JP2003334209A - おむつ用褥瘡予防機能付簡易便器および褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ - Google Patents

おむつ用褥瘡予防機能付簡易便器および褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ

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JP2003334209A
JP2003334209A JP2002145694A JP2002145694A JP2003334209A JP 2003334209 A JP2003334209 A JP 2003334209A JP 2002145694 A JP2002145694 A JP 2002145694A JP 2002145694 A JP2002145694 A JP 2002145694A JP 2003334209 A JP2003334209 A JP 2003334209A
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toilet
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Youichi Inaba
葉一 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おむつを付けたままで寝たきりの高齢者の排
泄物の処理が簡単に出来、かつ、排泄物の付着による臀
部のただれを防止出来ると共に、仙骨部を含めた腰臀部
の褥瘡予防が可能なおむつ用褥瘡予防機能付簡易便器の
提供。 【解決手段】 少なくとも肛門位置を中心とする所定範
囲を囲む除圧穴兼溜穴22を備えた環状で仰向けに寝た
状態において除圧穴兼溜穴22の部分に所定の深さを維
持可能なクッション性と厚みを有するドーナツ型エアク
ッション21よりなる便器本体2と、排泄物を収容可能
な略袋状に形成されていて底部側は便器本体2の除圧穴
兼溜穴22内に収容可能であり上端開口縁部側は少なく
とも便器本体の略環状上面に載置可能な広さを有する採
便袋3と、で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、おむつ用褥瘡予防機
能付簡易便器および褥瘡予防機能付簡易便器を備えたお
むつに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】(背
景技術)おむつを使用する高齢者は日常生活にも何らか
の介助を必要とし、ベッド上での生活が主体であり、排
泄に関してもおむつを付けたまますることが多かった。
このような高齢者は消化機能が減退していることもあり
通常泥状便で、排泄後の便はおむつの中で広がり臀部の
広範囲に付着していた。これにより臀部がただれ、それ
が進むと潰瘍を形成し強い疼痛を伴ったり、感染を併発
したりなどの問題があった。また介護するものは臀部に
付着した泥状便をおむつを交換する度に拭き取らなけれ
ばならなかった。
【0003】しかし、これらの問題を解決し便を簡易に
採集する方法は、尿の場合のように肛門に管を入れた
り、あるいは肛門に袋を取り付けたりと言うことが出来
ないため不可能と考えられていた。
【0004】また、ベッド上でおむつをして生活する高
齢者は、褥瘡ができる危険性も高いので何らかの手段に
より褥瘡予防をしなければならないが、それに対する認
識度が低いことや経済的な面、あるいは褥瘡予防にある
程度効果のある器具で簡易なものがないなどの理由によ
りなかなか実施は困難であった。一般に褥瘡が出来易い
部位は仙骨部が最も多く、次いで大転子部・腸骨部の順
であり、つまりおむつで覆われている腰臀部が最も褥瘡
予防が必要なのである。
【0005】本発明は、以上のような従来技術の持つ問
題点を解消するためになされたもので、おむつを付けた
ままで寝たきりの高齢者の排泄物の処理が簡単に出来、
かつ、排泄物の付着による臀部のただれを防止出来ると
共に、仙骨部を含めた腰臀部の褥瘡予防が可能なおむつ
用褥瘡予防機能付簡易便器および褥瘡予防機能付簡易便
器を備えたおむつを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1記載のお
むつ用褥瘡予防機能付簡易便器は、おむつ内の臀部側に
入れた状態で使用する簡易便器であって、少なくとも肛
門位置を中心とする所定範囲を囲む窪みもしくは穴を備
えた略環状で仰向けに寝た状態において前記窪み若しく
は穴の部分に所定の深さを維持可能なクッション性と厚
みを有するクッション部材よりなる便器本体と、排泄物
を収容可能な略袋状に形成されていて底部側は前記便器
本体の窪みもしくは穴内に収容可能であり上端開口縁部
側は少なくとも前記便器本体の略環状上面に載置可能な
広さを有する採便袋と、で構成されている手段とした。
【0007】本発明請求項2記載の褥瘡予防機能付簡易
便器を備えたおむつは、おむつ内の臀部側に組み込まれ
ていて少なくとも肛門位置を中心とする所定範囲を囲む
窪みもしくは穴を備えた略環状で仰向けに寝た状態にお
いて前記窪み若しくは穴の部分に所定の深さを維持可能
なクッション性と厚みを有するクッション部材よりなる
便器本体と、排便を収容可能な略袋状に形成されていて
底部側は前記便器本体の窪みもしくは穴内に収容可能で
あり上端開口縁部側は少なくとも前記便器本体の略環状
上面に載置可能な広さを有する採便袋と、で構成されて
いることを特徴とする手段とした。
【0008】請求項3記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ
は、請求項1または2において、前記便器本体が閉塞可
能なエア封入口を有するドーナツ型のエアクッションで
構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】請求項4記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ
は、請求項3において、前記便器本体が樹脂フィルム製
の2枚のシートを重ねて内周と外周を熱接着することに
より内部に環状中空部を有するドーナツ状のエアクッシ
ョンに形成され、前記外周熱接着側の一部には熱接着を
回避して環状中空部と連通するエア封入口が外部に突出
する状態で形成され、該エア封入口は2枚のシートの先
端側を内側に折り曲げた状態でその両側縁部を熱接着す
ることにより内側に折り曲げた2枚のシートでエアの外
部への排出を阻止する逆止弁が形成されていることを特
徴とする手段とした。
【0010】請求項5記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ
は、請求項4において、前記エア封入口で内外4枚のシ
ートが重なった逆止弁部分の途中がスポット的に熱接着
されていることを特徴とする手段とした。
【0011】
【作用および効果】請求項1記載のおむつ用褥瘡予防機
能付簡易便器では、上述のように構成されるため、おむ
つ内の臀部側に入れた状態で使用するもので、窪みもし
くは穴の中心が肛門の位置になるようにセットし、必要
なら両面テープ等で固定すると共に、窪みもしくは穴内
に採便袋の底部側を収容し、その上端開口縁部を便器本
体の環状上面に載置した状態でセットする。そこで、こ
のおむつを腰臀部に取り付け、仰向けに寝た状態で長時
間過ごした場合、排便があっても、排泄物は全て窪みも
しくは穴にセットされた採便袋内に収容されるため、排
泄物が臀部の広い範囲に亘って付着することがなく、こ
れにより、臀部のただれを防止出来るようになる。ま
た、排便があった場合は採便袋を取り替えるだけよいた
め、排泄物の処理が簡単に出来るようになる。また、便
器本体のクッション性と厚みにより、仙骨部等の突出部
が寝具に直接触れることを阻止することが出来るため、
腰臀部の褥瘡予防が可能となる。
【0012】請求項2記載の褥瘡予防機能付簡易便器を
備えたおむつでは、最初から褥瘡予防機能付簡易便器が
おむつ内に組み込まれているため、採便袋を便器本体に
セットするだけで、使用することができるようになるも
ので、これにより、前記請求項1と同様の効果が得られ
る他、便器本体を取り付ける手間を省くことができるよ
うになるという追加の効果が得られる。
【0013】請求項3記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつで
は、上述のように、前記便器本体が閉塞可能なエア封入
口を有するドーナツ型のエアクッションで構成されるこ
とにより、便器本体で肛門の周辺を均等に柔らかく支え
ることが出来ると共に、軽量であり、かつ、使用状況に
応じてエアの封入量を変えることにより、柔らかさや圧
縮率を比較的簡単にコントロールすることが出来、ま
た、エアを封入する前の未使用時には小さく折りたため
るため、かさばらず収納に便利である。
【0014】請求項4記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつで
は、上述のように、前記便器本体が樹脂フィルム製の2
枚のシートを重ねて内周と外周を熱接着することにより
内部に環状中空部を有するドーナツ状のエアクッション
に形成され、前記外周熱接着側の一部には熱接着を回避
して環状中空部と連通するエア封入口が外部に突出する
状態で形成され、該エア封入口は2枚のシートの先端側
を内側に折り曲げた状態でその両側縁部を熱接着するこ
とにより内側に折り曲げた2枚のシートでエアの外部へ
の排出を阻止する逆止弁が形成されている構成としたこ
とで、エアを吹き込むだけで済むため、栓等で閉塞する
手間が省けると共に、エア封入口自体も樹脂フィルムで
構成されているため褥瘡の発生原因になることもない。
【0015】請求項5記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつで
は、上述のように、前記エア封入口で内外4枚のシート
が重なった逆止弁部分の途中がスポット的に熱接着され
ることで、逆止弁効果を高めることが出来るようにな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】(発明の開示)寝た状態で便を採
集するためには肛門の下にそれが採集できるスペースが
存在しなくてはならない。しかしおむつの中にはそのよ
うなスペースは存在しないので、強制的に作らなければ
ならない。そのためには臀部を少し持ち上げるという作
業が必要である。つまり臀部に何かを敷かなければなら
ない。もしそれが硬い物であれば、腰臀部は体重の約40
%がかかり非常に褥瘡が出来やすい部位であり、当然の
結果として仙骨部を中心に褥瘡が出来てしまう可能性が
高いし、なによりも痛くて長時間敷くことは出来ない。
そこで臀部に敷くものは軟らかくて体重を分散できるも
のでなければならない。また臀部を持ち上げても便を採
集するスペースが存在しなければならないので、便器の
ように窪みあるいは穴が必要である。
【0017】そこで、臀部を持ち上げ便を採集する器
具、つまりこの発明の実施の形態のおむつ用用褥瘡予防
機能付簡易便器における便器本体の材料には、通常の便
器のように窪みあるいは穴を設けたクッションを使う
が、そのクッションは体重がかかっても窪みあるいは穴
の必要な深さが保たれるような形状や材質を選択しなけ
ればならない。だが一方ではこの便器本体はおむつの中
に入る大きさと言う制限があることも忘れてはならな
い。そして完成した便器本体の窪みあるいは穴の部分に
便を採集する袋状のシートを敷けば、便が溜まった時に
この袋状のシートのみを交換すれば良い。
【0018】だが、クッションの厚さは微妙で、厚けれ
ば厚いほど便を採集するスペースは確保できるが、それ
を臀部の下に敷いた場合腰が持ち上がってしまい違和感
がでるし、おむつの中に収まらない。薄ければその心配
はないが、便を採集するスペースが足りなくなる。また
窪みの大きさも微妙であり、大きすぎると臀部が落ち込
んで便が付着し目的を果たさなくなる。この微妙なバラ
ンスを考えて便器本体を作成する。
【0019】また、この便器本体であれば、最も褥瘡が
出来やすい仙骨部を持ち上げた状態になるため、直接仙
骨部と寝具とが触れることはなくなり、そこに体重がか
からなくなるし、その便器本体に当たっている部位もク
ッションが軟らかく圧力を分散するため、結果的に臀部
には褥瘡は出来難くなる。
【0020】その便器本体の材料は、 ・塩化ビニールやウレタンなどの可塑材でできた袋にエ
アを入れたもの ・塩化ビニールやウレタンなどの可塑材でできた袋に水
やゲルなどの液体を入れたもの ・エアの入った半球状のエアセルが多数付いたシート状
のエアクッションで作成したもの ・塩化ビニールやウレタンなどの可塑材でできた、エア
の入った柔らかいボールを多数袋に詰めたもの ・スポンジやスポンジ状の物質で作成したもの ・ 柔らかい小さいボールを袋に詰めたもの 等が考えられるが、この便器本体の厚さは寝たときに腰
の部分に違和感がないようにするためには、使用時実際
に臀部に敷いて体重をかけた時5Cm以下の厚さで体重を
支えるようにしなければならない。なぜならば個人差も
あるが通常使用時5Cmより厚いと腰臀部のみ持ち上がっ
たような状態になり、長時間使用すると腰が痛くなって
しまうからである。
【0021】また、一方では使用時の便器本体の厚さが
2Cm以下である場合、便の量が多いときには便が袋から
あふれるばかりでなく仙骨部が直接寝具に当たってしま
い、この部位の圧力が非常に高くなり褥瘡が出来る可能
性がある。これは仙骨部の突起部とその周囲とは2Cm程
度の解剖学的な高さの差があるためである。この仙骨部
の解剖学的見地から、使用時の便器本体の厚さは最低2
Cm以上必要であり、したがって使用時の最適な厚さは、
最終的に約2Cm〜5Cmと言える。
【0022】しかし、使用時約2Cm〜5Cmの厚さで体重
を支えるためには、未使用時の状態での厚さをどれ位に
するかと言うことが問題になるが、便器本体の材料であ
るクッションの性質によって大きく異なるため、一律に
規定する事は不可能である。つまり実際に試作して調整
しなければならない。
【0023】その材料としてのクッションの選択である
が、スポンジのようなクッションで圧縮率が大きいもの
は厚く作らなければならず、未使用時かさ張ってしま
う。逆に圧縮率が小さいものは薄くて済むが、クッショ
ンとして硬くあまり適さない。
【0024】この条件に合うクッションとしては、流
体、特にエアがベストであり、袋状のものにエアを封入
したもの、つまりエアクッションが軽く、柔らかさや圧
縮率も形状やエアの量を工夫することによって比較的簡
単にコントロール出来、未使用時は小さくたためるなど
最適な材料と言える。
【0025】最終的に便器本体の材料はエアクッション
にして、その厚さがあまり厚くならずにある程度の大き
さ面積を確保でき、かつ中心に窪みあるいは穴を有する
という条件から、その形をドーナツ型にする。
【0026】そのドーナツ型エアクッションを使った便
器本体の使用時の厚さであるが、褥瘡予防と言う点から
は、絶対前述の2Cm以上にしなければならないので、エ
アを入れ負荷がかからない状態での厚さ、つまりドーナ
ツ型エアクッションの断面の直径をどれくらいに設定す
るかということが問題になる。それは封入したエアの量
や使用する人の体重によって異なるため絶対値は存在し
ない。そこでエアを入れ負荷がかからない状態でドーナ
ツ型エアクッションの断面の直径が2Cm〜6Cmのものを
数種類試作して材料はポリエチレンシートを使用、エア
をほぼ一杯に入れた状態で、50〜60kg前後の人が使用す
ると想定して実験してみると、大体どれも1Cm程度は沈
んだ。よって前述の使用時約2Cm〜5Cmの厚さと言う
と、少なくとも断面の直径は6Cm以下でなければならな
いし、最低3Cm以上は必要であると言える。
【0027】次は、便器本体の穴、つまりドーナツ型エ
アクッションの穴に相当する部分の大きさであるが、便
器本体として使用する場合はおむつの中に常置するため
それほどズレに神経質になる必要はなく、直径8Cmもあ
れば問題ない事が実験の結果から判明した。しかしこれ
を腰臀部の褥瘡予防用のドーナツ型エアクッションとし
て使用する場合はもう少し考慮する必要がある。
【0028】全体重の約40%がかかる腰臀部は褥瘡発生
危険領域であるが、特に仙骨部はその中でも褥瘡ができ
やすい事で知られている。一般に仙骨部と呼んでいる部
位は、仙骨部の中でも皮膚が非常に薄くかつ周囲より突
出している部位で、図7に示したように上関節突起14、
正中仙骨稜15、外側仙骨稜16や外側部17を中心にこれら
に囲まれた領域の事である。よってこの領域が仙骨部褥
瘡発生危険領域であり、その長さは上関節突起14と最下
部の正中仙骨稜15の間の距離で、幅は下方は左右の外側
仙骨稜16間の距離で、上方は左右の外側部17間の距離で
あると言える。
【0029】ところが、この値を正確に測ることは困難
であり、実際にその様な公式なデータは無いに等しい。
それは個人差、男女差、人種差など種々の要素によって
値がまちまちであるからだ。だが仙骨部の除圧を考える
上である程度規準とする値が無ければ、仙骨部の除圧と
いうことは困難であるため、発明者は皮膚科専門医とし
ての知識を基に、大まかではあるがこのデータの計測を
試みた。その仙骨部褥瘡発生危険領域の自研例の実測平
均値は、最大幅約12 Cm×最大長約13 Cmであったn=5
0、♂=22、♀=28、年齢は全て20歳以上の成人、外か
ら触れて皮膚が薄く周囲より少し突出している部分を計
測。
【0030】しかし、実際は良質のクッションを敷け
ば、仙骨部であっても突起部分以外ならばそこにクッシ
ョンが当たってもさほど圧力は高くならない。つまり現
実的には、仙骨部の中でも皮膚が非常に薄くかつ周囲よ
り特に突出している、最も褥瘡ができやすい最突出部分
18を保護出来れば良いのであり、その部位だけで考える
と大まかではあるが直径7Cmの範囲の中に入るので、便
器本体として考えた場合の穴の直系8Cm以上に含まれ
る。
【0031】だが直径が15 Cmより大きいと仙骨部だけ
ではなく臀部が少し落ち込み、仙骨部の突起部分が寝具
に直接当たってしまうという結果になった体重がかかっ
た状態でのドーナツ型エアクッションの厚さが2Cm以上
になるようにセットし、仙骨部の突起部分が寝具に触れ
ない場合の穴の直径の最大値を測定、被験者は前回と同
様。これは当然除圧効果がなくなってしまう。
【0032】これらの結果より穴の大きさだけで考えれ
ば、最適な大きさは直径約8Cm〜15Cmの狭い範囲と言う
ことになる。この値は解剖学的見地から導き出された値
であり、このデータを無視した場合偶然的に最適化され
ることはあってもまれであり、仙骨部局所だけでの褥瘡
予防という点からは実現は非常に困難を極める。勿論前
述している使用時のドーナツ型エアクッション自体の厚
さも考慮に入れなければならないが。
【0033】だがここで一つ問題がある。それは実際に
仰臥位で臀部に敷いて使用する場合、足を伸ばした状態
では問題ないが、もし足を曲げた状態で使った場合は腰
が臀部より下がった状態になり、仙骨部の最突起部と寝
具との間に十分な隙間が出来ない、あるいは接触してし
まう可能性がでて来る。その対策として腰の部分を支え
るように体の長軸方向にクッションを伸ばすことが出来
れば、上記問題が解消される。しかし今まで述べてきた
ように、ドーナツ型エアクッションの大きさや厚さ、あ
るいは穴の大きさなどの寸法は解剖学的あるいは空間的
制限があり、これを大きく変更することには無理があ
る。よってこれを解決する最良の方法としては、もう1
つ小さいエアクッションをドーナツ型エアクッションに
連続させて腰側にのみ追加すれば良い。
【0034】しかし、褥瘡予防用のクッションにエアク
ッションを用いた場合の最も大きな問題点は、エア封入
口自体が従来の浮袋に付いているような硬い栓状の物で
あれば、使用時そこに当たった部位に褥瘡が出来てしま
うということである。
【0035】そこで今回発明者は、市販のヘリウムガス
風船などでは一般的に使用されている、末梢側に逆止弁
構造を併せ持つ構造のガス封入口を応用した。これはヘ
リウムガス風船の材料であるポリエチレンフィルム製の
シートを型に合わせ裁断し、熱を加えて上下貼り合わせ
る際に、ガス封入口を構成するポリエチレンフィルム製
のシートを先端部分で内側に折り曲げ、末梢端をドーナ
ツ型エアクッションの内空まで延長し、その内空部分は
管状に接着せず自由端にする。この構造により内空に圧
力がかかるとガス封入口の内空部分がその圧力によって
密着し、ガスの通路を塞ぐためにガスが抜け難くなる。
この構造と同様のエア封入口を使えば、前述したエア封
入口自体による褥瘡発生の危険性はなくなる。しかしこ
の逆止弁構造だけでは、持続的に体重がかかる場合には
エアが抜けてしまうことが実験で判明した。この対策と
して、エア封入口の末梢側、逆止弁構造の手前にエアの
流れる方向に数ヶ所、熱を加えてポリエチレンフィルム
製のシートを接着したヒートパンチ加工を施す。この方
法により体重をかけてもよりエアが抜け難くなり、最低
1日以上腰臀部が持ちあがった初期の状態が保てる事を
確認した。この点は従来からのエアクッションの問題点
をクリアーした画期的アイデアであると言える。
【0036】具体的にはポリエチレンシートをドーナツ
状に裁断し上下重ね合わせ熱で接着し、ドーナツ型のエ
アクッションを作成する。エア封入口の部分は上述した
ような逆止弁構造にする。
【0037】次は、便を採集する袋状のシート(採便
袋)であるが、これもポリエチレンシートで袋を作成す
る。袋の幅はドーナツ型エアクッションに被せた時に便
器本体の少なくとも上面を覆うことができる大きさで、
深さはその状態で更に10 Cm程度確保できるように作成
する。これで便器本体の完成である。
【0038】勿論褥瘡予防の機能だけで考えた場合、最
初からこのドーナツ型エアクッションを紙おむつの外側
に組み込んでしまえば良いが、穴の中心が仙骨部の突起
部分に正確に位置するためには、体型に個人差があるこ
とを考慮して、その穴を大きめに作成する、あるいは幾
つかサイズを用意するなど、更に細かい設定が必要であ
る。勿論簡易便器として考えた場合も最初から紙おむつ
に組み込んだ、褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ
の作成も可能である。この場合は当然おむつの内側に組
み込む。
【0039】
【実施例】(発明を実施するための最良の形態)本発明
をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれ
を説明する。図1は本発明実施例のおむつ用褥瘡予防機
能付簡易便器を示す斜視図、図2は同分解図、図3は便
器本体の平面図、図4は図3のIV−IV線における縦断面
図エア封入口部分を示す要部拡大図、図5は簡易便器に
エアを封入した状態を示す斜視図、図6は使用状態を示
す側面図であり、これらの図において、1は簡易便器、
2は便器本体、3は採便袋、4はおむつを示す。
【0040】前記便器本体2を構成するクッション部分
は、材料にポリエチレンシートを使用したドーナツ型の
エアクッション21を採用する。中心の除圧穴兼溜穴
(窪みもしくは穴)22は直接性能に関係する特に重要
な部分で、前述の直径8Cm〜15 Cmの範囲と言うことに
なるが、今回は中間値である直径12 Cmで設計する。
【0041】また、使用時の便器本体2の厚さは褥瘡予
防と言う点からは、絶対前述の2Cm以上にしなければな
らないので、エアを入れ負荷がかからない状態での厚
さ、つまりドーナツ型エアクッション21の断面の直径
をどれくらいに設定するかということが問題になる。こ
こでは実験で用いたポリエチレンシート製のドーナツ型
エアクッション21を用いるため、使用時約2Cm〜5Cm
の厚さにするには実験結果の1Cm程度沈むことを考慮し
て、今回の実施例では、実際に試作して使用時違和感が
無く確実に厚さ3Cm以上確保できる断面の直径を検討し
た結果から、最終的に直径4.7 Cmに設計する。
【0042】また、便器本体2の固定に両面テープを使
わずに市販されているビニールテープなどの片面粘着テ
ープで上から固定する場合、便器本体2の外周に形成さ
れるのりしろに切り込みがある方がおむつ4との接触面
積が広く取れ確実に固定出来るため、のりしろを図示し
た三つ葉型あるいは図示を省略した四つ葉型となるよう
に切れ込みを入れ、三つ葉型ののりしろ23a、23
b、23cとする。
【0043】また、仰臥位に寝て足を曲げた状態で使用
する場合に発生する、仙骨部の最突起部と寝具との間に
十分な隙間が出来ないか、あるいは接触してしまうとい
う問題点の対策として、もう1つエアクッションを腰側
にのみ追加すれば良いと前に述べたが、その方法の1つ
としてここでは上記三つ葉型ののりしろ23a、23
b、23cの内の腰側の1つ23bをエアが入るように
設計する。つまりこの部分がドーナツ型エアクッション
21に追加した補助エアクッション27となる。具体的
には設計図に沿って金型を作成し、上下に2枚重ねたポ
リエチレンシートをその型に合わせ裁断すると共に、上
下2枚のポリエチレンシートの内周と外周を熱接着21
a、21bすることにより内部に環状中空部を有するド
ーナツ型エアクッション21を作成する。
【0044】そして、前記外周熱接着21b側の一部に
は熱接着を回避して環状中空部と連通するエア封入口2
4が外部に突出する状態で形成されている。このドーナ
ツ型エアクッション21内にエアを入れるためのエア封
入口24は、熱接着の際にその部分を構成する2枚のポ
リエチレンシートの先端側を内側に折り曲げ、末梢端を
ドーナツ型エアクッション21の内空まで延長しその内
空部分は管状に接着せず自由端に状態で、その両側縁部
を熱接着することにより内側に折り曲げた2枚のポリエ
チレンシートでエアの外部への排出を阻止する逆止弁2
5が形成されている。さらに、エア封入口24の末梢
側、逆止弁25の手前にエアの流れる方向に沿って2ヶ
所、スポット的に熱を加えて4枚のポリエチレンシート
を熱接着26、26する。
【0045】また、三つ葉型ののりしろ23a、23
b、23cの内の腰側の1つ23b部分は、補助エアク
ッション27になるように袋状に熱溶着するが、ドーナ
ツ型エアクッション21と一部連通させることによりそ
こが補助エアクッション27へのエア封入口27aにな
る。
【0046】次に、採便袋3であるがこれも材料はポリ
エチレンシートで、それを裁断し通常の一方だけ空いた
袋として作成する。その大きさにはあまり制限はない
が、図1、2に示すように、除圧穴兼溜穴22に袋の底
部側をセットして上端開口部側が便器本体2の上面側を
すっぽり覆う事が出来る大きさで、その覆った状態で袋
の深さが5 Cm以上確保できれば良いので、横30 Cm前
後、縦20 Cm前後にする。
【0047】本発明実施例のおむつ用褥瘡予防機能付簡
易便器1は以上のような構造で、これを使用するとき
は、図2、5に示すように、まずエア封入口24にエア
ポンプの先端を差し込んでエアをほぼ100%入れる。次
に除圧穴兼溜穴22の中心がちょうど肛門のところに相
当するおむつ4の位置に便器本体2を設置し、必要なら
ばのりしろ23a、23b、23c部分を両面テープ等
で固定する。その後、図1、2に示すように、採便袋3
の底部を除圧穴兼溜穴22に収容し、その上端開口部を
便器本体2の環状上面に被せた状態にセットする。
【0048】そこで、図6に示すように、おむつ4を普
通に腰臀部に取り付け、この状態で仰向けに寝た状態で
長時間過ごした場合、排便があっても、排泄物は全て除
圧穴兼溜穴22内にセットされた採便袋3内に収容され
るため、排泄物が臀部の広い範囲に亘って付着すること
がなくなり、従って、臀部のただれを防止出来るように
なるという効果が得られる。
【0049】また、排便があった場合は採便袋3を取り
替えるだけよいため、排泄物の処理が簡単に出来るよう
になる。また、便器本体2のクッション性と厚みによ
り、仙骨部等の突出部が寝具に直接触れることを阻止す
ることが出来るため、腰臀部の褥瘡が予防され、これに
より、従来のような体位交換はほとんど必要なくなる。
【0050】また、便器本体2が閉塞可能なエア封入口
24を有するドーナツ型のエアクッション21で構成さ
れることにより、便器本体2で肛門の周辺を均等に柔ら
かく支えることが出来ると共に、軽量であり、かつ、使
用状況に応じてエアの封入量を変えることにより、柔ら
かさや圧縮率を比較的簡単にコントロールすることが出
来、また、エアを封入する前の未使用時には小さく折り
たためるため、かさばらず収納に便利である。
【0051】また、便器本体2が樹脂フィルム製の2枚
のポリエチレンシートを重ねて内周と外周を熱接着21
a、21bすることにより内部に環状中空部を有するド
ーナツ状のエアクッション21に形成され、前記外周熱
接着21b側の一部には熱接着を回避して環状中空部と
連通するエア封入口24が外部に突出する状態で形成さ
れ、該エア封入口24は2枚のシートの先端側を内側に
折り曲げた状態でその両側縁部を熱接着することにより
内側に折り曲げた2枚ポリエチレンシートでエアの外部
への排出を阻止する逆止弁25が形成されている構成と
したことで、単にエアを吹き込むだけで済むため、栓等
で閉塞する手間が省けると共に、エア封入口24自体も
樹脂フィルムで構成されているため褥瘡の発生原因にな
ることもない。
【0052】また、前記エア封入口24で内外4枚のシ
ートが重なった逆止弁25部分の途中がスポット的に熱
接着26、26されることで、逆止弁効果を高めること
が出来るようになる。
【0053】なお、この便器本体2を腰臀部の褥瘡予防
専用として使う場合は、これをおむつ4を付けた状態で
その上から個人の体型に合わせ除圧穴兼溜穴22の中心
が仙骨部の突起部分に位置するように、正確に貼り付け
て使用する。これにより仰臥位時仙骨部はドーナツ型エ
アクッション21の除圧穴兼溜穴22の中に嵌まり込
み、その結果仙骨部の圧力は褥瘡予防器具の目標値であ
る褥瘡発生臨界値の32mmHg/Cm 以下を簡単にクリアー
できるだけでなく、従来のエアマットなどでは絶対不可
能とされている理想値0mmHg/Cm をほぼ達成出来、理
論上は仙骨部には褥瘡はできなくなる。またその周囲に
かかった体重はドーナツ型エアクッション21で分散さ
れるためその部位にも褥瘡はできず、結果として仙骨部
の褥瘡予防が可能となる。
【0054】ここでは仙骨部の褥瘡予防についてのみ言
及したが、大転子部・腸骨部に関しても同様に応用可能
であり、その場合も解剖学的構造を考慮してドーナツ型
エアクッション21の形、及び除圧穴兼溜穴22の形を
決定する。また仙骨部及び大転子部・腸骨部をそれぞれ
専用の別々のクッションでカバーする分割型でなく、そ
れらを1個にまとめた一体型でも良い。
【0055】以上は、おむつ用褥瘡予防機能付簡易便器
について説明したが、最初から褥瘡予防機能付簡易便器
1をおむつ4内に組み込んだ、即ち、褥瘡予防機能付簡
易便器を備えたおむつとしておけば、あとは採便袋3を
便器本体2にセットするだけで、使用することができる
ようになるため、以上と同様の効果が得られる他、便器
本体2をおむつ4に取り付ける手間を省くことができる
ようになるという追加の効果が得られる。
【0056】以上本発明の実施の形態および実施例につ
いて説明してきたが、これらに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等
があっても、本発明に含まれる。例えば、実施例では、
ドーナツ型エアクッション21と一部連通させることに
よって、補助エアクッション27へのエア封入口27a
としたが、ドーナツ型エアクッション21とは連通させ
ることなしに、独自にエア封入口を設けることにより、
荷重が補助エアクッション27部分に集中するような姿
勢状態となった場合においても、その厚みを維持させる
ことが出来るようになる。
【0057】(産業上の利用可能性)おむつを使用する
高齢者はベッド上での生活が主体であり、排泄に関して
もそのままおむつの中でという事が一般的であったが、
この発明により排泄後の便は採便袋に採集されるため、
従来のようにおむつの中で広がり臀部がただれるという
ことがなくなる。また従来のおむつ交換の代わりに採便
袋を替えるだけで良く、便でおむつが汚れることが少な
くなり、尿に関しては尿取パットを使用すればそれを変
えることで対処でき、結果としておむつ交換の回数が必
然的に減るため、労働力の軽減ばかりでなくそれによる
経済的効果が期待できる。また使用後の紙おむつは病院
など施設では産業廃棄物としてその処理が社会問題にま
でなっており、その量を減らせるという意味においても
大いに貢献できる。
【0058】また、ベッド上でおむつをして生活する高
齢者は褥瘡ができる危険性も高いが、その意味でもこの
発明は非常に有用である。何故ならばエアマットやウォ
ーターマットなどの大掛かりな褥瘡予防器具を使用せず
ともこの発明を使うことで、結果として仙骨部周囲の褥
瘡予防が可能となる。
【0059】また、この発明は、実際に市販されている
ヘリウムガス風船を改良したもので、コスト面でも有利
であり、商品化しやすく、使用後は産業廃棄物でなく一
般の燃えるゴミとして廃棄でき、問題になっている焼却
時のダイオキシンの発生もないなど利点が多い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のおむつ用褥瘡予防機能付簡易
便器を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例のおむつ用褥瘡予防機能付簡易
便器を示す分解図である。
【図3】本発明の実施例のおむつ用褥瘡予防機能付簡易
便器における便器本体の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線における縦断面図である。
【図5】本発明の実施例の簡易便器にエアを封入した状
態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例のおむつ用褥瘡予防機能付簡易
便器の使用状態示す側面図である。
【図7】男性の仙骨の解剖図((イ)は後面図、(ロ)
は右側面図)
【符号の説明】
1 簡易便器 2 便器本体 3 採便袋 4 おむつ 21 ドーナツ型エアクッション 21a 熱接着 21b 熱接着 22 除圧穴兼溜穴(窪みもしくは穴) 23a のりしろ 23b のりしろ 23c のりしろ 24 エア封入口 25 逆止弁 26 熱接着 27 補助エアクッション 27a エア封入口 14 上関節突起 15 正中仙骨稜 16 外側仙骨稜 17 外側部 18 仙骨部の最突出部分正中仙骨稜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おむつ内の臀部側に入れた状態で使用す
    る簡易便器であって、少なくとも肛門位置を中心とする
    所定範囲を囲む窪みもしくは穴を備えた略環状で仰向け
    に寝た状態において前記窪み若しくは穴の部分に所定の
    深さを維持可能なクッション性と厚みを有するクッショ
    ン部材よりなる便器本体と、排泄物を収容可能な略袋状
    に形成されていて底部側は前記便器本体の窪みもしくは
    穴内に収容可能であり上端開口縁部側は少なくとも前記
    便器本体の略環状上面に載置可能な広さを有する採便袋
    と、で構成されていることを特徴とするおむつ用褥瘡予
    防機能付簡易便器
  2. 【請求項2】 おむつ内の臀部側に組み込まれていて少
    なくとも肛門位置を中心とする所定範囲を囲む窪みもし
    くは穴を備えた略環状で仰向けに寝た状態において前記
    窪み若しくは穴の部分に所定の深さを維持可能なクッシ
    ョン性と厚みを有するクッション部材よりなる便器本体
    と、排便を収容可能な略袋状に形成されていて底部側は
    前記便器本体の窪みもしくは穴内に収容可能であり上端
    開口縁部側は少なくとも前記便器本体の略環状上面に載
    置可能な広さを有する採便袋と、で構成されていること
    を特徴とする褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ。
  3. 【請求項3】 前記便器本体が閉塞可能なエア封入口を
    有するドーナツ型のエアクッションで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のおむつ用褥瘡予防機能付
    簡易便器または請求項2記載の褥瘡予防機能付簡易便器
    を備えたおむつ。
  4. 【請求項4】 前記便器本体が樹脂フィルム製の2枚の
    シートを重ねて内周と外周を熱接着することにより内部
    に環状中空部を有するドーナツ状のエアクッションに形
    成され、前記外周熱接着側の一部には熱接着を回避して
    環状中空部と連通するエア封入口が外部に突出する状態
    で形成され、該エア封入口は2枚のシートの先端側を内
    側に折り曲げた状態でその両側縁部を熱接着することに
    より内側に折り曲げた2枚のシートでエアの外部への排
    出を阻止する逆止弁が形成されていることを特徴とする
    請求項3記載のおむつ用褥瘡予防機能付簡易便器または
    褥瘡予防機能付簡易便器を備えたおむつ。
  5. 【請求項5】 前記エア封入口で内外4枚のシートが重
    なった逆止弁部分の途中がスポット的に熱接着されてい
    ることを特徴とする請求項4記載のおむつ用褥瘡予防機
    能付簡易便器または褥瘡予防機能付簡易便器を備えたお
    むつ。
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