JP3140767U - 商品陳列台 - Google Patents
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Abstract
【課題】前後方向における上げ底機能、すなわち、少ない商品で前後方向における多量陳列の印象を与える機能を有すると共に、商品背もたれ部の前後方向における設置位置を数段階に調整自在な陳列商品陳列台を提供すること。
【解決手段】 3つの側板21、22、23を有し、3つの側板のうち、互いに隣接する2つの側板21、22に連続する部分貫通溝24を長手方向(X方向)に所定のピッチで多数付設した枠体2と、陳列商品の背もたれとなる前方傾斜板111と、前方傾斜板111の裏面で且つ一方の側端から後方側へ延出する枠体2の部分貫通溝24に嵌合すると共に、下端に形成された鋸歯3が部分貫通溝24の切れ目212部分に係止する縦板状部材12を備える背もたれ部1と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 3つの側板21、22、23を有し、3つの側板のうち、互いに隣接する2つの側板21、22に連続する部分貫通溝24を長手方向(X方向)に所定のピッチで多数付設した枠体2と、陳列商品の背もたれとなる前方傾斜板111と、前方傾斜板111の裏面で且つ一方の側端から後方側へ延出する枠体2の部分貫通溝24に嵌合すると共に、下端に形成された鋸歯3が部分貫通溝24の切れ目212部分に係止する縦板状部材12を備える背もたれ部1と、を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、既設の商品陳列棚などに設置されるもので、前後方向における上げ底機能、すなわち、少ない商品で前後方向における多量陳列の印象を与える機能を有する商品陳列台に関するものである。
スーパーなどでは、来店者が多いため、同じ種類の商品を多量に陳列すると共に、購買者の購買意欲をかきたてている。商品陳列棚などに多量の商品を縦列して陳列する場合、前方側から商品が売れていくため、顧客に近い側に空きができることがある。この場合、空きを解消するには商品を補充することになる。顧客に近い側の空きを商品の補充以外の方法で解消するものとして、陳列商品の後方に箱状のスペーサーを入れることも行なわれている。
しかしながら、箱状のスペーサーの使用は、前後方向における上げ底機能を奏するものの、陳列最前列の商品から箱状スペーサーまでの距離が一定であるため、顧客に近い側に空きができた場合には、やはり商品の補充が必要となる。また、箱状スペーサーの前後方向の寸法を大きくしてしまうと、商品の陳列面積が減少するため、その大きさにも限度があった。一方、薄物で自立性のない商品の場合、前後方向における上げ底を大きく採っても、十分な量を陳列できるため、商品陳列の演出効果を減じるものではない。このため、前後方向における底上げの機能を奏すると共に、商品の背もたれ位置を数段階で調整できる機能を有する商品陳列台の開発が望まれていた。
従って、本考案の目的は、前後方向における上げ底機能、すなわち、少ない商品で前後方向における多量陳列の印象を与える機能を有すると共に、商品背もたれ部の前後方向における設置位置を数段階に調整自在な陳列商品陳列台を提供することにある。
すなわち、本考案は、従来の上記課題を解決するものであって、3つの側板を有し、3つの側板のうち、少なくとも互いに隣接する側板に連続すると共に、前方の側板の下端縁に非貫通部分を有する部分貫通溝を長手方向に所定のピッチで多数付設した側面視がコ字形状であって該コ字の開口部分が設置面に向くように設置される枠体と、陳列商品の背もたれとなる前方傾斜板と、該前方傾斜板の裏面で且つ一方の側端から後方側へ延出する該枠体の部分貫通溝に嵌合すると共に、下端に形成された鋸歯が部分貫通溝の切れ目部分に係止する縦板状部材を備える背もたれ部と、を有する商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、前記鋸歯が、前方側の後方下り傾斜部と後方側の垂直部とで形成される前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、前記鋸歯が、該後方下り傾斜部と該垂直部とを接続する下方側に位置する水平部を更に有する前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、前記鋸歯を前後方向に所定のピッチで3つ又は4つ有する前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、最前方の鋸歯は、前方側の略水平部又は緩やかな後方下り傾斜部と、後方側の垂直部とで形成される前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、前記前方側の略水平部又は緩やかな後方下り傾斜部は、背もたれとなる前方傾斜板に連続すると共に、該前方傾斜板の幅寸法と同じ幅寸法を有する底板である前記商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、陳列商品を前記背もたれ部の前方に縦列して陳列する商品陳列台を提供するものである。
また、本考案は、商品仕切り板を更に有する前記商品陳列台を提供するものである。
本考案によれば、少ない商品で前後方向における多量陳列の印象を与えることができる。また、背もたれ部の前後方向における設置位置を数段階に調整自在であるため、陳列商品の種類に応じた、あるいは陳列商品の陳列量に応じた陳列を演出できる。
本実施の形態における商品陳列台を図1〜図7を参照して説明する。図1は本例の商品陳列台の一使用形態を示す斜視図、図2は図1の商品陳列台の側面図、図3は図1の商品陳列台の正面図、図4は図1の商品陳列台の背面図、図5は図1の商品陳列台の平面図、図6は本例の商品陳列台の他の使用形態の斜視図、図7は図1の商品陳列台で使用する枠体を積み重ねた斜視図をそれぞれ示す。なお、本願明細書中、「前」は顧客側を言い、「後」はその反対側を言う。また、左右方向は顧客側から見た方向を言う。また、長手方向とは設置状態における左右方向を言い、必ずしも長さを定義するものではない。従って、枠体の左右方向の長さは前後方向、又は高さ方向の寸法より短くてもよい。
本考案において、連続する部分貫通溝は所謂縦溝であって、互いに隣接する2つの側板に亘って連続する部分貫通溝、3つの側板の全てに亘って連続する部分貫通溝が挙げられる。また、互いに隣接する2つの側板に亘って連続する部分貫通溝の場合、他の1つの側板の内側の面に非貫通溝を該貫通溝に連続するように、同じピッチで付設したものが挙げられる。これにより、商品仕切り板を使用した場合、商品仕切り板は貫通溝と非貫通溝の双方に嵌合する安定な設置が可能となる。なお、部分貫通溝の「部分」とは、貫通溝が前方の側板において、切れ目があり、切れ目から下端までが非貫通の部分があるためである。
部分貫通溝間の所定のピッチとしては、長手方向全体に亘って等ピッチであってもよく、異なるピッチであってもよいが、等ピッチであるものが、製作が容易であることや使い勝手が良い点で好ましい。ピッチ寸法としては、特に制限されず、使用目的などにより適宜決定される。ピッチ間隔が小さいほど、きめ細かな演出ができる。また、部分貫通溝の形状としても、特に制限されず、数ミリ幅の長溝等が挙げられる。
商品陳列台10は、3つの側板21〜23を有する断面がコ字形状物であって、該3つの側板21〜23のうち、互いに隣接する2つの側板21、22に亘って連続する部分貫通溝24を長手方向(左右方向、図中のX方向)に所定のピッチで多数付設した枠体2と、背もたれ部1を備え、枠体2は、コ字の開口が設置面(図では下方)に向くように且つ部分貫通溝24が前方及び上方に向くように設置面Yに載置し、部分貫通溝24に背もたれ部1及び必要に応じて不図示の商品仕切り板を嵌合させて用いるものである。
枠体2の外観は断面がL字状の薄肉の枠体と、L字状の長手の辺を構成する側板22の一端221と厚肉の側板23(後方板)の上方端を接続し、断面がコ字形状となるようにしたものであり、所謂長椅子(ベンチ)状である。1つの部分貫通孔24は側板21の下端縁の非貫通部分211のやや上方から隣接する他の側板22の一端に延びる断面がL字形状のスリット状であり、これが長手方向(左右方向)に所定のピッチで多数付設されている。一方、厚肉の側板23の内側の面には、貫通溝24に連続するように、同じピッチで付設した非貫通溝25が付設されている。非貫通溝25は商品仕切り板が嵌合するため貫通溝24と同様の溝幅を有し、商品仕切り板の下縁が嵌り込む溝深さを有する。
また、枠体2の天板となる薄肉板の側板22の縁部221と後方板となる厚肉の側板23が接続する境界部分の外側(図1中、天板側)には、左右に連続する嵌合溝26が形成されている。一方、厚肉の側板23の開口側の縁部の内側には左右に連続する嵌合片231が形成されており、例えば枠体2を2段重ねした場合、上段にくる枠体の嵌合片231が、下段にくる枠体の嵌合溝26に嵌合して安定な組み付け体ができるようになっている(図7参照)。
背もたれ部1は、陳列商品Aの背もたれとなる前方傾斜板111と、前方傾斜板111の裏面で且つ一方の側端から後方側へ延出する枠体2の部分貫通溝24に嵌合すると共に、下端に形成された鋸歯3が部分貫通溝24の切れ目212部分に係止する縦板状部材12を備えるものである。背もたれ部1は、平面視でL字形状であるため、複数枚の背もたれ部1を重ね合わせてコンパクトにして保管できる、所謂ネスティング機能を有する。
鋸歯3は前方側の第1鋸歯3aと、それより後方にある3つの鋸歯3b〜3dとからなる。鋸歯3の数は適宜決定されるが、本例の4つを含めた3つ〜5つが適当である。また、鋸歯3b〜3dは、前方側の後方下り傾斜部31と、後方側の垂直部32と、後方下り傾斜部31と垂直部32とを接続する下方側に位置する水平部33で形成される。これにより、背もたれ部1を前方側へ引き出し易くなると共に、押し込むことで、垂直部32が部分貫通溝24の切れ目212を含む非貫通部分211に当接するため、作業がし易い。
鋸歯3a〜3dは本例のように、前後方向に所定のピッチで形成することが、移動後の陳列面積をイメージし易く、作業者にとって便利であるが、これに限定されず、鋸歯3a〜3dの個々の鋸歯間の間隔は、異なる寸法で適宜決定してもよい。
本例の商品陳列台10において、最前方の鋸歯3aは、前方側の緩やかな後方下り傾斜部112と、後方側の垂直部32とで形成されている。この前方側の緩やかな後方下り傾斜部112は、背もたれとなる前方傾斜板11に連続すると共に、前方傾斜板11の幅寸法と同じ幅寸法を有する底板である。底板112は例えば図2のような使用状態において、設置面Yに当接した際、鋸歯3の垂直部32が設置面Yに対して垂直となるような形状とすれば、背もたれ部1の設置と陳列商品Aの陳列が安定する。
本例の商品陳列台10において、背もたれ部1は枠体2に対して4通りの設置ができる。すなわち、背もたれ部1の鋸歯3dを枠体2の前方の側面21に係止する第1の設置形態、背もたれ部1の鋸歯3cを枠体2の前方の側面21に係止する第2の設置形態(図2参照)、背もたれ部1の鋸歯3bを枠体2の前方の側面21に係止する第3の設置形態、背もたれ部1の鋸歯3aを枠体2の前方の側面21に係止する第4の設置形態(図6参照)である。
これらの設置形態においては、部分貫通溝24に商品仕切り板を嵌合して使用してもよい。すなわち、陳列商品Aの幅よりやや大きい間隔で且つ陳列商品Aの両側に商品仕切り板9を設置するのがよい。なお、図6では他側の商品仕切り板の記載を省略した。これにより、陳列商品Aは左右方向で仕切られると共に、前後方向に前出しの陳列をすることができる。商品仕切り板としては、板状物であれば特に制限されず、矩形状の板状物、不定形状の板状物、下端に嵌合片を有する板状物等が挙げられる。下端に嵌合片を有しないものは、下端縁全体もしくは仕切り板本体の一部が嵌合溝に嵌合する。また、商品仕切り板は枠体の貫通溝に嵌合して商品仕切り板の前方部を該枠体の前方側板より前方へ突出させて用いることができる。この場合、陳列棚などの設置面が陳列面として活用できる。
第4の設置形態を採れば、前方傾斜板11の前方側に多くの商品を縦列で陳列できる。また、第3の設置形態を採れば、第4の設置形態に比べて陳列できる商品は少なくなるものの、前方傾斜板11の前方側に商品を縦列で陳列できる。また、第2の設置形態を採れば、第3の設置形態に比べて陳列できる商品は少なくなるものの、前方傾斜板11の前方側に商品を縦列で陳列できる。また、第1の設置形態を採れば、第2の設置形態に比べて陳列できる商品は少なくなるものの、前方傾斜板11の前方側に商品を縦列で陳列できる。
なお、図7のように、枠体2を上下に積み重ねて使用すれば、上段の枠体2の部分貫通溝24は利用できないものの、高さ方向に趣のある陳列形態が演出できる。図7の商品陳列台10aにおいて、積み重ねる個数は任意であり、且つ大きさの異なる枠体を2つ以上組み合わせることにより更に、趣のある陳列形態が演出できる。
本例の商品陳列台1において、左右方向に連続する嵌合溝26は任意の構成要素である。また、後方の側板23は厚みのあるものではなく、前方の側板21と同じ厚みのもの、すなわち、枠体2の3つの側板が連続する同じ厚みのものであってもよい。この場合、後方の側板23に部分貫通溝を形成することができる。
1 背もたれ部
2 枠体
3、3a〜3d 鋸歯
10 商品陳列台
11 後方傾斜板
12 縦板状部材
21〜23 側板
24 部分貫通溝
25 非貫通溝
26 嵌合溝
X 長手方向
Y 設置面
2 枠体
3、3a〜3d 鋸歯
10 商品陳列台
11 後方傾斜板
12 縦板状部材
21〜23 側板
24 部分貫通溝
25 非貫通溝
26 嵌合溝
X 長手方向
Y 設置面
Claims (8)
- 3つの側板を有し、3つの側板のうち、少なくとも互いに隣接する側板に連続すると共に、前方の側板の下端縁に非貫通部分を有する部分貫通溝を長手方向に所定のピッチで多数付設した側面視がコ字形状であって該コ字の開口部分が設置面に向くように設置される枠体と、
陳列商品の背もたれとなる前方傾斜板と、該前方傾斜板の裏面で且つ一方の側端から後方側へ延出する該枠体の部分貫通溝に嵌合すると共に、下端に形成された鋸歯が部分貫通溝の切れ目部分に係止する縦板状部材を備える背もたれ部と、を有することを特徴とする商品陳列台。 - 前記鋸歯が、前方側の後方下り傾斜部と後方側の垂直部とで形成されることを特徴とする請求項1記載の商品陳列台。
- 前記鋸歯が、該後方下り傾斜部と該垂直部とを接続する下方側に位置する水平部を更に有することを特徴とする請求項2記載の商品陳列台。
- 前記鋸歯を前後方向に所定のピッチで3つ又は4つ有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 最前方の鋸歯は、前方側の略水平部又は緩やかな後方下り傾斜部と、後方側の垂直部とで形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 前記前方側の略水平部又は緩やかな後方下り傾斜部は、背もたれとなる前方傾斜板に連続すると共に、該前方傾斜板の幅寸法と同じ幅寸法を有する底板であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 陳列商品を前記背もたれ部の前方に縦列して陳列することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の商品陳列台。
- 商品仕切り板を更に有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の商品陳列台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000352U JP3140767U (ja) | 2008-01-28 | 2008-01-28 | 商品陳列台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008000352U JP3140767U (ja) | 2008-01-28 | 2008-01-28 | 商品陳列台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3140767U true JP3140767U (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=43290868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008000352U Expired - Lifetime JP3140767U (ja) | 2008-01-28 | 2008-01-28 | 商品陳列台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140767U (ja) |
-
2008
- 2008-01-28 JP JP2008000352U patent/JP3140767U/ja not_active Expired - Lifetime
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