JP3127023U - 商品陳列調整台及び組み付け商品陳列調整台 - Google Patents

商品陳列調整台及び組み付け商品陳列調整台 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の商品陳列調整台が奏する効果を維持しつつ、傾斜面に設置された商品陳列調整台と冷蔵ケースの後方壁との間の隙間を極力低減させた商品陳列調整台及び組み付け商品陳列調整台を提供すること。
【解決手段】設置面と当接する板状の第1水平部材1と、第1水平部材1の後端から上方に延出する垂直板2と、垂直板2の上端から後方へ延出する第2水平部材3とで側面視がクランク状の陳列本体部1Aを形成し該第2水平部材3の後方側に庇部7が形成されるように後方寄りの位置から下方へ延出する板状の脚部4を設け、第1水平部材1の上面には前後方向に複数の係合横溝11、12、13を設けた商品陳列調整台10の複数個を、互いに前後方向に並べて組み合わせて使用する。
【選択図】図6

Description

本考案は、冷蔵ケース内の上下に多段で且つ前方下り傾斜の陳列棚に設置するのに好適な商品陳列調整台及び組み付け商品陳列調整台に関するものである。
従来、スーパー等の店内で商品を陳列する方法としては、演出効果を狙った種々の商品陳列調整台を棚板面に設置して、顧客の購買意欲を向上させる方法が採られている。特に冷蔵ケースにおいては、奥側にある商品は売れ難く、前出し陳列が要求される。また、冷蔵ケース内の陳列は、陳列商品を多く見せると共に、賞味期限の問題もあり、可能な限り少量の陳列が好ましい。また、冷蔵ケース内に上下に多段に設置される陳列棚は、下方側から上方側に向けて順次、前後方向の奥行きが小さくなるため、商品陳列補助台を設置するにしても、それぞれの陳列棚に応じた形態のものが必要となる。
特開2001−204604号公報には、上部台及び下部台の一方に他方を引き出しかつ押し入れ可能に嵌合し、これら上部台及び下部台に係止部を設けて、該係止部により前記上部台と前記下部台との互いの位置決めすると共に係止して、前記上部台及び前記下部台に商品を載せると共に商品陳列量を調節可能とした商品陳列調整台が開示されている。この商品陳列調整台によれば、上部台及び下部台の引き出し量を自在に調整でき、これらの台自体のボリュームを加減でき、これら台に商品を載せ得るのは無論のこと、その商品の陳列量も自在に調整できる。従って、商品の多様化、頻繁な模様替えに対応可能であることに加え、商品量や商品の特性により陳列を容易かつ多面的に変えることができ、商品陳列のボリューム保持のための陳列替えが容易となり、客の購買意欲を高いレベルで維持できる。
しかしながら、特開2001−204604号公報記載の商品陳列調整台は、冷蔵ケースの陳列棚が水平である場合には、好適なものである。近年、冷蔵ケースの陳列棚は上下多段であって、且つ陳列棚が前方下り傾斜となっているものが多い。このような冷蔵ケースの陳列棚面に、商品陳列調整台を設置すると、図4に示すように、商品陳列調整台100と冷蔵ケース200の後方壁との間に隙間aが生じる。この隙間aは有効な商品陳列面を減少させると共に、隙間aに商品が落ち込む恐れがあり、好ましくない。
従って、本考案の目的は、従来の商品陳列調整台が奏する効果を維持しつつ、傾斜面に設置された商品陳列調整台と冷蔵ケースの後方壁との間の隙間を極力低減させた商品陳列調整台及び組み付け商品陳列調整台を提供することにある。
かかる実情において、本考案者は鋭意検討を行った結果、2つの水平部材を有するクランク状の陳列本体部を形成し、該第2水平部材の後方側に庇部が形成されるように後方寄りの位置から下方へ延出する板状の脚部を設けた商品陳列調整台及びこれを複数組み合わせた組み付け商品陳列調整台であれば、従来の商品陳列調整台が奏する効果を維持しつつ、商品陳列調整台と冷蔵ケースの後方壁との間の隙間を極力低減させることができることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、設置面と当接する板状の第1水平部材と、該第1水平部材の後端から上方に延出する垂直板と、該垂直板の上端から後方へ延出する第2水平部材とで側面視がクランク状の陳列本体部を形成し、該第2水平部材の後方側に庇部が形成されるように後方寄りの位置から下方へ延出する板状の脚部を設け、該第1水平部材の上面には前後方向に複数の係合横溝を設けた商品陳列調整台を提供するものである。
また、本考案は、該係合横溝は、貫通溝である前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該複数の係合横溝の中、最後尾のものは、該第1水平部材と垂直部材が接合する角部に形成される角部貫通横溝である前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該第1水平部材の前方端に、該角部貫通横溝に係合する形状の係合突起部を設けた前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該係合突起部に、係合横溝を設けた前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該係合横溝は、左側横溝と右側横溝からなる不連続溝である前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該第1水平部材の一方の側には第1係合部が形成され、他方の側には該第1係合部に係合する形状の第2係合部が形成されている前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、該垂直板及び第2水平部材に、商品仕切り板が係合する係合縦溝を左右方向に所定のピッチで多数形成した前記商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、前記商品陳列台を複数個使用し、前方の商品陳列台の脚部を、後方の商品陳列台の係合横溝に係合させて得られる組み付け商品陳列調整台を提供し、また、本考案は、冷蔵ケース内の上下に多段で且つ前方下り傾斜の陳列棚に設置される前記組み付け商品陳列調整台を提供するものである。
本考案の商品陳列調整台によれば、傾斜面に設置された商品陳列調整台と冷蔵ケースの後方壁との隙間を極力低減させることができる。このため、商品陳列調整台上の商品陳列面積が増加する。また、隙間に商品が落ち込む恐れは顕著に低減する。本考案の組み付け商品陳列調整台によれば、上記効果に加えて、該組み付け商品陳列調整台の前方のスペースをそれぞれの陳列棚面おいて同一にすることもでき、画一で且つ整然とした陳列面を形成することができる。
次ぎに、本考案の実施の形態における商品陳列調整台を図1〜図3を参照して説明する。図1は本例の商品陳列調整台の斜視図、図2は図1の商品陳列調整台を裏側から見た斜視図、図3は図1の商品陳列調整台の使用状態を示す側面図である。なお、本明細書において、前後方向及び左右方向は、顧客側から見た方向を言う。
商品陳列調整台10は、設置面と当接する板状の第1水平部材1と、第1水平部材1の後端から上方に延出する垂直板2と、垂直板2の上端から後方へ延出する第2水平部材3とで側面視がクランク状の陳列本体部1Aを形成し、第2水平部材3の後方側に庇部7が形成されるように後方寄りの位置から下方へ延出する板状の脚部4を設け、第1水平部材1の上面には前後方向に複数の貫通状の係合横溝11、12、13を設けたものである。
複数の貫通状の係合横溝の中、それぞれの係合横溝は、左側横溝と右側横溝からなる不連続溝である。これにより、他の商品陳列調整台の脚部42が係合する際、係合が容易となり、また係合安定性が向上する。なお、本考案の商品陳列調整台において、係合横溝の形態は、図1のものに限定されず、例えば左側横溝と右側横溝が連続する一本の溝であってもよく、また、左右方向に3つ又はそれ以上に分割された不連続溝であってもよい。
複数の貫通状の係合横溝の中、最後尾のものは、第1水平部材1と垂直部材2が接合する角部に形成される角部貫通横溝11である。角部貫通横溝11は、組み付け商品陳列調整台として使用する場合、後方の商品陳列調整台の前方の係合突起部6が係合する係合溝として機能する。
板状の第1水平部材1の前方端には、組み付け商品陳列調整台として使用する場合、前方の商品陳列調整台の角部貫通横溝に係合する形状の係合突起部6が形成されている。係合突起部6は、角部貫通横溝が2つに分割された溝であるため、それぞれの溝に係合する左側係合突起部42と右側係合突起部41に分かれている。これにより、係合突起部6と角部貫通横溝11が係合する際、係合が容易となり、また係合安定性が向上する。
係合突起部6は、角部貫通横溝11の形状に対応した形状であるため、例えば、角部貫通横溝11が一条溝である場合、それに係合する突起形状を有する。また、係合突起部6には、第1水平部材1と同様に、左側横溝と右側横溝からなる不連続貫通溝(係合横溝)14が形成されている。なお、係合突起部6が他の商品陳列調整台の角部貫通横溝11に係合する際、角部貫通横溝11とこの係合横溝14が合致して、貫通溝となる。これにより、組み付け商品陳列調整台においても、角部貫通横溝11と係合横溝14で形成される溝は貫通溝として機能する。
第1水平部材1は、裏面がくり抜かれた枠体であって、左右両側の壁状部材111、前方の壁状部材112、中央のリブ113及び係合横溝を形成する縁リブ114により、第1水平部材1の裏面を形成すると共に軽量でありながら強度を付与することになる。
第1水平部材1の左右方向における幅寸法、すなわち、商品陳列調整台10の幅寸法としては、例えば冷蔵ケースの幅寸法であるか、あるいは冷蔵ケースの幅寸法の1/2、1/3等の整数分の1である。これにより、冷蔵ケース内の左側端及び右側端の隙間を無くすことができ、且つ冷蔵ケースの傾斜状の陳列面に設置された商品陳列調整台と冷蔵ケースの後方壁との隙間を極力低減できる。このため、商品を陳列できる有効面積が増加する。
第1水平部材1の前後方向における奥行き寸法としては、特に制限されないが、10cm程度が適当である。奥行き寸法が余り大き過ぎると、商品陳列調整台の前方側の棚板部分(設置面)が狭くなり好ましくない。また、小さ過ぎると、係合溝の設置数が少なくなるか、あるいはピッチが小さくなり過ぎる点で好ましくない。また、係合横溝の前後方向におけるピッチとしては、特に制限されないが、通常1cmから4cmの間で適宜決定される。
商品陳列調整台10において、垂直部材2の高さ寸法としては、特に制限されないが、第1水平部材1の奥行き寸法と略同じ程度で十分である。垂直部材2の高さ寸法が高すぎると、商品陳列調整台10の上方側の陳列容積(空間)が減少する。また、垂直部材2の高さ寸法が低すぎると、商品陳列調整台10の第2水平部材による上げ底効果が低減する。
商品陳列調整台10において、第2水平部材3の奥行き寸法としては、特に制限されないが、第1水平部材1の奥行き寸法と略同じ程度で十分である。第2水平部材3の奥行き寸法が大き過ぎると、商品陳列調整台10の設置位置が前方側になり、前方側の商品陳列面が狭くなる。また、第2水平部材3の奥行き寸法が短じか過ぎると、商品陳列調整台10の第2水平部材による上げ底の演出効果が低減する。
第2水平部材3における庇部7の寸法、すなわち、脚部4から第2水平部材3の後方端までの距離としては、特に制限されないが、図3に示すように、前方下り傾斜の棚板面に設置した場合、商品陳列調整台10と後壁で形成される隙間bができる限り小さくなるような寸法が好ましい。
脚部4は、第1水平部材1と協働して商品陳列調整台10の陳列姿勢を付与すると共に、組み付け商品陳列調整台を構成する際、後方の商品陳列調整台10の係合横溝に係合する係合部材として機能する。すなわち、脚部4の足の長さは、商品陳列調整台10を水平面に設置した際、第2水平部材3を概ね水平姿勢とする長さである。また、脚部4の先端部は、第1水平部材1の係合横溝12、13に係合するような形状であって、本例では左側係合部41と右側係合部42に分かれている。
また、第1水平部材1の右側にはL字断面の鉤状の係合凹部(第1係合部)5が形成され、左側には係合凹部(第1係合部)5に係合する形状の第2係合部が形成されている。本例では第2係合部は壁状部材111である。これにより、複数個の商品陳列調整台10を左右方向にも、隙間なく連続して設置することができる。
商品陳列調整台10の垂直板2、第2水平部材3及び脚部4には、図8に示すように、不図示の商品仕切り板が係合する係合縦溝8を左右方向に所定のピッチで多数形成したものであってもよい。すなわち、係合縦溝8は、垂直板2の下方の縁部、第2水平部材3の後方の縁部及び脚部4の下方の縁部をそれぞれ残して、上方から切り込まれた形状である。これにより、商品仕切り板は商品仕切り板の後方の3箇所で係止されることになり、係合安定性が高まる。
次ぎに、本考案の実施の形態における組み付け商品陳列調整台を図5〜図7を参照して説明する。図5は本例の組み付け商品陳列調整台の組み付け前の状態を示す斜視図、図6は図5の組み付け商品陳列調整台の組み付け後の状態を示す斜視図、図7(A)は図5の側面図、(B)は図6の側面図である。
組み付け商品陳列調整台20は、2個の商品陳列調整台10を前後方向に配置し、後方の商品陳列調整台10の係合突起部6を、前方の商品陳列調整台10の角部貫通横溝11に係合させ、前方の商品陳列調整台10の脚部4の先端を、後方の商品陳列調整台10の係合横溝12に係合させたものである。これにより、2つの第2水平部材3は、ほぼ突き合わせ状態となり、同じ高さで且つ前後方向に連続した水平面を形成する。組み付け商品陳列調整台20によれば、設置面の前方のスペースを狭くすると共に、商品陳列調整台10の第2水平部材3で形成される上げ底部分の前後方向の奥行き面積が増加する。組み付け商品陳列調整台20においては、第1水平部材1と前後に広がった第2水平部材3で形成される階段状の陳列面が形成される。このため、狭められた設置面上と組み付け商品陳列調整台20上に、陳列商品を薄く盛れば、少量の陳列であっても大量の商品が陳列されているように見える。
なお、本例は2つの商品陳列調整台を組み付けて、組み付け商品陳列調整台を構成するが、本考案の組み付け商品陳列調整台はこれに限定されず、3つ又はそれ以上の商品陳列調整台を組み合わせてもよい。例えば、上下4段の陳列棚を有し、該陳列棚が下方側(第1段棚板)から上方側(第4段棚板)に向けて奥行き寸法が小さくなる冷蔵ケースの場合、第1段棚板には4個、第2段棚板には3個、第3段棚板には2個、第4段棚板には1個の組み付け商品陳列調整台又は商品陳列調整台を使用すれば、組み付け商品陳列調整台20の前方のスペースをそれぞれの陳列棚面おいて同一にすることもでき、画一で且つ整然とした陳列面を形成することができる。
本実施の形態例の商品陳列調整台の斜視図。 図1の商品陳列調整台を裏側から見た斜視図。 図1の商品陳列調整台の使用状態を示す側面図。 従来の商品陳列調整台の使用状態を示す側面図。 本実施の形態例の組み付け商品陳列調整台の組み付け前の状態を示す斜視図。 図5の組み付け商品陳列調整台の組み付け後の状態を示す斜視図。 (A)は図5の側面図、(B)は図6の側面図。 他の実施の形態例の商品陳列調整台の斜視図。
符号の説明
1 第1水平部材
2 垂直部材
3 第2水平部材
4 脚部
5 第1係合部
6 (前方)係合突起部
7 庇部
8 係合縦溝
10 商品陳列調整台
11 角部貫通横溝
12、13、14 係合横溝
20 組み付け商品陳列調整台

Claims (10)

  1. 設置面と当接する板状の第1水平部材と、該第1水平部材の後端から上方に延出する垂直板と、該垂直板の上端から後方へ延出する第2水平部材とで側面視がクランク状の陳列本体部を形成し、該第2水平部材の後方側に庇部が形成されるように後方寄りの位置から下方へ延出する板状の脚部を設け、該第1水平部材の上面には前後方向に複数の係合横溝を設けたことを特徴とする商品陳列調整台。
  2. 該係合横溝は、貫通溝であることを特徴とする請求項1記載の商品陳列調整台。
  3. 該複数の係合横溝の中、最後尾のものは、該第1水平部材と垂直部材が接合する角部に形成される角部貫通横溝であることを特徴とする請求項1記載の商品陳列調整台。
  4. 該第1水平部材の前方端に、該角部貫通横溝に係合する形状の係合突起部を設けたことを特徴とする請求項3記載の商品陳列調整台。
  5. 該係合突起部に、係合横溝を設けたことを特徴とする請求項4記載の商品陳列調整台。
  6. 該係合横溝は、左側横溝と右側横溝からなる不連続溝であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の商品陳列調整台。
  7. 該第1水平部材の一方の側には第1係合部が形成され、他方の側には該第1係合部に係合する形状の第2係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の商品陳列調整台。
  8. 該垂直板、該第2水平部材及び脚部に、商品仕切り板が係合する係合縦溝を左右方向に所定のピッチで多数形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の商品陳列調整台。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の商品陳列台を複数個使用し、前方の商品陳列台の脚部を、後方の商品陳列台の係合横溝に係合させて得られることを特徴とする組み付け商品陳列調整台。
  10. 冷蔵ケース内の上下に多段で且つ前方下り傾斜の陳列棚に設置されることを特徴とする請求項9記載の組み付け商品陳列調整台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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