JPS6133937Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば男性、女性の寝たきり老人ある
いは病人等が排尿，排便をするとき使用して好適
な排尿、排便処理袋に関する。

病院あるいは家庭において床についたままの状
態で例えば排尿する際にこれを受けるものとして
便器とか小便袋が既に知られている。しかし便器
は取り扱いが厄介であるため病床にある人が自分
自身で使用することができないという困難があ
る。また、紙おむつは元来、失禁などのために股
間にあてがうもので、尿を取るためのものではな
いし、又相当大きなものであるから取り扱いにく
くかつ病人にとつては違和感と紙おむつによる蒸
れにより局部およびその周辺に傷をつけ易い等の
欠陥があつた。

さらに、上記両者のいずれの場合にも、看護す
る人のペースで処理を行うことができない。即
ち、排便は１日約１回程度であるが、排尿の場合
には１日に数回、多い時には十数回行なう場合が
あり、特に夜中において尿を取る場合が多い。こ
れが毎日続くと看護する人は睡眠不足となり、看
護人が病気となる場合が多く、よりよい看護がで
きなくなるおそれがある。

又、病人は夜中に看護人を起さないようにとの
気を使い、あまり水分とらず、そのため脱水状態
となり病状が悪化する場合が多くなる。

本考案は上記の事情に鑑みて案出されたもので
あつて、コンパクトで取り扱い易く、病人が所定
の個所にピツタリとしたフイツト感で装着できる
ようにした排尿、排便処理袋を提供するにある。

以下図面に示した本考案の実施例を詳細に説明
すると、１は排尿、排便処理袋（以下処理袋とい
う）が総括的に示してある。２は吸収体であり、
該吸収体は吸収性紙によりたとえば棒状に成形し
た棒体３から成り立つている。棒体３は第１図に
おいてほぼ逆三角形状に折曲げてあつて、中心部
すなわち水平辺４、傾斜辺５および６で囲まれた
空間部７が形成されている。この空間部７内に排
尿、排便が行われる。上記の棒体３には開口部７
の上辺接線上に折曲線８が付設され、また傾斜辺
５，６のほぼ中間部分にも折曲線９が夫々付設し
てある。したがつて、上記の折曲線８，９によつ
て吸収体２の第１図において上部および下部が適
度に曲がり、股間にぴつたりとフイツトするよう
になつている。

上記の吸収体２はその全体が、例えばビニール
等の他、これに類する材料から成る袋体１０によ
つて被覆してある。袋体１０の表面をたとえば紙
材質製のものでコーテイングしておけば好適であ
る。袋体１０の、前記開口部７に対応する部分は
三角形状に切り抜いて開口部１１に形成してあ
る。吸収体２の第１図において下端の裏面側には
四角形状に形成された紙オムツシート１２の１つ
の隅角部が貼着してある。この紙オムツシートは
例えば排便時に、吸収体２を股間にあてたとき、
でん部から背中の方向にわたつて敷設され、寝た
ままの状態で排便が行なえるように考慮されてい
る。１３は両面粘着テープであつて、シート等に
貼着して吸収体２の固定を行うものである。

本考案は以上詳細に説明したような構成である
から、排尿、排便時に吸収体２を股間に装着し
て、開口部７から用をたすわけであるが、この場
合においては、吸収体２には折曲線８，９が付設
してあるために、使用者の体勢がどんな体勢であ
つても、吸収体２がその折曲線８，９のところか
ら自由に折れ曲がる。それ故、吸収体２は複雑な
形の股間であつてもぴつたりとフイツトし、まつ
たくの異和感はない。また、吸収体の形態が股間
に相応した形に変形してフイツトされるため、使
用者自身もその装着操作がきわめてやり易い等の
効果がある。特に開口部は比較的大きくかつ吸収
体の中央部に形成したあるため、男性でも女性で
も好適に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は平面図、第２図は背面図である。 符号の説明、２は吸収体、４は水平辺、５，６
は傾斜辺、７は開口部、８，９は折曲線、１０は
袋体、１１は開口部、１２はオムツシートであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸収性紙により棒状に成形した棒状体を三角形
   状に折曲げて形成した吸収体と、この吸収体の水
   平辺の線上および傾斜辺に付設された折曲線と、
   上記の吸収体の全体を被覆した非透明水性の袋体
   と、上記の吸収体の中心部に設けられた開口部に
   見合うように袋体に形成された開口部と、吸収体
   の傾斜辺端部に設けられた適当大きささのオムツ
   シートとを備えたことを特徴とする排尿、排便処
   理袋。