JP3129975B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

Info

Publication number
JP3129975B2
JP3129975B2 JP08258321A JP25832196A JP3129975B2 JP 3129975 B2 JP3129975 B2 JP 3129975B2 JP 08258321 A JP08258321 A JP 08258321A JP 25832196 A JP25832196 A JP 25832196A JP 3129975 B2 JP3129975 B2 JP 3129975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
combustion
water
hot water
burner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08258321A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10103773A (ja
Inventor
英明 藤川
善久 藤田
俊也 白倉
Original Assignee
株式会社ハーマン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ハーマン filed Critical 株式会社ハーマン
Priority to JP08258321A priority Critical patent/JP3129975B2/ja
Publication of JPH10103773A publication Critical patent/JPH10103773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3129975B2 publication Critical patent/JP3129975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入水路を通して供
給される水をバーナの燃焼により加熱して出湯路より出
湯する水加熱用の熱交換器を設け、前記出湯路又は前記
熱交換器内の湯水の温度を検出する湯温検出手段を設
け、前記熱交換器への通水が停止している状態におい
て、前記湯温検出手段の検出値が保温燃焼開始用の設定
下限値以下になると、前記バーナの燃焼を開始させ、前
記湯温検出手段の検出値が保温燃焼停止用の設定上限値
以上になると、前記バーナの燃焼を停止させる保温燃焼
制御を実行する保温燃焼制御手段を設けてある給湯装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給湯装置としては、前記
熱交換器への通水が開始されるに伴って前記バーナの燃
焼を開始して、前記通水が停止されるに伴って前記バー
ナの燃焼を停止させる通常燃焼制御を、常に実施するよ
うに構成さたものがあり、この給湯装置によれば、出湯
路からの出湯が停止されて再度出湯が開始されるまでの
時間が長くなると、バーナにより加熱されていた熱交換
器の温度が低下して、熱交換器内の湯水が供給水の温度
に近い温度にまで低下することになり、再出湯が開始さ
れると、そのような低い温度の湯水が出湯され、温度が
低下している熱交換器をバーナにより加熱して湯温が所
望の温度に上昇するまでに時間がかかるという不利があ
った。そして、このような問題点を解消するものとし
て、前記出湯路又は前記熱交換器内の湯水の温度を検出
する湯温検出手段を設け、前記熱交換器への通水が停止
している状態において、前記湯温検出手段の検出値が設
定下限値以下になると、前記バーナの燃焼を開始させる
保温燃焼制御手段を設け、装置内部の湯路における湯水
の温度がある程度下がると、保温燃焼制御手段がバーナ
の燃焼を開始させることで、極力所望温度又はそれに近
い温度に湯水の温度を維持する保温動作を実行し、寒い
時期でも素早く湯が出るように構成したものが提案され
ている(例えば、特願平8−164098号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そもそも、上述の保温
燃焼は、入水路から入る供給水の温度が低いとき(冷た
く感じ易いとき)ほど、使用者にとってその効果を大き
く実感することができるものであるが、供給水の温度が
比較的高くて、そのまま使用しても冷たく感じ難い時
(例えば、夏)においては、再出湯時に、湯温が所望の
温度に上昇するまでに時間がかかっても不快感は感じ難
い。即ち、わざわざ保温燃焼を実施しなくても不快感な
く使用できる時期があるといえる。上述した提案の給湯
装置によれば、前記熱交換器への通水が停止している状
態においては如何なる場合であっても、湯温検出手段の
検出値が設定下限値以下になると、保温動作を実行する
ように構成されるから、上述の保温燃焼を実施しなくて
も不快感なく使用できる時期においても、保温燃焼の条
件(湯温検出手段の検出値が設定下限値以下になる)が
成立すると、バーナの燃焼を開始する保温動作に入るこ
とになる。特に、再出湯までの時間が長い場合(最初に
出湯させてから、次に出湯させるまでの出湯待機の時間
が長い場合)には、その間に、何度もの保温燃焼動作が
実施されることになり、その都度、バーナ燃焼用燃料が
消費される訳であるから、ランニングコストが上昇し、
不経済になりやすいという問題点がある。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、保温燃焼を実施できる機能を備えながら、経済的
な運転ができる給湯装置を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 本発明の特徴構成は、入水路を通して供給される水をバ
ーナの燃焼により加熱して出湯路より出湯する水加熱用
の熱交換器を設け、前記出湯路又は前記熱交換器内の湯
水の温度を検出する湯温検出手段を設け、前記熱交換器
への通水が停止している状態において、前記湯温検出手
段の検出値が保温燃焼開始用の設定下限値以下になる
と、前記バーナの燃焼を開始させ、前記湯温検出手段の
検出値が保温燃焼停止用の設定上限値以上になると、前
記バーナの燃焼を停止させる保温燃焼制御を実行する
温燃焼制御手段を設けてある給湯装置において、前記入
水路内の水の温度を検出する水温検出手段を設け、前記
保温燃焼制御手段は、前記水温検出手段の検出値が、
記保温燃焼開始用の設定下限値よりも低い値に設定され
た水温判定用の設定上限値以上の場合には、前記保温燃
焼制御を実施しないように構成してあるところにある。
【0006】〔作用及び効果〕 本発明の特徴構成によれば、前記水温検出手段の検出値
(供給水の水温)が水温判定用の設定上限値以上になれ
ば、保温燃焼制御手段によって、前記湯温検出手段の検
出値の如何に拘わらず保温燃焼を行わないという制御を
実施することが可能となる。従って、前記水温検出手段
の検出値に対して制御基準となる水温判定用の設定上限
値を、前記保温燃焼を実施しなくても再給湯時の湯水の
冷たさが気にならない時の供給水温値(例えば、夏場の
供給水温の下限値程度)に設定しておくと、再給湯時の
湯水の冷たさが気になる場合(供給水温が前記設定上限
値未満の場合)にのみ、所定の保温燃焼が実施されるよ
うに燃焼制御が行われ、冷たさが気にならない場合(供
給水温が前記水温判定用の設定上限値以上の場合)には
保温燃焼が実施されず、その結果、給湯装置としての使
い勝手を低下させない状態で、余分なバーナ燃焼を省く
ことが可能となる。よって、バーナの消耗を抑えると共
に、燃料使用量の削減を図ることができ、ランニングコ
ストの低減化が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0008】図1に示すように、給湯装置は、供給され
る水を加熱して図示しない給湯栓に給湯する給湯部K、
この給湯部Kの動作を制御する制御手段としての制御部
H、この制御部Hに動作情報を指令するリモコン操作部
R等を備えて構成されている。
【0009】前記給湯部Kは、燃焼室1内に、水加熱用
の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式の
バーナ3、このバーナ3に燃焼用空気を通風すると共
に、その通風量を変更調整自在なファン4等が備えら
れ、前記熱交換器2には、例えば家庭用の水道等から水
が供給される入水路5、加熱後の湯を給湯栓に出湯する
出湯路6が夫々接続され、入水路5には、熱交換器2へ
の通水量を検出する通水状態検出手段としての通水量セ
ンサ7、入水温度を検出する入水温サーミスタ(水温検
出手段に相当)8が夫々備えられ、出湯路6には出湯温
度を検出する出湯温サーミスタ9が備えられている。
【0010】バーナ3に対する燃料供給路10には、燃
料供給を断続する電磁操作式の断続弁11、燃料供給量
(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な燃焼量調節手段
としての電磁操作式のガス量調節弁12が備えられ、
又、バーナ3の近くには、バーナ3に対する点火動作を
実行するイグナイタ13と、バーナ3に着火されたか否
かを検出するフレームロッド14とが夫々備えられてい
る。
【0011】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転
の開始・停止を指令する運転スイッチ15、出湯用の目
標温度を変更設定自在な目標温度設定手段としての温度
設定スイッチ16、出湯温度や目標温度等を表示する表
示部17、運転状態であることを表示する運転ランプ1
8、バーナ3が燃焼状態であることを表示する燃焼ラン
プ19等を備えて構成されている。
【0012】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、給湯中において通常燃焼制御を実行す
る通常燃焼制御手段100、給湯待機中において保温燃
焼制御を実行する保温燃焼制御手段101、前記保温燃
焼制御の実行を牽制する保温制御牽制手段102の夫々
が制御プログラム形式で備えられている。
【0013】前記通常燃焼制御手段100は、給湯部K
が運転状態に設定されている状態で、熱交換器2への通
水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱
交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼
を停止させるように制御すると共に、熱交換器2への通
水が検出されているときには、出湯温度が目標温度にな
るようにバーナ3の燃焼量を調整する通常燃焼制御を実
行するように構成されている。具体的には、前記通常燃
焼制御において前記制御部Hは次のような制御動作を実
行する。つまり、運転スイッチ15のON操作に伴って
運転状態に設定された後に、給湯栓の開操作に伴って通
水量センサ7にて検出される通水量が設定水量を越えて
熱交換器2への通水状態が検出されると、ファン4によ
る通風作動を開始し、且つ、断続弁11を開弁させてガ
ス量調節弁12を点火用ガス量になるように開弁調整す
ると共に、イグナイタ13によってスパークを発生して
バーナ3への点火動作を開始し、フレームロッド14に
よって着火状態が検出されるとイグナイタ13による点
火動作を終了する。そして、入水温サーミスタ8、出湯
温サーミスタ9、通水量センサ7夫々の検出情報、及
び、温度設定スイッチ16にて設定されている目標温度
の情報に基づいて、出湯温度を目標温度にするために必
要なバーナ3の燃焼量を演算にて求め、求められた燃焼
量に対応するガス量になるようにガス量調節弁12を調
整制御すると共に、ファン4の通風量が調整ガス量に対
して適正燃焼状態になるようにファン4の通風量を調整
制御するのである。このようにして、出湯路6からは目
標温度の湯が給湯されることになる。
【0014】そして、前記保温燃焼制御手段101は、
給湯が停止されている待機状態、つまり、熱交換器2へ
の通水が停止している状態において、保温燃焼開始用の
設定条件が満たされるとバーナ3の燃焼を開始させ、保
温燃焼停止用の設定条件が満たされるとバーナ3の燃焼
を停止させる保温燃焼制御を実行するように構成されて
いる。
【0015】具体的に説明すると、熱交換器2内の湯水
の温度を検出する湯温検出手段としての保温用湯温サー
ミスタ20が設けられ、制御部Hは、熱交換器2への通
水が停止している状態において、前記入水温サーミスタ
8の検出値が水温判定用の設定上限値(例えば27〜3
0℃)未満で、且つ、保温用湯温サーミスタ20の検出
値が保温燃焼開始用の設定下限値(例えば55〜60
℃)以下になると、前記保温燃焼開始用の設定条件が満
たされたものと判別して、バーナ3の燃焼を開始し、保
温用湯温サーミスタ20の検出値が保温燃焼停止用の設
定上限値以上になると、前記保温燃焼停止用の設定条件
が満たされたものと判別してバーナ3の燃焼を停止させ
るように構成されている。また、熱交換器2への通水が
停止している状態において、前記入水温サーミスタ8の
検出値が設定上限値(例えば27〜30℃)以上の場合
は、保温用湯温サーミスタ20の検出値が設定下限値
(例えば55〜60℃)以下であっても、前記保温燃焼
開始用の設定条件が満たされていないと判別して、バー
ナ3の燃焼を開始しないように構成してある。つまり、
供給水の温度が高いときには、熱交換器2内で湯水が冷
めたとしても体感上の不快感が少ないため、保温燃焼の
必要性が低く、この様な状況下においては、保温燃焼を
実施しないことにより、余分な燃料消費を抑制すると共
に、繰り返し作動による機器の消耗を抑えることが可能
となる。このようにして、供給水の温度が低い時には、
給湯待機状態において給湯装置内部の湯路における湯温
が低下するのを防止して、再出湯時に、極力、早く目標
温度の湯を出湯させることができるように構成されてい
る。
【0016】前記保温用湯温サーミスタ20は、熱交換
器2における湯水の通路部分のうち、バーナ3の燃焼に
より加熱され易く、しかも、給湯待機中に湯温が低下し
易い箇所に設けられている。つまり、図2〜図4に示す
ように、前記熱交換器2は、複数のフィンチューブ型の
熱交換用管路部分2aが上下に積層する状態で、燃焼室
1を構成する左右側壁1A,1Bにわたる状態で配置さ
れ、且つそれらが蛇行状に一連に連なる管路を形成する
ように、それらが左右側壁1A,1Bの外方側において
複数のU字管2bにて互いに接続される構成となってい
る。そして、そのうちの下方側に位置する熱交換用管路
部分2aの近くに位置するU字管2bに前記保温用湯温
サーミスタ20が設けられている。
【0017】前記保温制御牽制手段102は、装置の設
置初期において、通水量センサ7にて熱交換器2に対す
る通水状態が検出された後に、前記保温燃焼開始用の設
定条件が満たされるまで前記保温燃焼制御を牽制するよ
うに構成されている。つまり、給湯装置が新たに設置さ
れて、運転スイッチ15がON操作された後にすぐに前
記保温燃焼制御が実行されると、熱交換器2に対する通
水が開始される前に、前記保温用湯温サーミスタ20の
検出情報に基づいてバーナ3の燃焼を開始させると、熱
交換器2の内部に湯水が存在しない状態でバーナ3にて
加熱されることになり、所謂空焚き状態となって熱交換
器2が異常高温になって、損傷を与える等の不具合があ
ることから、このような場合には、熱交換器2への通水
が検出され、しかも、前記通常燃焼制御が実行され、そ
の後、通水が停止された後に、前記保温燃焼制御が実行
されるようにして、保温燃焼制御を牽制するように構成
されている。
【0018】次に、図5に示す制御フローチャートに基
づいて、制御部Hの制御動作について説明する。給湯装
置に電源が投入されて、運転スイッチ15がON操作さ
れていないときは、保温フラグを「OFF」状態に設定
して待機しておく(ステップ1,2)。そして、運転ス
イッチ15がON操作された後に、給湯栓が開操作され
るに伴って前記通水量センサ7の検出値が設定水量を越
えて熱交換器2への通水(水流)が検知されると、通常
燃焼制御を実行する。つまり、バーナ3に点火させて、
出湯温サーミスタ9にて検出される出湯温度が温度設定
スイッチ16にて設定された目標温度になるようにバー
ナ3の燃焼量とファン4の通風量を制御する(ステップ
3〜5)。このような制御が、給湯栓が閉じられて水流
が検知されなくなるか、又は、運転スイッチ15がOF
F操作されるまで実行される(ステップ6,7)。尚、
運転スイッチ15がON操作されている状態であって
も、水流が検知されなければ、保温フラグが「ON」状
態に設定されてしているか否かを判別することになる
が、装置の設置初期においては保温フラグが「OFF」
状態に設定されているから、ステップ1に戻り水流が検
知されるまで待機状態となる(ステップ12)。
【0019】そして、通常燃焼制御が実行されていると
きに、給湯栓が閉じられて通水量センサ7の検出値が設
定水量を下回ると、バーナ3の燃焼を停止させると共
に、保温フラグを「ON」状態に設定して(ステップ
6,8,9)、水流が検知されるまで待機状態となる。
又、通常燃焼制御が実行されているときに、運転スイッ
チ15がOFF操作されると、バーナ3の燃焼を停止さ
せると共に、保温フラグを「OFF」状態に設定して
(ステップ7,10,11)、運転スイッチ15がON
操作されるまで待機状態となる。従って、運転スイッチ
15がON操作され、且つ、水流検知に基づく通常燃焼
制御が実行されているときに、水流が検知されない状態
となりバーナ3の燃焼が停止されたときに、保温フラグ
が「ON」状態に設定されるようになっており、運転ス
イッチ15がONされていない状態、あるいは、運転ス
イッチ15がON操作されていても、一度も水流が検知
されていなければ、保温フラグが「OFF」に設定され
ることになる。
【0020】そして、運転スイッチ15がON操作され
ており、水流が検知されていないとき、保温フラグが
「ON」状態に設定されていれば、前記入水温サーミス
タ8、及び、前記保温用湯温サーミスタ20の各検出情
報に基づいて、入水温サーミスタ8の検出値Twが水温
判定用の設定上限値Tu未満であることと、保温用湯温
サーミスタ20の検出値Txが出湯用目標温度Tsより
も設定量α低い値として設定された保温燃焼開始用の設
定下限値以下になったこととが、両方満足していること
が判別された時のみ、バーナ3の保温用燃焼作動を開始
させて、熱交換器2内部の湯温を出湯用目標温度Tsに
対して大きく下回ることがないように保温作動を実行す
る(ステップ12,13,14)。そして、水流が検知
されず、運転スイッチ15がOFF操作されていなけれ
ば、保温用湯温サーミスタ20の検出値Txが出湯用目
標温度Tsよりも設定量β高い値として設定された保温
燃焼停止用の設定上限値以上になったことが判別される
と、バーナ3の保温燃焼を停止させるようになっている
(ステップ15〜18)。尚、このような保温燃焼を実
行しているときに給湯栓が開操作されて水流が検知され
ると、ステップ5に移行して通常燃焼制御を実行する
(ステップ15)。又、保温燃焼を実行しているときに
運転スイッチ15がOFF操作されると、保温フラグを
「OFF」状態に設定してバーナ3の保温燃焼を停止さ
せる(ステップ16,19,20)。保温燃焼の開始条
件として最優先されるのは、入水温サーミスタ8の検出
値(供給水の温度)Twが設定上限値Tu未満であるこ
とであるが、その他の保温燃焼の開始条件としての保温
用湯温サーミスタ20での判定用温度は、出湯用の目標
温度よりも設定量α低い温度であり、停止条件としての
判定温度は出湯用の目標温度よりも設定量β高い温度で
あることから、温度設定スイッチ16に操作に基づいて
目標温度Tsが変更設定されると、それに伴って変更さ
れることになり、装置内部の湯路内にある湯水が目標温
度Tsに近い温度に加熱保温されることになる。尚、前
記設定量α、βは、給湯装置の特性により適宜設定され
ることになり、それらは異なる値でもよく同じ値に設定
してもよい。
【0021】このように冷たい湯水が体感上、不快に感
じられやすい時、即ち、供給水の温度が低い時において
は、給湯が停止されている給湯待機状態で、熱交換器2
内部の管路にある湯水が、目標温度Tsまたそれに近い
温度に常に保温加熱されることになり、再出湯時には極
力早く目標温度Tsまたはそれに近い温度の湯が給湯さ
れることになり使い勝手のよいものとなる。そして、供
給水の温度が高いときにおいては、保温燃焼を実施しな
いから、経済的な運転が可能となる。
【0022】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施形態では、入水温サーミスタ8の検出
値Twが設定上限値Tu未満であることと、保温用湯温
サーミスタ20の検出値Txが出湯用目標温度Tsより
も設定量α低い設定値以下になったこととが、両方満足
していることが判別された時のみ、保温作動を実行する
ことを説明したが、更には、上述の条件が満たされた状
態で保温燃焼を開始する場合(入水温サーミスタ8の検
出値(供給水温)Twが設定上限値Tu未満である場
合)に、TuとTwとの差の度合いに応じて、保温燃焼
の仕様を設定するように構成してあってもよい。その具
体例としては、例えば、設定上限値Tuと前記供給水温
Twとの差が小さい場合(供給水温Twが設定上限値T
uに近い場合)には、設定量αが大きくなるように設定
したり、又は、設定量βが小さくなるように設定した
り、又は、それらを併用する設定をしたりすることが上
げられ、その結果、保温燃焼の回数を減らしたり、又
は、一回あたりの保温燃焼の時間を短くしたり、又は、
保温燃焼全体とした燃料消費量を減らしたりすることが
可能となり、体感上の不快感の少ない状態での肌理の細
かい経済運転が可能となる。この動作について説明を加
えると、図6に示すように、先の実施形態における図5
の制御動作のステップ13,14において、設定上限値
Tuと前記供給水温Twとの差に応じて設定量α,βを
設定するようにするものである(ステップ26,2
7)。その他の制御動作については、先の実施形態と同
様であるから説明は省略する。
【0023】〈2〉 上記実施形態では、保温燃焼停止
用の設定条件の一つとして、保温用湯温サーミスタ20
の検出値が温度設定スイッチ16にて変更設定された目
標温度よりも設定量高い温度を越えることを説明した
が、このような構成に代えて、次のように構成してもよ
い。保温用湯温サーミスタ20の検出値が予め設定され
た所定温度を越えることを条件としてもよい。又、通常
燃焼制御が実行されているときにおける保温用湯温サー
ミスタ20の検出値を記憶しておき、前記検出値が記憶
されている値よりも設定量高い温度を越えると、保温燃
焼を停止させる構成としてもよい。更に、保温燃焼が開
始された時点から設定時間が経過すると、自動的に保温
燃焼を停止させるように構成してもよく、このような構
成においては、図5におけるステップ17の温度に基づ
く判別条件に代えて、燃焼開始より設定時間経過したか
否かの判別を行うことになる。又、上記実施形態におけ
る温度による判別と、時間経過による判別とを併用する
構成としてもよい。
【0024】〈3〉 上記実施形態では、保温燃焼開始
用の設定条件の一つとして、保温用湯温サーミスタ20
の検出値が目標温度よりも設定量低い温度を下回ること
を説明したが、このような構成に代えて、次のように構
成してもよい。保温用湯温サーミスタ20の検出値が予
め設定された所定温度を下回ることを条件としてもよ
い。又、通常燃焼制御が実行されているときにおける保
温用湯温サーミスタ20の検出値を記憶しておき、前記
検出値が記憶されている値よりも設定量低い温度を下回
ると、前記保温燃焼を開始させる構成としてもよい。更
に、通常燃焼制御において水流停止してバーナ3が燃焼
停止してから保温用設定時間が経過すると、保温燃焼を
開始させるように構成してもよい。この保温用設定時間
としては予め設定された一定時間であってもよく、ある
いは、外気温度や入水温度に応じてこれらの温度が低け
れば短い時間に変更し、温度が高ければ長い時間に変更
するようにしてもよい。
【0025】〈4〉 上記実施形態では、保温制御牽制
手段として、設置初期に熱交換器2への通水が検出され
るまで保温燃焼制御を牽制するだけの構成としたが、こ
のような牽制作動に加えて、次のような牽制作動を実行
する構成としてもよい。前記通常燃焼制御を停止してか
ら、設定待機時間(例えば数時間程度)以上経過しても
通水が検出されないような場合に前記保温燃焼制御の実
行を牽制するようにしてもよい。例えば、給湯使用者が
就寝したような場合等においては、翌朝になるまで給湯
が行われないので、保温燃焼制御を実行する必要は無い
が、運転スイッチ15のOFF操作を忘れたような場合
には、保温燃焼制御が実行されることになりエネルギー
ロスとなるから、このような場合には保温燃焼制御の実
行を牽制するのである。この牽制作動の具体的な動作に
ついて説明を加えると、図7に示すように、上記実施形
態における図5の制御動作のステップ3からステップ1
2への移行中に、前回のバーナ3の通常燃焼作動の燃焼
停止から設定時間が経過したか否かが判別され、経過し
ていれば、保温フラグを「OFF」状態に設定してステ
ップ1に戻るようにする(ステップ21,22)。その
他の制御動作については、上記実施形態と同様であるか
ら説明は省略する。又、前記出湯用の目標温度が、短時
間のみ給湯使用されると予測される設定温度領域にあれ
ば、前記保温燃焼制御の実行を牽制するように構成して
もよい。前記目標温度が例えば35°C〜50°C程度
の温度領域にあれば、食器の洗浄やあるいは浴槽への湯
張り等、身体に長時間触れても安全な温度であり、比較
的長い時間にわたって給湯が行われることが考えられる
が、例えば、60°Cを越えるような高い温度であれ
ば、身体に触れると火傷のおそれもあり長時間給湯する
ことはあまり考えられず、例えば、油分の多い調理具を
洗うとき等短時間のみ給湯使用されると予測されるの
で、このようなときは、その後保温燃焼制御を行う必要
は無いので作動を牽制するのである。この牽制作動の具
体的な動作について説明を加えると、図8に示すよう
に、上記実施形態における図5の制御動作のステップ9
において、保温フラグを「ON」状態に設定するための
条件として、目標温度Tsが前記短時間のみ給湯使用さ
れると予測される設定温度領域にあるか否かを判別し
て、そのような温度領域になければ、保温フラグを「O
N」状態に設定し、その温度領域にあれば、保温フラグ
を「OFF」状態に維持させるようにする(ステップ2
3,24,25)。その他の制御動作については、上記
実施形態と同様であるから説明は省略する。
【0026】〈5〉 上記実施形態では、保温制御牽制
手段として、制御部Hに制御プログラム形式で備える構
成としたが、このような構成に代えて、例えば、リモコ
ン操作部等に、制御部Hに対して保温燃焼制御を実行す
る状態と保温燃焼制御を実行しない状態とに制御モード
の切り換えを指令するモード切替えスイッチを設ける構
成としてもよい。
【0027】〈6〉 上記実施形態では、保温燃焼開始
及び停止用の設定条件を設定するための前記湯温検出手
段として、前記熱交換器2内の湯水の温度を検出する保
温用湯温サーミスタ20が設けられる場合を例示した
が、このような構成に代えて、前記出湯温サーミスタ9
の検出情報に基づいて、保温燃焼制御を実行する構成と
してもよい。
【0028】〈7〉 上記実施形態では、熱交換器2に
対して入水路5と出湯路6が夫々接続されて、入水路5
より供給される水の全量が熱交換器2にて加熱された後
に出湯路6から出湯される構成としたが、このような構
成に代えて、次のように構成してもよい。図9に示すよ
うに、入水路5と出湯路6とをバイパス路30を介して
接続すると共に、このバイパス路30を断続自在なバイ
パス弁31を設け、熱交換器2の出口部の湯温を検出す
る出口湯温サーミスタ32と、混合湯温を検出する混合
湯温サーミスタ33とを設け、バイパス弁31を開弁し
て比較的低温の湯を多量に給湯できる状態と、バイパス
弁31を閉弁して高温湯を給湯できる状態とに使い分け
できるように構成され、バイパス弁31が開弁されてい
るときは、通常燃焼制御において、出口湯温サーミスタ
32の検出情報と目標温度とによりバーナ3の燃焼量を
フィードフォワード制御し、混合湯温サーミスタ33の
検出情報に基づいて混合湯温が目標温度になるようにバ
ーナ3の燃焼量をフィードバック制御する構成である。
また、このようなバイパス路を設けた構成においては、
保温燃焼によって温度上昇した湯水が、通常燃焼の開始
によってバイパス路30からの供給水と混合された状態
で吐出されるわけであるが、この場合、供給水の温度が
もともと高いと、吐出される混合湯のオーバーシュート
が激しくなる虞があるが、本発明装置の構成によれば、
供給水の温度が高い場合には、保温燃焼を実施しないか
ら、混合湯のオーバーシュートを防止することができ
る。又、図10に示すように、バイパス路と熱交換器2
側出湯路6との合流箇所に分配比率を変更調整自在なミ
キシングバルブ34を設け、通常燃焼制御において、出
口湯温サーミスタ32の検出値が設定温度(例えば80
°C)に維持するようにバーナ3の燃焼量を調整し、混
合湯温が目標温度になるようにミキシングバルブ34の
混合比率を調整制御する構成であってもよい。
【0029】〈8〉 上記実施形態では、前記保温燃焼
制御手段が、水温検出手段の検出値(供給水温)と上限
設定値とを比較して、供給水温の高いときには、保温燃
焼を実施しないように構成してあるが、図11に示すよ
うに、新たに、大気の温度を検出する気温検出手段Aを
設け、その気温検出手段の検出値によって、前記上限設
定値を決定するように保温燃焼制御手段を構成すること
も可能で、この場合は、例えば、気温の高低によって吐
出水に対する体感(冷たいのが不快に感じられたり、不
快でなかったりする状況)が異なることに、肌理細かく
対応して保温燃焼の実施の有無を決定することが可能と
なり、より使い勝手のよい給湯装置とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の概略構成図
【図2】熱交換器の一部切欠正面図
【図3】熱交換器の平面図
【図4】熱交換器の側面図
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】別実施形態の制御動作のフローチャート
【図7】別実施形態の制御動作のフローチャート
【図8】別実施形態の制御動作のフローチャート
【図9】別実施形態の給湯部の概略構成図
【図10】別実施形態の給湯部の概略構成図
【図11】別実施形態の給湯装置の概略構成図
【符号の説明】
2 熱交換器 3 バーナ 5 入水路 6 出湯路 8 水温検出手段 20 湯温検出手段 101 保温燃焼制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−288643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 301 - 302

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入水路を通して供給される水をバーナの
    燃焼により加熱して出湯路より出湯する水加熱用の熱交
    換器を設け、前記出湯路又は前記熱交換器内の湯水の温
    度を検出する湯温検出手段を設け、前記熱交換器への通
    水が停止している状態において、前記湯温検出手段の検
    出値が保温燃焼開始用の設定下限値以下になると、前記
    バーナの燃焼を開始させ、前記湯温検出手段の検出値が
    保温燃焼停止用の設定上限値以上になると、前記バーナ
    の燃焼を停止させる保温燃焼制御を実行する保温燃焼制
    御手段を設けてある給湯装置であって、 前記入水路内の水の温度を検出する水温検出手段を設
    け、 前記保温燃焼制御手段は、前記水温検出手段の検出値
    が、前記保温燃焼開始用の設定下限値よりも低い値に設
    定された水温判定用の設定上限値以上の場合には、前記
    保温燃焼制御を実施しないように構成してある給湯装
    置。
JP08258321A 1996-09-30 1996-09-30 給湯装置 Expired - Fee Related JP3129975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08258321A JP3129975B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08258321A JP3129975B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10103773A JPH10103773A (ja) 1998-04-21
JP3129975B2 true JP3129975B2 (ja) 2001-01-31

Family

ID=17318628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08258321A Expired - Fee Related JP3129975B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3129975B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4971684B2 (ja) * 2006-05-24 2012-07-11 大阪瓦斯株式会社 給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10103773A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2689797B2 (ja) 即出湯給湯器
JP3129975B2 (ja) 給湯装置
WO2020084813A1 (ja) 暖房給湯装置
CN116242029A (zh) 燃气热水设备及其循环水泵控制方法和可读存储介质
JP3539230B2 (ja) 保温運転機能付き給湯器
JP3210883B2 (ja) 給湯装置
JP3133701B2 (ja) 給湯装置
JP3098730B2 (ja) 給湯装置
JP2002364863A (ja) 水加熱器
JPH1026413A (ja) 給湯装置
JP3133725B2 (ja) 給湯装置
JPH1019377A (ja) 給湯装置
JP3123355B2 (ja) 自動風呂装置
JPH109672A (ja) 給湯装置
JP3539174B2 (ja) 保温機能付き給湯器
JPH1137556A (ja) 給湯装置
JPH10103774A (ja) 給湯装置
JP3273004B2 (ja) 給湯装置
JPH11248174A (ja) 熱供給システム
JP3487101B2 (ja) 温水暖房装置
JP2682553B2 (ja) 温水式暖房装置
CN116147203A (zh) 燃气热水设备及其预热循环控制方法和可读存储介质
CN113945003A (zh) 燃气热水设备及其预热控制方法、热水系统、和可读存储介质
JPH1019376A (ja) 給湯装置
JP2002054816A (ja) 温水暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees