時は耐熱性が向上し、オリゴエチレ
ンテレフタレートを用いたときは、ポリエチレンテレフ
タレートを用いたときよりrがやや低下し、力学特性が
やや向上する。[i]がポリエチレンテレフタレートの
ときは、
【数53】 のときが力学特性が向上して好ましく、又
【数54】 を満たすことが有利である。
【数55】 のときは重合速度が遅くなって好ましくなく、
【数56】 のときは 〔CH3COO‐〕−〔‐COOH〕<−30 となりやすく耐加水分解性が低下して好ましくない。
【0041】特に
【数57】 最も好ましくは
【数58】 である。
【0042】又、本製造法の中に少量の4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸(q)を添加してもよい。添
加することにより力学特性が向上あるいは流動性が向上
することができる。添加量としては(q)の添加モル数
を〔q〕で表わすと
ロキシエトキシ)安息香酸(q)を添加してもよい。添
加することにより力学特性が向上あるいは流動性が向上
することができる。添加量としては(q)の添加モル数
を〔q〕で表わすと
【数59】 である。特に
【数60】 である。又、(n)として(f)を使用する場合、まず
(i)の構造単位を有する化合物(ポリエチレンテレフ
タレート、及び/又はオリゴエチレンテレフタレート)
と(h)をあらかじめ200〜250℃で反応させた
後、(f)と(g)、場合によってはさらに(h)及び
無水酢酸を加えて反応させ上記した条件の下で重縮合を
行うことが好ましい。この場合には力学特性が向上した
り、寸法精度が向上したりするので好ましい。 (2)(n)として(j)を使用するとき、すなわち
(j)(g)(h)(i)を使用するとき
(i)の構造単位を有する化合物(ポリエチレンテレフ
タレート、及び/又はオリゴエチレンテレフタレート)
と(h)をあらかじめ200〜250℃で反応させた
後、(f)と(g)、場合によってはさらに(h)及び
無水酢酸を加えて反応させ上記した条件の下で重縮合を
行うことが好ましい。この場合には力学特性が向上した
り、寸法精度が向上したりするので好ましい。 (2)(n)として(j)を使用するとき、すなわち
(j)(g)(h)(i)を使用するとき
【0043】
【数61】 を満たすことであり、好ましくは。
【数62】 である。
【数63】 であると、重合速度が低下したり、耐熱性が低下して好
ましくなく、
ましくなく、
【数64】 であると製造時に釜から抜出せなくなったり(k)の絶
対数が多くなりすぎ、力学特性が悪化して好ましくな
い。より好ましくは
対数が多くなりすぎ、力学特性が悪化して好ましくな
い。より好ましくは
【数65】 である。そして
【0044】
【数66】 を満たすことであり、さらに
【数67】 を満たすことが好ましい。
【数68】 であるとr>1.1になり寸法精度やもろさの点で好ま
しくなく、
しくなく、
【数69】 であるとr<0.9になり、バリの発生や寸法精度が悪
化して好ましくない。より好ましくは
化して好ましくない。より好ましくは
【数70】 である。
【0045】ただし本製造法の場合も少量の4−(2−
ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)を添加してもよ
い。添加することにより力学特性、流動性を向上するこ
とができる。添加量としては、(q)の添加モル数を
[q]で表わすと
ヒドロキシエトキシ)安息香酸(q)を添加してもよ
い。添加することにより力学特性、流動性を向上するこ
とができる。添加量としては、(q)の添加モル数を
[q]で表わすと
【数71】 である。特に
【数72】
【0046】上記した(1)、(2)のいずれの場合に
も、それぞれの成分を一括して仕込んでもよいし、以下
に示すように、分割して仕込んでもよい。例えば(j)
を用いる場合には(j)と(h)を先に反応させたり、
(j)を(h)と(g)を先に反応させ、それから単位
(i)を有する化合物を反応させたりする方が好まし
い。又、(h)と単位(i)を有する化合物を先に20
0〜250℃で反応させた後に(f)又は(j)や
(g)を加えたり、(h)を2回以上に分割して添加し
てもよい。特に(h)と単位(i)を有する化合物を先
に200〜250℃で反応させた後に(f)や(g)を
加え場合によっては(h)をさらに加えるのが本発明の
1つの方法である。
も、それぞれの成分を一括して仕込んでもよいし、以下
に示すように、分割して仕込んでもよい。例えば(j)
を用いる場合には(j)と(h)を先に反応させたり、
(j)を(h)と(g)を先に反応させ、それから単位
(i)を有する化合物を反応させたりする方が好まし
い。又、(h)と単位(i)を有する化合物を先に20
0〜250℃で反応させた後に(f)又は(j)や
(g)を加えたり、(h)を2回以上に分割して添加し
てもよい。特に(h)と単位(i)を有する化合物を先
に200〜250℃で反応させた後に(f)や(g)を
加え場合によっては(h)をさらに加えるのが本発明の
1つの方法である。
【0047】これによって本発明の物質の物性をさらに
よくすることが可能である。特に210〜230℃で反
応させることが好ましく、反応時間としては10分〜2
時間好ましくは15分〜1時間である。ここで[f]
(+[j])と[g]の関係についていうと重合度を高
める観点から 0.8≦([f]+[j])/[g]≦1.2 とすることが好ましく、又、末端COOH量を減少させ
る点及び重合速度の点から [f](+[j])>[g] であることが好ましい。本発明の液晶性ポリエステルよ
うな(a)〜(d)の構造単位から成る系においては [f](+[j])=[g] のときも生成したポリマー中の末端基は [CH3COO‐]=[‐COOH] とはならず [CH3COO‐]<[‐COOH] となりやすい。それは一般に(b)成分が留去しやすい
からだと思われる。
よくすることが可能である。特に210〜230℃で反
応させることが好ましく、反応時間としては10分〜2
時間好ましくは15分〜1時間である。ここで[f]
(+[j])と[g]の関係についていうと重合度を高
める観点から 0.8≦([f]+[j])/[g]≦1.2 とすることが好ましく、又、末端COOH量を減少させ
る点及び重合速度の点から [f](+[j])>[g] であることが好ましい。本発明の液晶性ポリエステルよ
うな(a)〜(d)の構造単位から成る系においては [f](+[j])=[g] のときも生成したポリマー中の末端基は [CH3COO‐]=[‐COOH] とはならず [CH3COO‐]<[‐COOH] となりやすい。それは一般に(b)成分が留去しやすい
からだと思われる。
【0048】ただし[f]や[j]のような成分を用い
たときはその構造上、それらを用いない場合に比べて、
(b)成分の留去量は少ないという特徴がある。
たときはその構造上、それらを用いない場合に比べて、
(b)成分の留去量は少ないという特徴がある。
【数73】 のとき概ね [CH3COO‐]>[‐COOH] を満たす。重合度を高める点及び重合速度の点から
【数74】 が好ましくさらに
【数75】 が好ましく
【数76】 が最も好ましい。
【0049】次にアセチル化反応について説明する。 (1)(f)を用いた場合 前記の化合物(f)と(g)、(h)、(i)を加え、
無水酢酸(以下(m)と表す)を加え、100〜170
℃でアセチル化を行なう。反応時間は、通常5分ないし
3時間、好ましくは20分ないし1.5時間とされる。
そして、無水酢酸の量は、原料のヒドロキシル基量に対
し同量ないし1.5倍程度とするのが好ましい。すなわ
ち、上記の原料化合物の各モル数を前述と同様に[f]
等の記号で表した場合、無水酢酸の量は、下記の数式を
満足するように調整する。そして、下記の数式におい
て、さらに好ましい下限値および上限値は1.1及び
1.4である。
無水酢酸(以下(m)と表す)を加え、100〜170
℃でアセチル化を行なう。反応時間は、通常5分ないし
3時間、好ましくは20分ないし1.5時間とされる。
そして、無水酢酸の量は、原料のヒドロキシル基量に対
し同量ないし1.5倍程度とするのが好ましい。すなわ
ち、上記の原料化合物の各モル数を前述と同様に[f]
等の記号で表した場合、無水酢酸の量は、下記の数式を
満足するように調整する。そして、下記の数式におい
て、さらに好ましい下限値および上限値は1.1及び
1.4である。
【0050】
【数77】 (2)(j)を用いた場合 前記の化合物(j)と(g)、(h)、(i)を加えて
あらかじめ反応させた後に無水酢酸(m)を加えるのが
好ましい。このときあらかじめ反応させる温度としては
145℃〜220℃好ましくは170℃〜210℃で行
なうのが好ましい。無水酢酸を加えてからは(1)と同
様100〜170℃でアセチル化を行なう。反応時間は
5分ないし3時間、好ましくは20分ないし1.5時間
である。そして無水酢酸の量[m]は、
あらかじめ反応させた後に無水酢酸(m)を加えるのが
好ましい。このときあらかじめ反応させる温度としては
145℃〜220℃好ましくは170℃〜210℃で行
なうのが好ましい。無水酢酸を加えてからは(1)と同
様100〜170℃でアセチル化を行なう。反応時間は
5分ないし3時間、好ましくは20分ないし1.5時間
である。そして無水酢酸の量[m]は、
【数78】 である。
【0051】この場合も好ましい下限値および上限値は
1.1および1.4である。また、反応は無触媒でも可
能であるし、必要に応じて触媒を添加してもよい。次
に、重合反応について説明する。アセチル化反応終了
後、昇温して重合反応を行なう。重合温度は、220〜
340℃、好ましくは260〜320℃、特に好ましく
は265〜300℃、最も好ましくは270〜290℃
である。このような低温で重合できるというメリット
は、本発明の液晶性ポリエステルの特徴である。重合反
応を減圧下に行なう場合、例えば、760mmHgから
1mmHgまで除々に減圧にする場合、これに要する時
間は、30分以上、好ましくは60分以上とするのがよ
く、特に、30mmHgから1mmHgまでの減圧を徐
々に行うことが重要である。
1.1および1.4である。また、反応は無触媒でも可
能であるし、必要に応じて触媒を添加してもよい。次
に、重合反応について説明する。アセチル化反応終了
後、昇温して重合反応を行なう。重合温度は、220〜
340℃、好ましくは260〜320℃、特に好ましく
は265〜300℃、最も好ましくは270〜290℃
である。このような低温で重合できるというメリット
は、本発明の液晶性ポリエステルの特徴である。重合反
応を減圧下に行なう場合、例えば、760mmHgから
1mmHgまで除々に減圧にする場合、これに要する時
間は、30分以上、好ましくは60分以上とするのがよ
く、特に、30mmHgから1mmHgまでの減圧を徐
々に行うことが重要である。
【0052】重合反応は、無触媒でも可能であるが、必
要に応じ触媒の存在下で実施される。触媒としては、エ
ステル交換触媒、重縮合触媒、アシル化触媒、脱カルボ
ン酸触媒が使用され、これらは混合して使用してもかま
わない。好ましい触媒としては、Ti(OBu)4,B
uSnOOH,Sn(OAc)2,Sb2O3,Fe(a
cac)3,Zn(OAc)2,Co(OAc)2,Na
OAc,KOAc等が挙げられる。特にFe(aca
c)2が好ましい。触媒の使用量は、生成するポリマー
に対し、5〜50,000ppm、好ましくは50〜
5,000ppmである。重合時間は、10時間以内と
するのがよく、好ましくは7時間以内、更に好ましくは
1〜4時間以内である。本発明の液晶性ポリエステルに
よれば、上述のように、低温で重合し得るメリットがあ
るが、更に、重合反応器から低温で且つ簡単に抜出せ、
しかも、抜出時にトラブルを起こすことがないというメ
リットもある。このようなことも、本発明の液晶性ポリ
エステルのシークェンスが制御されていることに基づい
ていると推定される。又、末端カルボン酸量が少ない場
合には、釜残が少なくなるといったメリットもある。
要に応じ触媒の存在下で実施される。触媒としては、エ
ステル交換触媒、重縮合触媒、アシル化触媒、脱カルボ
ン酸触媒が使用され、これらは混合して使用してもかま
わない。好ましい触媒としては、Ti(OBu)4,B
uSnOOH,Sn(OAc)2,Sb2O3,Fe(a
cac)3,Zn(OAc)2,Co(OAc)2,Na
OAc,KOAc等が挙げられる。特にFe(aca
c)2が好ましい。触媒の使用量は、生成するポリマー
に対し、5〜50,000ppm、好ましくは50〜
5,000ppmである。重合時間は、10時間以内と
するのがよく、好ましくは7時間以内、更に好ましくは
1〜4時間以内である。本発明の液晶性ポリエステルに
よれば、上述のように、低温で重合し得るメリットがあ
るが、更に、重合反応器から低温で且つ簡単に抜出せ、
しかも、抜出時にトラブルを起こすことがないというメ
リットもある。このようなことも、本発明の液晶性ポリ
エステルのシークェンスが制御されていることに基づい
ていると推定される。又、末端カルボン酸量が少ない場
合には、釜残が少なくなるといったメリットもある。
【0053】本発明の液晶性ポリエステルの溶融粘度
は、温度290℃、剪断速度1000sec-1の条件下
で測定した場合、30ポイズ以上であることが必要であ
る。しかしながら、本発明のポリエステルは、液晶性を
示すことより、その溶融粘度が一般に低い。例えば、上
記の条件下で測定した溶融粘度は、5000ポイズ以下
である。従って、本発明の液晶ポリエステルの溶融粘度
は、好ましくは50〜3000ポイズ、更に好ましくは
100〜2500ポイズである。最も好ましくは100
〜1500ポイズである。本願のポリエステルは前述の
ような特徴(高流動も含め)をもつため、成形性が良好
であり、押出成形、射出成形、圧縮成形等の一般的な溶
融成形を行なうことが可能である。従って、成形品、フ
ィルム、繊維等に容易に加工することができる。
は、温度290℃、剪断速度1000sec-1の条件下
で測定した場合、30ポイズ以上であることが必要であ
る。しかしながら、本発明のポリエステルは、液晶性を
示すことより、その溶融粘度が一般に低い。例えば、上
記の条件下で測定した溶融粘度は、5000ポイズ以下
である。従って、本発明の液晶ポリエステルの溶融粘度
は、好ましくは50〜3000ポイズ、更に好ましくは
100〜2500ポイズである。最も好ましくは100
〜1500ポイズである。本願のポリエステルは前述の
ような特徴(高流動も含め)をもつため、成形性が良好
であり、押出成形、射出成形、圧縮成形等の一般的な溶
融成形を行なうことが可能である。従って、成形品、フ
ィルム、繊維等に容易に加工することができる。
【0054】特に射出成形においてはバリが発生しにく
く、離型性が良好であり成形されたものは、寸法精度に
優れ、耐加水分解性に優れるため特に薄肉成形品、精密
成形品に適しており、例えば、自動車部品、コンパクト
ディスクやフロッピーディスク等情報材料の部品、コネ
クター、ICソケット等の電子材料の部品等に好適に使
用し得る。なかでもハイブリッドIC部品に好適であ
る。また、本発明の液晶性ポリエステルは、ガラス繊
維、炭素繊維等の繊維類、タルク、マイカ、炭酸カルシ
ウム等のフィラー類、核剤、顔料、酸化防止剤、滑剤、
その他安定剤、難燃剤等の充てん剤や添加剤、熱可塑性
樹脂等を添加することにより、成形品に所望の特性を付
与することも可能である。更にまた、他のポリマーとの
ブレンドやアロイ化を行なうことにより、本発明の液晶
性ポリエステルと他のポリマーとの両者の長所を合わせ
持つ組成物にすることも可能である。特に寸法精度にお
いてはガラス繊維等の繊維類を20〜50重量部添加し
たときに本願のポリエステルは優れた効果を発揮しう
る。
く、離型性が良好であり成形されたものは、寸法精度に
優れ、耐加水分解性に優れるため特に薄肉成形品、精密
成形品に適しており、例えば、自動車部品、コンパクト
ディスクやフロッピーディスク等情報材料の部品、コネ
クター、ICソケット等の電子材料の部品等に好適に使
用し得る。なかでもハイブリッドIC部品に好適であ
る。また、本発明の液晶性ポリエステルは、ガラス繊
維、炭素繊維等の繊維類、タルク、マイカ、炭酸カルシ
ウム等のフィラー類、核剤、顔料、酸化防止剤、滑剤、
その他安定剤、難燃剤等の充てん剤や添加剤、熱可塑性
樹脂等を添加することにより、成形品に所望の特性を付
与することも可能である。更にまた、他のポリマーとの
ブレンドやアロイ化を行なうことにより、本発明の液晶
性ポリエステルと他のポリマーとの両者の長所を合わせ
持つ組成物にすることも可能である。特に寸法精度にお
いてはガラス繊維等の繊維類を20〜50重量部添加し
たときに本願のポリエステルは優れた効果を発揮しう
る。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の例におい
て次の方法により、物性測定や成形を行なった。 (1)溶液粘度(ηinh) p−クロロフェノール/o−ジクロロベンゼン混合溶媒
を使用し、温度30℃、濃度0.5g/dlの条件で測
定した。 (2)溶融粘度 測定には、島津製作所フローテスター(シリンダーノズ
ルの長さ/直径=20)を用い、290℃剪断速度
(r)1000sec-1とした。 (3)光学異方性(液晶性) ホットステージ付偏光顕微鏡を用いて観察した。 (4)成形と成形時の評価 〈成形〉成形は、日本製鋼所社製0.1oz射出成形機
と、日精樹脂社製1oz射出成形機と東芝機械社製2.
5oz射出成形機を用いて行った。 〈離型性〉2.5oz成形機で成形した1/2”IZO
D片を用いて、標準条件で成形したときのつき出しピン
の跡の長さを測定した。◎は0.1mm以下、○は0.
2mm以下、×は0.2mmを越える場合と判定した。 〈バリ発生性〉2.5oz成形機を用い、1/4”短冊
片の流動末端にバリが発生するような20μmのクリア
ランスをつけて、標準条件で成形したときのバリの長さ
を測定して、0.2mm以上のときは×、0.2mm未
満のときは○とした。
するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の例におい
て次の方法により、物性測定や成形を行なった。 (1)溶液粘度(ηinh) p−クロロフェノール/o−ジクロロベンゼン混合溶媒
を使用し、温度30℃、濃度0.5g/dlの条件で測
定した。 (2)溶融粘度 測定には、島津製作所フローテスター(シリンダーノズ
ルの長さ/直径=20)を用い、290℃剪断速度
(r)1000sec-1とした。 (3)光学異方性(液晶性) ホットステージ付偏光顕微鏡を用いて観察した。 (4)成形と成形時の評価 〈成形〉成形は、日本製鋼所社製0.1oz射出成形機
と、日精樹脂社製1oz射出成形機と東芝機械社製2.
5oz射出成形機を用いて行った。 〈離型性〉2.5oz成形機で成形した1/2”IZO
D片を用いて、標準条件で成形したときのつき出しピン
の跡の長さを測定した。◎は0.1mm以下、○は0.
2mm以下、×は0.2mmを越える場合と判定した。 〈バリ発生性〉2.5oz成形機を用い、1/4”短冊
片の流動末端にバリが発生するような20μmのクリア
ランスをつけて、標準条件で成形したときのバリの長さ
を測定して、0.2mm以上のときは×、0.2mm未
満のときは○とした。
【0056】(5)引張特性 引張弾性率、引張強度および破断伸度は、上記の成形機
にて得られた0.1oz成形品について、東洋ボールド
ウィン社製TENSILON/UTM(III)Lを用
いて測定した。 (6)耐加水分解性 0.1ozで成形したサンプルをプレッシャークッカー
テスト装置に入れ121℃2気圧飽和水蒸気下テストを
行った。テストサンプルの 引張テストの強度保持率 溶融粘度の保持率 の評価を行った。 (7)寸法精度評価 1oz成形機で成形した平板を23℃、50%RHで2
4時間以上放置して後、寸法測定装置ZYZAX(東京
精密)を用いて寸法測定を行った。寸法精度評価のサン
プルのみガラス繊維30重量部に添加したものであり、
ガラス繊維の混練は2軸押出機を用いて行った。さらに
120℃、24時間熱処理した後23℃、50%RHで
24hr以上放置して寸法測定し、寸法安定性を評価し
た。
にて得られた0.1oz成形品について、東洋ボールド
ウィン社製TENSILON/UTM(III)Lを用
いて測定した。 (6)耐加水分解性 0.1ozで成形したサンプルをプレッシャークッカー
テスト装置に入れ121℃2気圧飽和水蒸気下テストを
行った。テストサンプルの 引張テストの強度保持率 溶融粘度の保持率 の評価を行った。 (7)寸法精度評価 1oz成形機で成形した平板を23℃、50%RHで2
4時間以上放置して後、寸法測定装置ZYZAX(東京
精密)を用いて寸法測定を行った。寸法精度評価のサン
プルのみガラス繊維30重量部に添加したものであり、
ガラス繊維の混練は2軸押出機を用いて行った。さらに
120℃、24時間熱処理した後23℃、50%RHで
24hr以上放置して寸法測定し、寸法安定性を評価し
た。
【0057】参考例1(前記化合物(f)の合成) キシレン中にパラヒドロキシ安息香酸とエチレングリコ
ールとをパラヒドロキシ安息香酸/エチレングリコール
=2/1(モル比)となるように仕込み、触媒としてp
−トルエンスルホン酸を仕込んだ。次いで、キシレンの
リフラックス温度まで昇温して反応させた。反応終了
後、反応物にDMFを加えて濾過し、未反応物を除去
し、高純度の前記化合物(f)を得た。構造は1H−N
MRで確認した。 参考例2(前記化合物(j)の合成) p−ヒドロキシ安息香酸138重量部、Na2CO321
重量部、イソプロパノール300重量部をオートクレー
ブに仕込み、90℃にてエチレンオキサイド66重量部
を添加し反応を行った。反応後、冷却して析出物を濾過
し水より2度再結晶して融点141℃の化合物(j)を
得た。構造は1H−NMRで確認した。
ールとをパラヒドロキシ安息香酸/エチレングリコール
=2/1(モル比)となるように仕込み、触媒としてp
−トルエンスルホン酸を仕込んだ。次いで、キシレンの
リフラックス温度まで昇温して反応させた。反応終了
後、反応物にDMFを加えて濾過し、未反応物を除去
し、高純度の前記化合物(f)を得た。構造は1H−N
MRで確認した。 参考例2(前記化合物(j)の合成) p−ヒドロキシ安息香酸138重量部、Na2CO321
重量部、イソプロパノール300重量部をオートクレー
ブに仕込み、90℃にてエチレンオキサイド66重量部
を添加し反応を行った。反応後、冷却して析出物を濾過
し水より2度再結晶して融点141℃の化合物(j)を
得た。構造は1H−NMRで確認した。
【0058】実施例1 撹拌翼、窒素導入口、減圧口を備えたガラス重合管にオ
リゴエチレンテレフタレート15.5g(0.0806
モル)、1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾ
エート24.3g(0.0806モル)テレフタル酸1
2.0g(0.0725モル)、p−ヒドロキシ安息香
酸66.7g(0.4836モル)を仕込み、窒素−減
圧置換後さらに無水酢酸を82.21g(0.806モ
ル)添加し、系を撹拌しながら140℃に昇温し1時間
140℃に保ちアセチル化反応を行った。その後、1時
間かけて220℃に昇温し220℃で1時間保った。次
に1時間かけて290℃まで昇温し、290℃に到達し
たところで減圧を開始した。重合は290℃で行った。
減圧は1時間で10mmHgになるよう次いで1時間3
0分かけて0.3mmHg、その後は0.3mmHgで
重縮合を行う予定であったが減圧開始1時間のところで
充分トルクが上がったので重合を終了した。その後、静
置し復圧して重合管の底からポリマーを抜き出した。抜
き出し性は、非常に良好であった。このポリマーは、η
inhが1.264dl/g、溶融粘度が290℃、1
03sec-1で600ポイズであった。
リゴエチレンテレフタレート15.5g(0.0806
モル)、1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾ
エート24.3g(0.0806モル)テレフタル酸1
2.0g(0.0725モル)、p−ヒドロキシ安息香
酸66.7g(0.4836モル)を仕込み、窒素−減
圧置換後さらに無水酢酸を82.21g(0.806モ
ル)添加し、系を撹拌しながら140℃に昇温し1時間
140℃に保ちアセチル化反応を行った。その後、1時
間かけて220℃に昇温し220℃で1時間保った。次
に1時間かけて290℃まで昇温し、290℃に到達し
たところで減圧を開始した。重合は290℃で行った。
減圧は1時間で10mmHgになるよう次いで1時間3
0分かけて0.3mmHg、その後は0.3mmHgで
重縮合を行う予定であったが減圧開始1時間のところで
充分トルクが上がったので重合を終了した。その後、静
置し復圧して重合管の底からポリマーを抜き出した。抜
き出し性は、非常に良好であった。このポリマーは、η
inhが1.264dl/g、溶融粘度が290℃、1
03sec-1で600ポイズであった。
【0059】実施例2 20Lスケールのオートクレーブに ポリエチレンテレフタレート 783.0g(4.078モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1231.6g(4.078モル) テレフタル酸 609.3g(3.670モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3376.6g(24.47モル) 無水酢酸 4159.8g(40.78モル) を仕込み、窒素−減圧置換を行った後さらに無水酢酸4
175.4g(40.94モル)を添加し、系を撹拌し
ながら140℃まで昇温し、1時間140℃に保った。
その後、1時間30分かけて270℃に昇温し270℃
で1時間保った。次に15分かけて290℃まで昇温を
始めると同時に減圧を開始した。重合は290℃で行っ
た。減圧は1時間かけて10mmHgになるように行い
さらに実施例1と同様のパターンで行う予定のところ減
圧開始後1時間30分で充分トルクが上がったので重合
を終了した。抜き出し性は非常に良好であったるこのポ
リマーのηinhは1.273dl/g、溶融粘度は29
0℃、103sec-1で730ポイズであった。
175.4g(40.94モル)を添加し、系を撹拌し
ながら140℃まで昇温し、1時間140℃に保った。
その後、1時間30分かけて270℃に昇温し270℃
で1時間保った。次に15分かけて290℃まで昇温を
始めると同時に減圧を開始した。重合は290℃で行っ
た。減圧は1時間かけて10mmHgになるように行い
さらに実施例1と同様のパターンで行う予定のところ減
圧開始後1時間30分で充分トルクが上がったので重合
を終了した。抜き出し性は非常に良好であったるこのポ
リマーのηinhは1.273dl/g、溶融粘度は29
0℃、103sec-1で730ポイズであった。
【0060】実施例3 20Lスケールのオートクレーブに PET(ポリエチレレンテレフタレート) 524.0g(2.729モル) 1,2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1648.3g(5.458モル) テレフタル酸 815.4g(4.912モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3012.8g(21.832モル) を仕込み実施例2と同様に行ない、減圧開始後、1時間
30分で重合を終了した。 その後、静置し復圧して重
合管の底からポリマーを抜き出した。抜き出し性は、非
常に良好であった。このポリマーは、ηinhが1.17
5dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1で2
75ポイズであった。
30分で重合を終了した。 その後、静置し復圧して重
合管の底からポリマーを抜き出した。抜き出し性は、非
常に良好であった。このポリマーは、ηinhが1.17
5dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1で2
75ポイズであった。
【0061】実施例4 20Lスケールのオートクレーブに オリゴエチレンテレフタレート 783.0g(4.078モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3376.6g(24.47モル) を仕込み、窒素−減圧置換後、昇温を開始した。内容物
が溶解し始めたら撹拌を開始し、220°に到達したら
1時間220℃を保持しアシドリシス反応を行った。そ
の後、温度を下げ160℃になったところで 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1231.6g(4.078モル) テレフタル酸 609.3g(3.670モル) を添加し、次に無水酢酸4159.8g(40.78モ
ル)を添加する。無水酢酸は30分かけて除々に加えそ
の後140℃に系内の温度を1時間保ちアセチル化反応
を促進した。
が溶解し始めたら撹拌を開始し、220°に到達したら
1時間220℃を保持しアシドリシス反応を行った。そ
の後、温度を下げ160℃になったところで 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1231.6g(4.078モル) テレフタル酸 609.3g(3.670モル) を添加し、次に無水酢酸4159.8g(40.78モ
ル)を添加する。無水酢酸は30分かけて除々に加えそ
の後140℃に系内の温度を1時間保ちアセチル化反応
を促進した。
【0062】次に2時間かけて290℃まで昇温し29
0℃になつたところで減圧を開始する。減圧は、1時間
かけて10mmHgとしその後1.5時間かけて0.3
mmHgになるように行った。(実施例1と同一パター
ン)減圧開始後2.5時間かけて重合を終了した。抜き
出し性は良好であった。このポリマーは、ηinhが1.
267dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1
で430ポイズであった。
0℃になつたところで減圧を開始する。減圧は、1時間
かけて10mmHgとしその後1.5時間かけて0.3
mmHgになるように行った。(実施例1と同一パター
ン)減圧開始後2.5時間かけて重合を終了した。抜き
出し性は良好であった。このポリマーは、ηinhが1.
267dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1
で430ポイズであった。
【0063】実施例5 20Lスケールのオートクレーブに次の様に原料を仕込
み ポリエチレンテレフタレート 773.4g(4.028モル) 4−ヒドロキシ (2−ヒドロキシエチル)ベンゾエート733.1g(4.028モル) テレフタル酸 601.8g(3.625モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3891.0g(28.196モル) あらかじめ210℃で反応させた。次に140℃まで降
温し、 無水酢酸 4108.6g(40.28モル) を添加し、反応させた後、実施例3と同様に行った。減
圧開始後2時間で重合を終了した。抜き出し性は良好で
あった。このポリマーは、ηinhが1.224dl/
g、溶融粘度が290℃、103sec-1で540ポイ
ズであった。
み ポリエチレンテレフタレート 773.4g(4.028モル) 4−ヒドロキシ (2−ヒドロキシエチル)ベンゾエート733.1g(4.028モル) テレフタル酸 601.8g(3.625モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3891.0g(28.196モル) あらかじめ210℃で反応させた。次に140℃まで降
温し、 無水酢酸 4108.6g(40.28モル) を添加し、反応させた後、実施例3と同様に行った。減
圧開始後2時間で重合を終了した。抜き出し性は良好で
あった。このポリマーは、ηinhが1.224dl/
g、溶融粘度が290℃、103sec-1で540ポイ
ズであった。
【0064】実施例6 20Lスケールのオートクレーブにおいて、組成比を次
の様に変えた以外は実施例2と同様に製造した。 オリゴエチレンテレフタレート 963.6g(5.019モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1515.7g(5.019モル) テレフタル酸 750.0g(4.517モル) p−ヒドロキシ安息香酸 2770.5g(20.076モル) 無水酢酸 3839.5g(37.64モル) 減圧開始後実施例1と同一のパターンで2時間30分で
重合を終了した。抜き出し性は非常に良好であった。こ
のポリマーは、ηinhが0.989dl/g、溶融粘度
が290℃、103sec-1で310ポイズであった。
の様に変えた以外は実施例2と同様に製造した。 オリゴエチレンテレフタレート 963.6g(5.019モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1515.7g(5.019モル) テレフタル酸 750.0g(4.517モル) p−ヒドロキシ安息香酸 2770.5g(20.076モル) 無水酢酸 3839.5g(37.64モル) 減圧開始後実施例1と同一のパターンで2時間30分で
重合を終了した。抜き出し性は非常に良好であった。こ
のポリマーは、ηinhが0.989dl/g、溶融粘度
が290℃、103sec-1で310ポイズであった。
【0065】実施例7 20Lスケールのオートクレーブに次の様に原料を仕込
み実施例3と同様に重合を行った。 PET 778.2g(4.053モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1224.0g(4.053モル) テレフタル酸 605.6g(3.648モル) 4−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸147.6g(0.811モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3244.0g(23.507モル) 無水酢酸 4031.0g(39.52モル) 減圧開始後実施例1と同一のパターンで減圧し、1時間
40分で重合を終了した。抜き出し性は非常に良好であ
った。このポリマーは、ηinhが1.193dl/g、
溶融粘度が290℃、103sec-1で280ポイズで
あった。
み実施例3と同様に重合を行った。 PET 778.2g(4.053モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベンゾエート 1224.0g(4.053モル) テレフタル酸 605.6g(3.648モル) 4−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸147.6g(0.811モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3244.0g(23.507モル) 無水酢酸 4031.0g(39.52モル) 減圧開始後実施例1と同一のパターンで減圧し、1時間
40分で重合を終了した。抜き出し性は非常に良好であ
った。このポリマーは、ηinhが1.193dl/g、
溶融粘度が290℃、103sec-1で280ポイズで
あった。
【0066】実施例8 20Lオートクレーブにおいて組成比を次の様に変えた
以外は実施例3と同様に製造した。 ポリエチレンテレフタレート 774.1g(4.032モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベゾエート 1217.7g(4.032モル) テレフタル酸 669.3g(4.032モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3338.5g(24.192モル) 無水酢酸 4112.6g(40.32モル) 減圧開始後実施例1と同一減圧パターンで減圧し、4時
間20分で重合を終了した。抜き出し性は非常に良好で
あった。このポリマーは、ηinhが1.250dl/
g、溶融粘度が290℃、103sec-1で520ポイ
ズであった。
以外は実施例3と同様に製造した。 ポリエチレンテレフタレート 774.1g(4.032モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベゾエート 1217.7g(4.032モル) テレフタル酸 669.3g(4.032モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3338.5g(24.192モル) 無水酢酸 4112.6g(40.32モル) 減圧開始後実施例1と同一減圧パターンで減圧し、4時
間20分で重合を終了した。抜き出し性は非常に良好で
あった。このポリマーは、ηinhが1.250dl/
g、溶融粘度が290℃、103sec-1で520ポイ
ズであった。
【0067】実施例9 20Lオートクレーブにおいて組成比を次の様に変えた
以外は実施例3と同様に製造した。 ポリエチレンテレフタレート 778.6g(4.055モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベゾエート 1224.6g(4.055モル) テレフタル酸 639.4g(3.852モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3357.5g(24.330モル) 無水酢酸 4136.1g(40.55モル) 減圧開始後、3時間で重合を終了した。抜き出し性は非
常に良好であった。このポリマーは、ηinhが1.26
5dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1で6
50ポイズであった。実施例1〜9までの各物性値を表
1に示した。
以外は実施例3と同様に製造した。 ポリエチレンテレフタレート 778.6g(4.055モル) 1、2−エチレンビス−4 −ヒドロキシベゾエート 1224.6g(4.055モル) テレフタル酸 639.4g(3.852モル) p−ヒドロキシ安息香酸 3357.5g(24.330モル) 無水酢酸 4136.1g(40.55モル) 減圧開始後、3時間で重合を終了した。抜き出し性は非
常に良好であった。このポリマーは、ηinhが1.26
5dl/g、溶融粘度が290℃、103sec-1で6
50ポイズであった。実施例1〜9までの各物性値を表
1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】比較例1 特公昭56−18016号に記載の方法に基づき製造し
た。ポリエチレンテレフタレートとp−アセトキシ安息
香酸のモル比が20/80となるように20Lオートク
レーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、275℃ま
で昇温し275℃で1時間撹拌しながらアシドリシス反
応を行った。その後、300℃まで昇温しながら減圧を
開始し、1.5時間かけて0.3mmHgとなるように
した。減圧開始後、5時間で重合を終了した。このポリ
マーは粘度溶媒に不溶でηinhは測定できなかった。溶
融粘度は290℃、1000sec-1で850ポイズで
あった。
た。ポリエチレンテレフタレートとp−アセトキシ安息
香酸のモル比が20/80となるように20Lオートク
レーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、275℃ま
で昇温し275℃で1時間撹拌しながらアシドリシス反
応を行った。その後、300℃まで昇温しながら減圧を
開始し、1.5時間かけて0.3mmHgとなるように
した。減圧開始後、5時間で重合を終了した。このポリ
マーは粘度溶媒に不溶でηinhは測定できなかった。溶
融粘度は290℃、1000sec-1で850ポイズで
あった。
【0070】比較例2 特開昭60−186527号に記載の方法に基づき製造
した。オリゴエチレンテレフタレートとp−ヒドロキシ
安息香酸のモル比が20/80となるように20Lオー
トクレーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、240
℃で1時間反応させた。次に無水酢酸を添加し、1時間
30分撹拌した。その後、275℃まで昇温し5mmH
gまで減圧し、酢酸を留去させた。さらに常圧に戻して
酢酸亜鉛2水和物を添加し0.2mmHgまで減圧し4
時間で重合を終了した。このポリマーのηinhは0.9
20dl/g、溶融粘度は290℃、1000sec-1
で280ポイズであった。
した。オリゴエチレンテレフタレートとp−ヒドロキシ
安息香酸のモル比が20/80となるように20Lオー
トクレーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、240
℃で1時間反応させた。次に無水酢酸を添加し、1時間
30分撹拌した。その後、275℃まで昇温し5mmH
gまで減圧し、酢酸を留去させた。さらに常圧に戻して
酢酸亜鉛2水和物を添加し0.2mmHgまで減圧し4
時間で重合を終了した。このポリマーのηinhは0.9
20dl/g、溶融粘度は290℃、1000sec-1
で280ポイズであった。
【0071】比較例3 特開昭64−26632号に記載の方法に基づき二段階
重合を行い、製造した。第一段階としてポリエチレンテ
レフタレートとp−アセトキシ安息香酸のモル比が40
/60となるように20Lオートクレーブに仕込んだ。
窒素雰囲気下にした後、270℃まで昇温し270℃で
40分撹拌しながらアシドリシス反応を行った。その後
90分間で1mmHgになるように減圧を開始し最終的
に280℃、0.3mmHgで3時間重合を行いチップ
化した。第二段階として最終的にポリマーの組成比が2
0/80となるように前段で得られたポリマーと不足し
ているp−アセトキシ安息香酸を合わせて仕込んだ。次
に280℃に昇温し40分間アシドリシス反応を行い、
その後300℃まで昇温し1.5時間かけて0.3mm
Hgとなるように減圧を行った。減圧開始後、4時間で
重合を終了した。このポリマーのηinh=1.104d
l/g、溶融粘度は290℃、1000sec-1で79
0ポイズであった。
重合を行い、製造した。第一段階としてポリエチレンテ
レフタレートとp−アセトキシ安息香酸のモル比が40
/60となるように20Lオートクレーブに仕込んだ。
窒素雰囲気下にした後、270℃まで昇温し270℃で
40分撹拌しながらアシドリシス反応を行った。その後
90分間で1mmHgになるように減圧を開始し最終的
に280℃、0.3mmHgで3時間重合を行いチップ
化した。第二段階として最終的にポリマーの組成比が2
0/80となるように前段で得られたポリマーと不足し
ているp−アセトキシ安息香酸を合わせて仕込んだ。次
に280℃に昇温し40分間アシドリシス反応を行い、
その後300℃まで昇温し1.5時間かけて0.3mm
Hgとなるように減圧を行った。減圧開始後、4時間で
重合を終了した。このポリマーのηinh=1.104d
l/g、溶融粘度は290℃、1000sec-1で79
0ポイズであった。
【0072】比較例4 特開平2−45524号に記載の方法に基づき製造し
た。ポリエチレンテレフタレートとp−ヒドロキシ安息
香酸の組成比が40/60となるように20Lオートク
レーブに仕込み、同時に無水酢酸も仕込んだ。窒素雰囲
気下にした後、130℃〜260℃まで3時間かけて昇
温した。次に130℃まで降温しポリマーの最終組成比
が20/80になるように不足しているp−ヒドロキシ
安息香酸と無水酢酸を添加した。その後310℃まで昇
温し、0.5mmHgまで減圧して重合を終了した。
た。ポリエチレンテレフタレートとp−ヒドロキシ安息
香酸の組成比が40/60となるように20Lオートク
レーブに仕込み、同時に無水酢酸も仕込んだ。窒素雰囲
気下にした後、130℃〜260℃まで3時間かけて昇
温した。次に130℃まで降温しポリマーの最終組成比
が20/80になるように不足しているp−ヒドロキシ
安息香酸と無水酢酸を添加した。その後310℃まで昇
温し、0.5mmHgまで減圧して重合を終了した。
【0073】比較例5 特開昭58−87125号に記載の方法に基づき製造し
た。オリゴエチレンテレフタレートとp−アセトキシ安
息香酸の組成比が20/80となるように20Lオート
クレーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、275℃
まで昇温して1時間撹拌した。次に0.5mmHgまで
減圧し4時間で重合を終了した。
た。オリゴエチレンテレフタレートとp−アセトキシ安
息香酸の組成比が20/80となるように20Lオート
クレーブに仕込んだ。窒素雰囲気下にした後、275℃
まで昇温して1時間撹拌した。次に0.5mmHgまで
減圧し4時間で重合を終了した。
【0074】比較例6 特願昭3−73366号に記載の方法に基づき製造し
た。1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾエー
トとテレフタル酸とp−ヒドロキシ安息香酸のモル比が
1/1/2となるように20Lオートクレーブに仕込ん
だ。窒素雰囲気下にした後、さらに無水酢酸を添加し、
140℃に昇温して1時間保持した。その後275℃ま
で昇温し、減圧を開始した。減圧は2.5時間で0.3
mmHgとなるように行ったが、1時間55分で重合を
終了した。
た。1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾエー
トとテレフタル酸とp−ヒドロキシ安息香酸のモル比が
1/1/2となるように20Lオートクレーブに仕込ん
だ。窒素雰囲気下にした後、さらに無水酢酸を添加し、
140℃に昇温して1時間保持した。その後275℃ま
で昇温し、減圧を開始した。減圧は2.5時間で0.3
mmHgとなるように行ったが、1時間55分で重合を
終了した。
【0075】比較例7 1,2−エチレンビス−4−ヒドロキシベンゾエートと
テレフタル酸とp−ヒドロキシ安息香酸のモル比が1/
0.96/2となるように20Lオートクレーブに仕込
んだ。その後、比較例6と同じ方法でポリマーを製造し
た。重合時間は1時間30分であった。比較例1〜7の
各物性値を表2に示した。
テレフタル酸とp−ヒドロキシ安息香酸のモル比が1/
0.96/2となるように20Lオートクレーブに仕込
んだ。その後、比較例6と同じ方法でポリマーを製造し
た。重合時間は1時間30分であった。比較例1〜7の
各物性値を表2に示した。
【0076】
【表2】
【0077】比較例1〜6の場合はいずれも生成ポリマ
ーの 〔CH3COO‐〕−〔‐COOH〕<−30 であり、耐加水分解性や離型性等が悪かった。比較例
6、7の場合はバリが発生しやすく寸法精度が悪いとい
う問題がある。
ーの 〔CH3COO‐〕−〔‐COOH〕<−30 であり、耐加水分解性や離型性等が悪かった。比較例
6、7の場合はバリが発生しやすく寸法精度が悪いとい
う問題がある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により耐加
水分解性、離型性、バリ性に優れた液晶性ポリエステル
を得ることができる。
水分解性、離型性、バリ性に優れた液晶性ポリエステル
を得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 坂田 育幸 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社 総合研究所内 (72)発明者 遠藤 朱実 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社 総合研究所内 (56)参考文献 特開 平3−243620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)テレフタル酸単位、 【化1】 (b)エチレングリコール単位、 【化2】−OCH2CH2O− (c)p−オキシ安息香酸単位、 【化3】 【化4】 を構造単位として含有し、温度290℃、剪断速度10
00sec-1の条件下で測定した溶融粘度が30ポイズ
以上であり、次の(1)、(2)及び(3)に規定する
条件を満足することを特徴とする液晶性ポリエステル。 (1)(a)〜(d)の各構造単位のモル数を各々
[a]、[b]、[c]、[d]の記号で表わした場合
(以下同じ)各構造単位の割合が下記の数式(I)及び
(II)を満足すること。 【数1】 【数2】 (2)下記の化学式(u)において、そのカルボニル側
(−CO−側)の隣にエチレングリコール単位を有する
当該p−オキシ安息香酸単位(e)(実線で表示)のモ
ル数を[e]の記号で表わした場合、下記の式(III)
で定義されるシークエンス生成性比(r)が0.9から
1.1であること。 【化5】 【数3】 (3)末端CH3COO−基の当量数(eq/ton)
を[CH3COO−]で表わし、末端−COOH基の当
量数(eq/ton)を[−COOH]で表わしたとき
下記数式(IV)を満足すること。 【数4】 [CH3COO−]−[−COOH] ≧ −30 (IV) - 【請求項2】 仕込み原料として下記式の構造単位 【化6】 を少なくとも有する化合物(n)および下記式(i)の
構造単位を有するポリエチレンテレフタレートおよび/
又はオリゴエチレンテレフタレート 【化7】 および 【化8】 の構造単位をもつ化合物(p)を少なくとも使用し、
[ただし(p)には(n)を含めないものとする]重縮
合反応を行うにあたり(n)、(i)、(p)のモル数
をそれぞれ[n]、[i]、[p]とするとき 【数5】 【数6】 を満たすことを特徴とする請求項1記載の液晶性ポリエ
ステルの製造方法。(ここで(n)、(i)のそれぞれ
のモル数とは(n)については 【化9】 (X:−H又は 【化10】 )単位をもってモル単位とし、(i)については 【化11】 単位をもってモル単位とする) - 【請求項3】 出発原料として1,2−エチレンビス−
4−ヒドロキシベンゾエート(f)、テレフタル酸
(g)、p−ヒドロキシ安息香酸(h)、下記式(i)
の構造単位を有するポリエチレンテレフタレートおよび
/又はオリゴエチレンテレフタレート 【化12】 を用い、更に無水酢酸(m)を添加して重縮合を行うに
あたり、各原料比を下記の条件とすることを特徴とする
請求項1記載の液晶性ポリエステルの製造方法。 【数7】 【数8】 {ただし(f)、(h)、(i)の各モル数を、それぞ
れ[f]、[h]、[i]とする。}(ここで[i]は 【化13】 をモル単位とする) - 【請求項4】 出発原料として4−ヒドロキシ(2−ヒ
ドロキシエチル)ベンゾエート 【化14】 テレフタル酸(g)、p−ヒドロキシ安息香酸(h)、
下記構造単位(i)を有するポリエチレンテレフタレー
トおよび/又はオリゴエチレンテレフタレート 【化15】 を用い、更に無水酢酸(m)を添加して重縮合を行うに
あたり、各原料比を下記の条件とすることを特徴とする
請求項1記載の液晶性ポリエステルの製造方法。 【数9】 【数10】 {ただし(h)、(i)、(j)の各モル数を、それぞ
れ[h]、[i]、[j]とする。} - 【請求項5】 出発原料として下記式(i)の構造単位
を有するポリエチレンテレフタレートおよび/又はオリ
ゴエチレンテレフタレート 【化16】 および下記式(h)で表わされるp−ヒドロキシ安息香
酸 【化17】 をあらかじめ200〜250℃で反応させた後に、下記
式(f)で表わされる化合物。 【化18】 および下記式(g)で表わされるテレフタル酸 【化19】 場合によっては、さらに式(h)で表わされるp−ヒド
ロキシ安息香酸および無水酢酸を加えて反応させ、重縮
合を行うにあたり、 【数11】 【数12】 {ただし、(h)、(f)、(i)の各モル数をそれぞ
れ[h]、[f]、[i]とする}を満足することを特
徴とする請求項3記載の液晶性ポリエステルの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04055605A JP3132883B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04055605A JP3132883B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271394A JPH05271394A (ja) | 1993-10-19 |
JP3132883B2 true JP3132883B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=13003404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04055605A Expired - Fee Related JP3132883B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3132883B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5332081B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2013-11-06 | 東レ株式会社 | 樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
WO2012090407A1 (ja) | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 東レ株式会社 | 全芳香族液晶ポリエステルおよびその製造方法 |
JP6128804B2 (ja) | 2012-09-28 | 2017-05-17 | 株式会社ダイセル | 熱硬化性液晶ポリエステル組成物及びその硬化物 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP04055605A patent/JP3132883B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05271394A (ja) | 1993-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63159432A (ja) | エラストマー | |
KR20120055387A (ko) | 전방향족 액정 폴리에스테르 아미드 수지의 제조방법 및 전방향족 액정 폴리에스테르 아미드 수지 컴파운드의 제조방법 | |
JPS635416B2 (ja) | ||
KR101111645B1 (ko) | 용융점도가 일정한 전방향족 액정 폴리에스테르 수지의 제조방법 및 전방향족 액정 폴리에스테르 수지 컴파운드의 제조방법 | |
WO2012011664A2 (ko) | 방향족 액정 폴리에스테르 수지의 제조방법 및 방향족 액정 폴리에스테르 수지 컴파운드의 제조방법 | |
JP3092233B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミド | |
JP3132883B2 (ja) | 液晶性ポリエステルおよびその製造方法 | |
JP3353417B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミド | |
JP3311360B2 (ja) | 液晶ポリ(エステル―アミド) | |
JPH02240138A (ja) | サーモトロピック液晶ポリエステル―アミド | |
JP3355782B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミド及びその製造方法 | |
JP3284617B2 (ja) | 液晶性ポリエステルの製造方法 | |
JP3453255B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミドの製造法 | |
JP3309459B2 (ja) | 液晶性ポリエステル | |
JP3453254B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミド、その製造法および液晶性ポリエステルアミド成形体 | |
JPH0694504B2 (ja) | 共重合ポリエステルアミド | |
JP3024839B2 (ja) | 芳香族ポリエステル及びポリエステル樹脂組成物 | |
JP3089685B2 (ja) | 共重合ポリエステルの製造方法 | |
JP3092226B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミドおよびその製造方法 | |
KR102466501B1 (ko) | 전기전자제품용 액정고분자, 이를 이용한 고분자 수지 조성물 및 성형품 | |
JP3458588B2 (ja) | 液晶性ポリエステルアミド、その製造法及びその成形体 | |
JPH0681783B2 (ja) | 流動性の改善された芳香族ポリエステル | |
JPH0747625B2 (ja) | 芳香族ポリエステルおよびその製造方法 | |
JP3132881B2 (ja) | 液晶性ポリエステルの製造方法 | |
JP2932570B2 (ja) | 共重合ポリエステルアミドおよびその製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |