JP4368350B2 - X線画像診断装置 - Google Patents
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Description
前記画像処理手段は、前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線絞り手段のX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のX線検出素子のデータを読み出し、その読み出したX線検出素子のデータからラインノイズ成分を演算する演算手段と、この演算手段によって演算されたラインノイズ成分に基づいて前記X線画像のラインノイズを補正するラインノイズ補正手段と、を備える。
これにより、X線絞り設定手段によって可変設定されたX線絞りによるX線平面検出手段の遮蔽領域のデータを用いてX線画像のラインノイズ補正を精度良く行うことができる。
これにより、可動されるX線絞り手段による遮蔽部分に連動されたラインノイズ補正のためのデータを得ることができる。
これにより、X線条件によってラインノイズ補正を実行する設定を予めしておくことにより、透視モードや撮影モードが連続する場合、透視モード時にのみに補正がオン状態となることから、モード切替時に逐次に補正の要否を設定することがないため、操作者の操作性を向上できる。
これにより、ラインノイズ補正に用いるデータは散乱X線に影響されないので、高画質なX線画像を得ることができる。
これにより、別のX線絞り手段が被検体による散乱X線を機構的に除去するので、散乱X線の発生部分だけ別のX線絞り手段によって覆うことにより、その覆われた部分をラインノイズ補正に使えるデータとすることで、補正データを多く使えることから、ラインノイズ補正の精度を向上できる。
これにより、操作手段によって設定された各条件に合せてX線画像のラインノイズ補正を精度良く行うことができる。
これにより、X線絞り設定手段によって可変設定されたX線絞りの遮蔽領域のデータを用いてX線画像のラインノイズ補正を精度良く行うことができる。
これにより、X線条件によってラインノイズ補正を実行する設定を予めしておくことにより、透視モードや撮影モードが連続する場合、透視モード時にのみに補正がオン状態となることから、モード切替時に逐次に補正の要否を設定することがないため、操作者の操作性を向上できる。
これにより、ラインノイズ補正に用いるデータは散乱X線に影響されないので、高画質なX線画像を得ることができる。
これにより、別のX線絞り手段が被検体による散乱X線を機構的に除去するので、散乱X線の発生部分だけ別のX線絞り手段によって覆うことにより、その覆われた部分をラインノイズ補正に使えるデータとすることで、補正データを多く使えることから、ラインノイズ補正の精度を向上できる。
これにより、ラインノイズの発生要因で所定の統計量がその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
これにより、ラインノイズの発生要因で平均値がその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
これにより、ラインノイズの発生要因でメジアンがその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
これにより、ラインノイズの発生要因で平均値、メジアンを含む統計値を複数組み合わせた統計量がその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
[図2]図1のX線絞りとFPDの位置関係の説明図である。
[図3]図1のX線画像診断装置の処理例を示すフローチャートである。
[図4]本発明の第2の実施形態に係るX線画像診断装置のうちの画像処理部の構成例を示す図である。
[図5]図4のX線画像診断装置の処理例を示すフローチャートである。
[図6]本発明の第3の実施形態に係るX線画像診断装置のうちの画像処理部の構成例を示す図である。
[図7]図6のX線画像診断装置の処理例を示すフローチャートである。
[図8]本発明の第4の実施形態に係るX線画像診断装置の構成例を示す図である。
[図9]図8のX線画像診断装置の処理例を示すフローチャートである。
操作部10は、操作者によってX線管2に透視像を得るためのX線条件とX線絞り可変部4に絞り3の開度をそれぞれ設定される(ステップ31)。
X線管2は、上記設定されたX線条件に対するX線を被検体1に照射する(ステップ32)。
FPD5は、上記照射され被検体1を透過したX線画像データを検出すると共に、遮蔽領域52、53のデータを検出する(ステップ33)。
画像処理部6の統計データ処理部61は、上記遮蔽領域のデータに統計処理演算をし、ラインノイズ成分の統計量を演算する(ステップ34)。
画像処理部6のラインノイズ補正部62は、上記演算されたラインノイズ成分の統計量を上記検出されたX線画像データから引き算して、そのX線画像データのラインノイズを補正する(ステップ35)。
画像表示部7は、上記補正されたX線画像データを画像表示する(ステップ36)。
これにより、ラインノイズの発生要因で平均値がその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
これにより、ラインノイズの発生要因でメジアンがその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
これにより、ラインノイズの発生要因で統計値を複数組み合わせた統計量がその補正に有用であるものについて好適にラインノイズ補正ができる。
この第2の実施形態は、X線画像の収集が、ラインノイズ補正が必要である透視画像を得るモード(透視モード)と、ラインノイズ補正がほとんど必要のない撮影画像を得るモード(撮影モード)を繰り返す場合などに好適なものである。
本実施形態のX線画像診断装置の第1の実施形態との相違点は、画像処理部6の構成に、操作部10と電気的に接続される補正実行切替器63が追加されることである。補正実行切替器63は、透視モード時にラインノイズ補正を行い、撮影モード時にラインノイズ補正を行わない判定で、各モードにより切替られるマルチプレクサの機能を有する。
操作部10は、操作者によってX線管2に任意のX線条件とX線絞り可変部4に絞り3の開度をそれぞれ設定される(ステップ51)。
X線管2は、上記設定されたX線条件に対するX線を被検体1に照射する(ステップ52)。
FPD5は、上記照射され被検体1を透過したX線画像データを検出すると共に、遮蔽領域52、53のデータを検出する。ここでは、遮蔽領域のデータ検出を実行するが、このステップでは行わずにステップ55に先立って実行してもよい。(ステップ53)
画像処理部6の補正実行切替器63は、X線条件は透視モードであるか否か(撮影モード)を判定する。この判定の結果、透視モードであればステップ55に進み、撮影モードであればステップ57に進む(ステップ54)
画像処理部6の統計データ処理部61は、上記遮蔽領域のデータに統計処理演算をし、ラインノイズ成分の統計量を演算する(ステップ55)。
画像処理部6のラインノイズ補正部62は、上記演算されたラインノイズ成分の統計量を上記検出されたX線画像データから引き算して、そのX線画像データのラインノイズを補正する(ステップ56)
画像表示部7は、上記補正されたX線画像データを画像表示する(ステップ57)。
また、補正実行切替器63の操作をオフすると、第1の実施形態で説明した操作者による手動状態に戻ることができる。
この第3の実施形態は、被検体1による散乱X線の影響を取り除くこと考慮したものである。
本実施形態のX線画像診断装置の第1及び第2の実施形態との相違点は、画像処理部6の構成に、操作部10と電気的に接続される散乱線除去処理部64が追加されることである。被検体1による散乱X線は、絞り3によるFPD5の遮蔽部分に入力されれば本来X線入射を検出しないにも拘らず、X線入射を検出することになる。散乱線除去処理部64は、このX線入射しないはずのFPD5の遮蔽領域の検出値が所定の閾値を超えたとき、その閾値を超えた遮蔽部分についてラインノイズ成分を求める演算には使用しない処理を行う。
操作部10は、操作者によってX線管2に透視のX線条件とX線絞り可変部4に絞り3の開度をそれぞれ設定される(ステップ71)。
X線管2は、上記設定されたX線条件に対するX線を被検体1に照射する(ステップ72)。
FPD5は、上記照射され被検体1を透過したX線画像データを検出すると共に、遮蔽領域52、53のデータを検出する。ここでは、遮蔽領域のデータ検出を実行するが、このステップでは行わずにステップ75に先立って実行してもよい(ステップ73)。
画像処理部6の散乱線除去処理部64は、被検体1からの散乱X線が絞り3によるFPD5の遮蔽領域に検出され、その検出値が所定の閾値を超えたか否かを判定する。この判定の結果、閾値を超えていればステップ75に進み、撮影モードであればステップ76に進む(ステップ74)。
画像処理部6の散乱線除去処理部64は、前記判定で閾値を超えている(多く散乱X線を入射している)領域の情報を統計データ処理部61に引き渡すことで、遮蔽領域から散乱X線領域を除去する(ステップ75)。
画像処理部6の統計データ処理部61は、上記遮蔽領域のデータに統計処理演算をし、ラインノイズ成分の統計量を演算する(ステップ76)。
画像処理部6のラインノイズ補正部62は、上記演算されたラインノイズ成分の統計量を上記検出されたX線画像データから引き算して、そのX線画像データのラインノイズを補正する(ステップ77)。
画像表示部7は、上記補正されたX線画像データを画像表示する(ステップ78)。
この第4の実施形態は、被検体1による散乱X線を別の絞り12により取り除くと共に、別の絞り12の影によりラインノイズ補正に使用できる範囲を増やして、ラインノイズ補正の精度をさらに高めることを考慮したものである。
本実施形態のX線画像診断装置の第1実施形態との相違点は、被検体1とFPD5との間に別の絞り12が追加されることである。別の絞り12は、第3の実施形態で説明したように、被検体1からの散乱X線を遮蔽する。
操作部10は、操作者によってX線管2に透視のX線条件とX線絞り可変部4に絞り(第1絞り)3の開度をそれぞれ設定される(ステップ91)。
X線管2は、上記設定されたX線条件に対するX線を被検体1に照射する(ステップ92)。
FPD5は、上記照射され被検体1を透過したX線画像データを検出する(ステップ93)。
FPD5は、遮蔽領域52、53のデータを検出する(ステップ94)。
制御部11は、上記検出された遮蔽領域52、53のデータから第3の実施形態で説明したような閾値処理を用いて遮蔽領域52、53のデータのうちの散乱X線の発生している領域(散乱線領域)を識別する(ステップ95)。
絞り可動部4は、別の絞り(第2絞り)12を散乱線領域に挿入し、散乱線領域を遮蔽領域に追加する(ステップ96)。
画像処理部6の統計データ処理部61は、上記遮蔽領域(追加されたものを含む)のデータに統計処理演算をし、ラインノイズ成分の統計量を演算する(ステップ97)。
画像処理部6のラインノイズ補正部62は、上記演算されたラインノイズ成分の統計量を上記検出されたX線画像データから引き算して、そのX線画像データのラインノイズを補正する(ステップ98)。
画像表示部7は、上記補正されたX線画像データを画像表示する(ステップ99)。
産業上の利用性
Claims (14)
- 被検体にX線を照射するX線照射手段と、
このX線照射手段のX線照射方向に配設され前記被検体のX線画像を取得する部位以外の照射X線を遮蔽するX線絞り手段と、
このX線絞り手段によって遮蔽されるX線遮蔽部分を可変設定するX線絞り設定手段と、
前記X線照射手段と前記被検体を介して対向配置され前記被検体を透過したX線をX線画像として画像化するX線平面検出手段と、
このX線平面検出手段によって画像化されたX線画像を画像処理する画像処理手段と、
この画像処理手段によって画像処理されたX線画像を表示する表示手段と、を備え、
前記画像処理手段は、前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線絞り手段のX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のX線検出素子のデータを読み出し、その読み出したX線検出素子のデータからラインノイズ成分を演算する演算手段と、
この演算手段によって演算されたラインノイズ成分に基づいて前記X線画像のラインノイズを補正するラインノイズ補正手段と、
前記X線照射手段に設定されるX線条件に基づきラインノイズ補正の実行の可否を切り替える補正実行切替手段と、を備えたことを特徴とするX線画像診断装置。 - 請求項1に記載のX線画像診断装置において、前記演算手段は、前記X線平面検出手段からラインノイズ成分として読み出されるデータの領域が、前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線絞り手段と連動されることを含む。
- 請求項1に記載のX線画像診断装置において、前記画像処理手段は、前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のうちの前記被検体による散乱X線の発生エリアを識別し、その識別された散乱X線の発生エリアを演算手段によるラインノイズ成分の演算から除外する散乱X線除去処理部をさらに備えたことを含む。
- 請求項1に記載のX線画像診断装置において、前記被検体と前記X線平面検出手段との間に配設され、前記被検体からの散乱X線を遮蔽する前記X線絞り手段と別のX線絞り手段をさらに設け、前記別のX線絞り手段によって遮蔽されるX線遮蔽部分の大きさを前記X線絞り設定手段に可変設定させることを含む。
- 請求項1に記載のX線画像診断装置は、前記X線照射手段へX線条件、前記X線絞り設定手段へX線絞り手段の開度条件及び前記画像処理手段へ動作条件をそれぞれ操作者によって設定される操作手段と、
この操作手段によって設定された各条件に基づき前記X線照射手段、前記X線絞り設定手段及び前記画像処理手段を駆動する制御手段と、をさらに備えることを含む。 - 請求項5に記載のX線画像診断装置において、前記制御手段は、前記操作手段によって設定されたX線条件に対するX線を前記被検体へX線照射手段に照射させ、このX線照射手段によって照射され前記被検体を透過したX線画像データと前記X線絞り手段によって遮蔽された遮蔽領域のデータとがX線平面検出手段によって検出され、このX線平面検出手段によって検出された遮蔽領域のデータからラインノイズ成分が演算手段によって演算されることを含む。
- 請求項5に記載のX線画像診断装置において、前記演算手段は、前記ラインノイズ成分が前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のX線検出素子のデータの所定の統計量であることを含む。
- 請求項5に記載のX線画像診断装置において、前記制御手段は、前記操作手段によって設定されたX線条件に基づきラインノイズ補正の実行の可否を切り替える補正実行切替手段を制御することを含む。
- 請求項5に記載のX線画像診断装置において、前記制御手段は、前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のX線検出素子のうちの前記被検体による散乱X線の発生エリアを識別し、その識別された散乱X線の発生エリアを前記演算手段によるラインノイズ成分の統計量の演算から除外する散乱X線除去処理部を制御することを含む。
- 請求項5に記載のX線画像診断装置において、前記被検体と前記X線平面検出手段との間に配設され、前記被検体からの散乱X線を遮蔽する前記X線絞り手段と別のX線絞り手段をさらに設け、前記制御手段は、前記別のX線絞り手段によって遮蔽されるX線遮蔽部分の大きさをX線絞り設定手段により制御することを含む。
- 請求項1に記載のX線画像診断装置において、前記演算手段は、前記ラインノイズ成分が前記X線絞り設定手段によって可変設定されたX線遮蔽部分に対応する前記X線平面検出手段のX線検出素子のデータの所定の統計量であることを含む。
- 請求項11に記載のX線画像診断装置において、前記所定の統計量は、平均値であることを含む。
- 請求項11に記載のX線画像診断装置において、前記所定の統計量は、メジアンであることを含む。
- 請求項11に記載のX線画像診断装置において、前記前記所定の統計量は、平均値、メジアンを含む統計値を複数組み合わせたものであることを含む。
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