JP3126974U - 体圧分散マット - Google Patents
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Abstract
【課題】体圧を極力分散させ、無発力の材料で身体を受け、床ズレの発症を防止する。
【解決手段】少なくとも一面を防水性のシート2によって形成した収納袋1の中に、ゲル状材料7を内部に充填した圧力分散部材5を収納する。ゲル状材料7は、自在に変形可能であって、低反発である。ゲル状材料としては、高分子の含水ゲルが好適である。したがって、体圧を極力分散し、床ズレを発症させない。圧力分散部材5の内部は複数に分割して、それぞれにゲル状材料7を充填してもよい。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも一面を防水性のシート2によって形成した収納袋1の中に、ゲル状材料7を内部に充填した圧力分散部材5を収納する。ゲル状材料7は、自在に変形可能であって、低反発である。ゲル状材料としては、高分子の含水ゲルが好適である。したがって、体圧を極力分散し、床ズレを発症させない。圧力分散部材5の内部は複数に分割して、それぞれにゲル状材料7を充填してもよい。
【選択図】図1
Description
この考案は、ベッドや床の上に敷き、その上に寝る傷病患者や高齢者などの身体を支えるマットに関するものであり、特に、その身体の圧力を分散させ、床ズレの防止や、腰痛などの時に身体をサポートする体圧分散マットに関するものである。
長期間に渡る病気や怪我でベッドの上や床の上で療養する患者や、寝たきりの高齢者などが苦しむものとして、褥そう(じょくそう)、いわゆる床ズレがある。床ズレは、長時間に渡って体重が身体の限られた部分に集中し、布団やマットレスと長く圧接し、擦れ合うことによって、その部分の血流が滞り、発症するものである。
そのために、身体の圧力が集中して限られた場所にかからないようにするために、患者自身で寝返りを打ったり、介護者に介護してもらいながら、身体の姿勢を直すなどの作業が必要である。
しかしながら、患者の中には自分自身で身体の姿勢を直すことができない者もおり、また、意識的な障害によって、自分では床ズレによる身体の痛みを自覚できないものもいて、床ズレの発症を発見することすら困難な患者も存在する。
このために、特開2003−339482号公報に記載された発明のように、出来る限り圧力を集中させない材料として、ウレタンフォームやニットなどを使用したマットが開発されている。ウレタンフォームやニットなどの軟質の素材によって、出来る限り身体の重みを柔らかく受けとめ、体圧を分散させようとするものである。
しかしながら、ウレタンフォームやニットなどの極めて柔らかい素材であっても、それらはまだ形状を元に復帰させようとする若干の弾性、つまりは身体を押し返そうとする反発力を有している。その反発力が身体にとっては圧力となって作用して、血流へ影響を及ぼすものである。その反発力が若干でもある限り、身体の圧力を完全に分散させているとは言えず、その僅かな反発力であっても、患者の身体に床ズレを発症させてしまう原因となっていた。
特開2003−339482号公報
特開平11−20682号公報
解決しようとする問題点は、マットの素材が持つ極く僅かの反発力によって、身体の圧力が完全には分散されずにいることである。
本考案は、マットの素材としてゲル状素材を採用し、ゲル状素材が変形可能であって、かつ元の形状に復帰しないようにすることを最も主要な特徴とする。
体重を受けとめるマットの素材としてゲル状材料を採用したため、体重、つまりは身体の圧力が作用すると、ゲル状材料は自在に変形し、また元に復帰しようとする反発力が一切発生しないため、身体の形状に合わせてマットが変形し、身体の圧力が分散されることになる。
袋状の防水シートの中にゲル状材料を詰めた圧力分散部材を収納するため、患者の尿モレなどがあっても、その下へしみ込ませることなく、尿モレ防止マットとしても使用できる。
袋状シートは、その開口が開閉自在となっており、収納した圧力分散部材を取出すことが可能で、袋状シートだけにして洗濯することも可能である。
この考案にかかる体圧分散マットは、布地や合成樹脂製シートによって形成した収納袋の中に、圧力分散部材を収納するものである。布地としては、タオル地やパイル地などの汗を吸収しやすい材質のものが好適である。汗吸収の良好な材質は、汗疹(あせも)の発症を防ぐのに好適である。その他シートとしては、防水性のシートも採用でき、塩化ビニールなどの合成樹脂製のシートのほか、合成繊維を織った織布の裏面に、合成ゴムや合成樹脂シートを貼付するか、熱溶着させて裏打ちさせたようなシートも採用できる。表面が織布であることによって、肌触りなどの感触も良好となる。この収納袋の開口部には、マジックテープ(登録商標)などの植毛接着テープやジッパーなどを取付け、開閉自在としておくことが望ましい。
圧力分散部材は、塩化ビニールやポリエチレンなどの合成樹脂製の袋の中に、ゲル状材料を充填したものである。ゲル状材料としては、含水率を90重量%以下、好ましくは80重量%以下の含水ゲルなどを採用できるもので、ゼラチン、ポリビニールアルコール、ポリエチレンオキサイド等、様々なゲル状材料が採用可能であるが、性状が安定している水溶性高分子を用いた含水ゲルが好適である。
圧力分散部材は、ゲル状材料を合成樹脂製の袋に充満するのであるが、袋の中が一体であるものも採用可能であり、或いは袋の内部が複数に分割されており、その分割された中に、それぞれゲル状材料を充満させてもよい。
体圧分散マットの大きさは、使用する状態に合わせて様々な大きさが採用できるが、腰の部分みを受ける100cm×150cm程度のものから、身体全体を受ける一辺が200cmを超える大きさのものまで、任意に選択できる。
以下、図に示す実施例に基づき、この考案を詳細に説明する。図において1は収納袋であって、少なくとも一面が防水性を有するシート2によって形成されている。実施例では、防水シート2として裏面に合成樹脂製シートを熱溶着した織布を採用している。この防水シート2の裏面側にもう一枚シート3を接着するか縫合して、袋状としてある。収納袋1の開口には、植毛接着テープ4・4が接着され、開閉自在となっている。
図において5は枕状の圧力分散部材であって、合成樹脂製の袋6の中にゲル状材料7が充填してある。ゲル状材料7としては、高分子のポリビニールアルコールが採用されている。圧力分散部材5の厚みは、1〜2cm程度が好ましい。この圧力分散部材5が、収納袋1の中に収納されて、体圧分散マットAが構成されている。
図4及び図5に示すのは、体圧分散マットAの使用状態を示すものであって、体圧分散マットAは、縦が100cmで横が150cmである。この体圧分散マットAを腰部の下辺りに敷き、その上に患者を横たわらせる。体圧が大きくかかる部分は、ゲル状材料7が大きく変形してその部分がへこみ、その周辺部分を支え、体圧が分散される。しかもゲル状材料は袋の中で移動するだけで、元の状態へ復帰しようとする反発力を一切発生させないため、身体を柔軟に受けとめることができる。つまりは、体圧分散マットAは身体の形状に合わせて変形して、極力体圧を分散可能となり、床ズレの発生を防止する。
図6及び図7に示すのは、圧力分散部材5の内部を複数に分割し、収納空間を複数個並列させた例である。身体の圧力が加わると、圧力分散部材5の中のゲル状材料7は移動するが、ひとつの収納空間であると、ゲル状材料7が、圧力が作用しなかった部分へ全て移動して、身体がその下のベッドから圧力を受けることもある。これを防ぐために、ゲル状材料7の移動を制限するために、内部空間を分割したものである。
図8及び図9に示すのは、圧力分散部材5の内部を複数に分割し、尚且つ、隣り合う収納空間との間の境界を、波形に屈曲させた例である。このようにすると、内部のゲル材料7が圧力のかかった側から押しのけられ難く、一方側に偏るのを防ぎ、体圧をより分散して受け止めることができる。圧力分散部材5の大きさは、縦が55cmで、横が80cmである。厚みは1.2cmとしてある。
図10に示すのは、圧力分散部材5の袋の内部を縦横複数個に分割した場合である。
A 体圧分散マット
1 収納袋
2 防水シート
3 シート
4 植毛接着テープ
5 圧力分散部材
6 袋
7 ゲル状材料
1 収納袋
2 防水シート
3 シート
4 植毛接着テープ
5 圧力分散部材
6 袋
7 ゲル状材料
Claims (7)
- ベッドや布団の上に敷き、傷病患者や高齢者の横たわった身体を受けるマットであって、布地や合成樹脂製シート状材料などによって形成した収納袋の中に、ゲル状材料を内部に充填した自在に変形可能であって低反発な枕状の圧力分散部材を収納してなる体圧分散マット。
- 収納袋の少なくとも一面が、防水性のシートによって形成してあることを特徴とする請求項1記載の体圧分散マット。
- 防水性シートとして、合成樹脂や合成ゴムを裏面に裏打ちして防水性を得た織布から成るシートを採用したことを特徴とする請求項3記載の体圧分散マット。
- 収納袋の少なくとも一面が、タオル地状布によって形成してあることを特徴とする請求項1記載の体圧分散マット。
- ゲル状材料として、含水率が80重量%以下の水溶性高分子を用いた含水ゲルを採用したことを特徴とする請求項1記載の体圧分散マット。
- 圧力分散部材は、内部が複数に分割されており、それぞれにゲル状材料を充填したことを特徴とする請求項1記載の体圧分散マット。
- 収納袋の開口は、開閉自在としてなる請求項1記載の体圧分散マット。
Priority Applications (1)
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JP2006006721U JP3126974U (ja) | 2006-08-19 | 2006-08-19 | 体圧分散マット |
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JP (1) | JP3126974U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013000341A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Paramount Bed Co Ltd | 寝具用パッド及びベッド装置 |
-
2006
- 2006-08-19 JP JP2006006721U patent/JP3126974U/ja not_active Expired - Fee Related
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