JP2009297284A - 放射線画像撮影装置および方法 - Google Patents

放射線画像撮影装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線画像の撮影を行う場合に、撮影部位の位置決めを正確に行い、さらに、プレ画像を行った後の画像を適切に処置して、かつ、被曝線量の正確なカウントを行うことにより、放射線画像撮影時におけるトータルのスループット向上が実現可能となる放射線画像撮影方法および装置を提供する。
【解決手段】プレ撮影により撮影ポジションの確認を行うことで撮影ポジションの一致性を保ち、プレ撮影を行った後のプレ撮影画像をプレ画像保存部に保存して放射線画像撮影時におけるトータルのスループット向上を実現し、被曝線量の正確なカウントを行い、被写体への被曝線量を低減および正確な被曝線量の表示および記録を行うことにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線を被写体に照射し、被写体を透過した放射線を検出して電気信号に変換し、変換した電気信号に基づいて放射線画像を生成する放射線画像撮影装置および方法に関するものである。
放射線画像撮影装置は、例えば、医療用の診断画像や工業用の非破壊検査などを含む各種の分野で利用されている。放射線画像撮影装置において、被写体を透過した放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を検出する放射線検出器として、現在では、放射線を電気信号に変換するフラットパネル型検出器(FPD(Flat Panel Detector))などが用いられている。
このような放射線画像撮影において、骨の部分を撮影する整形分野などの、ポジショニングが難しく必要な箇所の撮影が困難な分野における撮影を行う場合には、被写体のポジショニングミスにより、必要な箇所が適切に撮影されず、再撮影を行うことが多い。このような場合に、再撮影による被写体の被曝線量が増えることを防止するために、本撮影を行う前に、低線量での予備撮影(プレ撮影)を実施することで、被写体のポジショニングを正確に決定した後に、標準の線量で本撮影を行い、再撮影を防ぐ機能が提案されている。
例えば、特許文献1では、低線量のプレ撮影により患者撮影することで、被写体の位置を決定する位置決め方法が開示されている。
特許文献1では、低線量プレショットにより患者の撮影を行い、これにより得られたプレビュー画像によって、患者の位置の確認を行い、必要があれば位置の不良を補正することが記載されている。
特開2003−164441号公報
ところで、特許文献1のような従来の放射線画像撮影の方法によってプレ撮影を行う際には、プレ撮影を行った後の画像の処置や、プレ撮影を行ったことによる実際の被曝線量の減少の程度の確認などが問題となる。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解消し、プレ撮影を行うことにより撮影ポジションの確認を行い、さらに、プレ画像を行った後の画像を適切に処置して、かつ、放射線画像撮影時におけるトータルのスループット向上が実現可能となる放射線画像撮影装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、被写体の本撮影と、前記本撮影の前に、前記本撮影時よりも曝射量の少ない撮影条件により、前記被写体の撮影位置を確認するためのプレ撮影とを行う放射線画像撮影装置であって、放射線源と放射線検出器とを備え、前記プレ撮影および前記本撮影を行う撮影部と、前記撮影部で撮影された画像をユーザに閲覧可能に表示する表示部と、前記画像を保存する保存部と、前記画像を出力する出力部と、該放射線画像撮影装置を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記プレ撮影により得られたプレ画像を前記保存部に保存して、前記本撮影により得られた本画像のみを前記出力部に出力することを特徴とする放射線画像撮影装置を提供する。
ここで、前記撮影部は、前記プレ撮影時に、前記本撮影時とは異なる音声および画面表示のいずれか1以上を行うことが好ましい。
また、前記制御部は、前記プレ撮影時の曝射量を記憶し、前記表示部に表示させることが好ましい。
さらに、前記プレ撮影の実行の要否、および、前記プレ撮影を実行する際の撮影条件が予め設定されていることが好ましい。
また、前記プレ撮影を実行する際の撮影条件は、前記本撮影の撮影条件における曝射量よりも一定率少ない曝射量に設定されていることが好ましい。
あるいは、前記被写体の撮影部位ごとに設定された前記本撮影の撮影条件である複数の撮影メニューを有する撮影メニュー選択部を有し、前記プレ撮影を実行する際の撮影条件は、前記メニュー選択部において選択された前記撮影メニューに応じて決定されることが好ましい。
また、前記プレ画像と前記本画像とを比較して、前記被写体の画像内の位置ずれ量を検知することが好ましい。
さらに、前記保存部に保存されているプレ画像を取得し、撮影されたプレ画像と前記保存されているプレ画像とを比較して、前記被写体の画像内の位置ずれ量を検知することが好ましい。
また、本発明は、被写体の本撮影と、前記本撮影の前に、前記本撮影時よりも曝射量の少ない撮影条件により、前記被写体の撮影位置を確認するためのプレ撮影とを行う放射線画像撮影方法であって、前記撮影部でプレ撮影された画像をユーザに閲覧可能に表示し、前記ユーザの指示に応じて前記本撮影を行い、前記本撮影が完了すると、前記プレ撮影により得られたプレ画像を保存して、前記本撮影により得られた本画像のみを出力部から出力することを特徴とする放射線画像撮影方法を提供する。
本発明の放射線画像撮影装置および方法では、プレ撮影を行うことにより撮影ポジションの確認を行い、被写体の撮影が困難な分野における撮影であっても、撮影ポジションの一致性を保つことができるだけでなく、さらに、プレ撮影を行った後のプレ撮影画像を適切に処置することで、放射線画像撮影時におけるトータルのスループット向上が実現可能となる。また、曝射量の正確なカウントを行うことにより被写体への被曝線量を低減して、また、正確な曝射量の表示および記録が可能となる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の放射線画像撮影方法を実現する本発明の放射線画像撮影装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の放射線画像撮影装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。同図に示す放射線画像撮影装置(以下、撮影装置ともいう)10は、放射線を被写体(被検者)Hに照射し、被写体Hを透過した放射線を検出して画像データに相当する電気信号に変換し、この変換した電気信号に基づいて、被写体Hが撮影された放射線画像を生成する。撮影装置10は、撮影部12と、コンソール部14と、出力部16とによって構成されている。
撮影部12は、放射線を被写体Hに照射し、被写体Hを透過した放射線を検出することで被写体Hの撮影を行う部位である。撮影部12からは、被写体Hが撮影された放射線画像のデータ(アナログデータ)が出力される。
撮影部12は、照射制御部18と、放射線源20と、撮影台22と、放射線検出部24とによって構成されている。
照射制御部18は、放射線源20を駆動して、コンソール部14において撮影条件や撮影モードに応じて設定された強度の放射線が設定された時間だけ照射されるように照射量を制御する。放射線源20から照射された放射線は、撮影台22上の被写体Hを透過して放射線検出部24に入射される。
また、照射制御部18は、通常の被写体の撮影(本撮影)の他に、コンソール部14からの指示に応じて、本撮影よりも曝射量が少なくなるような撮影条件で、被写体の撮影位置を確認、決定するためのプレ撮影を行う。プレ撮影については、後に詳述する。
放射線検出部24は、被写体Hを透過した放射線をFPD26で検出して電気信号(放射線画像データ)に変換する。放射線検出部24からは、被写体Hが撮影された放射線画像のデータ(アナログデータ)が出力される。FPD26は、放射線を電荷に直接変換する直接方式のFPD、もしくは、放射線を一旦光に変換し、変換された光をさらに電気信号に変換する間接方式のFPDのどちらでも利用可能である。
直接方式のFPDは、アモルファスセレン等の光導電膜、キャパシタ、スイッチ素子としてのTFT(Thin Film Transistor)等によって構成される。例えば、X線等の放射線が入射されると、光導電膜から電子−正孔対(e−hペア)が発せられる。その電子−正孔対はキャパシタに蓄積され、キャパシタに蓄積された電荷が、TFTを介して電気信号として読み出される。
一方、間接方式のFPDは、蛍光体で形成されたシンチレータ層、フォトダイオード、キャパシタ、TFT等によって構成される。例えば、「CsI:Tl」等の放射線が入射されると、シンチレータ層が発光(蛍光)する。シンチレータ層による発光はフォトダイオードで光電変換されてキャパシタに蓄積され、キャパシタに蓄積された電荷が、TFTを介して電気信号として読み出される。
図示を省略しているが、放射線源20と放射線検出部24は、例えば、長尺撮影などの場合のために、撮影台22の長手方向(図1中、左右方向)に沿って往復移動が可能なように構成されている。これに対し、撮影台22を移動可能に構成してもよい。
なお、本実施例では、一例としてFPDを使用する撮像装置を用いているが、本発明はこれに限定されず、公知の各種の放射線撮像装置を用いることができる。
コンソール部14は、撮影装置10全体の制御を行う部位である。コンソール部14は、撮影部12へのプレ撮影および本撮影の指示を行い、撮影部12において撮影された放射線画像のデータを取得して、必要に応じてデータ処理や各種の画像処理を行う。また、コンソール部14は、プレ撮影により得られた画像(プレ画像)を記憶し、本撮影により得られた画像(本画像)を出力部16に出力する。なお、撮影装置10において、コンソール部は、1つのみであってもよいし、複数あってもよい。
コンソール部14は、撮影指示部28と、制御部30と、撮影データ処理部32と、画像処理部34と、プレ画像保存部36と、表示部38とによって構成されている。
撮影指示部28は、撮影メニュー、撮影条件、および撮影モードなどを設定し、被写体Hのプレ撮影および本撮影を指示する部位である。
撮影メニューとは、各撮影毎に、撮影を行う対象(撮影部位)に応じて、放射線量、撮影時間などの撮影条件が設定されたものであり、例えば、胸部撮影、腰椎撮影、膝関節撮影などといった種類がある。撮影メニューは、撮影装置10で撮影を行う前に、各撮影ごとに入力される。入力された撮影メニューは、後述する残像領域判定部42における残像領域判定の際に利用される。
また、撮影条件の設定は、オペレータがマニュアルで行うことも可能である。あるいは、撮影メニューを選択した後に、撮影メニューに対応する撮影条件の内容の一部または全部をマニュアルで変更してもよい。
また、撮影装置10には、撮影モードとして、放射線の強度および照射時間(照射量)等の撮影条件を手動で設定する手動撮影モードの他に、あらかじめ放射線の強度、照射時間などの撮影条件が設定されている、静止画などを撮影する第1の撮影モードと、長尺画像などを撮影する第2の撮影モードが設けられている。
さらに、撮影指示部28は、撮影を自動または手動のいずれにより行うかを設定する機能を有している。
プレ撮影とは、本撮影に先立ち、被写体の撮影位置を確認するために、本撮影よりも少ない曝射量で行う予備的な撮影である。本発明では、プレ撮影の結果に基づき、被写体の位置を確認して、必要があれば被写体の位置や向きを移動させて、撮影位置を決定する。
プレ撮影では、照射量を絞り、かつ低線量で、なるべく曝射量を減少させるように、感電圧、撮影時間、放射線量などを設定した撮影条件で撮影を行う。
プレ撮影時の撮影条件は、全ての場合において、本撮影時の撮影条件からの変更量を一律に設定すればよい。例えば、本撮影時の撮影条件よりも所定の割合分減少させた放射線量や、所定の割合分撮影時間を短く設定することができる。
または、プレ撮影時に変更する割合は、撮影メニューに応じて設定してもよい。さらに、オペレータがマニュアルで設定してもよい。
プレ撮影は、本撮影の前には必ず自動的に行うようにしてもよいし、各撮影ごとに、オペレータがマニュアルでプレ撮影の要否を決定してもよい。プレ撮影を自動で行うか、手動で可否を決定するかは、撮影指示部28において予め設定しておき、必要に応じて変更することができる。
撮影指示部28には、撮影メニュー、撮影条件、および撮影モードを設定するための入力キーと、プレ撮影または本撮影の指示をマニュアルで行うための2段押し型の撮影ボタンとが設置されている。撮影ボタンは、1段目まで押されると(半押しされると)撮影の準備状態となり、2段目まで押されると(全押しされると)撮影が開始される。撮影指示部28からは、撮影ボタンが押されていない状態、1段目ないし2段目まで押された状態のいずれかを表す撮影指示信号が出力される。
制御部30は、撮影指示部28から供給された撮影指示信号に応じて、撮影装置10の動作を制御する部位である。制御部30は、例えば、設定された撮影メニューに応じて、所定の撮影条件ないし撮影モードで撮影が行われるように撮影部12を制御する。また、制御部30は、撮影データ処理部32および画像処理部34において、撮影された放射線画像データが取得され、画像処理が行われるように制御する。
撮影データ処理部32は、撮影部12から供給された放射線画像データに対して、A/D(アナログ/デジタル)変換等のデータ処理を行う部位である。撮影データ処理部32からは、データ処理後の放射線画像のデータ(デジタルデータ)が出力される。
画像処理部34は、撮影データ処理部32から供給されたデータ処理後の放射線画像データに対して、オフセット補正、および、残像補正等の画像処理を行う部位である。画像処理部34は、コンピュータ上で動作するプログラム(ソフトウェア)、専用のハードウェア、ないしは、両者を組み合わせて構成される。画像処理部34からは、画像処理後の放射線画像データが出力される。
プレ画像保存部36は、撮影部12においてプレ画像が撮影された場合に、撮影データ処理部32でデジタルデータとされたプレ撮影の画像データを保存するためのものである。保存されたプレ画像は、表示部38に表示されたり、本撮影時の撮影画像と比較されたりすることで、被写体の位置決めに利用される。
表示部38は、撮影指示部28において設定する撮影メニューや撮影情報、その他の各種の情報などを表示するための、モニタなどの表示手段である。また、表示部38は、撮影部12において行われたプレ撮影および本撮影に基づいて、撮影データ処理部32において出力された画像データ、および、さらに画像処理部34において処理を施された画像データを表示する。
出力部16は、画像処理部34から供給された画像処理後の放射線画像データを出力する部位である。出力部16は、例えば、放射線画像を画面上に表示するモニタ、放射線画像をプリント出力するプリンタ、放射線画像データを記憶する記憶装置等である。
また、出力部16は、画像サーバを含んでいてもよい。画像サーバは、モニタやプリンタと接続されている。そして、画像サーバに、モニタ診断のために過去に撮影された本撮影データを保存しておき、必要に応じてプリンタやモニタに出力する。
次に、撮影装置10の動作を説明する。ここでは、図2のフローチャートを参照しながら、プレ撮影および本撮影を行う場合の一連の動作について説明する。
まず初めに、図2に示すステップS10において、撮影指示部28は、撮影メニューの表示を行い、オペレータに撮影メニューの選択を促す。撮影メニューの表示は、表示部38を用いて行えばよい。また、撮影メニューの選択は、図1に図示しないキーボードやボタンなどの公知の各種の操作機器を用いて行えばよい。
オペレータが撮影メニューを選択すると、ステップS12において、撮影指示部28は、選択された撮影メニューの情報、および、撮影メニューに対応する、プレ撮影の要否についての情報を制御部30に送信する。
なお、図2の実施例では、撮影メニューごとに、プレ撮影の要否が決定されているものとして、特定の撮影メニューであれば、自動的にプレ撮影を行うようにする。例えば、撮影の難しい部分のメニューはプレ撮影ありとする。しかし、本発明はこれに限らず、撮影メニューの選択時に、オペレータが任意に、プレ撮影の要否を決定して、撮影指示部28においてプレ撮影の要否情報を入力してもよい。あるいは、どんな場合であっても必ずプレ撮影を行うように予め設定していてもよい。
また、プレ撮影の要否については、自動的に判断する自動モードと、オペレータに判断させる手動モードとを設定しておき、場合に応じてモードを切り替えられるようにしてもよい。
制御部30は、受信した撮影メニューに基づいて、撮影メニューに対応する撮影条件や撮影モードなどの情報を照射制御部18に送信する。
照射制御部18では、受信した各情報に基づいて、ステップS14において照射野の設定を行い、さらに、ステップS16において撮影条件の設定を行う。
ここで、本発明では、上述したように、本撮影の前に、被写体の位置決めのためのプレ撮影を行う。照射制御部18は、ステップS18において、プレ撮影の要否情報を確認し、プレ撮影の指示がある場合は(ステップS18でYの場合)、ステップS20においてプレ撮影を実行する。
なお、このとき、コンソール部14では、オペレータにプレ撮影であることを知らせる機能があるとよい。オペレータへの通知は、例えば、表示部38などを通じて、プレ撮影である旨を表示する、音声案内を行うなどといった方法を用いればよい。または、プレ撮影時には、本撮影時とは異なる撮影音を発するようにしてもよい。
プレ撮影の撮影条件は、ステップS12で取得した本撮影時の撮影メニューまたは撮影条件に基づいて自動生成することが好ましい。例えば、撮影メニューごとに、対応するプレ撮影の撮影条件を予め設定しておき、撮影メニューとプレ撮影の撮影条件とを連動させる。あるいは、本撮影の撮影条件に基づいて、放射線源20の光量、照射時間などのパラメータを、撮影メニューに関わらず一律に、本撮影の撮影条件よりも一定量低減させた撮影条件でプレ撮影を行ってもよい。
また、プレ撮影の実行時には、被験者への曝射量を記録することが好ましい。コンソール部14は、プレ撮影時に設定されている撮影条件から曝射量を取得して、これをプレ画像と共にプレ画像保存部36に保存する。また、プレ撮影時に、オペレータに曝射量を通知するために、表示部38にこれを表示してもよい。
ステップS20においてプレ撮影が終了すると、プレ画像の放射線画像データが撮影データ処理部32に送信される。撮影データ処理部32は、受信した放射線画像データをデジタルデータに変換し、プレ画像とする。
さらに、このプレ画像をプレ画像保存部36および表示部38に送信する。プレ画像保存部36は受信したデータを保存し、表示部38は受信したプレ画像の表示を行う(ステップS22)。また、この時、プレ画像保存部36は、プレ画像に対応する曝射量(つまり、被写体の被曝線量)のデータも共に保存する。
ここで、プレ画像の表示部38への表示を迅速に行うために、プレ画像にビニングを行ってもよい。また、撮影のスループットを向上させるために、プレ撮影では、本撮影時の画像に対して画像処理部で行っているような画像補正および各種の画像処理を簡略化または省略してもよい。
プレ画像が表示部38に表示されると、オペレータは、表示された画像を見て、被写体の位置を確認する。そして、被写体の位置が正しく、患部や画像診断に必要な部位が確実に撮影されていれば、ステップS24において、オペレータが撮影指示部28を操作して、位置決めOKの指示を入力し、さらに撮影指示を入力する。撮影指示部28は、入力された指示に基づいて、制御部30に本撮影の指示を行う。あるいは、オペレータによる位置決めOKとの入力があれば、自動的に制御部30が本撮影の指示を行ってもよい。
制御部30は、選択された撮影メニューに基づく撮影条件を撮影部12(照射制御部18)に送信する。撮影部12では、受信した撮影条件に基づいて、被写体の本撮影を行う(ステップS26)。
なお、本撮影が行われると、コンソール部14では、プレ画像保存部36に保存されている、ステップS20で撮影したプレ画像を読み出して、これを本画像とを比較することが好ましい。そして、比較の結果、プレ画像と本画像とで位置ずれがあった場合は、位置ずれ量を算出し、表示部38に表示するなどして、オペレータにその旨を報知する。これにより、プレ撮影時に位置決めを行った後、本撮影までの間に被写体が動くことで、被写体の位置がプレ撮影時と異なってしまう場合にも、オペレータにその旨を通知することができ、正しい位置で再度本撮影を行うなどの対応をすることができる。
位置ずれ量の算出方法については特に限定はないが、例えば、プレ画像および本画像に対してエッジ検出を行い、さらに2つの画像の相違を自動的に検出することにより行えばよい。
これにより、プレ撮影時および本撮影時の被写体の撮影位置(ポジション)の一致性が保たれ、撮影工程のスループットが向上する。
また、本撮影の実行時には、プレ撮影時と同様に、被写体の被曝線量を記録することが好ましい。コンソール部14は、本撮影時に設定されている撮影条件から被曝線量を取得する。さらに、オペレータに被曝線量を通知するために、表示部38にこれを表示してもよい。この時、プレ撮影時に取得した被曝線量も表示してもよい。あるいは、プレ撮影時と本撮影時との被曝線量を加算して、トータルの被曝線量を算出し、これを記録、表示してもよい。
このように、本発明ではプレ撮影および本撮影の両方において被曝線量をカウントするため、被験者へのより正確な被曝線量を知見することができる。
本撮影が行われると、プレ画像は自動的に写損扱いとなる(ステップS28)。写損となった画像は、プレ画像保存部36には保存されているが、コンソール部14から出力部16に送信されたり、その他の手段により、コンソール部14の外へ出力され、使用されることはない。プレ画像は、主に被写体の位置決めなど、本撮影を正確に行う過程で用いられるものであり、本撮影後の実際の診断には必要ないためである。
他方、本画像は、撮影データ処理部32および画像処理部34において所定の処理を施された後、診断用の出力画像として出力部16に送信される。この時、プレ撮影および本撮影時に取得した被写体の被曝線量に関するデータも送信してもよい。出力部16では、受信した画像の表示や出力を行う(ステップS30)。また、被曝線量に関するデータに基づき、被曝線量のデータも出力してもよい。
このように、本発明では、本撮影の前に被写体の位置決めのためのプレ撮影を行う際に、プレ撮影の撮影条件を本撮影の撮影条件よりも被曝線量が低減されるように設定することで、被写体への被曝線量の低減が可能となる。
さらに、本撮影が完了した時点で、プレ画像を写損扱いとすることで、診断に不要な画像やデータが出力部16に送信されることがなく、撮影工程全体のスループットが向上する。
図2のステップS24において、被写体の位置が正しくない場合(Nの場合)は、オペレータの指示により、再度、被写体の位置決めを行う。この場合は、オペレータは被写体の位置を正しく修正して、再度、ステップS18においてプレ撮影の指示を行う。コンソール部14では、指示に応じて、再度プレ撮影を行う(ステップS20)。
これにより、被写体の撮影位置の一致性を保つことができ、撮影工程のスループットを向上させることができる。
また、本発明では、プレ画像はプレ画像保存部36に保存されている。このため、同一の患者の経過観察など、以前に撮影されたものと同じ部位について、同じ位置で再度撮影を行う場合には、プレ撮影を行った後に、プレ画像保存部36において、以前に撮影されたプレ画像を検索し、以前に撮影したプレ画像と、今回撮影したプレ画像とを比較することができる。これにより、両方の画像の位置ずれの有無や、位置ずれ量を検知して、本撮影時の位置決めを行う。
本発明では、このような経過観察のための撮影において、撮影ポジションの一致性を保つことができるため、撮影や診断全体のスループットを向上させることができる。
以上、本発明の放射線画像撮影方法および装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の放射線画像撮影装置の構成を表す一実施形態のブロック図である。 本発明におけるプレ撮影および本撮影の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 放射線画像撮影装置
12 撮影部
14 コンソール部
16 出力部
18 照射制御部
20 放射線源
22 撮影台
24 放射線検出部
26 FPD
28 撮影指示部
30 制御部
32 撮影データ処理部
34 画像処理部
36 プレ画像保存部
38 表示部

Claims (9)

  1. 被写体の本撮影と、前記本撮影の前に、前記本撮影時よりも曝射量の少ない撮影条件により、前記被写体の撮影位置を確認するためのプレ撮影とを行う放射線画像撮影装置であって、
    放射線源と放射線検出器とを備え、前記プレ撮影および前記本撮影を行う撮影部と、
    前記撮影部で撮影された画像をユーザに閲覧可能に表示する表示部と、
    前記画像を保存する保存部と、
    前記画像を出力する出力部と、
    該放射線画像撮影装置を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記プレ撮影により得られたプレ画像を前記保存部に保存して、前記本撮影により得られた本画像のみを前記出力部に出力することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記撮影部は、前記プレ撮影時に、前記本撮影時とは異なる音声および画面表示のいずれか1以上を行う請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記制御部は、前記プレ撮影時の曝射量を記憶し、前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記プレ撮影の実行の要否、および、前記プレ撮影を実行する際の撮影条件が予め設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記プレ撮影を実行する際の撮影条件は、前記本撮影の撮影条件における曝射量よりも一定率少ない曝射量に設定されている請求項4に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記被写体の撮影部位ごとに設定された前記本撮影の撮影条件である複数の撮影メニューを有する撮影メニュー選択部を有し、
    前記プレ撮影を実行する際の撮影条件は、前記メニュー選択部において選択された前記撮影メニューに応じて決定される請求項4に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記プレ画像と前記本画像とを比較して、前記被写体の画像内の位置ずれ量を検知する請求項1〜6のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
  8. 前記保存部に保存されているプレ画像を取得し、撮影されたプレ画像と前記保存されているプレ画像とを比較して、前記被写体の画像内の位置ずれ量を検知する請求項1〜7のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
  9. 被写体の本撮影と、前記本撮影の前に、前記本撮影時よりも曝射量の少ない撮影条件により、前記被写体の撮影位置を確認するためのプレ撮影とを行う放射線画像撮影方法であって、
    前記撮影部でプレ撮影された画像をユーザに閲覧可能に表示し、
    前記ユーザの指示に応じて前記本撮影を行い、
    前記本撮影が完了すると、前記プレ撮影により得られたプレ画像を保存して、前記本撮影により得られた本画像のみを出力部から出力することを特徴とする放射線画像撮影方法。
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