JP4713952B2 - X線透視撮影用自動露出制御装置 - Google Patents

X線透視撮影用自動露出制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4713952B2
JP4713952B2 JP2005162848A JP2005162848A JP4713952B2 JP 4713952 B2 JP4713952 B2 JP 4713952B2 JP 2005162848 A JP2005162848 A JP 2005162848A JP 2005162848 A JP2005162848 A JP 2005162848A JP 4713952 B2 JP4713952 B2 JP 4713952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
pixel value
image
correction coefficient
fluoroscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005162848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006334154A (ja
Inventor
久典 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005162848A priority Critical patent/JP4713952B2/ja
Publication of JP2006334154A publication Critical patent/JP2006334154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4713952B2 publication Critical patent/JP4713952B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、X線透視撮影用自動露出制御装置に係り、特に、常に同一濃度の画像を形成するために入射されるX線の線量率又は線量を最適な値に制御する自動露出制御装置を備えたX線透視撮影用自動露出制御装置に関する。
従来のX線透視撮影装置では、被写体を透過したX線の強度がX線検出器又はX線検出器と後段の処理装置で濃淡画像に変換されてその透過像が表示される。通常、X線透視撮影装置では、先ず透視X線による透過像を観察しながらX線検出器の撮影領域と被写体の関心領域とが位置合わせされる。その後に、撮影時に被写体の関心領域についてX線撮影して透過X線像が画像化される。このようなX線透視撮影装置では、被写体のX線の吸収と被写体の厚さが一定関係にあるものとして、被写体の厚さから撮影条件を設定する場合が多い。しかし、被写体の吸収や厚さは、被写体毎に個人差があり、適正な濃度の画像を得ることが難しいとされている。
そこで、適正な濃度の画像を得るために、X線線量を制御する自動露出制御装置(AEC(automatic exposure control))がX線透視撮影装置に設けられている。この自動露出制御装置は、撮影中のX線強度信号から適正な撮影X線量を決定するフォトタイマ制御回路に代表されるような制御回路を備えている。この制御回路は、撮影中にフォトセンサにより検出、変換されたX線の強度に比例した信号を積分器により時間積分し、この積分器の出力がある一定の値(基準電圧)に達した際に、自動露出制御装置からのX線遮断信号によりX線の照射を終了させている。
このような自動露出制御装置は、直接フィルムにX線透過像を露光するX線撮影装置にのみならず、I.I.(イメージインテンシフィア)-DR(Digital Radiography)或いはX線透過像を検出する平面検出器を用いたデジタルX線診断用撮影装置にも備えられている。デジタルX線診断用撮影装置にあっては、最高画素値に相当する線量以上の線量が入射する領域は最高画素値で飽和し、全て一律にこの最高画素値で一定となるため画像情報がなくなり、診断不可能となる場合がある。これを防ぐためにAECで制御する基準線量に相当する基準画素値を十分低く設定して画像情報がなくなることを防止している。
従来の自動露出制御装置において、画像情報がなくなるのを防ぐためにAECでの基準画素値を十分低く設定する方法では画質劣化を招いてしまう。
また、画質劣化を避けるために通常の使用状態だと最大画素値に飽和しないぎりぎりの基準画素値に設定する方法が考えられるが、実際のX線検査で、例えば、AEC採光野にバリウム造影剤など線量の少ない部分が位置される場合、線量オーバーになり線量の多い部分が最高画素値に飽和し、鮮明な画像が形成されない問題がある。
従って、この発明の目的は、撮影前最後の透視画像の画素値に基づいてX線撮影の線量が最高画素値内となるように補正することにより鮮明なX線画像を得ることができるX線透視撮影用自動露出制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一つの観点では、X線撮影により被写体に曝射されたX線の線量を制御する自動露出制御装置において、前記X線撮影前に曝射される最後の透視画像全体の画素値から最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、前記透視画像の自動露出制御装置採光野相当の領域内の画素値の平均値を計算する平均値計算手段と、前記X線撮影によるX線撮影画像を最高画素値内に補正するために、前記透視画像の最大画素値と前記平均値との比率と、前記X線撮影の基準画素値と前記X線撮影画像の最高画素値との比率とに基づいて補正係数を計算し、前記X線撮影中、フォトセンサの出力を時間積分した積分値に前記補正係数の逆数を乗算する補正係数計算手段とを具備する。
本発明によれば、撮影前最後の透視画像の画素値に基づいてX線撮影の線量が最高画素値内となるように補正係数をフォトセンサの出力を時間積分した積分値に乗算して補正することにより、鮮明なX線画像を得ることができる。
本発明によれば、撮影前最後の透視画像の画素値に基づいてX線撮影の線量が最高画素値内となるように補正係数をフォトセンサの出力を時間積分した積分値に乗算して補正することにより、鮮明なX線画像を得ることができる。
本発明によれば、撮影前最後の透視画像の画素値に基づいてX線撮影の線量が最高画素値内となるように補正することにより鮮明なX線画像を得ることができる。従って、X線撮影の画像化の信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明のX線透視撮影用自動露出制御装置に係る実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動露出制御装置を備えたX線透視撮影システムを概略的に示すブロック図である。
図1に示すX線透視撮影システムは、透視及び撮影において、X線を被写体に曝射して透視及び撮影画像を収集、表示するX線透視撮影部及び透視の際に検出されるX線情報から撮影の際にX線線量を制御する線量制御部から構成されている。
X線透視撮影部は、被写体の関心領域に向けてX線を発生するX線管30、X線管30を附勢する高電圧を発生する高電圧変圧器36、被写体の関心領域を通過したX線から散乱成分を除去するグリッド31、X線検出器33で検出されたX線透過像の検出信号をAD変換するAD変換器16、AD変換器16からのデジタル画像信号を一時的に格納するフレームメモリ17、フレームメモリ17に格納されたフレーム画像信号を画像処理する画像処理装置10、画像処理された画像を表示する表示モニタ12、画像処理された画像がプリントされるフィルム13、画像が記憶される記憶装置11、画像を外部機器に転送するためのネットワーク1、オペレータの操作の為のインタフェースとしての操作・表示パネル14、X線透視撮影部の各部を制御するシステムコントローラ15から構成される。
グリッド31とX線検出器33の間には、フォトセンサが配置される。フォトセンサはAEC(Automatic Exposure Control)採光野を有し、採光野を通過するX線の一部を光線に変換する受光部32及び光線を電気信号に変換する光電子増倍管34から構成されている。受光部32では、図示しない蛍光紙により透過X線に対応した光線が生じ、この光線が図示しない光ガイドを介して光電子増倍管34にガイドされ、光電子増倍管34で透過X線強度に対応する電流信号に変換される。
また、線量制御部は、X線透視撮影部の高電圧変圧器36を制御してX線管30から発生されるX線(X線線量)を制御するX線制御回路37、受光部32内のAEC採光野内で検出される光電変換された光強度を検出して撮影時のX線強度を検出するフォトタイマ制御回路35及びフォトタイマ制御回路35で処理される積分信号を補正する為のAEC(Automatic Exposure Control)補正係数を算出するAEC補正装置20とで構成される。フォトタイマ制御回路35は、光電子増倍管34を附勢する高電圧電源41を備え、この光電子増倍管34からの電流信号ipが供給される積分回路43を備えている。X線撮影が開始されると、光電子増倍管34からの電流信号が積分回路43に供給される。光電子増倍管34からは、X線無照射時においても暗電流が積分回路43に供給されていることから、暗電流を補償する暗電流補償回路42が設けられている。この暗電流補償回路42によって積分回路43では、暗電流に相当する積分値が補償されながら、供給された電流信号ipが積分され、その積分値に相当する電圧信号が乗算器44に供給されている。乗算器44では、後に説明するAEC補正係数の逆数(1/CAEC)で電圧信号を補正して加算出力を比較回路に46に供給している。比較回路46では、基準電圧発生回路45から与えられる基準電圧VRと加算出力を比較し、加算出力が基準電圧VRに達すると、比較回路46からは一致出力がスイッチ47に出力される。従って、スイッチ47は、スイッチオフ信号を発生し、X線制御回路37のX線スイッチ38にスイッチオフ信号を供給する。従って、X線制御回路37は、高電圧変圧器36の高電圧をオフとしてX線管30からのX線の出力をオフとしている。フォトタイマ制御回路35は、X線管30からのX線の爆射に応答して積分を開始し、この積分値の補正値が所定の基準電圧に達すると、X線の発生を停止させている。従って、被写体には、撮影に適正なX線線量のX線が照射されてX線画像が撮影される。
AEC補正回路20は、フレームメモリ17に格納された透視画像を解析する為に設けられ、フレームメモリ17中の透視画像は、平均値計算部22に与えられて透視画像の画素値の平均が算出されるとともに、最大画素値抽出部21で透視画像中の最大画素値が検索されて抽出される。後に説明するように、最大画素値と平均画素値とを基にしてAEC補正係数計算部23は、AEC補正係数(CAEC)を演算により求めている。
上述したX線透視撮影システムの撮影動作についてより詳細に説明する。始めに、オペレータにより操作・表示パネル14が操作されると、オペレータの操作に応じて、システムコントローラ15がX線制御回路37及び画像処理装置10を制御することとなる。このオペレータの操作で透視スイッチがオンされ、X線制御回路37のX線スイッチ38がオンになると、高電圧変圧器36がX線管30に所定の高電圧を印可してX線管30から被写体に透視X線を放射させる。従って、被写体が放射されたX線に曝され、被写体を透過したX線がX線検出器33で変換されて透視画像が生成され、この透視画像がAD変換器16に供給される。AD変換器16では、アナログの透視画像信号がデジタル透視画像信号に変換されて、フレームメモリ17に格納される。即ち、このフレームメモリ17では、デジタル信号に変換された1フレームの被写体の画像が一時的に蓄積される。フレームメモリ17に蓄積されたデジタル画像情報は、画像処理装置10及びAEC補正装置20に供給されて下記のような処理を施される。
画像処理装置10では、システムコントローラ15の制御下で、供給されたデジタル画像データを画像処理し、表示モニタ12に供給する。表示モニタ12には、供給された透視画像が表示される。従って、オペレータは、この透視画像を見ながら被写体に撮影位置を指示し、撮影の準備をすることが可能となる。
AEC補正装置20では、画像処理装置10から透視X線の曝射停止信号を受信すると、フレームメモリ17からのデジタル信号、即ち最後の透視画像から補正係数を計算する。AEC補正装置20の最大画素値抽出部21は、透視画像の画素値全体から最大画素値を抽出する。平均値計算部22は、透視画像の画素値のうち受光部32の採光野に相当する部分の画素値から平均値を計算する。AEC補正係数計算部23は、X線撮影の線量が最高画素値内となるように最大画素値と平均値との比率から補正係数CAECを計算し、補正係数CAECを設定する。
透視に続いてオペレータの操作で撮影スイッチがオンされ、X線制御回路37のX線スイッチ38がオンされると、高電圧変圧器36がX線管30に所定の高電圧を印可してX線管30から被写体に透視用のX線よりもX線強度の大きな撮影用のX線を放射させる。従って、被写体が放射されたX線に曝され、被写体を透過したX線がX線検出器33で変換されて撮影画像が生成され、この撮影画像がAD変換器16に供給され、アナログの撮影画像信号がデジタル撮影信号に変換されてフレームメモリ17に格納される。
撮影モードでは、既に説明したように光電子倍増管34から電流信号が積分回路43に供給され、この積分回路43の出力とAEC補正係数の逆数(1/CAEC)が所定値に達すると、X線制御回路37のX線スイッチ38がオフされ、X線の爆射が停止される。このX線の所定の線量で露光する撮影モードの終了でフレームメモリ17に撮影画像が格納される。この撮影画像は、表示モニタ12で確認することができるととともにイメージャによりその画像がフィルム13にプリントされる。また、画像処理装置10から出力される画像処理した撮影画像データは、内部又は外部の記憶装置11に格納される。この画像処理装置10は、ネットワーク1を介して外部の装置と接続され、画像データが送受信される。
図2及び図3を参照して、上述した透視で得られるデータを基に撮影中のAECの補正について説明する。撮影においては、X線の曝射によって被写体、グリッド31を透過したX線は、受光部32に設けられた蛍光紙で光線に変換される。変換された光線は、AEC採光野51の範囲に配置した光ファイバ(図示せず)を介して光電子増倍管34に導かれる。受光部32は、X線吸収が非常に小さいものを選択して構成されるので、大部分のX線は、受光部32を透過してX線検出器33に到達し、画像信号に変換される。受光部32から光電子増倍管34に入射された光信号は、光電子増倍管34で線量率に比例した電気信号(iP)に変換され、既に説明したように積分回路43に供給される。
積分回路43は、電気信号の電圧、電流を変換、増幅して時間積分し、その積分値(電圧値)Vを乗算器44に供給する。また、積分回路43は、暗電流補償回路42により暗電流に相当する積分値が補償される。AEC補正係数計算部23は、AEC補正係数の逆数(1/CAEC)を乗算器44に供給し、乗算器44で、積分値Vに補正係数の逆数(1/CAEC)を乗算して積分値を補正し、比較検出器46に供給する。比較検出器46は、その補正値と基準電圧Vとが一致した瞬間に、高電圧変圧器36に対するX線遮断信号をスイッチ47に供給する。スイッチ47は、X線遮断信号をX線制御回路37に提供し、高電圧変圧器36によりX線の曝射を停止する。これにより、AEC補正がない場合の撮影時間Tが補正によりT×CAECとなる。この補正しない場合と補正する場合の撮影時間の関係について図5で詳細に説明する。また、補正しない場合と補正する場合の画素値及び透視画像の画素値との関係について図4で詳細に説明する。
尚、X線検出器33は、I.I.−カメラ系でもFPDなどでも適応可能である。また、図1に示す受光部32は、X線検出器33のX線管30側に設けられているが、I.Iの場合出力側に配置されてもよい。この場合、I.Iにより画像はX線から可視光に変換されているので、受光部32に変換機能はなく、可視光を光電子増倍管34に導く光学部品で構成される。また、光を電気信号に変換するのは光電子増倍管34に限定されず、フォトダイオードなど同様の機能を持つものでもよい。さらに、X線検出器33のX線管30側に受光部32を配置する場合、X線を直接電気信号に変換する半導体検出器(直接変換型X線平面検出器(FPD))を用いてもよい。
このように、透視画像の最大画素値と平均値との比率から補正係数を計算し、積分回路43からの積分値に補正係数の逆数を乗算することにより、撮影の線量を最高画素値内に制御でき、画素値飽和のないX線画像を得ることができる。よって、撮影の画像化の信頼性を向上させることができる。
次に、AEC補正装置20で計算される補正係数について説明する。図3は、最後の透視画像から算出される補正係数について説明するための図である。図3に示す画像は、X線検出器33により収集された最後の透視画像である。先ず、平均値計算部22は、フレームメモリ17からの最後の透視画像に、AEC採光野と同じ位置、大きさのROI(画像領域)50を設定し、次にROI50内の平均画素値GLROIを計算する。最大画素値抽出部21は、最後の透視画像全体から最大画素値GLMAXを求める。
最大画素値を求める方法は、透視画像全体から1画素単位で求める、点傷などの異常点をそのまま拾わないよう縦横数画素〜数十画素毎の範囲を平均したモザイク状の画像から求める、などの方法が考えられる。更に、直接線など診断に不要で最高画素値に飽和しても良い部分を除き、それ以外の部分から最大画素値GLMAXを抽出するため、以下(1)〜(4)の仕組みのいずれかを設けても良い。または、いくつかを組み合わせたものを設けてもよい。(1)透視画像の画素値の閾値を設定し、これ以下の画素値の中で最大のものを最大画素値GLMAXとする。(2)ヒストグラムの頻度の閾値を設定し、頻度が閾値以上の中で最大のものを最大画素値GLMAXとする。(3)ヒストグラムの形状より直接線の山を判断し、これを除いた部分の中で最大のものを最大画素値GLMAXとする。(4)絞りの位置情報をシステムコントローラ15、画像処理装置10経由で受け、又は絞りの位置情報から画像処理装置10が設定するシャッタ位置情報を受け、絞り又はシャッタの左右の端に接し、かつ連続して最高画素値に飽和している領域を求め、それ以外の領域で最大のものを最大画素値GLMAXとする。
また、AEC補正係数計算部23は、撮影においてAECで制御する基準線量に相当する基準画素値GLDR及び撮影画像がとりうる最大の数値、即ち最高画素値GLを予め持つか、画像処理装置10から受取る。AEC補正係数計算部23は、AEC補正なしの撮影時間に対する最大画素値GLMAXが最高画素値GLになるようにAEC補正した撮影時間の比をAECの補正係数CAECとして算出する。この補正係数CAECは、以下の式で求められる。
AEC=1/((GLMAX/GLROI)×(GLDR/GL))・・・(式)
ここで、AEC補正係数計算部23は、補正係数CAECの上限閾値、下限閾値を設定し、この範囲内では補正係数CAECを、補正係数CAECが上限閾値よりも大きい場合、上限閾値を補正係数CAECとして設定し、計算した補正係数が下限閾値よりも小さい場合、該下限閾値を補正係数CAECとして設定してもよい。これにより、補正量が過大又は過小になるのを防ぐ。
このように、AEC補正係数計算部23により算出された補正係数を用いてX線撮影画像を最大画素値内に補正することができ、補正量が過大又は過小で極端な線量過多や線量不足を防ぎ、鮮明なX線画像を得ることができる。
次に、AEC補正せず撮影した場合の撮影画像の画素値と撮影前最後の透視画像の画素値とAEC補正して撮影した撮影画像の画素値との関係を図4を参照して説明する。図4(A)は、補正しない場合の撮影での時間経過に対する画素値を示し、図4(B)は、撮影前最後の透視画像の画素値を示し、図4(C)は、補正した場合の撮影での時間経過に対する画素値を示している。撮影前最後の透視画像の画素値が図4(B)の状態で、撮影時間Tで撮影した場合、AEC採光野に相当する位置の画像は、図4(B)の透視画素値から計算した平均画素値GLROIに対して図4(A)の撮影画素値の基準画素値GLDRとなるが、透視画素値と撮影画素値とは比例関係にあるため、図4(B)で透視画像の最大画素値GLMAXになる画素に対しては図4(A)の撮影の最高画素値GL以上に飽和してしまい、この部分の画像がつぶれてしまう。図2、3に示したAEC補正係数によりAECを補正し、撮影した場合、撮影時間T×CAECで撮影され、図4(B)で最大画素値GLMAXになる画素が図4(C)に示すように撮影画素値の最高画素値GL内に収まる。
次に、AEC補正しない場合とAEC補正をする場合の積分値と撮影時間について図5を参照して説明する。図5に示す直線は時間に対する補正された積分値55(V×1/CAEC)と、補正なしの積分値56(V)を示している。積分値55、56の実線部分が撮影X線が曝射されている期間であり、X線の曝射の停止以後を破線で示している。基準電圧Vと補正された積分値55とが一致した場合、X線の曝射が停止される、即ち補正された撮影時間がT×CAECとなる。基準電圧Vと補正なしの積分値56とが一致した場合、X線の曝射が停止される、即ち補正なしの撮影時間がTとなる。
尚、上記X線透視撮影システムは、図1に示す平面検出器に用いるだけでなく、他のX線装置にも適応可能である。
本発明の一実施形態に係る自動露出制御装置を備えたX線透視撮影システムの全体を概略的に示すブロック図 図1に示すフォトタイマ制御回路における撮影中のAECの補正について説明するための図 図1に示すAEC補正装置において、撮影前最後の透視画像から算出されるAEC補正係数について説明するための図 AEC補正なしの撮影の画素値と撮影前最後の透視画素値とAEC補正後の撮影の画素値との関係を示す図 補正なしと補正ありの場合の積分値と撮影時間との関係を示す図
符号の説明
1…ネットワーク;
10・・・画像処理装置;
11・・・記憶装置;
12・・・表示モニタ;
13・・・フィルム;
14・・・操作・表示パネル;
15・・・システムコントローラ;
16・・・AD変換器;
17・・・フレームメモリ;
20・・・AEC補正装置;
21・・・最大画素値抽出部;
22・・・平均値計算部;
23・・・AEC補正係数計算部;
30・・・X線管;
31・・・グリッド;
32・・・受光部;
33・・・X線検出器;
34・・・光電子増倍管;
35・・・フォトタイマ制御回路;
36・・・高電圧変圧器;
37・・・X線制御回路;
38・・・X線スイッチ;
41・・・高電圧電源;
42・・・暗電流補償回路;
43・・・積分回路;
44・・・乗算器;
45・・・基準電圧;
46・・・比較検出器;
47・・・スイッチ;

Claims (4)

  1. X線撮影により被写体に曝射されたX線の線量を制御するX線透視撮影用自動露出制御装置において、
    前記X線撮影前に曝射される最後の透視画像全体の画素値から最大画素値を抽出する最大画素値抽出手段と、
    前記透視画像の自動露出制御装置採光野相当の領域内の画素値の平均値を計算する平均値計算手段と、
    前記X線撮影によるX線撮影画像を最高画素値内に補正するために、前記透視画像の最大画素値と前記平均値との比率と、前記X線撮影の基準画素値と前記X線撮影画像の最高画素値との比率とに基づいて補正係数を計算し、前記X線撮影中、フォトセンサの出力を時間積分した積分値に前記補正係数の逆数を乗算する補正係数計算手段と、
    を具備することを特徴とするX線透視撮影用自動露出制御装置。
  2. 前記補正係数計算手段は、前記透過画像の最大画素値を前記平均値で除算した値と、前記X線撮影の基準画素値を前記X線撮影画像の最高画素値で除算した値とを乗算し、当該乗算した値の逆数を前記補正係数とすることを特徴とする請求項1記載のX線透視撮影用自動露出制御装置。
  3. 前記補正係数計算手段は、前記フォトセンサの出力を時間積分した積分値に前記補正係数の逆数を乗算することを特徴とする請求項1記載のX線透視撮影用自動露出制御装置。
  4. 前記補正係数計算手段は、計算した補正係数が上限閾値よりも大きい場合、該上限閾値を補正係数として設定し、計算した補正係数が下限閾値よりも小さい場合、該下限閾値を補正係数として設定することを特徴とする請求項1記載のX線透視撮影用自動露出制御装置。
JP2005162848A 2005-06-02 2005-06-02 X線透視撮影用自動露出制御装置 Expired - Fee Related JP4713952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005162848A JP4713952B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 X線透視撮影用自動露出制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005162848A JP4713952B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 X線透視撮影用自動露出制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006334154A JP2006334154A (ja) 2006-12-14
JP4713952B2 true JP4713952B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=37555206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005162848A Expired - Fee Related JP4713952B2 (ja) 2005-06-02 2005-06-02 X線透視撮影用自動露出制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4713952B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5596987B2 (ja) * 2010-01-21 2014-10-01 株式会社東芝 X線透視撮影装置
JP5971911B2 (ja) * 2011-09-29 2016-08-17 株式会社日立製作所 X線ct装置
JP5592962B2 (ja) * 2012-02-03 2014-09-17 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置とその制御方法、及び放射線撮影システム
JP6004898B2 (ja) * 2012-11-02 2016-10-12 富士フイルム株式会社 放射線信号処理装置、放射線画像撮影システム、放射線信号処理方法、及び放射線信号処理プログラム
KR102086371B1 (ko) 2013-01-03 2020-03-09 삼성전자주식회사 엑스선 영상 장치 및 엑스선 영상 생성 방법
JP6431307B2 (ja) * 2014-07-25 2018-11-28 キヤノン株式会社 放射線撮像装置および放射線撮像システム
JP6491434B2 (ja) 2014-08-12 2019-03-27 キヤノン株式会社 放射線撮像装置及び放射線検出システム
CN107374659B (zh) * 2015-08-10 2021-05-18 上海联影医疗科技股份有限公司 Aec模式下曝光截止剂量校正方法及装置
CN109618113B (zh) * 2019-03-11 2019-05-21 上海奕瑞光电子科技股份有限公司 自动曝光控制方法及自动曝光控制组件系统
CN111920434B (zh) * 2020-08-18 2023-07-18 深圳蓝影医学科技股份有限公司 数字x线摄影系统中自动曝光控制方法及系统

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19702739A1 (de) * 1997-01-27 1998-07-30 Philips Patentverwaltung Röntgeneinrichtung mit einer Primärblendenanordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006334154A (ja) 2006-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713952B2 (ja) X線透視撮影用自動露出制御装置
JP5592962B2 (ja) 放射線撮影装置とその制御方法、及び放射線撮影システム
EP1978730A2 (en) Imaging apparatus, imaging system, its controlling method, and storage medium storing its program
JPH11155847A (ja) 放射線撮影装置及び駆動方法
WO2007125691A1 (ja) X線画像診断装置
JP2010214056A (ja) 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム
WO2004008965A1 (ja) X線画像診断装置
JP2009195612A (ja) 放射線画像撮影装置
JPS59118135A (ja) X線診断装置
JP7063199B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JP4814138B2 (ja) 放射線画像撮影方法および放射線画像撮影装置
JP2020149237A (ja) 画像処理装置、放射線撮影装置および画像処理方法
JP2010005089A (ja) 放射線画像撮影装置
JP5309438B2 (ja) X線撮影装置
JP2005296277A (ja) X線診断装置及びその診断方法
JP2003194949A (ja) 放射線撮影装置及び放射線撮影方法
JP2007054484A (ja) 放射線像撮像装置
JP5097048B2 (ja) 撮像装置及びそのスミア補正方法
JP3578378B2 (ja) X線装置
WO2010097941A1 (ja) X線撮影装置
WO2013042514A1 (ja) 放射線動画像撮影装置、放射線動画像撮影装置用関心領域設定方法、放射線画像撮影システム、放射線動画像撮影制御プログラム
JP3267548B2 (ja) X線撮影装置
JP4016580B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2998936B2 (ja) デイジタルx線撮影装置
WO2015087610A1 (ja) 放射線撮像装置及び放射線撮像システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4713952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees