JP2007244484A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線を照射せずに先に生成された画像をモニタに表示させて補償フィルタの位置合わせを行うときに、補償フィルタによる画像の輝度の変化を確認することが可能なX線診断装置を提供すること。
【解決手段】X線管71と被検体Pとの間に挿入可能に設けられたX線を減弱させる補償フィルタ61の挿入に応じて、先に生成された透視画像に補償フィルタと等価な仮想フィルタを挿入するようにして、その挿入された仮想フィルタの領域とそのX線透過率に基づいて仮想フィルタの領域における輝度を算出する算出手段35と、モニタ2に先に生成された透視画像を、仮想フィルタの領域を算出された輝度に変更して表示させる表示制御手段31とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハレーションを生じないようにX線を減弱させる補償フィルタを有するX線診断装置に関する。
従来、循環器用X線診断装置において、図10に示すように寝台5上被検体PにX線管71からX線絞り部6を介してX線を照射し、被検体Pを通過したX線をX線検出器4で受けて、検出結果から得られる画像データに基づく透視画像を図示しないモニタ等に表示させ位置の確認等が行われる。このとき、表示されている透視画像の中にX線透過の差が大きい部位が存在する場合に、明るい画像部分で、ハレーションを発生する場合があり、画像が見にくくなってしまうことがあった。そのために、X線管71と被検体Pとの間にX線を減弱させる板状の補償フィルタ61を例えば操作者が透視画像を見ながらハレーション位置を覆うように挿入し、ハレーションの低減を行っていた。そして、補償フィルタ61の位置合わせを行った状態で、画像の観察や、X線撮影等が行われていた。
しかしながら、上述のように透視を行いながら補償フィルタの位置合わせることによれば、位置合わせを行っている間、被検体である患者は、X線を被曝し続けることになり好ましくない。
そこで、例えば透視を中断したときの画像データを記憶し、その画像データに基づいて静止画像をモニタに表示するLIH(Last Image Hold)機能を用いて、静止画像上に補償フィルタの位置を例えば補償フィルタの端部を白線等で表示させて、補償フィルタの位置合わせを行ういわゆるバーチャルコリメーション機能がある。また、X線撮影条件等に基づいて補償フィルタを適した位置に挿入する装置がある(例えば、特許文献1参照。)。したがって、循環器用X線診断装置では、(1)透視画像表示、(2)LIHによる静止画像表示、(3)バーチャルコリメーションによる補償フィルタ位置合わせ、(4)X線撮影というような手順で診断が行われている。このようにすれば、補償フィルタの位置が確認できるばかりでなく補償フィルタの位置合わせをLIHによる静止画像を用いて行うために、患者の被曝は低減できる。
特開平9−262227号公報
しかしながら、補償フィルタの位置を合わせても、補償フィルタによって画像の明るさがどのようになるかは、X線を照射して画像を表示しないと確認はできない。
したがって、補償フィルタの挿入後に表示される透視画像やX線撮影による画像が、最適な画像とならないことがある。つまり、バーチャルコリメーションによる補償フィルタ位置合わせでは、実際には補償フィルタの位置に微調整が必要な場合がある。特に、補償フィルタが、位置によって厚さが異なるような場合、例えば端部から内部に厚さが増加するような場合には、補償フィルタの位置だけではなく厚さの違いによる画像の輝度の変化をX線撮影等の前に確認できることが望まれる。
また、上述のような手順で診断を行う場合に、X線撮影を行うときのX線照射条件を透視画像を表示しているときのX線照射条件から求めることが行われる。例えば、透視画像におけるX線照射条件をROI(輝度調整用領域)内の輝度の平均値が所定の値を示すようにフィードバック制御により求め、X線撮影を行うときのX線照射条件は、の例えばN倍にするというようにして決められている。
ところが、補償フィルタがROI内に挿入され、X線撮影が行われるとX線撮影により得られる画像が暗くなる場合がある。これは、透視画像から求められるX線照射条件に補償フィルタ挿入による画像の輝度の変化が考慮されていないためである。したがって、X線照射条件を決定する際にも、画像の輝度の変化を確認しX線撮影時に補償フィルタ挿入を考慮することが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の目的とするところは、X線を照射せずに先に生成された画像をモニタに表示させて補償フィルタの位置合わせを行うときに、補償フィルタによる画像の輝度の変化を確認することが可能なX線診断装置を提供することにある。
第2の目的とするところは、X線を照射せずに先に生成された静止画像を用いて補償フィルタの位置合わせを行うときに、補償フィルタの挿入を考慮して撮影時のX線照射条件を設定することが可能なX線診断装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、X線管から被検体に対しX線を照射し、前記被検体を透過したX線をX線検出手段で検出して透視画像を生成するX線診断装置であって、前記X線管と前記被検体との間に挿入可能に設けられたX線を減弱させる補償フィルタを挿入する挿入手段と、前記補償フィルタの挿入に応じて、先に生成された透視による静止画像に前記補償フィルタと等価な仮想フィルタを挿入するようにして、その挿入された仮想フィルタの領域とそのX線透過率に基づいて前記仮想フィルタの領域における輝度を算出する算出手段と、表示手段と、前記表示手段に前記先に生成された透視による静止画像を、前記仮想フィルタの領域を前記算出された輝度に変更して表示させる表示制御手段とを備えることを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために請求項4に記載の発明は、X線管から被検体に対しX線を照射し、前記被検体を透過したX線をX線検出手段で検出して透視画像を生成し、前記透視後に透視時のX線照射条件から撮影時のX線照射条件を設定し撮影を実行するX線診断装置であって、前記X線管と前記被検体との間に挿入可能に設けられたX線を減弱させる補償フィルタを挿入する挿入手段と、前記補償フィルタの挿入に応じて、先に生成された透視による静止画像に前記補償フィルタと等価な仮想フィルタを挿入するようにして、その挿入された仮想フィルタの領域とそのX線透過率に基づいて前記仮想フィルタの領域における輝度を算出する算出手段と、前記算出された輝度に基づいて前記撮影時のX線照射条件を設定する撮影条件設定手段とを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、先に生成された透視による静止画像の輝度情報と補償フィルタのX線減弱性能とから補償フィルタに覆われた領域の輝度を求め表示させることにより補償フィルタに覆われた領域の輝度を確認することができる。
請求項4に記載の発明によれば、先に生成された透視による静止画像の輝度情報と補償フィルタのX線減弱性能とから補償フィルタに覆われた領域の輝度を求め、その輝度に基づいて撮影時のX線照射条件を設定することにより、補償フィルタの挿入を考慮した撮影時のX線照射条件の設定を行うことができる。
〈第1の実施形態〉
まず、本発明に係る第1の実施形態としてのX線診断装置について、図を参照しつつ説明する。
(構成)
図1は、第1の実施形態に係るX線診断装置の構成を示す機能ブロック図である。
本実施の形態のX線診断装置は、被検体PにX線を照射して画像信号を出力する撮像部1と、本装置の各部の制御を行う制御部3と、各種入力や操作を行うための操作入力部9と、画像信号に基づく透視画像や撮影画像等を表示するための表示手段としてのモニタ2とを含んで構成されている。
操作入力部9は、キーボード等の入力デバイスや、マウス・トラックボール等のポインティングデバイスから構成されている。そして、操作を行うための各種入力などに対応する信号が制御部3に出力される。
撮像部1は、被検体Pを載置するための寝台5、X線発生部7、X線絞り部6及びX線検出器4(X線検出手段)を有している。
X線発生部7は、高電圧発生器72及びX線管71を含んで構成され、後述のX線制御部37により制御され、X線管71からX線が寝台5の被検体に向けて照射される。
X線絞り部6は、X線発生部7と寝台5の間に設置されている。また、X線絞り部6は、例えばX線発生部7側から順にX線絞り62及び補償フィルタ61を有している。X線絞り62は、図示しないが例えば鉛などのX線遮蔽体で開口部を形成し、開口度合いを調整することにより、照射野が拡大縮小するようになっている。また、補償フィルタ61は、透視画像や撮影画像にハレーション等が生じないようX線を減弱する時に使われるもので、X線を減弱させるような材料及び厚さでできている。図2は、補償フィルタ61の構成を示す図である。例えば図2に示すように中央部に開口部を形成するように4枚の板で、それぞれの板が前後左右に移動可能かつ全体が回転可能に構成されている。本実施の形態では、X線絞り62及び補償フィルタ61は、操作者による操作入力部9からの入力に基づいて図示しない動作手段によって動作するようになっている。したがって、本発明の挿入手段は、操作入力部9及び動作手段を含み構成されている。
X線検出器4は、例えばFPD(Flat Panel Detector)装置が用いられ、被検体Pを透過したX線を受けて画像信号に変換し制御部3へ出力する。例えば画像信号は、各画素の明るさを示す輝度情報である。また、イメージングインテンシファイア(I.I.)及びX線TVカメラを含む構成であってもよい。
制御部3は、表示制御手段としての画像処理ユニット31、画像記憶手段34、算出手段としての輝度算出手段35、位置検出手段としてのフィルタ位置検出手段36、X線条件設定手段38´及び、X線制御部37を含んでいる。
制御部3は、CPU等の演算制御装置を含み、プログラムを格納するROM等のプログラム格納部(図示省略)を含み、記憶されたプログラムや操作入力部9から出力される各種信号などに従ってX線診断装置の各部の制御を行う。また、そのプログラムを実行するときのワークエリアを構成するシステムメモリ(図示せず)や不揮発性RAMなどで構成される記憶手段を含んで構成される。
X線条件設定手段38´は、X線照射条件を設定し、X線制御部37へ送る。X線照射条件は、管電圧、管電流、パルス幅を含み、例えば、透視の場合には、それぞれ50〜120kV、10〜160mA、2〜13msに設定され、撮影の場合には、50〜120kV、50〜1000mA、2〜100msに設定される。本実施の形態のX線条件設定手段38´は、X線検出器4から出力される輝度情報を受けて、輝度平均値が一定となるようにX線照射条件は設定する。例えば、図3は、輝度調整用領域としてのROIの一例を示す図である。図3に示す透視画像中の輝度調整用領域としてのROI内の輝度平均値を算出し、輝度平均値が所定の値になるようにX腺の線量を変化させるようにX線照射条件を設定するものとする。これにより、例えば透視中に寝台5を動かすなどして被検体Pを移動しX線の透過の状態が変化しても、ROI内の画像の明るさは一定に保たれる。ただし、透視開始時のX線照射条件は予め定めた所定の条件を用い、上記の様にフィードバック制御によりX線照射条件を設定する。また、撮影の場合のX線照射条件は、透視画像に設定されたX線照射条件によるX線の線量の例えばN倍となるように設定する。また、倍率(N倍)は、X線診断装置に予め設定されているものとする。
X線制御部37は、X線条件設定手段38´により設定されたX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。
画像処理ユニット31は、例えば透視を行っているときにX線検出部4から出力される画像信号に基づいて透視画像(動画)をモニタ2に表示させる。また、透視を一時的に終了したときにモニタ2に表示されている画像の画像信号を画像記憶手段34に記憶させ、その記憶した画像情報に基づいて透視画像(この画像は静止画像であり、以下、LIH静止画像(Last Image Hold)ということがある。これは、本発明の透視による静止画像である。)をモニタ2に表示させる。例えば、図4に、モニタ2に表示されるLIH静止画像の一例を示す。このLIH静止画像は、本発明の先に生成された透視画像である。
図4に示すように、LIH静止画像の高輝度領域にハレーションが生じている場合には、操作入力部9を操作することにより、補償フィルタ61を動作させる。
フィルタ位置検出手段36は、補償フィルタ61の位置を検出し、フィルタ位置情報を画像処理ユニット31及び輝度算出手段35に送る。また、位置の検出は、例えば補償フィルタ61の動作をエンコーダ等を用いて検出してもよく、また、操作入力部9からの信号から検出してもよい。
画像処理ユニット31のフィルタ位置表示画像生成手段32は、フィルタ位置情報から、LIH静止画像内に挿入された補償フィルタ61を示す画像を生成し、画像合成手段33により、LIH静止画像に合成してモニタ2に表示させる。図5に、LIH静止画像に補償フィルタ61の端部を示す線を表示した一例を示す。これにより、LIH静止画像で補償フィルタ61の位置を確認しながら挿入することができる。
輝度算出手段35は、LIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域について、LIH静止画像の輝度情報と補償フィルタ61のX線減弱性能を示すX線透過率とから、X線が減弱されたときの輝度を算出する。すなわち、X線を照射せずに、LIH静止画像に補償フィルタ61が挿入されたものとして、つまり補償フィルタ61と等価な仮想フィルタをLIH静止画像に挿入するようにして輝度を算出するものである。
一般的に、補償フィルタ61の減弱係数をμ〔cm−1〕、厚さをx〔cm〕、元のX線の強さをIとすれば、補償フィルタ61を透過後のX線の強さIは、
I=I−μx
で表すことができ、透過率I/Iは、
I/I=e−μx
となる(eは自然対数の底である)。
また、透過率I/Iは、管電圧によって変化する。横軸を厚さx、縦軸をと透過率I/Iすれば、透過率I/Iは、管電圧毎に厚さxが増加するとともに減少する曲線(X線減弱曲線)で表すことができる。図6は、補償フィルタの厚さと透過率の関係の一例を示すグラフである。
輝度算出手段35は、図6に示すような厚さxと透過率I/Iの関係を図示しないデータベース(記憶手段)に記憶しておく。そして、フィルタ位置検出手段36から送られたフィルタ位置情報からLIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域を求めて、LIH静止画像を取得したときのX線照射条件か示す管電圧と挿入された補償フィルタ61の厚み情報(予め図示しない記憶手段に記憶しておく)とから透過率I/Iを求め、その領域内の輝度情報に透過率I/Iを乗算することによりX線が減弱されたときの輝度を算出する。そして、X線が減弱されたときの輝度情報として画像処理ユニット31に送る。
画像処理ユニット31の画像合成手段33は、LIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域について、LIH静止画像の輝度情報を輝度算出手段35から送られた輝度情報に置き換え、画像処理ユニット31は、輝度情報が置き換えられたLIH静止画像をモニタ2に表示させる。図7に、補償フィルタ61によってX線が減弱されたときの輝度に置き換えられて表示されるLIH静止画像の一例を示す。図7に示すように、図4または図5で示した高輝度部分を含むLIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域の輝度が低下して表示される。これにより、LIH静止画像で補償フィルタ61に覆われた領域の輝度を確認することができる。
また、本例では、ハレーション部分は一定の低下した輝度で表示されてしまうが、表示されているLIH静止画像の輝度情報のbit数よりbit数の多い輝度情報のLIH静止画像を画像記憶手段34に記憶しておき、輝度算出手段35は、bit数の多い輝度情報を用いて算出するようにし、X線が減弱されたときのハレーション部分の部位の画像を表示することも可能である。
また、例えば補償フィルタ61をテーパ形状で構成した場合には、補償フィルタ61の位置に応じて透過率I/Iを求め輝度情報に乗算するようにすればよい。これにより、挿入位置に応じた輝度の変化を確認することができ、挿入位置の調整を行うことが可能となる。
上述のように補償フィルタを挿入して、LIH静止画像について撮影を場合には、操作入力部9を操作することにより、X線条件設定手段38´は、撮影のX線照射条件をLIH静止画像を得たときのX線照射条件に基づいて設定し、X線制御部37は、そのX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。
X線発生部7は、X線制御部37により制御され、X線管71からX線を寝台5の被検体に向けて照射する。
X線検出器4は、被検体Pを透過したX線を受けて画像信号に変換し制御部3へ出力する。
制御部3は、画像処理ユニット31により撮影により得られた画像信号に基づいて画像をモニタ2に表示させるように制御を行う、または、画像信号を画像記憶手段34に記憶する。
(動作)
次に、第1の実施形態に係るX線診断装置の動作について、図8を参照しつつ説明する。図8は、第1の実施形態に係るX線診断装置における動作態様を示すフローチャートである。
図8に示すように、操作者が、操作入力部9を操作して透視を実行させる入力を行う。(ステップS101、Y。以下、ステップS101を省略してS101と表示する。他のステップも同様に省略して表示する。)。
制御部3は、この入力を受け透視を実行する(S102)。X線制御部37は、まず、所定のX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。X線発生部7は、X線を被検体に向けて照射し、X線検出器4は、被検体Pを透過したX線を受けて画像信号に変換し制御部3へ出力する。制御部3では、画像処理ユニット31が画像信号に基づいて透視画像(動画)をモニタ2に表示させる。一方、X線条件設定手段38´は、この画像信号を受けて、図3に示すROI内の画像の輝度平均値を算出し、輝度平均値が所定の値になるようにX線照射条件を設定し、X線制御部37は、新たに設定されたX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。このようにフィードバック制御がなされているので、例えば操作者が寝台5を動かし被検体Pを移動しX線の透過の状態が変化しても、ROI内の画像の明るさは一定に保たれて表示される。
そして、操作者は、注目部位がモニタ2に表示されるように寝台5を操作し、注目部位が表示されたら、透視を一時的に終了させるように操作入力部9を操作する(S103、Y)。
制御部3は、この入力を受けると、そのときにモニタ2に表示されている画像の画像信号を画像記憶手段34に記憶させるとともに、LIH静止画像としてモニタ2に表示させる(S104)。
ここで操作者は、LIH静止画像にハレーションが発生している場合、もしくは次の撮影時にハレーションが発生すると思われる場合、その領域を補償フィルタ61で覆うように操作入力部9を操作する。このとき、制御部3は、補償フィルタ61を示す画像をモニタ2に表示し、補償フィルタ61に覆われた領域について、補償フィルタ61によってX線が減弱されたときの輝度にして表示する(S105)。具体的には、フィルタ位置検出手段36は、補償フィルタ61の位置を検出し、フィルタ位置情報を画像処理ユニット31及び輝度算出手段35に送る。画像処理ユニット31のフィルタ位置表示画像生成手段32は、フィルタ位置情報から、LIH静止画像内に挿入された補償フィルタ61を示す画像を生成し、画像合成手段33により、LIH静止画像に合成してモニタ2に表示させる。また、輝度算出手段35は、LIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域について、LIH静止画像の輝度情報と補償フィルタ61のX線透過率とから、X線が減弱されたときの輝度を算出し画像処理ユニット31に送り、画像処理ユニット31の画像合成手段33は、LIH静止画像の補償フィルタ61に覆われた領域について、LIH静止画像の輝度情報を輝度算出手段35から送られた輝度情報に置き換え、画像処理ユニット31は、輝度情報が置き換えられたLIH静止画像をモニタ2に表示させる。したがって、操作者は、補償フィルタ61を示す画像が表示され、X線が減弱されたときの輝度で表示されたLIH静止画像を見ながら、補償フィルタ61を挿入することができる。
そして、操作者が、操作入力部9を操作して撮影を実行させる入力を行う。(ステップS106、Y)。
制御部3は、この入力を受け撮影を実行する(S107)。X線条件設定手段38´は、撮影のX線照射条件をLIH静止画像を得たときのX線照射条件に基づいて設定し、X線制御部37は、そのX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。X線発生部7は、X線管71からX線を寝台5の被検体に向けて照射し、X線検出器4は、被検体Pを透過したX線を受けて画像信号に変換し制御部3へ出力する。そして、制御部3は、画像処理ユニット31により撮影により得られた画像信号に基づいて画像をモニタ2に表示させるように制御を行う、または、画像信号を画像記憶手段34に記憶する。
また、例えばハレーションとなる所定の輝度を予め設定しておき、画像記憶手段34に記憶したLIH静止画像を読み出して、各輝度情報を検出し、その輝度情報と所定の輝度情報とを比較し、所定の輝度を超える画素で構成される領域を求め、その領域を覆うように動作手段を動作させて補償フィルタ61を挿入する挿入手段をさらに備えてもよい。
〈第2の実施形態〉
本発明に係る第2の実施形態としてのX線診断装置について説明する。本実施形態は、補償フィルタ61によってX線が減弱されたときの輝度に基づいて、撮影の場合のX線照射条件を設定する点にある。なお、以下には第1の実施の形態と実質的に同様の構成については、詳細な説明を省略し、主に異なる点について述べる。
(構成)
図9は、第2の実施形態に係るX線診断装置の構成を示す機能ブロック図である。
X線条件設定手段38は、透視の場合には、第1の実施の形態と同様にX線照射条件を設定し、X線制御部37へ送る。
LIH静止画像の表示、補償フィルタの挿入が第1の実施の形態と同様に行われる。
輝度算出手段35は、第1の実施の形態と同様に補償フィルタ61によってX線が減弱されたときの輝度を求め、本実施の形態においては、求めた輝度情報を画像処理ユニット31のみならず、X線条件設定手段38にも送る。
X線条件設定手段38は、本発明の撮影条件設定手段としての機能を有する。ROI内の補償フィルタ61に覆われた領域の輝度を輝度算出手段35から送られた輝度に置き換えて輝度平均値を算出し、透視時に算出した輝度平均値と比較し、その差から低下率を求める。例えば、透視時に算出した輝度平均値をR、輝度を置き換えて求めた輝度平均値をRhとし、低下率を
100×(R−Rh)/R 〔%〕
として求める。
例えば、低下率がT%であれば、ROI内の輝度平均値が所定の値よりT%低くなることを示す。本来、補償フィルタ61が挿入された透視では、フィードバック制御され、T%の低下を補うX線の線量とするようにX線照射条件が設定されるはずであるから、透視時に算出した輝度平均値に基づいて設定されたX線照射条件を、低下率に基づいて補正することにより、フィードバック制御されて設定されるX線照射条件と同等のX線照射条件を求める。
例えば、LIH静止画像を取得したときのX線照射条件が、(80kV、50mA、6ms)で、低下率が10%であれば、線量を10%増加させるように補正し、補償フィルタ61が挿入されたときのX線照射条件は、(80kV、55mA、6ms)となる。ここでは、管電流を変更したが、管電圧、または、パルス幅の変更、または、管電圧、管電流及びハルス幅を組み合わせて変更によりX線照射条件を補正することができる。
そして、撮影の場合のX線照射条件は、補正されたX線照射条件によるX線の線量の例えばN倍となるように設定する。例えば、10倍とすれば、撮影の場合のX線照射条件は、(80kV、550mA、6ms)となる。例えば、低下率に基づく補正を行わなければ、LIH静止画像を取得したときのX線照射条件(80kV、50mA、6ms)の10倍であるから、(80kV、500mA、6ms)となり画像が暗くなってしまう。
そして、撮影時にX線制御部37は、そのX線照射条件に基づいてX線発生部7を制御する。
(動作)
図8のS107における撮影のX線照射条件の設定において、X線条件設定手段38は、LIH静止画像を得たときのX線照射条件を上述の如く補正し、補正したX線照射条件に基づいて設定する。
このようにして、LIH静止画像を用いて補償フィルタの挿入を行った場合に、上記の補正を行うことにより、撮影時のX線照射条件を、透視中に補償フィルタを挿入した場合と同等に設定することが可能となる。
本発明に係るX線診断装置の第1の実施形態における制御構成を表す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る補償フィルタの構成を示す図である。 輝度調整用領域としてのROIの一例を示す図である。 モニタに表示されるLIH静止画像の一例を示す図である。 LIH静止画像に補償フィルタの端部を示す線を表示した図である。 補償フィルタの厚さと透過率の関係の一例を示すグラフである。 補償フィルタによってX線が減弱されたときの輝度に置き換えられて表示されるLIH静止画像の一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるX線診断装置における動作態様の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るX線診断装置の第2の実施形態における制御構成を表す機能ブロック図である。 従来のX線診断装置の構成を表す図である。
符号の説明
1 撮像部
4 X線検出器
5 寝台
6 X線絞り部
61 補償フィルタ
62 X線絞り
7 X線発生部
71 X線管
72 高電圧発生器
2 モニタ
3 制御部
31 画像処理ユニット
32 フィルタ位置表示画像生成手段
33 画像合成手段
34 画像記憶手段
35 輝度算出手段
36 フィルタ位置検出手段
37 X線制御部
38、38´ X線条件設定手段
9 操作入力部
P 被検体

Claims (7)

  1. X線管から被検体に対しX線を照射し、前記被検体を透過したX線をX線検出手段で検出して透視画像を生成するX線診断装置であって、
    前記X線管と前記被検体との間に挿入可能に設けられたX線を減弱させる補償フィルタを挿入する挿入手段と、
    前記補償フィルタの挿入に応じて、先に生成された透視による静止画像に前記補償フィルタと等価な仮想フィルタを挿入するようにして、その挿入された仮想フィルタの領域とそのX線透過率に基づいて前記仮想フィルタの領域における輝度を算出する算出手段と、
    表示手段と、
    前記表示手段に前記先に生成された透視による静止画像を、前記仮想フィルタの領域を前記算出された輝度に変更して表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記表示制御手段は、さらに前記先に生成された透視による静止画像上に前記補償フィルタの端部の位置を視認可能に表示させる請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記挿入手段は、前記先に生成された透視による静止画像の輝度を検出し、その検出した輝度から所定の輝度を超える領域を求め、前記所定の輝度を超える領域を覆うように前記補償フィルタを挿入する請求項2または請求項3に記載のX線診断装置。
  4. X線管から被検体に対しX線を照射し、前記被検体を透過したX線をX線検出手段で検出して透視画像を生成し、前記透視後に透視時のX線照射条件から撮影時のX線照射条件を設定し撮影を実行するX線診断装置であって、
    前記X線管と前記被検体との間に挿入可能に設けられたX線を減弱させる補償フィルタを挿入する挿入手段と、
    前記補償フィルタの挿入に応じて、先に生成された透視による静止画像に前記補償フィルタと等価な仮想フィルタを挿入するようにして、その挿入された仮想フィルタの領域とそのX線透過率に基づいて前記仮想フィルタの領域における輝度を算出する算出手段と、
    前記算出された輝度に基づいて前記撮影時のX線照射条件を設定する撮影条件設定手段とを備えることを特徴とするX線診断装置。
  5. 前記撮影条件設定手段は、前記先に生成された透視による静止画像の前記仮想フィルタの領域を前記算出された輝度に変更し、その輝度が変更された透視による静止画像の平均輝度及び前記先に生成された透視による静止画像の平均輝度を求め、前記輝度が変更された透視による静止画像の平均輝度と前記先に生成された透視による静止画像の平均輝度との差を求め、前記差に基づいて前記撮影時のX線照射条件を設定する請求項4に記載のX線診断装置。
  6. 前記撮影条件設定手段は、前記平均輝度を前記輝度が変更された透視による静止画像及び前記先に生成された透視による静止画像の所定の領域について求める請求項5に記載のX線診断装置。
  7. 前記挿入手段は、前記先に生成された透視による静止画像の輝度を検出し、その検出した輝度から所定の輝度を超える領域を求め、前記所定の輝度を超える領域を覆うように前記補償フィルタを挿入する請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のX線診断装置。
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