JPS6214960Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は実案、昭和56年−073416号の股間便器等
小型便器をＵ字形空間に挿入、腰掛台とし椅子等
の上に置き腰掛けて使用する小型便器の腰掛台で
ある。上述の股間便器は座位、仰臥位、側臥位の
侭１人で使用出来るが腰掛け使用は困難である。
下半身麻痺等により車椅子利用者は無意識中排
尿、時には排便もあるが携帯用集尿器のない女性
は生涯おむつ使用、その為排泄部周辺の皮膚は炎
症を起し導尿管の挿入、膀胱炎発病とそれを繰返
す惨状である。本案はその惨状救済の考案で又一
般人の病臥時尚病弱者の夜間トイレとして寝て、
座つて使える股間便器の容器７をベツド、椅子上
で腰掛けて使用する為の補助具でもある。

本案の構造を図面の一実施例に於て説明すると
腰掛台１の人体後側に接する部分の高さはＵ字形
内部え挿入する便器の高さ位とし身体の前側に当
る部分は便器より低く、特に股間便器使用の折は
着床部１１がある為穴蓋９のない方即ち前側は上
昇、本器に乗つた人の肌は便器の開口縁に密着、
排出物は皆容器内に入る。車椅子上で便器付本器
器を使用する折は長時間になるが必然的に起る体
位の移動で皮膚呼吸を妨げない様溝線２、通風孔
３、通風部６を設けている。尚この上に通気性と
弾性のあるマツトをカバーとして置く事も出来
る。第６図で示す股間便器の穴蓋９側をＵ字形の
奥に挿入すれば着床部１１が床につき容器の反対
側は第７図の如く上昇して肌との間に隙間を作ら
ない様にしている。又穴蓋９側は上昇しない様穴
蓋押え部４を設けている。尚その下部には磁石５
をつけ穴蓋９につけた鉄片１０と吸着して本器に
乗つても容器７と腰掛台１は容易に離れない。尚
車椅子での使用時、小型便器の洗浄が面倒な折は
容器７の開口部にビニール袋２〜３枚を入れ残り
部分を容器にかぶせて使用すれば本人は車椅子の
侭トイレに行き容器７を取出し汚物入りビニール
袋１枚を始末、その空間から肌を清拭、残りのビ
ニール袋付容器を又Ｕ字形内部え挿入する。ビニ
ール袋を使用しない折は容器を洗つて元通り挿入
する。又一般人の夜間トイレとしてベツド、椅子
上での使用後は蓋８をする。本器は図面の構造で
プラスチツク製や、又車椅子用マツトを材料とす
る事も出来る。尚発泡スチロールで台を作り外側
に補強上エヤーパツキングを巻けば凹凸面により
皮膚呼吸を妨げない。又之等材料使用製品の本器
に、下を切り落したパンテイストツキングを被せ
るとカバーとなり保温、汚れ防止になる。以上の
構造の為次の効果がある。

(1) 下半身麻痺の車椅子利用者は便器付本案を車
椅子に置けばおむつ、人手は不用、常時無意識
中の排尿、排便は総て股間便器の容器７内に入
り、皮膚は乾燥、清潔を保つ。

(2) 下半身麻痺患者は、車椅子上に置いた便器付
本案上に腰かけておれば時折トイレで自らの手
により容器を取出し汚物を始末後、Ｕ字形空間
部からおしぼり、ぬれナプキン等による肌の清
拭も出来疾病予防に役立つ。

(3) 一般人、病弱者は寝て、座つて使う股間便器
と本器をベツド横に置けば腰かけて使用が出来
る。

(4) マイカー内でも便器付本器を使用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図……平面図。第２図……底面図。第３図
……正面図。第４図……背面図。第５図……側面
図。第６図……小型便器の股間便器と本案の斜視
図。第７図……股間便器の容器を収めた本案斜視
図。１……腰掛台、２……溝線、３……通風孔、
４……穴蓋押え板、５……磁石、６……通風部、
７……股間便器の容器、８……蓋、９……穴蓋、
１０……鉄片、１１……着床部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後側が小型便器と略同じ高さで、中心に便器着
   脱可能のＵ字形空間部があり磁石５等で、便器に
   つけた鉄片と腰掛台１との吸着を計り、皮膚呼吸
   を妨げない様、溝線２、通風孔３、通風部６等通
   気可能部を腰掛台１に設置可能にし、本器に接す
   る皮膚全体の密着も防御出来る様工夫した小型便
   器の腰掛台。