JP3129976U - Ｘ線透視撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低価格でざらついたいわゆるＸ線量子ノイズが目立たないＸ線透視撮影装置を提供する。
【解決手段】操作者が操作できる位置にピントを調整するつまみを備えた陰極線管方式の表示装置を用い、透視時に操作者がつまみを操作して表示装置のピントをわずかにぼかすことにより、Ｘ線量子ノイズの少ないなめらかな表示画像を得ることができる。
【選択図】図１

Description

本考案はＸ線透視撮影装置に関する。
Ｘ線透視撮影装置を用いて透視を行う場合、被検者のＸ線被爆の観点からＸ線量をあまり大きくすることができない。そのため透視画像は線量が不足してざらついた、いわゆるＸ線量子ノイズが目立つ画像になることが多く、特に被検者の体厚が厚い場合このことが顕著になる。この問題を解決するため通常図２に示すように画像処理装置５を組み込んだＸ線透視撮影装置が用いられる。
図２においてＸ線制御器８の制御のもとで高電圧発生器７からＸ線管１に高電圧が印加され、Ｘ線管１からＸ線が照射される。被写体２を透過したＸ線は透視画像としてイメージインテンシファイア３に入射して可視像に変換された後、ＴＶカメラ４により電気信号に変換される。透視システムには通常イメージインテンシファイア３の出力面での輝度を一定に保つために、例えばＴＶカメラ４の出力信号を検出してＸ線制御器８にフィードバックする機構が設けられている。このフィードバック機構により被検者の体厚に応じて自動的にＸ線管１に印加される管電圧が上下してＸ線量が変化するが、体厚が厚い場合十分なＸ線量になる前に管電圧がその上限値に達してしまうので、ざらついたいわゆるＸ線量子ノイズが目立つ画像しか得られない。しかしこのような画像でも画像処理装置５内でリカーシブフィルタ処理等が施されて、その残像効果によりＸ線量子ノイズが減少したなめらかな画像としてモニタ６に表示される。
また画像処理装置５においてリカーシブフィルタ処理等の画像処理を行う代わりに、イメージインテンシファイア３の電子レンズの電圧を、透視時のみ電子レンズのピントがわずかにぼけるように変化させる方法により上述の画像処理に類似した効果を得る方法も考案されている（例えば特許文献１参照）。
特開２０００−１２３７６６号公報
上記のように透視画像は通常リカーシブフィルタ処理機能を有する画像処理装置や、イメージインテンシファイアの電子レンズの電圧を、透視時と撮影時で切り替える機能を有する電源装置を用いてＸ線量子ノイズが目立たないなめらかな表示画像を得ているが、低価格のＸ線透視撮影装置についてはコスト面からリカーシブフィルタ処理機能を有する画像処理装置や、電子レンズの電圧を透視時と撮影時で切り替える機能を有するイメージインテンシファイアの電源装置を用いることができない場合がある。このような場合Ｘ線量子ノイズが目立たないなめらかな表示画像を得難い。
本考案は上記の目的を達成するために、陰極線管を用いた表示装置を備えたＸ線透視撮影装置において、前記陰極線管の表示画像のピント調整手段を前記表示装置の外表面に設けたＸ線透視撮影装置を提供する。
本考案により操作者が容易にさわることができる位置にピント調整手段を備えた陰極線管方式の表示装置を用い、透視時に操作者が操作して表示装置のピントをわずかにぼかすことにより、Ｘ線量子ノイズが目立たないなめらかな表示画像を得ることができる。この方法は従来の方法に比べて安価に実現できるので低価格のＸ線透視撮影装置にも採用できる。
本考案の実施例について図１を用いて説明する。図１においてＸ線制御器８の制御のもとで高電圧発生器７からＸ線管１に高電圧が印加され、Ｘ線管１からＸ線が照射される。被写体２を透過したＸ線は透視画像としてイメージインテンシファイア３に入射して可視像に変換された後、ＴＶカメラ４により電気信号に変換される。透視システムには通常イメージインテンシファイア３出力面での輝度を一定に保つために、例えばＴＶカメラ４の出力信号を検出してＸ線制御器８にフィードバックする機構が設けられている。このフィードバック機構により被検者の体厚に応じて自動的にＸ線管１に印加される管電圧が上下してＸ線量が変化するが、体厚が厚い場合十分なＸ線量になる前に管電圧がその上限値に達してしまうので、ざらついたいわゆるＸ線量子ノイズが目立つ画像しか得られない。そして画像処理装置１１がリカーシブフィルタ等のノイズ低減機能を有しない安価なものである場合、ざらついた画像がそのままモニタ１０に出力され表示される。ただし本考案によりモニタ１０は陰極線管により構成され、その前面パネルには陰極線管の電子ビームの太さを調節し、表示画像のピントを調整するためのピント調整用つまみ１０Ａが取り付けられているので、透視時に操作者がピント調整用つまみ１０Ａを操作して表示画像のピントをわずかにぼかすことにより、Ｘ線量子ノイズが目立たないなめらかな表示画像を得ることができる。
上記実施例において陰極線管の表示画像のピント調整手段としてピント調整用つまみ１０Ａを例示したが、つまみの代わりに押しボタンやレバーを用いてピント調整操作を行えるようにしてもよく、特につまみに限定するものではない。
上記実施例において陰極線管の表示画像のピント調整手段をモニタ１０の前面パネルに取り付けたが、操作者が操作しやすい位置であれば上面、側面等、装置のどの外表面に取り付けてもよい。
上記実施例においてＸ線受光部をイメージインテンシファイア３とＴＶカメラ４により構成したが、フラットパネル型検出器により構成してもよい。
本考案はＸ線透視撮影装置に関する。
本考案の実施例を説明するための図である。 従来のＸ線透視撮影装置について説明するための図である。
符号の説明
１：Ｘ線管
２：被写体
３：イメージインテンシファイア
４：ＴＶカメラ
５：画像処理装置
６：モニタ
７：高電圧発生器
８：Ｘ線制御器
１０：モニタ
１０Ａ：ピント調整用つまみ
１１：画像処理装置

Claims (1)

  1. 陰極線管を用いた表示装置を備えたＸ線透視撮影装置において、前記陰極線管の表示画像のピント調整手段を前記表示装置の外表面に設けたことを特徴とするＸ線透視撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098728A (ja) * 2008-09-19 2010-04-30 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置及び表示システム

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