JP3032310U - 病人用便器及び病人用便器セット - Google Patents
病人用便器及び病人用便器セットInfo
- Publication number
- JP3032310U JP3032310U JP1996005351U JP535196U JP3032310U JP 3032310 U JP3032310 U JP 3032310U JP 1996005351 U JP1996005351 U JP 1996005351U JP 535196 U JP535196 U JP 535196U JP 3032310 U JP3032310 U JP 3032310U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet
- storage
- storage tray
- toilet bowl
- sick
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 用便時に掛け布団を汚さず、また、掛け布団
が股間や下腹部に接触せず、さらに、用便時、股間や下
腹部が看護者に見えないようにする。また、用便後、肛
門や局部を清浄処理する場合にも、敷布団を汚さない。 【解決手段】 便器本体1と、この便器本体1を下方か
ら受け、かつ、便器本体1の先端部のみを収納する収納
部2aを設けた収納受け皿2と、この収納受け皿2の収
納部2aに収納されない便器本体1の受容部1a上方を
覆う蓋3を備えた構成である。便器本体1は、用便を受
け入れる受容部1aの後端側から上方に延びた延出部1
cを形成し、また、受容部1aの先端には片口1bを、
さらに、前記延出部1cの外壁には把手1dを設けてい
る。
が股間や下腹部に接触せず、さらに、用便時、股間や下
腹部が看護者に見えないようにする。また、用便後、肛
門や局部を清浄処理する場合にも、敷布団を汚さない。 【解決手段】 便器本体1と、この便器本体1を下方か
ら受け、かつ、便器本体1の先端部のみを収納する収納
部2aを設けた収納受け皿2と、この収納受け皿2の収
納部2aに収納されない便器本体1の受容部1a上方を
覆う蓋3を備えた構成である。便器本体1は、用便を受
け入れる受容部1aの後端側から上方に延びた延出部1
cを形成し、また、受容部1aの先端には片口1bを、
さらに、前記延出部1cの外壁には把手1dを設けてい
る。
Description
【0001】
本考案は、例えば看護を必要とする病人に使用する差し込み型の便器及び便器 セットに関するものである。
【0002】
入院中や自宅療養中の病人のなかには、一時的に、または、長期間にわたって 自分でトイレに行けない病人がいる。このような病人はベッドや布団上で差し込 み型の便器を使って用便を行うことになるが、この用便時、病人の臀部を便器上 に持ち上げる労力をできるだけ少なくして、病人及び看護者の負担を軽減するた めに、従来の便器は、できるだけ薄く形成されていた。
【0003】
しかしながら、上記したような従来の便器は、用便のみできればよいとの考え から、見るからに便器であることが判る形状であり、その色も一般には白一色で あるので、病人にとっては欠くべからざる物であるにも係わらず、見える所に置 いておくのがためらわれる。また、従来の便器では、ただ単に用便の受容部があ るのみで、排尿の受け部がないので、排尿時に掛け布団や掛け毛布を汚すおそれ があり、かつ、掛け布団や掛け毛布が股間や下腹部に直接接触しているので、用 便時に掛け布団や掛け毛布を汚さないか不安になる。特に女性の場合には、用便 時、股間の部分が看護者に見えるようで羞恥感がある。
【0004】 加えて、従来の便器はカバー等がなく剥き出しであるので、用便時、臀部等の 当接箇所が冷んやりするとともに、ごつごつとした感じがあり、特に冬場には快 適な状態で用便が行えない。また、用便後、肛門や局部を清浄処理する際に便器 が邪魔になる場合がある。なお、便器を取り出した後清浄処理する場合には、敷 布団等を汚すおそれがある。
【0005】 本考案は、上記した従来の問題点を全て解決できる病人用便器及病人用便器セ ットを提供することを目的としている。
【0006】
上記した目的を達成するために、本考案は、便器本体の先端部のみを収納受け 皿で収納するとともに、便器本体は、用便を受け入れる受容部の後端側から上方 に延びた延出部を形成し、また、受容部の先端には片口を、また、前記延出部の 外壁には把手を設けているのである。
【0007】 このような延出部によって、用便時に掛け布団や掛け毛布を汚すおそれがなく なり、また、掛け布団や掛け毛布が股間や下腹部に直接接触しないように保持さ れる。加えて、用便時、股間や下腹部が看護者に見えないようになる。また、用 便後、便器本体のみを取り出した後も、収納受け皿によって、肛門や局部が布団 から若干浮いた状態を保持できるので、これらを清浄処理する場合にも、敷布団 等を汚すおそれがない。
【0008】
本考案は、便器本体と、この便器本体を下方から受け、かつ、便器本体の先端 部のみを収納する収納部を設けた収納受け皿と、この収納受け皿の収納部に収納 されない便器本体の受容部上方を覆う蓋を備えてなり、便器本体は、用便を受け 入れる受容部の後端側から上方に延びた延出部を形成し、また、受容部の先端に は片口を、さらに、前記延出部の外壁には把手を設けているのであり、必要に応 じて、収納受け皿の収納部外周面を覆うカバーを備えさせたり、また、収納受け 皿の収納部を受入れる受け入れ部を有し、かつ、前記収納受け皿の収納部にその 先端を挿入する便器本体毎収納受け皿を含む部分をカバーするシートを備えさせ たりしているのである。
【0009】 本考案では、収納受け皿の収納部上に臀部が乗るまで把手を持って収納受け皿 毎便器本体を股間に差し込む。この状態では、便器本体の延出部に遮られるので 、病人の股間や下腹部は看護者からは見えない。また、この延出部によって掛け 布団や掛け毛布が股間や下腹部より若干持ち上げられた状態で保持されるので、 用便時、掛け布団や掛け毛布を汚すおそれもない。用便後は、便器本体のみを取 り出し、肛門や局部を清浄処理するが、この時、収納受け皿の収納部によって肛 門や局部が敷布団から若干浮いた状態で保持されているので、敷布団等を汚すお それもない。
【0010】 また、収納受け皿の収納部外周面を覆うカバーを備えさせた場合には、用便時 、臀部等の本考案の便器への当接箇所が冷んやりしたり、ごつごつとした感じが なく、特に冬場には快適な状態で用便が行える。 また、収納受け皿の収納部を受入れ、かつ、この収納受け皿にその先端を挿入 する便器本体毎収納受け皿を含む部分をカバーするシートを備えさせた場合には 、用便時や、用便後に肛門や局部を清浄処理する時に、絶対に敷布団等を汚すこ とがなく、安心して用便が行える。
【0011】
以下、本考案の病人用便器及び病人用便器セットを図1〜図4に示す実施例に 基づいて説明する。 図1は本考案の病人用便器を備えた病人用便器セットの第1実施例を示し、( a)は分解して示す斜視図、(b)はセッティングした状態を示す斜視図、図2 は本考案の病人用便器を備えた病人用便器セットの第2実施例をセッティングし た状態の斜視図、図3は本考案の病人用便器を備えた病人用便器セットの第2実 施例を構成するシートを一部断面して示す平面図、図4は本考案の病人用便器を 備えた病人用便器セットの第2実施例の使用状態図で、(a)は用便時、(b) は用便後の清浄処理時を示す。
【0012】 図面において、1は内部が用便を受け入れる受容部1aとなされた便器本体で あり、この受容部1aの先端には片口1bを、また、後端側には上方に湾曲状に 延びた延出部1cが形成され、さらに、この延出部1cの外壁には把手1dが設 けられている。
【0013】 この延出部1cは、用便時、図4(a)に示すように、股間や下腹部を覆い、 また、排尿時の小水の受け部を兼ねるものであるとともに、股間や下腹部に掛け 布団や掛け毛布が直接接触しないようにするものであるから、これらの作用を有 するような形状、すなわち、幅が広すぎることがなく、また、高さも高すぎるこ とがなく、股間に沿うように湾曲した形状となすことが望ましい。
【0014】 2は前記した便器本体1を下方から受けるべく、便器本体1の底面より若干大 きな相似形状を有する収納受け皿であり、先端側には、便器本体1の片口1bを 形成した先端部のみを収納する収納部2aが設けられている。 3は前記収納受け皿2の収納部2aに先端部を挿入した便器本体1の、前記収 納部2aによって収納されない受容部1aの上方を覆う湾曲状の蓋であり、適宜 の留め具3aによって、収納受け皿2に先端部を挿入した状態で便器本体1に着 脱できるようになっている。なお、3bは把手を示す。
【0015】 本考案の病人用便器は上記したような便器本体1、収納受け皿2及び蓋3を備 えた構成であり、これらのうち少なくとも便器本体1と収納受け皿2は病人の体 重が作用しても大丈夫なように、例えばホウロウやメラミン樹脂等で製作される 。また、これら便器本体1、収納受け皿2及び蓋3の外面は、人目にふれる所に 置いても、不快な感じを与えることがないように、清潔な花柄模様があしらわれ ている。
【0016】 上記したような本考案の病人用便器では、蓋3を取った後、収納受け皿2の収 納部2a上に病人の臀部11が乗るまで便器本体1の把手1dを持って収納受け 皿2毎、便器本体1を股間に差し込む。この状態では、便器本体1の延出部1c に遮られて、病人の股間や下腹部は看護者からは見えない。
【0017】 また、図4(a)に示すように、この延出部1cによって股間や下腹部近傍の 例えば掛け布団12が若干持ち上げられた状態で保持されるので、用便時、掛け 布団12を汚すおそれもない。用便後は、収納受け皿2の収納部2a上に病人の 臀部11が乗った状態で、把手1dを持って便器本体1のみを取り出し、病人の 肛門や局部を清浄処理するが、この時、図4(b)に示すように、収納受け皿2 の収納部2aによって肛門や局部が敷布団13から若干浮いた状態を保持できる ので、敷布団13を汚すおそれもない。さらに、便器本体1の先端に片口1bを 形成しているので、把手1dを持って便器本体1を先端側に傾けるだけで、受容 部1a内の小水を容易かつ確実に受容部1aから排出でき、処理後の受容部1a の掃除も簡単に行える。
【0018】 ところで、前記したように、便器本体1や収納受け皿2はホウロウ等で製作さ れており、用便時に収納受け皿2の収納部2a上に臀部11を乗せた場合には臀 部が冷んやりとするので、冬場等の場合には用便するのが億劫になる。そこで、 冬場等の場合には、図1に示すような、収納受け皿2の収納部2aの外周面をカ バー4で覆い、収納部2aに臀部11が触れた場合に冷んやりと感じるのを防止 すれば、冬場でも快適に用便することができる。また、このカバー4によって、 収納部2a上に乗る臀部11がごつごつとした感じを受けなくなる。
【0019】 カバー4の素材等は、前記したように、臀部11が触れた場合に冷んやりと感 じるのを防止できたり、また、臀部11がごつごつとした感じを受けなくなるの であれば、特に限定されるものではなく、例えばキルティング等適宜の素材を使 用すればよい。このカバー4も前記した便器本体1、収納受け皿2、蓋3と同様 に、花柄等を設けておくことが好ましい。
【0020】 本考案の病人用便器は、上記したように、便器本体1と収納受け皿2に分割し ており、かつ、便器本体1には延出部1cを形成しているので、用便時や、用便 後に肛門や局部を清浄処理する時に、掛け布団12や敷布団13を汚すおそれが 大幅に少なくなるが、それでも不安な場合には、図2,図3に示すように、収納 受け皿2の収納部2aを受入れ、かつ、この収納受け皿2にその先端を挿入する 便器本体1毎、収納受け皿2を含む部分をカバーするシート5を敷布団13上に 敷けば、用便時や、用便後に、絶対に敷布団13を汚すことがなく、安心して用 便が行える。
【0021】 このシート5の素材等は、仮に便器本体1の受容部1aから用便が零れた場合 に敷布団13を汚さないように、防水効果を有するものであれば良く、特に限定 されない。本実施例では、全体をビニールで製作し、シート5の上面所定位置に 取り付けた収納部2aの受入れ部5aの内側入口部分に緩衝用パッド5bを配置 したものを開示している。しかしながら、シート5は上記した実施例のように、 全体が防水効果を有するものでなくてもよい。例えば、シート5の上面所定位置 に取り付けた収納部2aを挿入する受入れ部5aは防水効果を持たせず、前記し たカバー4と同様の作用を持たせるような素材としてもよい。
【0022】
本考案は上記したような構成であり、用便時等、便器本体の延出部によって、 病人の股間や下腹部は看護者からは見えない。加えて、延出部によって掛け布団 や掛け毛布が若干持ち上げられた状態で保持されるので、用便時、掛け布団や掛 け毛布を汚すおそれもない。また、用便後、便器本体のみを取り出し、肛門や局 部を清浄処理する時、収納受け皿の収納部によって肛門や局部が敷布団から若干 浮いた状態で保持されているので、敷布団等を汚すおそれもない。
【0023】 また、収納受け皿の収納部外周面をカバーで覆った場合には、臀部等の本考案 の便器への当接箇所が冷んやりしたり、ごつごつとした感じがなく、特に冬場に は快適な状態で用便が行える。 また、敷布団上にシートを敷き、その受け入れ部に収納受け皿の収納部を挿入 しておけば、用便時や、用便後に肛門や局部を清浄処理する時に、絶対に敷布団 を汚すことがなく、安心して用便が行える。
【図1】本考案の病人用便器を備えた病人用便器セット
の第1実施例を示し、(a)は分解して示す斜視図、
(b)はセッティングした状態を示す斜視図である。
の第1実施例を示し、(a)は分解して示す斜視図、
(b)はセッティングした状態を示す斜視図である。
【図2】本考案の病人用便器を備えた病人用便器セット
の第2実施例をセッティングした状態の斜視図である。
の第2実施例をセッティングした状態の斜視図である。
【図3】本考案の病人用便器を備えた病人用便器セット
の第2実施例を構成するシートを一部断面して示す平面
図である。
の第2実施例を構成するシートを一部断面して示す平面
図である。
【図4】本考案の病人用便器を備えた病人用便器セット
の第2実施例の使用状態図で、(a)は用便時、(b)
は用便後の清浄処理時を示す。
の第2実施例の使用状態図で、(a)は用便時、(b)
は用便後の清浄処理時を示す。
1 便器本体 1a 受容部 1b 片口 1c 延出部 1d 把手 2 収納受け皿 2a 収納部 3 蓋 4 カバー 5 シート 5a 受け入れ部
Claims (3)
- 【請求項1】 便器本体と、この便器本体を下方から受
け、かつ、便器本体の先端部のみを収納する収納部を設
けた収納受け皿と、この収納受け皿の収納部に収納され
ない便器本体の受容部上方を覆う蓋を備えてなり、便器
本体は、用便を受け入れる受容部の後端側から上方に延
びた延出部を形成し、また、受容部の先端には片口を、
さらに、前記延出部の外壁には把手を設けたことを特徴
とする病人用便器。 - 【請求項2】 請求項1記載の病人用便器に、この便器
を構成する収納受け皿の収納部外周面を覆うカバーを備
えたことを特徴とする病人用便器セット。 - 【請求項3】 請求項2記載の病人用便器セットにおい
て、カバーに代えて、病人用便器を構成する収納受け皿
の収納部を受入れる受け入れ部を有し、かつ、前記収納
受け皿の収納部にその先端を挿入する便器本体毎収納受
け皿を含む部分をカバーするシートを備えたことを特徴
とする病人用便器セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996005351U JP3032310U (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 病人用便器及び病人用便器セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996005351U JP3032310U (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 病人用便器及び病人用便器セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3032310U true JP3032310U (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=43167230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996005351U Expired - Lifetime JP3032310U (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 病人用便器及び病人用便器セット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3032310U (ja) |
-
1996
- 1996-06-11 JP JP1996005351U patent/JP3032310U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5551101A (en) | Bath mat for use in bathing others | |
US20030028959A1 (en) | Bedpan | |
US3069693A (en) | Adapter device for conventional bed pans | |
JP3032310U (ja) | 病人用便器及び病人用便器セット | |
JPH08150180A (ja) | 局部洗浄槽付ベッド | |
JP2003038369A (ja) | 移動洗面台 | |
US2514584A (en) | Head wash utensil | |
CN220675880U (zh) | 舒适便盆 | |
JPH063577Y2 (ja) | 便 器 | |
JP2009183438A (ja) | 手浴ベースン | |
US2985888A (en) | Bedpan | |
JPS6214960Y2 (ja) | ||
JPH0520331Y2 (ja) | ||
JPH0131226Y2 (ja) | ||
JPS6133937Y2 (ja) | ||
US20240008689A1 (en) | Bath Support Device | |
KR200441061Y1 (ko) | 씻기기 편한 아기 목욕통 | |
JPS6130668Y2 (ja) | ||
CN209004502U (zh) | 一种便于卧床患者排便的翻身枕 | |
JP2002119552A (ja) | 寝たきり患者の排便と身体清浄用の介護用具 | |
KR200429987Y1 (ko) | 베개 | |
CN109330795A (zh) | 一种多功能简易便盆 | |
JPH10211117A (ja) | 簡易便器装置 | |
JPH039744B2 (ja) | ||
JP3071134U (ja) | 衛生ベッド |