JP3212086U - 排便収納補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種介護患者に対応できて介護人の負担を軽減できるオムツ内補助具を提供する。【解決手段】オムツ内に使用する大便収納袋3を作成した。四角い柔軟性素材シートで台座4を構成、その台座の下側に薄い袋を取り付けて大便収納スペースに、更に上側に小さな排便口7を開け縁8の上側に病院で使用されているのと同等のかぶれが少ない接着テープ6を取り付ける。それによりお尻の便による汚れる部分が非常に少なくなる。尚台座の左右に柔軟素材を用いて高さを確保、使用後はオムツごと捨てられる。【選択図】図1

Description

寝たきり患者の介護、特に排便処理はオムツが使用出来るので非常に楽になったとは言え、たとえ親族でも気持ちの良いものではない。この排便処理を少しでも簡単に、楽にし、更に患者の排便時のストレスを軽減させる為の考案である。
特に寝たきり患者の排便を一時的に収納袋内に収め、排便と排尿を分離させることにより患者のストレスを軽減させるだけでなく処理を楽にさせる。
とは言え介護人が楽になるだけではなく患者本人の事も十分考慮しなければならない。患者は千差万別で痴呆や補助具の高さが高いと気になって寝られない場合もあり、肌が弱くて肌に貼れな場合、便も硬い場合や水のような下痢便の場合もある。勿論その全てに対応するのは無理とは言え、大多数の患者に対応させたい。
平均寿命が高くなる事は嬉しい事である反面、高齢化に伴う病気も増え、寝たきり要介護者もますます増え、その介護は周囲に大きな負担を強いる事になっている。日常的に使用するのでいろいろなタイプのオムツが販売され、そのまま捨てられるので非常に便利になってはいるが、特に大便処理は臭いうえ拭き取りは介護者にとって大きな負担になっている。拭き取り時の消耗品も馬鹿にならず、衛生面でも影響が生じる。更に患者にとっても大便と小便を同じオムツを使用する為に大便と小便が混じり合う気持ちの悪さ、処理の不快感はどうにもならなかった。
特開2000−116689 特開2006−314758 特開2010−148852
大便と小便を分離させるのは、オムツの中で大便を袋状の中に収納させてしまえば良い。肛門部分は多少凹んでいるが、袋の左右を土手状に高くした方が排便がお尻に当たる不快感が軽減できる場合もある一方それが気になり、気持ちのストレスになる場合もある。更に人により日により便の硬さが異なるので、硬い便から水状の下痢便まで考慮する必要がある。オムツ内での大便処理はどうしても便がお尻に付着し易く、大便による汚れる部分が小さくなれば処理の時間も節約でき介護者の負担も軽減出来る。
袋をお尻の周囲に付けるのが良いと解っているので接着テープなどで接着を考えたが、同じ場所に貼り付けるのでかぶれが心配だ。それでなくても不潔な場所だ。一度かぶれたり膿んだりしてしまうと治るのに時間がかかるので細心の注意が必要で、出来るだけ避けたい。
考案を解決するための手段
大便を間違いなく袋に落すには一般的に考えると或る程度の空間を保つ薄い袋を体(お尻)の周囲に貼り付けて使うのが寝返りを繰り返してもずれずに使用できる。とは言え人や条件によりかなりの差があり皮膚が非常に弱い場合もある。それでなくとも不潔になり易いところ、一旦かぶれたり膿んだりすると大変だ。そこでここで使用する接着には一般的な使い方として病院などで使われている皮膚に優しくかぶれにくい接着テープを使用、肛門まわりに貼り付けての使用を薦める。合わせて医者推薦の特殊クリームを使う事でかなりの患者に使用できる。貼る位置がほぼ同じではあるが、接着面が細い線状なので、多少ずらして貼ることでかぶれをかなり抑えられる。
台座用に厚みのある素材、或いはそれにプラスして高さを確保するのであるが、柔らかくお尻の形状にフィットしないと違和感を持たれてしまう。梱包や衝撃を避けるための発泡性の樹脂素材、ウレタンフォーム、低反発マットだけでなく、薄いビニールシートを熱加工して空気を閉じ込めて弾性を持たせたエアークッション状のものなどが考えられる。
更にお尻に便が付く面積を最小に出来れば患者にとっても介護者にとっても助かる。オムツ内での大便処理は、どうしても便がお尻に広く付着し易いので台座の上部に大便の出る部分に小さな穴を設け、大便がこの穴から薄い袋に落ちるようにし、その穴の周囲に接着加工を施した。接着加工部分は狭いのでずらしながらの使用も可能だ。勿論接着は病院、医師が使用する接着テープに使われている肌荒れがし難いものの使用が好ましい。これによりお尻の大便による汚れの部分が最小で済む。
考案の効果
オムツと分離して使えるので無駄がない。勿論紙オムツ以外のオムツにも使える。台座は高さがあり、その部分がお尻に当たり柔軟素材な為、押されてしっかりとした囲いを構成するのでこれだけでもずれ難い。大便と小便が分離され大便が空間のある袋に収納され、オムツごと捨てられる。オムツとは分離しているので小水のみの場合は何度でも使用できる。介護患者が排便に触れる面積が非常に小さくなったので拭き取りの時間も大幅に短縮され、感染症のリスクも減り、衛生的に処置できる。
収納袋を半透明にする事で便の状態確認出来て健康状態を知り易くなった。台座に使用する素材は薄いと空間が出来にくく、高過ぎると気になって嫌がる患者もいる、硬い便、常に下痢のような便、量もかなりの差があるので、何種類かから選んで貰えればかなり理想的な使い勝手が得られる。通常は左右2ヶ所の嵩上げを考えている。
通常はお肛門の周囲の肌に貼り付けて使う。接着剤はお肛門周囲の肌を荒らしてかぶれやただれ、酷くなると膿んだりする心配があるうえ寝たきり患者は長期にわたって使うのでかぶれ対策をしっかり行う必要がある。病院、医者で使う医療用接着テープ素材を使い、かぶれ治療用塗布クリームの常用も薦める。出来るだけずらしての使用を薦め、或いは医療用接着テープ、医療用紙テープを使用して周囲から固定しても良い。
本考案補助具の上面図 同側面図 使用した場合の断面図 台座の左右を嵩上げした斜視図
図1〜図7を参照し本考案の実施を説明する。
シート状で柔軟な素材を四角に切り台座を作成(図4)、オムツ(図2)幅より多少小さめに作る。
台座の下部には排便口(図7)より大便が収納できる薄いビニール製を、台座外側縁に取付大便収納袋とする(図3)。
台座中央上部に4cm四角に穴を開け、排便口縁に肌にやさしい接着テープを取付(図6)排便口とする。
臀部(図1)と台座との間に空きを、より大便が収納出来るよう、台座左右に柔軟素材で造られた高さを嵩上げした角棒(図5)取付けた。
接着テープ(病院、医師仕様)と治療クリーム(第2類医薬品治療クリーム)の組み合せによって、本考案排便収納補助具が構成できた。使用時、排便口縁接着テープ保護紙をはがし肛門周りに接着取付けとする。
1 臀部
2 オムツ
3 薄いビニール素材などで造くられた大便収納袋
4 台座
5 柔軟素材で造られた高さを嵩上げ部分
6 接着加工された部分(不織布などで作られた接着テープ)
7 大便の排入口
8 肛門の周囲を囲む排入口の縁

Claims (1)

  1. 介護患者の排便について、被介護人の精神的な負担や患者の使用感を楽にする排便収納ツールに関するもので、シート状で柔軟な四方体素材で台座を作成、その台座中央上部に排便口を設け、その排便口周辺縁に不織布接着テープを取付、更に四方体縁より下部にビニール袋を取り付け排便収納袋として取付、肌とオムツの空間を確保する為、台座左右縁に嵩上げ用柔軟棒状素材を備えたオムツ内補助具
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