JP3129481U - 引き寄せ金物 - Google Patents

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Abstract

【課題】交差する3本以上の構造材を互いに交差する2本の引き寄せボルトを用いて接合する場合に、引き寄せボルトどうしがぶつからない引き寄せ金物の提供。
【解決手段】取付け部2と、取付け部2の一端部から立ち上げた起立部3を備える。取付け部2に固定用の孔4を穿設する。起立部3に、引き寄せボルトを択一的に挿通するための二つのボルト挿通孔7a,7bを、高さを変えて形成してある。ボルト挿通孔7a,7bは、頂部と底部とが連続していても、独立していても良い。また、高さが引き寄せボルトの直径の2倍よりも大きい長孔よりなる一つのボルト挿通孔を形成しても良い。
【選択図】図1

Description

本考案は、3本以上の構造材を互いに交差させて接合する接合部位に用いられる引き寄せ金物に関する。
軸組み構造の建造物においては、柱と梁、土台と柱、土台と土台のような交差する構造材どうしを接合する接合金物が多く用いられている。
例えば、特許文献1に記載の接合金物は、横架材の上面に当接する取付け部と、取付け部の一端部から起立する起立部とを有し、取付け部に固定用の孔を形成し、起立部に引き寄せボルトを挿通するための孔を形成してある。
この接合金物で構造材どうしを接合するには、ボルトで横架材を貫通すると共に、このボルトを取付け部の孔に通してナットで止めつけ、引き寄せボルトで垂直材を貫通すると共に、引き寄せボルトを起立部の孔に通してナットで強く締付ける。
ところが、垂直材及び横架材と直交する他の横架材を垂直材に対して接合する場合には、他の横架材の上面にも接合金物を固定し、その起立部の孔に通した引き寄せボルトで垂直材を貫通するため、2本の引き寄せボルトが垂直材の内部で交差することになる。従って、これら2本の引き寄せボルトがぶつからないようにするためには、起立部に形成した孔の高さが異なる2種類の接合金物が必要となり、接合金物の種類、数量の間違いによる施工の遅れや部品の無駄などが発生し易い。
また、従来、断面縦長の筒状部材を取付け部の一端部上面に取り付け、この筒状部材の断面を長孔形にして挿通する引き寄せボルトの位置を変えられるようにした接合金物が公知である(特許文献2参照)。
しかし、このものは、引き寄せボルトの設置位置の誤差を吸収することを目的としており、筒状部材の断面の長さは、2本の引き寄せボルトが余裕を持って交差するには不十分であった。
意匠公報706476の類似2 意匠公報837115
本考案が解決しようとする課題は、交差する3本以上の構造材を、構造材の内部で互いに交差する2本の引き寄せボルトを用いて接合する場合に、引き寄せボルトどうしがぶつからないようにする引き寄せ金物を提供することにある。
本考案の引き寄せ金物は、取付け部と、取付け部の一端部から立ち上げた起立部とを一体に形成して成る。取付け部には固定用の孔を穿設してある。
起立部には、引き寄せボルトを択一的に挿通するための二つのボルト挿通孔を、高さを変えて、且つ、頂部と底部とが連続するよう形成するか、或いは、二つの独立したボルト挿通孔を、高さを変えて形成してある。
第1構造材の上面に引き寄せ金物の取付け部を当接し、取付け部の孔に通したボルトで引き寄せ金物を第1構造材に固定する。第1構造材と交差する第2構造材を第1の引き寄せボルトで貫通し、第1の引き寄せボルトを起立部に形成した下方のボルト挿通孔に通してナットで締付け、第1構造材を引き寄せ金物と第1の引き寄せボルトによって第2構造材に緊結する。
第1構造材及び第2構造材と交差する第3構造材の上面に、他の引き寄せ金物の取付け部を当接して固定する。第2構造材を第2の引き寄せボルトで貫通する。第2の引き寄せボルトは第1の引き寄せボルトとその上方において交差する。第2の引き寄せボルトを、他の引き寄せ金物の起立部に形成された上方のボルト挿通孔に通してナットで締付け、第3の構造材を他の引き寄せ金物と第2の引き寄せボルトによって第2構造材に緊結する。
また、起立部に長孔より成る一つのボルト挿通孔を形成することもある。ボルト挿通孔の高さは引き寄せボルトの直径の2倍より大きくする。
この場合、第1の引き寄せボルトを第1の引き寄せ金物に形成されたボルト挿通孔の下部に通し、第1の引き寄せボルトと交差する第2の引き寄せボルトを、第2の引き寄せ金物に形成されたボルト挿通孔の上部に通す。
起立部は取付け部に対して鋭角をなすよう(3〜5度程度)傾斜すると良い。
起立部の裏面周縁から起立部と取付け部との角部の裏面両側縁に亘って周壁を設けることがある。
本考案によれば、交差する3本以上の構造材を、構造材の内部で交差する2本の引き寄せボルトを用いて緊結する場合に、同一種類の引き寄せ金物を用いても、2本の引き寄せボルトを異なる高さに配置して、ぶつからないよう交差させることができるので、必要とする引き寄せ金物の種類や数量ミスによる施工の遅れや部品の無駄を少なくすることが可能である。
図1〜図8は、本考案の実施例1を示す。
図1に示すように、引き寄せ金物1は、1枚の鋼板をプレス成形して、取付け部2と、取付け部2の一端部から立ち上げた起立部3とを一体に形成して成る。
取付け部2の先端寄りには固定用ボルトを挿通するための孔4を形成する(図3)。取付け部2の両側部には、浅い山形に隆起した補強リブ5を長手方向に沿って形成してある(図6)。補強リブ5は、孔4よりも基部側から起立部3と取付け部2との角部6に亘って形成してあり、角部6に近づくほど高くなるよう隆起している(図5)。
起立部3は、取付け部2に対して鋭角(直角よりやや小さい角度、3〜5度程度)をなして交差するよう傾斜している(図2)。また、起立部3には二つのボルト挿通孔7a,7bを、高さを変えて、且つ、頂部と底部とが連続するよう形成してある(図4)。二つのボルト挿通孔7a,7bの頂部と底部とを連続させるとこのための金型を製作しやすく、また、金型が長持ちする。さらに、挿通孔7a,7bを正確な円形に成形しやすい。
起立部3の周縁は裏面側へ屈曲してあり(図7)、この屈曲した部分が補強リブ5の外側縁と連続して、起立部3の裏面周縁から角部6の裏面両側縁に亘るリブとしての周壁8となっている(図5)。
図8は、梁9a,9bの端面を柱10の側面に当てて梁9a、梁9b及び柱10を互いに直交させ、梁9aと柱10、及び、梁9bと柱10をそれぞれ引き寄せ金物1を用いて接合した接合部分を示す。
梁9aの上面に引き寄せ金物1の取付け部2を、その一端部(起立部3を形成した端部)が柱10に向くよう当接する。すると、起立部3は先端に近づくほど柱10から遠ざかるよう傾斜する。そして、取付け部2の上方から孔4に通したボルト11で梁9aを貫通し、ボルト11の下端にナットをねじ込んで、引き寄せ金物1を梁9aに固定する。
また、起立部3の表面から下方のボルト挿通孔7aに通した第1の引き寄せボルト12で柱10を貫通し、第1の引き寄せボルト12の先端にナットを強く締めこんで、梁9aを柱10へ緊結する。
さらに、梁9bの上面に、他の引き寄せ金物1の取付け部2を同様にして固定する。起立部3に形成された上方のボルト挿通孔7bに第2の引き寄せボルト13を通し、第2の引き寄せボルト13で柱10を貫通する。第2の引き寄せボルト13の先端にナットを締めこんで、梁9bを柱10へ緊結する。
第1の引き寄せボルト12は下方のボルト挿通孔7aに挿通してあり、第2の引き寄せボルト13は上方のボルト挿通孔7bに挿通してあるので、柱10の内部で高さを変えて干渉しあうことなく交差する。
引き寄せボルト12,13で起立部3を強く引き寄せると、起立部3が引き起こされて撓み、撓んだ起立部3が元に戻ろうとする力によって引き寄せボルト12,13が引っ張られるため、梁9a,9bと柱10との間に働く引き寄せ力が緩みにくい。
また、強い引寄せ力で引き寄せ金物1を引き延ばそうとする力が加わっても、起立部3から角部6に亘って形成したリブとしての周壁8が抵抗し、取付け部2を座屈させようとする力に対しては補強リブ5が抵抗するので、引き寄せ金物1は変形し難い頑丈なものとなる。
さらに、引き寄せボルトは引張り力で起立部3の上方へ移動する傾向を生じるが、二つのボルト挿通孔7a,7bの間は頂部と底部とが連続してはいるが引き寄せボルトが通過できない程度であるので(すなわち、長孔ではないので)、この部分がストッパーとなり、下のボルト挿通孔7aに位置する引き寄せボルトが上方へ移動して引抜き耐力が低下してしまう事態を防止することができる。
図9は、実施例2の引き寄せ金物1を示す。
この引き寄せ金物1では、起立部3に二つの独立したボルト挿通孔7a,7bを、高さを変えて形成してある。
上下に位相を変えて交差する2本の引き寄せボルトの内、一方を引き寄せ金物1に形成した下方のボルト挿通孔7aに通し、他方を他の引き寄せ金物1に形成した上方のボルト挿通孔7bに通す。
その他の構成は実施例1と同様である。
図10は、実施例3の引き寄せ金物1を示す。
引き寄せ金物1の起立部3には、縦長の長孔からなる一つのボルト挿通孔7を形成してある。ボルト挿通孔7の高さは、引き寄せボルトの直径の2倍よりも大きくする。
従って、2本の引き寄せボルトの内、一方を引き寄せ金物1に形成したボルト挿通孔7の下部に通し、他方を他の引き寄せ金物1に形成したボルト挿通孔7の上部に通せば、これら2本の引き寄せボルトは、互いに高さを変えて干渉しあうことなく交差する。長孔のボルト挿通孔7は形成しやすく、また、引寄せボルトが上下方向に位置ずれしている場合やわずかであるが起立部が撓むことによる位置ずれに対応することができる利点がある。一方、長孔の下部に位置する引き寄せボルトが引張り力で長孔の上方へ移動する傾向が生じるのと極端に大きな力が加わると長孔を押し開いてボルト頭やナットが抜け出てしまうことも考えられる。このため、耐用限度を低く設定する必要がある。
その他の構成は、実施例1と変わる所がない。
実施例1を示す引き寄せ金物の斜視図。 実施例1を示す引き寄せ金物の正面図。 実施例1を示す引き寄せ金物の平面図。 実施例1を示す引き寄せ金物の側面図。 図3のA−A断面図。 図3のB−B断面図。 図4のC−C断面図。 実施例1の引き寄せ金物の使用状態を示す図。 実施例2を示す引き寄せ金物の斜視図。 実施例3を示す引き寄せ金物の斜視図。
符号の説明
1 引き寄せ金物
2 取付け部
3 起立部
4 孔
5 補強リブ
6 角部
7,7a,7b ボルト挿通孔
8 周壁
9a,9b 梁
10 柱
11 ボルト
12 第1の引き寄せボルト
13 第2の引き寄せボルト

Claims (5)

  1. 取付け部と、取付け部の一端部から立ち上げた起立部とを一体に備え、取付け部に固定用の孔を穿設し、起立部には、引き寄せボルトを択一的に挿通するための二つの独立したボルト挿通孔を、高さを変えて形成してあることを特徴とした引き寄せ金物。
  2. 取付け部と、取付け部の一端部から立ち上げた起立部とを備え、取付け部に固定用の孔を穿設し、起立部には、引き寄せボルトを択一的に挿通するための二つのボルト挿通孔を、高さを変えて、且つ、頂部と底部とが連続するよう形成してあることを特徴とした引き寄せ金物。
  3. 取付け部と、取付け部の一端部から立ち上げた起立部とを備え、取付け部に固定用の孔を穿設し、起立部には引き寄せボルトを挿通するためのボルト挿通孔を形成し、ボルト挿通孔は、その高さが引き寄せボルトの直径の2倍より大きい長孔であることを特徴とした引き寄せ金物。
  4. 起立部は取付け部に対して鋭角をなすよう傾斜している請求項1〜3のいずれか一つに記載の引き寄せ金物。
  5. 起立部の裏面周縁から起立部と取付け部との角部の裏面両側縁に亘ってリブとなる周壁を設けてある請求項1〜4のいずれか一つに記載の引き寄せ金物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0586564U (ja) * 1992-04-30 1993-11-22 久夫 佐藤 クリップ

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